JP2001133227A - 膜厚測定装置及び膜厚測定方法 - Google Patents

膜厚測定装置及び膜厚測定方法

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JP2001133227A
JP2001133227A JP31117599A JP31117599A JP2001133227A JP 2001133227 A JP2001133227 A JP 2001133227A JP 31117599 A JP31117599 A JP 31117599A JP 31117599 A JP31117599 A JP 31117599A JP 2001133227 A JP2001133227 A JP 2001133227A
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film thickness
light intensity
film
light
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JP31117599A
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Akira Soga
朗 曽我
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な膜厚測定を行うことができる膜厚測定
装置を提供すること。 【解決手段】光源14からの光をウエハWに照射する二
分岐光ファイバ16・レンズ13と、ウエハWからの反
射光に基づいて反射分光強度分布を測定する分光器20
と、膜の積層前のウエハWワークからの反射光に基づい
て得られた基準反射光強度分布に対する実測反射光強度
分布の比である相対反射光強度分布を求め、かつ、透過
光理論から導かれた理論反射光強度分布と相対反射光強
度分布と比較することで、膜の膜厚を算出する膜厚算出
部23とを具備するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハやリアクタ
等のワークに積層した膜の膜厚をエッチングやクリーニ
ング等の膜が減少するプロセス中に最上層の膜の膜厚を
測定する膜厚測定装置及び膜厚測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射分光強度分布や放射分光強度
分布に基づいて、成膜プロセス中の膜厚を測定する膜厚
測定方法が知られている。このとき、成膜直前の反射分
光強度分布又は放射分光強度分布を基準データとして用
いることにより、成膜中の膜の下地膜による影響を排除
することにより、S/Nよく干渉信号を抽出できる。こ
のため、成膜プロセスにおいて高精度な膜厚測定が可能
であった。
【0003】一方、ウエハ表面に形成された薄膜をエッ
チングにより減少させるエッチングプロセス中に膜厚を
測定する場合にもエッチングプロセス直前の反射分光強
度分布又は放射分光強度分布を基準データとして用いる
方法も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した膜厚測定方法
をエッチングプロセスに用いた場合には、次のような問
題があった。すなわち、基準データとしているエッチン
グプロセス直前の反射分光強度分布又は放射分光強度分
布は、最上位層が成膜された状態でのデータであるた
め、エッチングが進行するに伴い、基準データとしての
値に誤差が生じる。このため、十分なS/Nが得られず
膜厚測定精度が成膜プロセスと比較して桁違いに低下
し、高精度な膜厚測定ができない。
【0005】そこで本発明は、反射分光強度分布又は放
射分光強度分布を基準データとした場合において、高精
度な膜厚測定を行うことができる膜厚測定装置及び膜厚
測定方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の膜厚測定装置及び膜厚測定方
法は次のように構成されている。
【0007】(1)ワークに積層している最上層の膜の
膜厚を測定するための膜厚測定装置において、光源から
の光を上記ワークに照射する照射部と、上記ワークから
の反射光に基づいて反射分光強度分布を測定する反射光
強度分布測定部と、上記膜の積層前の上記ワークからの
反射光に基づいて得られた基準反射光強度分布に対する
上記実測反射光強度分布の比である相対反射光強度分布
を求める相対反射光強度分布演算部と、透過光理論から
導かれた理論反射光強度分布と上記相対反射光強度分布
とを比較することで、上記膜の膜厚を算出する膜厚算出
部とを具備していることを特徴とする。
【0008】(2)上記(1)に記載された膜厚測定装
置であって、上記反射光強度分布測定部は、上記反射光
を全波長にわたって波長毎に分ける分光学系と、この分
光学系で分光された光を所定の波長ステップ毎に検出す
る光電変換素子と、この光電変換素子の出力を取り込む
データ取込回路とを具備していることを特徴とする。
【0009】(3)上記(1)に記載された膜厚測定装
置であって、上記膜厚算出部は、上記基準反射光強度分
布を記憶する基準データ保存機構を備えていることを特
徴とする。
【0010】(4)ワークに積層している最上層の膜の
膜厚を測定するための膜厚測定方法において、光源から
の光を上記ワークに照射する照射工程と、上記ワークか
らの反射光に基づいて反射分光強度分布を測定する反射
光強度分布測定工程と、上記膜の積層前の上記ワークか
らの反射光に基づいて得られた基準反射光強度分布に対
する上記実測反射光強度分布の比である相対反射光強度
分布を求める相対反射光強度分布演算工程と、透過光理
論から導かれた理論反射光強度分布と上記相対反射光強
度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算出する膜
厚算出工程とを具備していることを特徴とする。
【0011】(5)ワークに積層している最上層の膜の
膜厚を測定するための膜厚測定装置において、上記ワー
クからの放射光に基づいて放射分光強度分布を測定する
放射光強度分布測定部と、上記膜の積層前の上記ワーク
からの放射光に基づいて得られた基準放射光強度分布に
対する上記実測放射光強度分布の比である相対放射光強
度分布を求める相対放射光強度分布演算部と、透過光理
論から導かれた理論放射光強度分布と上記相対放射光強
度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算出する膜
厚算出部とを具備していることを特徴とする。
【0012】(6)上記放射光強度分布測定部は、上記
放射光を全波長にわたって波長毎に分ける分光学系と、
この分光学系で分光された光を所定の波長ステップ毎に
検出する光電変換素子と、この光電変換素子の出力を取
り込むデータ取込回路とを具備していることを特徴とす
る。
【0013】(7)上記膜厚算出部は、上記基準放射光
強度分布を記憶する基準データ保存機構を備えているこ
とを特徴とする。
【0014】(8)ワークに積層している最上層の膜の
膜厚を測定するための膜厚測定方法において、光源から
の光を上記ワークに照射する照射工程と、上記ワークか
らの放射光に基づいて放射分光強度分布を測定する放射
光強度分布測定工程と、上記膜の積層前の上記ワークか
らの放射光に基づいて得られた基準放射光強度分布に対
する上記実測放射光強度分布の比である相対放射光強度
分布を求める相対放射光強度分布演算工程と、透過光理
論から導かれた理論放射光強度分布と上記相対放射光強
度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算出する膜
厚算出工程とを具備していることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る膜厚測定装置10の構成を示す図である。膜厚測
定装置10は、エッチングプロセスを行うエッチング装
置に組み込まれている。
【0016】膜厚測定装置10は、ウエハ(ワーク)W
を保持するチャンバ11を備えている。チャンバ11内
にはヒータ12が設けられ、チャンバ11の図1中上方
には、ウエハWに対向配置されたレンズ13が設けられ
ている。レンズ13は、照射光が平行光になるように配
置されており、ウエハWには入射角0度で照射される。
また、図1中14は光源、15は光源14からの光を集
光する光源投影レンズを示している。
【0017】図1中16は、二分岐光ファイバを示して
いる。二分岐光ファイバ16は、二本の光ファイバ1
7,18から形成され、その一方の端部は束ねられてい
る。光ファイバ17の照射光入力端17aには光源投影
レンズ15が対向配置され、照射光出力端17bにはレ
ンズ13が対向配置されている。また、光ファイバ18
の反射光入力端18aにはレンズ13が対向配置され、
反射光出力端18bには後述する分光器20が配置され
ている。
【0018】図1中20は、所定範囲の波長を所定の波
長ステップ毎に分光する分光器(分光学系)を示してお
り、分光された反射光は分光器20内部のアレイセンサ
(光電変換系)により波長毎の光強度が検出され、この
光強度の積分値が出力される。
【0019】この分光器20は分光器20からのデータ
を取り込みA/D変換するデータ取込回路21に接続さ
れ、データ取込回路21は基準データ保存機構22及び
膜厚算出部23に接続されている。基準データ保存機構
22には、予め測定しておいた最上位層が成膜される前
の基準反射分光強度分布Aが保存されている。膜厚
算出部23は、基準反射分光強度分布Aに基づいて
エッチングプロセス中の膜厚をリアルタイムで算出す
る。
【0020】このように構成された膜厚測定装置10で
は、次のようにしてエッチングプロセス中のウエハW上
の最上位層の膜厚dを測定する。予め、ウエハW上の最
上位層が成膜される前の基準反射分光強度分布A
取得する。すなわち、連続的なスペクトル分布をもつ光
源14からの光を光源投影レンズ15で二分岐光ファイ
バ16の照射光入力端17aに導く。二分岐光ファイバ
16に入力した光は光ファイバ17を透過して照射光出
力端18bから出射されレンズ13を透過する。レンズ
13を透過した照射光はウエハWに平行光で照射され
る。
【0021】ウエハWに照射された照射光はウエハW表
面で反射し、レンズ13によって集光され、二分岐光フ
ァイバ16の反射光入力端18aに導かれる。二分岐光
ファイバ16に入力した光は光ファイバ18を透過して
反射光出力端18bから出射され分光器20に導かれ
る。
【0022】分光器20では、所定の波長ステップ毎に
分解された光の光強度の積分値を検出する。この積分値
をデータ取込回路21においてA/D変換して、基準反
射光強度分布Aを算出し、基準データ保存機構22
に記憶させる。
【0023】次に、エッチング装置を作動させてウエハ
Wのエッチングを行い、同様の測定を逐次行い、実測反
射光強度分布Aを算出する。このとき、膜厚算出部23
では、エッチング中に得られた実測反射光強度分布Aと
基準データ保存機構22に記憶された基準反射光強度分
布Aとに基づいて膜厚dを算出する。
【0024】ここで、膜厚算出部23における膜厚測定
の原理について説明する。なお、ウエハWには、最下位
層(第1層)〜最上位層(第n層)が積層されているも
のとする。最上位層の成膜直前のウエハWから得られた
基準反射光強度分布A(d,t,λ)は、T
n−1 (Tn−2 (…T1(L(t,λ))…))
で示され、ウエハWからの反射光L(t,λ)がウエハ
W上の膜(最下位層〜第n−1層)を透過する時の繰り
返し反射の影響が考慮されたものである。
【0025】一方、実測反射光強度分布Aは、A(d,
t,λ)=T(Tn−1 (…T1(L(t,
λ))…))で示され、ウエハWからの反射光L(t,
λ)がウエハW上の膜(最下位層〜最上位層)を透過す
る時の繰り返し反射の影響が考慮されたものである。
【0026】ここで、基準反射光強度分布A(d,
t,λ)に対する実測反射光強度分布A(d,t,λ)
の比、すなわち相対反射光強度分布B(d,t,λ)=
A(d,t,λ)/A(d,t,λ)をとると、最
上位層だけの影響をあらわすものに変換できる。
【0027】なお、相対反射光強度分布B(d,t,
λ)に変換する演算により二分岐光ファイバ16や分光
器20等光学系の特性および外乱からのノイズの影響を
キャンセルされたものとなり、膜厚dの測定精度が向上
することになる。
【0028】次に、相対反射光強度分布Bを理論反射光
強度分布Brにマッチングすることで膜厚dを算出す
る。すなわち、最上位層の屈折率N(n,k)がわかっ
ていると、最上位層だけの影響をあらわす理論反射光強
度分布Br(d,t,λ)は繰り返しを考慮した単層透
過光理論から計算できる。このため、相対反射光強度分
布B(d,t,λ)とマッチングすることにより、エッ
チング中の最上位層の膜厚dが推定できる。なお、マッ
チングの方法としては、例えば相対反射光強度分布Bと
理論反射光強度分布Brとの差K=B(d,t,λ)−
Br(d,t,λ)の絶対値の和が最小になるBr
(d,t,λ)を探す方法がある。
【0029】実際の反射分光は測定系の感度の影響を強
く受けるため、測定感度の低い波長域では反射分光強度
が理論計算値に比べ不当に低く測定されてしまうことが
多いので、膜厚dを正しく算出できなくなることがあ
る。この場合、膜厚dが増加すると反射分光強度波形が
長波長側にシフトしていく特性を利用し、強度波形極値
の波長シフト量から膜厚dを推定することができる。こ
の方法は測定感度の影響に強いという特徴を持つ。
【0030】上述したように本第1の実施の形態に係る
膜厚測定装置10では、エッチングやクリーニングのよ
うな積層膜の膜厚が減少するプロセスでもウエハWの最
上層の膜厚dを測定することができる。また、最上位層
の成膜前の基準反射光強度分布A(d,t,λ)に
基づいて膜厚を求めているので、下地膜の膜構造(膜
数、膜種、膜付け順序)の影響を排除することができ、
高精度な測定を行うことができる。測定系の感度特性や
被測定物の光学特性の影響に強い高精度な膜厚測定がで
きる。
【0031】なお、膜厚dが予め設定された値に達した
時点でエッチングを終了させることで、エッチング量の
終点制御のできるエッチング装置とすることができる。
【0032】上述した膜厚測定装置10では、照射光は
レンズ13により平行光となってウエハWに照射されて
いるが、レンズ13で集光してウエハWに照射するよう
にした光学系としてもよい。
【0033】また、エッチングする最上位層を成膜する
前のウエハWの反射分光強度を基準反射分光強度分布と
しているが、エッチング終了後に最上位層が完全に剥離
された状態のウエハWの反射分光強度分布を基準反射分
光強度分布としてもよい。
【0034】図2は、膜厚測定装置10を用いて、チャ
ンバ11上でウエハWを保持するホルダ(ワーク)等の
リアクタ内面の堆積物の厚さを被測定物とした例を示す
図である。この場合も同様に正確に膜厚を測定すること
ができる。
【0035】図3は本発明の第2の実施の形態に係る膜
厚測定装置30の構成を示す図である。膜厚測定装置3
0は、エッチングプロセスを行うエッチング装置に組み
込まれている。なお、図3において図1及び図2と同一
機能部分には同一符号を付した。
【0036】膜厚測定装置30は、ウエハ(ワーク)W
を保持するチャンバ11を備えている。チャンバ11内
にはヒータ12が設けられ、チャンバ11の図3中上方
には、ウエハWに対向配置されたレンズ13が設けられ
ている。
【0037】図3中31は光ファイバを示している。光
ファイバ31の放射光入力端31aにはレンズ13が対
向配置され、放射光出力端31bには後述する分光器3
2が配置されている。
【0038】図3中32は、所定範囲の波長を所定の波
長ステップ毎に分光する分光器(分光学系)を示してお
り、分光された放射光は分光器32内部のアレイセンサ
(光電変換系)により波長毎の光強度が検出され、この
光強度の積分値が出力される。
【0039】この分光器32は分光器32からのデータ
を取り込みA/D変換するデータ取込回路33に接続さ
れ、データ取込回路33は基準データ保存機構34及び
膜厚算出部35に接続されている。基準データ保存機構
34には、予め測定しておいた最上位層が成膜される前
の基準放射分光強度分布Cが保存されている。膜厚
算出部35は、基準放射分光強度分布Cに基づいて
エッチングプロセス中の膜厚をリアルタイムで算出す
る。
【0040】このように構成された膜厚測定装置30で
は、次のようにしてエッチングプロセス中のウエハW上
の最上位層の膜厚dを測定する。予め、ウエハW上の最
上位層が成膜される前の基準放射分光強度分布C
取得する。すなわち、ウエハWからの放射光はレンズ1
3によって集光され、光ファイバ31の放射光入力端3
1aに導かれる。光ファイバ31に入力した光は光ファ
イバ31を透過して放射光出力端31bから出射され分
光器32に導かれる。
【0041】分光器20では、所定の波長ステップ毎に
分解された光の光強度の積分値を検出する。この積分値
をデータ取込回路33においてA/D変換して、基準放
射光強度分布Cを算出し、基準データ保存機構34
に記憶させる。
【0042】次に、エッチング装置を作動させてウエハ
Wのエッチングを行い、同様の測定を逐次行い、実測放
射光強度分布Cを算出する。このとき、膜厚算出部35
では、エッチング中に得られた実測放射光強度分布Cと
基準データ保存機構34に記憶された基準放射光強度分
布Cとに基づいて膜厚dを算出する。
【0043】ここで、膜厚算出部35における膜厚測定
の原理について説明する。なお、ウエハWには、最下位
層(第1層)〜最上位層(第n層)が積層されているも
のとする。最上位層の成膜直前のウエハWから得られた
基準放射光強度分布C(d,t,λ)は、S
n−1 (Sn−2 (…S1(R(t,λ))…))
で示され、ウエハWからの放射光R(t,λ)がウエハ
W上の膜(最下位層〜第n−1層)を透過する時の繰り
返し放射の影響が考慮されたものである。
【0044】一方、実測放射光強度分布Cは、C(d,
t,λ)=S(Sn−1 (…S1(R(t,
λ))…))で示され、ウエハWからの放射光R(t,
λ)がウエハW上の膜(最下位層〜最上位層)を透過す
る時の繰り返し放射の影響が考慮されたものである。
【0045】ここで、基準放射光強度分布C(d,
t,λ)に対する実測放射光強度分布C(d,t,λ)
の比、すなわち相対放射光強度分布D(d,t,λ)=
C(d,t,λ)/C(d,t,λ)をとると、最
上位層だけの影響をあらわすものに変換できる。
【0046】なお、相対放射光強度分布D(d,t,
λ)に変換する演算により光ファイバ31や分光器32
等光学系の特性および外乱からのノイズの影響をキャン
セルされたものとなり、膜厚dの測定精度が向上するこ
とになる。
【0047】次に、相対放射光強度分布Dを理論放射光
強度分布Drにマッチングすることで膜厚dを算出す
る。すなわち、最上位層の屈折率N(n,k)がわかっ
ていると、最上位層だけの影響をあらわす理論放射光強
度分布Dr(d,t,λ)は繰り返しを考慮した単層透
過光理論から計算できる。このため、相対放射光強度分
布D(d,t,λ)とマッチングすることにより、エッ
チング中の最上位層の膜厚dが推定できる。なお、マッ
チングの方法としては、例えば相対放射光強度分布Dと
理論放射光強度分布Drとの差K=D(d,t,λ)−
Dr(d,t,λ)の絶対値の和が最小になるDr
(d,t,λ)を探す方法がある。
【0048】実際の放射分光は測定系の感度の影響を強
く受けるため、測定感度の低い波長域では放射分光強度
が理論計算値に比べ不当に低く測定されてしまうことが
多いので、膜厚dを正しく算出できなくなることがあ
る。この場合、膜厚dが増加すると放射分光強度波形が
長波長側にシフトしていく特性を利用し、強度波形極値
の波長シフト量から膜厚dを推定することができる。こ
の方法は測定感度の影響に強いという特徴を持つ。
【0049】上述したように本第2の実施の形態に係る
膜厚測定装置30では、エッチングやクリーニングのよ
うな積層膜の膜厚が減少するプロセスでもウエハWの最
上層の膜厚dを測定することができる。また、最上位層
の成膜前の基準放射光強度分布C(d,t,λ)に
基づいて膜厚を求めているので、下地膜の膜構造(膜
数、膜種、膜付け順序)の影響を排除することができ、
高精度な測定を行うことができる。測定系の感度特性や
被測定物の光学特性の影響に強い高精度な膜厚測定がで
きる。
【0050】なお、膜厚dが予め設定された値に達した
時点でエッチングを終了させることで、エッチング量の
終点制御のできるエッチング装置とすることができる。
【0051】上述した膜厚測定装置30では、エッチン
グする最上位層を成膜する前のウエハWの放射分光強度
を基準放射分光強度分布としているが、エッチング終了
後に最上位層が完全に剥離された状態のウエハWの放射
分光強度分布を基準放射分光強度分布としてもよい。
【0052】図4は、膜厚測定装置30を用いて、チャ
ンバ11上でウエハWを保持するホルダ(ワーク)等の
リアクタ内面の堆積物の厚さを被測定物とした例を示す
図である。この場合も同様に正確に膜厚を測定すること
ができる。
【0053】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。すなわち、上述した膜厚測定装置は、
エッチング装置に組み込んだ場合について説明したが、
クリーニングやCMP等の膜厚が減少するプロセスであ
れば同様に適用可能である。このほか、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論であ
る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング中等の膜厚
が減少するプロセスにおける最上位層の膜厚を正確に測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る膜厚測定装置
を示す図。
【図2】同膜厚測定装置における別の測定例を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る膜厚測定装置
を示す図。
【図4】同膜厚測定装置における別の測定例を示す図。
【図5】ピーク波長の膜厚依存性を示す図である。
【符号の説明】
10,30…膜厚測定装置 11…チャンバ 20,32…分光器 21,33…データ取込回路 22,34…基準データ保存機構 23,35…膜厚算出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに積層している最上層の膜の膜厚を
    測定するための膜厚測定装置において、 光源からの光を上記ワークに照射する照射部と、 上記ワークからの反射光に基づいて反射分光強度分布を
    測定する反射光強度分布測定部と、 上記膜の積層前の上記ワークからの反射光に基づいて得
    られた基準反射光強度分布に対する上記実測反射光強度
    分布の比である相対反射光強度分布を求める相対反射光
    強度分布演算部と、 透過光理論から導かれた理論反射光強度分布と上記相対
    反射光強度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算
    出する膜厚算出部とを具備していることを特徴とする膜
    厚測定装置。
  2. 【請求項2】上記反射光強度分布測定部は、上記反射光
    を全波長にわたって波長毎に分ける分光学系と、 この分光学系で分光された光を所定の波長ステップ毎に
    検出する光電変換素子と、 この光電変換素子の出力を取り込むデータ取込回路とを
    具備していることを特徴とする請求項1に記載の膜厚測
    定装置。
  3. 【請求項3】上記膜厚算出部は、上記基準反射光強度分
    布を記憶する基準データ保存機構を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の膜厚測定装置。
  4. 【請求項4】ワークに積層している最上層の膜の膜厚を
    測定するための膜厚測定方法において、 光源からの光を上記ワークに照射する照射工程と、 上記ワークからの反射光に基づいて反射分光強度分布を
    測定する反射光強度分布測定工程と、 上記膜の積層前の上記ワークからの反射光に基づいて得
    られた基準反射光強度分布に対する上記実測反射光強度
    分布の比である相対反射光強度分布を求める相対反射光
    強度分布演算工程と、 透過光理論から導かれた理論反射光強度分布と上記相対
    反射光強度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算
    出する膜厚算出工程とを具備していることを特徴とする
    膜厚測定方法。
  5. 【請求項5】ワークに積層している最上層の膜の膜厚を
    測定するための膜厚測定装置において、 上記ワークからの放射光に基づいて放射分光強度分布を
    測定する放射光強度分布測定部と、 上記膜の積層前の上記ワークからの放射光に基づいて得
    られた基準放射光強度分布に対する上記実測放射光強度
    分布の比である相対放射光強度分布を求める相対放射光
    強度分布演算部と、 透過光理論から導かれた理論放射光強度分布と上記相対
    放射光強度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算
    出する膜厚算出部とを具備していることを特徴とする膜
    厚測定装置。
  6. 【請求項6】上記放射光強度分布測定部は、上記放射光
    を全波長にわたって波長毎に分ける分光学系と、 この分光学系で分光された光を所定の波長ステップ毎に
    検出する光電変換素子と、 この光電変換素子の出力を取り込むデータ取込回路とを
    具備していることを特徴とする請求項5に記載の膜厚測
    定装置。
  7. 【請求項7】上記膜厚算出部は、上記基準放射光強度分
    布を記憶する基準データ保存機構を備えていることを特
    徴とする請求項5に記載の膜厚測定装置。
  8. 【請求項8】ワークに積層している最上層の膜の膜厚を
    測定するための膜厚測定方法において、 光源からの光を上記ワークに照射する照射工程と、 上記ワークからの放射光に基づいて放射分光強度分布を
    測定する放射光強度分布測定工程と、 上記膜の積層前の上記ワークからの放射光に基づいて得
    られた基準放射光強度分布に対する上記実測放射光強度
    分布の比である相対放射光強度分布を求める相対放射光
    強度分布演算工程と、 透過光理論から導かれた理論放射光強度分布と上記相対
    放射光強度分布とを比較することで、上記膜の膜厚を算
    出する膜厚算出工程とを具備していることを特徴とする
    膜厚測定方法。
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