JP2001134976A - 光ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドおよび光ディスク装置

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JP2001134976A
JP2001134976A JP31307799A JP31307799A JP2001134976A JP 2001134976 A JP2001134976 A JP 2001134976A JP 31307799 A JP31307799 A JP 31307799A JP 31307799 A JP31307799 A JP 31307799A JP 2001134976 A JP2001134976 A JP 2001134976A
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Japan
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light
optical
optical element
objective lens
photodetector
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JP31307799A
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English (en)
Inventor
Daisuke Ogata
緒方  大輔
Hiroaki Yamamoto
博昭 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの光源を持ち、対物レンズを共用し、2
種類の光ディスクに対応し、開口数が小さい側の光に対
する開口制限手段を固定設置可能な光ヘッドを提供す
る。 【解決手段】 平板である中心部14aと、凹レンズ作
用を持った回折格子が設けられている外周部14bとを
有する光学素子14を光路中に設置する。中心部14a
と外周部14bの境界は、中心部14aを透過した光が
対物レンズ16で収束されたときのNAが、CD17の
記録再生に適した値になるように設定する。外周部14
bの凹レンズ焦点距離は、前記NA以外の光が光検出器
11bに入射せず、前記NA以下の光がレンズシフト時
にも光検出器11bからはみ出さないような値に設定す
る。その結果、前記NAの光を検出するための実質的な
開口制限を行うとともに、レンズシフト時にも光がけら
れたり光検出器11bからはみ出ないので、光量低下が
発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から出射した
光束を集光光学系で光情報記録媒体の透明基板を介して
情報記録面に集光させ、情報記録面上に情報を記録また
は情報記録面上の情報を再生する(記録/再生)光ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度化や記録可能媒体の普及な
どによって光ディスクの規格が増える傾向にある。光デ
ィスクの情報の密度は光スポットの大きさによって決ま
り、光スポットの大きさは光の波長に比例し対物レンズ
の開口数(以下NA)に反比例するので、一般に記録密
度が高いほど対応波長が短くNAは大きくなる。またN
Aが増大した場合にディスクチルトにより発生するコマ
収差量はディスクの基板厚みに比例するので、基板厚み
は小さくなるのが普通である。このような背景のもと、
記録および/または再生用光学系(以下、光学系と略
す)のNAや対応基材厚や使用波長の種類が多様化して
いる。
【0003】たとえばCDの基板の厚みが1.2mmで
あるのに対して、DVDでは0.6mmである。またC
D−Rに使用されるディスク記録材料の反射率は、波長
780〜830nmでは65%以上であるのに対して、
波長635〜650nmでは20%以下に低下する。し
たがって、DVDに対応する光学系においては光源波長
635〜650nmおよび対物レンズNA0.6が使用
され、CD−Rに対応する光学系においては光源波長7
80〜830nmおよび対物レンズNA0.45が使用
されるのが一般的である。
【0004】このように対応する光学系が異なる光ディ
スクを、同一の光ディスク装置で記録再生できることが
望ましく、かつ光ディスク装置を小型化・低コスト化す
ることが求められるため、波長の異なる2個の光源を持
ち、1個の対物レンズにより異なる基材厚の光ディスク
を記録再生する光学系の方式が種々提案されている。提
案されている光学系には、対物レンズを記録再生条件の
厳しい高密度光ディスクに最適化し、相対的に低密度な
光ディスクに対しては開口制限手段を設けるなどの光学
的補正を行うことにより記録再生を可能にするという共
通点がある。
【0005】このための開口制限手段としては、たとえ
ば特開平10−241178号公報に示されているよう
に、直線状の回折格子によりCD用の光のうち開口制限
の外側の光を光路外に回折させて内側の光のみを信号の
記録再生に用いると共に、DVD用の光に対しては影響
を与えないように回折格子の定数を設定する方法があ
る。また、特開平10−116433号公報に示されて
いるように、波長により透過率分布が異なる色素膜を用
いて同様の開口制限手段とする方法も提案されている。
これらの方式は、開口制限手段がフォーカシングおよび
トラッキング動作時に対物レンズと一体で移動する構成
の場合には有効である。
【0006】ところが、光ディスク装置を薄型化するた
め光ヘッドの厚みを小さくする必要がある場合には、こ
のような構成にすることができず、開口制限手段を光学
系の固定側に設置する必要がある。この場合には、図1
1(a)に示すように開口制限手段44と対物レンズ4
6の中心が一致している場合には通常の開口制限として
機能するが、図11(b)に示すように対物レンズ46
がトラッキング動作により開口制限手段44の中心から
オフセット(以下、レンズシフトと呼ぶ)すると、光デ
ィスク47で反射した復路の光の中心は開口制限手段4
4の中心からオフセットするため光のけられが発生し、
光量が低下するという問題がある。光ディスク装置では
レンズシフトが0.3〜0.4mm程度発生することが
あり、この場合の光量はレンズシフトがない場合と比べ
て7割から5割程度にまで低下する可能性があり、信号
品質の劣化や動作の不安定化を引き起こす。
【0007】これを解決するために、特開平10−23
3036号公報のような方式が提案されている。この方
式では、ある偏光方向には回折作用を持つが、それと直
交方向に偏波面を持つ光に対しては回折作用を及ぼさな
い偏光異方性回折格子により開口制限手段を構成する。
この回折格子は開口制限の外側のみに設けられ、素子は
往路の光の偏光方向に対して回折作用を持つように設定
され、開口制限手段と対物レンズの間に1/4波長板を
設ける。この場合、1/4波長板の作用により開口制限
手段に入射する復路光は往路光と偏光方向が直交するた
め、復路光に対しては回折の影響がなく、レンズシフト
した場合でもけられが発生しないため、光量低下を防ぐ
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来例のような
構成の場合、開口制限手段として回折格子だけでなく1
/4波長板が必要であり、構成部品点数およびコストが
増加する。また往路で1/4波長板を透過した後は円偏
光になるので光路中の複屈折の影響を受けやすくるとい
う問題がある。たとえばCDの市場では複屈折が1/2
波長を越えるような規格外のディスクも現実に流通して
いるが、最悪1/2波長の複屈折の軸方向が1/4波長
板の軸方向と一致した場合、復路で1/4波長板を透過
した光は往路と同じ偏光方向になってしまうため、復路
でも回折作用を受け、通常の開口制限手段と同様に光量
低下が発生してしまう。
【0009】本発明は、上記課題を考慮し、少ない構成
部品点数で開口制限の効果を発揮し、厚みが小さく、か
つ反射光の光量を低下させない光ヘッドを提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述のような課題を解決
するために、第1の本発明(請求項1に対応)は、基板
の厚みがt1の第1の光ディスクに対応する第1の光を
発する第1の光源と、基板の厚みがt2(t1>t2)
の第2の光ディスクに対応し、前記第1の光の波長より
長い波長の第2の光を発する第2の光源と、前記第1の
光源からの第1の光または前記第2の光源からの第2の
光を、それぞれ前記第1の光ディスクまたは前記第2の
光ディスクに収束させると共にその反射光を集光する対
物レンズと、前記第1の光ディスクにより反射した前記
第1の光を受光する第1の光検出器と、前記第2の光デ
ィスクにより反射した前記第2の光を受光する第2の光
検出器と、前記第1の光源と前記対物レンズとの間に設
置されるとともに、前記対物レンズと前記第1の光検出
器との間に設置され、かつ前記第2の光源と前記対物レ
ンズとの間に設置されるとともに、前記対物レンズと前
記第2の光検出器との間に設置され、凹レンズの作用を
有しまたは有さない中心部と、その中心部を囲み、焦点
距離が前記中心部の焦点距離よりも短く、凹レンズの作
用を持つ外周部とを有する光学素子とを備えたことを特
徴とする光ヘッドである。
【0011】第2の本発明(請求項2に対応)は、前記
対物レンズが、前記第2の光と前記第2の光ディスクの
組み合わせに対して波面収差が最小になるように設計さ
れていることを特徴とする第1の本発明に記載の光ヘッ
ドである。
【0012】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記
光学素子の中心部を透過した前記第1の光の全光束が前
記対物レンズにより収束されたときの開口数をNA1と
したとき、前記光学素子の中心が前記対物レンズの光軸
上に実質上ある場合、前記第1の光のうち開口数が実質
上NA1を越える光束が前記第1の光検出器に入射しな
いように、前記光学素子の前記外周部の凹レンズ作用の
焦点距離および前記第1の光検出器の寸法が設定されて
いることを特徴とする第1または第2の本発明に記載の
光ヘッドである。
【0013】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記
光学素子の中心部を透過した前記第1の光の全光束が前
記対物レンズにより収束されたときの開口数をNA1と
したとき、前記対物レンズがラジアル方向に移動して、
前記第1の光ディスクからの反射光の光軸が前記光学素
子の中心から外れた場合、前記反射光のうち前記開口数
NA1以下に対応する光が前記第1の光検出器から実質
上はみ出さないように、前記光学素子の凹レンズ作用の
焦点距離および前記第1の光検出器の寸法が設定されて
いることを特徴とする第1から第3のいずれかの本発明
に記載の光ヘッドである。
【0014】第5の本発明(請求項5に対応)は、前記
光学素子が、前記第2の光源が発する前記第2の光、お
よびその第2の光が前記第2の光ディスクで反射された
反射光に対しては、凹レンズの作用を施さないことを特
徴とする第1から第4のいずれかの本発明に記載の光ヘ
ッドである。
【0015】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記
光学素子の中心部を透過した前記第1の光および前記第
2の光の全光束が前記対物レンズにより収束されたとき
の開口数をそれぞれNA1およびNA2とするとき、
0.6<(NA1/NA2)<0.85を満足するよう
に、前記光学素子の中心部と外周部の境界の大きさが設
定されていることを特徴とする第1から第5のいずれか
の本発明に記載の光ヘッドである。
【0016】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記
光学素子の中心部の焦点距離が、前記第1の光が前記第
1の光ディスクの基板を透過した際に発生する球面収差
が補正されるように設定されていることを特徴とする第
1から第6のいずれかの本発明に記載の光ヘッドであ
る。
【0017】第8の本発明(請求項8に対応)は、前記
光学素子の中心部の焦点距離が無限大であることを特徴
とする第1から第7のいずれかの本発明に記載の光ヘッ
ドである。
【0018】第9の本発明(請求項9に対応)は、前記
光学素子がホログラフィック光学素子であることを特徴
とする第1から第8のいずれかの本発明に記載の光ヘッ
ドである。
【0019】第10の本発明(請求項10に対応)は、
前記光学素子の前記外周部が、階段形状からなる鋸波状
の凹凸の反復が同心円上に形成された位相変換手段を有
することを特徴とする第9の本発明に記載の光ヘッドで
ある。
【0020】第11の本発明(請求項11に対応)は、
前記光学素子の階段形状の段数および1段の高さが、前
記第1の光の正または負いずれか一方の1次回折効率が
他の次数の回折効率より十分大きくなるように設定され
ていることを特徴とする第10の本発明に記載の光ヘッ
ドである。
【0021】第12の本発明(請求項12に対応)は、
前記光学素子の基板の屈折率をn、正の整数をk、前記
第2の光の波長をλ2とするとき、前記光学素子の前記
階段形状の1段の高さδが、(数1)を実質上満足する
ことを特徴とする第10または第11の本発明に記載の
光ヘッドである。
【0022】
【数1】δ=kλ2/(n−1) 第13の本発明(請求項13に対応)は、前記光学素子
が、前記第1の光と前記第2の光の共通光路に設置され
ることを特徴とする第1から第12のいずれかの本発明
に記載の光ヘッドである。
【0023】第14の本発明(請求項14に対応)は、
前記第1の光ディスクの基板厚みが1.2mmであり、
前記第2の光ディスクの基板厚みが0.6mmであるこ
とを特徴とする第1から第13のいずれかの本発明に記
載の光ヘッドである。
【0024】第15の本発明(請求項15に対応)は、
前記第1の光の波長が760nmから850nmの間で
あり、前記第2の光の波長が620nmから690nm
の間であることを特徴とする第1から第14のいずれか
の本発明に記載の光ヘッドである。
【0025】すなわち、低密度光ディスクを記録再生す
るために必要な開口数の光のみ光検出器に入射し、それ
以外の光は受光しないようにすることで、実質的な開口
制限を行うものである。本発明の光学素子は光を透過さ
せるためけられが発生しないばかりでなく、レンズシフ
トした場合でも必要な開口数の光は光検出器からはみ出
さないので、光学素子を光学系の固定側に設置した場合
でも光量低下は発生しない。さらに偏光方向に依存しな
いため複屈折の影響を受けることはなく、1/4波長板
も不要で簡素な構成にすることができる。
【0026】第16の本発明(請求項16に対応)は、
第1から第15のいずれかの本発明に記載の光ヘッド
と、前記光ヘッドの前記第1の光検出器および前記第2
の光検出器が受光した光に基づいて、前記第1の光ディ
スクおよび前記第2の光ディスクに記録されている情報
を読み取る読み取り回路とを備えたことを特徴とする光
ディスク装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図10、および図12から図14を用いて
説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は高密度光情報記録
媒体として基板厚みが0.6mmであるDVD、低密度
光情報記録媒体として基板厚みが1.2mmであるCD
を想定した光ヘッドの構成を示す。図1(a)はCDま
たはCD−R記録再生時の状態を、図1(b)はDVD
記録再生時の状態を、それぞれ示している。
【0029】図1(a)において、11はCDまたはC
D−Rの記録再生用の光源である波長780nmの半導
体レーザ11aと光検出器11bと信号検出用のホログ
ラム11cが一体になったモジュールである。半導体レ
ーザ11aから出射した光束は、ビームスプリッタ12
で反射し、集光レンズ13により発散光になり、回折光
学素子14を経てミラー15で反射した後、対物レンズ
16により収束してCDのディスク17の情報記録面上
に光スポット18として結像する。ディスク17で反射
された光は往路を逆進し、ホログラム11cで回折され
た後光検出器11bに入射し、ディスク17の信号が検
出される。
【0030】一方図1(b)において、21はDVDの
記録再生用の光源である波長650nmの半導体レーザ
21aと光検出器21bと信号検出用のホログラム21
cが一体になったモジュールである。半導体レーザ21
aから出射された光束は、ビームスプリッタ12を透過
して集光レンズ13により実質上平行な光束になり、回
折光学素子14を透過し、ミラー15で反射した後、対
物レンズ16により収束してDVDのディスク27の情
報記録面上に光スポット28として結像する。このとき
の光ディスク27側のNAは0.6である。ディスク2
7で反射された光は往路を逆進し、ホログラム21cで
回折された後光検出器21bに入射し、ディスク27の
信号が検出される。
【0031】対物レンズ16は、半導体レーザ21aか
ら出射された光がDVDディスク27を透過したときに
波面収差が最小になるように補正されるように設計され
ている。そして半導体レーザ11aは、その出射光がC
Dのディスク17を透過したとき波面収差が最小になる
ような位置に配置されている。
【0032】回折光学素子14の構成を、図2に示す。
回折光学素子14の片面が中心部14aとこれを囲む外
周部14bに分かれ、その境界の直径は中心部14aを
透過した光が対物レンズ16により収束したときのNA
がCDの再生に必要十分な値になるように設定される。
本実施の形態では、開口数0.45としている。中心部
14aは平板であり、外周部14bには階段形状からな
る鋸波状の凹凸の反復が同心円上に形成された位相変換
手段が形成されている。この鋸波状の凹凸の拡大図を図
3に示す。
【0033】図3において、回折光学素子14には、各
段の高さがδである階段形状が、その包絡線が鋸波形状
になるように同心円状に繰り返し形成されている。階段
形状の各段の高さδは、次の(数2)を実質上満足する
ように設定されている。
【0034】
【数2】δ=λ2/(n−1) ただしnは回折光学素子14の屈折率であり、λ2は半
導体レーザ21aが発する波長である。これは、高さδ
の段差の回折光学素子14内を透過した光と、同じ高さ
δの空気中を透過した光の位相差が、波長がλ2の場合
にちょうど一波長分になることを意味する。すなわち外
周部14bの階段形状は、波長λ2の光に対しては位相
を変化させないことと等価になるので、実質的に影響を
及ぼすことがない。
【0035】一方、波長が半導体レーザ11aからの光
の波長λ1の場合の段差による位相差φ(波数換算)
は、次の(数3)で表され、波長の整数倍にならないの
で、位相の変化が与えられ、光が回折する。
【0036】
【数3】φ=(n−1)δ/λ1=λ2/λ1 鋸波形状全体の波長λ1の光の位相差について、図4を
用いて説明する。図4(a)に示されるように、各段で
の位相差φをそのまま積み上げたものである。図4
(b)は、各段の最下段からの位相差がそれぞれ1波長
以下になるように波長の整数倍を引いた場合の位相差を
示す。このように、位相差はやはり階段形状からなる鋸
波形状の繰り返しとなる。これはいわゆるブレーズドグ
レーティングと同じ位相形状であり、ある特定次数の回
折効率のみを特に高めることができる。
【0037】回折効率は、階段形状の段数により変化す
る。段数Nを、半導体レーザ11aおよび21aの波長
λ1およびλ2に対して、次の(数4)で計算される
N’に最も近い整数に設定すると、本実施の形態ではλ
1=780nmおよびλ2=650nmなので、N’=
6となる。
【0038】
【数4】N’=λ1/(λ1−λ2) この場合、位相の包絡線の高さNφは次の(数5)で表
される。
【0039】
【数5】Nφ=λ2/(λ1−λ2)=5 すなわち、CD用の光の波長の整数倍である。このと
き、1次回折光に関して最大約90%の回折効率が得ら
れ、CDの光の大部分に回折作用を及ぼすことができ
る。
【0040】この鋸波形状のピッチは、外周部14bを
透過する光に対して凹レンズ作用をなすように設定す
る。凹レンズ作用の焦点距離は、NA0.45を越える
光が光検出器11bから離れた位置を通るように、また
対物レンズ16がレンズシフトしたときにNA0.45
以下の光が光検出器11bからはみ出さないように、光
学系各部の寸法に応じて設定されている。
【0041】以上のように構成された光ヘッドについ
て、以下その動作を述べる。
【0042】図5は、対物レンズ16の中心軸上に回折
光学素子14の中心部14aの実質上中心が位置すると
きの、CD用の光路の動作を説明するための概念図であ
る。簡単のため、半導体レーザ11a、光検出器11
b、集光レンズ13、回折光学素子14、対物レンズ1
6、ディスク17および光スポット18のみを示してい
る。図5(a)は半導体レーザ11aからディスク17
までの往路を、図5(b)はディスク17から光検出器
11bまでの復路を表している。
【0043】図5(a)において、半導体レーザ11a
から出射されて対物レンズ16に入射する光束のうち、
回折光学素子14の中心部14aを透過する光は何ら影
響を受けず、対物レンズ16により収束されてディスク
17の記録面上に光スポット18として結像する。一
方、外周部14bを通る光は、1次回折効率が他の次数
の回折効率よりも十分大きいためほとんどが1次回折光
になり、回折光学素子14の外周部14bの凹レンズ作
用を受けて発散の度合いが強まり、対物レンズ16で収
束された後、光スポット18の周辺にデフォーカスした
状態で分布する。
【0044】また図5(b)において、中心部14aを
通った光はディスク17で反射した後、往路を逆進して
光検出器11bに入射する。一方外周部14bで回折し
た光は、ディスク17で反射した後、復路でも外周部1
4bでの回折作用を受け、中心部14aを通った光から
さらに離れる方向に回折するため、光検出器11bには
入射しない。このため、光検出器11bで検出される光
はNA0.45以下の光だけになる。
【0045】それに対して、図12は、対物レンズ16
がレンズシフトし、対物レンズ16の中心軸上に回折光
学素子14の中心部14aが位置しないときの、CD用
の光路の動作を説明するための概念図である。図5と同
様に、半導体レーザ11a、光検出器11b、集光レン
ズ13、回折光学素子14、対物レンズ16、ディスク
17および光スポット18のみを示している。図12
(a)は半導体レーザ11aからディスク17までの往
路を、図12(b)はディスク17から光検出器11b
までの復路を表している。
【0046】図12(a)において、半導体レーザ11
aから出射されて対物レンズ16に入射する光束のう
ち、回折光学素子14の中心部14aを透過する光は何
ら影響を受けず、対物レンズ16により収束されてディ
スク17の記録面上に光スポット18として結像する。
一方、外周部14bを通る光は、回折光学素子14の外
周部14bの凹レンズ作用を受けて発散の度合いが強ま
り、対物レンズ16で収束された後、光スポット18の
周辺にデフォーカスした状態で分布する。なお、図5、
12において、往路で中心部14aを通った光は斜線で
示されている。
【0047】また図12(b)において、ディスク17
で反射した光は、対物レンズ16で集光され、往路で中
心部14aを通った大部分の光は、復路でも中心部14
aを通り、図5と同様に光検出器11bに入射する。と
ころで、往路で中心部14aを通った一部の光は、対物
レンズ16がレンズシフトしたために、復路では外周部
14bを通ることになる。
【0048】往路で中心部14aを通り復路で外周部1
4bを通る光は、復路で外周部14bで発散されるが、
図5の往路でも復路でも外周部14bを通る光とは異な
り、外周部14bを通る回数が1回なので、図5(b)
の往路でも復路でも外周部14bを通る光に比べて発散
の度合いが小さい。外周部14bの凹レンズ作用の焦点
距離および光検出器11bの寸法は、片道のみ通った光
が光検出器11bからはみ出さないような適切な値に設
定されているので、復路でのみ外周部14bを通る光
は、光検出器11bに入射する。
【0049】つまり、往路で中心部14aを通った光
は、全て光検出器11bに入射する。したがって、対物
レンズ16がレンズシフトしても、光検出器11bで検
出される光量は低下しない。
【0050】なお、図12(b)に示すように、対物レ
ンズ16がレンズシフトしたために、往路で外周部14
bを通った光の一部は、復路では中心部14aを通り、
光検出器11bに入射するが、CDの信号検出には影響
しない。
【0051】図6は、対物レンズ16がレンズシフトし
ていないときの、光線追跡法により求めた光検出器11
b上のスポットダイアグラムであり、(a)は回折光学
素子14を用いない場合、(b)は回折光学素子14を
用いた場合をそれぞれ示している。図6より、回折光学
素子14がない場合はほとんど全光束が光検出器11b
に入射するのに対し、回折光学素子14がある場合は光
検出器11bにはNA0.45以下の光のみが入射し、
NA0.45を越える光は光検出器11bから離れたと
ころに散乱していることがわかる。このように、回折光
学素子14の回折作用により、実質的に開口制限を行っ
たのと同じ効果が得られる。
【0052】図7はトラッキング動作により対物レンズ
16がラジアル方向に0.3mmレンズシフトした場合
のスポットダイアグラムであり、それぞれ(a)は全光
束、(b)はNA0.45以下の光、(c)はNA0.
45を越え0.5以下の光、(d)はNA0.5を越え
る光を示す。
【0053】図7(a)から、レンズシフト時のスポッ
トダイアグラムはレンズシフトがない場合と比べてかな
り変形するが、図7(b)からNA0.45以下の光は
レンズシフトしても光検出器11bからはみ出さないこ
とがわかる。NA0.45以下の光が3つの部分に分か
れているのは、レンズシフトした場合、NA0.45以
下の光のうち一部は往路のみ、別の一部は復路のみ回折
光学素子14の外周部分14bを通って回折作用を受
け、残りの部分は往復とも中心部分14aを透過し、光
検出器11b上での入射位置がずれるためである。
【0054】また図7(c)(d)から、レンズシフト
時にはNA0.45を越える光も一部光検出器11bに
入射するもののNA0.5以下の光の一部に限られ、C
Dの信号検出に影響はない。したがってレンズシフトが
あった場合でも、NA0.45以下の光に関してはけら
れが発生せず、光量低下が起こることはない。
【0055】図13に、対物レンズ16の中心軸上に回
折光学素子14の中心部14aの実質上中心が位置する
ときの、DVD用の光路の動作を説明するための概念図
を示し、図14に、対物レンズ16がレンズシフトした
ときの、DVD用の光路の動作を説明するための概念図
を示す。
【0056】図3を用いて説明したように、回折光学素
子14の外周部14bは、(数2)を満たす段差δを有
する階段形状を有しているので、高さδの段差の回折光
学素子14内を透過した光と、同じ高さδの空気中を透
過した光の位相差が、波長がλ2(半導体レーザ21a
が発するDVD用の光の波長)の場合にちょうど一波長
分になる。したがって、外周部14bの階段形状は、波
長λ2の光に対しては位相を変化させないことと等価に
なるので、図13および図14に示すように、対物レン
ズ16がレンズシフトしても、光検出器21bで検出さ
れるDVD用の光の量は実質上変化しない。
【0057】(実施の形態2)図8は実施の形態1と同
じくDVDおよびCDを想定した光ヘッドの別の形態で
あり、図1と同じ構成要素については同じ符号を付して
いる。図8(a)において、CDまたはCD−Rの記録
再生用の光源である波長780nmの半導体レーザ11
aから出射した光束は、ビームスプリッタ12で反射
し、集光レンズ13により実質上平行光になり、回折光
学素子34を経てミラー15で反射した後、対物レンズ
36に入射し、CDのディスク17の情報記録面上に光
スポット18として結像する。ディスク17で反射した
光は往路を逆進し、ホログラム11cで回折された後光
検出器11bに入射し、ディスク17の信号が検出され
る。
【0058】一方図8(b)において、DVDの記録再
生用の光源である波長650nmの半導体レーザ21a
から出射された光束は、ビームスプリッタ12を透過し
て集光レンズ13により実質上平行な光束になり、回折
光学素子34を透過し、ミラー15で反射した後対物レ
ンズ36でDVDのディスク27の情報記録面上に光ス
ポット28として結像する。このときの光ディスク28
側のNAは0.6である。ディスク27で反射した光は
往路を逆進し、ホログラム21cで回折された後光検出
器21bに入射し、ディスク27の信号が検出される。
【0059】対物レンズ36は、たとえば特開平10−
208281号公報に示されるように、中心領域とそれ
を囲む外周領域からなり、中心領域は大きさがCDまた
はCD−Rの記録再生に必要なNA0.45であり、中
心領域を通った光がCDのディスク17を透過したとき
に収差がある程度補正されるよう設計され、外周領域は
DVDのディスク27を透過したときに波面収差がほぼ
補正されるように設計されたレンズである。
【0060】また回折光学素子34の形状は実施の形態
1の回折光学素子14と同じであるが、中心部を通った
光が対物レンズ36で収束されたときにNAが0.45
になるように中心部と外周部の境界半径を設定してお
り、対物レンズ36の中心領域のNAと一致させてい
る。また回折光学素子34の外周部の凹レンズ作用の焦
点距離は、NA0.45を越える光が光検出器11bか
ら離れた位置を通るように、またレンズシフトしたとき
にNA0.45以下の光が光検出器11bからはみ出さ
ないように、光学系各部の寸法に応じて設定されてい
る。
【0061】図9は、本実施の形態での、対物レンズ3
6がレンズシフトしていないときの光検出器11b上の
スポットダイアグラムであり、(a)は回折光学素子3
4を用いない場合、(b)は回折光学素子34を用いた
場合をそれぞれ示している。対物レンズ36の中心領域
と外周領域の最適基材厚を変化させた作用により、回折
光学素子34がない場合でもNA0.45以下の光とN
A0.45を越える光との間が離れているが、その間隔
は小さく、NA0.45を越える光の一部が光検出器1
1bに入射する。これに対して回折光学素子34を設け
た場合には、NA0.45を越える光は完全に光検出器
11bの外に出てしまうため、NA0.45の開口制限
を設けたのと同じ効果が得られていることがわかる。
【0062】図10はトラッキング動作による対物レン
ズ36がラジアル方向に0.3mmレンズシフトした場
合のスポットダイアグラムであり、それぞれ(a)は全
光束、(b)はNA0.45以下の光、(c)はNA
0.5を越える光を示す。実施の形態1の場合と同様、
レンズシフト時のスポットダイアグラムはレンズシフト
がない場合と比べてかなり変形するが、NA0.45以
下の光はレンズシフトしても光検出器11bからはみ出
すことはなく、またNA0.45を越える光が光検出器
11bに入射することもない。したがってレンズシフト
があった場合でもNA0.45以下の光に関してはけら
れが発生せず、光量低下が起こることはない。
【0063】なお、以上の実施の形態においては、回折
光学素子34の外周部の位相変換手段の段差の高さδを
(数2)を満たすように設定するとしたが、段差で生じ
る位相差が波長λ2の整数倍であれば実質的に位相に影
響を与えないので、(数1)を満たすように設定しても
構わない。
【0064】
【数2】δ=λ2/(n−1)
【0065】
【数1】δ=kλ2/(n−1) (ただしkは正の整数) また、以上の実施の形態においては、第1の光のみを回
折させ第2の光には影響を及ぼさないように構成した回
折光学素子を第1の光と第2の光の共通光路中に設置す
る構成としたが、凹レンズ作用を持つ別の素子を用いて
もよい。たとえば中心部に所定の直径の穴を設けたガラ
ス球面凹レンズとして、この素子を共通光路より第1の
光源側に設置することで、第2の光に影響を与えず、第
1の光にのみ所定の凹レンズ作用を与えることが可能に
なる。
【0066】上述したように、波長の異なる2つの光源
を用い、対物レンズを共用する光学系において、開口数
が小さい側の波長の光に対して実質的な開口制限を行う
素子を、対物レンズと一体で移動することのない光学系
の固定部分に設置することができるので、従来のように
対物レンズの直下に開口制限手段を置く必要がなく、光
ヘッドの薄型化が図れる。また偏光方向に依存しない構
成であるため複屈折の影響を受けることはなく、安定し
た性能を簡素な構成で実現することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、少ない構成部品点数で開口制限の効果を
発揮し、厚みが小さく、かつ反射光の光量を低下させな
い光ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光学系の構成図
【図2】本発明の実施の形態1における回折光学素子の
構成図
【図3】本発明の実施の形態1における回折光学素子断
面の拡大図
【図4】本発明の実施の形態1における回折光学素子透
過光の位相特性を説明する図
【図5】本発明の実施の形態1における、対物レンズ1
6がレンズシフトしていないときのCD用の光に対する
回折光学素子の作用を説明する概念図
【図6】本発明の実施の形態1における光検出器上での
スポットダイアグラム
【図7】本発明の実施の形態1におけるレンズシフト時
の光検出器上でのスポットダイアグラム
【図8】本発明の実施の形態2における光学系の構成図
【図9】本発明の実施の形態2における光検出器上での
スポットダイアグラム
【図10】本発明の実施の形態2におけるレンズシフト
時の光検出器上でのスポットダイアグラム
【図11】従来の光ヘッドにおいて開口制限手段を光学
系の固定側に設置した場合のレンズシフト時の復路光の
状態を示す図
【図12】本発明の実施の形態1における、対物レンズ
16がレンズシフトしているときのCD用の光に対する
回折光学素子の作用を説明する概念図
【図13】本発明の実施の形態1における、対物レンズ
16がレンズシフトしていないときのDVD用の光に対
する回折光学素子の作用を説明する概念図
【図14】本発明の実施の形態1における、対物レンズ
16がレンズシフトしているときのDVD用の光に対す
る回折光学素子の作用を説明する概念図
【符号の説明】
11 第1のモジュール 11a 第1のモジュールの半導体レーザ 11b 第1のモジュールの光検出器 11c 第1のモジュールのホログラム 12 ビームスプリッタ 13 集光レンズ 14 回折光学素子 14a 回折光学素子の中心部 14b 回折光学素子の外周部 15 ミラー 16 対物レンズ 17 第1の光ディスク 18 第1の光スポット 21 第2のモジュール 21a 第2のモジュールの半導体レーザ 21b 第2のモジュールの光検出器 21c 第2のモジュールのホログラム 27 第2の光ディスク 28 第2の光スポット 34 回折光学素子 36 対物レンズ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の厚みがt1の第1の光ディスクに
    対応する第1の光を発する第1の光源と、 基板の厚みがt2(t1>t2)の第2の光ディスクに
    対応し、前記第1の光の波長より長い波長の第2の光を
    発する第2の光源と、 前記第1の光源からの第1の光または前記第2の光源か
    らの第2の光を、それぞれ前記第1の光ディスクまたは
    前記第2の光ディスクに収束させると共にその反射光を
    集光する対物レンズと、 前記第1の光ディスクにより反射した前記第1の光を受
    光する第1の光検出器と、 前記第2の光ディスクにより反射した前記第2の光を受
    光する第2の光検出器と、 前記第1の光源と前記対物レンズとの間に設置されると
    ともに、前記対物レンズと前記第1の光検出器との間に
    設置され、かつ前記第2の光源と前記対物レンズとの間
    に設置されるとともに、前記対物レンズと前記第2の光
    検出器との間に設置され、凹レンズの作用を有しまたは
    有さない中心部と、その中心部を囲み、焦点距離が前記
    中心部の焦点距離よりも短く、凹レンズの作用を持つ外
    周部とを有する光学素子とを備えたことを特徴とする光
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記対物レンズは、前記第2の光と前記
    第2の光ディスクの組み合わせに対して波面収差が最小
    になるように設計されていることを特徴とする請求項1
    に記載の光ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記光学素子の中心部を透過した前記第
    1の光の全光束が前記対物レンズにより収束されたとき
    の開口数をNA1としたとき、 前記光学素子の中心が前記対物レンズの光軸上に実質上
    ある場合、前記第1の光のうち開口数が実質上NA1を
    越える光束が前記第1の光検出器に入射しないように、
    前記光学素子の前記外周部の凹レンズ作用の焦点距離お
    よび前記第1の光検出器の寸法が設定されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記光学素子の中心部を透過した前記第
    1の光の全光束が前記対物レンズにより収束されたとき
    の開口数をNA1としたとき、 前記対物レンズがラジアル方向に移動して、前記第1の
    光ディスクからの反射光の光軸が前記光学素子の中心か
    ら外れた場合、前記反射光のうち前記開口数NA1以下
    に対応する光が前記第1の光検出器から実質上はみ出さ
    ないように、前記光学素子の凹レンズ作用の焦点距離お
    よび前記第1の光検出器の寸法が設定されていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記光学素子は、前記第2の光源が発す
    る前記第2の光、およびその第2の光が前記第2の光デ
    ィスクで反射された反射光に対しては、凹レンズの作用
    を施さないことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記光学素子の中心部を透過した前記第
    1の光および前記第2の光の全光束が前記対物レンズに
    より収束されたときの開口数をそれぞれNA1およびN
    A2とするとき、0.6<(NA1/NA2)<0.8
    5を満足するように、前記光学素子の中心部と外周部の
    境界の大きさが設定されていることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の光ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記光学素子の中心部の焦点距離は、前
    記第1の光が前記第1の光ディスクの基板を透過した際
    に発生する球面収差が補正されるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光
    ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記光学素子の中心部の焦点距離が無限
    大であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに
    記載の光ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記光学素子がホログラフィック光学素
    子であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに
    記載の光ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記光学素子の前記外周部は、階段形
    状からなる鋸波状の凹凸の反復が同心円上に形成された
    位相変換手段を有することを特徴とする請求項9に記載
    の光ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記光学素子の階段形状の段数および
    1段の高さは、前記第1の光の正または負いずれか一方
    の1次回折効率が他の次数の回折効率より十分大きくな
    るように設定されていることを特徴とする請求項10に
    記載の光ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記光学素子の基板の屈折率をn、正
    の整数をk、前記第2の光の波長をλ2とするとき、前
    記光学素子の前記階段形状の1段の高さδは、(数1)
    を実質上満足することを特徴とする請求項10または1
    1に記載の光ヘッド。 【数1】δ=kλ2/(n−1)
  13. 【請求項13】 前記光学素子は、前記第1の光と前記
    第2の光の共通光路に設置されることを特徴とする請求
    項1から12のいずれかに記載の光ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記第1の光ディスクの基板厚みが
    1.2mmであり、前記第2の光ディスクの基板厚みが
    0.6mmであることを特徴とする請求項1から13の
    いずれかに記載の光ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記第1の光の波長が760nmから
    850nmの間であり、前記第2の光の波長が620n
    mから690nmの間であることを特徴とする請求項1
    から14のいずれかに記載の光ヘッド。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれかに記載の
    光ヘッドと、前記光ヘッドの前記第1の光検出器および
    前記第2の光検出器が受光した光に基づいて、前記第1
    の光ディスクおよび前記第2の光ディスクに記録されて
    いる情報を読み取る読み取り回路とを備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090598A1 (ja) * 2003-04-03 2004-10-21 Nalux Co., Ltd. 結像光学素子およびその設計方法
KR100860980B1 (ko) * 2002-01-28 2008-09-30 삼성전자주식회사 광픽업

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860980B1 (ko) * 2002-01-28 2008-09-30 삼성전자주식회사 광픽업
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