JP2000307507A - 列車用無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

列車用無線通信方法及び無線通信システム

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JP2000307507A
JP2000307507A JP11220899A JP11220899A JP2000307507A JP 2000307507 A JP2000307507 A JP 2000307507A JP 11220899 A JP11220899 A JP 11220899A JP 11220899 A JP11220899 A JP 11220899A JP 2000307507 A JP2000307507 A JP 2000307507A
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transmission
train
mobile station
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base stations
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JP11220899A
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English (en)
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Tomotake Sugime
知丈 杉目
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Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の複数の送信周波数を用いて干渉を抑制
した上で無線送信を行い得る簡素な構成の列車用無線通
信システムを提供すること。 【解決手段】 この列車用無線通信システムでは、各基
地局1,2,3の通信機11,12,13が同一の所定
の送信周波数f1を送信する同一の送信機能を備え、移
動局5の通信機15がその送信周波数f1の送信データ
を受信処理するための回路構成を要するものとなってお
り、各基地局1,2,3の通信機11,12,13から
移動局5の通信機15への無線送信に際して、各通信機
11,12,13にバス100を介して接続された基地
局制御部20によって同一の送信周波数f1の送信デー
タ(これをバースト変換したバーストデータc1,c
2,c3)をTDMA方式に基づいて順次選択的に切り
替え制御して送出するため、干渉を抑制した上で連続し
た送信を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として所定の軌
道上を移動する列車に搭載される移動局に対して地上の
軌道上に沿った異なる場所に設置された複数の基地局か
ら無線送信を行う場合に異なる送信周波数を要するゾー
ンラップ方式を適用せず、同一の複数の送信周波数を用
いることで列車用無線通信における周波数の有効利用を
計った列車用無線通信方法及び無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の列車用無線通信システム
としては、例えば図7に示されるような構成のものが挙
げられる。
【0003】この列車用無線通信システムは、地上の所
定の軌道上を移動する列車に搭載されて特定の周波数f
0の送信信号を送信する通信機52(主に受信系装置で
構成される)を備えた移動局50と、軌道上に沿った異
なる場所に略等間隔で設置されて特定の周波数f0を受
信して移動局50の接近状態又は後退状態を判断すると
共に、それぞれ別個に移動局50に対する無線送信に際
して異なる送信周波数f1,f2,f3による送信デー
タを送信する通信機54,56,58(主に送信系装置
で構成される)を備えた複数台(ここでは説明の簡易化
のために3台としている)の基地局53,55,57
と、バス200によって各基地局53,55,57の各
通信機54,56,58に接続されて移動局50の接近
状態又は後退状態の判断結果を管理して列車位置情報を
生成する機能を有すると共に、列車位置情報に基づいて
送信データの送信を制御する基地局制御部70とを備え
て成っている。
【0004】この列車用無線通信システムにおいて、列
車用無線通信として各基地局53,55,57から送信
データを送信して移動局50で受信する無線送信(デー
タ伝送)を行う場合、各基地局53,55,57の各通
信機54,56,58からそれぞれ別々の送信周波数f
1,f2,f3による送信データを送信するゾーンラッ
プ方式を適用しており、移動局50の通信機52ではそ
れぞれ各基地局53,55,57の接近状態に応じて送
信周波数f1,f2,f3を受信する。
【0005】具体的に言えば、移動局50では、移動に
従って通信機52で基地局53の通信機54から送信周
波数f1で送信された送信データとの通信を行うと共
に、基地局55の通信機56から送信周波数f2で送信
された送信データの電波も受信し始め、やがて基地局5
3の通信機54から送信される送信データの電波が劣化
すると基地局55の通信機56から送信される電波が良
好になるため、基地局55の送信機56から送信される
電波が基地局53の通信機54から送信される電波より
良好になった時点で、基地局55の通信機56から送信
される電波と通信を行うように動作を変更する。
【0006】更に、移動局50の通信機52は、基地局
55の通信機56から送信される電波と基地局57の通
信機58から送信周波数f3で送信された送信データの
電波との間においても、同様の方法によって電波の受信
状態を比較し、やがては基地局57の通信機58からの
電波と通信するように動作を推移する。
【0007】ここで基地局制御部70は、上述したよう
に移動局50の通信機52から特定の周波数f0で送信
された送信信号を各基地局53,55,57の各通信機
54,56,58が受信して判断した移動局50の接近
状態又は後退状態の判断結果をそれぞれバス200を介
して管理し、各基地局53,55,57に対する移動局
50の接近状態に応じて各基地局53,55,57の各
通信機54,56,58からそれぞれ送信周波数f1,
f2,f3の送信データの送信を行わせるように制御す
る。
【0008】このように、軌道上を高速で移動する列車
に搭載された移動局50の通信機52と軌道上にほぼ等
間隔に並べられた各基地局53,55,57の各通信機
54,56,58との間の通信を行うことにより、移動
中の移動局50と地上に設置された各基地局53,5
5,57とにおける通信が可能になる。
【0009】因みに、こうした列車用無線通信に関連す
る周知技術としては、特開平5−83181号公報に開
示された列車無線装置が挙げられる。又、その他の関連
技術としては、複数の送受信機の間に使用される送信周
波数や受信周波数をそれぞれ同一周波数で送信又は受信
できるようにした特許公報第2825033号に開示さ
れた列車無線通信方式や、全ての送信局の送信機が同じ
送信周波数を使用する特開平10−32535号公報に
開示された列車無線装置等が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したゾーンラップ
方式を適用した列車用無線通信システムの場合、各基地
局に異なる複数の送信周波数の送信データを送信するた
めの送信系装置を主体とする通信機を備える必要がある
と共に、移動局の通信機に異なる複数の送信周波数の送
信データを受信処理するための回路構成が必要になるた
め、各基地局の通信機の送信機能の構成や移動局の通信
機における受信処理用の回路構成が複雑になる上、周波
数の有効利用を計り得ずにシステム全体のコスト高を招
いてしまうという問題がある。
【0011】又、列車用無線通信において、複数の送受
信機の間に使用される送信周波数や受信周波数をそれぞ
れ同一な周波数で送信又は受信できるようにしたり、或
いは全ての送信局の送信機が同じ送信周波数を使用する
場合には、各基地局の通信機の構成や移動局の通信機に
おける回路構成を簡素にして周波数の有効利用を計り得
るという利点があるが、その反面、同一の送信周波数や
受信周波数による通信時に干渉が生じ易く、通信障害を
来し易いという問題がある。
【0012】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、同一の複数の送信
周波数を用いて干渉を抑制した上で無線送信を行い得る
列車用無線通信方法及びそれを適用した簡素な構成の列
車用無線通信システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、地上の
所定の軌道上を移動する列車に搭載される移動局と該軌
道上に沿った異なる場所に略等間隔で設置された複数の
基地局との間で相互に無線通信を行う列車用無線通信シ
ステムにおいて、複数の基地局は、移動局に対する無線
送信に際して同一の所定の送信周波数による送信データ
を時間分割多アクセス方式に基づいて順次選択的に切り
替え制御する列車用無線通信システムが得られる。
【0014】又、本発明によれば、上記列車用無線通信
システムにおいて、移動局は、所定の送信周波数とは異
なる特定の周波数の送信信号を複数の基地局へ送信し、
複数の基地局は、それぞれ特定の周波数の送信信号を受
信して移動局の接近状態又は後退状態を判断すると共
に、該接近状態にあっては送信データをバースト変換し
て予め連続した2区分領域の集まりとして成る無線フレ
ームフォーマットにおける該2区分領域にフレーム同期
信号に同期された異なるバーストデータとして順次送出
する列車用無線通信システムが得られる。
【0015】更に、本発明によれば、上記列車用無線通
信システムにおいて、移動局は、複数の基地局のうちの
最も接近したものと次に接近したものとから2区分領域
における異なるバーストデータの2つのものを連続した
無線信号として受信すると共に、該複数の基地局の何れ
か一つに最も接近する位置の手前に位置される所定の距
離までは該2区分領域における最初のバーストデータを
選択し、且つ該所定の距離に到達した時点で次のバース
トデータを選択する列車用無線通信システムが得られ
る。
【0016】加えて、本発明によれば、上記何れかの列
車用無線通信システムにおいて、複数の基地局に接続さ
れてフレーム同期信号の生成及び移動局の接近状態又は
後退状態の判断結果を管理して列車位置情報の生成を行
う機能を有すると共に、該列車位置情報に基づいて無線
フレームフォーマットに対するバーストデータの送出を
該接近状態にあってはオン制御して行わせ、且つ該後退
状態にあってはオフ制御して停止する基地局制御部を備
えた列車用無線通信システムが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の列
車用無線通信方法及び無線通信システムについて、図面
を参照して詳細に説明する。
【0018】最初に、本発明の列車用無線通信方法の概
要を簡単に説明する。この列車用無線通信方法は、地上
の所定の軌道上を移動する列車に搭載される移動局側と
該軌道上に沿った異なる場所に設置された複数の基地局
側との間で相互に無線通信を行う場合、複数の基地局側
では、移動局側に対する無線送信に際して同一の所定の
送信周波数f1による送信データを時間分割多アクセス
(time division multiple a
ccess/以下、TDMAとする)方式に基づいて順
次選択的に切り替え制御するものである。
【0019】但し、このような列車用無線通信方法を実
施する場合、移動局側では、複数の基地局側に対して所
定の送信周波数f1とは異なる特定の周波数f0の送信
信号を送信し、各基地局側では、それぞれ特定の周波数
f0の送信信号を受信して移動局側の接近状態又は後退
状態を判断すると共に、接近状態にあっては送信データ
をバースト変換して予め連続した2区分領域の集まりと
して成る無線フレームフォーマットにおける2区分領域
にフレーム同期信号に同期された異なるバーストデータ
として順次送出する。
【0020】又、移動局側では、各基地局側における最
も接近したものと次に接近したものとから2区分領域に
おける異なるバーストデータの2つのものを連続した無
線信号として受信すると共に、各基地局側の何れか一つ
に最も接近する位置の手前に位置される所定の距離まで
は2区分領域における最初のバーストデータを選択し、
且つ所定の距離に到達した時点で次のバーストデータを
選択するようにする。
【0021】更に、こうした処理を行わせるため、各基
地局側では、フレーム同期信号の生成及び移動局側の接
近状態又は後退状態の判断結果を管理して列車位置情報
の生成を行うと共に、列車位置情報に基づいて無線フレ
ームフォーマットに対するバーストデータの送出を接近
状態にあってはオン制御して行わせ、且つ後退状態にあ
ってはオフ制御して停止する基地局制御を行うようにす
る。
【0022】このような列車用無線通信方法に従えば、
各基地局側から移動局側への無線送信に際して同一の所
定の送信周波数のTDMA方式を採用してバーストデー
タを順次選択的に切り替えて送信しているため、干渉を
抑制した上で連続した送信を行うことができ、周波数の
有効利用を計ることができる。
【0023】図1は、このような列車用無線通信方法を
適用した一実施例に係る列車用無線通信システムの基本
構成を示したブロック図である。
【0024】この列車用無線通信システムは、地上の所
定の軌道上を移動する列車に搭載されて特定の周波数f
0の送信信号を送信する通信機15(主に受信系装置で
構成される)を備えた移動局5と、軌道上に沿った異な
る場所に略等間隔で設置されて特定の周波数f0を受信
して移動局5の接近状態又は後退状態を判断すると共
に、それぞれ共通して移動局5に対する無線送信に際し
て同じ所定の送信周波数f1による送信データを送信す
る通信機11,12,13(主に送信系装置で構成され
る)を備えた複数台(ここでも説明の簡易化のために3
台としている)の基地局1,2,3と、バス100によ
って各基地局1,2,3の各通信機11,12,13に
接続されて移動局5の接近状態又は後退状態の判断結果
を管理して列車位置情報を生成する機能を有すると共
に、列車位置情報に基づいて送信データの送信を制御す
る基地局制御部20とを備えて成っている。
【0025】但し、ここでの各基地局1,2,3の通信
機11,12,13は、上述した列車用無線通信方法を
適用したものとして、移動局5の通信機15に対する無
線送信に際して同一の所定の送信周波数f1による送信
データをTDMA方式に基づいて順次選択的に切り替え
制御する。
【0026】又、移動局5の通信機15は、所定の送信
周波数f1とは異なる特定の周波数f0の送信信号を各
基地局1,2,3の通信機11,12,13へ送信し、
各基地局1,2,3の通信機11,12,13は、それ
ぞれ特定の周波数f0の送信信号を受信して移動局5の
接近状態又は後退状態を判断すると共に、接近状態にあ
っては送信データをバースト変換して予め連続した2区
分領域の集まりとして成る無線フレームフォーマットに
おける2区分領域にフレーム同期信号に同期された異な
るバーストデータとして順次送出する。
【0027】更に、移動局5の通信機15は、各基地局
1,2,3のうちの最も接近したものと次に接近したも
のとから2区分領域における異なるバーストデータの2
つのものを連続した無線信号として受信すると共に、各
基地局1,2,3の何れか一つに最も接近する位置の手
前に位置される所定の距離(移動局5が初期的に位置さ
れる軌道上の通過点P0から移動により到達して通過す
る通過点P1,P2,P3が位置される場所を示す)ま
では2区分領域における最初のバーストデータを選択
し、且つ所定の距離に到達した時点で次のバーストデー
タを選択するようにする。
【0028】こうした処理を実行するため、基地局制御
部20は、フレーム同期信号の生成及び移動局5の接近
状態又は後退状態の判断結果を管理して列車位置情報の
生成を行う機能を有すると共に、列車位置情報に基づい
て無線フレームフォーマットに対するバーストデータの
送出を接近状態にあってはオン制御して行わせ、且つ後
退状態にあってはオフ制御して停止するように機能す
る。
【0029】図2は、この列車用無線通信システムにお
ける各基地局1,2,3から移動局5への無線送信に際
して使用される無線フレームフォーマットを例示したも
のである。
【0030】この列車用無線通信システムで無線送信を
行う場合、図1及び図2を参照すれば、基地局1は送信
周波数f1で無線フレームフォーマットのA部及びB部
として連続した2区分領域の所定箇所のA部にバースト
データc1を送出する。同様に、基地局2は送信周波数
f1で無線フレームフォーマットの所定箇所のB部にバ
ーストデータc2を送出する。バーストデータc1,c
2は、後述するように基地局制御部20からのフレーム
同期信号a,a′に同期した信号となっている。基地局
制御部20は、移動局5が基地局1の手前の通過点P1
を通過した時点で基地局1の通信機11から送信周波数
f1によるバーストデータc1の送出をオフ制御し、且
つ基地局3の通信機13に対して送信周波数f1で無線
フレームフォーマットの所定箇所の次の箇所のA部にバ
ーストデータc3を送出するオン制御を行う。
【0031】移動局5の通信機15では、基地局1の通
信機11からのバーストデータc1と基地局2の通信機
12からのバーストデータc2とを連続した無線信号と
して受信し、通過点P0から通過点P1までの区間は無
線フレームフォーマットの所定箇所のA部のデータであ
る基地局1のバーストデータc1を選択し、通過点P1
に到達した時点で選択する受信バーストデータを無線フ
レームフォーマットの所定箇所のB部のデータである基
地局2のバーストデータc2に切り替える選択を行う。
同様に、基地局2の手前の通過点P2に移動した時点で
選択する受信バーストデータを所定箇所の次の箇所のA
部のデータである基地局3のバーストデータc3に切り
替える選択を行う。
【0032】この列車用無線通信システムの場合、各基
地局1,2,3の各通信機11,12,13に同一の所
定の送信周波数f1を送信する同一の送信機能を備える
と共に、移動局5の通信機15に送信周波数f1の送信
データ(バーストデータ)を受信処理するための回路構
成を要するだけで済み、基地局制御部20によって同一
の送信周波数f1のTDMA方式を採用して各基地局
1,2,3の各通信機11,12,13から移動局5の
通信機15へ送信するバーストデータを順次選択的に切
り替えて干渉を抑制した上で連続した送信を行うことが
できるため、従来のゾーンラップ方式を適用したシステ
ムの場合とは異なり、各基地局1,2,3の各通信機1
1,12,13の送信機能の構成や移動局5の通信機1
5における受信処理用の回路構成が簡素化され、周波数
の有効利用を計り得る上、干渉や通信障害を殆ど起こさ
ないものとなる。
【0033】図3は、この列車用無線通信システムの基
地局1に備えられる通信機11の要部構成を示したブロ
ック図である。
【0034】図3を参照すると、この送信機11の一状
態では、A/B制御部31が基地局制御部20からの列
車位置情報に基づいて無線フレームフォーマットにおけ
る2区分領域のA部又はB部の何れかにバーストデータ
を送出するかを制御するA/B制御信号eをConti
/Burst部30へ送出する。Conti/Burs
t部30では送信データbをフレーム同期信号aに同期
させてバースト変換した後、A/B制御部31からのA
/B制御信号eに基づいて無線フレームフォーマットの
2区分領域のA部又はB部にバーストデータcを送出す
る。送信オン/オフ制御部32は、列車位置情報に基づ
いて送信部33の無線送信出力のオン/オフ制御を行
う。尚、他の基地局2の通信機12や基地局3の通信機
13も同様な構成となっている。
【0035】図4は、この列車用無線通信システムの移
動局5に備えられる通信機15の要部構成を示したブロ
ック図である。
【0036】図4を参照すると、この受信機15の一状
態では、A/B制御部41が列車位置情報に基づいて受
信部43が無線受信した無線フレームフォーマットのA
部又はB部の何れかのバーストデータcを選択するA/
B制御信号fをBurst/Conti部40へ送出す
る。フレーム同期部42は受信部43で受信された受信
データhに基づいてフレーム同期信号gを生成する。B
urst/Conti部40では受信データhからA/
B制御信号fにより選択されたA部又はB部のバースト
データcをフレーム同期信号gに同期させてBurst
/Conti変換して受信データiとして送出する。
【0037】この列車用無線通信システムの各基地局
1,2,3における処理信号の関係は図5に示すような
タイミングチャートで表わされ、移動局5における処理
信号の関係は図6に示すようなタイミングチャートで表
わされる。
【0038】図5では、例えば移動局5が図1に示され
る通過点P0に存在している場合に基地局1からのバー
ストデータc1と基地局2からのバーストデータc2と
を受信し、このときに基地局1が基地局制御部20から
の送信データbをConti/Burst変換してフレ
ーム同期信号aに同期したバーストデータc1をA/B
制御信号eにより選択されている無線フレームフォーマ
ットの2区分領域のA部へ送出し、基地局2が基地局1
と同様に基地局制御部20からの送信データb′をCo
nti/Burst変換してフレーム同期信号a′に同
期したバーストデータc2をA/B制御信号e′により
選択されている無線フレームフォーマットの2区分領域
のB部へ送出することにより、基地局1から送信された
バーストデータc1と基地局2から送信されたバースト
データc2とが移動局5へ無線信号dとして送信される
様子を示している。
【0039】図6では、移動局5の受信機15が基地局
1,2からの受信信号h(無線信号dと同じ)を受信
し、A/B制御信号fのA/B切り替え情報により無線
フレームフォーマットの2区分領域のA部のバーストデ
ータ(D0、D1)を選択し、Conti/Burst
変換を行って受信信号hの受信データiを得た後、移動
局5が通過点P0より通過点P1へ移動してA/B制御
信号fの切り替わり時間t0に到達すると、受信機15
が列車位置情報に基づいてA/B制御信号fのA/B切
り替え情報をA部からB部へと切り替え、同期フレーム
信号gにおける次の変化時間t1で無線フレームフォー
マットのB部のバーストデータ(D2′、D3′)を選
択し、Conti/Burst変換を行って受信信号h
の受信データiを得る様子を示している。
【0040】ここで、移動局5が基地局1を通り過ぎる
と、基地局制御部20は基地局1によるバーストデータ
c1の送出をオフ制御し、基地局3によるバーストデー
タデータc3の送出をオン制御し、基地局3が無線フレ
ームフォーマットの次の2区分領域のA部へバーストデ
ータc3を送出する。このとき、基地局1によるバース
トデータc1の送出は停止しているため、無線フレーム
フォーマット上でのバーストデータc1とバーストデー
タc3との干渉は起こらない。又、この時点で移動局5
は、無線フレームフォーマット上の2区分領域のB部の
データを選択し、基地局2により送出しているバースト
データc2を受信選択しているため、基地局1から基地
局2への切り替え時に受信するデータを瞬断すること無
しに連続データとして受信することが可能となる。
【0041】一方、移動局5が通過点P2へ移動する
と、移動局5の受信機15が無線受信する無線フレーム
フォーマットのバーストデータ選択を2区分領域のB部
から次の2区分領域のA部へと切り替え、移動局5が基
地局2を通り過ぎると基地局制御部20は基地局2によ
るバーストデータc2の送出をオフ制御し、図示されな
い基地局4によるバーストデータc4の送出をオン制御
する。
【0042】尚、このような同一の送信周波数f1を順
次切り替えて無線送信する無線通信システムは、列車用
以外にも同様なデータ伝送を行うものであれば他の無線
通信システムにも適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の列車用
無線通信方法によれば、各基地局側から移動局側への無
線送信に際して同一の所定の送信周波数のTDMA方式
を採用してバーストデータを順次選択的に切り替えて送
信しているため、干渉を抑制した上で連続した送信を行
うことができ、周波数の有効利用を計り得るようにな
る。又、この列車用無線通信方法を適用した列車用無線
通信システムの場合、各基地局に同一の所定の送信周波
数を送信する同一の送信機能を備えると共に、移動局に
その同一の送信周波数の送信データ(バーストデータ)
を受信処理するための回路構成を要するだけで済み、基
地局制御部によって同一の送信周波数のTDMA方式を
採用して各基地局から移動局へ送信するバーストデータ
を順次選択的に切り替えて干渉を抑制した上で連続した
送信を行うことができるため、従来のゾーンラップ方式
を適用したシステムの場合とは異なり、各基地局の送信
機能の構成や移動局における受信処理用の回路構成が簡
素化され、周波数の有効利用を計り得る上、干渉や通信
障害を殆ど起こさないものとなり、一層信頼性の向上が
計られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の列車用無線通信方法を適用した一実施
例に係る列車用無線通信システムの基本構成を示したブ
ロック図である。
【図2】図1に示す列車用無線通信システムにおける各
基地局から移動局への無線送信に際して使用される無線
フレームフォーマットを例示したものである。
【図3】図1に示す列車用無線通信システムの基地局に
備えられる通信機の要部構成を示したブロック図であ
る。
【図4】図1に示す列車用無線通信システムの移動局に
備えられる通信機の要部構成を示したブロック図であ
る。
【図5】図1に示す列車用無線通信システムの各基地局
における処理信号の関係を示したタイミングチャートで
ある。
【図6】図1に示す列車用無線通信システムの移動局に
おける処理信号の関係を示したタイミングチャートであ
る。
【図7】従来の列車用無線通信システムの基本構成を示
したブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3,53,55,57 基地局 5,50 移動局 11,12,13,15,52,54,56,58 通
信機 20,70 基地局制御部 30 Conti/Burst部 31,41 A/B制御部 32 送信オン/オフ制御部 33 送信部 40 Burst/Conti部 42 フレーム同期部 43 受信部 100,200 バス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上の所定の軌道上を移動する列車に搭
    載される移動局側と該軌道上に沿った異なる場所に略等
    間隔で設置された複数の基地局側との間で相互に無線通
    信を行う列車用無線通信方法において、前記複数の基地
    局側では、前記移動局側に対する無線送信に際して同一
    の所定の送信周波数による送信データを時間分割多アク
    セス方式に基づいて順次選択的に切り替え制御すること
    を特徴とする列車用無線通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の列車用無線通信方法にお
    いて、前記移動局側では、前記複数の基地局側に対して
    前記所定の送信周波数とは異なる特定の周波数の送信信
    号を送信し、前記複数の基地局側では、それぞれ前記特
    定の周波数の送信信号を受信して前記移動局側の接近状
    態又は後退状態を判断すると共に、該接近状態にあって
    は前記送信データをバースト変換して予め連続した2区
    分領域の集まりとして成る無線フレームフォーマットに
    おける該2区分領域にフレーム同期信号に同期された異
    なるバーストデータとして順次送出することを特徴とす
    る列車用無線通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の列車用無線通信方法にお
    いて、前記移動局側では、前記複数の基地局側における
    最も接近したものと次に接近したものとから前記2区分
    領域における前記異なるバーストデータの2つのものを
    連続した無線信号として受信すると共に、該複数の基地
    局側の何れか一つに最も接近する位置の手前に位置され
    る所定の距離までは該2区分領域における最初のバース
    トデータを選択し、且つ該所定の距離に到達した時点で
    次のバーストデータを選択することを特徴とする列車用
    無線通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の列車用無線通信方
    法において、前記複数の基地局側では、前記フレーム同
    期信号の生成及び前記移動局側の接近状態又は後退状態
    の判断結果を管理して列車位置情報の生成を行うと共
    に、該列車位置情報に基づいて前記無線フレームフォー
    マットに対する前記バーストデータの送出を該接近状態
    にあってはオン制御して行わせ、且つ該後退状態にあっ
    てはオフ制御して停止する基地局制御を行うことを特徴
    とする列車用無線通信方法。
  5. 【請求項5】 地上の所定の軌道上を移動する列車に搭
    載される移動局と該軌道上に沿った異なる場所に略等間
    隔で設置された複数の基地局との間で相互に無線通信を
    行う列車用無線通信システムにおいて、前記複数の基地
    局は、前記移動局に対する無線送信に際して同一の所定
    の送信周波数による送信データを時間分割多アクセス方
    式に基づいて順次選択的に切り替え制御することを特徴
    とする列車用無線通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の列車用無線通信システム
    において、前記移動局は、前記所定の送信周波数とは異
    なる特定の周波数の送信信号を前記複数の基地局へ送信
    し、前記複数の基地局は、それぞれ前記特定の周波数の
    送信信号を受信して前記移動局の接近状態又は後退状態
    を判断すると共に、該接近状態にあっては前記送信デー
    タをバースト変換して予め連続した2区分領域の集まり
    として成る無線フレームフォーマットにおける該2区分
    領域にフレーム同期信号に同期された異なるバーストデ
    ータとして順次送出することを特徴とする列車用無線通
    信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の列車用無線通信システム
    において、前記移動局は、前記複数の基地局のうちの最
    も接近したものと次に接近したものとから前記2区分領
    域における前記異なるバーストデータの2つのものを連
    続した無線信号として受信すると共に、該複数の基地局
    の何れか一つに最も接近する位置の手前に位置される所
    定の距離までは該2区分領域における最初のバーストデ
    ータを選択し、且つ該所定の距離に到達した時点で次の
    バーストデータを選択することを特徴とする列車用無線
    通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の列車用無線通信シ
    ステムにおいて、前記複数の基地局に接続されて前記フ
    レーム同期信号の生成及び前記移動局の接近状態又は後
    退状態の判断結果を管理して列車位置情報の生成を行う
    機能を有すると共に、該列車位置情報に基づいて前記無
    線フレームフォーマットに対する前記バーストデータの
    送出を該接近状態にあってはオン制御して行わせ、且つ
    該後退状態にあってはオフ制御して停止する基地局制御
    部を備えたことを特徴とする列車用無線通信システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068256A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 無線通信制御システム
JP2010161746A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Mitsubishi Electric Corp 車両情報伝送システム及び車両情報伝送方法
KR101212822B1 (ko) 2011-05-30 2012-12-18 한국철도기술연구원 광대역 이더넷 데이터와 영상데이터 전송을 위한 지상 무선국간 스위칭 로밍 방법
JP2013055481A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Mitsubishi Electric Corp 中央装置、及び移動局
US9278447B2 (en) 2012-05-01 2016-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus, control method and storage medium

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