JP2001133571A - 静電閉じ込め核融合装置 - Google Patents

静電閉じ込め核融合装置

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JP2001133571A
JP2001133571A JP31333299A JP31333299A JP2001133571A JP 2001133571 A JP2001133571 A JP 2001133571A JP 31333299 A JP31333299 A JP 31333299A JP 31333299 A JP31333299 A JP 31333299A JP 2001133571 A JP2001133571 A JP 2001133571A
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anode
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ions
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Yoshiya Higuchi
佳也 樋口
Takashi Okazaki
隆司 岡崎
Kazuhiro Takeuchi
一浩 竹内
Yoshihiko Nagamine
嘉彦 長峯
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】静電閉じ込め核融合装置において、陰極中心の
プラズマ密度を増加させる。 【解決手段】真空容器10内に第1陽極2が配置され、
第1陽極2の内側に第2陽極3が、第2陽極3の内側に
球形の陰極1が配置される。陰極1は、陰極1c,陰極
1b及び陰極1aを含み、これらの陰極はこの順序で外
側から内側に向かって配置される。第1陽極2及び第2
陽極3に電圧を印加してイオンを生成する。このイオン
は陰極1に向かって加速される。陰極1c及び陰極1a
に−100kVを印加し、陰極1bに−80kVを印加
する。このような構成は、陰極1a内の中心にイオンを
集束させる。このため、その中心でのイオン密度が増加
し、中性子発生率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電閉じ込め核融
合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放射性同位体の製造,金属探査,
材料試験,半導体プロセスなどに中性子を利用するニー
ズが増大している。従来は、原子炉または加速器により
これらの中性子を得ていたが、装置構成が大規模にな
り、中性子を必要とする拠点ごとにこれらの装置を設置
することは困難であった。しかし、最近、静電閉じ込め
型の核融合装置を用いた中性子発生実験が成功を納め、
小型の中性子源としての活用が期待されている。静電閉
じ込め型の核融合装置は、例えば、「プラズマ・核融合
学会誌 第73巻第10号」(1997年10月)の1
080頁に記載されている。この静電閉じ込め型の核融
合装置は、真空容器内で球形で同心円状に配置された第
1陽極及びメッシュ状の第2陽極を有し、更に第2陽極
内に配置された陰極を有する。第2陽極は第1陽極の内
側に配置される。陽極は、円筒形にしてもよい。
【0003】第1陽極と第2陽極との間に電圧を印加し
てグロー放電を起こして重水素イオンまたは3重水素イ
オンを生成する。これらのイオンは、第2陽極と陰極間
への電圧の印加により陰極内の中心に向かって静電的に
加速され、陰極の中心で衝突して核融合反応を発生す
る。この核融合反応により中性子が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の静電閉
じ込め核融合装置では、中性子の発生量を高めることが
求められている。
【0005】本発明の目的は、陰極内のイオン密度を増
大できる静電閉じ込め核融合装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
本発明の特徴は、真空容器内に配置された陽極と、前記
真空容器内に配置されて前記真空容器の中心部にイオン
を集束させるイオン集束手段とを備えたことにある。
【0007】イオン集束手段が設けられるので、電位の
傾きである電界が真空容器の設定された部分を向くよう
になる。このため、周囲から流入するイオンを真空容器
の中心に集束でき、その中心におけるイオン密度を増加
できる。従って、核融合反応率を大きくし、中性子発生
率を向上させる。
【0008】
【発明の実施の形態】発明者等は、中性子発生量の増大
について検討を行ったところ、陰極内、特に陰極中心に
おけるイオン密度の増加が必要であると認識した。しか
しながら、従来の静電閉じ込め核融合装置においてイオ
ン密度の増加を図るためには、解決しなければならない
新たな問題点があることを、発明者等は見出した。これ
について、以下に詳細に説明する。
【0009】静電閉じ込め核融合装置では、陰極は高融
点金属の細線または薄板で球形の籠状に構成されてい
る。陰極のこのような構造の採用は、陽極との間に球対
称の電界を生成する機能(球対称電界生成機能)、及び
その球対称電界で陰極方向に加速されたイオンを陰極中
心に透過させる機能(陰極中心透過機能)を両立させる
ためである。しかしながら、両方の機能は必ずしも完全
に両立するわけではなく、性能を追求すると以下のよう
に互いが阻害要因となる。籠状の陰極は完全な球形をし
ていないため、籠の孔の部分で等電位面が凹む。従っ
て、陰極近傍では球対称の電界が形成されない。球対称
の電界を形成するためには陰極の籠の目を細かくすれば
よいが、細かくなると陰極に衝突するイオンが増え、陰
極におけるイオンの透過度が減少して陰極と陽極との間
でのイオンの往復回数が少なくなる。発明者等が新たに
見出したこれらの問題点を、以下に詳しく説明する。
【0010】陰極近傍で球対称の電界が形成されないと
次のような問題が生じる。図3は、陰極近傍で球対称の
電界が形成されない場合における、陰極近傍の状態を示
している。1は球状の籠型陰極であり、図3には縦断面
が示される。図3には、更に、等電位面12の断面、及
びイオン軌道13が示される。イオン軌道13は、陰極
1の1つの開口部を対象にした考察領域15内を通るも
ののみ描いたが、実際にはその起動は四方八方に存在す
る。陰極1近傍で球対称の電界が形成されていないの
で、陰極1の開口部では等電位面12に凹みが生じ、電
位の傾きである電界は中心方向を向いていない。このた
め、イオンの一部は中心方向からややずれた方向に加速
を受け、中心を通過しない軌道13を通るようになる。
従って、陰極1の中心部でのイオンの集束性が悪化す
る。この場合、中心部に形成されるコアプラズマ14の
密度が低下し、プラズマ密度の2乗に比例する核融合反
応率が著しく低下してしまう。
【0011】以上の状態において、2次元でイオン軌道
を解析した例を図4に示す。図4は、陰極1の電極が一
周当たり8本あると想定し、その8回対称の1セクタで
ある45°部分を切り出し、対称性を考慮して解析した
結果を示している。図4は解析体系の全体を示し、図5
は陰極1の中心部分を拡大して示している。この解析に
用いた陰極1は内径が40mmで外径が50mmである。ま
た、解析は、この陰極1に−100kVが印加された条
件で行った。図4及び図5内の放射状の線13はイオン
軌道を表している。図5に示すように、陰極1の中心部
はイオン軌道13に埋め尽くされず、穴が開いている。
これは、陰極1近傍の発散電界によりイオン軌道13が
偏向され、イオン起動13が陰極1の中心を通過しない
ことを示している。この問題点は、陰極1の籠の目を小
さくし電界の球対称性を改善することによって解決でき
ることが分かった。しかしながら、この解決案は、陰極
1におけるイオンの透過度を低下させる。この透過度の
低下は以下のような問題を引き起こす。
【0012】今、イオンがイオン加速領域で中性子と衝
突せず、透過度γの陰極1のみに衝突するとすれば、陰
極1の中心部におけるイオンの増倍率ηは等比級数の式
から(1)式のように表される。
【0013】 η=1/(1−γ2) …(1) これまでの陰極1では透過度γが0.95 程度であるか
ら、イオンの増倍率ηは10.3程度に見込まれる。し
かし例えば透過度γが0.90程度に低下すると、
(1)式からイオンの増倍率ηは5.3 程度に落ちてし
まう。
【0014】この結果から分かるように、従来の静電閉
じ込め核融合装置では、陰極1を構成する電極の本数が
少ないと中心部でのイオン軌道13の集束が悪化し、電
極の本数が多いとイオンの透過度が悪化するため、核融
合反応率を上げることには限界があった。
【0015】発明者等が発見したこの新しい課題は、陰
極に何らかの集束効果を持たせる手段を設けることで解
決できることが分かった。一般に、ブラウン管の電子銃
などでは、ビームを集束させる手段として静電レンズを
用いている。この静電レンズは、複数の電極に異なる電
位を与え、電極間に形成される等電位面の凹凸により半
径の大きい部分のビームをビーム中心に偏向し全体とし
てビームを集束させるものである。
【0016】このような静電レンズの中で最も高い集束
性を有するものが、図6(a)に示すアインツェルレン
ズ(トリ−ユニポテンシャルレンズ)と呼ばれるレンズ
である。アインツェルレンズは、3枚の電極を用い、真
ん中の電極電圧を両端の電極電圧に対して変化させ、上
記レンズ効果を生じせしめるものである。図6(b)は
アインツェルレンズと等価な光学凸レンズによる光の集
束を示す。
【0017】発明者等が検討した結果、このアインツェ
ルレンズに代表される静電レンズは、静電閉じ込め核融
合装置において、例えば、以下のように構成できること
が分かった。すなわち、複数の陰極に独立した電位を与
え、陰極開口部に静電レンズとして機能する電界を形成
する。これにより、陰極の開口部を通過するイオンに集
束電界を与え、イオン軌道の発散を防ぎ、陰極中心のプ
ラズマ密度を増加させる。この静電レンズはイオンを陰
極中心に集束させる機能を有する。
【0018】上記の検討結果を反映した本発明の好適な
一実施例である静電閉じ込め核融合装置を、図1及び図
2を用いて以下に説明する。
【0019】本実施例の静電閉じ込め核融合装置は、陰
極1,第1陽極2,第2陽極3,第1陽極電源7,第2
陽極電源8,第1陰極電源9及び真空容器10を備え
る。球形の真空容器10内に球形の第1陽極2が配置さ
れ、電気絶縁体である複数の碍子18によって真空容器
10に取付けられる。メッシュ状の球形の第2陽極3が
第1陽極2の内側に配置され、球形の陰極1が第2陽極
3の内側に配置される。第2陽極3は、図示されていな
いが、細い複数の絶縁体によって複数箇所で第1陽極2
に取付けられる。陰極1は、図2に示すように、球形の
陰極1c,球形の陰極1b及び球形の陰極1aを含んで
いる。陰極1c,陰極1b及び陰極1aは、この順序
で、外側から内側に向かって同心円状に配置されてい
る。陰極1c,陰極1b及び陰極1aは、陰極1aの中
心を通る縦断面において、それぞれ8本の電極が存在す
る。陰極1a,陰極1b及び陰極1cの各々の電極は、
図1に示すように、陰極1aの中心から外側に向かって
放射状に一直線になるように配置される。陰極1cは電
気絶縁体である碍子6によって真空容器10に取付けら
れる。電気絶縁体である薄板碍子(図示せず)が碍子6
に取付けられ、陰極1bはこの薄板碍子に取付けられ
る。電気絶縁体である他の薄板碍子(図示せず)が上記
の薄板碍子に取付けられ、一番内側の陰極1aがその更
に他の碍子に取付けられる。このように、陰極1c,陰
極1b及び陰極1a間の間隔は、薄板碍子によって保持
される。真空ポンプ(図示せず)に接続される排気ダク
ト11が、真空容器10に取付けられる。
【0020】第1陰極電源9が、ケーブル19によって
陰極1c及び陰極1aに接続される。第2陰極電源9A
がケーブル26によって陰極1bに接続される。図1で
はケーブル19及び26の接続状態が模式的に記載され
ているが、具体的には、ケーブル19の陰極1cに接続
される部分、ケーブル26、及びケーブル19の陰極1
aに接続される部分は、碍子6内を貫通している。ケー
ブル19及び26は、それぞれ電気的に絶縁されている
ので、碍子6内でショートすることはない。
【0021】第1陰極電源9はケーブル23により接地
される。第1陽極電源7と第2陽極電源8はケーブル2
1によって接続される。第2陽極電源8はケーブル20
により第2陽極3に接続される。碍子18内を貫通する
ケーブル22は第1陽極2とケーブル21とを接続す
る。図示されていないが、ケーブル20も碍子18内を
貫通している。ケーブル25は第1陽極電源7とケーブ
ル23とを接続する。ケーブル23はケーブル24によ
って真空容器10に接続される。
【0022】第1陽極2と第2陽極3との間の領域はイ
オン生成領域17である。また、第2陽極3と陰極1と
の間の領域はイオン加速領域16である。上記の真空ポ
ンプを駆動して真空容器10内を負圧にする。イオン生
成領域17内には、ガス供給手段(図示せず)によって
水素ガスが供給される。接地電位の真空容器10に対し
て、第1陽極2には正電位の電圧(例えば100V)
が、第2陽極3には第1陽極2よりも低い電位の電圧
(例えば20V)が印加される。このため、イオン生成
領域17内に電界が発生し、これによるグロー放電によ
って水素ガスがプラズマ化してプラズマ4が生成され
る。プラズマ4内のイオン5は、第2陽極3の方向に加
速を受け、メッシュ状の第2陽極3を通過してイオン加
速領域16内に達する。
【0023】最も外側の陰極1c及び最も内側の陰極1
aには、第1陰極電源9より、第2陽極3との間で加速
電界を生じせしめるための加速電圧(例えば−100k
V)を印加する。この加速電圧は、第2陽極3に印加さ
れる電圧よりも著しく低い。また、陰極1cと陰極1a
との間に位置する陰極1bには、第2陰極電源9Aによ
って、陰極1c及び陰極1aよりも弱い加速電圧(例え
ば−80kV)を印加する。このような構成は、前述の
アインツェルレンズと同じ機能を発揮し、陰極1a内の
中心にイオンを集束させる。強い加速電圧が印加される
陰極1c及び陰極1a、及びこれらの陰極の間に配置さ
れて弱い加速電圧が印加される陰極1bは、イオン集束
手段である。第2陰極電源9Aは、印加する電圧を調節
する手段を有する可変陰極電源である。陰極1bに印加
される電圧は第2陰極電源9Aによって調節され、イオ
ン5が陰極1a内の中心部に到達するように調節され
る。それら3つの陰極に上記のような電圧をそれぞれ印
加することによって、このようにすると、これらの電極
間では図1のような等電位面12(本図は断面であるた
め等電位線で表現)が形成され、これらの勾配である電
界により、図1のようにイオン軌道13は陰極1a内の
中心に向かって集束するようになる。
【0024】すなわち、第2陽極3からイオン加速領域
16内に達したイオン5は、陰極1cに印加される加速
電圧の作用により陰極1cに向って飛行し、陰極1内に
おいて例えばイオン起動13に沿って陰極1c,陰極b
及び陰極1aを通り抜け、陰極1aの中心部に達する。
このイオン5は、慣性エネルギーによりその中心部の反
対側に移行し、陰極1a,陰極b及び陰極1cを通り抜
けて第2陽極3付近まで達する。イオン5は、第3陽極
付近で減速電界の作用を受けて、再び、陰極1に向う。
その後は、第2陽極3と陰極1aの中心部との間を陰極
1に衝突するまで往復する。陰極1a,陰極1b及び陰
極1cの各々の電極は、前述のように、陰極1aの中心
から外側に向かって放射状に一直線になるように配置さ
れているので、陰極1aの中心に向かうイオン5が陰極
1a,陰極1b及び陰極1cに衝突する確立が小さく、
上記の往復回数が増加する。
【0025】図1において、イオン起動13は考察領域
15内に入り込むイオン5の飛行軌道の一例を示したも
のである。考察領域15は、陰極1の各電極が一周当た
り8本あり、その8回対称の1セクタである45°部分
を示している。実際には、イオン起動13は、陰極1の
周囲全面において陰極1aの中心に向かうように存在す
る。
【0026】図7は、陰極1a,陰極1b及び陰極1c
を有する本実施例において、その1セクタにおけるイオ
ン起動13の解析結果を示し、図8は陰極1a,陰極1
b及び陰極1c、及び陰極1a内の中心付近を拡大して
示したものである。この解析結果は、最も外側の陰極1
cの半径を、図4の解析対象となった陰極1の半径に一
致させて得られたものである。印加された電圧は、陰極
1a,陰極1b及び陰極1cの順に−100kV,−8
0kV,−100kVである。また、陰極1aの内径は
22mmでその外径は26mmである。陰極1bの内径は3
4mmでその外径は38mmである。陰極1cの内径は46
mmでその外径は50mmである。図8に示されるように、
本実施例は、陰極1a内の中心までイオン軌道13で埋
め尽くされている。このため、陰極1a内の中心におけ
るイオン密度を著しく増加する。本実施例は、陰極1
c,陰極b及び陰極1a、及び第1陰極電源9及び第2
陰極電源9Aを有するイオン集束手段を備えているの
で、外側に位置する陰極1c,陰極b付近での等電位面
12の凹みを著しく小さくすることができ、電位の傾き
である電界が陰極1a内の中心を向くようになる。この
ため、周囲から陰極1c内に流入するイオン5を陰極1
a内の中心に集束でき、陰極1a内の中心におけるイオ
ン密度が増加する。これは、核融合反応率を大きくし、
中性子発生率を向上させる。陰極1a,陰極1b及び陰
極1cの各電極が陰極1a内の中心から外側に向かって
放射状に直線的に配置されるので、イオンの陰極への衝
突確立を低減できる。これも、陰極1a内の中心におけ
るイオン密度の増加に更に貢献し、中性子発生率がより
向上する。また、イオン集束手段が陰極によって構成さ
れるので、真空容器10内の構成を簡単にすることがで
きる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、イオン集束手段を用い
ているので、中心部におけるイオン密度を著しく増加で
き、中性子発生率を増加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である図2の静電閉じ
込め核融合装置の陰極部の拡大縦断面図である。
【図2】本発明の好適な一実施例である静電閉じ込め核
融合装置の縦断面図である。
【図3】従来の静電閉じ込め核融合装置の陰極部におけ
る等電位面及びイオン起動を示す説明図である。
【図4】図3の従来の静電閉じ込め核融合装置における
第2陽極内側におけるイオン起動の解析結果を示す説明
図である。
【図5】図5の陰極部付近の拡大図である。
【図6】集束レンズの構成及びその機能を示す概念図で
ある。
【図7】図2の本発明の一実施例である静電閉じ込め核
融合装置における第2陽極内側におけるイオン起動の解
析結果を示す説明図である。
【図8】図7の陰極部付近の拡大図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c…陰極、2…第1陽極、3…第2
陽極、7…第1陽極電源、8…第2陽極電源、9…第1
陰極電源、9A…第2陰極電源、16…イオン加速領
域、17…イオン生成領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 一浩 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 長峯 嘉彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器と、真空容器内に配置された陽極
    と、前記真空容器内に配置されて前記真空容器の中心部
    にイオンを集束させるイオン集束手段とを備えたことを
    特徴とする静電閉じ込め核融合装置。
  2. 【請求項2】前記イオン集束手段が、前記陽極の内側に
    配置された陰極、及びこの陰極に電圧を印加する陰極電
    源を備えている請求項1の静電閉じ込め核融合装置。
  3. 【請求項3】真空容器と、真空容器内に配置された第1
    陽極と、前記第1陽極の内側に配置された第2陽極と、
    前記第2陽極の内側に配置されたイオン集束手段とを備
    え、 前記イオン集束手段は、第1陰極と、前記第1陰極の内
    側に配置された第2陰極と、前記第2陰極の内側に配置
    された第3陰極と、前記第2陰極に電圧を印加する第1
    陰極電源と、前記第1及び第3陰極に前記第2陰極に印
    加される電圧よりも低い電圧を印加する第2陰極電源と
    を備え、前記イオン集束手段は前記第3陰極内の中心部
    にイオンを集束させることを特徴とする静電閉じ込め核
    融合装置。
  4. 【請求項4】前記第1陰極,前記第2陰極及び前記第3
    陰極のそれぞれに設けられた各電極は、前記第3陰極内
    の中心から放射状に一直線に配置されている請求項3の
    静電閉じ込め核融合装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013163382A3 (en) * 2012-04-25 2014-01-30 Ionic Solutions Ltd. Apparatus and process for penetration of the coulomb barrier
JP2021193646A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 株式会社センリョウ プラズマ加熱装置
JP7005069B1 (ja) * 2021-08-19 2022-02-14 株式会社センリョウ プラズマ加熱装置

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