JP2001132834A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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Masahito Koga
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正俊 赤沼
Mitsuru Watanabe
充 渡辺
Shigeki Shimanaka
茂樹 島中
Hiroyasu Tanaka
寛泰 田中
Junya Takayama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセルペダルを踏み込んで加速する際の車
外騒音を抑制しながらも、運転者に違和感を与えること
のないように加速を行う。 【解決手段】 到達変速比と目標変速比の偏差を演算す
る変速比偏差演算手段を備え、車速が予め設定した高速
域にあり、変速比の偏差が予め設定した値を超え、か
つ、変速比の変化が大側となるダウンシフトのときに
は、変速速度を通常変速時よりも遅く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる無段変速機の変速制御装置の改良に関し、特に、キ
ックダウン加速や踏み増し加速などのダウンシフト時
に、車外の騒音を抑制するものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の無段変速機では、キックダウン加
速やアクセルペダルを踏み込んで加速する際には、変速
比がLo側(大側)へダウンシフトして入力軸回転数が
上昇して車外の騒音が増大するが、このダウンシフト時
の騒音を抑制するものとして、特開平10−9379号
公報、特開平9−242854号公報、特許第2741
032号公報などが知られている。
【0003】これらは、キックダウン加速時や踏み増し
加速時等の際に、入力軸回転数の上限値を規制したり変
速速度を遅くすることにより、車外の騒音が急増するの
を防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、運転者が迅速な加速を要求してアクセルペダ
ルを踏み込んでいるのに対し、変速速度を遅くしたり、
目標入力軸回転数の上限を抑制するため、運転者の要求
に応じた加速を得ることができず、違和感を与える場合
があった。
【0005】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、アクセルペダルを踏み込んで加速する際の
車外騒音を抑制しながらも、運転者に違和感を与えるこ
とのないように加速を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車両の運
転状態に応じて無段変速機の到達変速比を演算する到達
変速比演算手段と、車両の運転状態に応じて変速速度を
決定する変速速度決定手段と、この変速速度に基づいて
目標変速比を演算する手段と、この目標変速比に実際の
変速比が一致するように変速比を制御する変速制御手段
とを備えた無段変速機の変速制御装置において、前記変
速速度決定手段は、車速を検出する車速検出手段と、前
記到達変速比と目標変速比の偏差を演算する変速比偏差
演算手段を備え、車速が予め設定した高速域にあり、前
記変速比の偏差が予め設定した値を超え、かつ、変速比
の変化が大側のときには、変速速度を通常変速時よりも
遅く設定する。
【0007】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記変速速度決定手段は、時定数に応じて変速速
度を決定する時定数設定手段と、車速が予め設定した高
速域にあり、前記変速比の偏差が予め設定した値を超
え、かつ、変速比の変化が大側のときには、変速速度が
通常変速時よりも遅くなるように前記時定数を補正する
時定数補正手段とを有する。
【0008】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記時定数設定手段は、運転状態に応じて前記時
定数を変更する。
【0009】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、車速が高速
域にあるとき、変速比の偏差が所定値を超えて変速比が
大側となるダウンシフトを行うときには、変速速度が遅
く設定され、緩やかに目標変速比が変化し、エンジン回
転数が急激に上昇するのを防いで、車外騒音の抑制を図
ることができる一方、車速が低速域の場合では、変速比
の偏差に係わらず、運転者の意図に応じたダウンシフト
を行って加速することができ、高速域のダウンシフトで
は車外騒音の抑制を行いながらも、低車速域では、運転
者の意図に応じた加速を行うことが可能となって、前記
従来例に比して、運転者に与える違和感を低減できる。
【0010】また、第2ないし第3の発明は、時定数に
応じて変速速度を決定するようにしたため、運転状態に
応じた時定数により目標変速比を滑らかに変化させるこ
とができ、高速域のダウシフトでは、時定数を補正する
ことで容易に変速速度の変更を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】図1は、シングルキャビティのトロイダル
型無段変速機へ本発明を適用した場合の一例を示してお
り、トロイダル型無段変速機10にはロックアップクラ
ッチL/Uを備えたトルクコンバータ11を介してエン
ジン1が連結され、変速制御コントローラ2の指令値A
STPに応動するアクチュエータとしてのステップモー
タ3が、図示しない変速制御弁等の油圧制御装置を介し
て変速比を連続的に制御するものである。
【0013】変速制御コントローラ2は、運転者のアク
セルペダル(図示せず)操作に応じたアクセル踏み込み
量APSをアクセル開度センサ5から、運転者のシフト
操作に応じた運転モードMODEをセレクトスイッチ9
から、エンジン回転数Neをクランク角センサ8からそ
れぞれ読み込むとともに、トロイダル型無段変速機10
の入力軸回転センサ6が検出した入力軸回転数Ntと、
出力軸回転センサ7が検出した出力軸回転数No及び車
速センサ7が検出した車速VSPをそれぞれ読み込ん
で、運転状態に応じた到達変速比DRatioを、目標
変速比Ratio0との偏差に応じた時定数によって滑
らかに変化させるものである。
【0014】さらに、変速制御コントローラ2は、通常
の走行に用いる自動変速モードであるDレンジに加え
て、運転者のシフト操作に応じた変速段を任意に変更可
能なマニュアルモードを備えており、自動変速モードで
は運転状態に応じた変速比となるように制御する一方、
マニュアルモードでは、運転者が設定した変速段となる
ように変速比を制御する。
【0015】このため、変速制御コントローラ2は、シ
フトレバー18に応動するセレクトスイッチ9から、運
転者が設定した運転モードMODEを読み込んで、運転
モードMODEが図中「D」レンジまたは「R」レンジ
にある場合は、自動変速モードと判定して、アクセル開
度センサ5が検出したアクセルペダル操作量APSと、
車速センサ7が検出した車速VSPに基づいて、所定の
変速比、例えば、図5の変速マップに従って無段変速機
10の変速比を変更する。
【0016】一方、シフトレバー18が、図1の
「+」、「−」で示したマニュアルスイッチ30側へ操
作されている場合、変速制御コントローラ2はマニュア
ルモードと判定して、シフトレバー18がマニュアルス
イッチ30の「+」へ操作されるとアップシフトを指令
する一方、同じく「−」へ操作されるとダウンシフトを
指令して、予め設定した変速段に順次設定する。この場
合のシフト操作は、いわゆるシーケンシャルシフトと呼
ばれており、例えば、1速から3速へアップシフトする
場合、シフトレバー18を2回「+」側へ操作して、一
旦2速へシフトした後に、3速へシフトされることにな
る。
【0017】変速制御コントローラ2は、マイクロコン
ピュータを主体に構成されており、自動変速モードのD
レンジでは、車速VSPとアクセル踏み込み量APSに
基づいて、最終的な目標値である到達変速比DRati
oを求める。
【0018】次に、運転モードMODEと運転状態に応
じた時定数TgTM1、TgTM2を求めてから、これ
ら時定数TgTM1、2を一次遅れの時定数として、所
定の制御周期毎の目標値である目標変速比Ratio0
を演算する。
【0019】このとき、車速VSPが、予め設定した所
定値VSPNMINを超える高速域で、アクセルペダル
を踏み込んで加速を行う踏み増し変速や、キックダウン
変速などのダウンシフトが行われ、このダウンシフトに
よる変速比の偏差が所定値EipNMIDを超えている
ときにのみ、時定数の補正を行って車外騒音を抑制す
る。
【0020】そして、この目標変速比Ratio0と実
変速比RATIOの偏差に基づいて、PID制御等のフ
ィードバック制御によってステップモータ3の制御量A
STPを演算するとともに指令して、変速制御を行うも
のである。
【0021】上記変速制御を、図2、図3のフローチャ
ートに示し、以下に詳述する。なお、これらのフローチ
ャートは、所定時間毎、例えば10msec毎に、それぞれ
実行されるもので、図2は変速制御のメインルーチン
を、図3は時定数演算のサブルーチンを示す。
【0022】まず、図2のステップS1では、アクセル
踏み込み量APS、エンジン回転数Ne、入力軸回転数
Nt、出力軸回転数No、車速VSP及び運転モードM
ODEを上記各センサの出力を読み込む。
【0023】次に、ステップS2では、車速VSPとア
クセル踏み込み量APS及び運転モードMODEに基づ
いて、図5に示す変速マップから、エンジン回転数Ne
の目標値である目標入力軸回転数DsrREVを求め
る。
【0024】ステップS3では、入力軸回転数Ntと出
力軸回転数Noの比を実変速比RATIOとして求め、
ステップS4では、目標入力軸回転数DsrREVを出
力軸回転数Noで除して到達変速比DRatioを求め
る。
【0025】そして、ステップS5では、後述する図3
のフローチャートのように、運転モードMODEと運転
状態に基づいて、運転状態に応じた時定数TgTM1、
TgTM2を演算する。
【0026】ステップS6では、このステップS5で求
めた時定数TgTM1と、上記ステップS4で求めた到
達変速比DRatioから中間変速比LfstRTO
を、次式により演算する。
【0027】
【数1】 ただし、上記LfstRTO-1は、中間変速比の前回値
である。
【0028】さらに、この中間変速比LfstRTOと
上記ステップS5で求めた時定数TgTM2から、一次
遅れの目標変速比Ratio0を、次式により演算す
る。
【0029】
【数2】 ただし、Ratio0-1は、目標変速比の前回値であ
る。
【0030】こうして目標変速比Ratio0を求めた
後には、ステップS7で、実変速比RATIOと目標変
速比Ratio0の偏差に応じたフィードバック制御量
FBrtoを求めて、ステップS8では、フィードバッ
ク制御量FBrtoと目標変速比Ratio0の和から
指令変速比DsrRTOを演算する。
【0031】そして、ステップS9では、予め設定した
マップから、指令変速比DsrRTOに応じたステップ
モータ3の制御量ASTPを演算して、ステップS10
で、ステップモータ3を駆動して変速比の制御を行う。
【0032】次に、上記ステップS5で行われる、時定
数TgTM1、TgTM2の演算について、図3のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0033】まず、ステップS11では、セレクトスイ
ッチ9が検出した運転モードMODEを読み込んでか
ら、ステップS12で、アクセルペダル操作量APSに
応じて予め設定された基本時定数tgtm1及びtgt
m2を演算する。
【0034】ステップS13では、上記ステップS4で
求めた到達変速比DRatioと、前回の目標変速比R
atio0-1の差の絶対値に応じて、変速比偏差の絶対
値AbsEip(以下、単に変速比偏差という)を求め
る。
【0035】次に、ステップS14では、変速比偏差の
大きさと変速方向から、変速の種別を検出する。変速種
別は、アクセルペダルを踏み込んで加速するものを踏み
増しダウンシフト、アクセルペダルを全開位置まで踏み
込んで加速するものをキックダウン、また、アクセルペ
ダルを解放してアップシフトする場合を足離しアップシ
フトというように、変速の種類を判定する。
【0036】なお、変速方向は、DRatio−Rat
io0-1が正であればダウンシフト(変速比が大側に変
化)であり、負であればアップシフト(変速比が小側に
変化)となる。
【0037】そして、ステップS15では、運転モード
MODEがDレンジであるか否かを判定し、Dレンジで
あればステップS16へ進む一方、Dレンジ以外の場合
には、ステップS21の処理へ進んで、通常の変速制御
または変速比の保持を行う。
【0038】ステップS16では、マニュアルモードと
なっているか否かを判定し、マニュアルモードでない自
動変速モードであれば、ステップS17へ進む一方、マ
ニュアルモードであれば、通常変速時と同一の時定数で
変速を行うので、ステップS21へ進む。
【0039】Dレンジかつ自動変速モードと判定された
ステップS17では、上記ステップS14で検出した変
速の種別が、踏み増しダウンシフトまたはキックダウン
変速であるかを判定し、これらダウンシフトであればス
テップS18へ進む一方、そうでない場合には、ステッ
プS21へ進む。
【0040】次に、ステップS18では、現在の車速V
SPが、予め設定した所定値VSPNMINを超える高
速走行中であるか否かを判定し、車速VSPが高速域に
あればステップS19へ進む一方、そうでない場合には
ステップS21へ進む。
【0041】高速走行中に踏み増しダウンシフトを行う
ステップS19では、上記ステップS13で求めた変速
比偏差AbsEipが、予め設定した偏差EipNMI
D以上であるかを判定し、変速比偏差AbsEipが所
定値を以上となって大きい場合には、ステップS20へ
進んで、時定数を補正してダウンシフト時の車外騒音を
抑制するため、時定数を演算するための係数Ksを、予
め設定した値KSNOIS2に設定してから、ステップ
S23の時定数演算へ進む。
【0042】なお、係数KSNOIS2は、時定数を通
常変速時よりも大きく設定して、変速速度が遅くなるよ
うに予め設定されたものである。
【0043】一方、自動変速モードの高速走行中で踏み
増しダウンシフトが行われても、変速比偏差AbsEi
pが所定値EipNMID未満となる場合では、通常の
変速制御を行うため、ステップS21へ進む。
【0044】通常の時定数で変速制御を行うステップS
21では、変速比偏差AbsEipが予め設定した微少
値EipNMIN未満であるか否かを判定し、微小値E
ipNMIN以上であれば、通常の変速制御を行うた
め、時定数を求める係数Ksに、通常の値であるKSN
OIS1を設定する。なお、通常変速用の係数KSNO
IS1と、車外騒音抑制用の係数KSNOIS2との関
係は、KSNOIS2>KSNOIS1に設定される。
【0045】一方、変速比偏差AbsEipが、予め設
定した微少値EipNMIN未満である場合には、変速
比を保持するため、そのまま処理を終了する。なお、変
速比偏差AbsEipを判定する上記所定値EipNM
IDとEipNMINの関係は、 EipNMIN<<EipNMID である。
【0046】こうして、変速比偏差AbsEipが、予
め設定した微少値EipNMIN以上となって変速を行
う場合では、ステップS20またはS22で、時定数を
求める係数Ksを、車外騒音抑制用のKSNOIS2ま
たは通常の変速制御用のKSNOIS1のいずれか一方
に設定されて、ステップS23で変速速度を決定する時
定数TgTM1、TgTM2の演算を次のように行う。
【0047】
【数3】 なお、K0、K2は、予め設定された定数である。
【0048】したがって、Dレンジかつ自動変速モード
で、高速走行中に偏差AbsEipが所定値EipNM
ID以上の踏み増しダウンシフトやキックダウン変速を
行うと、時定数TgTM1が通常変速時よりも大きく設
定されて、変速速度が遅くなり、図4の実線で示すよう
に、緩やかに目標変速比Ratio0が変化し、目標入
力軸回転数DsrREVが急激に上昇するのを防いで、
車外騒音の抑制を図ることができる。
【0049】一方、Dレンジであっても、低車速時やマ
ニュアルモードの場合では、変速比偏差AbsEipが
大きくても、通常の変速速度(KSNOIS1に応じた
時定数)で、図4の破線に示すように、迅速に目標入力
軸回転数DsrREVを上昇させて目標変速比をLo側
に変化させ、運転者の意図に応じた加速を行うことがで
きる。
【0050】ここで、図5の変速マップに示すように、
例えば、図中V2等の高速域ではアクセル操作量APS
が0のときでも、目標入力軸回転数DsrREVは高
く、さらにアクセル操作量APSが全開(=8/8)に
近づくにつれて、目標入力軸回転数DsrREVも上限
値となるため、車外の騒音が容易に増大してしまう。ま
た、このV2でアクセルペダルの解放状態からキックダ
ウン変速を行うと、変速比偏差AbsEipが大きく、
かつ、高車速であるが故に目標入力軸回転数の上昇分も
図中αとなって、エンジン回転数Neの変動が非常に大
きくなる。
【0051】一方、図中V1等の低車速時では、アクセ
ルペダルの解放状態からキックダウン変速を行うと、変
速比偏差AbsEipは大きいが、車速VSPが低いた
め、目標入力軸回転数DsrREVは上記高速域に比し
て十分小さく、また、目標入力軸回転数DsrREVの
上昇分βも、上記高速域の上昇分αに比して小さい。
【0052】このため、低車速域では、運転者の意図に
応じてダウンシフトを行っても、車外騒音の増大は、高
速域に比して小さくなり、高速時のダウンシフトで、変
速比偏差AbsEipが大きいときのみ、時定数を変更
して変速速度を遅くすることで、車外騒音の抑制を行い
ながら、低車速域では、運転者の意図に応じた加速を行
うことが可能となって、前記従来例に比して、運転者に
与える違和感を低減できるのである。
【0053】また、Dレンジであっても、マニュアルモ
ードの場合では、予め設定した変速段(変速比の所定
値)へ迅速に移行する必要があるため、上記車外騒音抑
制制御は行わず、運転者のシフト操作に応じて変速を行
うことができる。
【0054】なお、上記実施形態では、運転状態に応じ
た時定数TgTM1、TgTM2の演算を、到達変速比
DRatioと目標変速比Ratio0の偏差に基づい
て行ったが、到達変速比DRatioと実変速比RAT
IOの偏差に基づいて演算しても良い。
【0055】また、上記実施形態では、無段変速機10
として、トロイダル型を示したが、Vベルト式などで構
成しても良い。
【0056】また、上記実施形態では、時定数を演算す
る係数K0、K2を定数としたが、運転状態に応じて変
化させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、無段変速機の変速
制御装置の概略構成図。
【図2】変速制御の一例を示すフローチャートで、変速
制御のメインルーチンを示す。
【図3】同じく、時定数演算のメインルーチンを示す。
【図4】作用を示す説明図で、アクセルペダルを解放状
態から全開位置まで踏み込んだときの目標入力軸回転数
と時間の関係を示し、図中実線が高速域を、図中破線が
低速域を示す。
【図5】車速とアクセル踏み込み量に応じた目標入力軸
回転数を示すマップである。
【符号の説明】
2 変速制御コントローラ 3 ステップモータ 5 アクセル開度センサ 6 入力軸回転センサ 7 出力軸回転センサ 8 クランク角センサ 9 セレクトスイッチ 10 無段変速機
フロントページの続き (72)発明者 赤沼 正俊 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 渡辺 充 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 島中 茂樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 田中 寛泰 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高山 潤也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA04 CA22 FB31 GC03 GC43 GC44 GC46 GC72 HA13 KA01 KA09 LA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運転状態に応じて無段変速機の到達
    変速比を演算する到達変速比演算手段と、 車両の運転状態に応じて変速速度を決定する変速速度決
    定手段と、 この変速速度に基づいて目標変速比を演算する手段と、 この目標変速比に実際の変速比が一致するように変速比
    を制御する変速制御手段とを備えた無段変速機の変速制
    御装置において、 前記変速速度決定手段は、 車速を検出する車速検出手段と、 前記到達変速比と目標変速比の偏差を演算する変速比偏
    差演算手段を備え、 車速が予め設定した高速域にあり、前記変速比の偏差が
    予め設定した値を超え、かつ、変速比の変化が大側のと
    きには、変速速度を通常変速時よりも遅く設定すること
    を特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記変速速度決定手段は、時定数に応じて
    変速速度を決定する時定数設定手段と、車速が予め設定
    した高速域にあり、前記変速比の偏差が予め設定した値
    を超え、かつ、変速比の変化が大側のときには、変速速
    度が通常変速時よりも遅くなるように前記時定数を補正
    する時定数補正手段とを有することを特徴とする請求項
    1に記載の無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記時定数設定手段は、運転状態に応じて
    前記時定数を変更することを特徴とする請求項1に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007010045A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Honda Motor Co Ltd 無段変速機制御装置
JP2009002440A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Toyota Motor Corp 自動変速機の変速制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007010045A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Honda Motor Co Ltd 無段変速機制御装置
JP4641222B2 (ja) * 2005-06-30 2011-03-02 本田技研工業株式会社 無段変速機制御装置
JP2009002440A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Toyota Motor Corp 自動変速機の変速制御装置

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