JP2013055481A - 中央装置、及び移動局 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信フレームの所定の位置の第一のタイムスロットを用いて移動体が存在する現通信エリアに対応する基地局である現基地局を介して下り通信データを送出し、通信フレームの前記所定の位置と異なる位置の第二のタイムスロットを用いて現通信エリアに隣接する隣接通信エリアに対応する基地局である隣接基地局を介して前記下り通信データを送出し、現基地局を介する前記第二のタイムスロットを用いた通信、及び隣接基地局を介する前記第一のタイムスロットを用いた通信を禁止する。
【選択図】図1
Description
ところが、近年、普及しているIP(Internet Protocol)電話などのパケット交換方式による音声通信では、同報通信しているデータの送信タイミングを同期させたとしても、パケットの到達順が保証されないため、音声通信に割り当てられたタイムスロットのデータを、隣接する基地局のタイムスロットのデータと、完全に一致させることは難しい。そのため、電波干渉区間において、音声通信に割り当てられたタイムスロットと隣接する基地局のタイムスロットとが、互いに干渉して、無線通信品質の劣化が発生し、パケットの再送、遅延を引き起こして、通話が瞬断してしまうことがあった。
図1は、本発明の実施の形態1における列車無線システムの構成を示した図である。図1の列車無線システムにおいて、中央装置110は、複数の基地局120、複数の基地局120に接続されたLCX121、及び列車等の移動体130に搭載された移動局131と共に無線通信ネットワークを構成しており、中央装置110は、複数の基地局120及びLCX121を介して、移動局131と、複数のタイムスロットを有する通信フレームを使用する時分割多元接続方式による無線通信を行う。また、指令員111は、中央装置端末112を使用して、移動局端末133を使用する運転士132と、通信する。
なお、便宜上、統制局は中央装置110に含まれるものとして説明する。
中央装置110は、例えば、タイムスロットパターンa200のタイムスロット5を用いて、基地局120aを介して、介することとなる基地局120aの基地局番号a及びタイムスロットパターン種別aを送信すると共に、タイムスロットパターンb201のタイムスロット5を用いて、基地局120bを介して、介することとなる基地局120bの基地局番号b及びタイムスロットパターン種別bを送信し、タイムスロットパターンa200のタイムスロット5を用いて、基地局120cを介して、介することとなる基地局120cの基地局番号c及びタイムスロットパターン種別aを送信する。中央装置110は、同様に、全ての複数の基地局120を介して、介することとなる基地局番号とタイムスロットパターン種別とを、送出する。また、中央装置110は、タイムスロットパターンa200のタイムスロット5と電波干渉する可能性のあるタイムスロットパターンb201のタイムスロット6及びタイムスロットパターンb201のタイムスロット5と電波干渉する可能性のあるタイムスロットパターンa200のタイムスロット6を使用禁止タイムスロットとし、これらの使用禁止タイムスロットを下り方向の通信に使用しないようにする。移動局131の制御部135は、タイムスロットパターンa200のタイムスロット5及びタイムスロットパターンb201のタイムスロット5に対応するタイムスロットをそれぞれ復調し、復調できたほうから、基地局番号及びタイムスロットパターン種別を、検出する。このように、基地局番号及びタイムスロットパターン種別を送信するタイムスロットに対応する互いのタイムスロットを使用禁止にすることより、電波干渉区間においても、移動局131は、基地局番号及びタイムスロットパターン種別を、検出することが可能となる。
中央装置110は、移動局131から送信された位置登録要求を受信し、移動局131並びに移動局131と通信する基地局番号a及び進行方向をそれぞれ対応付けて位置登録状態管理テーブル113に登録することにより、移動局131の在線している基地局番号がaであること及び移動局131の進行方向を認識する(S301)。
中央装置110は、予め中央装置110に設定されていた複数の基地局120の配置情報並びに位置登録状態管理テーブル113に登録された移動局131の在線する基地局番号a及び進行方向から、基地局120aの配下に在線する移動局131の進行方向に隣接する基地局が、基地局120bであることを認識する。中央装置110は、移動局131のハンドオーバに伴う瞬断時間を短縮するため、タイムスロットパターンaのタイムスロット1、2、及び3と同じデータを、タイムスロットパターンbのタイムスロット1、2、及び3を用いて、基地局120bに同報送信する(S303)と共に、基地局120bのタイムスロットパターンbにおける、タイムスロットパターンaのタイムスロット1、2、及び3の位置に相当するタイムスロット8、9、及び10、並びに基地局120aのタイムスロットパターンaにおける、タイムスロットパターンbのタイムスロット1、2、及び3の位置に相当するタイムスロット8、9、及び10を使用禁止タイムスロットに指定する(S304)。中央装置110は、使用禁止タイムスロットに指定されたタイムスロットを用いて、下り方向の送信を行わないようにする。
また、電波干渉区間123では、タイムスロットパターンa200のタイムスロット5とタイムスロットパターンb201のタイムスロット5の両方が復調できるので、基地局番号a及びタイムスロットパターン種別a並びに基地局番号b及びタイムスロットパターン種別bの両方を検出することになる。この場合、移動局131の制御部135は、移動局131が基地局120aの配下から基地局120bの配下に移動中であることを認識できるが、タイムスロットパターン制御部136は、タイムスロットパターンaにあわせた通信を継続するために制御部135内の設定を継続する。
中央装置110は、移動局131から送信された位置登録要求を受信し、移動局131及び移動局131と通信する基地局番号b及び進行方向をそれぞれ対応付けて位置登録状態管理テーブル113に登録することにより、移動局131の在線している基地局番号がbであること及び移動局131の進行方向を認識する(S305)。
これにより、移動局131は、基地局120bを介して中央装置110と、タイムスロットパターンbのタイムスロット1、2、及び3を用いて、通信を継続する(S306、S318)。
中央装置110は、位置登録状態管理テーブル113に登録された移動局131の在線する基地局番号b及び進行方向並びに予め中央装置110に設定されていた基地局及びタイムスロットパターンの関係から、基地局120bの配下に在線する移動局131の進行方向に隣接する基地局が、基地局120cであることを認識する。中央装置110は、移動局131のハンドオーバに伴う瞬断時間を短縮するため、タイムスロットパターンbのタイムスロット1、2、及び3と同じデータを、タイムスロットパターンaのタイムスロット1、2、及び3を用いて、基地局120cに同報送信する(S307)と共に、基地局120cのタイムスロットパターンaにおける、タイムスロットパターンbのタイムスロット1、2、及び3の位置に相当するタイムスロット8、9、及び10並びに基地局120bのタイムスロットパターンbにおける、タイムスロットパターンaのタイムスロット1、2、及び3の位置に相当するタイムスロット8、9、及び10を使用禁止タイムスロットに指定する(S308)。
図4は、本発明の実施の形態2における列車無線システムの構成を示した図である。図1と同じ符号のものは同様の機能を有するので、説明を繰り返さない。図4において、中央装置110は、移動局131との通信で使用するタイムスロットを管理するタイムスロット使用状態管理テーブル114を有する。
図5は、本発明の実施の形態3における列車無線システムの構成を示した図である。図4と同じ符号のものは同様の機能を有するので、説明を繰り返さない。図5において中央装置110は、移動体137の詳細な位置を管理する詳細位置情報管理テーブル115を有し、移動体137は、キロ程などによる移動体137自身の詳細な位置情報を取得する在線位置情報取得装置138を有する。
また、中央装置110は、移動体137が電波干渉区間123に存在すると判定した場合にのみ、基地局120bのタイムスロットパターンbにおける、タイムスロットパターンaのタイムスロット5の位置に相当するタイムスロット6並びに基地局120aのタイムスロットパターンaにおける、タイムスロットパターンbのタイムスロット5の位置に相当するタイムスロット6についても、使用禁止タイムスロットに指定するようにしてもよい。
図6は、本発明の実施の形態4における列車無線システムの構成を示した図である。図5と同じ符号のものは同様の機能を有するので、説明を繰り返さない。図6において、中央装置110は、移動体139の詳細な位置及び移動体139の速度を管理する詳細位置情報管理テーブル116を有し、移動体139は、移動体139自身の速度情報を取得する列車速度情報取得装置140を有する。
また、中央装置110は、移動体139が電波干渉区間123に所定の時間内に侵入すると判定した場合又は移動体139が電波干渉区間123に存在すると判定した場合にのみ、基地局120bのタイムスロットパターンbにおける、タイムスロットパターンaのタイムスロット5の位置に相当するタイムスロット6並びに基地局120aのタイムスロットパターンaにおける、タイムスロットパターンbのタイムスロット5の位置に相当するタイムスロット6についても、使用禁止タイムスロットに指定するようにしてもよい。
111 指令員
112 中央装置端末
113 位置登録状態管理テーブル
114 タイムスロット使用状態管理テーブル
115、116 詳細位置情報管理テーブル
120 基地局
121 LCX
122 無線ゾーン境界
123 電波干渉区間
130、137、139 移動体
131 移動局
132 運転士
133 移動局端末
134 無線通信部
135 制御部
136 タイムスロットパターン制御部
138 在線位置情報取得装置
140 列車速度情報取得装置
200、201 タイムスロットパターン
Claims (14)
- 複数のタイムスロットを有する通信フレームを使用する時分割多元接続方式によって、移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された複数の基地局を介して、前記移動体に搭載された移動局に下り通信データを送出する中央装置において、
前記移動局に割り当てられた前記通信フレームの所定の位置の第一のタイムスロットを用いて前記移動体が存在する現通信エリアに対応する基地局である現基地局を介して前記下り通信データを送出し、
前記通信フレームの前記所定の位置と異なる所定の位置の第二のタイムスロットを用いて前記現通信エリアに隣接する隣接通信エリアに対応する基地局である隣接基地局を介して前記下り通信データを送出し、
前記現基地局を介する前記第二のタイムスロットを用いる通信、及び前記隣接基地局を介する前記第一のタイムスロットを用いる通信を禁止することを特徴とする中央装置。 - 前記現基地局を介する通信のうち、前記第一のタイムスロットを用いて前記移動局へ前記下り通信データを送出する前記通信フレームに対して、前記第二のタイムスロットの使用を禁止し、前記隣接基地局を介する通信のうち、前記第二のタイムスロットを用いて前記移動局へ前記下り通信データを送出する前記通信フレームに対して、前記第一のタイムスロットの使用を禁止することを特徴とする請求項1記載の中央装置。
- 隣接する前記基地局同士の電波が互いに干渉する電波干渉区間と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部を備え、
入力された前記移動体の現在位置の情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記電波干渉区間に存在すると判定した場合に、前記第二のタイムスロットを用いて前記隣接基地局を介して前記下り通信データを送出し、前記現基地局を介する通信のうち前記第二のタイムスロットを用いた通信、及び前記隣接基地局を介する通信のうち前記第一のタイムスロットを用いた通信を禁止することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の中央装置。 - 隣接する前記基地局同士の電波が互いに干渉する電波干渉区間と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部を備え、
入力された前記移動体の現在位置の情報及び前記移動体の前記速度情報、並びに前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が所定の時間内に前記電波干渉区間に進入すると判定した場合又は前記移動体が前記電波干渉区間に存在すると判定した場合に、前記第二のタイムスロットを用いて前記隣接基地局を介して前記下り通信データを送出し、前記現基地局を介する通信のうち前記第二のタイムスロットを用いた通信、及び前記隣接基地局を介する通信のうち前記第一のタイムスロットを用いた通信を禁止することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の中央装置。 - 前記複数の基地局の配置情報、前記現基地局を特定する情報、及び前記移動体の進行方向から、前記隣接基地局を特定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の中央装置。
- 前記通信フレームの前記第一のタイムスロット及び前記第二のタイムスロットと異なる位置の第三のタイムスロットを用いて、介する前記基地局を特定する情報及び前記下り通信データを送出するために用いるタイムスロットの構成を特定するタイムスロット情報を送出し、
他の前記タイムスロットの構成を用いた通信に対し、前記第三のタイムスロットの使用を禁止することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の中央装置。 - 移動体に搭載され、複数のタイムスロットを有する通信フレームを使用する時分割多元接続方式によって、前記移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された複数の基地局を介して、中央装置と通信する移動局において、
前記中央装置から送出される下り通信データを含む前記通信フレームを無線により受信する無線通信部と、
前記移動体が前記通信エリアを跨って移動する際に、前記下り通信データを受信するタイムスロットを所定の位置の第一のタイムスロットから前記所定の位置と異なる位置の第二のタイムスロットに切り替える制御部とを備えたことを特徴とする移動局。 - 前記制御部は、
前記第一のタイムスロット及び前記第二のタイムスロットと異なる位置の第三のタイムスロットから、前記移動体が存在する通信エリアに対応する基地局を特定する情報及び前記中央装置が下り通信データを送出するために用いるタイムスロットの構成を特定するタイムスロット情報を抽出し、
抽出した前記基地局を特定する情報及び前記タイムスロット情報に基づき、前記下り通信データを受信する前記タイムスロットの位置を前記第一のタイムスロットの位置から前記第二のタイムスロットの位置に切り替えることを特徴とする請求項7記載の移動局。 - 前記移動経路上の位置情報、前記基地局を特定する情報、及び前記中央装置が下り通信データを送出するために用いるタイムスロットの構成を特定するタイムスロット情報を対応付けた対応情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、入力された前記移動体が現在存在する現在位置の情報及び前記記憶部が記憶した前記対応情報に基づき、前記下り通信データを受信する前記タイムスロットの位置を前記第一のタイムスロットの位置から前記第二のタイムスロットの位置に切り替えることを特徴とする請求項7記載の移動局。 - 前記制御部は、
抽出した前記基地局を特定する情報を、入力された前記移動体の進行方向と共に、前記無線通信部を介して前記中央装置に送信することを特徴とする請求項8記載の移動局。 - 前記制御部は、
前記現在位置の情報及び前記対応情報に基づき、前記移動体が存在する現通信エリアに対応する基地局である現基地局を特定し、前記現基地局を特定する情報及び入力された前記移動体の進行方向を、前記無線通信部を介して前記中央装置に送信することを特徴とする請求項9記載の移動局。 - 前記制御部は、
入力された前記移動体が現在存在する現在位置の情報を、前記無線通信部を介して前記中央装置に送信することを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の移動局。 - 前記制御部は、
前記現在位置の情報を、前記無線通信部を介して前記中央装置に送信することを特徴とする請求項9記載の移動局。 - 前記制御部は、
入力された前記移動体の速度情報を、前記無線通信部を介して前記中央装置に送信することを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載の移動局。
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