JP2001132126A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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JP2001132126A
JP2001132126A JP31096499A JP31096499A JP2001132126A JP 2001132126 A JP2001132126 A JP 2001132126A JP 31096499 A JP31096499 A JP 31096499A JP 31096499 A JP31096499 A JP 31096499A JP 2001132126 A JP2001132126 A JP 2001132126A
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Japan
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heat insulating
insulating material
heat
flexible
laminated
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JP31096499A
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Shoichi Oba
正一 大場
Tomotaka Sasada
智貴 笹田
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性,断熱性に優れ、環境負荷が小さく安
全な断熱材を提供することにある。 【解決手段】 積層した複数の柔軟性断熱シート1の層
間および露出する表裏面に、柔軟な熱反射層2を積層し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等における柔
軟性に優れた高性能断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、住
宅等に使用される断熱材としては、例えば、柔軟性に優
れ、充填施工が可能で安価なグラスウールがある。しか
し、グラスウールは、アスベスト同様、施工作業員の健
康に対する影響、および、いわゆるチクチク感が問題と
なっている。また、グラスウールの断熱性は、普及品で
Aクラス(λ=0.04以上)、高性能品でもCクラス
(λ=0.03〜0.034)である。このため、所望
の断熱性を発現させるためには厚く施工する必要があっ
た。
【0003】また、グラスウールと同様、広く使用され
ている断熱材として、発泡スチロールがある。発泡スチ
ロールは、その熱伝導率がグラスウールよりも低く、普
及品でCクラス、高性能品でEクラス(λ=0.024
以下)であり、断熱性能が高い。しかし、発泡スチロー
ルは硬く、価格も高いうえに、柔軟性がない。このた
め、施工する場合には、外貼工法で施工する必要があ
り、用途が限定されている。
【0004】前述の不具合を解消できる断熱材として
は、充填施工できる柔軟性を有し、作業員の健康に影響
を与えない発泡ポリエチレンが挙げられる。発泡ポリエ
チレンは焼却しやすく、リサイクルが容易であるので、
環境負荷も小さい。しかし、発泡ポリエチレンの熱伝導
率はCクラスであり、断熱性能は発泡スチロールに劣る
という問題点がある。
【0005】本発明は、前記問題点に鑑み、施工性,断
熱性に優れ、環境負荷が小さく安全な断熱材を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる断熱材
は、前述の課題を解決すべく、積層した複数の柔軟性断
熱シートのうち、少なくともその層間に、柔軟な熱反射
層を積層した構成としてある。また、前記柔軟性断熱シ
ートの空気に接する露出面の少なくとも片面に、柔軟な
熱反射層を積層してもよい。さらに、前記柔軟性断熱シ
ートは、柔軟性発泡樹脂シートであってもよい。一方、
前記熱反射層は、金属箔、あるいは、少なくとも片面に
金属を蒸着させた合成樹脂フィルムで形成しておいても
よい。または、熱反射層は、柔軟性断熱シートの少なく
とも片面に金属を蒸着させて形成しておいてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明にかかる断熱材は、図1に
示すように、積層した複数の柔軟性断熱シート1の間、
および、露出する表裏面に柔軟な熱反射層2を積層した
場合である。
【0008】柔軟性断熱シートとしては、発泡樹脂シー
トあるいは繊維系断熱シートが挙げられる。発泡樹脂シ
ートとしては、例えば、発泡ポリエチレン,発泡ポリス
チレン,発泡ポリウレタン,発泡ポリプロピレン,発泡
ポリエチレンテレフタレート,発泡フェノール等からな
るシートが挙げられる。また、繊維系断熱シートとして
は、例えば、グラスウール,ロックウール,セルロース
ファイバー等からなるシートが挙げられる。
【0009】また、発泡樹脂シートの発泡倍率は、必要
に応じて選択でき、例えば、5ないし500倍程度が好
ましい。5倍未満であると、十分な気体を含まないので
固体伝導が大きくなってしまうからであり、500倍を
越えると、気泡が大きすぎ、逆に内部で対流を生じるた
め、熱伝導率が上がってしまうからである。
【0010】厚さは、特に限定するものではなく、必要
に応じて選択できる。
【0011】熱反射層は、前記断熱シートよりも輻射率
の小さい(反射率の大きい)ものであればよい。例え
ば、白色系プラスチックフィルム、あるいは、アルミニ
ウム等の金属箔単体が挙げられる。また、合成樹脂フィ
ルムの少なくとも片面に、前記金属箔を積層一体化した
もの、あるいは、金属蒸着した複合体であってもよい。
さらに、前記断熱シートの表面に金属蒸着作業を直接施
して熱反射層を形成してもよい。
【0012】熱反射層が、例えば、アルミニウム箔で形
成されている場合には1μm〜1000μm、特に、1
0μm〜100μmが好適である。厚さが、1μm未満
であると、強度が小さく、取り扱い時に破損しやすいか
らであり、1000μmを越えると、柔軟性が損なわれ
るだけでなく、固体伝導が増加して断熱性能が下がるか
らである。また、熱反射層を金属蒸着で形成する場合
は、被蒸着フィルムの厚さが1μm〜1000μmであ
るとき、金属蒸着膜の厚みを1Å〜100μmとするの
が好適である。厚さが1Å未満であると、輻射熱の反射
効果が小さくなるからであり、厚さが100μmを越え
ると、コストアップの要因となる他、柔軟性が損なわれ
るからである。
【0013】積層方法としては、単なる積み重ね方式で
あってもよく、あるいは、接着剤を介して積層一体化し
てもよい。
【0014】熱反射層は、積層した断熱シートの間に形
成するだけに限らず、空気に接触する露出面に形成して
おくことにより、熱抵抗をより一層増加させることが可
能である。
【0015】
【実施例】(実施例1)厚さ10mm、発泡倍率35倍
の発泡ポリエチレンシートを3枚積層するとともに、そ
の層間に厚さ15μm、輻射率0.05のアルミニウム
箔をそれぞれ積層することにより、巾200mm、長さ
200mmの断熱材を得、これをサンプルとした。そし
て、JIS規格(JIS A 1412)に基づく平板
熱流計法(熱流計1枚方式)によって熱伝導率を測定し
た。測定の結果、実施例1の熱伝導率は0.0339で
あった。
【0016】(実施例2)発泡ポエチレンシートの層間
および露出する表裏面にアルミニウム箔を配置して熱反
射層を形成した点を除き、他は前述の実施例1と同様に
処理して得た断熱材をサンプルとし、その熱伝導率を測
定した。実施例2の熱伝導率は0.0336であった。
【0017】(比較例1)アルミニウム箔を挿入しない
点を除き、他は前述の実施例1と同様に処理して得た厚
さ30mmの断熱材をサンプルとし、その熱伝導率を測
定した。比較例1の熱伝導率は0.0420であった。
【0018】(比較例2)アルミニウム箔を発泡ポリエ
チレンの層間に配置せず、表裏面のみに積層する点を除
き、他は前述の実施例1と同様に処理して得た断熱材を
サンプルとし、実施例と同一条件で熱伝導率を測定し
た。比較例2の熱伝導率は0.0394であった。
【0019】(実施例3)厚さ5mm、発泡倍率35
倍、比重0.03の発泡スチレンを4枚積層するととも
に、その層間に厚さ15μm、輻射率0.05のアルミ
ニウム箔をそれぞれ積層することにより、巾200m
m、長さ200mmの断熱材を得、これをサンプルとし
た。そして、実施例1と同一条件で熱伝導率を測定し
た。測定の結果、実施例3の熱伝導率は0.0299で
あった。
【0020】(比較例3)アルミニウム箔を挿入しない
点を除き、他は前述の実施例3と同様に形成して得た厚
さ20mmの断熱材をサンプルとし、その熱伝導率を測
定した。比較例3の熱伝導率は0.0335であった。
【0021】(実施例4)厚さ2mm、発泡倍率30倍
の発泡ポリエチレンを15枚積層するとともに、その層
間に厚さ15μm、輻射率0.05のアルミニウム箔を
それぞれ積層することにより、巾200mm、長さ20
0mmの断熱材を得、これをサンプルとした。そして、
実施例1と同一条件で熱伝導率を測定した。測定の結
果、実施例4の熱伝導率は0.0276であった。
【0022】(比較例4)アルミニウム箔を挿入しない
点を除き、他は前述の実施例4と同様に形成して得た厚
さ30mmの断熱材をサンプルとし、その熱伝導率を測
定した。比較例4の熱伝導率は0.0342であった。
【0023】以上の結果から明らかなように、アルミニ
ウム箔を挿入して積層することにより、熱伝導率が低く
なり、断熱性が向上することが判った。これは、発泡ポ
リエチレンは輻射熱が透過しやすい材質であるにもかか
わらず、発泡ポリエチレンシート間に積層したアルミニ
ウム箔が輻射熱の透過を防止するためであると、考えら
れる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟性断熱シート間に
積層した柔軟な熱反射層が、輻射熱を反射し、柔軟性を
阻害することなく断熱性を高めることができる。このた
め、所望の断熱性を確保するための断熱材の厚さが薄く
なり、例えば、柱の巾寸法内に収めることができ、施工
に便利である。また、断熱シートが、例えば、発泡樹脂
ポリエチレンあるいは繊維系断熱シートであれば、焼却
しやすく、リサイクルが容易で環境負荷の小さい断熱材
が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる断熱材の一実施形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…柔軟性断熱シート、2…熱反射層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 GA22 GA23 GA24 GA47 HA32 HA33 HB04 HD01 HD02 HD03 HD08 HD09 HD11 4F100 AB01B AB01D AB10 AB33 AB33B AB33D AK01E AK04 AK12 BA03 BA04 BA05 BA08 BA10A BA10C BA10D DJ01 DJ01A DJ01C EH66B EH66D GB07 JD11 JJ02 JJ02A JJ02C JJ10B JJ10D JK13 JK13A JK13B JK13C JK13D JK17 JK17A JK17B JK17C JK17D JL00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層した複数の柔軟性断熱シートのう
    ち、少なくともその層間に、柔軟な熱反射層を積層した
    ことを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】 柔軟性断熱シートの空気に接する露出面
    の少なくとも片面に、柔軟な熱反射層を積層したことを
    特徴とする請求項1に記載の断熱材。
  3. 【請求項3】 柔軟性断熱シートが、柔軟性発泡樹脂シ
    ートであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    断熱材。
  4. 【請求項4】 熱反射層が、金属箔で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の断熱材。
  5. 【請求項5】 熱反射層が、少なくとも片面に金属を蒸
    着させた合成樹脂フィルムで形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の断熱
    材。
  6. 【請求項6】 熱反射層が、柔軟性断熱シートの少なく
    とも片面に金属を蒸着させて形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の断熱
    材。
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Cited By (5)

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