JP2001136120A - 移動体無線通信方式 - Google Patents

移動体無線通信方式

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JP2001136120A
JP2001136120A JP31810999A JP31810999A JP2001136120A JP 2001136120 A JP2001136120 A JP 2001136120A JP 31810999 A JP31810999 A JP 31810999A JP 31810999 A JP31810999 A JP 31810999A JP 2001136120 A JP2001136120 A JP 2001136120A
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transmission
base station
station
electric field
mobile station
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JP31810999A
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Tomotake Sugime
知丈 杉目
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、軌道上の基地局との間の通信切替に
列車位置検出装置等の外部装置が必要となる。また、基
地局が機器故障により送信断となった場合に、列車位置
検出装置による制御が行われない限り、同一の送信周波
数をもつ基地局の送信がオンにならない。 【解決手段】 移動局5が軌道上を移動するにつれて、
最も接近した基地局の送信動作を停止し、かつ、最も接
近した基地局よりも移動方向下流側の、最も接近した基
地局と同じ送信周波数を送信する下位の基地局が送信動
作するように送信切替制御を行い、常に移動局5に対し
て2つの基地局から送信周波数f1及びf2の送信を行
う。移動局5から2つの基地局へは送信周波数f0でデ
ータ送信を行うことを繰り返す。基地局3、4は上位の
基地局1、2の送信出力を監視することにより、基地局
1、2の機器故障の場合にも、自動で送信することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体無線通信方式
に係り、特に軌道上を高速で移動する列車が、軌道上に
ほぼ等間隔で配置された基地局と順次に通信する移動体
無線通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、移動体無線通信方式の一つと
して、軌道上を高速で移動する列車が、軌道上にほぼ等
間隔で配置された基地局が順次に通信しながら移動して
いく列車無線通信方式が知られている(特開平5−83
181号公報、特許第2605606号、特許第282
5033号など)。図4はかかる従来の列車無線通信方
式の一例の構成図を示す。同図において、列車である移
動局100が地上の軌道上を高速で移動する場合、上記
の軌道に沿ってほぼ等間隔で基地局91、92、93、
更には図示しない基地局が固定配置されている。基地局
91、92、93のそれぞれには、送受信機94、9
5、96が備えられており、移動局100に設けられた
送受信機101へ周波数f1、f2及びf3の信号を送
信する。また、基地局91、92、93は基地局制御部
110により制御される。
【0003】まず、移動局100が移動するにつれて、
移動局100内の送受信機101は基地局91の送受信
機94からの周波数f1の送信信号を受信している状態
で基地局92に近付くと送受信機95からの周波数f2
の送信信号も受信し始め、更に基地局92に近付くと周
波数f1の送信電波の受信強度が劣化するに連れて逆に
送受信機95から送信される送信信号の受信強度が良好
になっていく。送受信機95から送信される電波の受信
強度が、送受信機94から送信される電波のそれよりも
良好になった時点で、移動局100内の送受信機101
が送受信機95からの送信信号の受信を開始する。これ
と同様に、送受信機95と送信周波数f3の送信信号を
送信する送受信機96との間でも、同様の方法で送受信
機101は送受信機95の送信信号から送受信機96の
送信信号への受信に変更する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の列車無線通信方式では、軌道上の基地局91、9
2、93との間の通信切替に列車位置検出装置等の外部
装置が必要となる。また、基地局91、92、93が機
器故障により送信断となった場合に、列車位置検出装置
による制御が行われない限り、受信電界が十分にありフ
レーム同期がとれる場合でも、同一の送信周波数をもつ
基地局の送信がオンにならない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
複数の送信周波数の送信機を使用するゾーンラップ方式
を用いることにより、外部制御装置を用いずに自動で基
地局切替を行い、干渉が生じない移動体無線通信方式を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、軌道上を移動しながら、第1の周波数の送
信信号を無線送信し、第1の周波数を除く、互いに異な
るM個(Mは2以上の自然数)の送信周波数の信号を無
線受信する第1の送受信機を備えた移動局と、軌道上に
ほぼ等間隔で固定配置されており、M個の送信周波数の
信号のうち定められた一の送信周波数の信号を無線送信
すると共に、第1の周波数の送信信号を無線受信する第
2の送受信機と制御部とを備え、互いに同一のデータを
送信する複数の基地局とを有する構成としたものであ
る。ここで、複数の基地局は、隣接するM個の基地局が
M個の送信周波数の信号を別々に送信するように配置さ
れており、かつ、複数の基地局の各制御部は、移動体の
移動方向下流側に配置された同一送信周波数を送信する
下位の基地局へ自局の情報を送出し、自局に移動局が接
近したときに下位の基地局の送信動作を開始させると共
に、自局の送信動作を停止する構成とされており、複数
の基地局のうち隣接するM個の基地局のみが送信動作す
るように送信切替を自動的に行うことを特徴とする。
【0007】この発明では、移動局が移動する軌道に沿
って配置されている複数の基地局は、自局に移動局が接
近したときに下位の基地局の送信動作を開始させると共
に、自局の送信動作を停止する構成とされているため、
移動局の移動方向の下流側に位置する、隣接するM個の
基地局のみが送信動作するように、移動局の移動に合わ
せて次々と基地局の送信切替を自動的に行うことができ
る。
【0008】ここで、移動局は、隣接するM個の基地局
が送信するM個の送信周波数の信号のうち、受信電界強
度の最も大きな信号を受信処理することにより、周波数
ダイバーシティを行うことができる。
【0009】また、本発明は、基地局の制御部が、受信
信号からフレーム同期をとり、フレーム同期が確立した
ときにオンとなるフレーム同期信号を出力するフレーム
同期部と、自局の送信部の送信出力がオンであるときに
オンである送信状態情報を下位の基地局へ出力すると共
に、受信信号の電界情報と予め設定された高電界判定レ
ベルとをレベル比較し、受信信号の電界情報が高電界判
定レベルよりも低く、フレーム同期信号がオンであると
きはオフ、それ以外はオンである高電界情報を下位の基
地局へ出力する状態判定部と、下位の基地局から送信オ
フ制御信号が入力されたときは自局の送信部の送信動作
を停止し、フレーム同期信号がオンであり、かつ、移動
体の移動方向上流側に配置された同一送信周波数を送信
する上位の基地局からの送信状態情報及び高電界情報が
いずれもオンであるときにのみ、オフ制御のための送信
オフ制御情報を発生して上位の基地局へ送出すると共
に、自局の送信部の送信動作を開始させる送信制御部と
より構成したことを特徴とする。
【0010】この発明では、移動体の移動方向下流側に
配置された同一送信周波数を送信する下位の基地局へ自
局の情報を送出し、自局に移動局が接近したときに下位
の基地局の送信動作を開始させると共に、自局の送信動
作を停止する構成とされており、複数の基地局のうち隣
接するM個の基地局のみが送信動作するように送信切替
を自動的に行うことができる。
【0011】ここで、上記の高電界判定レベルは、移動
局から基地局への最大受信レベルよりも低い値に設定さ
れており、受信電界情報の値は、十分な時定数で変化す
るように制御部が構成されている。フェージング等によ
る瞬時の受信電界レベルの低下による影響を受けないよ
うにするためである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になる列車無線
通信方式の一実施の形態の構成図を示す。同図におい
て、基地局1〜基地局4及び図示しない複数の基地局
は、列車である移動局5が高速で移動する軌道に沿っ
て、ほぼ等間隔で地上に固定配置されている。
【0013】また、基地局1は送信周波数f1にて、送
信データc1を移動局5へ無線送信する送受信機11を
有しており、基地局2は、送信周波数f2にて、送信デ
ータc2を移動局5へ無線送信する送受信機21を有し
ている。同様に、基地局3、基地局4は送信周波数f
1、f2にて送信データc3、c4を移動局5へ無線送
信する送受信機31、41を内蔵している。送信データ
c1〜c4はフレーム同期している同一内容のデータで
あり、送信データバス65を介して送受信機11、2
1、31、41に入力される。
【0014】基地局1〜4は移動局5からの受信電界レ
ベルを常に監視しており、受信信号からフレーム同期を
とる機能を有する。基地局1は、送信出力状態情報及び
受信高電界情報を含む情報バス61を同一の送信周波数
f1の送受信機31を持つ、基地局1よりも移動局5の
移動方向下流側に位置する下位の基地局3へ送出する。
また、基地局2は送信出力状態情報及び受信高電界情報
を含む情報バス62を同一の送信周波数f2の送受信機
41を持つ下位の基地局4へ送出する。送受信機11〜
41及び図示しない他の基地局内の複数個の送受信機は
送信データバス65により互いに接続されている。この
ように、移動局(ここでは列車)5が移動する軌道上に
沿ってほぼ等間隔で配置された基地局1〜4等の複数の
基地局からは交互に周波数f1、f2が移動局5へ送信
されるようになされている。
【0015】また、基地局1内の送受信機11の送信部
をオン/オフ制御する制御部12は、同一送信周波数を
持つ基地局3内制御部32と接続されている。また、基
地局2内送受信機21の送信部をオン/オフ制御する制
御部22は、同一送信周波数を持つ基地局4内制御部4
2と接続されている。基地局1〜4等の上記の複数の基
地局内の送受信機は、移動局5から送信された周波数f
0の信号だけを選択受信する機能を有している。
【0016】一方、移動局5は送受信機51は、送信周
波数f0の信号を基地局1〜4等のうち最寄りの基地局
へ送信し、地上に設置された基地局1〜4等のうち最寄
りの基地局から送信された送信周波数f1及びf2の信
号を受信し周波数f0は受信しないように構成されてい
る。
【0017】次に、基地局1〜4の構成について更に詳
細に説明する。基地局1〜4は送信周波数がf1かf2
であり、それ以外の基本的構成は同じであり、例えば図
2のブロック図に示す構成とされている。図2におい
て、分波器(DUP)70、受信部71及び送信部72
は送受信機11、21、31又は41を構成しており、
フレーム同期部73、送信制御部74及び状態判定部7
5は制御部12、22、32又は42を構成している。
【0018】フレーム同期部73は、受信部71にて受
信した移動局5からの受信データaよりフレーム同期を
とり、フレーム同期が確立したときにフレーム同期信号
bをオン、フレーム同期が外れている場合はオフとして
出力する。送信制御部74は、上位局(これが基地局3
であれば基地局1)よりの高電界情報d及び送信状態情
報e、自局内のフレーム同期信号bにより、送信部72
へ送信オン/オフ制御信号fを送出し、送信部72の送
信出力のオン/オフ制御を行う。
【0019】フレーム同期信号bがオンの場合、移動局
5の移動方向上流側に位置し、かつ、同一周波数の送信
信号を送出する上位の基地局からの送信状態情報eがオ
ンであり、高電界情報dがオフであれば、上位の基地局
が移動局5と通信を行っていると判断し、上位の基地局
に対して送信オフ制御信号gによるオフ制御を行わな
い。
【0020】一方、上位の基地局からの送信状態情報e
がオンであり、高電界情報dがオンとなった時は、上位
の基地局へ移動局5が近づいたと判断し、送信制御部7
4は送信オフ制御信号gを上位の基地局へ送出すること
により上位の基地局の送受信機をオフ制御すると同時
に、送信制御信号fをオン制御し、自局の送信部72を
オン制御する。
【0021】また、上位の基地局からの送信状態情報e
がオフである場合には、送信制御部74は上位の基地局
内の送信部の故障または、上位の基地局よりも自局に近
い位置に移動局5がいると判断し、送信制御信号fをオ
ン制御して、自局の送信部72をオンにする。
【0022】状態判定部75は、送信部72の送信出力
オン/オフ状態を監視し、送信出力がオンの場合には、
送信状態情報e’をオン、送信出力がオフの場合には、
送信状態情報e’をオフとして送出する。また、状態判
定部75は、受信部71よりの受信電界情報iとフレー
ム同期部73からのフレーム同期信号bを監視し、フレ
ーム同期信号がオン状態で、受信電界情報iが高電界判
定レベルhよりも低い場合には、高電界情報d’をオフ
出力する。
【0023】他方、フレーム同期信号bがオフの時、ま
たは、受信電界情報iが高電界判定レベルhよりも高い
場合には、高電界情報d’をオンとして送出する。この
とき、受信電界情報iは十分な時定数を持たせることに
より、フェージング等による受信電界情報のレベルの瞬
時の低下には影響を受けないようにしておく。また、高
電界判定レベルhは、移動局5から基地局への受信レベ
ルの最大値よりも低く設定しておく。
【0024】次に、この実施の形態の動作について、図
3に示す基地局受信信号のタイムチャートを併せ参照し
て説明する。図1において、例えば、移動局5が点P0
(図3の時刻t0)にいる場合には、移動局(ここでは
列車)5は基地局1及び2の無線ゾーン内に在圏するた
め、基地局1よりの周波数f1の送信信号及び基地局2
よりの周波数f2の送信信号を同時に受信するが、これ
らのうち受信電界強度が大きい方の基地局1からの送信
信号による送信データc1を得る、周波数ダイバーシチ
を行っている。なお、基地局1からの送信信号による送
信データc1と基地局2からの送信信号による送信デー
タc2とは前記したように、同一内容である。
【0025】このとき、基地局1は図2の送信部72か
ら分波器70及びアンテナを介して送信データc1を送
信周波数f1にて移動局5へ送信する一方、移動局5か
らの送信周波数f0の信号をアンテナ70を介して受信
部71で受信し、その受信電界情報iを状態判定部75
に供給する。これにより、状態判定部75は、送信状態
情報e’をオンとするが、受信電界情報iが示す電界レ
ベルが図3に81aで示すように高電界判定レベルhよ
りもまだ低いので高電界情報d’をオフとして同一送信
周波数f1の下位の基地局3へ、これらオンの送信状態
情報e’とオフの高電界情報d’を送出する。
【0026】また、これと同時に基地局2は、基地局1
と同様に送信データc2を送信周波数f2にて移動局5
へ送信する一方、移動局5からの送信周波数f0の信号
をアンテナ及び分波器70を介して基地局2内の受信部
71で受信し、その受信電界情報iを基地局2内の状態
判定部75に供給し、状態判定部75は送信状態情報
e’をオン、高電界情報d’をオフとして同一送信周波
数f2の下位の基地局4へ送出する。
【0027】基地局3は同一送信周波数f1を持つ上位
の基地局1からの送信状態情報e’(これは基地局3で
は送信状態情報eとして受信される)と、高電界情報
d’(これは基地局3では高電界情報dとして受信され
る)を常時監視しており、自局のフレーム同期が確立し
ていなく、上位局である基地局1よりの高電界情報dが
オンになっていないため、基地局3内の送信制御部74
は送信部72のオン制御を行わない。なお、この時刻t
0における基地局3での受信電界情報iの電界レベルは
図3に82aで示すように、高電界判定レベルhよりも
小である。
【0028】同様に、基地局4は同一送信周波数f2を
持つ上位の基地局2からの送信状態情報e’と高電界情
報d’を監視しており、自局のフレーム同期が確立して
いなく、上位局である基地局2よりの高電界情報dがオ
ンになっていないため、基地局4内の送信制御部74は
自局の送信部72のオン制御を行わない。従って、移動
局5が点P0にあるときには、基地局1及び2から送信
周波数f1とf2が送信され、これらが移動局5に受信
されている状態にある。
【0029】続いて、移動局5が図1及び図3に示す点
P0より基地局1に近い点P1へ移動(図3の時刻t
1)してくると、基地局1の受信電界情報iのレベルが
図3に矢印81で示すように高くなり、基地局1内の図
2の状態判定部75において比較されている基地局1の
受信電界情報iのレベルが図3に81bで示すように高
電界判定レベルhよりも高くなるため、高電界情報d’
がオンに切り替えられる。従って、基地局1は、移動局
5が基地局1付近(P1)まで移動した所で、高電界情
報d’がオン、及び送信状態情報e’のオンを含む情報
バス61を基地局3の制御部32へ伝送する。
【0030】すると、基地局1の下位の基地局3内の図
2の送信制御部74は上位の基地局1からの高電界情報
dがオンに切り替ったことを認識する。また、点P1に
まで移動してきた移動局5からの送信周波数f0の信号
を基地局3が十分な電界強度で受信できるようになるた
め、基地局3内のフレーム同期部73にてフレーム同期
信号bがオン(フレーム同期確立)になり、送信制御部
74はこれらのことから送信部72への送信制御信号f
をオンにして、送信出力をオンにする。同時に、上位基
地局1に対し、送信オフ制御信号gをオフ出力し、上位
の基地局1の送信部72をオフ制御する。このときの基
地局3における受信電界情報iのレベルは図3に82b
で示す。
【0031】このときには、基地局2内の図2の状態判
定部75において比較されている基地局2の受信電界情
報iのレベルは引き続き高電界判定レベルhよりも低い
ため、高電界情報d’がオフのままであり、よって、基
地局2と基地局4の状態は移動局5がP0の位置にいる
ときと同様で、基地局2のみより送信周波数f2の信号
が送信され、かつ、基地局2で移動局5からの送信周波
数f0が受信されている。
【0032】従って、移動局5が点P1へ移動すると、
基地局1から送信周波数f1の信号の送信が停止され、
かつ、基地局3から送信周波数f1の信号の送信が開始
されると共に、基地局2から送信周波数f2の信号の送
信が引き続き行われる。このように、移動局5に対して
同一周波数f1が同時に送出されないように、各基地局
の送信切替制御を自動で行うことにより、複数の基地局
1及び3が同一周波数を送出することによる干渉が起こ
らないようにすることができる。
【0033】移動局5は、基地局1から送信周波数f1
で伝送される送信データc1及び基地局2から送信周波
数f2で伝送される送信データc2を無線信号として受
信し、地点P0からP1の間の区間は基地局1からの送
信データc1(周波数f1)及び基地局2からの送信デ
ータc2(周波数f2)を受信し、周波数ダイバーシチ
を行う。
【0034】基地局1の手前の地点P1に移動したとこ
ろで、周波数f2を使用してデータを送信する基地局は
基地局1から基地局3へと切り替わり、移動局5は基地
局3からの送信データc3(周波数f1)及び基地局2
からの送信データc2(周波数f2)を受信し、周波数
ダイバーシチを行うこととなる。送信データc1〜c3
は同一内容であるから、移動局5と基地局1〜4との無
線通信が継続され、移動局5と基地局1〜4に送信デー
タバス65を介して接続されているセンタとの間の通話
やデータ送受信などが確保される。
【0035】次に移動局5が図1の点P2へ移動する
と、移動局5が基地局2に最も接近するため、上記動作
と同様に基地局4より上位の基地局2へ送信オフ制御が
行われ、基地局2から送信周波数f2の送信が停止され
ると共に、基地局4は送信周波数f2の送信を開始する
切替動作を自動で行う。
【0036】なお、移動局5は、基地局と同様に受信レ
ベルが電界判定レベルよりも高くなった場合、選択する
周波数をf2に切り替えることにより、f1の基地局切
替の影響を受けずに基地局から送信される送信データを
連続データとして受信する事が可能である。
【0037】このように、この実施の形態では、列車で
ある移動局5が軌道上を移動するにつれて、最も接近し
た基地局の送信動作を停止し、かつ、最も接近した基地
局よりも移動方向下流側の、最も接近した基地局と同じ
送信周波数を送信する下位の基地局が送信動作するよう
に送信切替制御を行い、常に移動局5に対して2つの基
地局から送信周波数f1及びf2のデータ送信を行い、
移動局5から上記2つの基地局へは送信周波数f0でデ
ータ送信を行うことを繰り返すことにより、移動局5と
基地局1〜4に送信データバス65を介して接続されて
いるセンタとの間の通話やデータ送受信などが確保でき
る。
【0038】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、基地局から移動局へ送信す
る周波数は2周波数として説明したが、3周波数以上で
もよい。また、移動局5は列車であるとして説明した
が、軌道上を移動する移動局であればよく、よって高速
道路などを走行する自動車にも本発明を適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動局が移動する軌道に沿って配置されている複数の基
地局のうち、移動局の移動方向の下流側に位置する、隣
接するM個の基地局のみが送信動作するように、移動局
の移動に合わせて次々と基地局の送信切替を自動的に行
うようにしたため、以下の特長を有する。
【0040】(1)基地局の送信出力をオンにする場
合、自局と同一送信周波数の信号を送信する上位の基地
局の送信出力をオフ制御にして、自局以外に同一送信周
波数の信号を送信する他の基地局がなく、干渉を防止で
きる。
【0041】(2)フレーム同期が確立していることを
確認してから、自局の送信出力をオン制御するため、十
分な受信レベルを持った基地局切替を行える。
【0042】(3)自局と同一の送信周波数の信号を送
信する上位の基地局の送信出力を監視することにより、
上位の基地局の機器故障の場合にも、自動で送信出力を
送出することができる。
【0043】(4)列車位置検出装置等の外部装置を用
いなくとも、移動局の移動に合わせて次々と基地局の送
信切替を自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム構成図であ
る。
【図2】図1中の基地局の一実施の形態のブロック図で
ある。
【図3】基地局受信信号のタイムチャートである。
【図4】従来方式の一例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 基地局 5 移動局 11、21、31、41、51 送受信機 12、22、32、42 制御部 71 受信部 72 送信部 73 フレーム同期部 74 送信制御部 75 状態判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道上を移動しながら、第1の周波数の
    送信信号を無線送信し、該第1の周波数を除く、互いに
    異なるM個(Mは2以上の自然数)の送信周波数の信号
    を無線受信する第1の送受信機を備えた移動局と、 前記軌道上にほぼ等間隔で固定配置されており、前記M
    個の送信周波数の信号のうち定められた一の送信周波数
    の信号を無線送信すると共に、前記第1の周波数の送信
    信号を無線受信する第2の送受信機と制御部とを備え、
    互いに同一のデータを送信する複数の基地局とを有し、
    前記複数の基地局は、隣接するM個の基地局が前記M個
    の送信周波数の信号を別々に送信するように配置されて
    おり、かつ、前記複数の基地局の各制御部は、前記移動
    体の移動方向下流側に配置された同一送信周波数を送信
    する下位の基地局へ自局の情報を送出し、自局に前記移
    動局が接近したときに前記下位の基地局の送信動作を開
    始させると共に、自局の送信動作を停止する構成とされ
    ており、前記複数の基地局のうち隣接する前記M個の基
    地局のみが送信動作するように送信切替を自動的に行う
    ことを特徴とする移動体無線通信方式。
  2. 【請求項2】 前記移動局は、前記隣接するM個の基地
    局が送信する前記M個の送信周波数の信号のうち、受信
    電界強度の最も大きな信号を受信処理することを特徴と
    する請求項1記載の移動体無線通信方式。
  3. 【請求項3】 前記基地局の制御部は、受信信号からフ
    レーム同期をとり、フレーム同期が確立したときにオン
    となるフレーム同期信号を出力するフレーム同期部と、
    自局の送信部の送信出力がオンであるときにオンである
    送信状態情報を前記下位の基地局へ出力すると共に、前
    記受信信号の電界情報と予め設定された高電界判定レベ
    ルとをレベル比較し、前記受信信号の電界情報が前記高
    電界判定レベルよりも低く、前記フレーム同期信号がオ
    ンであるときはオフ、それ以外はオンである高電界情報
    を前記下位の基地局へ出力する状態判定部と、前記下位
    の基地局から送信オフ制御信号が入力されたときは自局
    の送信部の送信動作を停止し、前記フレーム同期信号が
    オンであり、かつ、前記移動体の移動方向上流側に配置
    された同一送信周波数を送信する上位の基地局からの前
    記送信状態情報及び前記高電界情報がいずれもオンであ
    るときにのみ、オフ制御のための前記送信オフ制御情報
    を発生して前記上位の基地局へ送出すると共に、前記自
    局の送信部の送信動作を開始させる送信制御部とよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の移動体無線通信方
    式。
  4. 【請求項4】 前記高電界判定レベルは、前記移動局か
    ら前記基地局への最大受信レベルよりも低い値に設定さ
    れており、前記受信電界情報の値は、十分な時定数で変
    化するように前記制御部が構成されていることを特徴と
    する請求項3記載の移動体無線通信方式。
  5. 【請求項5】 前記移動局は列車であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の移動体無線
    通信方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131408A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Nec Corp 地上通信局、データリンク通信システム及びそれらに用いるアップリンク送信制御方法
JP2013532454A (ja) * 2010-08-19 2013-08-15 株式会社日立製作所 分散アンテナシステムのための干渉管理
JP2013162405A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Toshiba Corp 通信装置、及び故障検出方法

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