JP2001132162A - 建築用構造材 - Google Patents

建築用構造材

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JP2001132162A
JP2001132162A JP31452999A JP31452999A JP2001132162A JP 2001132162 A JP2001132162 A JP 2001132162A JP 31452999 A JP31452999 A JP 31452999A JP 31452999 A JP31452999 A JP 31452999A JP 2001132162 A JP2001132162 A JP 2001132162A
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JP
Japan
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wood
steel
structural material
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dowel
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JP31452999A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Namiki
勝義 並木
Hisashi Ito
久 伊藤
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JFE Engineering Corp
Mie Prefecture
Original Assignee
Mie Prefecture
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材が容易に脱落せず、且つ外観を損なわ
ず、さらに製造に手間がかからない建築用構造材を提供
する。 【解決手段】 鋼材からなる芯部材1の周りに、複数本
の木材2を接着被覆させた建築用構造材において、前記
芯部材1に木材脱落防止用のジベル3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材からなる芯部
材の周りに複数本の木材を接着被覆させた建築用構造材
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用の構造材には従来から鋼材や木材
が主に使用されてきた。鋼材は品質精度が高く強度が安
定しているという利点があり、一方、木材は入手しやす
く加工性も良いという利点を有している。ところが、鋼
材には衝撃等により特有の振動が発生して、マンション
等では、住人が騒音に悩まされるという欠点がある他、
火災時には高温にさらされると急激に強度が低下し、ま
た、木材のように暖かみや調湿機能がないといった欠点
もある。一方、木材は鋼材に比べて強度が劣り、さらに
強度にばらつきがあるという欠点がある。
【0003】こうした鋼材や木材の欠点をなくし両者の
利点を極力生かすべく、芯部材に鋼材を使用し、該芯部
材の周りを木材で覆った建築用構造材が使用されるよう
になってきている。また、図3に示すように芯部材21
を被覆木材22から突出延長させて、端部に芯部材21
のみからなる所定長さの継手部21aを設けた建築用構
造部材が製作されている。継手部21aを利用して他の
鉄骨部材等に連結を図る。斯る建築用構造材は、図4に
示すように、芯部材である形鋼(図ではH形鋼)21
を、形鋼21の断面形状に合うように切削加工した複数
の木材22a、22bおよび22cで覆い、形鋼21と
木材22a、22bおよび22cの接触面および隣り合
う木材22a、22bおよび22cの接触面に接着剤を
塗布し、その後に圧締装置23aおよび23bで所定時
間(通常24時間程度)圧締して、成形する。ただ、上
述のごとく成形した建築用構造材は、接着剤の経時的な
劣化や被覆木材の吸水等による膨張や変形に伴って、木
材が形鋼から脱落する不具合があった。そこで、脱落防
止方法として、例えば図5に示すように形鋼21と被覆
木材22で構成される建築用構造材23の外側を、鋼帯
24で固縛する方法が採られている(従来技術1)。ま
た、図6に示すように、木材22a、22bおよび22
cにボルト孔を設け、形鋼21に溶接したスタッドボル
ト25をこのボルト孔に通し、スタッドボルト25にナ
ット26をねじ込んで、木材22a、22bおよび22
cを形鋼21に固定するという方法も採られている(従
来技術2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た建築用構造材における木材の脱落防止方法には、次の
ような問題があった。鋼帯で建築用構造材を固縛する方
法(従来技術1)は、鋼帯が建築用構造材の外面に露出
するので外観を著しく損なうとともに、鋼帯の腐食防止
対策も必要になった。また、ボルトナットで固定する方
法(従来技術2)は、外観が損なわれないようにするた
めに、ボルト孔を木栓等で塞ぐ必要があり、製造に手間
がかかりコストも高くなっていた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、木
材が容易に脱落せず、且つ外観を損なわず、さらに製造
に手間がかからない建築用構造材を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明の要旨は、鋼材からなる芯部材の周
りに、複数本の木材を接着被覆させた建築用構造材にお
いて、前記芯部材に木材脱落防止用のジベルを設けたこ
とを特徴とする建築用構造材にある。ここで、「鋼材か
らなる芯部材」は、鉄骨部材たり得る長さがあり、I
形、H形、L形、T形、コ形、十形等の形鋼や、鋼管等
強度部材として使用可能なものであれば、いかなる形状
のものでもよい。請求項2記載の発明の要旨は、鋼材か
らなる芯部材の周りに、複数本の木材を接着被覆させた
建築用構造材において、隣り合う木材間に木材脱落防止
用のジベルを設けたことを特徴とする建築用構造材にあ
る。請求項3記載の発明の要旨は、鋼材からなる芯部材
の周りに、複数本の木材を接着被覆させた建築用構造材
において、前記芯部材および隣り合う木材間に木材脱落
防止用のジベルを設けたことを特徴とする建築用構造材
にある。
【0007】請求項1〜3の発明によれば、ジベルのも
つ抵抗作用によって芯部材と木材或いは木材同士をつな
ぎ止めることができるので、これらを一体化させ、木材
の芯部材からの脱落を防止する。ジベルは木材に埋もれ
て外側からは見えなくなるので、外観を損なうことはな
い。また、ジベルは木材に圧入させるだけでよく、従来
の接着のための圧締工程と同じ一つの工程で済ませるこ
とができるので、比較的楽に効率良く製造できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合竹部材の
実施形態について詳述する。図1は本発明の一実施形態
たる建築用構造材(第一例)の横断面図である。この建
築用構造材は、所定長さのある芯部材としての形鋼1
と、ほぼ矩形断面形状した所定長さの木材2とを備え
る。型鋼1の周りを複数の木材2a、2b、2c、2
d、2e、2f、2gおよび2hが図示のごとく被覆す
る。形鋼1と木材2a、2b、2c、2d、2e、2
f、2g、2hとが接触する面、および隣り合う木材2
a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hとが接
触する面には接着剤が塗布され、木材の外側から圧締機
により、圧締して製造される。形鋼1の各木材2a、2
b、2c、2d、2e、2f、2gおよび2hと接触す
る接触面には、木ネジのように凹凸をつけたジベル3
a、3b、3c、3d、3e、3f、3gおよび3hが
溶接されており、加圧圧締するときに、これらのジベル
3が木材2中に圧入されて、木材が容易に形鋼1から脱
落しない構造となっている。ここで、木材2のジベル3
が圧入される位置に、小さめの孔を設けておくとより好
ましくなる。ジベル3を木材2中に圧入させるときの圧
締力を軽減させることができるからである。該ジベル3
に関しては、嵌込み式や噛み合わせ式等があるが、その
種類や形状等は問わない。
【0009】次に、本発明の建築用構造材の他形態(第
二例)を、図2の建築用構造材の横断面図により説明す
る。この建築用構造材は、長手方向ほぼ等断面形状で、
芯部材としての形鋼11と、形鋼11を覆う矩形断面の
木材12とを備える。形鋼11と木材12a、12b、
12c、12d、12e、12fとが接触する面、およ
び隣り合う木材12a、12b、12c、12d、12
e、12fとが接触する面には接着剤が塗布され、木材
12の外側から圧締機により、上下方向および左右方向
に加圧圧締して製造される。各木材12a、12b、1
2c、12d、12eおよび12fの隣り合う木材との
接触面には、両ジベル13a、13b、13c、13
d、13eおよび13fが配置され、木材12を加圧圧
締することにより、隣り合う木材同士12が両ジベル1
3により強固に接合され、木材12が容易に脱落しない
構造となっている。なお、建築用構造材の断面を二分す
る形状に隣り合う木材同士の接合を先に行い、次に形鋼
11との接着を行ってもよい。この場合にも、ジベル1
3を木材12中に圧入させるときの圧締力を軽減させる
ために、木材12のジベル13が圧入される位置に、小
さめの孔を設けておくと、より好ましくなる。
【0010】また、上述した第一例と第二例を組合せた
構造にすると、芯部材たる型鋼1(11)及び各木材2
(12)との一体化がより強固になり、優れたものとな
る。また、該型鋼1(11)に被覆した木材2(12)
の最外側に所定厚さの木材(例えばケヤキやヒノキ等)
を接着被覆することにより、意匠性の優れた付加価値の
高い建築用構造材を得ることができる。芯部材1(1
1)の端部を木材2(12)から突出延長させて、端部
に芯部材1(11)のみからなる継手部を設けた構造と
すれば、他の鉄骨部材等との連結がし易くなりさらに有
益となる。
【0011】このように構成した建築用構造材は、ジベ
ル3が木材2にめり込むことによって抵抗作用を生み、
型鋼1から木材2が脱落し難くなる。第一例のごとく木
材2が接触する型鋼1にジベルが溶接等によって設けら
れると、加圧圧締により木材2がジベル3に噛み込んで
型鋼1から外れ難くなる。また、第二例のごとく隣合う
木材12との接触面に両ジベル13が設けられると、木
材12を加圧圧締することにより木材同士12が強固に
連結する。図5に示す鋼帯24や図6のスタッドボルト
25,ナット26等を用いずとも木材2,12が脱落し
ない。鋼帯24のように見栄えが悪くなったり、ボルト
孔を塞いだりする手間,コストがかかることもない。ジ
ベル3,13を設けることによって、比較的楽に製造で
き、しかも、型鋼1の周りに被覆する木材2,12を長
期に亘って一体化維持させることができる。
【0012】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、型鋼1,11、木材2,12、ジベ
ル3,13等の形状,大きさ,個数等は用途に合わせて
適宜選択できる。
【0013】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の建築用構造部材
は、外観を損なうことなく、さらに手間をかけることな
しに木材が容易に脱落しない建築用構造材を得ることが
でき極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用構造材の一形態で、その横断面
図である。
【図2】図1とは別形態の建築用構造材の横断面図であ
る。
【図3】端部に継手部を設けた建築用構造材の部分斜視
図である。
【図4】従来の建築用構造材の断面図である。
【図5】従来の木材脱落防止対策を講じた建築用構造材
の断面図である。
【図6】従来の木材脱落防止対策を講じた他の建築用構
造材の断面図である。
【符号の説明】
1 形鋼(芯部材) 2(2a〜2h) 木材 3(3a〜3h) ジベル 11 形鋼(芯部材) 12(12a〜12f) 木材 13(13a〜13f) 両ジベル
フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA01 BA04 CA04 DA04 EA01 EA13 FA07 FA21 FA31 FA41 2E163 FA01 FB02 FB03 FB04 FB06 FB07 FB09 FB22 FB31 FB34 FB47 FB50 FC03 FC22 FC31 FC38 FC41 FF03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材からなる芯部材の周りに、複数本の
    木材を接着被覆させた建築用構造材において、前記芯部
    材に木材脱落防止用のジベルを設けたことを特徴とする
    建築用構造材。
  2. 【請求項2】 鋼材からなる芯部材の周りに、複数本の
    木材を接着被覆させた建築用構造材において、隣り合う
    木材間に木材脱落防止用のジベルを設けたことを特徴と
    する建築用構造材。
  3. 【請求項3】 鋼材からなる芯部材の周りに、複数本の
    木材を接着被覆させた建築用構造材において、前記芯部
    材および隣り合う木材間に木材脱落防止用のジベルを設
    けたことを特徴とする建築用構造材。
JP31452999A 1999-11-05 1999-11-05 建築用構造材 Pending JP2001132162A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018084037A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 清水建設株式会社 鉄骨複合部材およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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