JP2001134919A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001134919A
JP2001134919A JP31616399A JP31616399A JP2001134919A JP 2001134919 A JP2001134919 A JP 2001134919A JP 31616399 A JP31616399 A JP 31616399A JP 31616399 A JP31616399 A JP 31616399A JP 2001134919 A JP2001134919 A JP 2001134919A
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Takayoshi Kuwajima
隆義 桑嶋
Akimasa Kaizu
明政 海津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、媒体表面性の悪化および信頼
性の悪化を避け、かつ表面性が良好で、特に短波長領域
での電磁変換特性が優れた磁気記録媒体を提供すること
にある。 【解決手段】上記の目的は、以下の本発明によって達成
される。非磁性支持体上の少なくとも片面に平均厚みが
0.5〜2.0μmである非磁性の中間層を有し、その
中間層の上に強磁性粉と結合剤とを主体として含む磁性
層を有する磁気記録媒体において、非磁性支持体の磁性
層を有する側の表面粗度Raが1〜10nmであり、前
記磁性層の厚み平均値(t)が0.05〜0.3μmで
あり、また前記磁性層の厚みの標準偏差σが「σ/t≦
0.1」であり、かつ前記磁性層と前記中間層の界面に
おける厚み変動の平均値Δtが「Δt≦0.4×t」の
関係にあり、さらに前記磁性層の表面粗度Raが1〜5
nmであることを特徴とする、磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層が0.05
〜0.3μmである高密度磁気記録媒体に関し、表面性
が良好で短波長領域の記録再生システム全般に優れ、特
にMRヘッドなどを用いたシステムにも十分対応する電
磁変換特性および優れた信頼性を兼ね備えた磁気記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体における記録の高密
度化が進み、特に記録波長を短くしたシステムが盛んに
開発されている(例えば、DDS3の最短記録波長は
0.3μm程度である)。このような記録波長の短いシ
ステムには、従来の磁性層厚み(1〜5μm程度)の媒
体では、記録再生時の厚み損失、自己減磁による出力の
低下、また分解能の低下などが大きな問題となってく
る。特にデジタル記録においては、元の信号に新しい信
号を重ね書き(オーバーライト)する記録方式を民生用
システム中心に採用しており、最近ではさらなる高密度
化に伴い、記録波長を短くするだけでなく、例えばRL
L信号など周波数比で2:7などといった複数の領域に
ある記録信号のオーバーライトを行い、これら複数の記
録波長を有する信号の重ね書きを良好に行うため、重ね
書き特性(オーバーライト特性)および分解能をさらに
向上させる必要に迫られている。しかし、従来の塗布型
磁気記録媒体においては、磁性層の磁気特性(磁束密
度、保磁力など)および表面性などを向上させるに留ま
っており、これだけで前記の要求特性を満たすには至ら
なかった。
【0003】こうした分解能の低下や厚み損失、自己減磁を
軽減し出力を高め、オーバーライト特性を向上させる有
効な一方策として、強磁性金属粉などの飽和磁化量の高
い強磁性粉を使い、残留磁束密度をある一定以上に保
ち、磁性層厚を2μm以下、あるいは1μm以下と非常
に薄くした塗布型磁気記録媒体が文献や特開昭57−1
98536号公報、特開昭62−154225号公報な
どをはじめ、種々報告されている。
【0004】しかし、磁性層を非磁性支持体上に直接設けた
際、磁性層厚が薄くなると非磁性支持体表面の悪影響を
受けやすくなる。具体的には、磁性層厚を1μm以下に
すると、非磁性支持体の粗い表面が磁性層表面で再現
し、ヘッドタッチが悪化し特に短波長領域出力が低下す
る。
【0005】一方、通常磁性層には、強磁性粉と結合剤の他
に、磁性層表面の機械的強度を高める補強材(例えば強
磁性粉よりも硬い粒子、αアルミナなど)、ドロップア
ウトや粉塵の付着を抑えるための導電材(例えばカーボ
ンブラックなど)、信頼性を高めるための潤滑剤(例え
ば脂肪酸、脂肪酸エステルなど)など、種々の添加材を
含有している。しかし磁性層厚を1μm以下にすると含
んでいる添加材の絶対量が少なくなり、1μmを越える
磁性層厚の媒体に比べその効果が発揮されにくく、媒体
の物理的信頼性が悪くなる。しかしながら、その効果が
現れるまで添加材を増量すると、相対的に強磁性粉の含
有量が減り、磁性層の磁束密度が低下し、記録密度や電
磁変換特性の低下を招く。
【0006】これらを解決する一方策として、磁性層と非磁
性支持体との間に、特定の機能を持たせた中間層(下塗
り層、アンダーコートなども同じ)を設けることが知ら
れている。
【0007】特開昭61−216116号公報では、磁性層
と基体との間に、含有するカーボンブラックの一次粒径
及び吸油量を規定し、表面粗度Raで10nm以下の導
電層を中間層として設けることが述べられている。
【0008】この実施例における磁性層の厚みは3μmであ
る。しかしながら、1.0μm以下となると、従来に比
べ磁性層の支えの弾性が大きな要因となる。塗布型重層
媒体の場合、薄い磁性層の支えとして中間層があるが、
特開昭61−216116号公報に示されている、顔料
充填率が低く樹脂含有率が高い中間層では、中間層が高
い弾性を有するため、厚みが1.0μm以下である場
合、磁性層の表面平滑性が悪く、この中間層では不十分
である。
【0009】製造方法として、特開昭62−93132号公
報、特開昭62−124631号公報に代表される、湿
潤状態での同時塗布及び湿潤状態での逐次塗布(いわゆ
るウェット・オン・ウェット塗布)が開示されており、
特に磁性層の配向および塗布時のレベリングによる表面
性改善効果があると述べられている。
【0010】しかし、このウェット−オン−ウェット塗布
は、中間層と磁性層を湿潤状態で同時に設けるため、中
間層と磁性層の界面が乱れやすく、磁性層の膜厚変動が
起き易い。特に1μm以下の磁性層ではそのほとんどが
飽和記録をおこなっているため、そのまま出力変動の原
因となりやすいので、不十分である。
【0011】また、上記ウェット・オン・ウェット塗布の改
良として、特開平5−73883号公報、特開平10−
69635号公報が開示されており、特に磁性層の膜厚
変動および磁性層と非磁性層の、界面の変動値の規制幅
が述べられている。
【0012】しかしながら、0.05〜0.3μmと非常に
薄い磁性層では不十分である。
【0013】特開平10−69634号公報では、中間層を
乾燥した後磁性層を設ける従来の塗布(いわゆる逐次塗
布)において、特に磁性層の膜厚変動および磁性層と非
磁性層の、界面の変動値の規制幅が述べられている。し
かしながら、0.05〜0.3μmと非常に薄い磁性層
では不十分である。
【0014】また、磁性面の表面性をよくする手法として、
カレンダー等による加工処理(表面平滑化処理)が通常
公知で用いられている。しかしながら、その温度、及び
圧力(線圧)を極端に上げてしまうと、媒体がひずみ、
また樹脂がヒートロール等に転写し、ひどいときは焼き
付き、磁性面に再転写したり押し傷などを引き起こすこ
ととなるため、加工処理に頼った表面処理には限界があ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、媒体
表面性の悪化および信頼性の悪化を避け、かつ表面性が
良好で、特に短波長領域での電磁変換特性が優れた磁気
記録媒体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明によって達成される。 (1)非磁性支持体上の少なくとも片面に平均厚みが
0.5〜2.0μmである非磁性の中間層を有し、その
中間層の上に強磁性粉と結合剤とを主体として含む磁性
層を有する磁気記録媒体において、非磁性支持体の磁性
層を有する側の表面粗度Raが1〜10nmであり、前
記磁性層の厚み平均値(t)が0.05〜0.3μmで
あり、また前記磁性層の厚みの標準偏差σが「σ/t≦
0.1」であり、かつ前記磁性層と前記中間層の界面に
おける厚み変動の平均値Δtが「Δt≦0.4×t」の
関係にあり、さらに前記磁性層の表面粗度Raが1〜5
nmであることを特徴とする、磁気記録媒体。 (2)前記中間層が、少なくとも電子線官能基を含有す
る樹脂を含むことを特徴とする、(1)の磁気記録媒
体。 (3)前記中間層がカーボンブラックを含み、その平均
一次粒径が10〜40nmであることを特徴とする、
(1)〜(2)の磁気記録媒体。 (4)前記磁性層中の強磁性粉が針状比3〜7の強磁性
合金粉末であり、そのX線回折法による結晶子径の平均
値が10〜20nmであることを特徴とする、(1)〜
(3)の磁気記録媒体。 (5)前記磁性層中の強磁性粉が板状比2〜7の六方晶
形酸化鉄粉であり、その平均一次板径が10〜50nm
であることを特徴とする、(1)〜(3)の磁気記録媒
体。 (6)前記中間層において、該中間層塗料の分散に際
し、中心粒径0.3〜1.0mm、およびジルコニアま
たはチタニアを主成分とするセラミックビーズを分散メ
ディアとして用いた中間層塗料からなる中間層を有す
る、(1)〜(5)の磁気記録媒体。
【0017】
【発明の実施の形態】短波長領域で記録再生する高密度
磁気記録媒体では、磁性層とヘッドとの距離(スペーシ
ング)および磁性層から漏れる磁束密度のムラは、特に
電磁変換特性を悪化させてしまう。そこで、本発明では
磁性層の厚み変動を極力小さくするために磁性層の厚み
tの標準偏差σを規定し、さらに中間層とその上の磁性
層の界面における厚み変動の平均値Δtを規定したこと
で磁束密度のムラを抑え、さらに磁性層の表面粗度Ra
を非常に小さくすることでスペーシングを少なくする。
これらの相乗効果で、優れた電磁変換特性を達成したも
のである。以下、本発明を詳しく説明する。
【0018】本発明の磁性層の厚み平均値(t)は0.05
〜0.3μmであり、磁性層の厚みの標準偏差σが「σ
/t≦0.1」であり、かつ中間層と磁性層の界面にお
ける厚み変動の平均値Δtが「Δt≦0.4×t」の関
係にあり、さらに磁性層の表面粗度Raが1〜5nmで
ある必要がある。
【0019】磁性層の厚み平均値(t)を0.05〜0.3
μmとすると、フェライトヘッドおよびMIGヘッドを
記録再生ヘッドとして使用するときに、飽和記録及び短
波長記録の観点から有利である。即ち、一般に磁性層の
厚みを記録波長の1/4(例えば、DDS3であれば記
録波長0.3μmの1/4である0.08μm)に近づ
けることにより、飽和記録をより効果的に行える。また
MRヘッドを再生ヘッドとして使用するときには、残留
磁束密度はある程度必要だが、一方残留磁束密度が大き
すぎるとMR素子が飽和し磁場変化を感知しづらくな
る。本発明では上記範囲の薄い磁性層厚にすることによ
りこのMR素子の飽和を避けることができる。tが0.
3μmより大きいと飽和記録が行えなくなったりMR素
子が飽和するなどの不具合があり、本発明の目的である
高密度磁気記録媒体としては適さない。tが0.05未
満では、塗設の際塗布スジや塗布欠陥を起こしやすくな
る。
【0020】σ/tは磁性層の厚みの変動率であり、「σ/
t≦0.1」に抑えることで、均一な磁性層となり、出
力が安定する。σ/tが0.1を超えると出力が不安定
となる。
【0021】さらに本発明では、磁性層の厚み変動を極力小
さくするための要件として、中間層とその上の磁性層の
界面における厚み変動の平均値Δtを「Δt≦0.4×
t」とする必要があり、「Δt≦0.3×t」が更に好
ましい。このΔtは磁性層の厚み変動に直接関わる値で
ありΔt≦0.4×t、好ましくはΔt≦0.3×tと
することにより短波長領域における飽和記録を良好に行
うことができる。Δtが0.4×tよりも大きくなると
磁性層の磁束密度が変動し、記録再生出力が不安定とな
り、電磁変換特性が悪化する。
【0022】さらに磁性層の表面粗度は、中心線平均粗さR
aで1〜5nmとする必要があり、1〜4nmがより好
ましく、1〜3nmが更に好ましい。5nmより大きい
とスペーシングが大きくなり、電磁変換特性を悪化させ
る。また、1nmより小さいRaの媒体作成は信頼性と
のバランスをとることが難しい。
【0023】本発明で用いる中間層の膜厚は、0.5〜2.
0μmである必要があり、0.8〜2.0μmがより好
ましい。0.5μm未満では、非磁性支持体のフィラー
の影響で中間層の表面性が悪化すると同時に、本来の中
間層の役割である信頼性が悪化する。一方、2.0μm
を越えると塗膜を設ける際、厚みが不均一になり易く、
塗布条件が厳しくなり表面平滑性も悪くなりがちであ
る。また磁気テープにおいては大容量化に応えるためテ
ープ媒体の総厚みが年々小さくなっており、非磁性支持
体厚みおよび中間層厚みの和をある値以下に抑える必要
がある。そのため、中間層厚みが2.0μmを越える
と、その分支持体の厚みがより薄くなり、そのことで信
頼性の悪化が考えられるため、避けるべきである。
【0024】本発明において、非磁性支持体の少なくとも磁
性層を有する側の表面粗度Raが1〜10nmである必
要がある。
【0025】非磁性支持体(以下ベースフィルムとも記す)
は、その上に中間層、さらにその上に磁性層を有し、そ
れぞれにおいて層の表面性が良好である必要がある。非
磁性支持体の表面性はある程度中間層によってマスクさ
れるが不完全であり、結果として磁性層表面への影響を
完全になくすことは難しい。そのためには、非磁性支持
体の表面粗度Raをある値より小さくすることで、中間
層が緩衝となってその表面性を十分小さくすることがで
き、初めて磁性層表面を良好にすることが可能となる。
【0026】本発明においては、非磁性支持体の表面粗度
(中心線表面粗さ)Raを1〜10nmとする必要があ
り、1〜7nmがより好ましく、1〜4nmが最も好ま
しい。10nmよりRaが大きくなると、その上の中間
層の表面性が悪化し、結果としてその上の磁性層におい
て必要な表面性を確保できないので避けるべきである。
またRaが1nmより小さくなると、製造工程における
非磁性支持体の搬送性が悪くなる。しかしながら、製造
工程の搬送性が改良されれば、Raは更に小さな値も可
能となる。また、非磁性支持体に粗大な突起があると本
発明の目的を達成することが困難となるため、粗大突起
の大きさの尺度として、粗さ曲線の測定長さ内における
最大の山と中心線までの距離(中心線山高さ)Rpは5
〜100nmが好ましく、5〜70nmがより好まし
く、5〜50nmが更に好ましく、5〜30nmが最も
好ましい。100nmよりRpが大きくなると、その上
の中間層の表面性が悪化し、結果としてその上の磁性層
において必要な表面性を確保できないので避けるべきで
ある。またRpが5nmより小さくなると、製造工程に
おける非磁性支持体の搬送性が悪くなる。但し、製造工
程の搬送性が改良されれば、Rpは更に小さな値も可能
となる。
【0027】Δtは次のようにして求める。磁気記録媒体の
一部を樹脂で固め、ダイヤモンドカッターを用い、磁気
テープなら長手方向に、磁気ディスクなら円周方向に約
0.1μmの厚みに固めた物を切り出し、透過型電子顕
微鏡(TEM)を使用し、倍率で10000〜1000
00倍、好ましくは20000〜50000倍で観察お
よび撮影し、プリントサイズをA5〜A4、好ましくは
A4にて写真をプリントする。その写真の上にOHPシ
ートを重ね、磁性層中の強磁性粉および中間層中の顔料
などの形状の差に着目しながら、目視にて判断した界面
を細い油性ペン等にて黒くふちどり、また磁性層表面も
同様にふちどりをする。そのOHPシートを1mm角方
眼紙の上に界面方向と膜厚方向に升目を併せて重ね、界
面方向で方眼紙上1mmおきに、磁性層に層に相当する
部分を実測で0.1mm単位まで100点以上、好まし
くは200点以上測定し、磁性層の厚みの平均tを求め
る。また、上記磁性層の厚みの測定時、各測定値の統計
処理にて標準偏差σを求める。この際、測定点は100
点以上が好ましく、200点以上がより好ましい。
【0028】磁性層と中間層との界面における厚み変動の平
均値Δtは、まず上記の方眼紙上のOHPシートで、実
長5μm以上、好ましくは10μm以上の界面方向長さ
の中で、膜厚方向に凸または凹(山および谷)となる点
を抜き出し、隣接する山と谷の高低差を方眼紙上で0.
1mm単位まで測定し、界面における厚み変動値Δt1
とする。このとき、変動値を実質的に把握するため、山
と谷の高低差が実測0.01μm未満の値は除外する。
除外しないと、厚み変動の平均値Δtが見かけ上小さな
値に偏ってしまい、実際効力のある値として機能しない
ためである。また、この山と谷の周期において、周期が
サインカーブに類似したものが好ましい。また、この周
期の間隔は実測で1.0μm以上が好ましく、2.0μ
m以上がさらに好ましい。この厚み変動の値を界面方向
にて10点以上、好ましくは20点以上測定し、各々Δ
t1〜Δtm(mは測定回数)とし、その相加平均値と
してΔtを求める。
【0029】中間層と磁性層との界面変動を「Δt≦0.4
×t」の範囲とするために、中間層の表面性を良好にす
ることが必要である。このための手段として非磁性支持
体に中間層塗料を塗布し乾燥直後の状態(カレンダー処
理のない状態)における中間層の表面性(Ra)を9n
m以下、好ましくは8nm以下とすることが挙げられ
る。このように中間層塗料の塗布乾燥直後における中間
層のRaを9nm以下に規定することにより、磁性層と
中間層との界面変動Δtを小さくすることができる。そ
して磁性層と中間層をウェット・オン・ドライ方式にて
設ける際、中間層表面をカレンダー加工処理することに
より加工処理後における中間層のRaを5nm以下、好
ましくは4nm以下とすることができ、中間層の表面性
が更に向上し、磁性層と中間層との界面変動Δtをより
小さくできる。このようにして得られる平滑な表面性を
有する中間層上に磁性層を設けることにより、磁性層の
Raを1〜5nmとすることができ、ひいてはσ/t≦
0.1とすることができる。
【0030】乾燥直後の状態(カレンダー処理のない状態)
における中間層の表面性(Ra)を9nm以下、好まし
くは8nm以下とするため、本発明では中間層塗料の分
散性向上に着目した。すなわち、中間層塗料の分散に際
し、使用する分散メディアを選択することで、中間層を
設けた際の表面性を良好に仕上げることが可能となる。
【0031】中間層の表面性をよくするためには、中間層塗
料の凝集物をより細かくほぐすことが重要である。分散
メディアとしては、通常ガラスビーズおよびセラミック
ビーズが用いられているが、本発明ではセラミックビー
ズ、特に中心粒径0.3〜1.0mmのジルコニアまた
はチタニアを主成分とするセラミックビーズを分散メデ
ィアとして使用することで、中間層の表面性を良好に仕
上げることができる。分散メディアの中心粒径は、0.
3〜0.8mmが好ましく、0.3〜0.6mmがより
好ましい。1.0mmより大きいと中間層の表面性が悪
化し、中間層と磁性層との界面が悪くなる。また0.3
mm小さいと、塗料と分散メディアを分離させる部分
(スクリーンまたはギャップ)の隙間から分散メディア
が漏れてしまい、塗料中に混入してしまう。これは、ス
クリーンまたはギャップの精度が0.05mm程度で、
スクリーンおよびギャップの設定の最小値が0.10m
m程度の場合である。よって、スクリーンまたはギャッ
プの精度がもっと良くなれば設定値をもっと小さくする
ことは可能であり、すなわち、0.3mmよりも小さい
セラミックビーズを分散メディアとして用いることは可
能となる。
【0032】高分散を達成するために、筒型のサンドグライ
ンダーミルにて高速回転させ、筒内に充填させた分散メ
ディアに運動エネルギーを与えることにより、分散され
る塗料中の凝集をより効率的にほぐす必要がある。その
際、その運動エネルギーによって分散メディアが破壊さ
れることを防ぐため、セラミックビーズなどの硬い分散
メディアが必要である。また、運動エネルギーを衝突エ
ネルギーとして変換して分散するため、比較的比重の大
きなビーズを分散メディアに用いることで、さらに効果
的に凝集をほぐし塗料の高分散を図ることができる。本
発明の分散メディアとして、安定した粒径および品質で
入手できるジルコニア(比重6)またはチタニア(比重
4)を主成分とするセラミックビーズが良い(ガラスビ
ーズの比重は2.5〜3)。また、分散メディアからの
不純物、特に可溶性イオン(特にNa、K、Caイオ
ン)の混入を避けるため、分散メディアの可溶性イオン
は各々100ppm以下であることが好ましく、総計で
100ppm以下がより好ましい。
【0033】また、比較的比重の大きな分散メディアを使用
するため、サンドグラインダーミルの筒は横型が好まし
い。縦型だと筒の下側に分散メディアが偏ってしまい、
主軸の回転を妨げるためである。
【0034】また、サンドグラインダーミルの運動エネルギ
ーを高めるため、主軸の周速は5〜15m/sが好まし
く、8〜12m/sがより好ましい。周速が遅いとエネ
ルギーが足りず分散が不足する。速すぎると発熱が激し
くなり、分散される塗料中の溶媒(有機溶剤など)が蒸
発してしまったり、結合剤がダメージを受けるため、上
記範囲が好ましい。
【0035】本発明においては、非磁性上に中間層およびそ
の上に磁性層を有しており、磁性層を設ける際、磁性層
の塗設後カレンダー加工処理を行う上で、カレンダー加
工処理前の磁性層の表面粗度Raが1〜9nmであるこ
とが好ましく、1〜8nmであることがより好ましい。
このことによりカレンダー加工処理で過度に加圧するこ
となく処理でき、最終的に本発明の要件である、磁性層
の表面粗度Raを1〜5nmとすることが容易となる。
カレンダー加工処理前の磁性層の表面粗度Raを1〜9
nmとするための手法としては、前記中間層に関して
述べたような分散方法を用いて充分に分散し磁性粉の凝
集をほぐすこと、99.9%濾過精度0.4〜0.6
μm程度のフィルターを用い滞留時間で10分以上濾過
すること、分散された磁性塗料の再凝集をほぐすため
塗布直前に磁性塗料を超音波分散すること、などが挙げ
られ、これらは単独でも有効であるがこれらを組み合わ
せることで更に相乗効果が得られる。また後述するよう
に使用する磁性粉のサイズも微細なものを用いることも
非常に有効である。
【0036】さらに、本発明においては以下に述べる条件を
満たすことが好ましい。本発明では、複数の層の界面変
動を抑えるために有利なウェット・オン・ドライ塗布を
用いることが好ましい。ウェット・オン・ドライ塗布に
より磁性層を設ける際、磁性塗料中の溶媒がすでに設け
てある中間層を侵す、あるいは中間層にしみこみ中間層
を膨潤させ、中間層の表面性悪化及び中間層と磁性層の
界面変動を大きくさせてしまう可能性があるが、こうし
た不具合の解決方法として、中間層表面の耐溶媒性(耐
溶剤性)を強化するため、本発明では中間層に含まれる
結合剤にあるエネルギーを与えて架橋(硬化)させるこ
とが好ましい。
【0037】硬化させたい塗膜(中間層)に架橋剤を含有さ
せ、乾燥後ある温度で一定時間保存することで硬化させ
る方法(熱硬化)を用いることも可能である。しかしな
がら、硬化時間を極力短くする(たとえばオンラインに
て中間層および磁性層を設ける)、および中間層塗設済
みの支持体が長尺あるいは重いロール状であり、折り重
ねあるいは重量による熱変形を避ける方策として、以下
に述べる電子線硬化がより好ましい。
【0038】即ち、中間層が少なくとも電子線官能基を含有
する樹脂を含み、かつ電子線の照射によって電子線官能
基が反応し、樹脂が架橋することで中間層が硬化するこ
とである。この方法だと、電子線の照射だけで済むため
短時間で硬化され、また熱変形を極力避けることができ
る。 電子線官能基を含有する樹脂は、塩化ビニル系共
重合体およびポリウレタン樹脂や、(メタ)アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
ニトロセルロース、スチレン−ブタジエン系共重合体、
ポリビニルアルコール樹脂、アセタール樹脂、エポキシ
系樹脂、フェノキシ系樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカ
プロラクトン等の多官能性ポリエーテル類、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ポリブタジエ
ンエラストマー、塩化ゴム、アクリルゴム、イソプレン
ゴム、エポキシ変性ゴム等の熱可塑性樹脂に公知の手法
により、(メタ)アクリル系二重結合を導入して電子線
感応変性を行ったものを使用することができる。またそ
の電子線官能基含有量は、製造時の安定性、電子線硬化
性等から水酸基成分中1〜40モル%、好ましくは10
〜30モル%であり、とくに塩化ビニル系共重合体の場
合1分子あたり1〜20個、好ましくは2〜10個の官
能基となるようにモノマーを反応させると分散性、硬化
性ともに優れた電子線硬化性樹脂を得ることができる。
さらに末端や側鎖に極性基として−COOH、−SO3
M、−OSO3M、−OPO3M、−PO3M、−PO
2M、−N+3Cl-、−NR2、(ここでMはHまたは
アルカリ金属、RはHまたはメチルまたはエチル)等を
はじめとする酸性極性基、塩基性極性基等を含有するこ
とが好ましく、これらの含有は分散性の向上に好適であ
る。
【0039】照射量としてはその中間層の吸収線量で示さ
れ、大きい方がより硬化する。2.5〜15Mradが
好ましく、3.5〜10Mradがより好ましく、4〜
10Mradが更に好ましい。小さいと、硬化が不十分
であり、中間層が磁性塗料中の溶剤により侵される。大
きすぎると、樹脂の構造および非磁性支持体を破壊して
しまうおそれがあり、信頼性の低下を招きやすい。
【0040】中間層において、重要な役割の一つに、磁性層
表面の電気抵抗値を調整することがある。特に、非磁性
支持体の両面に記録層を持つ媒体、例えば磁気ディスク
や表裏で異なる方式で記録を行う磁気テープなどは、導
電層となるバックコート層を有しないため、さらに重要
となる。
【0041】本発明における中間層は、その上の磁性層表面
の電気抵抗を調整するためにカーボンブラックを含有す
ることが好ましい。
【0042】一般的にカーボンブラックは、平均一次粒径は
小さい方がその層の表面平滑性が良く、比表面積は小さ
い方がそれを有する塗料の分散性が良く、DBP吸油量
は、大きい方がその層の導電性が良い。カーボンブラッ
クの平均一次粒径及び比表面積、DBP吸油量は互いに
密接な関係がある。
【0043】本発明の中間層にカーボンブラックを含む場
合、平均一次粒径は10〜40nmが好ましく、16〜
40nmがより好ましく、25〜40nmが更に好まし
い。これより小さいと比表面積が大きくなりがちであ
り、塗料化及び塗工の際にチキソトロピー粘弾性を発現
しやすく、また分散しづらいため設けられた中間層の表
面平滑性を悪くしがちである。一方、これより大きくな
ると、粒子自体の大きさから設けられた中間層の表面平
滑性を悪くしがちである。
【0044】DBP吸油量は40〜100cc/100gが
好ましく、40〜80cc/100gがより好ましく、
40〜55cc/100gがさらに好ましい。これより
小さいと一般的に一次粒径が大きくなりがちである。一
方、これより大きいと、ストラクチャーが強くなり、チ
キソトロピーが発現するため、塗工の際スジやムラが起
こりやすい。本発明に用いるカーボンブラックとして具
体的には、カーボンブラック年鑑などを参考にできる。
【0045】本発明の中間層にカーボンブラックを含む場
合、その含有率は、塗料化できる範囲で任意であり、中
間層重量に対して15〜75wt%が好ましい。少ない
と導電性が少なく、媒体が帯電する。多いと結合剤量が
足りなくなり、塗膜の粉落ちなどが起きやすい。
【0046】本発明に用いる中間層は、中間層の顔料充填率
を上げる方策として、必要に応じて非磁性の無機顔料を
含ませることが可能であり、その際は微粉末を含むこと
が好ましい。これは必要に応じて含有量、形状、サイ
ズ、材質、表面処理などを選択することが出来る。
【0047】本発明の中間層において、無機微粉末の含有量
は特に規定することなく選択でき、カーボンブラックと
無機微粉末の重量比を10/90〜100/0とするこ
とが好ましく、15/85〜95/5とすることがより
好ましい。無機微粉末が全くないと、分散性や表面粗度
が臨界上限であるため、それらにマージンをもたせるた
めに無機微粉末を含有させることが好ましい。一方、無
機微粉末がこれより多いと、カーボンブラックの含有量
が減ることで、媒体の導電性が悪くなる。
【0048】形状については粒状、針状、紡錘状、板状など
特に規定無く選択できるが、分散性の点から粒状もしく
は針状が好ましい。
【0049】本発明の中間層に無機微粉末を含む場合、サイ
ズは、粒状であれば平均粒径10〜50nmが好まし
く、10〜40nmがより好ましい。針状であれば、平
均短軸長10〜30nmが好ましく、10〜20nmが
より好ましい。小さいと比表面積が増え樹脂使用量が増
えるため、分散しにくい。大きいと、中間層の表面平滑
性が悪くなる。また、粒状の場合はアスペクト比1.5
以下が好ましく、針状の場合は針状比2.4〜8が好ま
しい。
【0050】本発明の磁性層の含む強磁性粉の種類としては
特に制限無く使用できるが、短波長領域での電磁変換特
性を考慮に入れ、磁束密度を大きくできるσs(飽和磁
化)の高い強磁性合金粉末、または短波長に適した超微
粉である六方晶形酸化鉄粉が好ましい。またMRヘッド
を用いる場合は磁性層からの磁束密度はある程度の範囲
に抑えることが必要であり、上記強磁性合金粉末や六方
晶形酸化鉄粉を用いる場合には使用するMR素子の特性
に合わせてσsを考慮することが必要である。
【0051】磁性層中の強磁性粉が強磁性合金粉末の場合、
磁性層の厚み平均値(t)は0.05〜0.3μmであ
り、0.05〜0.25μmがより好ましく、0.05
〜0.15μmが更に好ましい。
【0052】磁性層に強磁性合金粉末を含む場合、磁性層表
面のRaを5nm以下としたり、σ/t≦0.1とする
ために以下のような磁性粉を使用することが好ましい。
【0053】強磁性合金粉末の針状比は3〜10、長軸長は
0.05〜0.15が好ましい。また、X線回折法によ
る結晶子径が10〜20nmであることが好ましい。針
状比、長軸長、結晶子径ともに上限より大きいと、磁性
層表面が悪化する傾向にある。結晶子径が下限より小さ
いと強磁性合金粉末のσsが小さくなり残留磁化の減少
が見られる。長軸長が下限以下では磁性塗料としたとき
の分散性が困難となってくる。
【0054】強磁性合金粉末の飽和磁化σsは130Am2
/kg以上が好ましく、140Am2/kg以上がより
好ましく、150Am2/kg以上が更に好ましい。ま
た、強磁性合金粉末の保磁力は120〜255kA/m
が好ましく、135〜255kA/mがより好ましく、
155〜250kA/mが更に好ましい。但しMR記録
に用いる場合はこの限りではなく、感度の高いMR素子
でのノイズを抑えるという観点からは、飽和磁化を抑え
てでも結晶子径をできるだけ小さくすることが有効であ
り、例えばσsは90〜130Am2/kgに抑え、結晶
子径を6〜12nmとすることが好ましい。強磁性合金
粉末には目的に応じて、Ni、Zn、Co、Al、S
i、Y、その他希土類などを添加しても良い。
【0055】媒体が強磁性合金粉末を磁性層に有する磁気テ
ープの場合、磁性層の面内における長手の残留磁束密度
は300mT以上が好ましく、350mT以上がより好
ましく、400mT以上が更に好ましい。MR記録に用
いる場合はこの限りではなく、300mT以下であって
も構わない。また、面内の長手における保磁力は125
〜260kA/mが好ましく、140〜260kA/m
がより好ましく、160〜255kA/mが更に好まし
い。また、面内における配向度比は2.0以上が好まし
く、2.5以上がより好ましく、3.0以上が更に好ま
しい。
【0056】媒体が強磁性合金粉末を磁性層に有する磁気デ
ィスクの場合、磁性層の面内における残留磁束密度は2
00mT以上が好ましく、250mT以上がより好まし
く、300mT以上が更に好ましい。MR記録に用いる
場合はこの限りではなく、200mT以下であっても構
わない。また、面内の保磁力は120〜255kA/m
が好ましく、130〜250kA/mがより好ましく、
150〜250kA/mが更に好ましい。また、面内に
おける配向度比が0.9〜1.1であることが好まし
い。
【0057】磁性層中の強磁性粉が六方晶形酸化鉄粉の場
合、磁性層の厚み平均値(t)は0.05〜0.3μm
であり、0.10〜0.30μmがより好ましく、0.
15〜0.30μmが更に好ましい。磁性層に六方晶形
酸化鉄粉を含む場合、以下のことが好ましい。六方晶形
酸化鉄粉の板状比は2〜7が好ましい。また、TEM観
察による平均一次板径が10〜50nmであることが好
ましい。大きいと、磁性層表面が悪化する。小さいと、
分散が難しい。六方晶形酸化鉄の飽和磁化σsは40A
2/kg以上が好ましく、45Am2/kg以上がより
好ましく、50Am2/kg以上が更に好ましい。ま
た、六方晶形酸化鉄粉の保磁力は80〜240kA/m
が好ましく、100〜220kA/mがより好ましく、
120〜220kA/mが更に好ましい。六方晶形酸化
鉄粉の添加元素としては、目的に応じて、Ni、Co、
Ti、Zn、Sn、などを添加しても良い。
【0058】媒体が六方晶形酸化鉄粉を磁性層に有する磁気
テープの場合、磁性層の面内における長手の残留磁束密
度は100mT以上が好ましく、120mT以上がより
好ましく、140mT以上が更に好ましい。また、面内
の長手における保磁力は90〜250kA/mが好まし
く、110〜230kA/mがより好ましく、130〜
230kA/mが更に好ましい。また、面内における配
向度比は2.0以上であることが好ましく、2.5以上
がより好ましく、3.0以上が更に好ましい。
【0059】媒体が六方晶形酸化鉄粉を磁性層に有する磁気
ディスクの場合、磁性層の面内における残留磁束密度は
90mT以上が好ましく、100mT以上がより好まし
く、110mT以上が更に好ましい。また、面内の保磁
力は80〜240kA/mが好ましく、100〜220
kA/mがより好ましく、120〜220kA/mが更
に好ましい。また、面内における配向度比が0.9〜
1.1であることが好ましい。
【0060】上記以外の材料については公知の材料を、製法
については公知の製法を、特に制限なく目的に応じて使
用することができる。
【実施例】測定方法 1.電磁変換特性 それぞれの測定デッキを必要に応じて改造し、単一波形
を記録再生できるようにし、以下の各実施例比較例で得
られた磁気テープサンプルについて以下に示す各項目を
測定した。結果を表1〜4に示す。
【0061】 実施例1−1〜3、比較例1−1〜3 測定デッキ:Panasonic製 AJ−D750(DVC−PRO25) リファレンステープ:Panasonic製 AJ−P63MP (測定周波数21MHz、記録波長0.487μm) 測定項目 :再生出力、C/N、ビデオエラーレート 実施例2−1、比較例2−1 測定デッキ:HP製 C1537(DDS3データドライブ) レファレンステープ:SONY製 RSD−7095 (1.33T:測定周波数13.5MHz、記録波長0.44μm 2T:測定周波数 9.0MHz、記録波長0.666μm) 測定項目 :再生出力 実施例3−1〜2、比較例3−1 測定デッキ:Quantum製 DLT−4000(DLTデータドライブ) リファレンステープ:Fuji製 DLTtape−IV (2F:測定周波数2.67MHz、記録波長0.934μm 1F:測定周波数1.34MHz、記録波長1.868μm) 測定項目 :再生出力、分解能(2F/1F) 2.信頼性 信頼性測定には、電磁変換特性の測定に用いたデッキを
使用し、必要であれば制御の一部に改造を施し、それぞ
れの項目(スチル、または短尺耐久)にて評価した。
【0062】 2−1.スチル(実施例1〜2、比較例1〜2) デッキを指定された環境に設置し、その環境下で記録し
た信号をスチルモードにて再生し、信号強度が初期の8
0%以下となる時間を計った。この時間は長い方が好ま
しい。
【0063】2−2.短尺耐久(実施例3、比較例3) デッキを指定された環境に設置し、その環境下で、テー
プの一定部分だけにおいて書き込み及び読み出しを繰り
返し行い、エラー回数がある値を超えた時点での、そこ
までのパス回数を数えた。30万パス以上が好ましく、
50万パス以上がより好ましい。
【0064】以下、具体的に実施例および比較例を挙げて詳
しく説明するが、本発明が下記の実施例に制限されるも
のではない。(以下に挙げる組成表の右に示した数字は
重量部である。) [実施例1]下記の指示に従って中間層塗料及び磁性塗
料、バックコート塗料を作成した。 中間層塗料(a) 無機微粉末(α酸化鉄、モース硬度 6〜6.5) 75 平均長軸長0.15μm、平均短軸長25nm 比表面積53m2/g、pH5.9 [戸田工業(株)製 DPN−250BW] カーボンブラック 25 平均粒径30nm、BET63m2/g DBP吸油量48cc/100g、pH7.4 α−アルミナ(モース硬度9) 5 平均粒径200nm、BET9.5m2/g [住友化学工業(株)製 HIT−50] 分散剤(リン酸エステル) 3 [東邦化学(株)製 RE−610] 電子線硬化性塩化ビニル系樹脂[NV30%] 30 塩化ビニル−エポキシ含有モノマー共重合体 平均重合度 310 エポキシ含有量 3重量% S含有量 0.6重量% アクリル含有量 6個/1分子 Tg 60℃ 電子線硬化性ポリウレタン樹脂[NV35%] 26 リン化合物−ヒドロキシ含有ポリエステルポリウレタン Mn 26000 アクリル含有量6個/1分子 Tg 16℃ メチルエチルケトン 74 トルエン 74 シクロヘキサノン 48 (小計360) 以上の組成物を混練後、中心粒径0.8mmのジルコニ
アビーズを充填させた横型サンドグラインダーミル(周
速8m/s)にて分散した後、下記の組成物を添加し
て、さらに分散して中間層塗料(a)を作成した。
【0065】 ステアリン酸ブチル 1 ステアリン酸 1 メチルエチルケトン 16 トルエン 16 シクロヘキサノン 6 (計 400) 磁性塗料(A) 合金1(強磁性合金粉末) 100 BET50m2/g、Hc188kA/m、 σs143Am2/kg、SFD0.49 Co/Fe=30at%、長軸0.10μm、結晶子径16nm 分散剤(リン酸エステル) 3 [東邦化学(株)製 RE−610] カーボンブラック 0.2 平均粒径84nm、BET28m2/g DBP吸油量84ml/100g、pH7.0 α−アルミナ 5 平均粒径130nm、BET21m2/g [住友化学工業(株)製 HIT−80] 塩化ビニル系樹脂 10 [日本ゼオン(株)製 MR−110] ポリエステルポリウレタン樹脂 [NV30%] 20 [東洋紡(株)製UR−8300] メチルエチルケトン 70 トルエン 70 シクロヘキサノン 70 (小計348) 以上の組成物を混練後、横型サンドグラインダーミル
(周速8m/s)にて分散した後、下記の組成物を添加
してさらに分散して磁性塗料(A)を作成した。
【0066】 ステアリン酸ブチル 1 ステアリン酸 1 メチルエチルケトン 95 トルエン 95 シクロヘキサノン 260 (計 800) 塗布直前、磁性塗料(A)に、架橋剤として日本ポリウ
レタン工業(株)製コロネートL(固形分75%)を、
塗料中の樹脂分に対し33重量%加えた。 バックコート塗料 カーボンブラック(平均一次粒径 17nm) 100 分散剤 2 研磨材[粒状α酸化鉄](平均一次粒径 100nm) 5 ニトロセルロース[NV70%] 85 極性基含有ポリエステルポリウレタン樹脂[NV30%] 85 メチルエチルケトン 210 トルエン 240 シクロヘキサノン 73 (小計800) 以上の組成物を混練、分散した後、下記の組成物を添加
して、さらに分散してバックコート塗料を作成した。
【0067】 ニトロセルロース[NV70%] 20 極性基含有ポリエステルポリウレタン樹脂 [NV40%] 27 メチルエチルケトン 420 トルエン 420 シクロヘキサノン 113 (計1800) 塗布直前、バックコート塗料に、架橋剤として日本ポリ
ウレタン工業(株)製コロネートL(固形分75%)
を、塗料中の樹脂分に対し27重量%加えた。
【0068】厚み6.5μmのデュアルタイプポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム(磁性面側Ra/R
p=2.8/18.8nm、裏面Ra/Rp=7.4/
173.4nm、ヤング率MD/TD=5.9/6.3
GPa)上に塗布スピード150m/minにて中間層
塗料(a)をエクストルージョン式ダイノズルコーター
により塗布し、乾燥後、カレンダーにて加工し、窒素ガ
ス雰囲気中で電子線を照射し硬化させた中間層上に、9
9.9%濾過精度0.5μmのフィルターを用い滞留時
間磁性塗料15分にて濾過した磁性塗料(A)に超音波
分散を施したものをエクストルージョン式ダイノズルコ
ーターにより塗布し、乾燥炉内にて700mTの永久磁
石にて配向処理し、乾燥し磁性層を設け、原反をカレン
ダーにて加工処理した。さらに、裏面にバックコート塗
料を塗布、乾燥させ巻き取った。こうして磁性層厚0.
23μmおよび中間層厚1.2μm、バックコート層
0.5μmをフィルムに形成した。このロールを24時
間以上放置後60℃環境にて24時間以上放置し、放冷
後6.35mm(1/4インチ)幅にスリットし、テー
プサンプルを得た。これを実施例1−1とした。なお電
子線照射とカレンダー加工条件は以下の通りである。
【0069】電子線照射条件:エレクトロカーテンタイプ電
子線加速装置 加速電圧 200 keV 電極電流 40 mA 吸収線量 4 Mrad 加工条件:スチール・エラスティックロールの7ニップ
カレンダー ロール温度 90 ℃ 線圧 3430 N/cm スピード 150 m/min また厚み6.5μmのデュアルタイプPETフィルム
(磁性面側Ra/Rp=7.8/68.3nm、裏面R
a/Rp=13.3/193.8nm、ヤング率MD/
TD=5.9/6.3GPa)をベースフィルムとして
用いた以外は実施例1−1と同様に行ったものを実施例
1−2のサンプルとした。
【0070】同様に、厚み4.5μmの芳香族系ポリアミド
(PA)フィルム(磁性面側Ra/Rp=4.9/4
8.4nm、裏面Ra/Rp=5.8/65.6nm、
ヤング率MD/TD=12.8/12.8GPa)をベ
ースフィルムとして用いた以外は実施例1−1と同様に
行ったものを実施例1−3のサンプルとした。
【0071】同様に厚み6.5μmのデュアルタイプPET
フィルム(磁性面側Ra/Rp=10.9/96.2n
m、裏面Ra/Rp=12.0/1110.0nm、ヤ
ング率MD/TD=5.9/5.9GPa)をベースフ
ィルムとして用いた以外は実施例1−1と同様に行った
ものを比較例1−2のサンプルとした。
【0072】また、中間層の塗設を省き、磁性層平均厚み
0.30μmとした以外は実施例1−1と同様に行った
サンプルを比較例1−1として作成した。
【0073】また中間層塗料の分散において、分散メディア
を中心粒径1.3mmのガラスビーズに変え、周速を6
m/sとした中間層を設けた以外は実施例1−1同様に
行ったサンプルを比較例1−3として作成した。 [実施例2] 磁性塗料(B) 磁性塗料(A)の合金1を、下記の合金2に変更し、そ
れ以外は(A)と同様に作成した。
【0074】 合金2(強磁性合金粉末) 100 BET48m2/g、Hc188kA/m σs155Am2/kg、SFD0.49 Co/Fe=30at% 長軸0.10μm、結晶子径16nm 塗布直前、磁性塗料(B)に、架橋剤として日本ポリウ
レタン工業(株)製コロネートL(固形分75%)を、
塗料中の樹脂分に対し33重量%加えた。
【0075】厚み3.9μmのポリアミド(PA)フィルム
(磁性面側Ra3.5nm、裏面Ra8.0nm、ヤン
グ率MD/TD=10.8/14.7GPa)上に塗布
スピード150m/minにて中間層塗料(a)をエク
ストルージョン式ダイノズルコーターにより塗布し、乾
燥後、カレンダーにて加工し、窒素ガス雰囲気中で電子
線を照射し硬化させた中間層上に、99.9%濾過精度
0.5μmのフィルターを用い滞留時間磁性塗料15分
にて濾過した磁性塗料(B)に超音波分散を施したもの
をエクストルージョン式ダイノズルコーターにより塗布
し、乾燥炉内にて0.7Tの永久磁石にて配向処理し、
乾燥し磁性層を設け、原反をカレンダーにて加工処理し
た。さらに、裏面にバックコート塗料を塗布、乾燥させ
巻き取った。こうして磁性層厚 0.12μmおよび中
間層厚1.0μm、バックコート層 0.5μmをフィ
ルムに形成した。このロールを24時間以上放置後60
℃環境にて24時間以上放置し、放冷後3.80mm幅
にスリットし、テープサンプルを得た。
【0076】電子線照射条件:エレクトロカーテンタイプ電
子線加速装置 加速電圧 200 keV 電極電流 40 mA 吸収線量 4 Mrad 加工条件:スチール・エラスティックロールの7ニップ
カレンダー ヒートロール温度 90 ℃ 線圧 3430 N/cm スピード 150 m/min このサンプルを実施例2−1とした。また中間層塗料の
分散において、分散メディアを中心粒径1.3mmのガ
ラスビーズに変え、周速を6m/sとした中間層を設け
た以外は実施例2−1と同様に行ったサンプルを比較例
2−1として作成した。 [実施例3] 中間層塗料(b) 無機微粉末[α酸化鉄](モース硬度 6〜6.5) 80 平均長軸長0.15μm、平均短軸長25nm 比表面積53m2/g、pH 5.9 [戸田工業(株)製 DPN−250BW] カーボンブラック 20 平均粒径16nm、BET250m2/g DBP吸油量80ml/100g、pH8.0 α−アルミナ(モース硬度9) 5 平均粒径200nm、BET9.5m2/g [住友化学工業(株)製 HIT−50] 分散剤(リン酸エステル) 3 [東邦化学(株)製 RE−610] 電子線硬化性塩化ビニル系樹脂[NV30%] 37 塩化ビニル−エポキシ含有モノマー共重合体 平均重合度 310 エポキシ含有量 3重量% S含有量 0.6重量% アクリル含有量 6個/1分子 Tg 60℃ 電子線硬化性ポリウレタン樹脂[NV35%] 32 リン化合物−ヒドロキシ含有ポリエステルポリウレタン Mn 26000 アクリル含有量 6個/1分子 Tg 16℃ メチルエチルケトン 100 トルエン 100 シクロヘキサノン 53 (小計430) 以上の組成物を混練後、中心粒径0.8mmのジルコニ
アビーズを充填させた横型サンドグラインダーミル(周
速8m/s)にて分散した後、下記の組成物を添加し
て、さらに分散して中間層塗料(b)を作成した。
【0077】 ステアリン酸ブチル 1 ステアリン酸 1 メチルエチルケトン 70 トルエン 70 シクロヘキサノン 28 (計 600) 磁性塗料(C) 合金3(強磁性合金粉末) 100 BET50m2/g、Hc145kA/m σs130Am2/kg、SFD0.49 Co/Fe=30at% 長軸0.10μm、結晶子径17nm 分散剤(リン酸エステル) 3 [東邦化学(株)製 RE−610] カーボンブラック 0.2 平均粒径84nm、BET28m2/g、 DBP吸油量84ml/100g、pH7.0 α−アルミナ 12 平均粒径130nm、BET21m2/g [住友化学工業(株)製 HIT−80] 塩化ビニル系樹脂 10 [日本ゼオン(株)製 MR−110] ポリエステルポリウレタン樹脂[NV30%] 20 [東洋紡(株)製UR−8300] メチルエチルケトン 70 トルエン 70 シクロヘキサノン 70 (小計355) 以上の組成物を混練後、横型サンドグラインダーミル
(周速8m/s)にて分散した後、下記の組成物を添加
してさらに分散して磁性塗料(C)を作成した。
【0078】 ステアリン酸ブチル 1 ステアリン酸 1 メチルエチルケトン 95 トルエン 95 シクロヘキサノン 260 (計 807) 塗布直前、磁性塗料(C)に、架橋剤として日本ポリウ
レタン工業(株)製コロネートL(固形分75%)を、
塗料中の樹脂分に対し33重量%加えた。
【0079】厚み6.5μmのポリエステル(PET)フィ
ルム(磁性面側Ra6.9nm、裏面Ra13.3n
m、ヤング率MD/TD=6.4/4.4GPa)上に
塗布スピード150m/minにて中間層塗料(a)を
エクストルージョン式ダイノズルコーターにより塗布
し、乾燥後、カレンダーにて加工し、窒素ガス雰囲気中
で電子線を照射し硬化させた中間層上に、99.9%濾
過精度0.5μmのフィルターを用い滞留時間磁性塗料
15分にて濾過した磁性塗料(B)に超音波分散を施し
たものをエクストルージョン式ダイノズルコーターによ
り塗布し、乾燥炉内にて0.7Tの永久磁石にて配向処
理し、乾燥し磁性層を設け、原反をカレンダーにて加工
処理した。さらに、裏面にバックコート塗料を塗布、乾
燥させ巻き取った。こうして磁性層厚0.23μmおよ
び中間層厚2.0μm、バックコート層 0.5μmを
フィルムに形成した。このロールを24時間以上放置後
60℃環境にて24時間以上放置し、放冷後12.65
mm(1/2インチ)幅にスリットし、テープサンプル
を得た。
【0080】電子線照射条件:エレクトロカーテンタイプ電
子線加速装置 加速電圧 200 keV 電極電流 40 mA 吸収線量 4 Mrad 加工条件:スチール・エラスティックロールの7ニップ
カレンダー ロール温度 85 ℃ 線圧 3430 N/cm スピード 150 m/min このサンプルを実施例3−1とした。
【0081】また、厚み6.5μmのポリエステル(PE
N)フィルム(磁性面側Ra/Rp=6.4/68.8
nm、裏面Ra/Rp=6.9/94.1nm、ヤング
率MD/TD=13.7/ 6.3GPa)のベースフ
ィルムを用いた以外は実施例3−1と同様に行い実施例
3−2とした。
【0082】また中間層塗料の分散において、分散メディア
を中心粒径1.3mmのガラスビーズに変え、周速を6
m/sとした中間層を設けたサンプルを比較例3−1と
して作成した。
【0083】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【発明の効果】表1〜4に示す評価結果から、各実施例
に代表される本発明の磁気記録媒体は、比較例の磁気記
録媒体に比べて、信頼性は同等以上、電磁変換特性に優
れ、全体的にバランスの優れた磁気記録媒体であること
が理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 BA081 CA011 CA021 CA131 CC021 CD041 CE021 CE071 CG011 CG141 CG161 DA011 DA041 DB001 DB201 DD001 DD021 DF001 DF061 DG001 DH001 DJ021 FA231 FA251 FA261 FA271 FA281 FA291 GA01 GA06 GA08 GA12 GA13 GA14 HA026 HA066 HA216 KA08 MA02 MA14 NA01 NA22 PA17 PB11 5D006 BA01 BA05 BA06 BA08 BA19 CA01 CA04 CB07 EA01 FA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上の少なくとも片面に平均厚
    みが0.5〜2.0μmである非磁性の中間層を有し、
    その中間層の上に強磁性粉と結合剤とを主体として含む
    磁性層を有する磁気記録媒体において、非磁性支持体の
    磁性層を有する側の表面粗度Raが1〜10nmであ
    り、前記磁性層の厚み平均値(t)が0.05〜0.3
    μmであり、また前記磁性層の厚みの標準偏差σが「σ
    /t≦0.1」であり、かつ前記磁性層と前記中間層の
    界面における厚み変動の平均値Δtが「Δt≦0.4×
    t」の関係にあり、さらに前記磁性層の表面粗度Raが
    1〜5nmであることを特徴とする、磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記中間層が、少なくとも電子線官能基を
    含有する樹脂を含むことを特徴とする、請求項1の磁気
    記録媒体。
  3. 【請求項3】前記中間層がカーボンブラックを含み、そ
    の平均一次粒径が10〜40nmであることを特徴とす
    る、請求項1〜2の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】前記磁性層中の強磁性粉が針状比3〜7の
    強磁性合金粉末であり、そのX線回折法による結晶子径
    の平均値が10〜20nmであることを特徴とする、請
    求項1〜3の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】前記磁性層中の強磁性粉が板状比2〜7の
    六方晶形酸化鉄粉であり、その平均一次板径が10〜5
    0nmであることを特徴とする、請求項1〜3の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】前記中間層において、該中間層塗料の分散
    に際し、中心粒径0.3〜1.0mm、およびジルコニ
    アまたはチタニアを主成分とするセラミックビーズを分
    散メディアとして用いた中間層塗料からなる中間層を有
    する、請求項1〜5の磁気記録媒体。
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