JP2001132677A - 電動燃料ポンプ及び燃料ポンプ用ポンプ構体 - Google Patents

電動燃料ポンプ及び燃料ポンプ用ポンプ構体

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JP2001132677A
JP2001132677A JP2000307646A JP2000307646A JP2001132677A JP 2001132677 A JP2001132677 A JP 2001132677A JP 2000307646 A JP2000307646 A JP 2000307646A JP 2000307646 A JP2000307646 A JP 2000307646A JP 2001132677 A JP2001132677 A JP 2001132677A
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ゲーベルト クラウス
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向に扁平な構造に由来する数々の利点を
維持しながらも高い平坦度及び極めて僅かな表面粗度の
滑り軸受面を実現するために製作面で有利な構造を有す
る電動燃料ポンプおよび燃料ポンプ用ポンプ構体を提供
する。 【解決手段】 入口と出口を有するポンプハウジング及
び該ハウジング内に回転可能に配置されたポンプインペ
ラを含むポンプ構体と、固定子及び前記インペラに一体
形成された回転子を有するポンプ構体駆動用電子式転流
スイッチング制御型直流モータとを備えた電動燃料ポン
プ。ポンプハウジングに固定子の一部が部分的に貫入さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動燃料ポンプ及び
燃料ポンプ用ポンプ構体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的な電動燃料ポンプは、例えば軸流
ポンプ形式などの少なくとも1つのポンプ構体と、この
ポンプ構体を駆動するための電子スイッチング式直流モ
ータとを備えている。このような電動燃料ポンプは燃料
の入口及び出口を有するポンプハウジングを有してお
り、ポンプハウジング内には少なくとも一つのインペラ
が回転可能に配置され、このインペラが同時に直流モー
タの回転電機子を構成している。
【0003】一般に燃料ポンプは、単段又は2段ユニッ
トの容積ポンプ又は軸流或いはタービンポンプの形式で
あり、そのポンプ構体は直流モータで駆動されるのが一
般的である。ポンプ構体とモータは燃料の入口と出口と
を有するハウジングの内部に組み込まれており、ポンプ
構体は入口を介して吸引した燃料を加圧して直流モータ
を通して出口へ送り出す。この場合、モータはユニット
内を通過する燃料によって冷却される。このような用途
に使用される一般的な直流モータは永久磁石回転子によ
る他励式の直流モータであり、動作電圧は12V又は2
4Vのいずれかである。またポンプ構体としては例えば
環状歯車ポンプ機構、軸流ポンプ機構、周方向流路ポン
プ機構、ベーン若しくはローラポンプ機構、ねじポンプ
又はアキシャルポンプ機構などが利用されている。
【0004】従来のこの種の燃料ポンプは、比較的大き
な構造容積、特に軸方向構造高さを有するが、基本的に
はいわゆるタンク組込ユニット部品としてコンパクトで
省スペース型の組立を保証できるようにポンプの寸法は
極力小さくしなければならない。ここでタンク組込ユニ
ット部品とは、エンジンへの確実な燃料の供給に必要な
あらゆる構成要素を含む燃料圧送ユニットを意味する。
燃料ポンプの寸法は、ポンプ径を一層小さなものとする
ことによって或る程度までは減少させることができる。
しかしながら、ポンプ径を小さくすると、同じ吐出量を
得るにはポンプ回転数を上昇させる必要がある。高速回
転はエンジン及びポンプ部品に対して一層高い熱的及び
機械的負担を負わせ、同時に騒音レベルも高くなるので
望ましくない。従って、燃料ポンプの寸法の極小化は、
その頑丈さと寿命を犠牲にし無い限り実現することがで
きなかったのである。
【0005】一方、この種のポンプを組み込む燃料タン
クの外形輪郭に関連して燃料ポンプの小型化がますます
要望されている。ところで、特にブロー成形によるプラ
スチックタンクの場合は、タンク形状に関して特に柔軟
な設計の自由度を享受することができる。車両によって
タンクの組込位置が種々異なることから、タンクの設計
形状も極めて多種多様となるが、いずれにせよタンク内
に配置される組込部品を考慮に入れた設計でなければな
らず、この点に関してもタンク内へ組み込むべき燃料ポ
ンプの小型化は特に重要な問題である。
【0006】燃料ポンプの構造高さを減じ、しかもこの
ような電動燃料ポンプの可動部品点数を少なくするため
に、ポンプのインペラを同時にポンプ駆動モータの回転
子として構成することも行われている。このような電動
燃料ポンプは例えば特開昭63−120888号公報に
開示されている。この公知の電動燃料ポンプでは、ポン
プのインペラ、即ちモータ回転子に複数のコイルが配置
されており、これらのコイルにはブラシと整流子により
電圧が印加されるようになっている。同様の電動燃料ポ
ンプは例えばドイツ公開特許第4341564A1号公
報にも示されている。
【0007】また、ドイツ公開特許第2012560号
公報に開示された更に別の電動燃料ポンプではモータ回
転子が永久磁石ロータとして構成されており、直流モー
タが電磁制御式の外部整流子を備えたブラシレスモータ
となっている。この公知文献では、安全上及び摩耗の面
でブラシレス直流モータの使用を提案しているが、軸方
向の構造高さに関しては本来一般的なブラシ付き整流子
を省略することのほうが更に寸法を節約できることは明
白である。
【0008】更にまた、例えばドイツ公開特許第197
52884.8号公報にも別の設計の燃料ポンプが開示
されている。この電動燃料ポンプでもモータはブラシレ
ス型であって軸方向で極端に扁平な構造を達成してお
り、その回転子は燃料供給ポンプのインペラで形成され
ている。このポンプのインペラは、互いに軸方向に離れ
て径方向に拡がる一対の側壁と各側壁間をその円形外周
縁に沿って結合する周壁とで形成された円筒形のポンプ
室内に収容されている。このインペラは、両側壁に対し
てそれぞれ極めて僅かな間隙を介して対面し、溝付き積
層鉄心からなる環状のモータ固定子の内面がポンプ室の
周壁を形成している。このポンプのポンプ構体は軸流ポ
ンプ構体として構成されており、軸方向に離間した両側
壁にはそれぞれポンプ室側に開口した溝状のサイドチャ
ンネルが設けられ、これらのチャンネル流路はインペラ
の軸心に対して同軸状の円弧に沿って延在している。
【0009】この設計による構成は低い軸方向構造高さ
と云う要求に関しては有利であり、またこの設計で大き
くなるポンプ外径もポンプ効率向上の面では有利であ
る。
【0010】しかしながら、ポンプハウジングの製作に
ついては、ハウジングが一部でモータ固定子だけでなく
軸流ポンプの給排チャンネル流路をも形成するので極め
て煩雑で費用のかかるものとなる。特に、インペラとポ
ンプハウジングの給排チャンネル流路形成部との相互接
触面、即ちインペラに対するハウジングの滑り軸受面
は、ポンプの軸方向の遊びとクリアランスを最小化して
漏れ損失を最少にするために最大限の平坦度と最小限の
表面粗度で仕上げる必要がある。ポンプハウジングの流
体作動部分とモータ固定子とを一体構成とする場合、そ
れらの表面処理は各部材の複雑な輪郭を考えると極めて
困難で費用のかかるものとなることは明らかである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、軸方
向、即ちインペラの軸方向に扁平な構造に由来する前述
の数々の利点を維持しながら高い平坦度及び極めて僅か
な表面粗度の滑り軸受面を実現するために製作面で有利
な構造を有する電動燃料ポンプ及び燃料ポンプ用ポンプ
構体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による電動燃料ポ
ンプは、入口と出口を有するポンプハウジング及び該ハ
ウジング内に回転可能に配置されたポンプインペラを含
むポンプ構体と、固定子及び前記インペラに一体形成さ
れた回転子を有するポンプ構体駆動用電子式転流スイッ
チング制御型直流モータとを備え、前記ポンプハウジン
グに前記固定子の一部が部分的に貫入されていることを
特徴とするものである。
【0013】本発明によれば、直流モータとポンプハウ
ジングとの間に構造上の分離を果たすことができ、従っ
てポンプハウジングを独立して別途製作することが可能
となり、それにより滑り軸受面に要求される表面仕上品
質に関連する構造の最適化を達成することができる。更
にこのような本発明による電動燃料ポンプの構成は、直
流モータとポンプ構体とを相互に分離可能なユニットと
して提供し得ると云う利点も有している。
【0014】本発明の好適な一実施形態による燃料ポン
プでは、ポンプハウジングが好ましくは圧力側に複数の
周縁開口部を有し、これらの開口部は、インペラとの関
係で固定子の複数の透磁性延長部が該開口部に嵌合して
ポンプハウジング内に入り込み、それによりインペラ外
周面と固定子の各延長部との間に有効な磁気ギャップが
形成されるように配置されている。このような構成によ
り、径方向磁気ギャップの形成による磁束と燃料流れの
案内を共に確実にすることができる。また、燃料の流れ
が直流モータ内を通過してモータ発熱部を冷却すること
は勿論である。このように構造的に組み合わされるポン
プインペラとモータ回転子は、別々の構成要素を形成し
ている固定子とポンプハウジングとの部分的な貫入構造
を採用することによって相互に分離した部品とすること
ができる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、固定
子の各延長部は、軸方向、即ちインペラの軸心に対して
平行に且つ同軸状の配列で延在している。
【0016】尚、この点に関して上述のような設計構造
の固定子を備えた電子スイッチング式直流モータは例え
ば米国特許第4949000号、同第4837474
号、同第4745345号、同第5659217号、同
第5874796号明細書に開示されており、ここでは
それらの全ての内容を参照するものとする。この種の直
流モータはブラシレスモータであって軸方向構造高さが
極めて短くて済み、その回転子には一切の電気的接続端
子が無く、従って係る直流モータは電動燃料ポンプに適
用するのに理想的である。特に米国特許第565921
7号明細書に述べられている電子スイッチング式直流モ
ータは比較的大きな外径で特に扁平な構造の径方向磁気
ギャップ式モータの形態となっている。
【0017】本発明の更に別の実施形態によれば、ポン
プハウジングの前記各開口部はインペラと同軸の円弧状
に配列されており、この円弧状配列の外径はインペラの
内径よりも大きく、固定子の各透磁性延長部がポンプイ
ンペラを回転子として抱き込むようになっている。
【0018】本発明によるポンプ構体の一実施形態では
永久磁石材からなるリングがポンプインペラの周囲を囲
んでおり、更に好ましい実施形態ではこのリングがポン
プインペラに対して軸方向に移動可能に取り付けられて
いる。このようなリングとインペラとの相対的にルーズ
な配置を採用すると、ポンプ構体とモータとの組立を単
純化することができる。
【0019】この場合、インペラと永久磁石材製のリン
グは、相対回動不能な関係に積極的にロックされるよう
な係合構造とすることが好ましい。
【0020】本発明の更に別の好適な実施形態では、ポ
ンプハウジングがそれぞれサイドチャンネルを備えた一
対のディスクによって形成されており、これらのディス
クは少なくとも1つのスペーサリングによって互いに間
隔を開けて固定できるようになっている。このような配
置構成を採用することにより、ポンプ構体の個々の部品
の全てを個別に製作して研削及びラッピング加工するこ
とが可能となる。その結果、ハウジングの滑り軸受面に
ついて極めて高い表面平坦度と極めて僅かな表面粗度を
得ることが可能となるだけでなく、例えばベーン構造の
インペラについても極めて高い表面平坦度と極めて僅か
な表面粗度を得ることが可能となる。またこの構成によ
れば漏れが極めて少なくなり、燃料吐出効率も向上する
と同時にポンプハウジングとインペラは旋削加工する必
要がないので、製造コスト面でも有利となることが期待
でき、達成される製造公差も全体的に小さくすることが
できる。
【0021】尚、前記スペーサリングの代りに、永久磁
石リングを受け入れるための環状溝を各ディスクに設け
ておいてもよい。
【0022】本発明は更に直流モータ付き燃料ポンプ用
のポンプ構体を提供し、このポンプ構体は、入口及び出
口を有する分割構造のポンプハウジングと、ポンプハウ
ジング内に回転可能に支承されたポンプインペラとを有
する流体ポンプであって直流モータとは別体のユニット
を形成し、直流モータに対して取り外し可能に結合する
手段を含んでいる。
【0023】このポンプ構体を採用することにより、燃
料ポンプとしてはモータとポンプ構体とを互いに独立し
て取り扱い可能なユニットとして提供することができ、
モータとポンプ構体を別々に作動試験や検査に付すこと
も可能となる。すなわち、従来では一般に電動燃料ポン
プは製造工程の最終期にモータとポンプ構体が組み合わ
された完全ユニットとして代用燃料による試験に供され
ており、この代用燃料は試験後にも完全ユニットのポン
プハウジング内に残留して除去できず、この残留燃料が
その後の加工工程、例えば圧送ユニット又はタンク内へ
の組込み工程で再三再四問題を生じていた。これに対し
て本発明によるポンプ構体はモータとその付属電子装置
とは別に単独で機能試験及び検査に付すことができ、し
かも試験時にハウジング内に残留した燃料もモータとの
組立ての前にポンプハウジングから除去することが可能
である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を添付
図面に示した2つの実施例に基づいて説明すれば以下の
通りである。
【0025】図1に示す実施例による電動燃料ポンプは
液圧部と電気部とからなり、液圧部はポンプ構体1によ
って構成され、電気部は電子スイッチング式転流制御型
直流モータ2(以下、単にモータ2と称す)によって構
成されている。尚、このモータの最適構造及び動作モー
ドの種々の変形様式は、前述のように米国特許第494
9000号、同第4837474号、同第474534
5号、同第5659217号、同第5874796号明
細書に見ることができ、これらに開示された内容はいず
れも本発明の燃料ポンプにおけるモータに採用可能であ
る。
【0026】ポンプ構体1とモータ2はそれぞれ互いに
着脱可能に結合できるユニットとして構成されており、
ここではネジ3によって両者が共にハウジング4内に固
定されるようになっている。
【0027】モータ2は、図1に符号5で示すほぼディ
スク状の固定子を有し、この固定子5は環状の積層鉄心
6を有している。固定子積層鉄心6は、固定子磁極とし
て図2に示すようにそれぞれ軸方向に延在する複数の指
状の透磁性延長部7を備えており、これらの延長部7は
ポンプインペラ及びモータ回転子の回転軸心と平行であ
る。各延長部には、それらの基部を個々に取り囲むよう
に界磁巻線8が装着されている。このような固定子5と
各延長部7の構成により、各延長部7で囲まれる中空ス
ペース内に永久磁石回転子が所要の磁気ギャップを形成
して嵌合できるようになっている。界磁巻線は回転磁界
を生成し、この回転磁界により径方向磁気ギャップを介
して回転子が駆動される。
【0028】例えば図1と図3から明らかなように、本
実施例に係る電動燃料ポンプは固定子5の各延長部7が
符号9で示す二分割構造のポンプハウジング内に部分的
に貫入する構造を備えている。図3に示したポンプ構体
1は細部の図示を省略するがポンプインペラが二段式ベ
ーン構造の軸流ポンプ構体として構成されており、燃料
入口11を有する第1ハウジング部材10と、燃料出口
13を有する第2ハウジング部材12と、両ハウジング
部材10及び12の間で回転可能に支承されたベーン形
式のポンプインペラ14とを備えている。インペラ14
は第1ハウジング部材10の内端面に設けられた第1サ
イドチャンネル15及び第2ハウジング部材12の内端
面に設けられた同様の第2サイドチャンネルと協動し、
インペラ14の回転によってその複数のベーンが第1サ
イドチャンネル15から燃料を吸引して加圧し、第2サ
イドチャンネルから出口13へ加圧された燃料を送り出
すようになっている。各サイドチャンネルはインペラ1
4の軸心とほぼ同軸状の円弧に沿って延在している。こ
のように図3に示すポンプ構体は二段式であり、ポンプ
ハウジング9によって形成されるポンプ室はもちろん円
筒形である。
【0029】インペラ14は永久磁石特性を有する磁石
リング16によって外周を囲まれており、磁石リングと
インペラは相互に固定されている。磁石リング16は、
インペラ14の周方向に沿って区画配列した磁石で構成
することができるが、適正に磁化された複数のフェライ
ト磁石部を埋め込んだプラスチック材で一体構造に形成
してもよい。
【0030】第2ハウジング部材12は、図3に示すよ
うに周縁部に円弧状に配列された複数の開口部17を備
えている。これらの開口部17の開口形状は固定子5の
延長部7の横断面形状に対応している。各開口部はイン
ペラ14に対して同軸の円弧上に配列されており、この
円弧配列の内径は磁石リング16で囲まれたインペラ1
4の外径よりも僅かに大きく、固定子の各透磁性延長部
7がポンプハウジング9内に入り込んで磁石リング16
とインペラ14を同軸状に囲み得るようになっている。
各延長部7は上述のようにそれぞれ軸方向に延在し、イ
ンペラ14の軸心と同軸の円弧上に配列されている。こ
のような配列構成によって各延長部7と磁石リング16
との間に有効な磁気ギャップ(径方向ギャップ)が形成
され、それによりインペラ14がポンプのインペラとし
てだけでなくモータ2の回転子の機能も果たすようにな
っている。このようなポンプ構体1とモータ2相互の極
めてコンパクトな配置構造により、固定子5の界磁巻線
8を冷却しながら周囲を流れる燃料の流れに対して効果
的な案内作用も与えることができる。
【0031】ハウジング部材10及び12は、図3に示
すように円形、即ちディスク状であり、その直径は当然
ながら固定子5及びインペラ14の外径よりも大きい。
【0032】図4は本発明の別の実施例によるポンプ構
体を示しており、このポンプ構体1は細部の図示を省略
するがポンプインペラが二流路式ベーン構造の軸流ポン
プ構体として設計されている。二流路式ベーン構造のポ
ンプインペラでは二段式ベーン構造のものよりもインペ
ラの径方向寸法を大幅に小さくすることができる。但
し、要求された吐出性能を得るため、或いは相応して高
いトルクを印加できるようにするために、磁石リング1
6の厚さは或る最低限度以上としなければならないこと
は勿論である。
【0033】図4に示した実施例によるポンプ構体で
は、製造工程及び製造技術の面から本発明によるポンプ
構体の簡素化を達成するために、ハウジング部材10及
び12だけでなく、インペラ14と、符号18で示すス
ペーサリングも全体形状がほぼ扁平な円形に構成されて
いる。磁石リング16はインペラ14に対して遊動式、
即ち軸方向に相対移動可能に組み合わされており、一
方、周方向に関しては磁石リング16とインペラ14は
相対変位不能に組み合わされている。即ち、インペラ1
4の外周リングの外面に突設された連行子19が磁石リ
ング16の内周面に限定された軸方向長さで設けられた
凹部20に嵌合して両者間の相対的な軸方向の案内移動
を或る限定された軸方向寸法範囲内で許容すると共に、
周方向に関しては磁石リング16とインペラ14との相
対回動を阻止している。ここでは、適切な深さのポンプ
ハウジングを形成する全ての主要部材を扁平な円形とす
るために、第1ハウジング部材10と第2ハウジング部
材12はスペーサリング18を介して互いにボルトで締
結されるようになっている。このような構成とすること
により、全ての扁平円形部材をラッピング及び研削によ
る仕上げ加工に付すことができ、その結果、ハウジング
内のインペラのための滑り軸受面に極めて高い平坦度と
極めて僅かな表面粗度を実現することができる。尚、磁
石リング16の内周面の凹部20の軸方向寸法は、イン
ペラ14が第1ハウジング部材10と第2ハウジング部
材12の各滑り軸受面により磁石リング16内で軸方向
に調心されるように選ばれている。このような配置構成
は、前述したように製造コストの面でも有利である。
【0034】図4に示した構造に代えて、磁石リング1
6をインペラ14にスナップ係合又はラッチやデテント
機構で係止可能な部材として構成することも可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば軸
方向に扁平な構造に由来する数々の利点を維持しながら
も高い平坦度及び極めて僅かな表面粗度の滑り軸受面を
実現するために製作面で有利な構造を有する電動燃料ポ
ンプおよび燃料ポンプ用ポンプ構体を提供することがで
き、係る構成の電動燃料ポンプはポンプ構体の主要部材
に対する研磨研削加工が容易であるので製作及び保守が
簡単となり、またポンプ構体とモータの主要電機部分と
を別々のユニットに構成できるので試験及び検査も容易
であると云う効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動燃料ポンプの模式
的な縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る電動燃料ポンプにおけ
る直流モータの固定子部分を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る燃料ポンプ用ポンプ構
体の構成を略示する分解斜視図である。
【図4】本発明の別の実施例に係る燃料ポンプ用ポンプ
構体の構成を略示する分解斜視図である。
【符号の説明】 5:固定子 6:積層鉄心 7:透磁性延長部(固定子磁極) 8:界磁巻線 9:ポンプハウジング 10:第1ハウジング部材 11:入口 12:第2ハウジング部材 13:出口 14:ポンプインペラ 15:第1サイドチャンネル 16:磁石リング(回転子) 17:開口部 18:スペーサリング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口を有するポンプハウジング及
    び該ハウジング内に回転可能に配置されたポンプインペ
    ラを含むポンプ構体と、固定子及び前記インペラに一体
    形成された回転子を有するポンプ構体駆動用電子式転流
    スイッチング制御型直流モータとを備え、前記ポンプハ
    ウジング(9)に前記固定子(5)の一部が部分的に貫
    入されていることを特徴とする電動燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプハウジング(9)が周縁部に複数
    の開口部(17)を有し、これらの開口部は、固定子
    (5)の複数の透磁性延長部(7)がそれぞれ前記開口
    部を通してポンプハウジング(9)内に入り込み、イン
    ペラ外周部と前記各延長部との間に有効な磁気ギャップ
    を形成するようなインペラとの相対位置に配列されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電動燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 固定子(5)の各延長部(7)が軸方向
    に延在し、且つインペラの軸心と同軸の円弧に沿って配
    列されていることを特徴とする請求項2に記載の電動燃
    料ポンプ。
  4. 【請求項4】 開口部(17)がインペラと同軸の円弧
    に沿って配列されており、この円弧配列の内径がインペ
    ラの外周包囲部材を含む外径よりも大きいことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動燃料ポン
    プ。
  5. 【請求項5】 インペラの外周包囲部材が永久磁石材を
    含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の電動燃料ポンプ。
  6. 【請求項6】 永久磁石材を含むリングによりインペラ
    の外周部が囲まれていることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の電動燃料ポンプ。
  7. 【請求項7】 永久磁石材を含むリングがインペラに対
    して軸方向移動可能にインペラの外周部を囲んでいるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電
    動燃料ポンプ。
  8. 【請求項8】 インペラと永久磁石材からなるリングと
    が相対回動不可能に係合していることを特徴とする請求
    項7に記載の電動燃料ポンプ。
  9. 【請求項9】 ポンプハウジング(9)が、それぞれ内
    側にサイドチャンネル(15)を有するディスクを含
    み、これらディスクがスペーサリング(18)によって
    互いに間隔を開けて固定されていることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の電動燃料ポンプ。
  10. 【請求項10】 直流モータを有する燃料ポンプ用流体
    ポンプとしてのポンプ構体(1)であって、入口及び出
    口を有する分割構造のポンプハウジングと、ポンプハウ
    ジング内に回転可能に支承されたインペラとを備えたも
    のにおいて、ポンプ構体が直流モータとは別体のユニッ
    トを形成し、直流モータに対して取り外し可能に結合す
    る手段を有することを特徴とするポンプ構体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のポンプ構体を備え
    たことを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記
    載の電動燃料ポンプ。
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