JP2001132706A - 油圧サーボ弁 - Google Patents

油圧サーボ弁

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JP2001132706A
JP2001132706A JP31150399A JP31150399A JP2001132706A JP 2001132706 A JP2001132706 A JP 2001132706A JP 31150399 A JP31150399 A JP 31150399A JP 31150399 A JP31150399 A JP 31150399A JP 2001132706 A JP2001132706 A JP 2001132706A
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敏文 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダのロッドの前進と後退の切り替
わり時の圧力変動の防止及び前進時と後退時でロッドの
応答性の均一化の両立を行うことのできる油圧サーボ弁
を提供する。 【解決手段】 油圧シリンダのヘッド側油圧室の断面積
とロッド側油圧室の断面積の比に基づき、油圧サーボ弁
のスリーブ28とスプール30の相対位置で決まる第一
供給開口(ヘッド側サーボ弁上流開口面積)S1、第一
排出開口(ロッド側サーボ弁下流開口面積)S2、第二
供給開口(ロッド側サーボ弁上流開口面積)S3、第二
排出開口(ヘッド側サーボ弁下流開口面積)S4の面積
比を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧サーボ弁、特
に、油圧サーボ弁によって駆動制御される油圧シリンダ
の動作時の振動や騒音の低減及び駆動速度の安定化を行
うことのできる油圧サーボ弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から工作機械や重量物を駆動する設
備を制御するアクチュエータとして、重荷重を比較的高
速でかつ容易に制御することのできる油圧サーボ機構が
しばしば用いられている。工作機械としては、例えば、
高速パンチングプレスや高速圧延機、高速杭打ち機等が
あり、重量物を駆動する設備としては、例えば、パイロ
ット訓練用フライトシュミレータや舞台装置、高速振動
試験機等がある。
【0003】このような工作機械や設備の可動部分を制
御する油圧サーボ機構は、実際に工作機械や設備の可動
部分に接続されるロッドを有する油圧シリンダと、この
油圧シリンダのロッドを進退させるために油圧供給源か
ら動作油を油圧シリンダの油圧室に対して供給及び排出
制御する油圧サーボ弁を含んでいる。
【0004】一般的な油圧サーボ弁は、油圧サーボ弁本
体内部に円筒状のスリーブと当該スリーブの内部を摺動
可能なスプールを備えている。そして、前記スリーブに
は、油圧供給源が接続されるプレッシャーポートに連通
し前記油圧シリンダのロッドを前進させるために動作油
を油圧シリンダの油圧室(ヘッド側油圧室)に供給する
ヘッド側供給開口と、前記油圧シリンダのロッドを後退
させるために動作油を油圧シリンダの油圧室(ロッド側
油圧室)に供給するロッド側供給開口、及び前記ヘッド
側油圧室への動作油の流入に伴いロッド側油圧室から排
出される動作油またはロッド側油圧室への動作油の流入
に伴いヘッド側油圧室から排出される動作油を油圧供給
源側に戻すロッド側排出開口及びヘッド側排出開口が形
成されている。なお、スリーブを含む油圧サーボ弁本体
には、前記ヘッド側供給開口とヘッド側排出開口が連通
可能で、油圧シリンダのヘッド側油圧ホースが接続され
るヘッド側コントロールポートと、前記ロッド側供給開
口とロッド側排出開口が連通可能で、油圧シリンダのロ
ッド側油圧ホースが接続されるロッド側コントロールポ
ートと、油圧供給源の油圧供給ホースが接続されるプレ
ッシャーポートと、油圧供給源の油圧回収側が接続され
るリターンポートが形成されている。
【0005】前記スプールは、電磁バルブのON・OF
F制御やコイルに流れる磁束によるトルク制御を利用し
た油圧制御等によりスリーブ内を摺動し、前述した供給
開口や排出開口の開閉を行っている。その結果、油圧シ
リンダ側に対して供給及び排出される動作油の流路の切
り換えを行い、ロッドの進退制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、油圧サーボ弁
は、様々なタイプ(片ロッドシリンダや両ロッドシリン
ダ、有効径やストロークの異なるシリンダ等)の油圧シ
リンダに接続できるように、前述した供給開口や排出開
口は同一形状に形成され、供給開口及び排出開口の開閉
面積関係はロッドの前進時と後退時とで、同一になるよ
うにしている。
【0007】しかし、例えば、片ロッドタイプの油圧シ
リンダでは、ヘッド側油圧室とロッド側油圧室とでは、
その断面積が異なっているため、供給開口と排出開口と
が同一形状の油圧サーボ弁で制御を行った場合、ロッド
の駆動方向が切り替わる時、ヘッド側油圧室で作用する
圧力とロッド側油圧室で作用する圧力が異なってしま
う。そのため、切り替わりの前後で、例えば、ヘッド側
油圧室に着目すると、そこに作用する圧力は急激に変化
(圧力ジャンプ)してしまう。図10(a),(b)に
片ロッド油圧シリンダを駆動した場合のシュミレーショ
ン結果を示す。図10(a)は、目標値(油圧シリンダ
システム側からのヘッド(ロッド)位置の目標値)とロ
ッド(ヘッド)の変位を示し、図10(b)は、その時
のヘッド側油圧室の圧力P1とロッド側油圧室の圧力P2
の変化を示している。図10(a)において、横軸の時
間0.04の時にロッドの前進が開始され、時間0.0
5の時に前進から後退に切り替わっている(目標値に対
してオーバランしているので、フィードバック制御がか
かっている)。その後、時間0.09まで僅かずつ後退
し時間0.09以降ロッドの本格的な後退が開始されて
いる。図10(b)に示すように、ロッドの駆動方向が
切り替わる時、時間0.04付近と時間0.05付近で
ヘッド側油圧室の圧力P1とロッド側油圧室の圧力P2が
それぞれ急激に変化している。ロッドの駆動方向が切り
替わる時に、圧力P1,P2が変動する原因を以下に示
す。
【0008】まず、油圧の基本的な関係式を示す。ベル
ヌーイの定理より同一流線上では以下の式が成り立つ。
【0009】
【数1】 この条件で、下流側速度V2を求めると以下のようにな
る。
【0010】
【数2】 そして、流線を通る面積をSとすれば、単位時間に流れ
る流量Qは以下の式で表される。ただし、流量係数(補
正係数)をCとする。
【0011】
【数3】 上述の関係に基づき、片ロッドシリンダを油圧サーボ弁
で制御して、油圧シリンダのロッドが前進及び後退する
場合の挙動について説明する。なお、以下の説明におい
て、油圧シリンダのヘッド側サーボ弁上流開口面積(第
一供給開口の開口面積)S1、ロッド側サーボ弁下流開
口面積(第一排出開口の開口面積)S2、ロッド側サー
ボ弁上流開口面積(第二供給開口の開口面積)S3、ヘ
ッド側サーボ弁下流開口面積(第二排出開口の開口面
積)S4とし、油圧シリンダのヘッド側油圧室の断面積
A1、ロッド側油圧室の断面積A2、ロッドの前進時のヘ
ッド側圧力P1g、ロッドの前進時ロッド側圧力P2g、ロ
ッドの後退時のヘッド側圧力P1r、ロッドの後退時ロッ
ド側圧力P2r、ロッドの前進速度Vg、ヘッド側を基準
にしたロッドの前進速度Vg1、ロッド側を基準にしたロ
ッドの前進速度Vg2、ロッドの後退速度Vr、ヘッド側
を基準にしたロッドの後退速度Vr1、ロッド側を基準に
したロッドの後退速度Vr2、ロッドにかかる外力F、油
圧供給源の供給圧力PS、とする。
【0012】油圧シリンダに働く力のバランス式と流体
の連続の式は、前進の場合と後退の場合とで以下のよう
になる。
【0013】
【数4】 そして、片ロッドシリンダの油圧室の面積の一例として
A1/A2=2の場合(F=0とする)、(式1)の力の
バランスがA1P1g=A2P2gとなり、P1g=1/2P2g
となり、(式2)に代入する。同様に、(式3)の力の
バランスがA1P1r=A2P2rとなり、P1r=1/2P2r
となり、(式4)に代入すると、(式5)に示しように
Vg1,Vg2,Vr1,Vr2が求まる。
【0014】
【数5】 この時、P2g及びP2rを0〜PSまで変化させると、
(式5)のVg1,Vg2,Vr1,Vr2は、図11(a),
(b)のようになる。図11(a)において、Vg1とV
g2の交点が前進時の動作点であり、図11(b)におい
て、Vr1とVr2の交点が後退時の動作点である。すなわ
ち、前進時と後退時の動作点が異なるため、ロッドの駆
動方向の切り替え時に圧力ジャンプが発生する。
【0015】この圧力ジャンプが起こるときには、動作
油の急激な流れが発生する。この急激な動作油の流れ
は、衝撃力として油圧サーボ弁や油圧シリンダに作用
し、振動や騒音の原因に成ってしまうという問題があ
る。また、局部的に発生するキャビテーションにより油
圧サーボ弁を構成している材料の壊食を招く。さらに、
切り替わり時の圧力ジャンプは、動作油の急激な流速の
変化を招く。その結果、油圧サーボ弁の動作指令に対す
る実際のロッドの動作応答性の違いに繋がり、ロッドの
前進と後退を同一の応答特性で制御することが困難であ
るという問題がある。
【0016】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、油圧シリンダの前進と後退の切り替わり時に発生
する振動や騒音を低減することができる油圧サーボ弁を
提供することを目的とする。また、油圧シリンダの前進
と後退における応答性の均一化を行うことのできる油圧
サーボ弁を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、第1の発明は、油圧シリンダのロッドを所
定方向に駆動するために油圧供給源からの動作油を前記
油圧シリンダの第一油圧室に供給する第一供給開口及び
それに伴う油圧シリンダからの排出油を回収する第一排
出開口と、前記油圧シリンダのロッドを逆方向に駆動す
るために動作油を油圧シリンダの第二油圧室に供給する
第二供給開口及びそれに伴う油圧シリンダからの排出油
を回収する第二排出開口と、を有するスリーブと、前記
スリーブ内を摺動して前記第一供給開口と第一排出開口
及び第二供給開口と第二排出開口の開口状態を決定する
スプールと、を含む油圧サーボ弁において、前記油圧シ
リンダの第一油圧室と第二油圧室との断面積比に応じ
て、前記第一供給開口、第一排出開口、第二供給開口、
第二排出開口の開口面積比を決定することを特徴とす
る。
【0018】この構成によれば、開口面積比を油圧シリ
ンダの第一油圧室と第二油圧室の断面積に応じて変化さ
せることで、第一油圧室と第二油圧室の動作圧力の調節
を行うことができるので、油圧シリンダのロッドの前進
と後退の切り替わり時に圧力差を生じないようにするこ
とができる。従って、動作油の急激な流れを防止するこ
とが可能になり、切り替わり時のキャビテーションの発
生防止と振動や騒音の発生を低減することができる。ま
た、動作油の流速の急激な変化も防止することができる
ので、ロッドの前進時と後退時の応答性の差異を低減す
ることができる。
【0019】上記のような目的を達成するために、第2
の発明は、第1の発明において、前記第一供給開口と第
二排出開口の開口面積比が第一排出開口と第二供給開口
の開口面積比に等しく、かつ前記第一供給開口と第一排
出開口の開口面積比が前記第一油圧室と第二油圧室の面
積比に等しいことを特徴とする。
【0020】この構成によれば、特に片ロッドタイプの
油圧シリンダのロッドの前進と後退の切り替わり時の圧
力格差を無くすことができるので、動作油の急激な流れ
を防止することが可能になり、切り替わり時の振動や騒
音の発生を低減することができる。
【0021】上記のような目的を達成するために、第3
の発明は、第1または第2の発明において、前記第一供
給開口と第二排出開口の開口面積比が第一排出開口と第
二供給開口の開口面積比に等しく、かつ前記第二供給開
口と第一排出開口の開口面積比が前記第一油圧室と第二
油圧室の面積比の平方根に等しいことを特徴とする。
【0022】この構成によれば、動作油の流速をロッド
の前進時と後退時とで等しくすることができるので、特
に片ロッドタイプの油圧シリンダで外力の付加を無視す
る場合、ロッドの前進時と後退時の応答性の差異を低減
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0024】油圧サーボ弁のスプールを駆動制御する方
式には、スプールを電磁コイル等を用いて直接制御する
直動方式やノズルフラッパと呼ばれる揺動子を電磁コイ
ル等で駆動してノズルフラッパに作用している油圧バラ
ンスを変化させて、その油圧バランスの変化でスプール
を駆動する間接駆動方式等がある。前記直動方式が制御
信号のON・OFFによりスプールを間欠的に駆動し、
それによるスプールの動きをフィードバックして位置制
御を行っているのに対して、ノズルフラッパを用いた間
接駆動方式では、ノズルフラッパの揺動量を電磁コイル
に供給する信号によって任意に制御できるためスプール
も連続的に駆動することが可能であり、微妙なスプール
の制御を行うことができる。すなわち、油圧サーボ弁で
制御する油圧シリンダに対して微妙な駆動制御を行うこ
とができる。
【0025】本実施形態では、図1に示すようにノズル
フラッパを用いた間接駆動方式で制御する油圧サーボ弁
を例に取って説明する。図1において、油圧サーボ弁本
体10のハウジングの表面に積層される形でノズルフラ
ッパ本体12が配置されている。ノズルフラッパ本体1
2の内部には、電機子(アーマチュア)14とコイル1
6と永久磁石(不図示)を有するトルクモータ18が配
置されている。コイル16は入力制御信号に応じて磁界
を発生し、永久磁石との相互作用により、電機子14に
トルクを及ぼす。すなわち電機子14はコイル16の磁
界に応じて図面に垂直な軸に対して時計回り又は反時計
回りに傾斜する。前記電機子14にはノズルフラッパ2
0が接続され、このノズルフラッパ20は一対の対向す
るノズル22a,22bの間に配置されている。
【0026】油圧サーボ弁本体10で油圧供給源(不図
示)が接続されるプレッシャーポートPsからの流路
は、油圧サーボ弁本体10内部で分岐し、その一部は、
フィルタ24及びその両端側に配置されたオリフィス2
6a,26bに連通している。そして、オリフィス26
a,26bの下流で、更に流路が分岐し、一方は前記ノ
ズル22a,22bに連通し、他方は、油圧サーボ弁本
体10内部のスリーブ28の内径部を摺動するスプール
30の両端側の圧力室32a,32bに連通している。
また、前記油圧サーボ弁本体10には、駆動対象である
油圧シリンダ(不図示)のヘッド側油圧室(第一油圧
室)に接続され動作油圧の供給及び排出を行うコントロ
ールポートP1と、ロッド側油圧室(第二油圧室)に接
続され動作油圧の供給及び排出を行うコントロールポー
トP2が形成されている。このコントロールポートP1,
P2は油圧シリンダの第一油圧室または第二油圧室に動
作油を供給する場合、前記プレッシャーポートPsと連
通する。更に、油圧サーボ弁本体10には、コントロー
ルポートP1,P2を介して回収された第一油圧室または
第二油圧室からの動作油を油圧供給源に戻すリターンポ
ートRが形成されている。なお、ノズル22a,22b
を通過する動作油の量は微量であるが、通過した動作油
はリターンポートRに戻る。
【0027】前記スプール30は、複数のフランジを有
する円筒形状を呈している。一方、スリーブ28は壁面
に複数の窓を有している。そして、前記スプール30が
スリーブ28内部を摺動することによりフランジと窓の
位置関係が変化し、開口が形成され、プレッシャーポー
トPs、コントロールポートP1,P2、リターンポート
Rの連通状態の切り換えを行い、油圧シリンダのロッド
の進退駆動を行っている。図1において、前記開口は、
プレッシャーポートPsとコントロールポートP1とを
連通して、動作油を油圧シリンダのヘッド側油圧室に供
給する第一供給開口S1と、コントロールポートP2とリ
ターンポートRを連通して、油圧シリンダのロッド側油
圧室から排出された動作油を油圧供給源に戻す第一排出
開口S2と、プレッシャーポートPsとコントロールポ
ートP2とを連通して、動作油を油圧シリンダのロッド
側油圧室に供給する第二供給開口S3と、コントロール
ポートP1とリターンポートRを連通して、油圧シリン
ダのヘッド側油圧室から排出された動作油を油圧供給源
に戻す第二排出開口S4である。
【0028】次に、スプール30の動作概略を示す。前
記電機子14は入力制御信号を受けたコイル16が発生
する磁界と永久磁石の磁界の相互作用により傾斜する。
その結果、電機子14に接続されたノズルフラッパ20
が揺動し、ノズル22a側とノズル22b側とで動作油
の流れ易さが変化する。その結果、ノズル22a,22
bのノズル背圧Pn1,Pn2(圧力室32a,32b
における圧力と同じ)に差を生じる。例えば、電機子1
4が反時計回りに回転しノズルフラッパ20が右に傾い
た場合、ノズル22b側の動作油が流れ難くなり、ノズ
ル背圧Pn2が高くなり、逆にノズル22a側の動作油
が流れ易くなり、ノズル背圧Pn1が低くなる。その結
果、スプール30はこのノズル背圧差によりスリーブ2
8内を図中左方向に変位する。なお、この変位はスプー
ル30に接続されたフィードバックばね34によりノズ
ルフラッパ20にフィードバックされる。このフィード
バックによりノズルフラッパ20が中心位置に戻り、ノ
ズル背圧Pn1=Pn2、すなわちノズル背圧差が0と
なる位置で、スプール30は平衡し停止する。図1にお
いて例えば左にスプール30が変位した場合、前記第一
供給開口S1と第一排出開口S2が開き、動作油を油圧シ
リンダのヘッド側油圧室に供給すると同時に、ロッド側
油圧室から動作油を排出させて、油圧シリンダのロッド
を前進方向(突出方向に)移動させる。また、右にスプ
ール30が変位した場合、前記第二供給開口S3と第二
排出開口S4が開き、動作油を油圧シリンダのロッド側
油圧室に供給すると同時に、ヘッド側油圧室から動作油
を排出させて、油圧シリンダのロッドを後退方向(引込
み方向に)移動させる。
【0029】また、入力制御信号が0の場合、電機子1
4は傾斜せず、ノズルフラッパ20はノズル22a,2
2bの中央に位置する。その結果、ノズル背圧Pn1=
Pn2となり、スプール30中央の位置から変位しな
い。そのため、コントロールポートP1,P2とプレッ
シャーポートPs、リターンポートRとの間をスプール
30が閉鎖しているので、動作油は流れず、油圧サーボ
弁10の出力は0である。
【0030】このように、トルクモータ18への入力制
御信号が各開口の開度を制御するので、被制御系である
油圧シリンダのロッドの駆動力も入力制御信号によって
制御される。
【0031】本実施形態の特徴的事項は、第一供給開口
S1と、第一排出開口S2と、第二供給開口S3と、第二
排出開口S4の開口面積比を油圧シリンダの第一油圧室
と第二油圧室の断面積比に応じて、決定することによっ
て、油圧シリンダのロッドの駆動方向が切り替わるとき
の第一油圧室や第二油圧室に対する動作油の圧力変動や
速度変動を防止しているところである。
【0032】すなわち、ロッドの駆動方向が切り替わる
ときに第一油圧室及び第二油圧室に与えられる力が等し
くなるように動作油を供給することによって、第一油圧
室または第二油圧室における圧力ジャンプを防止するこ
とができる。
【0033】先に述べた油圧の基本的な関係式に基づ
き、片ロッドシリンダを油圧サーボ弁で制御した場合の
挙動について詳細に説明する。まず、図2を用いて、油
圧シリンダのロッドが前進する場合について説明する。
図2は、図1の油圧サーボ弁に接続される片ロッドタイ
プの油圧シリンダ36のロッド38が前進する場合の状
態概念図であり、コントロールポートP1を介して第一
供給開口S1がヘッド側油圧室(第一油圧室)36aに
接続され、コントロールポートP2を介して第一排出開
口S2がロッド側油圧室(第二油圧室)36bに接続さ
れている状態を示している。この時の油圧シリンダの挙
動は、以下の式で示すことができる。なお、第一供給開
口を示すS1は、以下に示す式においてヘッド側サーボ
弁上流開口面積、すなわち第一供給開口の開口面積を示
すものとする。同様にS2は、ロッド側サーボ弁下流開
口面積、すなわち第一排出開口の開口面積を示すものと
する。また、A1は、ヘッド側油圧室36Aの断面積、
P1gは、ロッド38の前進時のヘッド側圧力、A2は、
ロッド側油圧室36bの断面積、P2gは、ロッド38の
前進時ロッド側圧力、Fは、ロッド38にかかる外力、
Vgは、ロッド38の前進速度、PSは、油圧供給源の供
給圧力とする。
【0034】この時、力のバランスから(式6)が導き
出され、前述した基本関係式に基づき(式7)が導き出
される。
【0035】
【数6】 そして、(式6)及び (式7)を解き、P1g,P2g,
Vgを求めると以下のようになる。
【0036】
【数7】 一方、図3は、図1の油圧サーボ弁に接続される片ロッ
ドタイプの油圧シリンダ36のロッド38が後退する場
合の状態概念図であり、コントロールポートP1を介し
て第二排出開口S4がヘッド側油圧室36aに接続さ
れ、コントロールポートP2を介して第二供給開口S3
がロッド側油圧室36bに接続されている状態を示して
いる。この時の油圧シリンダの挙動は、以下の式で示す
ことができる。なお、第二排出開口を示すS4は、以下
に示す式においてヘッド側サーボ弁下流開口面積、すな
わち第二排出開口の開口面積を示すものとする。同様に
S3は、ロッド側サーボ弁上流開口面積、すなわち第二
供給開口の開口面積を示すものとする。また、P1rは、
ロッド38の後退時のヘッド側圧力、P2rは、ロッド3
8の後退時ロッド側圧力、Vrは、ロッド38の後退速
度とする。そして、上述した前進時と同様な手順によ
り、P1r,P2r,Vrを求めると以下のようになる。
【0037】
【数8】 前述したように、ロッド38の前進と後退の切り替わり
時に圧力ジャンプを発生させないためには、前進及び後
退でヘッド側及びロッド側の油圧室36a,36bで発
生する圧力に変化が無くなればよい(P1g=P1r)。そ
の条件を求めると以下のようになる。ただし、この時、
F=0として計算する。
【0038】(式8)及び(式13)及びF=0より
【数9】 この時、P1g=P1rより
【数10】 従って、(式16)を満たす条件は、以下のようにな
る。
【0039】 (S2/S1)=(S3/S4)かつ(A1/A2)=(S1/S2)・・・条件1 同様に、P2g=P2rとなる条件を求めると以下のように
なる。
【0040】
【数11】 この(式17)を満たす条件も(式16)を満たす条件
と同じになる。
【0041】従って、条件1を満たすように、ヘッド側
油圧室36aの断面積A1とロッド側油圧室36bの断
面積A2の比に基づき、第一供給開口S1、第一排出開口
S2、第一供給開口S3、第一排出開口S4の面積比を決
定すれば、油圧シリンダ36の前進と後退の切り替わり
時に圧力変動を起こさせなくすることができる。
【0042】この条件で、図2,図3のように油圧シリ
ンダ36を駆動した場合のシュミレーション結果を図4
(a),(b)に示す。図4(a)は、図10(a)と
同様に、目標値(油圧シリンダシステム側からのヘッド
(ロッド)位置の目標値)とロッド38(ヘッド)の変
位を示し、図4(b)は、その時のヘッド側油圧室36
aの圧力P1とロッド側油圧室36bの圧力P2の変化を
示している。図4(a)において、横軸の時間0.04
の時にロッドの前進が開始され、時間0.05の時に前
進から後退に切り替わっている(目標値に対してオーバ
ランしているので、フィードバック制御がかかってい
る)。その後、時間0.09まで僅かずつ後退し時間
0.09以降ロッドの本格的な後退が開始されている。
図4(b)と図10(b)の比較から明らかなように、
上述の(式16)の条件を満たせば、ヘッド側油圧室3
6aの圧力P1及びロッド側油圧室36bの圧力P2の急
激な変化は無くなる。つまり、急激(衝撃的)な動作油
の流れが防止され、振動や騒音を回避することができ
る。
【0043】しかしながら、図4(a)に示されるよう
に、ロッド(ヘッド)の変位速度(応答性)が前進時
(時間0.04以降)と後退時(時間0.09以降)で
異なっている。工作機械や各種設備を動作させる場合、
前進時と後退時とで、同じ応答性であることが望まし
い。従来では、応答性を同じにするため、複雑な制御を
行っていた。本実施形態においては、この応答性の均一
化も実現する。つまり、前述した(式10)及び(式1
4)よりVg2 =Vr2となる条件を算出する(ヘッド側
油圧室36a側で考えた場合)。この場合もF=0とし
て計算する。
【0044】
【数12】 従って、(式18)を満たす条件は、以下のようにな
る。
【0045】 (S1/S2)=(S4/S3)かつ(A1/A2)=(S3/S2)2・・・条件2 同様に、ロッド側油圧室36b側で考えた場合、Vg2
=Vr2となる条件を求めると以下のようになる。
【0046】
【数13】 この(式19)を満たす条件も(式18)を満たす条件
と同じになる。
【0047】従って、条件2を満たすように、ヘッド側
油圧室36aの断面積A1とロッド側油圧室36bの断
面積A2の比に基づき、第一供給開口S1、第一排出開口
S2、第一供給開口S3、第一排出開口S4の面積比を決
定すれば、油圧シリンダ36の前進時と後退時の応答性
を同じにすることができる。
【0048】この条件で、図2,図3のように油圧シリ
ンダ36を駆動した場合のシュミレーション結果を図5
(a),(b)に示す。図5(a)と図10(a)の比
較から明らかなように、上述の(式13)の条件を満た
せば、ロッドの前進時と後退時で変位速度(応答性)が
等しくなる。つまり、複雑な制御を行うことなく容易な
制御で安定した油圧シリンダ(特に片ロッドタイプ)の
駆動制御を行うことが可能なる。
【0049】以上のことから条件1及び条件2にを満た
すように、ヘッド側油圧室36aの断面積A1とロッド
側油圧室36bの断面積A2の比に基づき、第一供給開
口S1、第一排出開口S2、第一供給開口S3、第一排出
開口S4の面積比を決定し、図2,図3のように油圧シ
リンダ36を駆動した場合のシュミレーション結果を図
6(a),(b)に示す。図6(a),(b)と図10
(a),(b)の比較から明らかなように、油圧シリン
ダ36の前進と後退の切り替わり時に圧力変動を起すこ
となく、かつロッドの前進時と後退時で変位速度(応答
性)を等しくすることが可能になり、容易な制御で良好
な油圧シリンダの駆動制御を行うことができる。
【0050】ところで、ヘッド側油圧室36aの断面積
A1とロッド側油圧室36bの断面積A2の比に基づき、
第一供給開口S1、第一排出開口S2、第一供給開口S
3、第二排出開口S4の面積比を決定する場合の方法とし
ては、図1に示るスリーブ38やスプール30の形状を
適宜変更し、スプール30が摺動した場合に形成される
第一供給開口S1、第一排出開口S2、第二供給開口S
3、第二排出開口S4の面積を決定することができる。図
7(a)にスリーブ28の断面図、図7(b)にスプー
ル30の断面図を示す。
【0051】図7(a)に示すように、スリーブ28の
壁面には、第一供給開口S1、第一排出開口S2、第二供
給開口S3、第二排出開口S4を形成するための開口28
a1〜28a4及び、コントロールポートP1,P2、リ
ターンポートRが接続される開口28b,28c,28
dが形成されている。一方、図7(b)に示すように、
スプール30には、フランジ30a1〜30a4が形成さ
れている。開口28a1〜28a4及びフランジ30a1
〜30a4の組み合わせにより、第一供給開口S1、第一
排出開口S2、第二供給開口S3、第二排出開口S4の開
口面積が決定される。
【0052】図8(a),(b)には、ヘッド側油圧室
36aの断面積A1とロッド側油圧室36bの断面積A2
の比が2:1の場合に、ロッドの前進時と後退時に圧力
変動が無く、また速度変化(応答性の変動)もない状態
を実現するために、スリーブ28の断面形状を変化させ
た状態を示している。図8(a)は、ロッドを前進させ
るためにスプール30が図中左方向に移動している状態
を示し、図8(b)は、ロッドを後退させるためにスプ
ール30が図中右方向に移動している状態を示してい
る。前述したように、スプール30は摺動するのみであ
るので、その摺動動作で第一供給開口S1、第一排出開
口S2、第二供給開口S3、第二排出開口S4の開口面積
を個々に変化させることはできない。そのため、スプー
ル30のフランジ30a1〜30a4が同一形状の場合、
スリーブ28側の断面形状を変えている。断面積A1と
断面積A2の比が2:1の場合、上述した条件1及び条
件2を満たすためには、図8(a),(b)に示すよう
に、第二排出開口S4で形成される動作油の流路を基準
(100%)にした場合、第一供給開口S1で形成され
る動作油の流路は70%、第一排出開口S2が35%、
第二供給開口S3が50%となるようにスリーブ28の
断面形状の加工をする。このような断面形状(流路)に
することにより、スプール30の摺動動作のみで、最適
な動作油の流路を形成することができる。もちろん、必
要に応じて、条件1のみを満たすようにスリーブ28側
の断面形状を選択してもよいし、条件2のみを満たすよ
うにスリーブ28側の断面形状を選択してもよい。ま
た、図8(a),(b)では、流路が4カ所形成できる
ように4分割している例を示しているが、分割数は任意
であり、例えば2分割等でもよい。なお、加工性や対象
性を考慮すると、分割数は偶数で2または4を選択する
のが好ましい。
【0053】また、図9(a)〜(d)に示すように、
スリーブ28の開口28a1〜28a4の形状を同一とし
て、スプール30のフランジ30a〜30dの形状を切
り欠くことによって変化させて、第一供給開口S1、第
一排出開口S2、第二供給開口S3、第二排出開口S4の
開口面積比を決めてもよい。もちろんこの場合もフラン
ジの切り欠き数や切り欠き方は任意であり、適宜選択可
能であり本実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0054】なお、前述した条件1及び条件2の算出を
行う際に、F=0として、計算を行ったが、Fを考慮し
て、計算する場合、前記(式8)〜(式15)を利用す
ると、P1g,P1r,P2g,P2rは以下のようになる。
【0055】
【数14】 この時、P1g=P1rとなる条件、または、P2g=P2rと
なる条件を求めると、以下のようになる。
【0056】(S1/S2)=(S4/S3)かつ(S1/
S2)=(A1/A2) 一方、ヘッド側油圧室36a側で考えた場合のVg2、V
r2は以下のようになる。
【0057】
【数15】 また、ロッド側油圧室36b側で考えた場合のVg2、V
r2は以下のようになる。
【0058】
【数16】 そして、Vg2 =Vr2となる条件を求めると、ヘッド側
油圧室36a側及びロッド側油圧室36b側、いずれの
場合も以下のようになる。
【0059】
【数17】 すなわち、片ロッド油圧シリンダで外力Fを考慮する場
合でも、ヘッド側油圧室36aの断面積A1とロッド側
油圧室36bの断面積A2の比に基づき、第一供給開口
S1、第一排出開口S2、第二供給開口S3、第二排出開
口S4の面積比を決定すれば、前進と後退の切り替わり
時の急激な圧力変動を防止することができると共に、ヘ
ッド側油圧室36aの断面積A1とロッド側油圧室36
bの断面積A2の比に補正を加えて、第一供給開口S1、
第一排出開口S2、第二供給開口S3、第二排出開口S4
の面積比を決定すれば、前進時と後退時の応答性の均一
化も行うことが可能になる。さらに、その圧力変動の防
止と応答性の均一化の両立も行うことが可能になる。
【0060】なお、上述した構成は、一例であり、ヘッ
ド側油圧室36aの断面積A1とロッド側油圧室36b
の断面積A2の比に基づき、第一供給開口S1、第一排出
開口S2、第二供給開口S3、第二排出開口S4の面積比
を決定する構成であれば、同様な効果を得ることができ
る。また、図1においては、ノズルフラッパを用いて油
圧でスプールを動作させるシステムを示しているが、電
磁バルブ等によりスリーブを直接機械的に動作させるタ
イプの油圧サーボ弁システム等にも本実施形態を適用す
ることが可能であり同様な効果を得ることができる。
【0061】また、参考のため、両ロッド油圧シリンダ
(ヘッドの左右の面積A1=A2)で外力Fを考慮する場
合について以下に示す。前記(式8)〜(式15)を利
用すると、P1g,P1r,P2g,P2rは以下のようにな
る。
【0062】
【数18】 この時、P1g=P1rとなる条件、または、P2g=P2rと
なる条件を求めると、以下のようになる。
【0063】 (S1/S2)=(S3/S4)かつ(S3/S4)=1 つまり、S1=S2=S3=S4となる。
【0064】一方、ヘッド側油圧室36a側で考えた場
合のVg2、Vr2は以下のようになる。
【0065】
【数19】 また、ロッド側油圧室36b側で考えた場合のVg2、V
r2は以下のようになる。
【0066】
【数20】 そして、Vg2 =Vr2となる条件を求めると、ヘッド側
油圧室36a側及びロッド側油圧室36b側、いずれの
場合も以下のようになる。
【0067】
【数21】 すなわち、両ロッド油圧シリンダで外力Fを考慮する場
合、前進と後退の切り替わり時の急激な圧力変動を防止
と、前進時と後退時の応答性の均一化は、個々に行うこ
とは可能であるが、その圧力変動の防止と応答性の均一
化の両立を行うことはできないことがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、油圧サーボ弁のスプー
ルとスリーブで形成される開口面積比を油圧シリンダの
第一油圧室と第二油圧室の断面積に応じて変化させるこ
とで、第一油圧室と第二油圧室の動作圧力の調節を行う
ことができるので、油圧シリンダのロッドの前進と後退
の切り替わり時に圧力差を生じないようにすることがで
きる。従って、動作油の急激な流れを防止することが可
能になり、切り替わり時の振動や騒音の発生を低減する
ことができる。また、動作油の流速の急激な変化も防止
することができるので、ロッドの前進時と後退時の応答
性の差異を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する油圧サーボ弁の概略構成図
である。
【図2】 片ロッドシリンダを油圧サーボ弁で制御し
て、ロッドを前進させる場合の挙動を説明するための説
明図である。
【図3】 片ロッドシリンダを油圧サーボ弁で制御し
て、ロッドを後退させる場合の挙動を説明するための説
明図である。
【図4】 本発明の係る油圧サーボ弁を用いて、ロッド
の前進と後退の切り替わり時に圧力変動が防止されるこ
とを説明する説明図である。
【図5】 本発明の係る油圧サーボ弁を用いて、前進時
と後退時でロッドの応答性が均一化されることを説明す
る説明図である。
【図6】 本発明の係る油圧サーボ弁を用いて、ロッド
の前進と後退の切り替わり時の圧力変動の防止及び前進
時と後退時でロッドの応答性の均一化の両立が行われる
ことを説明する説明図である。
【図7】 本発明を適用する油圧サーボ弁のスリーブと
スプールの構成を説明する概略説明図である。
【図8】 本発明を適用する油圧サーボ弁の好適な開口
面積比を得るためのスリーブの形状の一例を説明する説
明図である。
【図9】 本発明を適用する油圧サーボ弁の好適な開口
面積比を得るためのスプールの形状の一例を説明する説
明図である。
【図10】 従来の油圧サーボ弁で、ロッドの前進と後
退の切り替わり時に圧力変動及び前進時と後退時でロッ
ドの応答性の変動が発生することを説明する説明図であ
る。
【図11】 片ロッドシリンダの前進時と後退時の動作
点を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 油圧サーボ弁本体、12 ノズルフラッパ本体、
14 電機子(アーマチュア)、16 コイル、18
トルクモータ、20 ノズルフラッパ、22a,22b
ノズル、24 フィルタ、26a,26b オリフ
ィス、28 スリーブ、30 スプール、32a,32
b 圧力室、S1 第一供給開口(ヘッド側サーボ弁上
流開口面積)、S2 排出開口(ロッド側サーボ弁下流
開口面積)、S3 第二供給開口(ロッド側サーボ弁上
流開口面積)、S4 第二排出開口(ヘッド側サーボ弁
下流開口面積)。
フロントページの続き (72)発明者 田中 玄昌 愛知県西加茂郡三好町油田24番地 東京精 密測器株式会社内 Fターム(参考) 3H002 BA01 BB01 BB03 BC05 BD04 BE02 3H053 AA35 BA04 DA11 3H056 AA09 BB02 BB04 BB24 BB49 CA02 CB07 CC05 CD06 EE06 GG12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダのロッドを所定方向に駆動
    するために油圧供給源からの動作油を前記油圧シリンダ
    の第一油圧室に供給する第一供給開口及びそれに伴う油
    圧シリンダからの排出油を回収する第一排出開口と、前
    記油圧シリンダのロッドを逆方向に駆動するために動作
    油を油圧シリンダの第二油圧室に供給する第二供給開口
    及びそれに伴う油圧シリンダからの排出油を回収する第
    二排出開口と、を形成可能なスリーブと、前記スリーブ
    内を摺動して前記第一供給開口と第一排出開口及び第二
    供給開口と第二排出開口の開口状態を決定するスプール
    と、 を含む油圧サーボ弁において、 前記油圧シリンダの第一油圧室と第二油圧室との断面積
    比に応じて、前記第一供給開口、第一排出開口、第二供
    給開口、第二排出開口の開口面積比を決定することを特
    徴とする油圧サーボ弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーボ弁において、 前記第一供給開口と第二排出開口の開口面積比が第一排
    出開口と第二供給開口の開口面積比に等しく、かつ前記
    第一供給開口と第一排出開口の開口面積比が前記第一油
    圧室と第二油圧室の面積比に等しいことを特徴とする油
    圧サーボ弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のサーボ弁
    において、 前記第一供給開口と第二排出開口の開口面積比が第一排
    出開口と第二供給開口の開口面積比に等しく、かつ前記
    第二供給開口と第一排出開口の開口面積比が前記第一油
    圧室と第二油圧室の面積比の平方根に等しいことを特徴
    とする油圧サーボ弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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