JP2001132756A - 樹脂被覆摺動材およびその製造方法 - Google Patents

樹脂被覆摺動材およびその製造方法

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JP2001132756A
JP2001132756A JP31678699A JP31678699A JP2001132756A JP 2001132756 A JP2001132756 A JP 2001132756A JP 31678699 A JP31678699 A JP 31678699A JP 31678699 A JP31678699 A JP 31678699A JP 2001132756 A JP2001132756 A JP 2001132756A
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tin oxide
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Takeshi Shindo
剛 新藤
Mitsunori Sato
光則 佐藤
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Nippon Dia Clevite Co Ltd
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑面に油が乏しい状況でも、潤滑成分であ
るPbを使用しない環境に配慮した高潤滑性能を有する
樹脂被覆摺動材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の樹脂被覆摺動材10は、裏金上
に被着形成した青銅の多孔質金属焼結層12と、多孔質
金属焼結層12中に一部が含浸される状態で被着形成し
た表面樹脂層13とを備え、表面樹脂層13は、1〜1
0体積%の酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂を主成分と
する樹脂とよりなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦摩耗特性に優
れた鉛フリーの樹脂被覆摺動材およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、四フッ化エチレン樹脂は、自
己潤滑性に優れ摩擦係数が低く、さらに、耐熱性、耐薬
品性をも有することから、軸受などの摺動材に広く使用
されている。
【0003】この四フッ化エチレン樹脂を被覆した摺動
材は、耐摩耗性に劣るため、摺動材の使用用途に応じ、
充填材として機械的特性に優れた他の樹脂や、展延性に
優れた鉛、鉛合金などの低融点物質、潤滑性に優れた黒
鉛や二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤が添加され、こ
の欠点を補っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各種の摺動材は、異なった多くの使用条件、例えば、
乾燥条件または油潤滑条件下においては、摩擦係数が低
く、要求性能を発揮するが、摺動の耐久性が十分とは言
い難いという問題がある。
【0005】さらに、近年、環境面からPbの使用が規
制される動きとなり、Pbの不使用が要求されていると
いう問題がある。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであって、潤滑面に油が乏しい状況でも、潤滑成分で
あるPbを使用しない環境に配慮した高潤滑性能を有す
る樹脂被覆摺動材およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の樹脂被
覆摺動材は、裏金上に被着形成した青銅の多孔質金属焼
結層と、前記多孔質金属焼結層中に一部が含浸される状
態で被着形成した表面樹脂層とを備え、該表面樹脂層
は、1〜10体積%の酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)を主成分とする樹脂とより構成した。 ま
た、前記表面樹脂層は、さらに、5〜15体積%の炭素
繊維を有することとした。
【0008】また、前記表面樹脂層は、さらに、5〜1
5体積%の炭素繊維と、1〜5体積%の固体潤滑剤とを
有することとした。 また、前記表面樹脂層は、さら
に、1〜5体積%の固体潤滑剤を有することとした。
【0009】また、前記酸化錫は、酸化第二錫からな
り、平均粒径を1〜10μmとした。
【0010】また、前記炭素繊維は、ピッチ系の炭素繊
維で、繊維径を10〜18μm、繊維長を30〜180
μmとした。
【0011】また、前記固体潤滑剤は、黒鉛、二硫化モ
リブデンおよび、分子量60万以下の低分子量四フッ化
エチレン樹脂のうち少なくとも1つで構成し、平均粒径
をl0μm以下とした。
【0012】また、前記四フッ化エチレン樹脂を主成分
とする樹脂は、四フッ化エチレン樹脂と、四フッ化エチ
レン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)およびま
たは四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)とが単一の粉末粒子として一
体に共凝析された樹脂粉末であり、この樹脂共凝析粉末
は、四フッ化エチレン樹脂を70〜95重量%含み、平
均粒径を300〜600μmとした。
【0013】さらに、本発明の樹脂被覆摺動材の製造方
法は、裏金上に被着形成した青銅の多孔質金属焼結層に
対し、酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする
樹脂とからなる混合物または、酸化錫と、炭素繊維と、
四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とからなる混
合物または、酸化錫と、炭素繊維と、固体潤滑剤と、四
フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とからなる混合
物を含浸して被覆焼成し樹脂被覆摺動材を製造すると
き、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂として前
記樹脂共凝析粉末を使用し、該樹脂共凝析粉末の少なく
とも表面に有機溶剤を主成分として含む溶液を湿潤させ
た後に、前記樹脂共凝析粉末に前記酸化錫または、前記
酸化錫と前記炭素繊維または、前記酸化錫と前記炭素繊
維と前記固体潤滑剤を付着させ、前記青銅の多孔質金属
焼結層に対し含浸被覆後に焼成被着することとした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0015】まず、本発明に関わる第1実施例の樹脂被
覆摺動材10につき説明する。図1は、本発明に関わる
第1実施例の樹脂被覆摺動材10の断面を模式的に示す
図である。11は鋼板などの裏金、12は青銅の多孔質
金属焼結層、13は表面樹脂層、14は酸化錫の酸化第
二錫粒子を示す。青銅の多孔質金属焼結層12は、鋼板
などの裏金11の上に青銅の合金粉を散布し、その後焼
結してCu−10%Snの多孔質金属焼結層を形成した
ものである。樹脂被覆摺動材10は、この青銅の多孔質
金属焼結層12に、酸化第二錫粒子14を付着させた四
フツ化エチレン樹脂と四フッ化エチレン−六フッ化プロ
ピレン共重合体(以下PTFE+FEP)との樹脂共凝
析粉末を青銅の多孔質金属焼12に含浸させ、表面樹脂
層13を被着したものである。
【0016】なお、この樹脂共凝析粉末は、四フツ化エ
チレン樹脂と、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体とを混合するようにすること
も、四フツ化エチレン樹脂と、四フッ化エチレン−六フ
ッ化プロピレン共重体と四フッ化エチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体とを混合するように
することもでき、以下に述べる実施例2、3についても
同様である。
【0017】樹脂被覆摺動材10により形成された軸受
は、オイル潤滑条件やドライ条件で使用されなじみ運転
で初期のなじみ摩耗が行われると、表面樹脂層13の表
面に酸化第二錫粒子14が露出するが、マトリクスであ
るPTFE+FEPが酸化第二錫粒子14の表面に移着
し摩擦係数の上昇を抑えて安定する。酸化第二錫粒子1
4は耐摩耗性に優れ荷重を支えると共に、PTFE+F
EPが本来持っている低摩擦性を引き出すことができ、
表面樹脂層13は、摩擦摩耗試験で後述するが、低摩
耗、低摩擦で耐久性のある潤滑特性が得られることとな
る。
【0018】本発明の樹脂被覆摺動材10の製造方法
は、鋼板など(銅メッキ付き鋼板も含む)の裏金11の
上に青銅の合金粉を散布後焼結して青銅の多孔質金属焼
結層12を被着形成し、PTFE+FEPの樹脂共凝析
粉末の表面に有機溶剤を含む溶液を湿潤させた後に、こ
の樹脂共凝析粉末に酸化第二錫粒子14を付着させ、青
銅の多孔質金属焼結層12上に散布し、ロールなどで含
浸被覆後に焼成被着し、表面樹脂層13を形成するもの
である。
【0019】酸化第二錫粒子14は、PTFE+FEP
の耐摩耗性を改善するために添加するが、平均粒径を1
〜10μmとしているため、平均粒径300〜600μ
mの湿潤させたPTFE+FEPの樹脂共凝析粉末の表
面に付着させ、これを多孔質金属焼結層12の上に散布
した後ロールで含浸被覆して表面樹脂層13を形成する
場合、均一に分散することができる。
【0020】次に、本発明に関わる第2実施例の樹脂被
覆摺動材20につき説明する。
【0021】図2は、本発明に関わる第2実施例の樹脂
被覆摺動材20の断面を模式的に示す図である。21は
鋼板などの裏金、22は青銅の多孔質金属焼結層、23
は表面樹脂層、24は酸化錫の酸化第二錫粒子、25は
炭素繊維(ピッチ系、以下同様)を示す。 青銅の多孔
質金属焼結層22は、第1実施例と同様に、鋼板などの
裏金21の上に青銅の合金粉を散布し、その後焼結して
Cu−10%Snの多孔質金属焼結層を形成したもので
ある。樹脂被覆摺動材20は、この青銅の多孔質金属焼
結層22に、酸化第二錫粒子24と炭素繊維25とを付
着させたPTFE+FEPの樹脂共凝析粉末を含浸し、
表面樹脂層23を被着したものである。
【0022】樹脂被覆摺動材20により形成された軸受
は、第1実施例と同様に、オイル潤滑条件やドライ条件
で使用されなじみ運転で初期のなじみ摩耗が行われる
と、表面樹脂層23の表面に酸化第二錫粒子24と炭素
繊維25とが露出するが、マトリクスであるPTFE+
FEPが酸化第二錫粒子24と炭素繊維25との表面に
移着し摩擦係数の上昇を抑えて安定する。酸化第二錫粒
子24と炭素繊維25とは耐摩耗性に優れ荷重を支える
と共に、PTFE+FEPが本来持っている低摩擦性を
引き出すことができ、表面樹脂層23は、摩擦摩耗試験
で後述するが、特にドライ条件でより低摩耗、低摩擦で
耐久性のある潤滑特性が得られることとなる。
【0023】本発明の樹脂被覆摺動材20の製造方法
は、第1実施例と同様に、鋼板など(銅メッキ付き鋼板
も含む)の裏金21の上に青銅の合金粉を散布後焼結し
て青銅の多孔質金属焼結層22を被着形成し、PTFE
+FEPの樹脂共凝析粉末の表面に有機溶剤を含む溶液
を湿潤させた後に、この樹脂共凝析粉末に酸化第二錫粒
子14と炭素繊維25とを付着させ、青銅の多孔質金属
焼結層22上に散布し、ロールなどで含浸被覆後に焼成
被着し、表面樹脂層23を形成するものである。
【0024】酸化第二錫粒子24は、第1実施例と同様
に、PTFE+FEPの耐摩耗性を改善するために添加
するが、平均粒径を1〜10μmとしているため、平均
粒径300〜600μmの湿潤させたPTFE+FEP
の樹脂共凝析粉末の表面に酸化第二錫粒子24を付着さ
せ、これを多孔質金属焼結層22の上に散布した後ロー
ルで含浸被覆して表面樹脂層23を形成する場合、均一
に分散することができる。
【0025】炭素繊維25は、PTFE+FEPの耐摩
耗性を改善するために添加するが、繊維径を10〜18
μm、繊維長さを30〜180μmとしているため、平
均粒径300〜600μmの湿潤させたPTFE+FE
Pの樹脂共凝析粉末の表面に酸化第二錫粒子24と共に
付着させ、これを多孔質金属焼結層22の上に散布した
後ロールで含浸被覆して表面樹脂層23を形成する場
合、炭素繊維25が軸受面に対し垂直になったり繊維同
士が絡みあうことなく、軸受面に対し平行に並ぶように
することができる。
【0026】さらに、本発明に関わる第3実施例の樹脂
被覆摺動材30につき説明する。
【0027】図3は、本発明に関わる第3実施例の樹脂
被覆摺動材30の断面を模式的に示す図である。31は
鋼板などの裏金、32は青銅の多孔質金属焼結層、33
は表面樹脂層、34は酸化第二錫粒子、35は炭素繊維
(ピッチ系、以下同様)、36は固体潤滑剤を示す。
【0028】青銅の多孔質金属焼結層32は、第1、第
2実施例と同様に、鋼板などの裏金31の上に青銅の合
金粉を散布し、その後焼結してCu−10%Snの多孔
質金属焼結層を形成したものである。樹脂被覆摺動材3
0は、この青銅の多孔質金属焼結層32に、酸化第二錫
粒子34と炭素繊維35と固体潤滑剤36とを付着させ
たPTFE+FEPの樹脂共凝析粉末を含浸し、表面樹
脂層33を被着したものである。
【0029】樹脂被覆摺動材30により形成された軸受
は、第1、第2実施例と同様に、オイル潤滑条件やドラ
イ条件で使用されなじみ運転で初期のなじみ摩耗が行わ
れると、表面樹脂層33の表面に酸化第二錫粒子34と
炭素繊維35とが露出するが、マトリクスであるPTF
E+FEPと、固体潤滑剤36とが酸化第二錫粒子34
と炭素繊維35との表面に移着して混合皮膜を形成し、
摩擦係数の上昇を抑えて安定する。酸化第二錫粒子34
と炭素繊維35とは耐摩耗性に優れ荷重を支えると共
に、PTFE+FEPが本来持っている低摩擦性を引き
出すことができ、表面樹脂層33は、摩擦摩耗試験で後
述するが、固体潤滑剤36の付着により特にドライ条件
でさらに低摩耗、低摩擦で耐久性のある潤滑特性が得ら
れることとなる。
【0030】本発明の樹脂被覆摺動材30の製造方法
は、第1、第2実施例と同様に、鋼板など(銅メッキ付
き鋼板も含む)の裏金31の上に青銅の合金粉を散布後
焼結して青銅の多孔質金属焼結層32を被着形成し、P
TFE+FEPの樹脂共凝析粉末の表面に有機溶剤を含
む溶液を湿潤させた後に、この樹脂共凝析粉末に酸化第
二錫粒子34と炭素繊維35と固体潤滑剤36とを付着
させ、青銅の多孔質金属焼結層32上に散布し、ロール
などで含浸被覆後に焼成被着し、表面樹脂層33を形成
するものである。
【0031】酸化第二錫粒子34は、第1、第2実施例
と同様に、PTFE+FEPの耐摩耗性を改善するため
に添加するが、平均粒径を1〜10μmとしているた
め、平均粒径300〜600μmの湿潤させたPTFE
+FEPの樹脂共凝析粉末の表面に付着させ、これを多
孔質金属焼結層32の上に散布した後ロールで含浸被覆
して表面樹脂層33を形成する場合、均一に分散するこ
とができる。
【0032】炭素繊維35は、第2実施例と同様に、P
TFE+FEPの耐摩耗性を改善するために添加する
が、炭素繊維35は繊維径を10〜18μm、繊維長さ
を30〜180μmとしているため、平均粒径300〜
600μmの湿潤させたPTFE+FEPの樹脂共凝析
粉末の表面に酸化第二錫粒子34と固体潤滑剤36と共
に付着させ、これを多孔質金属焼結層32の上に散布し
た後ロールで含浸被覆して表面樹脂層33を形成する場
合、炭素繊維35が軸受面に対し垂直になったり繊維同
士が絡みあうことなく、軸受面に対し平行に並ぶように
することができる。
【0033】固体潤滑剤36は、PTFE+FEPの耐
摩耗性を改善するために添加するが、黒鉛、二硫化モリ
ブデン(以下MoS2)および、分子量60万以下の低
分子量PTFEなどから、これらの平均粒径を10μm
以下とし添加するため、PTFE+FEPに付着させ均
等に混合した皮膜を形成することができる。
【0034】なお、第3の実施例では、樹脂被覆摺動材
30は、青銅の多孔質金属焼結層32に、酸化第二錫粒
子34と炭素繊維35と固体潤滑剤36とを付着させた
PTFE+FEPの樹脂共凝析粉末を含浸し、表面樹脂
層33を被着した例について述べたが、青銅の多孔質金
属焼結層32に、酸化第二錫粒子34と固体潤滑剤36
とを付着させたPTFE+FEPの樹脂共凝析粉末を含
浸し、表面樹脂層を被着し、特にドライ条件でさらに低
摩耗、低摩擦で耐久性のある潤滑特性を得ることもでき
る。
【0035】次に、本発明の樹脂被覆摺動材10、2
0、30および比較例の試供品によりオイル潤滑条件と
ドライ条件とで行った摩擦摩耗試験につき述べる。
【0036】オイル潤滑条件の摩擦摩耗試験は、 1.試験機 鈴木式摩擦摩耗試験機 2.荷重 4.9MPa 3.速度 5m/mim 4.時間 4時間 5.潤滑 ショックアブソーバオイル 6.油温 70℃ 7.相手軸 材質;S45C、粗さ;Ra0.2、硬
さ;HRc≒55 で行い、また、ドライ条件の摩擦摩耗試験は、 1.試験機 鈴木式摩擦摩耗試験機 2.荷重 0.74MPa 3.速度 120m/mim 4.時間 1時間 5.潤滑 ドライ 6.油温 常温 7.相手軸 材質;S45C、粗さ;Ra0.2、硬
さ;HRc≒55 で行った。
【0037】表1は、試供品No.1〜17の組成成分
と試験結果を示す。試供品No.1〜14は、Cu−1
0%Snの青銅の多孔質金属焼結層12、22、32
に、表面樹脂層13、23、33を形成したものであ
る。表面樹脂層13、23、33は、予め定めた体積%
のPTFE+10%FEPと、予め定めた体積%の酸化
第二錫粒子14、24、34と、予め定めた体積%の炭
素繊維25、35と、予め定めた体積%の固体潤滑剤3
6(MoS2、黒鉛または低分子PTFE)の組成より
形成した。
【0038】試供品No.1〜5は第1実施例の試供品
を示し、試供品No.6〜9および試供品No.15は
第2実施例の試供品を示し、試供品No.10〜14は
第3実施例の試供品を示し、試供品No.16、17は
比較例の試供品を示す。試供品No.1〜17のオイル
潤滑条件とドライ条件の試験結果のデータは表1の右側
に示す。
【0039】図4は、第1実施例(試供品No.1〜
5)のオイル潤滑条件での摩擦摩耗試験の試験結果をグ
ラフで示すもので、図4(A)は、酸化錫(酸化第二錫
粒子14)添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図4
(B)は、酸化錫(酸化第二錫粒子14)添加量に対す
る摩擦係数のグラフを示す。
【0040】図5は、第1実施例(試供品No.1〜
5)のドライ条件での摩擦摩耗試験の試験結果をグラフ
で示すもので、図5(A)は、酸化錫(酸化第二錫粒子
14)添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図5
(B)は、酸化錫(酸化第二錫粒子14)添加量に対す
る摩擦係数のグラフを示す。
【0041】表1および図4、5により、試供品No.
1〜5の試験結果につき説明する。酸化錫が添加されな
い場合(試供品No.16、17)には、オイル潤滑条
件とドライ条件共に、摩耗量は大きく、1体積%未満で
は耐摩耗性が不十分で添加効果は現れず摩耗量が増加し
て耐摩耗性が低下していることが分かる。また、10体
積%をこえると、オイル潤滑条件では、PTFE+FE
Pの酸化錫への移着が不充分となり一部酸化錫が潤滑面
に露出するため、摩擦係数が増加し、ドライ条件では、
PTFE+FEPが酸化錫を保持する力が弱くなり耐摩
耗性は低下し、摩耗量が増加していることが分かる。酸
化錫の添加量が1〜10体積%の範囲ではオイル潤滑条
件とドライ条件共に、摩擦係数も摩耗量も全般的に低い
範囲にある。
【0042】従って、オイル潤滑条件とドライ条件に於
いて、酸化錫の添加は、1〜10体積%で低摩耗、低摩
擦であり、また、摩擦摩耗試験は前記した試験条件の試
験時間行ったものであり耐久性も十分あると言える。
【0043】また、早期に軸受面と軸とのなじみ摩耗は
完了し、表面樹脂層13は耐久性のある潤滑が得られ、
安定した摺動が行われていた。以上、第1実施例の樹脂
被覆摺動材10は、Pbを使用することなく、低摩耗、
低摩擦で耐久性のある潤滑性能にすることができる。
【0044】図6は、第2実施例(試供品No.6〜
9)のオイル潤滑条件での摩擦摩耗試験の試験結果をグ
ラフで示すもので、図6(A)は、炭素繊維添加量に対
する摩耗量のグラフを示し、図6(B)は、炭素繊維添
加量に対する摩擦係数のグラフを示す。
【0045】図7は、第2実施例(試供品No.6〜
9)のドライ条件での摩擦摩耗試験の試験結果をグラフ
で示すもので、図7(A)は、炭素繊維添加量に対する
摩耗量のグラフを示し、図7(B)は、炭素繊維添加量
に対する摩擦係数のグラフを示す。
【0046】表1および図6、7により、試供品No.
6〜9の試験結果につき説明する。オイル潤滑条件に於
いては、炭素繊維の添加が15体積%をこえるとPTF
E+FEPの炭素繊維への移着が充分行われず一部炭素
繊維が潤滑面に露出するので、摩擦係数が増加してい
る。また、ドライ条件においては、摩擦係数と摩擦量共
に、5%未満では炭素繊維の添加量が少なくて添加効果
は現れず、摩耗量が増加し、耐摩耗性が不十分で、摩擦
係数も増加している。炭素繊維の添加量が5〜10%の
範囲では摩擦係数と摩擦量共に、オイル潤滑条件とドラ
イ条件で低く、特に、オイル潤滑条件下での性能を損な
うことなくドライ条件での摩擦摩耗特性を改善してお
り、ドライ条件で第1実施例より低い。
【0047】従って、オイル潤滑条件とドライ条件に於
いて炭素繊維の添加は、5〜15体積%で低摩耗、低摩
擦であることが分かり、摩擦摩耗試験は前記した試験条
件の試験時間行ったものであり耐久性も十分あると言え
る。
【0048】また、早期に軸受面と軸とのなじみ摩耗は
完了し、表面樹脂層23は耐久性のある潤滑が得られ、
安定した摺動が行われていた。
【0049】以上、第2実施例の樹脂被覆摺動材20
は、Pbを使用することなく、低摩耗、低摩擦であり、
特にドライ条件で第1実施例の試験結果より低摩耗、低
摩擦であり、また、耐久性もある潤滑性能にすることが
できる。
【0050】表1により、特にグラフでは示さないが、
第3実施例(試供品No.10〜14)の試験結果につ
き説明する。1〜5体積%の固体潤滑剤の組成混入によ
り、オイル潤滑条件とドライ条件共に、摩擦係数が低く
なっており、特にドライ条件で第2実施例よりさらに摩
擦係数と摩耗量が全般的に低くなっている。また、PT
FE+FEPの換りにPTFEを使用した試供品No.
15の摩耗量はオイル潤滑条件とドライ条件共に大き
い。固体潤滑剤の添加は1%未満では添加効果はなく、
5体積%をこえるとオイル潤滑条件とドライ条件共に、
耐摩耗性は低下する。1〜5体積%の範囲でオイル潤滑
条件とドライ条件共に、低摩耗、低摩擦であり、特にド
ライ条件で第2実施例より低摩耗、低摩擦である。
【0051】従って、固体潤滑剤を1〜5体積%混入す
ることにより、より低摩耗、低摩擦となり、摩擦摩耗試
験は前記した試験条件の試験時間行ったものであり耐久
性も十分あると言える。
【0052】また、試供品No.10〜14は、早期に
軸受面と軸とのなじみ摩耗は完了し、表面樹脂層23は
耐久性のある潤滑が得られ、摩擦係数には変動が見られ
ない安定した摺動が行われていた。
【0053】以上、第3実施例の樹脂被覆摺動材30
は、Pbを使用することなく、低摩耗、低摩擦であり、
特にドライ条件で第2実施例の試験結果より低摩耗、低
摩擦であり、また、耐久性もある潤滑性能にすることが
できる。
【0054】また、第3の実施例は、前記したごとく、
青銅の多孔質金属焼結層32に、酸化第二錫粒子34と
固体潤滑剤36とを付着させたPTFE+FEPの樹脂
共凝析粉末を含浸し、表面樹脂層を被着する場合も、固
体潤滑剤を1〜5体積%混入することにより、特にドラ
イ条件で低摩耗、低摩擦で耐久性もある潤滑特性にする
ことができる。
【0055】なお、上記樹脂被覆摺動材10、20、3
0は、オイル潤滑とドライ(無潤滑)に使用する例に付
いて述べたが、これに限定されることなくグリース付な
ど各種の摺動用途に使用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の樹脂被覆摺動材は、裏金上に被
着形成した青銅の多孔質金属焼結層と、前記多孔質金属
焼結層中に一部が含浸される状態で被着形成した表面樹
脂層とを備え、該表面樹脂層は、1〜10体積%の酸化
錫と、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とより
構成したため、耐摩耗性に優れた酸化錫が荷重を支える
と共に、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂が持
っている低摩擦性を引き出すことができ、表面樹脂層
は、Pbを使用することなく、低摩耗、低摩擦で耐久性
のある潤滑性能にすることができる。
【0057】また、前記表面樹脂層は、さらに、5〜1
5体積%の炭素繊維を有することとしたため、低摩耗、
低摩擦で、特にドライ条件でより低摩耗、低摩擦であ
り、また、耐久性もある潤滑性能にすることができる。
【0058】また、前記表面樹脂層は、さらに、5〜1
5体積%の炭素繊維と、1〜5体積%の固体潤滑剤とを
有することとしたため、低摩耗、低摩擦で、特にドライ
条件でさらに低摩耗、低摩擦であり、また、耐久性もあ
る潤滑性能にすることができる。 また、前記表面樹脂
層は、さらに、1〜5体積%の固体潤滑剤を有すること
としたため、低摩耗、低摩擦で、特にドライ条件でさら
に低摩耗、低摩擦であり、また、耐久性もある潤滑性能
にすることができる。
【0059】また、前記酸化錫は、酸化第二錫からな
り、平均粒径を1〜10μmとしたため、表面樹脂層に
均一に分散することができ、耐摩耗性を改善することが
できる。
【0060】また、前記炭素繊維は、ピッチ系の炭素繊
維で、繊維径を10〜18μm、繊維長を30〜180
μmとしたため、炭素繊維が軸受面に対し垂直になった
り繊維同士が絡みあうことなく、軸受面に対し平行に並
ぶようにすることができ、耐摩耗性を改善することがで
きる。
【0061】また、前記固体潤滑剤は、黒鉛、二硫化モ
リブデンおよび、分子量60万以下の低分子量四フッ化
エチレン樹脂のうち少なくとも1つで構成し、平均粒径
をl0μm以下としたため、四フッ化エチレン樹脂を主
成分とする樹脂に付着させ均等に混合した皮膜を形成す
ることができ、摩擦性を改善することができる。
【0062】また、前記四フッ化エチレン樹脂を主成分
とする樹脂は、四フッ化エチレン樹脂と、四フッ化エチ
レン−六フッ化プロピレン共重合体およびまたは四フッ
化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体とが単一の粉末粒子として一体に共凝析された樹脂
粉末であり、この樹脂共凝析粉末は、四フッ化エチレン
樹脂を70〜95重量%含み、平均粒径を300〜60
0μmとしたため、酸化錫と炭素繊維を均等に付着する
ことができ、耐摩耗性を改善することができる。
【0063】さらに、本発明の樹脂被覆摺動材の製造方
法は、裏金上に被着形成した青銅の多孔質金属焼結層に
対し、酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする
樹脂とからなる混合物または、酸化錫と、炭素繊維と、
四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とからなる混
合物または、酸化錫と、炭素繊維と、固体潤滑剤と、四
フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とからなる混合
物を含浸して被覆焼成し樹脂被覆摺動材を製造すると
き、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂として前
記樹脂共凝析粉末を使用し、該樹脂共凝析粉末の少なく
とも表面に有機溶剤を主成分として含む溶液を湿潤させ
た後に、前記樹脂共凝析粉末に前記酸化錫または、前記
酸化錫と前記炭素繊維または、前記酸化錫と前記炭素繊
維と前記固体潤滑剤を付着させ、前記青銅の多孔質金属
焼結層に対し含浸被覆後に焼成被着することとしたた
め、樹脂被覆摺動材を的確・容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる第1実施例の樹脂被覆摺動材の
断面を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明に関わる第2実施例の樹脂被覆摺動材の
断面を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明に関わる第3実施例の樹脂被覆摺動材の
断面を模式的に示す断面図である。
【図4】第1実施例のオイル潤滑条件での摩擦摩耗試験
の試験結果をグラフで示すもので、図4(A)は、酸化
錫添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図4(B)
は、酸化錫添加量に対する摩擦係数のグラフを示す。
【図5】図5は、第1実施例のドライ条件での摩擦摩耗
試験の試験結果をグラフで示すもので、図5(A)は、
酸化錫添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図5
(B)は、酸化錫添加量に対する摩擦係数のグラフを示
す。
【図6】第2実施例のオイル潤滑条件での摩擦摩耗試験
の試験結果をグラフで示すもので、図6(A)は、炭素
繊維添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図6(B)
は、炭素繊維添加量に対する摩擦係数のグラフを示す。
【図7】第2実施例のドライ条件での摩擦摩耗試験の試
験結果をグラフで示すもので、図7(A)は、炭素繊維
添加量に対する摩耗量のグラフを示し、図7(B)は、
炭素繊維添加量に対する摩擦係数のグラフを示す
【符号の説明】
10、20、30 樹脂被覆摺動材 11、21、31 鋼板などの裏金 12、22、23 青銅の多孔質金属焼結層 13、23、33 表面樹脂層 14、24、34 酸化第二錫粒子 25、35 炭素繊維 36 固体潤滑剤
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08K 3/22 3/30 3/30 7/06 7/06 C08L 27/18 C08L 27/18 Fターム(参考) 3J011 LA01 QA03 QA05 SA05 SB03 SB05 SB19 SC05 SE05 SE06 4F100 AA09B AA28B AA37B AB01A AB03A AB17B AB23B AB31B AD11B AK17B AK17J AK18B AK18J AL01B BA02 DE01B DG01B DG03B DJ00B EJ482 EJ822 GB51 JA07B JK16 4J002 BD122 BD151 BD152 BD153 BD162 DA017 DA028 DC009 DE096 DG028 FA047 GM05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金上に被着形成した青銅の多孔質金属
    焼結層と、前記多孔質金属焼結層中に一部が含浸される
    状態で被着形成した表面樹脂層とを備え、該表面樹脂層
    は、1〜10体積%の酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂
    を主成分とする樹脂とよりなることを特徴とする樹脂被
    覆摺動材。
  2. 【請求項2】 前記表面樹脂層は、さらに、5〜15体
    積%の炭素繊維を有することを特徴とする請求項1に記
    載の樹脂被覆摺動材。
  3. 【請求項3】 前記表面樹脂層は、さらに、5〜15体
    積%の炭素繊維と、1〜5体積%の固体潤滑剤とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆摺動材。
  4. 【請求項4】 前記表面樹脂層は、さらに、1〜5体積
    %の固体潤滑剤を有することを特徴とする請求項1に記
    載の樹脂被覆摺動材。
  5. 【請求項5】 前記酸化錫は、酸化第二錫からなり、平
    均粒径が1〜10μmであることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載の樹脂被覆摺動材。
  6. 【請求項6】 前記炭素繊維は、ピッチ系の炭素繊維
    で、繊維径が10〜18μm、繊維長が30〜180μ
    mであるごとを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の樹脂被覆摺動材。
  7. 【請求項7】 前記固体潤滑剤は、黒鉛、二硫化モリブ
    デンおよび、分子量60万以下の低分子量四フッ化エチ
    レン樹脂のうち少なくとも1つで構成し、平均粒径がl
    0μm以下であることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の樹脂被覆摺動材。
  8. 【請求項8】 前記四フッ化エチレン樹脂を主成分とす
    る樹脂は、四フッ化エチレン樹脂と、四フッ化エチレン
    −六フッ化プロピレン共重合体およびまたは四フッ化エ
    チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
    とが単一の粉末粒子として一体に共凝析された樹脂粉末
    であり、この樹脂共凝析粉末は、四フッ化エチレン樹脂
    を70〜95重量%含み、平均粒径が300〜600μ
    mであることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れか1項に記載の樹脂被覆摺動材。
  9. 【請求項9】 裏金上に被着形成した青銅の多孔質金属
    焼結層に対し、酸化錫と、四フッ化エチレン樹脂を主成
    分とする樹脂とからなる混合物または、酸化錫と、炭素
    繊維と、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とか
    らなる混合物または、酸化錫と、炭素繊維と、固体潤滑
    剤と、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂とから
    なる混合物を含浸して被覆焼成し樹脂被覆摺動材を製造
    するとき、四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂と
    して前記樹脂共凝析粉末を使用し、該樹脂共凝析粉末の
    少なくとも表面に有機溶剤を主成分として含む溶液を湿
    潤させた後に、前記樹脂共凝析粉末に前記酸化錫また
    は、前記酸化錫と前記炭素繊維または、前記酸化錫と前
    記炭素繊維と前記固体潤滑剤を付着させ、前記青銅の多
    孔質金属焼結層に対し含浸被覆後に焼成被着することを
    特徴とする樹脂被覆摺動材の製造方法。
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