JP2001132954A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP2001132954A
JP2001132954A JP30918099A JP30918099A JP2001132954A JP 2001132954 A JP2001132954 A JP 2001132954A JP 30918099 A JP30918099 A JP 30918099A JP 30918099 A JP30918099 A JP 30918099A JP 2001132954 A JP2001132954 A JP 2001132954A
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裕一 大槻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全な加熱調理装置を提供する。 【解決手段】 電子レンジでは、デモモードではなく調
理モードで運転される際(S1でNO判断時)、まず、
S2で、赤外線センサのフィルタのカバーを閉じる処理
がなされる。そして、赤外線センサによる食品の温度検
出が実行される場合であって(S3でYES判断時)、
操作パネルで加熱開始を指示する操作がなされ(S4で
YES判断時)、そのときに加熱室のドアが閉じられて
いると判断されると(S5でYES判断時)、S6で、
上記のフィルタのカバーを開く処理がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理装置に関
し、特に、安全に加熱調理を実行できる加熱調理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の加熱調理装置には、赤外線センサを備え、当該赤外線
センサに検出させた食品の温度に基づいて自動調理を行
なうものがあった。このような加熱調理装置において、
赤外線センサには、赤外線をキャッチするためのフィル
タが備えられていた。また、加熱室の壁面には、赤外線
センサに、食品から放射される赤外線を届けるための検
出孔が形成されていた。そして、赤外線センサは、検出
孔を介して届けられる赤外線を、フィルタを通してキャ
ッチしていた。なお、従来のこのような加熱調理装置で
は、赤外線センサのフィルタ部分を覆うカバーが設けら
れていた。このカバーは、オーブン調理時等の、赤外線
センサによる温度検出を行なわない場合であって、食品
から油等が飛散するおそれのある場合には、フィルタを
覆うよう制御されていた。これにより、フィルタが食品
の油等によって汚され、赤外線センサによる温度検出の
精度が低下することを回避していた。
【0003】しかしながら、上記のカバーは、加熱室が
開状態にされている場合、つまり、一般のユーザが加熱
室に手を入れることのできる場合、フィルタを覆わない
ように制御されていた。カバーがこのように制御される
と、ユーザの手がフィルタに触れ、手に付着した油脂に
よりフィルタが汚される、という問題があった。
【0004】フィルタが汚れると、食品の温度検出の精
度が低下する。このため、自動調理が行なわれた際に、
食品が過度に加熱される場合があり、危険である、とい
う問題を生じる。
【0005】一方、従来の加熱調理装置には、ヒータの
ような発熱部材によって、加熱を行なうものがある。こ
のような加熱調理装置において、発熱部材は、加熱室内
の食品をまんべんなく加熱できるように、装置の上部に
配置されていることが多い。
【0006】しかしながら、発熱部材が装置の上部に配
置されると、当該発熱部材を用いた加熱が行なわれた場
合、装置の上部に熱がこもることになる。なお、熱は、
一般的に、上方から下方にに向けて伝導されにくい。こ
のことから、装置の上部に熱が発生しても、その熱は、
装置の下部には伝えられにくい。したがって、このよう
なタイプの加熱調理装置では、装置の上部が、局所的に
高温となり、危険である、という問題があった。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、加熱調理に伴う危険を回避で
きる加熱調理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
にかかる加熱調理装置は、食品を収容する加熱室と、前
記加熱室を開閉できるドアと、前記加熱室内の食品の温
度を検出するための赤外線センサユニットとを含む加熱
調理装置であって、前記赤外線センサユニットは、前記
加熱室に対向し、食品から放射される赤外線を受け入れ
るためのフィルタと、前記フィルタを介して赤外線をキ
ャッチする赤外線センサと、前記赤外線センサおよび前
記フィルタ、または、前記フィルタからなる対象物を覆
うことのできるカバーとを備え、前記カバーを、前記対
象物を覆う第1の状態と、前記対象物を開放して前記赤
外線センサユニットに赤外線の検出を可能とさせる第2
の状態とに制御できるカバー制御手段をさらに含み、前
記カバー制御手段は、前記ドアが開状態にされた場合
に、前記カバーを前記第1の状態に制御することを特徴
とする。
【0009】請求項1に記載の発明によると、加熱室の
ドアが開状態とされている間は、カバーは、赤外線セン
サとフィルタ、または、フィルタを覆う状態とされる。
【0010】これにより、ユーザが、加熱室に手を入れ
たときにフィルタに触れて、フィルタが汚されることを
回避できる。したがって、フィルタが汚されることによ
り食品の温度検出の精度が低下して、自動調理の際に食
品が危険な高温にまで加熱されるような事態を回避でき
る。
【0011】請求項2に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記加熱調理装置は、電力を供給される
ことにより、加熱動作が可能となり、前記カバー制御手
段は、前記加熱調理装置への電力の供給が開始されたこ
とに応じて、前記カバーを前記第1の状態に制御するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明によると、請求項1
に記載の発明による作用に加えて、フィルタのカバーに
覆われる時間がより長くなり、より確実に、フィルタが
汚されることを回避できる。
【0013】請求項3に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1または請求項2に記載の発明にかかる
加熱調理装置の構成に加えて、前記加熱調理装置は、加
熱動作を行なうことなく、前記赤外線センサによる温度
の検出を実行させるデモモードで運転することができ、
前記カバー制御手段は、前記加熱調理装置が前記デモモ
ードで運転する場合には、前記カバーを前記第1の状態
に制御することを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明によると、請求項1
または請求項2に記載の発明による作用に加えて、加熱
調理装置が、デモモードで運転される場合には、ユーザ
が加熱室に手を入れることができるような状況でも、カ
バーは、フィルタを覆わない状態とされる。デモモード
では、当該装置を専門的に扱う人の下で使用されると考
えられるからである。これにより、加熱室に食品を入れ
れば、カバーがフィルタを覆わない状態へと制御される
ことを待つことなく、食品の温度を検出を開始できる。
したがって、デモモードでの赤外線センサを用いた温度
の検出が、より迅速に行なわれる。
【0015】請求項4に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、加熱手段と、食品を収容する加熱室と、前記加
熱手段および前記加熱室の外殻を覆う外装部とを含み、
前記外装部は、その上部から下部にかけて、当該外装部
を構成する部材より熱伝導率の高い熱伝導部材を付着さ
れていることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明によると、外装部の
上部が高温となった場合でも、熱伝導部材を介して、速
やかに、外装部の上部から下部に、熱が伝えられる。つ
まり、熱は、一般的に、上部から下部に伝わりにくい
が、熱伝導部材が貼り付けられていることにより、外装
部において、上部から下部への熱伝導が促進される。
【0017】これにより、外装部の上部が高温となった
場合でも、熱伝導部材により熱が外装部の全般に分散さ
れるため、外装部が局所的に高温となることを回避でき
る。
【0018】請求項5に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項4に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記加熱手段は、発熱部材からなり、前
記熱伝導部材の上端は、前記発熱部材の下端の高さ以上
の高さに位置し、前記熱伝導部材の下端は、前記発熱部
材の下端よりも低く位置することを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明によると、請求項4
に記載の発明にかかる加熱調理装置の作用に加えて、外
装部が発熱部材の発熱によって加熱された場合でも、熱
伝導部材により、外装部において、発熱部材の高さ位置
よりも低い位置への熱伝導が促進される。つまり、外装
部における、発熱部材によって加熱された部分から、当
該部分よりも低い位置にある部分への熱伝導が促進され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施の形態である電子
レンジ100の斜視図である。また、図2は、図1の電
子レンジ100の内部構造を簡略化して示す断面図であ
る。なお、図1においては、電子レンジ100の内部構
造を説明するため、その外郭を覆う外装部20、およ
び、加熱室17の上面の図示を省略している。
【0022】図1および図2を参照して、電子レンジ1
00は、加熱室17を囲う本体10の右側方に、赤外線
センサユニット1,マグネトロン22等を備えている。
また、加熱室17の右側面には、検出孔19が形成され
ている。そして、赤外線センサユニット1は、食品31
から放射される赤外線25を、検出孔19を介して斜め
上からキャッチするように配置されている。マグネトロ
ン22は、加熱室17内にマイクロ波を供給する。
【0023】加熱室17の上方には、ヒータ80が備え
られている。これにより、電子レンジ100では、ヒー
タ80を用いたオーブン調理が可能である。
【0024】本体10の底には、底板11が備えられて
いる。そして、底板11上であってマグネトロン22の
真下には、マグネトロン22に高電圧を供給するための
高圧トランス33が配置されている。また、本体10に
備えられた冷却ファン35は、マグネトロン22または
加熱室17の熱によって温度が上昇したその周辺機器
(赤外線センサユニット1を含む)を冷却するために設
けられている。
【0025】加熱室17の正面には、ドア15が取り付
けられている。また、その側方には、ユーザが調理メニ
ューを設定するための操作パネル34が取り付けられて
いる。そして、電子レンジ100の各機器を統括的に制
御する制御部90が、操作パネル34の背面に設けられ
ている。なお、制御部90は、マイクロコンピュータを
含む。また、操作パネル34は、検出された食品31の
温度やユーザから入力された情報等を表示する表示部3
を備えている。
【0026】加熱室17の底部には、食品31を載置す
るためのターンテーブル18が備えられ、加熱室17の
底面下方には、ターンテーブル18を回転させるための
ターンテーブルモータ505が備えられている。
【0027】図3は、図1および図2に示した電子レン
ジ100の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図3を参照して、電子レンジ100において、制御部9
0は、フィルタ用カバーモータ51と、赤外線センサユ
ニット1と、ターンテーブルモータ505と、ヒータ8
0と、マグネトロン22と、操作パネル34とに接続さ
れている。
【0028】電子レンジ100では、赤外線センサユニ
ット1は、食品31が放射する赤外線を検出し、制御部
90は、赤外線センサユニット1が検出した赤外線に基
づいて、食品31の温度を決定する。そして、制御部9
0は、操作パネル34に対して行なわれた操作および上
述のように決定した温度に基づいて、マグネトロン22
等の動作を制御する。フィルタ用カバーモータ51は、
赤外線センサユニット1内のフィルタ(後述するフィル
タ41)を覆うカバー(後述するフィルタカバー50)
を動作させるためのものであり、その詳細は、後述す
る。
【0029】次に、電子レンジ100における、本体1
0の右側面の構成について説明する。図4は、図1に示
した電子レンジ100の本体10の右側面図である。ま
た、図5は、本体10の右側面における赤外線センサユ
ニット1周辺を、電子レンジ100の正面から見た場合
の拡大図である。なお、図4では、赤外線センサユニッ
ト1は、その周辺の構造がより容易に理解されるよう
に、一点破線の想像図として示されている。
【0030】まず、図4を参照して、マグネトロン22
と本体10との間には、導波管23が設けられている。
マグネトロン22が発したマイクロ波は、導波管23を
通って、本体10の加熱室17内に放射される。
【0031】また、マグネトロン22の側方には、ダク
ト87の一端が接続されている。なお、ダクト87の他
端は、加熱室17の吸気孔(図示略)に接続されてい
る。そして、冷却ファン35からマグネトロン22に空
気が送られると、その空気は、ダクト87,加熱室17
の吸気孔を介して、加熱室17内に導かれる。
【0032】次に、図4および図5を参照して、赤外線
センサユニット1は、本体10に、加熱室17の右側面
の上部に対応するように、設けられている。赤外線セン
サユニット1と加熱室17との間には、検出用管83が
設けられている。検出用管83の一端にはユニット取付
け板81が接続されている。また、検出用管83の他端
は、加熱室17に接続されている。そして、赤外線セン
サユニット1は、ユニット取付け板81上に取付けられ
ている。なお、ユニット取付け板81には、複数の通気
孔82が設けられている。これにより、赤外線センサユ
ニット1が、熱を発散しやすくなっている。
【0033】検出用管83には、赤外線センサユニット
1に対向する面に、検出孔85が形成されている。一
方、赤外線センサユニット1は、赤外線センサ45と、
赤外線センサ45を囲うセンサケース42と、赤外線セ
ンサ45に対応したフィルタ41を備えている。そし
て、赤外線センサユニット1では、加熱室17内で食品
により発され、検出孔19,検出孔85を通過する赤外
線が、フィルタ41を介して、赤外線センサ45により
検出される。なお、フィルタ41の前方には、フィルタ
41を覆うことのできるフィルタカバー50が備えられ
ている。
【0034】また、検出用管83の上面および下面に
は、複数の通気孔84が形成されており、冷却ファン3
5から空気が送られると、その空気は、下面の通気孔8
4から上面の通気孔84へ、フィルタ41と加熱室17
との間を吹き抜けるように流れる。これにより、加熱室
17内の食品の発した油煙が、フィルタ41に付着する
ことを極力回避できる。
【0035】ここで、赤外線センサユニット1の構成に
ついて説明する。図6に、赤外線センサユニット1の正
面図を示す。赤外線センサユニット1では、センサケー
ス42の前部に、フィルタ41を覆うことのできるフィ
ルタカバー50が備えられている。フィルタカバー50
は、センサケース42の後方で、フィルタ支持部52に
より支持されている。赤外線センサユニット1には、フ
ィルタカバー用モータ51が設けられ、フィルタカバー
用モータ51が駆動することにより、フィルタカバー5
0が図の矢印R方向に適宜回動される。フィルタカバー
50は、図6に示すようなフィルタ41を開放する状態
(開状態)と、矢印R方向に回動して、図7に示すよう
なフィルタ41を覆う状態(閉状態)とをとることがで
きる。フィルタカバー50は、赤外線センサユニット1
が温度を検出する状態にある場合には、図6に示す状態
に制御され、赤外線センサユニット1が温度を検出しな
い状態にある場合には、図7に示す状態に制御される。
【0036】図8に、センサケース42の分解正面図を
示す。センサケース42は、主に、ケース上体43とケ
ース下体44とから構成される。なお、赤外線センサ4
5(図4参照)は、ケース下体44に載置されている
が、図8では省略されている。ケース上体43の側面に
は、一部切込みを入れられることにより、窓46が形成
されている。そして、窓46の左右側であってケース上
体43の内側には、フィルタ41の左右端を差込むため
の差込部47が形成されている。一方、ケース下体44
の内側には、棒状の凸部であるフィルタ支持部48が2
つ形成されている。
【0037】フィルタ上体43がフィルタ下体44の上
部に組み合わされることにより、センサケース42が構
成される。なお、両者が組み合わされる際に、フィルタ
41の左右両端は、差込部47に差込まれる。これによ
り、図9に示すように、センサケース42において、窓
46から、フィルタ41が見えるようになる。なお、図
9に示すセンサケース42において、フィルタ41の下
端は、フィルタ支持部48により支持されている。つま
り、センサケース42において、フィルタ41は、ケー
ス上体43とケース下体44とに挟まれることにより、
固定されていることになる。
【0038】なお、本実施の形態のセンサケース42を
構成するケース上体43とケース下体44は、成形した
樹脂に、金属等の電磁波を遮蔽する効果を有する物質を
コートすることにより製造することができる。センサケ
ース42が、主に樹脂より構成されると、その熱伝導性
の低さから、内包する赤外線センサ45の検出精度を向
上させることができる。なお、ここでの樹脂へのコーテ
ィングとしては、たとえば、Ni−Cuメッキが挙げら
れる。また、センサケース42を構成する樹脂として
は、熱伝導性の低い、ABS樹脂やPC+ABS樹脂が
挙げられる。
【0039】また、図7に示すようなフィルタカバー5
0の閉状態とは、フィルタ41および赤外線センサ45
が一体的に構成されている場合であれば、そのいずれも
を覆う状態になる。この場合、フィルタカバー50の開
状態とは、そのいずれもを開放する状態になる。
【0040】さらに、赤外線センサ45が、フィルタ4
1を必要としないよう構成されている場合には、フィル
タカバー50の開状態とは、赤外線センサ45のみを覆
う状態とされる。そして、この場合、フィルタカバー5
0の開状態とは、赤外線センサ45を開放する状態にな
る。
【0041】次に、電子レンジ100における外装部2
0の構成について説明する。図10に、電子レンジ10
0の左側面図を示す。
【0042】図10を参照して、電子レンジ100の外
装部20の内壁には、熱伝導板99が貼り付けられてい
る。熱伝導板99は、厚さ0.4mmのアルミニウムの
板によって構成され、外装部20の上部から下部にかけ
て、全体的に、両面テープで貼り付けられている。な
お、外装部20の前方下部には、熱伝導板99は貼り付
けられていない。これは、外装部20の内壁のこの部分
に、ドア15と接続するための部材であるアームが、取
付けられているからである。
【0043】熱伝導板99の材質としては、外装部20
を構成する材質よりも熱伝導率の高いものが用いられ
る。外装部20は、たとえばステンレスにより構成され
る。そして熱伝導板99の材質は、アルミニウムのほか
には、銅等も挙げることができる。電子レンジ100で
は、外装部20の内壁に熱伝導板99を貼り付けられて
いることにより、外装部20の上部の熱を、より速やか
に、外装部20の下部に導くことができる。これによ
り、電子レンジ100では、ヒータ80によって加熱が
行なわれた場合に、熱の発散が速やかに行なわれないこ
とによって、外装部20の上部が危険なまでの高温に達
することを、回避できる。
【0044】なお、熱は、下方に伝わりにくい。したが
って、ヒータ80による加熱時に発生した熱をより効率
よく下方に導くためには、熱伝導板99の上端は、ヒー
タ80の下端と同じ高さにあるか、または、図10に示
すようにヒータ80の下端よりも高い位置にあることが
好ましい。そして、熱伝導板99の下端は、ヒータ80
の下端よりも低い位置にあることが好ましい。
【0045】次に、図11を参照しつつ、電子レンジ1
00における、フィルタカバー50の開閉態様について
説明する。図11は、制御部90の実行するカバー開閉
制御処理のフローチャートである。
【0046】カバー開閉制御処理で、制御部90は、ま
ず、S1で、電子レンジ100がデモモードに設定され
ているか否かを判断する。ここで、電子レンジ100に
おけるモードについて説明する。
【0047】電子レンジ100は、調理モードとデモモ
ードの2つのモード設定が可能である。調理モードで
は、電子レンジ100は、マグネトロン22やヒータ8
0を用いた加熱調理が可能である。一方、デモモードで
は、電子レンジ100は、操作パネル34において加熱
調理を開始するような操作がなされても、上記の加熱調
理ができない状態となる。つまり、デモモードは、電子
レンジ100における加熱調理についての機能を使用し
ないモードであり、一般に、店頭等で、たとえば赤外線
センサユニット1の温度測定機能等の、加熱機能以外の
機能のデモンストレーションを行なう場合に、設定され
るモードである。このようなことから、調理モードに設
定される場合には、電子レンジ100は、一般家庭で使
用されると考えられるが、デモモードに設定される場合
には、電子レンジ100は、店頭において専門の販売員
に、または、専門の販売員の立ち会いの下で、使用され
ることになる。
【0048】そして、制御部90は、S1で、デモモー
ドに設定されていると判断すると、S9に進み、そうで
はないと、すなわち、調理モードに設定されていると判
断すると、S2に進む。
【0049】S2で、制御部90は、フィルタカバー5
0を閉状態として、S3に進む。S3で、制御部90
は、操作パネル34において、赤外線センサユニット1
を用いた食品17の温度の検出を行なう調理コース(以
下、センサコース、と省略する)が選択されたか否かを
判断する。そして、センサコースが選択されたと判断す
ると、S4に進み、それ以外のコースが選択されたと判
断すると、S7に進む。ここで、それ以外のコースと
は、たとえば、加熱強度と加熱時間がユーザにより指定
され、調理において食品17の温度の検出が必要の無い
調理コースを挙げることができる。
【0050】S4で、制御部90は、操作パネル34に
おいて調理の開始を指定する操作が行なわれるまで、待
機する。そして、そのような操作が行なわれたと判断す
ると、S5に進む。S5で、制御部90は、S4で操作
が行なわれたと判断したときに、ドア15が閉じられて
いたか否かを判断する。ドア15が閉じられていたと判
断すると、S6に進み、そうではないと判断すると、S
4に戻り、再度、操作の開始を指定する操作を待つ。
【0051】S6で、制御部90は、フィルタカバー5
0を開状態として、S7に進む。なお、このとき、つま
り、カバー開閉制御処理においてS6の処理が実行され
るとき、電子レンジ100では、加熱調理も開始され
る。
【0052】S7で、制御部90は、加熱調理が終了す
るまで待機する。そして、加熱調理が終了したと判断す
ると、S8に進み、フィルタカバー50を閉状態とし
て、カバー開閉制御処理を終了する。
【0053】なお、上述したように、電子レンジ100
は、ドア15が開いている場合には、加熱調理ができな
いように構成されている。つまり、電子レンジ100で
は、調理モードにおいては、ドア15が開いている場合
には、フィルタカバー50は閉状態とされている。
【0054】一般家庭において、ユーザが、清掃等のた
めに、ドア15を開状態として、加熱室17内に手を入
れる場合がある。電子レンジ100では、上記のように
ドア15が開いている場合には、フィルタカバー50
は、閉状態とされている。これにより、ユーザが、誤っ
て、検出孔19,85(図5参照)を介して、フィルタ
41に触れることを回避できる。したがって、フィルタ
41が、ユーザの手に付着した油脂等により汚され、赤
外線センサユニット1を用いた食品17の温度の検出が
正確にできなくなることを回避できる。
【0055】一方、制御部90は、S9で、フィルタカ
バー50を開状態として、S10で、電子レンジ100
におけるデモモードでの運転が終了するまで待機する。
この場合、制御部90は、カバー開閉制御処理と平行し
て、電子レンジ100をデモモードで運転させる処理を
行なっている。そして、デモモードでの運転が終了した
と判断すると、S8でフィルタカバー9を閉状態とし
て、カバー開閉制御処理を終了する。
【0056】S9およびS10の処理により、電子レン
ジ100は、デモモードに設定されていれば、フィルタ
カバー50は、開状態とされる。これにより、電子レン
ジ100の運転が、デモモードで運転される場合、つま
り、専門の販売員等、電子レンジ100を専門的に扱え
る人の存在下で運転される場合には、フィルタカバー5
0は、常に、開状態とされている。これにより、デモモ
ードでは、食品17を加熱室17に配置すると、フィル
タカバー50が開状態にされることを待つことなく、つ
まり、より迅速に、赤外線センサユニット1を用いた食
品17の温度検出を行なうことができる。したがって、
電子レンジ100における食品17の温度検出のデモン
ストレーションを、より手際よく、行なうことができ
る。
【0057】なお、デモモードで、調理モードのよう
に、ドア15が開いている場合にフィルタカバー50は
閉状態にする必要がないのは、このモードでは、電子レ
ンジ100は、電子レンジ100を専門的に扱える人の
存在下で運転されると考えられるからである。つまり、
ユーザが、誤って、検出孔19,85を介してフィルタ
41に触れるような事態は、発生しないと考えられるか
らである。
【0058】電子レンジ100において、調理モードか
デモモードのいずれかを設定するような操作は、出荷時
に行なわれることが好ましい。つまり、電子レンジ10
0は、ユーザがこのような操作をできないように構成さ
れていることが好ましい。
【0059】また、電子レンジ100が、予め、調理モ
ードでしか運転できないように構成されることも可能で
ある。このような場合、制御部90は、カバー開閉制御
処理において、図12に示すように、S2〜S8の処理
しか実行しないように、構成されてもよい。
【0060】なお、カバー開閉制御処理として、図12
に示す処理がなされた場合、制御部90は、カバー開閉
制御処理の開始と共に、フィルタカバー50を閉状態と
する。なお、カバー開閉制御処理は、電子レンジ100
に電力が供給されたときに、初期化に続いて実行され
る。これにより、制御部90は、カバー開閉制御処理と
して、図12に示す処理を実行する場合、電子レンジ1
00に電力が供給されたことに応じて、フィルタカバー
50を閉状態とすることになる。
【0061】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電子レンジの斜
視図である。
【図2】 図1の電子レンジの内部構造を簡略化して示
す断面図である。
【図3】 図1の電子レンジの主要な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図4】 図1の電子レンジの本体の右側面図である。
【図5】 図4の赤外線センサユニット周辺を正面から
見た場合の拡大図である。
【図6】 図4の赤外線センサユニットの正面図であ
る。
【図7】 図4の赤外線センサユニットの正面図であ
る。
【図8】 図4のセンサケースの分解正面図である。
【図9】 図4のセンサケースの正面図である。
【図10】 図1の電子レンジの左側面図である。
【図11】 図3の制御部の実行するカバー開閉制御処
理のフローチャートである。
【図12】 図11のカバー開閉制御処理の変形例のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 赤外線センサユニット、17 加熱室、22 マグ
ネトロン、41 フィルタ、45 赤外線センサ、50
フィルタカバー、80 ヒータ、99 熱伝導板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収容する加熱室と、前記加熱室を
    開閉できるドアと、前記加熱室内の食品の温度を検出す
    るための赤外線センサユニットとを含む加熱調理装置で
    あって、 前記赤外線センサユニットは、 前記加熱室に対向し、食品から放射される赤外線を受け
    入れるためのフィルタと、 前記フィルタを介して赤外線をキャッチする赤外線セン
    サと、 前記赤外線センサおよび前記フィルタ、または、前記フ
    ィルタからなる対象物を覆うことのできるカバーとを備
    え、 前記カバーを、前記対象物を覆う第1の状態と、前記対
    象物を開放して前記赤外線センサユニットに赤外線の検
    出を可能とさせる第2の状態とに制御できるカバー制御
    手段をさらに含み、 前記カバー制御手段は、前記ドアが開状態にされた場合
    に、前記カバーを前記第1の状態に制御する、加熱調理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱調理装置は、電力を供給される
    ことにより、加熱動作が可能となり、 前記カバー制御手段は、前記加熱調理装置への電力の供
    給が開始されたことに応じて、前記カバーを前記第1の
    状態に制御する、請求項1に記載の加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱調理装置は、加熱動作を行なう
    ことなく、前記赤外線センサによる温度の検出を実行さ
    せるデモモードで運転することができ、 前記カバー制御手段は、前記加熱調理装置が前記デモモ
    ードで運転する場合には、前記ドアが開状態にされた場
    合でも前記カバーを前記第1の状態に制御する、請求項
    1または請求項2に記載の加熱調理装置。
  4. 【請求項4】 加熱手段と、 食品を収容する加熱室と、 前記加熱手段および前記加熱室の外殻を覆う外装部とを
    含み、 前記外装部は、その上部から下部にかけて、当該外装部
    を構成する部材より熱伝導率の高い熱伝導部材を付着さ
    れている、加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、発熱部材からなり、 前記熱伝導部材の上端は、前記発熱部材の下端の高さ以
    上の高さに位置し、前記熱伝導部材の下端は、前記発熱
    部材の下端よりも低く位置する、請求項4に記載の加熱
    調理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100414175C (zh) * 2003-02-21 2008-08-27 乐金电子(天津)电器有限公司 判断和控制燃气烧烤炉的炉门开关的方法

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