JP2001135098A - 半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法 - Google Patents

半導体記憶装置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、および、この半導体記憶装置の接続試験方法

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JP2001135098A
JP2001135098A JP31845799A JP31845799A JP2001135098A JP 2001135098 A JP2001135098 A JP 2001135098A JP 31845799 A JP31845799 A JP 31845799A JP 31845799 A JP31845799 A JP 31845799A JP 2001135098 A JP2001135098 A JP 2001135098A
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terminal
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Mitsutaka Ikeda
充貴 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、試験機能を備えた半導体記憶装置
およびこの半導体記憶装置を搭載する回路基板に関し、
出力端子の数が少ない場合にも接続試験を実行する事を
目的とする。 【解決手段】 接続試験時に、複数の入力端子で受けた
並列の入力パターンを、出力端子から順次に出力する直
列の出力パターンに変換する変換回路10を備えた。並
列の入力パターンを直列に変換して出力端子から出力す
るため、出力端子の数が少ない場合にも、接続試験を実
行できる。本発明では、出力端子は、入力端子の数に依
存せず最低1本あればよい。また、専用の試験端子を設
けることなく通常動作に使用する端子だけで各端子の接
続試験が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、特に、試験機能を備えた半導体記憶装置およびこ
の半導体記憶装置の接続試験方法に関する。また、本発
明は、試験機能を備えた半導体記憶装置を搭載する回路
基板に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の小型化により、プリント基板
等の実装密度は向上し、電子機器は小型化してきてい
る。例えば、半導体記憶装置のパッケージの形状は、DI
P(DualIn-line Package)、SOP(Small Outline Packa
ge)、TSOP(Thin Small Outline Package)へと小型化
してきている。パッケージの小型化とともに、半導体記
憶装置の端子の間隔は狭くなる傾向にある。最近では、
半導体記憶装置の端子を2次元に配列したCSP(Chip Si
ze Package)が開発されている。
【0003】プリント基板に電子部品を搭載した際の電
子部品の端子とプリント基板との接続不良は、パッケー
ジの小型化とともに増える傾向にある。また、端子とプ
リント基板との接続部分を直接確認することが困難にな
ってきている。このため、プリント基板に電子部品を搭
載した際の接続の確認を、簡易かつ確実に行う相互接続
試験方法が望まれている。
【0004】従来、この種の相互接続試験方法として、
バウンダリスキャン法が知られている。バウンダリスキ
ャン法は、IEEE/ANSI Standard 1491.1として標準化さ
れている試験方法である。図15は、バウンダリスキャ
ン法の概要を示すブロック図である。電子部品1a、1
bおよびプリント基板2には、テストデータ入力(TD
I)端子、テストモード選択(TMS)端子、テストクロッ
ク(TCK)端子、テストデータ出力(TDO)端子がそれぞ
れ形成されている。TDI端子、TDO端子、TCK端子、TMS端
子は、専用の試験端子であり、試験以外に使用されるこ
とはない。電子部品1a、1bの上記試験端子とプリン
ト基板2の上記試験端子とは、それぞれプリント基板2
に形成された配線パターン3により接続されている。
【0005】電子部品1a、1bには、試験回路として
複数のBSセル4、命令レジスタ5、バイパスレジスタ
6、TAPコントローラ7が形成されている。各BSセル4
は、コア部8に接続されている全ての端子Tに対応して
配置されており、ラッチ機能を有している。命令レジス
タ5は、TDI端子から供給される試験用の命令を記憶す
る回路である。バイパスレジスタ6は、TDI端子から供
給されたデータをTDO端子に直接出力するための回路で
ある。TAPコントローラ7は、TMS端子で受けたテストモ
ード信号をデコードする機能を有している。
【0006】なお、図15に示すように、複数の電子部
品1a、1bがプリント基板2に搭載されている場合、
電子部品1aのTDO端子は、隣接する電子部品1bのTDI
端子に接続されている。そして、プリント基板2には太
線で示したループ上のスキャンパスPATHが形成されてい
る。上述した電子部品1a、1bおよびプリント基板2
では、プリント基板2の外部に接続されたコントローラ
(図示せず)は、上記各端子を制御してTDI端子から試
験用の命令および入力パターンを入力する。電子部品1
a、1bの各試験回路4、5、6、7は、入力された命
令および入力パターンに応じて動作し、TDO端子から出
力パターンを出力する。
【0007】コントローラは、出力パターンと期待値と
を比較することで、電子部品1a、1bの各端子Tとプ
リント基板2との接続を確認する。そして、各端子Tの
はんだ付け不良、および電子部品1a、1bの搭載位置
のずれ等が検出される。バウンダリスキャン法は、専用
の試験端子を必要とし、電子部品の内部に多くの試験回
路を必要とすることから、チップサイズへの影響が大き
い。このため、主に、マイクロプロセッサ、ASIC(Appl
ication Specific IC)等のロジック製品に適用されて
いる。
【0008】一方、半導体記憶装置等の相互接続試験方
法として、SCITT(Static Component Interconnection
Test Technology)法が開発されている。以下、SCITT法
を適用したSDRAM(Synchronous DRAM)を例に説明す
る。この種のSDRAMは、通常動作モードとは別に相互接
続試験のための試験モードを有している。接続試験モー
ドへの移行は、電源の投入時の初期化処理(パワーオン
シーケンス)を行う前に、所定の端子に所定の信号を与
えることで行われる。SDRAMのようなクロック同期式の
半導体記憶装置は、内部回路の制御を電源の投入時と通
常動作時とで、容易に区別することが可能である。この
ため、接続試験モードへの移行制御を電源の投入時のみ
に行うことで、通常動作モード時に誤って接続試験モー
ドに移行することが防止されている。
【0009】接続試験モード中、SDRAMの各端子は、制
御端子として使用される一部の端子を除いて、入力パタ
ーンを与える試験時入力端子または出力パターンを出力
する試験時出力端子として使用される。このため、SCIT
T法では、専用の試験端子は不要である。また、SDRAMに
は、入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パター
ンとして出力する簡単な演算回路が形成されている。相
互接続試験に必要な回路の規模は、バウンダリスキャン
法に比べて小さい。
【0010】上述したSCITT法では、例えば同一のプリ
ント基板上に搭載されたメモリコントローラは、SDRAM
の試験時入力端子に入力パターンを与える。SDRAMは、
入力パターンを論理演算し、演算結果を出力パターンと
して出力する。メモリコントローラは、出力パターンと
期待値とを比較し、SDRAMの各端子とプリント基板との
接続を確認する。そして、各端子のはんだ付け不良、お
よびチップの搭載位置のずれ等が検出される。
【0011】SCITT法では、電源端子、接地端子、テス
ト用の制御端子を除く全ての端子について、接続の確認
を行うことが可能である。検出可能な不良は、0固定不
良、1固定不良、オープン不良、およびAND型、OR型の
ショート不良である。
【0012】また、上述したように、SCITT法は、専用
の試験端子が不要であり、試験に必要な回路の規模もバ
ウンダリスキャン法に比べて小さい。このため、SCITT
法を適用することによるチップサイズへの影響はほとん
どない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したバ
ウンダリスキャン法では、電子部品1a、1bに試験専
用のTDI端子、TMS端子、TCK端子、TDO端子と、命令レジ
スタ5、TAPコントローラ7等の試験回路とを形成しな
くてはならない。このため、電子部品1a、1bのチッ
プサイズが増大するという問題があった。チップサイズ
の増大は、製品のコストに直接影響する。このため、特
に、DRAM等の半導体記憶装置にバウンダリスキャン法を
適用することは困難であった。
【0014】一方、上述したSCITT法では、例えば、デ
ータの入出力端子が1本の半導体記憶装置の相互接続試
験を実行することはできなかった。具体的には、SCITT
法を適用するためには、データの入出力端子の数は、lo
g2(入力端子数)以上必要である。また、SCITT法は、SD
RAM等のクロック同期式の半導体記憶装置への適用を対
象にしている。具体的には、パワーオンシーケンスを有
する半導体記憶装置への適用を対象とすることで、通常
動作時に誤って接続試験モードに移行することが確実に
防止される。
【0015】一方、パワーオンシーケンスを有しない非
同期式の半導体記憶装置にSCITT法を適用する場合に、
通常動作時に誤って接続試験モードに入ることを防止す
る技術は提案されていない。このため、現行のSCITT法
を、フラッシュメモリ、SRAM等のクロック非同期式の半
導体記憶装置に適用した場合には、通常動作時に誤って
接続試験モードに移行してしまうおそれがあった。
【0016】さらに、現行のSCITT法では、プリント基
板に搭載された半導体記憶装置の端子が、外部と未接続
である場合を想定しておらず、このような場合には、相
互接続試験を正しく実行することができなかった。
【0017】本発明の目的は、出力端子の数が少ない場
合にも接続試験を実行できる半導体記憶装置を提供する
ことにある。本発明の別の目的は、専用の試験端子を設
けることなく、各端子の接続試験を実行できる半導体記
憶装置を提供することにある。本発明の別の目的は、出
力パターンを短くし、接続試験の時間を短くできる半導
体記憶装置を提供することにある。
【0018】本発明の別の目的は、所定の動作モードで
は使用されない出力端子を備えている半導体記憶装置に
おいて、動作モードによらず各端子の接続試験を実行す
ることにある。本発明の別の目的は、半導体記憶装置の
各端子と各接続部との接続試験を実行できる回路基板を
提供することにある。
【0019】本発明の別の目的は、半導体記憶装置の各
端子と回路基板との接続試験を容易に実行できる半導体
記憶装置の接続試験方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1ないし
請求項5に記載の発明の原理を示すブロック図である。
【0021】請求項1の半導体記憶装置では、変換回路
10は、各端子と回路基板との接続試験時に、複数の入
力端子を介して並列の入力パターン(試験パターン)を
受け、このパターンを直列の出力パターンに変換する。
そして、変換された出力パターンは、出力端子から順次
に出力される。並列の入力パターンを直列に変換して出
力端子から出力するため、出力端子の数が少ない場合に
も、接続試験を実行できる。本発明では、出力端子は、
入力端子の数に依存せず最低1本あればよい。
【0022】また、専用の試験端子を設けることなく通
常動作に使用する端子だけで各端子の接続試験が実行さ
れる。出力端子から出力される出力パターン(期待値)
は、並列の入力パターンを直列に変換しただけのパター
ンである。このため、接続試験を実行するユーザ等は、
出力パターンを解析しやすく、接続不良個所を容易に特
定できる。
【0023】変換回路10は、単純な並列直列変換回路
で構成できる。したがって、接続試験に必要な回路面積
は小さく、試験回路がチップサイズに与える影響は小さ
い。請求項2の半導体記憶装置では、通常動作時に、演
算回路12は、各端子と回路基板との接続試験時に、複
数の入力端子を介して並列の入力パターン(試験パター
ン)を受け、論理演算を実行し、並列の演算結果パター
ンを出力する。変換回路10は、演算回路12から出力
される並列の演算結果パターンを受け、このパターンを
直列の出力パターンに変換する。そして、変換された出
力パターンは、出力端子から順次に出力される。
【0024】入力パターンを演算回路12で演算するこ
とで、変換回路に供給される入力パターンのデータ量
(ビット数)を減らすことが可能になる。この結果、出
力パターンが短くなり、接続試験の時間が短くなる。ま
た、変換回路の回路規模が小さくなる。請求項1と同様
に、並列の入力パターンを直列に変換して出力端子から
出力するため、出力端子の数が少ない場合にも、接続試
験を実行することができる。出力端子は、入力端子の数
に依存せず最低1本あればよい。
【0025】請求項3の半導体記憶装置は、複数の通常
動作のうち所定の動作モードで使用される第2出力端子
を備えている。パターン生成回路14は、変換回路10
から出力される出力パターンを順次に受け、この出力パ
ターンと異なる直列の第2出力パターンを順次に生成す
る。生成された第2出力パターンは、第2出力端子から
出力される。したがって、第2出力端子を使用しない動
作モードの時には、変換回路10を使用して接続試験が
実行され、第2出力端子を使用する動作モードの時に
は、変換回路10およびパターン生成回路14を使用し
て接続試験が実行される。入力パターンは、第2出力端
子を使用するか否かにかかわらず同一にできる。
【0026】請求項4の回路基板は、請求項1または請
求項2記載の半導体記憶装置の各端子をそれぞれ接続す
る接続部16と、制御回路18とを備えている。制御回
路18は、接続部16を介して半導体記憶装置の入力端
子に並列の入力パターンを与え、出力端子から順次に出
力される直列の出力パターンを受ける。そして、出力パ
ターンと期待値とを比較することで、半導体記憶装置の
各端子と各接続部16との接続試験が実行される。
【0027】請求項5の半導体記憶装置の接続試験方法
では、半導体記憶装置の入力端子に並列の入力パターン
が与えられる。次に、出力端子から出力される出力パタ
ーンを予め用意された期待値と比較することで、半導体
記憶装置の各端子と回路基板の各接続部との接続試験が
実行される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0029】図2は、本発明の半導体記憶装置の第1の
実施形態、半導体記憶装置を搭載した回路基板の一実施
形態、および半導体記憶装置の接続試験方法の一実施形
態を示している。この実施形態は請求項1、請求項4、
および請求項5に対応している。図2において、プリン
ト基板11上には、フラッシュメモリ14およびメモリ
コントローラ15が搭載されている。ここで、プリント
基板11、フラッシュメモリ14、およびメモリコント
ローラ15は、それぞれ図1の回路基板、半導体記憶装
置、および制御回路18に対応している。フラッシュメ
モリ14の各端子(/RESET等)とメモリコントローラ1
5の各端子とは、それぞれプリント基板11上に形成さ
れたランド17にはんだ付けされている。ランド17
は、図1の接続部16に対応している。フラッシュメモ
リ14側のランド17とメモリコントローラ15側のラ
ンド17とは、図中矢印で示した配線パターン19で互
い接続されている。矢印の向きは、信号が供給される向
きを示している。
【0030】メモリコントローラ15は、ゲートアレイ
等のロジックLSIで形成されている。メモリコントロー
ラ15は、フラッシュメモリ14を通常に動作するため
の制御回路、接続試験時に入力パターンをフラッシュメ
モリ14に供給する回路、および入力パターンに対応し
てフラッシュメモリ14から出力される出力パターンと
期待値とを比較する回路を有している。
【0031】フラッシュメモリ14およびメモリコント
ローラ15は、それぞれリセット端子/RESET、チップイ
ネーブル端子/CE、ライトイネーブル端子/WE、出力イネ
ーブル端子/OE、複数のアドレス端子A0-A25、1つのデ
ータ入出力端子DQ0を有している。すなわち、フラッシ
ュメモリ14に対するデータの読み書きは、1つのデー
タ入出力端子DQ0のみを使用して行われる。
【0032】なお、リセット端子/RESET、チップイネー
ブル端子/CE、ライトイネーブル端子/WE、出力イネーブ
ル端子/OE、アドレス端子A0-A25は、図1の入力端子に
対応している。データ入出力端子DQ0は、図1の出力端
子に対応している。ここで、/RESET等の「/」の表現
は、負論理、すなわち低レベル時に有効になることを意
味している。
【0033】図3は、フラッシュメモリ14の内部構成
を示すブロック図である。なお、以降の説明では、“リ
セット信号/RESET”のように、端子に供給される信号に
は、端子名と同じ符号を使用する。また、“リセット信
号/RESET”を“/RESET信号”、“ライトイネーブル信号
/WE”を“/WE信号”というように、各信号名を略して表
すことがある。
【0034】フラッシュメモリ14は、各入力信号を取
り込む入力バッファ22、メモリセル部23、行デコー
ダ25、列デコーダ27、センスアンプ部29、出力バ
ッファ34、制御回路36、およびシフトレジスタ38
を有している。シフトレジスタ38は、図1に示した変
換回路10に対応している。なお、データ入出力端子DQ
0の入力回路およびメモリセル部23への書き込み回路
は、図示を省略している。
【0035】各入力バッファ22は、図2のメモリコン
トローラ15から供給される入力信号を取り込み、取り
込んだ信号を内部信号に変換しチップ内部に出力してい
る。具体的には、リセット信号/RESETはリセット信号RE
SETBに変換され、チップイネーブル信号/CEはチップイ
ネーブル信号CEBに変換され、ライトイネーブル信号/WE
はライトイネーブル信号WEBに変換され、出力イネーブ
ル信号/OEは出力イネーブル信号OEBに変換され、アドレ
ス信号A0-A25はアドレス信号AI0-AI25に変換されてい
る。ここで、符号の最後に“B”が付く内部信号は、負
論理の信号である。それ以外の内部信号は正論理の信号
である。また、括弧で示した信号は、後述する接続試験
モード時に各端子に供給される信号を示している。すな
わち、接続試験モード時に、試験イネーブル信号/TENT
がリセット端子/RESETに供給され、レジスタシフト信号
RSFTがライトイネーブル端子/WEに供給され、プリセッ
トイネーブル信号PENが出力イネーブル端子/OEに供給さ
れ、試験パターン信号TINがアドレス端子A0-A25に供給
される。
【0036】制御回路36は、リセット信号RESETB、チ
ップイネーブル信号CEB、およびライトイネーブル信号W
EBを受け、試験モード信号TESTを出力している。試験モ
ード信号TESTの活性化により、フラッシュメモリ14
は、通常動作モードから接続試験モードに切り替わる。
シフトレジスタ38は、各アドレス端子A0-A25に対応す
る複数のラッチ回路40を直列に接続して形成されてい
る。なお、この実施形態では、図の下側のラッチ回路4
0が、下位のアドレス端子A0に対応し、図の上側のラッ
チ回路40が上位のアドレス端子A25に対応している。
各ラッチ回路40は、プリセットイネーブル信号PEN2の
高レベル時に、プリセット端子PREで試験パターン信号T
INを受け、受けた信号をラッチする。また、プリセット
イネーブル端子PENにLレベルのプリセットイネーブル
信号PEN2を受けている時に、クロック端子に供給される
レジスタシフト信号RSFT2に同期してラッチしているデ
ータを次段のラッチ回路40に出力する。なお、初段の
ラッチ回路40の入力端子DINは、接地線に接続されて
いる。最終段のラッチ回路40の出力端子DOUTからは、
試験出力信号TOUT2が出力されている。各ラッチ回路4
0は、接続試験モード時に活性化される。
【0037】メモリセル部23には、複数のメモリセル
MCが縦横に配置されている。行デコーダ25および列デ
コーダ27は、それぞれ行方向および列方向のメモリセ
ルMCを選択する回路である。選択されたメモリセルMCか
ら出力される信号は、列デコーダ27およびビット線BL
介してセンスアンプ部29に出力されている。センスア
ンプ29はメモリセルMCから出力される微小な信号を増
幅し、データ出力信号SOUT0として出力する機能を有し
ている。
【0038】出力バッファ34は、通常動作時にデータ
出力信号SOUT0を受け、受けたデータをデータ入出力端
子DQ0に出力している。出力バッファ34は、接続試験
モード時に試験出力信号TOUT2を受け、受けた信号をデ
ータ入出力端子DQ0に試験出力信号TOUTとして出力して
いる。出力バッファ34は、出力イネーブル信号OEBで
制御されており、出力バッファ34からの信号の出力
は、出力イネーブル信号OEBが低レベルのときのみ行わ
れる。
【0039】図4は、ラッチ回路40の詳細を示してい
る。ラッチ回路40は、プリセット回路42と、スイッ
チ回路44と、ラッチ46と、スイッチ回路48とを直
列に接続して構成されている。プリセット回路42は、
出力が互いに接続されたMOSスイッチ42a、42b
と、MOSスイッチ42a、42bを制御するインバータ
42cとで構成されている。MOSスイッチ42a、42
bは、pMOSおよびnMOSのソース・ドレインを互いに接続
して形成されている。入力端子DINは、MOSスイッチ42
aの入力に接続されている。プリセット端子PREは、MOS
スイッチ42bの入力に接続されている。プリセットイ
ネーブル端子PENは、MOSスイッチ42aのpMOSのゲー
ト、MOSスイッチ42bのnMOSのゲート、およびインバ
ータ42cの入力に接続されている。インバータ42c
の出力は、MOSスイッチ42aのnMOSのゲートおよびMOS
スイッチ42bのpMOSのゲートに接続されている。
【0040】MOSスイッチ42aは、プリセットイネー
ブル信号PENが低レベルの時にオンし、入力信号DINを出
力側に伝達する。MOSスイッチ42bは、プリセットイ
ネーブル信号PENが高レベルの時にオンし、プリセット
信号PREを出力側に伝達する。なお、プリセット信号PRE
として、試験パターン信号TINが供給される。スイッチ
回路44、48は、それぞれMOSスイッチおよびこのMOS
スイッチを制御するインバータで構成されている。スイ
ッチ回路44は、クロック信号CLKのLレベル時にオン
する回路である。スイッチ回路48は、クロック信号CL
KのHレベル時(クロック信号/CLKのLレベル時)にオ
ンする回路である。なお、クロック信号CLKとして、レ
ジスタシフト信号RSFT2が供給されている。
【0041】ラッチ46は、2つのインバータの入力と
出力とを互いに接続して形成されている。ラッチ回路4
0は、レジスタシフト信号RSFT2の低レベル時にラッチ
46にスイッチ回路44からの信号を保持し、レジスタ
シフト信号RSFT2の高レベル時にラッチ46に保持して
いるデータを出力する回路である。
【0042】上述したフラッシュメモリ14およびメモ
リコントローラ15を搭載したプリント基板11では、
以下示すように、フラッシュメモリ14の各端子と、プ
リント基板11のランド17との相互接続試験が行われ
る。相互接続試験では、先ず、メモリコントローラ15
は、電源の立ち上げ時にフラッシュメモリ14を制御し
て接続試験モードに移行させる。
【0043】図5は、フラッシュメモリ14が接続試験
モードに移行し、さらに接続試験モードから通常動作モ
ードに移行するときの主要な信号のタイミングを示して
いる。電源が投入されると(Power on)、電源電圧VCC
は徐々に所定の電圧まで上昇する。このとき、図2のメ
モリコントローラ15は、/RESET信号を低レベルにして
いる(図5(a))。
【0044】次に、メモリコントローラ15は、/WE信
号、/CE信号を低レベルにし、この状態を保持しながら/
RESET信号を高レベルにする(図5(b))。さらに、メモ
リコントローラ15は、/RESET信号を低レベルにする
(図5(c))。図3の制御回路36は、/RESET信号の高
レベルおよび低レベルの変化を受け、試験信号TESTを活
性化する(図5(d))。そして、フラッシュメモリ14
は、接続試験モードになり、図3のシフトレジスタ38
が活性化される。
【0045】この後、メモリコントローラ15は、/RES
ET信号を低レベルに保持した状態で相互接続試験を実行
する。相互接続試験を完了した後、メモリコントローラ
15は、/RESET信号を高レベルにする(図5(e))。制
御回路36は、リセット信号/RESETの高レベルを受けて
試験信号TESTを低レベルにする(図5(f))。そして、
フラッシュメモリ14は、通常動作モードになる。
【0046】すなわち、この実施形態では、相互接続試
験は、通常動作を開始する前のリセットシーケンス中に
実行される。また、通常動作時において、/WE信号、/CE
信号が低レベルのときに/RESET信号を変化させることは
ない。このため、通常動作中の誤った動作またはノイズ
により、チップが接続試験モードに移行することが防止
される。したがって、クロック信号を有しない非同期式
の半導体記憶装置でも接続試験モードに確実に移行する
ことができる。さらに、専用の試験端子は不要になる。
【0047】図6は、メモリコントローラ15およびフ
ラッシュメモリ14が相互接続試験を実行する際の主要
な信号のタイミングを示している。上述したように、接
続試験モード時は、試験イネーブル信号/TENTがリセッ
ト端子/RESETに供給され、プリセットイネーブル信号PE
Nが出力イネーブル端子/OEに供給され、試験パターン信
号TINがアドレス端子Aに供給され、レジスタシフト信号
RSFTがライトイネーブル端子/WEに供給され、試験出力
信号TOUTがデータ入出力信号DQ0から出力される。
【0048】メモリコントローラ15は、相互接続試験
時の間、/RESET信号および/CE信号を低レベルにしてい
る。まず、メモリコントローラ15は、PEN信号の立ち
上がりエッジに同期して、フラッシュメモリ14の各試
験端子TINに並列の試験パターン1を供給する(図6
(a))。図4のラッチ回路40は、PEN信号の高レベルを
受けて、試験パターン1をラッチ46に取り込む。
【0049】次に、メモリコントローラ15は、RSFT信
号を所定の周期で高レベルにし、図2のシフトレジスタ
38をシフト動作させる(図6(b))。シフトレジスタ
38は、RSFT信号を受けて、最終段のラッチ回路40に
ラッチされているデータを順次に直列の試験出力信号TO
UT2として出力する。このとき、PEN信号(=/OE信号)
は、低レベルであるため、試験出力信号TOUT2は、試験
出力信号TOUTとして外部に出力される(図6(c))。す
なわち、並列で供給された試験パターン1が直列の出力
パターンとして出力される。
【0050】メモリコントローラ15は、順次出力され
る直列の試験出力信号TOUTを受け、この信号と期待値と
を比較する。そして、フラッシュメモリ14の各端子と
ランド17との接続状態が判定される。図7は、メモリ
コントローラ15が各試験端子TINに供給する試験パタ
ーン(入力パターン)と、出力端子DQ0から出力される
出力パターン(期待値)との一例を示している。この例
では、説明を簡単にするため、アドレス信号は7ビット
とし、入力パターンは、“Walking-1”および“All-0”
としている。
【0051】なお、“Walking-1”は、着目する1つの
試験時入力端子のみに順次高レベルのデータ(図中の
“1”)を与える試験パターンであり、“All-0”は、
全ての試験時入力端子に低レベルのデータ(図中の
“0”)を与える試験パターンである。この例では、8
通りの試験パターンがフラッシュメモリ14に供給され
る。図3のシフトレジスタ38は、並列の試験パターン
をPRE端子から取り込み、取り込んだパターンをCLK端子
に供給されるRSFT2信号に同期して、直列の出力パター
ン(TOUT信号)として順次に出力する。
【0052】フラッシュメモリ14の各端子とプリント
基板11のランド17との接続が正常な場合、図に示し
たように試験パターンと出力パターンの論理は同一にな
る。すなわち、試験パターンがそのまま期待値となる。
また、1つの出力端子で接続試験が実行可能である。図
8は、アドレス端子A0に1固定不良があるときの出力パ
ターンを示している。
【0053】この場合、全ての試験パターンにおいて、
最初のRSFT2信号に同期して出力されるTOUT信号が、高
レベル“H”になる。このため、接続試験を実行するユ
ーザ等は、接続不良個所を容易に特定できる。図9は、
アドレス端子A1、A2にオア型ショート不良があるときの
出力パターンを示している。
【0054】この場合、2行目および3行目の試験パタ
ーンに対応する出力パターンのうち、2番目および3番
目のRSFT2信号に同期して出力されるTOUT信号が、高レ
ベルになる。このため、図8の場合と同様に、接続不良
個所を容易に特定できる。以上、本発明の半導体記憶装
置、この半導体記憶装置を搭載した回路基板、およびこ
の半導体記憶装置の接続試験方法では、並列の試験パタ
ーン(入力パターン)をシフトレジスタ38で受け、こ
のパターンを直列の出力パターンに変換し出力した。こ
のため、出力端子DQの数が少ない場合にも、接続試験を
実行できる。出力端子は、入力端子の数に依存せず最低
1つあればよい。
【0055】また、専用の試験端子を設けることなく通
常動作に使用する端子だけで接続試験モードに移行する
ことができ、各端子の接続試験を実行することができ
る。出力パターン(期待値)は、並列の入力パターンを
直列に変換したパターンであるため、接続試験を実行す
るユーザ等は、接続不良個所を容易に特定できる。ま
た、シフトレジスタ38を構成するラッチ40は、バウ
ンダリスキャン法と異なり入力端子にだけ形成すればよ
い(バウンダリスキャン法では、全端子にラッチが必
要)。このため、接続試験に必要な回路面積を小さくす
ることができる。すなわち、試験回路がチップサイズに
与える影響は小さい。
【0056】図10は、本発明の半導体記憶装置の第2
の実施形態を示している。この実施形態は、請求項2に
対応している。なお、第1の実施形態と同一の回路につ
いては、同一の符号を付し、これ等の回路については、
詳細な説明を省略する。この実施形態では、フラッシュ
メモリ14は、アドレス端子A0-A22に対応する入力バッ
ファ22とシフトレジスタ50との間にデコーダ52を
有している。
【0057】デコーダ52は、接続試験モード時に活性
化され、各入力バッファ22から供給される並列の試験
パターン(アドレス信号AI0-AI22)を受け、受けた信号
を論理演算し、並列の演算結果パターンOP0-OP7として
出力する。シフトレジスタ50は、8つのラッチ回路4
0(図示せず)を直列に接続して形成されている。シフ
トレジスタ50は、ラッチ回路40の数を除いて第1の
実施形態のシフトレジスタ38と同一である。シフトレ
ジスタ50は、接続試験モード時に活性化され、演算結
果パターンOP0-OP7を受け、このパターンを直列の出力
パターンに変換し、出力バッファ34に出力している。
【0058】デコーダ52およびシフトレジスタ50以
外の構成は、第1の実施形態と同一である。なお、図1
0では、図3のメモリセル部23、行デコーダ25、列
デコーダ27、センスアンプ部29の図示を省略してい
る。図11は、デコーダ52の論理テーブルの例を示し
ている。論理テーブルは、例えば、SCITT法で使用され
る論理テーブルを流用して形成することができる。この
論理テーブルでは、23ビットの入力信号(入力パター
ン)に対して、8ビットのデコード信号(出力パター
ン)が出力される。また、この例では、入力パターン
は、“Walking-1”および“All-0”としている。
【0059】この実施形態では、デコーダ52は、外部
から入力バッファ22に供給される23ビットの並列の
入力パターンを、8ビットの並列の演算結果パターンOP
0-OP7に変換する。そして、この演算結果パターンOP0-O
P7が、シフトレジスタ50に供給される。シフトレジス
タ50は、第1の実施形態と同様に、受けた並列の演算
結果パターンOP0-OP7を直列の出力パターンに変換し、
出力バッファ34を介して順次に試験出力信号TOUTとし
て出力する。ここで、1つの試験パターンは、シフトレ
ジスタ50を8回シフト動作するだけで出力バッファ3
4から出力される。すなわち、第1の実施形態に比べ、
試験時間が大幅に短縮される。
【0060】そして、出力バッファ34から出力される
直列の試験出力信号TOUTと期待値とを比較することで、
フラッシュメモリ14の各端子とランド17との接続状
態が判定される。この実施形態においても、上述した半
導体記憶装置の第1の実施形態と同様の効果を得ること
ができる。さらに、この実施形態では、デコーダ52
は、外部から入力バッファ22に供給される23ビット
の並列の入力パターンを、8ビットの並列の演算結果パ
ターンOP0-OP7に変換した。このため、シフトレジスタ
50を8回シフト動作するだけで、1つの試験パターン
を出力バッファ34から出力することができる。したが
って、試験時間を大幅に短縮することができる。
【0061】図12は、本発明の半導体記憶装置の第3
の実施形態を示している。この実施形態は、請求項3に
対応している。なお、第1の実施形態と同一の回路につ
いては、同一の符号を付し、これ等の回路については、
詳細な説明を省略する。この実施形態では、フラッシュ
メモリ14は、シフトレジスタ38からの試験出力信号
TOUT2を受けるパターン生成回路54と、パターン生成
回路54の出力を受ける出力バッファ34aとを有して
いる。出力バッファ34aは、図3の出力バッファ34
と同一の回路である。
【0062】パターン生成回路54および出力バッファ
34a以外の構成は、第1の実施形態と同一である。な
お、図12では、図3のメモリセル部23、行デコーダ
25、列デコーダ27、センスアンプ部29の図示を省
略している。
【0063】パターン生成回路54は、インバータで形
成されている。すなわち、パターン生成回路54は、試
験出力信号TOUT2を受け、反転した試験出力信号/TOUT2
を出力バッファ34aに出力している。出力バッファ3
4aは、通常動作時に図示しないセンスアンプ部からの
データ出力信号を受け、受けたデータをデータ入出力端
子DQ1に出力している。また、出力バッファ34aは、
接続試験モード時に試験出力信号/TOUT2を受け、受けた
信号をデータ入出力端子DQ1に試験出力信号TOUT1として
出力している。出力バッファ34aは、出力バッファ3
4と同様に出力イネーブル信号OEBで制御されている。
データ入出力端子DQ1は図1に示した第2出力端子に対
応している。
【0064】ここで、データ入出力端子DQ1は、動作モ
ードによっては外部と接続されない端子である。すなわ
ち、この実施形態の半導体記憶装置は、データ入出力端
子の語構成を1ビットまたは2ビットに切り替え可能な
機能を有している。この実施形態では、接続試験モード
時に、データ入出力端子DQ1の使用の有無にかかわら
ず、同一の試験パターンTINがアドレス端子Aから供給さ
れる。シフトレジスタ38は、第1の実施形態と同様
に、並列のアドレス信号AIを受け、直列の試験出力信号
TOUT2を出力する。パターン生成回路54は、試験出力
信号TOUT2の反転信号である試験出力信号/TOUT2を出力
する。
【0065】データ入出力端子DQ1がプリント基板に接
続されている場合、試験出力信号TOUT2、/TOUT2の両方
を使用して相互接続試験が行われる。データ入出力端子
DQ1がプリント基板に接続されていない場合、試験出力
信号TOUT2のみを使用して相互接続試験が実行される。
すなわち、データ入出力端子DQ1を使用するか否かにか
かわらず、同一の試験パターンで相互接続試験が実行さ
れる。
【0066】この実施形態においても、上述した第1の
実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、こ
の実施形態では、シフトレジスタ38から出力される試
験出力信号TOUT2を受けて新たな出力パターン/TOUT2を
生成するパターン生成回路54を形成したので、データ
入出力端子DQ1のプリント基板への接続の有無にかかわ
らず、同一の試験パターンで各端子の接続試験を実行す
ることができる。
【0067】図13は、本発明の半導体記憶装置の第4
の実施形態を示している。この実施形態は、請求項1に
対応している。この実施形態の半導体記憶装置は、複数
のシフトレジスタ38a、38b、...および複数の出
力バッファ34を有している。各シフトレジスタ38
a、38b、...は、入力バッファ22を介して複数の
アドレス端子Aに接続されている。各シフトレジスタ3
8a、38b、...は、接続されるアドレス端子Aの数と
同じ数のラッチ回路40を直列に接続して形成されてい
る。すなわち、複数のアドレス端子Aは、各シフトレジ
スタ38a、38b、...毎にグループ分けされてい
る。
【0068】例えば、シフトレジスタ38aは8個のラ
ッチ回路40を有し、シフトレジスタ38bは、10個
のラッチ回路40を有している。この実施形態では、接
続試験モード時に、複数のシフトレジスタ38a、38
b、...に対応するアドレス端子Aから試験パターンが供
給される。この際、各シフトレジスタ38a、38
b、...のラッチ回路40の数は、第1の実施形態に比
べ少ないため、出力パターンの出力時間が短縮される。
この結果、試験時間が短縮される。
【0069】この実施形態においても、上述した第1の
実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、こ
の実施形態では、複数のシフトレジスタ38a、38
b、...を形成し、複数のアドレス端子Aを各シフトレジ
スタ38a、38b、...毎にグループ分けした。この
ため、接続試験モード時に、出力パターンの出力時間を
短縮することができ、試験時間を短縮することができ
る。このように、本発明は、出力端子の数の少ない半導
体記憶装置に限らず、出力端子の数が8個または16個
等の半導体記憶装置に適用しても顕著な効果を得ること
ができる。
【0070】なお、上述した半導体記憶装置の第1の実
施形態では、本発明をフラッシュメモリ14に適用した
例について述べた。しかしながら、本発明を他のクロッ
ク非同期式の半導体記憶装置に適用してもよい。また、
本発明をクロック同期式の半導体記憶装置に適用しても
よい。上述した半導体記憶装置の第2の実施形態では、
デコーダ52をSCITT法の論理テーブルで構成した例に
ついて述べた。しかしながら、デコーダ52の論理テー
ブルはこれに限定されず、出力パターンのビット幅が入
力パターンのビット幅より小さくなるテーブルであれば
よい。
【0071】上述した半導体記憶装置の第3の実施形態
では、本発明を外部と接続されない可能性のあるデータ
入出力端子DQ1を有するフラッシュメモリに適用した例
について述べた。しかしながら、例えば、本発明を外部
と接続されない可能性のあるレディ/ビジー端子RY/BY
を有するフラッシュメモリに適用してもよい。さらに、
本発明を語構成を8ビットまたは16ビットに切り替え
可能な半導体記憶装置に適用してもよい。
【0072】上述した半導体記憶装置を搭載した回路基
板の第1の実施形態では、プリント基板11上にメモリ
コントローラ15を搭載し、このメモリコントローラ1
5でフラッシュメモリ14を制御し接続試験を実行した
例について述べた。しかしながら、図14に示すよう
に、フラッシュメモリ14を搭載するプリント基板58
に、各ランド17にそれぞれ接続される端子60aを有
する端子部60を形成し、この端子部60を介してプリ
ント基板58の外部からフラッシュメモリ14を制御し
接続試験を実行してもよい。
【0073】上述した半導体記憶装置を搭載した回路基
板の第1の実施形態では、フラッシュメモリ14の各端
子をプリント基板11のランド17にはんだ付けし、こ
のはんだ付け部の相互接続試験を行う例について述べ
た。しかしながら、フラッシュメモリ14の端子をプリ
ント基板11に熱圧着等し、この圧着部の相互接続試験
を行ってもよい。
【0074】以上の実施形態において説明した発明を整
理して以下の項を開示する。 (1)請求項1または請求項2記載の半導体記憶装置に
おいて、複数の前記出力端子と、前記各出力端子にそれ
ぞれ対応する複数の前記変換回路とを備えたことを特徴
とする半導体記憶装置。この半導体記憶装置は、複数の
出力端子に対応してそれぞれ複数の変換回路を備えてい
る。各変換回路は、並列の入力パターンを、それぞれ直
列の出力パターンに変換する。各出力端子は、直列の出
力パターンをそれぞれ出力する。この結果、複数の出力
端子により並列の出力パターンが出力され、出力パター
ンの出力に必要な時間が短くなる。したがって、試験時
間が短縮される。
【0075】(2)請求項1または請求項2記載の半導
体記憶装置において、前記変換回路は、複数のラッチ回
路を直列に接続したシフトレジスタで構成されているこ
とを特徴とする半導体記憶装置。この半導体記憶装置で
は、変換回路が、複数のラッチ回路を直列に接続したシ
フトレジスタで構成されている。このため、変換回路を
容易に構成することができる。
【0076】(3)請求項1または請求項2記載の半導
体記憶装置の前記入力端子または前記出力端子をそれぞ
れ接続する接続部と、該接続部を介して、前記各端子に
それぞれ接続される端子部とを備えたことを特徴とする
半導体記憶装置を搭載した回路基板。この回路基板で
は、端子部は、接続部を介して請求項1または請求項2
記載の半導体記憶装置の各端子に接続されている。この
ため、例えば、回路基板の外部から端子部を介して入力
端子に入力パターンを与え、出力端子から出力される出
力パターンを端子部を介して回路基板の外部に出力する
ことで、半導体記憶装置の各端子と各接続部との接続試
験を行うことができる。
【0077】以上、本発明について詳細に説明してきた
が、上記の実施形態およびその変形例は、発明の一例に
過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。本
発明を逸脱しない範囲で変更可能であることは明らかで
ある。
【0078】
【発明の効果】請求項1の半導体記憶装置では、専用の
試験端子を設けることなく、各端子の接続試験を実行す
ることができる。出力端子の数は、入力端子の数に依存
せず最低1本あればよい。
【0079】請求項2の半導体記憶装置では、演算回路
により変換回路に供給する入力パターンのデータ量(ビ
ット数)を減らすことができる。したがって、出力パタ
ーンを短くでき、接続試験の時間を短くできる。請求項
3の半導体記憶装置では、複数の動作モードのうち所定
の動作モードのみで使用する第2出力端子を備えている
場合にも、動作モードによらず各端子の接続試験を実行
することができる。
【0080】請求項4の半導体記憶装置を搭載した回路
基板では、半導体記憶装置の各端子と各接続部との接続
試験を容易に実行することができる。請求項5の半導体
記憶装置の接続試験方法では、専用の試験端子を設ける
ことなく、半導体記憶装置の各端子と回路基板との接続
試験を容易に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし請求項5に記載の発明の原理を
示すブロック図である。
【図2】本発明の半導体記憶装置、半導体記憶装置を搭
載した回路基板、および半導体記憶装置の接続試験方法
の第1の実施形態を示す全体構成図である。
【図3】フラッシュメモリの内部構成を示すブロック図
である。
【図4】ラッチ回路を示す回路図である。
【図5】接続試験モードへの移行の制御を示すタイミン
グ図である。
【図6】相互接続試験を実行する状態を示すタイミング
図である。
【図7】第1の実施形態における試験パターンと出力パ
ターンとを示す説明図である。
【図8】第1の実施形態における接続不良時の出力パタ
ーンの例を示す説明図である。
【図9】第1の実施形態における別の接続不良時の出力
パターンの例を示す説明図である。
【図10】本発明の半導体記憶装置の第2の実施形態を
示すブロック図である。
【図11】図10のデコーダの論理テーブルを示す説明
図である。
【図12】本発明の半導体記憶装置の第3の実施形態を
示すブロック図である。
【図13】本発明の半導体記憶装置の第4の実施形態を
示すブロック図である。
【図14】本発明の半導体記憶装置を搭載する回路基板
の別の例を示すブロック図である。
【図15】従来のバウンダリスキャン法の概要を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 10 変換回路 12 演算回路 14 パターン生成回路 16 接続部 18 制御回路 11 プリント基板 14 フラッシュメモリ 15 メモリコントローラ 17 ランド 19 配線パターン 22 入力バッファ 23 メモリセル部 25 行デコーダ 27 列デコーダ 29 センスアンプ部 34、34a 出力バッファ 36 制御回路 38、38a、38b シフトレジスタ 40 ラッチ回路 50 シフトレジスタ 52 デコーダ 54 パターン生成回路 58 プリント基板 60 端子部 A0-A25 アドレス端子 /CE チップイネーブル端子、チップイネーブル信号 DQ0、DQ1 データ入出力端子 MC メモリセル /OE 出力イネーブル端子、出力イネーブル信号 PEN プリセットイネーブル信号 /RESET リセット端子、リセット信号 RSFT レジスタシフト信号 /TENT 試験イネーブル信号 TIN 試験パターン信号 /WE ライトイネーブル端子、ライトイネーブル信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常動作で使用される入力端子および出
    力端子と、 前記各端子の回路基板との接続試験時に、複数の前記入
    力端子で受けた並列の入力パターンを、前記出力端子か
    ら順次に出力する直列の出力パターンに変換する変換回
    路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 通常動作で使用される入力端子および出
    力端子と、 前記各端子の回路基板との接続試験時に、複数の前記入
    力端子で受けた並列の入力パターンを、論理演算する演
    算回路と、 該演算回路から出力される並列の演算結果パターンを受
    け、前記出力端子から順次に出力する直列の出力パター
    ンに変換する変換回路とを備えたことを特徴とする半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体記
    憶装置において、 複数の前記通常動作のうち所定の動作モードで使用され
    る第2出力端子と、 前記変換回路から出力される前記出力パターンを受け、
    該出力パターンと異なる第2出力パターンを生成し、該
    第2出力パターンを前記第2出力端子から順次に出力す
    るパターン生成回路とを備えたことを特徴とする半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の半導体記
    憶装置の前記各端子をそれぞれ接続する端子部を備え、 前記接続部を介して、前記入力端子に並列の前記入力パ
    ターンを与えるとともに前記出力端子から出力される直
    列の前記出力パターンを受けて、前記半導体記憶装置の
    前記各端子と前記各接続部との接続を判定する制御回路
    を備えたことを特徴とする半導体記憶装置を搭載した回
    路基板。
  5. 【請求項5】 回路基板に搭載される請求項1または請
    求項2記載の半導体記憶装置の複数の前記入力端子に並
    列の前記入力パターンを供給し、 該試験パターンを前記出力端子から出力される直列の前
    記出力パターンを受けて、前記半導体記憶装置の各端子
    と前記回路基板との接続を判定することを特徴とする半
    導体記憶装置の接続試験方法。
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