JP2001131894A - 離解性をもつ耐水性紙 - Google Patents
離解性をもつ耐水性紙Info
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- JP2001131894A JP2001131894A JP30528799A JP30528799A JP2001131894A JP 2001131894 A JP2001131894 A JP 2001131894A JP 30528799 A JP30528799 A JP 30528799A JP 30528799 A JP30528799 A JP 30528799A JP 2001131894 A JP2001131894 A JP 2001131894A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 充分な耐水性と充分な離解性とを兼ね備えた
耐水性紙を提供する。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (R1及びR2は、相互に同じか又は異なり、炭素数1〜
4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲン、
フェニル、又はヒドロキシ、nは2以上の整数)で表さ
れるシロキサンを含有する紙基材を含む。
耐水性紙を提供する。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (R1及びR2は、相互に同じか又は異なり、炭素数1〜
4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲン、
フェニル、又はヒドロキシ、nは2以上の整数)で表さ
れるシロキサンを含有する紙基材を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離解性を兼ね備え
た耐水性紙に関する。本発明による耐水性紙は、表面を
水滴が流れ落ちる程度の環境下で充分な耐水性を示すと
共に、再生紙の製造が可能な程度の離解性を有する。
た耐水性紙に関する。本発明による耐水性紙は、表面を
水滴が流れ落ちる程度の環境下で充分な耐水性を示すと
共に、再生紙の製造が可能な程度の離解性を有する。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストアなどの小売店舗内
に設置されている冷蔵又は冷凍ショーケースの内部に
は、消費者が選択して取り出す商品群と共に、それら商
品群の商品名や価格などを印刷して表示するラベルが配
置されている。消費者は、開閉可能なガラス戸の外側か
ら前記ラベルと商品とを識別した後、そのガラス戸を開
けて特定の商品を取り出す。前記の冷蔵又は冷凍ショー
ケース内部は湿度が極めて高いので、それらのショーケ
ース内部に配置される前記ラベルの表面には水滴が次々
に生成され、表面上を流れ落ちる。従って、前記ラベル
には印刷適性だけでなく、高度の耐水性が要求される。
こうした用途に用いる耐水性ラベルとしては、従来から
合成紙又は合成樹脂フィルム(例えば、ポリ塩化ビニル
やポリプロピレンフィルム)が実際には使用されてき
た。これらの合成紙又は合成樹脂フィルムは、充分な耐
水性と印刷適性を備えているものの、廃棄される際の環
境汚染の問題があるので、環境保護重視の観点から、再
生可能な材料への転換が求められている。また、紙は離
解性をもち、再生可能なので、紙に耐水性を付与した種
々の耐水性紙も従来から提案されていた。例えば、紙に
合成樹脂を含浸させるか若しくは紙を合成樹脂で被覆し
た耐水性紙が知られている。しかしながら、これらの耐
水性紙で充分な耐水性を得るためには、合成樹脂の使用
量を多くする必要があるので、再生紙を得る程度の離解
性が失われる。以上のように、従来公知の耐水性シート
では、耐水性が充分であれば離解性に劣るか、あるい
は、離解性が充分であれば耐水性に劣るなどの欠点があ
り、充分な耐水性と充分な離解性とを兼ね備えたものは
知られていなかった。
に設置されている冷蔵又は冷凍ショーケースの内部に
は、消費者が選択して取り出す商品群と共に、それら商
品群の商品名や価格などを印刷して表示するラベルが配
置されている。消費者は、開閉可能なガラス戸の外側か
ら前記ラベルと商品とを識別した後、そのガラス戸を開
けて特定の商品を取り出す。前記の冷蔵又は冷凍ショー
ケース内部は湿度が極めて高いので、それらのショーケ
ース内部に配置される前記ラベルの表面には水滴が次々
に生成され、表面上を流れ落ちる。従って、前記ラベル
には印刷適性だけでなく、高度の耐水性が要求される。
こうした用途に用いる耐水性ラベルとしては、従来から
合成紙又は合成樹脂フィルム(例えば、ポリ塩化ビニル
やポリプロピレンフィルム)が実際には使用されてき
た。これらの合成紙又は合成樹脂フィルムは、充分な耐
水性と印刷適性を備えているものの、廃棄される際の環
境汚染の問題があるので、環境保護重視の観点から、再
生可能な材料への転換が求められている。また、紙は離
解性をもち、再生可能なので、紙に耐水性を付与した種
々の耐水性紙も従来から提案されていた。例えば、紙に
合成樹脂を含浸させるか若しくは紙を合成樹脂で被覆し
た耐水性紙が知られている。しかしながら、これらの耐
水性紙で充分な耐水性を得るためには、合成樹脂の使用
量を多くする必要があるので、再生紙を得る程度の離解
性が失われる。以上のように、従来公知の耐水性シート
では、耐水性が充分であれば離解性に劣るか、あるい
は、離解性が充分であれば耐水性に劣るなどの欠点があ
り、充分な耐水性と充分な離解性とを兼ね備えたものは
知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、従来技術の上記問題点を解決することにあり、充分
な耐水性と充分な離解性とを兼ね備えた耐水性紙を提供
することにある。
は、従来技術の上記問題点を解決することにあり、充分
な耐水性と充分な離解性とを兼ね備えた耐水性紙を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、一般式(1):
より、一般式(1):
【化3】 (式中、R1及びR2は、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はヒドロキシ基
であり、nは2以上の整数である)で表されるシロキサ
ンを含有する紙基材を含むことを特徴とする耐水性紙に
よって解決することができる。また、前記の課題は、本
発明により、不飽和二重結合をもつモノマーを重合させ
て得られる重合体と一般式(2):
り、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はヒドロキシ基
であり、nは2以上の整数である)で表されるシロキサ
ンを含有する紙基材を含むことを特徴とする耐水性紙に
よって解決することができる。また、前記の課題は、本
発明により、不飽和二重結合をもつモノマーを重合させ
て得られる重合体と一般式(2):
【化4】 (式中、R11及びR12は、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜4のアルキル基、又はフェニル基であ
り、mは2以上の整数である)で表されるシリコーン化
合物とのブレンド、又は不飽和二重結合をもつモノマー
と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導
するモノマーとの共重合体を含有する紙基材を含むこと
を特徴とする耐水性紙によっても解決することができ
る。更にまた、前記の課題は、本発明により、アクリル
系モノマーとイソシアナート系架橋剤とから得られるア
クリル系樹脂を含有する紙基材を含むことを特徴とする
耐水性紙によっても解決することができる。
り、炭素数1〜4のアルキル基、又はフェニル基であ
り、mは2以上の整数である)で表されるシリコーン化
合物とのブレンド、又は不飽和二重結合をもつモノマー
と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導
するモノマーとの共重合体を含有する紙基材を含むこと
を特徴とする耐水性紙によっても解決することができ
る。更にまた、前記の課題は、本発明により、アクリル
系モノマーとイソシアナート系架橋剤とから得られるア
クリル系樹脂を含有する紙基材を含むことを特徴とする
耐水性紙によっても解決することができる。
【0005】本明細書において、炭素数1〜4のアルキ
ル基は、直鎖状又は分枝状アルキル基を含み、例えば、
メチル基、エチル基、n−若しくはi−プロピル基、n
−、i−、sec−若しくはter−ブチル基を挙げる
ことができる。本明細書において、炭素数1〜4のアル
コキシ基、直鎖状又は分枝状アルコキシ基を含み、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−若しくはi−プロポ
キシ基、n−、i−、sec−若しくはter−ブトキ
シ基を挙げることができる。本明細書において、ハロゲ
ン原子は、塩素原子、臭素原子、フッ素原子又はヨウ素
原子である。
ル基は、直鎖状又は分枝状アルキル基を含み、例えば、
メチル基、エチル基、n−若しくはi−プロピル基、n
−、i−、sec−若しくはter−ブチル基を挙げる
ことができる。本明細書において、炭素数1〜4のアル
コキシ基、直鎖状又は分枝状アルコキシ基を含み、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−若しくはi−プロポ
キシ基、n−、i−、sec−若しくはter−ブトキ
シ基を挙げることができる。本明細書において、ハロゲ
ン原子は、塩素原子、臭素原子、フッ素原子又はヨウ素
原子である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明による耐水性紙がもつ「耐
水性」とは、コッブ(kobb)法吸水度試験(JIS
P8140)において吸水度が5g/m2以下であ
り、しかも撥水試験(JIS P8137)において撥
水度がR6以上(好ましくはR8以上)であることを意味
する。なお、コッブ法吸水度試験(JIS P814
0)及び撥水試験(JIS P8137)の具体的操作
は後記実施例において説明する。また、本発明による耐
水性紙がもつ「離解性」とは、離解処理後に抄紙した際
に、未離解物が目視にて観察されないことを意味する。
水性」とは、コッブ(kobb)法吸水度試験(JIS
P8140)において吸水度が5g/m2以下であ
り、しかも撥水試験(JIS P8137)において撥
水度がR6以上(好ましくはR8以上)であることを意味
する。なお、コッブ法吸水度試験(JIS P814
0)及び撥水試験(JIS P8137)の具体的操作
は後記実施例において説明する。また、本発明による耐
水性紙がもつ「離解性」とは、離解処理後に抄紙した際
に、未離解物が目視にて観察されないことを意味する。
【0007】本発明による耐水性紙に用いることのでき
る紙基材は、パルプ繊維が絡み合って形成される集合体
であるかぎり特に限定されず、例えば、化学パルプ(例
えば、広葉樹クラフトパルプ若しくは針葉樹クラフトパ
ルプ)又は機械パルプを原料とした上質紙、中質紙、片
艶クラフト紙、両更クラフト紙、又はクラフト伸長紙を
挙げることができる。
る紙基材は、パルプ繊維が絡み合って形成される集合体
であるかぎり特に限定されず、例えば、化学パルプ(例
えば、広葉樹クラフトパルプ若しくは針葉樹クラフトパ
ルプ)又は機械パルプを原料とした上質紙、中質紙、片
艶クラフト紙、両更クラフト紙、又はクラフト伸長紙を
挙げることができる。
【0008】本発明による耐水性紙は、前記一般式
(1)で表されるシロキサンを含有した紙基材を含むこ
とができる。ここで、前記シロキサンを含有した紙基材
としては、例えば、前記シロキサンを含浸して含む紙基
材又は前記シロキサンで被覆された紙基材を挙げること
ができる。好ましいシロキサンは、前記一般式(1)に
おいて、R1及びR2が、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はヒドロキシ基
である。より好ましいシロキサンは、前記一般式(1)
において、R1及びR2が、相互に同じであるか又は異な
り、ハロゲン原子(特には、塩素原子)、又はヒドロキ
シ基である。特に好ましい具体的なシロキサンとして
は、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、トリメトキシメチルシラン、トリエトキシメチル
シランのようなシラン系アルコキシド、ジクロロシロキ
サン、ジフェニルシロキサン、ジヒドロキシシロキサン
を挙げることができる。
(1)で表されるシロキサンを含有した紙基材を含むこ
とができる。ここで、前記シロキサンを含有した紙基材
としては、例えば、前記シロキサンを含浸して含む紙基
材又は前記シロキサンで被覆された紙基材を挙げること
ができる。好ましいシロキサンは、前記一般式(1)に
おいて、R1及びR2が、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はヒドロキシ基
である。より好ましいシロキサンは、前記一般式(1)
において、R1及びR2が、相互に同じであるか又は異な
り、ハロゲン原子(特には、塩素原子)、又はヒドロキ
シ基である。特に好ましい具体的なシロキサンとして
は、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、トリメトキシメチルシラン、トリエトキシメチル
シランのようなシラン系アルコキシド、ジクロロシロキ
サン、ジフェニルシロキサン、ジヒドロキシシロキサン
を挙げることができる。
【0009】前記一般式(1)で表されるシロキサンを
紙基材に含浸させる場合には、抄紙工程中にサイズプレ
スで行ったり、又は抄紙後に含浸機により行うことがで
きる。シロキサンの含浸量は、本発明が目的とする前記
の耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されない
が、紙基材100質量部に対して5〜100質量部が好
ましい。
紙基材に含浸させる場合には、抄紙工程中にサイズプレ
スで行ったり、又は抄紙後に含浸機により行うことがで
きる。シロキサンの含浸量は、本発明が目的とする前記
の耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されない
が、紙基材100質量部に対して5〜100質量部が好
ましい。
【0010】前記一般式(1)で表されるシロキサンで
紙基材を被覆する場合には、エアナイフ、マイヤバー、
又はグラビアロール等によって、紙基材の一方の表面又
は両面の表面を被覆することができる。被覆する部分
は、耐水性を要求される部分のみで充分であるが、好ま
しくは紙基材の一方の表面又は両面の表面全面を被覆す
る。シロキサンの被覆量は、本発明が目的とする前記の
耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されない
が、紙基材の耐水性を要求される部分の表面上に、好ま
しくは乾燥後で0.1〜20g/m2、より好ましくは
乾燥後で1〜5g/m2である。
紙基材を被覆する場合には、エアナイフ、マイヤバー、
又はグラビアロール等によって、紙基材の一方の表面又
は両面の表面を被覆することができる。被覆する部分
は、耐水性を要求される部分のみで充分であるが、好ま
しくは紙基材の一方の表面又は両面の表面全面を被覆す
る。シロキサンの被覆量は、本発明が目的とする前記の
耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されない
が、紙基材の耐水性を要求される部分の表面上に、好ま
しくは乾燥後で0.1〜20g/m2、より好ましくは
乾燥後で1〜5g/m2である。
【0011】前記一般式(1)で表されるシロキサンを
含浸して含むか、あるいは前記一般式(1)で表される
シロキサンで被覆された紙基材からなる本発明による耐
水性紙は、例えば、アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナ
トリウム水溶液)中で煮沸処理して離解することができ
る。得られた紙料を抄紙して再生紙を製造することがで
きる。また、前記一般式(1)で表されるシロキサンを
含浸して含むか、あるいは前記一般式(1)で表される
シロキサンで被覆された紙基材からなる本発明による耐
水性紙は、これを焼却しても有害な灰やガスを生じるこ
とはない。
含浸して含むか、あるいは前記一般式(1)で表される
シロキサンで被覆された紙基材からなる本発明による耐
水性紙は、例えば、アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナ
トリウム水溶液)中で煮沸処理して離解することができ
る。得られた紙料を抄紙して再生紙を製造することがで
きる。また、前記一般式(1)で表されるシロキサンを
含浸して含むか、あるいは前記一般式(1)で表される
シロキサンで被覆された紙基材からなる本発明による耐
水性紙は、これを焼却しても有害な灰やガスを生じるこ
とはない。
【0012】本発明による耐水性紙は、不飽和二重結合
をもつモノマーを重合させて得られる重合体と一般式
(2)で表されるシリコーン化合物とのブレンドを含有
する紙基材を含むことができる。ここで、前記ブレンド
を含有した紙基材としては、例えば、前記ブレンドを含
浸して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆された紙基
材を挙げることができる。不飽和二重結合をもつモノマ
ーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸エステル、スチレン、ビニルエステル、又はビ
ニルエーテルを挙げることができる。前記の(メタ)ア
クリル酸エステルは、エステル基を構成するアルキル基
が、炭素数1〜18のアルキル基である各種の(メタ)
アクリル酸アルキルエステルであり、具体的には(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、又は(メタ)アクリル酸n
−オクチル等を挙げることができる。また、不飽和二重
結合をもつモノマーを重合させて得られる重合体として
は、不飽和二重結合をもつ前記モノマーとその他のモノ
マーとの共重合体、例えば、酢酸ビニル、スチレン、ア
クリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸、メタア
クリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、及び/
又はグリシジルメタクリレート等の共重合体を用いるこ
ともできる。不飽和二重結合をもつモノマーは、例え
ば、ラジカル重合やイオン重合によって重合させて重合
体とすることができる。
をもつモノマーを重合させて得られる重合体と一般式
(2)で表されるシリコーン化合物とのブレンドを含有
する紙基材を含むことができる。ここで、前記ブレンド
を含有した紙基材としては、例えば、前記ブレンドを含
浸して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆された紙基
材を挙げることができる。不飽和二重結合をもつモノマ
ーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸エステル、スチレン、ビニルエステル、又はビ
ニルエーテルを挙げることができる。前記の(メタ)ア
クリル酸エステルは、エステル基を構成するアルキル基
が、炭素数1〜18のアルキル基である各種の(メタ)
アクリル酸アルキルエステルであり、具体的には(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、又は(メタ)アクリル酸n
−オクチル等を挙げることができる。また、不飽和二重
結合をもつモノマーを重合させて得られる重合体として
は、不飽和二重結合をもつ前記モノマーとその他のモノ
マーとの共重合体、例えば、酢酸ビニル、スチレン、ア
クリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸、メタア
クリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、及び/
又はグリシジルメタクリレート等の共重合体を用いるこ
ともできる。不飽和二重結合をもつモノマーは、例え
ば、ラジカル重合やイオン重合によって重合させて重合
体とすることができる。
【0013】好ましい前記一般式(2)で表されるシリ
コーン化合物は、前記一般式(2)においてR11及びR
12が、相互に同じであるか又は異なり、炭素数1〜3の
アルキル基、又はフェニル基であり、mは2〜500の
整数である。特に好ましい具体的なシリコーン化合物と
しては、例えば、ジメチルシロキサン、又はジフェニル
シロキサンを挙げることができる。前記一般式(2)で
表されるシリコーン化合物は、例えば、ジメチルジクロ
ロシランあるいはジメチルメトキシシランを重合させて
得ることができる。
コーン化合物は、前記一般式(2)においてR11及びR
12が、相互に同じであるか又は異なり、炭素数1〜3の
アルキル基、又はフェニル基であり、mは2〜500の
整数である。特に好ましい具体的なシリコーン化合物と
しては、例えば、ジメチルシロキサン、又はジフェニル
シロキサンを挙げることができる。前記一般式(2)で
表されるシリコーン化合物は、例えば、ジメチルジクロ
ロシランあるいはジメチルメトキシシランを重合させて
得ることができる。
【0014】不飽和二重結合をもつモノマーから得られ
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドは、混合することによって調製すること
ができる。前記ブレンドにおける前記重合体と前記シリ
コーン化合物との質量比は、特に限定されるものではな
いが、好ましくは90:10〜1:99、より好ましく
は90:10〜50:50である。
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドは、混合することによって調製すること
ができる。前記ブレンドにおける前記重合体と前記シリ
コーン化合物との質量比は、特に限定されるものではな
いが、好ましくは90:10〜1:99、より好ましく
は90:10〜50:50である。
【0015】不飽和二重結合をもつモノマーから得られ
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドを紙基材に含浸させる場合には、抄紙工
程中にサイズプレスで行ったり、又は抄紙後に含浸機に
より行うことができる。前記ブレンドの含浸量は、本発
明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供するかぎ
り特に限定されないが、紙基材100質量部に対して5
〜100質量部が好ましい。
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドを紙基材に含浸させる場合には、抄紙工
程中にサイズプレスで行ったり、又は抄紙後に含浸機に
より行うことができる。前記ブレンドの含浸量は、本発
明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供するかぎ
り特に限定されないが、紙基材100質量部に対して5
〜100質量部が好ましい。
【0016】不飽和二重結合をもつモノマーから得られ
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドで紙基材を被覆する場合には、エアナイ
フ、マイヤバー、又はグラビアロール等によって、紙基
材の一方の表面又は両面の表面を被覆することができ
る。被覆する部分は、耐水性を要求される部分のみで充
分であるが、好ましくは紙基材の一方の表面又は両面の
表面全面を被覆する。前記ブレンドの被覆量は、本発明
が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供するかぎり
特に限定されないが、紙基材の耐水性を要求される部分
の表面上に、好ましくは乾燥後で0.1〜20g/
m2、より好ましくは乾燥後で1〜5g/m2である。
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドで紙基材を被覆する場合には、エアナイ
フ、マイヤバー、又はグラビアロール等によって、紙基
材の一方の表面又は両面の表面を被覆することができ
る。被覆する部分は、耐水性を要求される部分のみで充
分であるが、好ましくは紙基材の一方の表面又は両面の
表面全面を被覆する。前記ブレンドの被覆量は、本発明
が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供するかぎり
特に限定されないが、紙基材の耐水性を要求される部分
の表面上に、好ましくは乾燥後で0.1〜20g/
m2、より好ましくは乾燥後で1〜5g/m2である。
【0017】不飽和二重結合をもつモノマーから得られ
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドを含有する紙基材(例えば、前記ブレン
ドを含浸して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆され
た紙基材)からなる本発明による耐水性紙は、例えば、
アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)中
で煮沸処理して離解することができる。得られた紙料を
抄紙して再生紙を製造することができる。また、前記ブ
レンドを含有する紙基材(例えば、前記ブレンドを含浸
して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆された紙基
材)からなる本発明による耐水性紙は、これを焼却して
も有害な灰やガスを生じることはない。
た重合体と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物とのブレンドを含有する紙基材(例えば、前記ブレン
ドを含浸して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆され
た紙基材)からなる本発明による耐水性紙は、例えば、
アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)中
で煮沸処理して離解することができる。得られた紙料を
抄紙して再生紙を製造することができる。また、前記ブ
レンドを含有する紙基材(例えば、前記ブレンドを含浸
して含むか、あるいは前記ブレンドで被覆された紙基
材)からなる本発明による耐水性紙は、これを焼却して
も有害な灰やガスを生じることはない。
【0018】また、本発明による耐水性紙は、不飽和二
重結合をもつモノマーと前記一般式(2)で表されるシ
リコーン化合物を誘導するモノマーとの共重合体を含有
する紙基材(例えば、前記共重合体を含浸して含むか、
あるいは前記共重合体で被覆された紙基材)を含むこと
ができる。
重結合をもつモノマーと前記一般式(2)で表されるシ
リコーン化合物を誘導するモノマーとの共重合体を含有
する紙基材(例えば、前記共重合体を含浸して含むか、
あるいは前記共重合体で被覆された紙基材)を含むこと
ができる。
【0019】前記一般式(2)で表されるシリコーン化
合物を誘導するモノマーとの共重合体を調製する際に用
いる不飽和二重結合をもつモノマーとしては、例えば、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレン、ビニルエステル、又はビニルエーテルを挙げる
ことができる。前記の(メタ)アクリル酸エステルは、
(メタ)アクリル酸と、場合によりヒドロキシ基で置換
されていることのある炭素数1〜10(好ましくは炭素
数1〜6)の直鎖若しくは分枝鎖アルキルアルコールと
のエステルである。
合物を誘導するモノマーとの共重合体を調製する際に用
いる不飽和二重結合をもつモノマーとしては、例えば、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレン、ビニルエステル、又はビニルエーテルを挙げる
ことができる。前記の(メタ)アクリル酸エステルは、
(メタ)アクリル酸と、場合によりヒドロキシ基で置換
されていることのある炭素数1〜10(好ましくは炭素
数1〜6)の直鎖若しくは分枝鎖アルキルアルコールと
のエステルである。
【0020】前記一般式(2)で表されるシリコーン化
合物を誘導するモノマーとしては、例えば、一般式
(3):
合物を誘導するモノマーとしては、例えば、一般式
(3):
【化5】 〔式中、R11及びR12は前記と同じ意味であり、R13及
びR14は、相互に同じであるか又は異なり、ハロゲン原
子(好ましくは塩素原子)、炭素数1〜4のアルコキシ
基(好ましくはメトキシ基又はエトキシ基)である〕で
表されるシラン化合物を挙げることができる。前記一般
式(3)で表されるシラン化合物は、例えば、ジメチル
ジクロロシラン、又はジメチルメトキシシランであるこ
とができ、あるいは両末端若しくは片末端に官能基(例
えば、塩基原子)を有するオリゴマー系シリコーンモノ
マーであることができる。前記の不飽和二重結合をもつ
モノマーと前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物を誘導するモノマーとの共重合体は、例えば、イオン
重合、ラジカル重合又は重縮合によって得ることができ
る。この共重合体は、ランダム共重合体又はブロック共
重合体であることができる。前記の不飽和二重結合をも
つモノマーに由来する繰り返し単位と前記一般式(2)
で表されるシリコーン化合物を誘導するモノマーに由来
する繰り返し単位との質量比は特に限定されるものでは
ないが、好ましくは90:10〜1:99、より好まし
くは90:10〜50:50である。
びR14は、相互に同じであるか又は異なり、ハロゲン原
子(好ましくは塩素原子)、炭素数1〜4のアルコキシ
基(好ましくはメトキシ基又はエトキシ基)である〕で
表されるシラン化合物を挙げることができる。前記一般
式(3)で表されるシラン化合物は、例えば、ジメチル
ジクロロシラン、又はジメチルメトキシシランであるこ
とができ、あるいは両末端若しくは片末端に官能基(例
えば、塩基原子)を有するオリゴマー系シリコーンモノ
マーであることができる。前記の不飽和二重結合をもつ
モノマーと前記一般式(2)で表されるシリコーン化合
物を誘導するモノマーとの共重合体は、例えば、イオン
重合、ラジカル重合又は重縮合によって得ることができ
る。この共重合体は、ランダム共重合体又はブロック共
重合体であることができる。前記の不飽和二重結合をも
つモノマーに由来する繰り返し単位と前記一般式(2)
で表されるシリコーン化合物を誘導するモノマーに由来
する繰り返し単位との質量比は特に限定されるものでは
ないが、好ましくは90:10〜1:99、より好まし
くは90:10〜50:50である。
【0021】前記の不飽和二重結合をもつモノマーと前
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの共重合体を紙基材に含浸させる場合には、
抄紙工程中にサイズプレスで行ったり、又は抄紙後に含
浸機により行うことができる。前記共重合体の含浸量
は、本発明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供
するかぎり特に限定されないが、紙基材100質量部に
対して5〜100質量部が好ましい。。
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの共重合体を紙基材に含浸させる場合には、
抄紙工程中にサイズプレスで行ったり、又は抄紙後に含
浸機により行うことができる。前記共重合体の含浸量
は、本発明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供
するかぎり特に限定されないが、紙基材100質量部に
対して5〜100質量部が好ましい。。
【0022】前記の不飽和二重結合をもつモノマーと前
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの共重合体で紙基材を被覆する場合には、エ
アナイフ、マイヤバー、又はグラビアロール等によっ
て、紙基材の一方の表面又は両面の表面を被覆すること
ができる。被覆する部分は、耐水性を要求される部分の
みで充分であるが、好ましくは紙基材の一方の表面又は
両面の表面全面を被覆する。前記共重合体の被覆量は、
本発明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供する
かぎり特に限定されないが、紙基材の耐水性を要求され
る部分の表面上に、好ましくは乾燥後で0.1〜20g
/m2、より好ましくは乾燥後で1〜5g/m2である。
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの共重合体で紙基材を被覆する場合には、エ
アナイフ、マイヤバー、又はグラビアロール等によっ
て、紙基材の一方の表面又は両面の表面を被覆すること
ができる。被覆する部分は、耐水性を要求される部分の
みで充分であるが、好ましくは紙基材の一方の表面又は
両面の表面全面を被覆する。前記共重合体の被覆量は、
本発明が目的とする前記の耐水性と離解性とを提供する
かぎり特に限定されないが、紙基材の耐水性を要求され
る部分の表面上に、好ましくは乾燥後で0.1〜20g
/m2、より好ましくは乾燥後で1〜5g/m2である。
【0023】前記の不飽和二重結合をもつモノマーと前
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの前記共重合体を含有する紙基材(例えば、
前記共重合体を含浸して含むか、あるいは前記共重合体
で被覆された紙基材)からなる本発明による耐水性紙
は、例えば、アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナトリウ
ム水溶液)中で煮沸処理して離解することができる。得
られた紙料を抄紙して再生紙を製造することができる。
また、前記共重合体を含有する紙基材(例えば、前記共
重合体を含浸して含むか、あるいは前記共重合体で被覆
された紙基材)からなる本発明による耐水性紙は、これ
を焼却しても有害な灰やガスを生じることはない。
記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導する
モノマーとの前記共重合体を含有する紙基材(例えば、
前記共重合体を含浸して含むか、あるいは前記共重合体
で被覆された紙基材)からなる本発明による耐水性紙
は、例えば、アルカリ水溶液(例えば、水酸化ナトリウ
ム水溶液)中で煮沸処理して離解することができる。得
られた紙料を抄紙して再生紙を製造することができる。
また、前記共重合体を含有する紙基材(例えば、前記共
重合体を含浸して含むか、あるいは前記共重合体で被覆
された紙基材)からなる本発明による耐水性紙は、これ
を焼却しても有害な灰やガスを生じることはない。
【0024】本発明による耐水性紙は、アクリル系モノ
マーとイソシアナート系架橋剤とから得られるアクリル
系樹脂を含有する紙基材(例えば、前記アクリル系樹脂
を含浸して含むか、あるいは前記アクリル系樹脂で被覆
された紙基材)を含むことができる。前記のアクリル系
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、又は
(メタ)アクリル酸エステルを挙げることができる。前
記の(メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸又はメ
タクリル酸と、場合によりヒドロキシ基で置換されてい
る炭素数1〜10(好ましくは炭素数1〜6)の直鎖若
しくは分枝鎖アルキルアルコールとのエステルである。
好ましいアクリル系モノマーとしては、例えば、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル、又はメタクリル酸ヒドロキシエチルを挙
げることができる。
マーとイソシアナート系架橋剤とから得られるアクリル
系樹脂を含有する紙基材(例えば、前記アクリル系樹脂
を含浸して含むか、あるいは前記アクリル系樹脂で被覆
された紙基材)を含むことができる。前記のアクリル系
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、又は
(メタ)アクリル酸エステルを挙げることができる。前
記の(メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸又はメ
タクリル酸と、場合によりヒドロキシ基で置換されてい
る炭素数1〜10(好ましくは炭素数1〜6)の直鎖若
しくは分枝鎖アルキルアルコールとのエステルである。
好ましいアクリル系モノマーとしては、例えば、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル、又はメタクリル酸ヒドロキシエチルを挙
げることができる。
【0025】イソシアナート系架橋剤としては、特に限
定されないが、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネート、又はこれらの
トリイソシアネートとメチロールプロパンなどのポリオ
ールとのアダクト体などを挙げることができる。
定されないが、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネート、又はこれらの
トリイソシアネートとメチロールプロパンなどのポリオ
ールとのアダクト体などを挙げることができる。
【0026】前記アクリル系モノマーと前記イソシアナ
ート系架橋剤とから得られるアクリル系樹脂によって紙
基材を含浸させる場合には、抄紙工程中にサイズプレス
で行ったり、又は抄紙後に含浸機により行うことができ
る。前記アクリル系樹脂の含浸量は、本発明が目的とす
る前記の耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定さ
れないが、紙基材100質量部に対して5〜100質量
部が好ましい。
ート系架橋剤とから得られるアクリル系樹脂によって紙
基材を含浸させる場合には、抄紙工程中にサイズプレス
で行ったり、又は抄紙後に含浸機により行うことができ
る。前記アクリル系樹脂の含浸量は、本発明が目的とす
る前記の耐水性と離解性とを提供するかぎり特に限定さ
れないが、紙基材100質量部に対して5〜100質量
部が好ましい。
【0027】前記アクリル系モノマーと前記イソシアナ
ート系架橋剤とから得られるアクリル系樹脂で紙基材を
被覆する場合には、エアナイフ、マイヤバー、又はグラ
ビアロール等によって、紙基材の一方の表面又は両面の
表面を被覆することができる。被覆する部分は、耐水性
を要求される部分のみで充分であるが、好ましくは紙基
材の一方の表面又は両面の表面全面を被覆する。前記ア
クリル系樹脂の被覆量は、本発明が目的とする前記の耐
水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されないが、
紙基材の耐水性を要求される部分の表面上に、好ましく
は乾燥後で0.1〜20g/m2、より好ましくは乾燥
後で1〜5g/m2である。
ート系架橋剤とから得られるアクリル系樹脂で紙基材を
被覆する場合には、エアナイフ、マイヤバー、又はグラ
ビアロール等によって、紙基材の一方の表面又は両面の
表面を被覆することができる。被覆する部分は、耐水性
を要求される部分のみで充分であるが、好ましくは紙基
材の一方の表面又は両面の表面全面を被覆する。前記ア
クリル系樹脂の被覆量は、本発明が目的とする前記の耐
水性と離解性とを提供するかぎり特に限定されないが、
紙基材の耐水性を要求される部分の表面上に、好ましく
は乾燥後で0.1〜20g/m2、より好ましくは乾燥
後で1〜5g/m2である。
【0028】前記アクリル系樹脂を含有する紙基材(例
えば、前記アクリル系樹脂を含浸して含むか、あるいは
前記アクリル系樹脂で被覆された紙基材)からなる本発
明による耐水性紙は、例えば、アルカリ水溶液(例え
ば、水酸化ナトリウム水溶液)中で煮沸処理して離解す
ることができる。得られた紙料を抄紙して再生紙を製造
することができる。また、前記アクリル系樹脂を含有す
る紙基材(例えば、前記アクリル系樹脂を含浸して含む
か、あるいは前記アクリル系樹脂で被覆された紙基材)
からなる本発明による耐水性紙は、これを焼却しても有
害な灰やガスを生じることはない。
えば、前記アクリル系樹脂を含浸して含むか、あるいは
前記アクリル系樹脂で被覆された紙基材)からなる本発
明による耐水性紙は、例えば、アルカリ水溶液(例え
ば、水酸化ナトリウム水溶液)中で煮沸処理して離解す
ることができる。得られた紙料を抄紙して再生紙を製造
することができる。また、前記アクリル系樹脂を含有す
る紙基材(例えば、前記アクリル系樹脂を含浸して含む
か、あるいは前記アクリル系樹脂で被覆された紙基材)
からなる本発明による耐水性紙は、これを焼却しても有
害な灰やガスを生じることはない。
【0029】本発明による耐水性紙は、場合により、少
なくとも一方の表面の一部に接着剤層(感熱性接着剤
層、又は感圧性接着剤層)を設けることができる。例え
ば、一方の表面上に接着剤層をもつ本発明による耐水性
紙は、冷蔵又は冷凍ショーケース内部の支持台やガラス
戸などの上に貼付することができる。
なくとも一方の表面の一部に接着剤層(感熱性接着剤
層、又は感圧性接着剤層)を設けることができる。例え
ば、一方の表面上に接着剤層をもつ本発明による耐水性
紙は、冷蔵又は冷凍ショーケース内部の支持台やガラス
戸などの上に貼付することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【実施例1】アート紙〔商品名「アートオージ104.
7g/m2」,王子製紙(株)製〕のコート面に、反応
性シリカ〔商品名「HEATLESS GLASS G
O−100(SX)」,ファイングラス・テクノロジー
(株)製;シラン系アルコキシド〕10質量部にホウ素
系硬化剤1質量部を添加して調製し、マイヤーバーによ
って塗工量が5g/m2(乾燥時)となるように塗工
し、100℃で1分間乾燥し、シートを作成した。この
シートの耐水性(すなわち、撥水度及び吸水度)、離解
性並びに印刷適性を評価し、その結果を表2に示す。
7g/m2」,王子製紙(株)製〕のコート面に、反応
性シリカ〔商品名「HEATLESS GLASS G
O−100(SX)」,ファイングラス・テクノロジー
(株)製;シラン系アルコキシド〕10質量部にホウ素
系硬化剤1質量部を添加して調製し、マイヤーバーによ
って塗工量が5g/m2(乾燥時)となるように塗工
し、100℃で1分間乾燥し、シートを作成した。この
シートの耐水性(すなわち、撥水度及び吸水度)、離解
性並びに印刷適性を評価し、その結果を表2に示す。
【0031】
【実施例2】上質紙〔商品名「ジョウシツKYP10
4.7g/m2」,日本製紙(株)製〕の表面に、メチ
ルメタクリレート・ジメチルシロキサン共重合体のエマ
ルジョン〔商品名「ポリゾールROY−6100D」,
昭和高分子(株)製;重量平均分子量=20万〕をマイ
ヤーバーによって塗工量が5g/m2(乾燥時)となる
ように塗工し、100℃で1分間乾燥し、シートを作成
した。このシートの耐水性(すなわち、撥水度及び吸水
度)、離解性並びに印刷適性を評価し、その結果を表2
に示す。
4.7g/m2」,日本製紙(株)製〕の表面に、メチ
ルメタクリレート・ジメチルシロキサン共重合体のエマ
ルジョン〔商品名「ポリゾールROY−6100D」,
昭和高分子(株)製;重量平均分子量=20万〕をマイ
ヤーバーによって塗工量が5g/m2(乾燥時)となる
ように塗工し、100℃で1分間乾燥し、シートを作成
した。このシートの耐水性(すなわち、撥水度及び吸水
度)、離解性並びに印刷適性を評価し、その結果を表2
に示す。
【0032】
【実施例3】アート紙〔商品名「アートオージ104.
7g/m2」,王子製紙(株)製〕のコート面に、アク
リルポリオール樹脂〔商品名「PTC U−500メジ
ウム(NS)」,大日精化工業(株)製;アクリル酸エ
ステル共重合体〕10質量部にイソシアナート系硬化剤
(主成分:トリレンジイソシアネート)4質量部を添加
して調製し、マイヤーバーによって塗工量が5g/m2
(乾燥時)となるように塗工し、100℃で1分間乾燥
し、シートを作成した。このシートの耐水性(すなわ
ち、撥水度及び吸水度)、離解性並びに印刷適性を評価
し、その結果を表2に示す。
7g/m2」,王子製紙(株)製〕のコート面に、アク
リルポリオール樹脂〔商品名「PTC U−500メジ
ウム(NS)」,大日精化工業(株)製;アクリル酸エ
ステル共重合体〕10質量部にイソシアナート系硬化剤
(主成分:トリレンジイソシアネート)4質量部を添加
して調製し、マイヤーバーによって塗工量が5g/m2
(乾燥時)となるように塗工し、100℃で1分間乾燥
し、シートを作成した。このシートの耐水性(すなわ
ち、撥水度及び吸水度)、離解性並びに印刷適性を評価
し、その結果を表2に示す。
【0033】
【比較例1】クラフト紙〔商品名「K−75」,大興製
紙(株)製,坪量=75g/m2〕の表面に、15μm
厚のポリエチレンをラミネートし、ポリエチレンラミネ
ート紙を得た。このラミネート紙のラミネート面の耐水
性及び離解性について実施例1と同様に評価を行った。
その結果を表2に示す。
紙(株)製,坪量=75g/m2〕の表面に、15μm
厚のポリエチレンをラミネートし、ポリエチレンラミネ
ート紙を得た。このラミネート紙のラミネート面の耐水
性及び離解性について実施例1と同様に評価を行った。
その結果を表2に示す。
【0034】
【比較例2】合成紙〔商品名「ユポSGS80」,王子
油化合成(株)製,坪量=80g/m2;ポリプロピレ
ン〕について、耐水性及び離解性について実施例1と同
様に評価を行った。その結果を表2に示す。
油化合成(株)製,坪量=80g/m2;ポリプロピレ
ン〕について、耐水性及び離解性について実施例1と同
様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0035】
【評価方法】耐水性は、以下の撥水度及び吸水度から評
価した。 (1)撥水度 撥水度は、紙及び板紙の撥水試験法(JIS P813
7)法によって測定した。この方法による撥水度とは、
傾斜した紙の表面に滴下した水滴の状態で表される紙表
面の撥水性を示すものである。実施例1〜3及び比較例
1〜2で調製したシートから試験片(長さ=300m
m,幅=200mm)を切り取り、試験片取付面(傾斜
角=45°)に平らに固定した。試験片から垂直方向に
10mm上方に離して設置したビュレットから水滴を1
滴(約0.1ml)滴下させる。この際、水滴が試験片
の上を約300mm流下できるように、ビュレット設置
位置を調節する。試験片の上を流下する水滴の跡を観察
し、以下の表1に示す8段階で評価する。試験は、試料
の縦方向及び横方向に関してそれぞれ5回ずつ実施し、
それらの平均値で結果を示す。 《表1》 撥水度 観察結果 R0: 連続した跡であって一様な幅を示すもの R2: 連続した跡であって水滴よりわずかに狭い幅を示すもの R4: 連続した跡であるがところどころ切れていて、明らかに水滴より狭い 幅を示すもの R6: 跡の半分がぬれているもの R7: 跡の1/4は、長く伸びた水滴によってぬれているもの R8: 跡の1/4以上は、球形の小滴が散在しているもの R9: ところどころに球形の小水滴が散らばるものR10: 完全に転がり落ちるもの
価した。 (1)撥水度 撥水度は、紙及び板紙の撥水試験法(JIS P813
7)法によって測定した。この方法による撥水度とは、
傾斜した紙の表面に滴下した水滴の状態で表される紙表
面の撥水性を示すものである。実施例1〜3及び比較例
1〜2で調製したシートから試験片(長さ=300m
m,幅=200mm)を切り取り、試験片取付面(傾斜
角=45°)に平らに固定した。試験片から垂直方向に
10mm上方に離して設置したビュレットから水滴を1
滴(約0.1ml)滴下させる。この際、水滴が試験片
の上を約300mm流下できるように、ビュレット設置
位置を調節する。試験片の上を流下する水滴の跡を観察
し、以下の表1に示す8段階で評価する。試験は、試料
の縦方向及び横方向に関してそれぞれ5回ずつ実施し、
それらの平均値で結果を示す。 《表1》 撥水度 観察結果 R0: 連続した跡であって一様な幅を示すもの R2: 連続した跡であって水滴よりわずかに狭い幅を示すもの R4: 連続した跡であるがところどころ切れていて、明らかに水滴より狭い 幅を示すもの R6: 跡の半分がぬれているもの R7: 跡の1/4は、長く伸びた水滴によってぬれているもの R8: 跡の1/4以上は、球形の小滴が散在しているもの R9: ところどころに球形の小水滴が散らばるものR10: 完全に転がり落ちるもの
【0036】(2)吸水度 吸水度は、紙及び板紙のコッブ(kobb)法吸水度試
験(JIS P8140)によって測定した。実施例1
〜3及び比較例1〜2で調製したシートから試験片(約
130×130mm)を切り取り、それらの質量を測定
した後に試験片支持具に取付ける。試験片支持具は、金
属環(内径=112.8mm,底面積=100cm2,
高さ=約25mm)と、金属製台板(約150×150
mm)と、前記の金属環と試験片との密着を完全にする
ためのゴム又はフェルトマットからなる。すなわち、前
記試験片を試験片支持具の台板のマット上に置き、金属
環を載せて水漏れがないよう平均して確実に締付装置で
締め付ける。次いで、約50mlの水を注意して金属環
内に注ぎ入れる。試験片が水に触れると同時にストップ
ウォッチを始動させる。あらかじめ定めた接触時間(1
20秒)の15〜20秒前に試験面以外の部分に余分の
水が触れないように注意して水を捨て、手早く試験片を
外す。接触時間に到達したとき直ちに吸取紙で軽く押さ
え、表面の水を除去する。次に、試験片を二つに折って
その質量を再び測定し、水と接触させる前の質量との差
を求める。吸水度は次式により、1m2当たりのg数に
換算して評価する。 A=100W 式中、Aは吸水度(g/m2)であり、Wは試験片の質
量増加(g)である。試験は、試料に関してそれぞれ5
回ずつ実施し、それらの平均値で結果を示す。
験(JIS P8140)によって測定した。実施例1
〜3及び比較例1〜2で調製したシートから試験片(約
130×130mm)を切り取り、それらの質量を測定
した後に試験片支持具に取付ける。試験片支持具は、金
属環(内径=112.8mm,底面積=100cm2,
高さ=約25mm)と、金属製台板(約150×150
mm)と、前記の金属環と試験片との密着を完全にする
ためのゴム又はフェルトマットからなる。すなわち、前
記試験片を試験片支持具の台板のマット上に置き、金属
環を載せて水漏れがないよう平均して確実に締付装置で
締め付ける。次いで、約50mlの水を注意して金属環
内に注ぎ入れる。試験片が水に触れると同時にストップ
ウォッチを始動させる。あらかじめ定めた接触時間(1
20秒)の15〜20秒前に試験面以外の部分に余分の
水が触れないように注意して水を捨て、手早く試験片を
外す。接触時間に到達したとき直ちに吸取紙で軽く押さ
え、表面の水を除去する。次に、試験片を二つに折って
その質量を再び測定し、水と接触させる前の質量との差
を求める。吸水度は次式により、1m2当たりのg数に
換算して評価する。 A=100W 式中、Aは吸水度(g/m2)であり、Wは試験片の質
量増加(g)である。試験は、試料に関してそれぞれ5
回ずつ実施し、それらの平均値で結果を示す。
【0037】(3)離解性 実施例1〜3及び比較例1〜2で調製したシートから試
験片(3cm×3cm;20g)を切り取り、その試験
片の質量(20g)に対して0.8質量%に相当する量
の水酸化ナトリウムを溶解した水300mlに前記試験
片を浸積し、30分間煮沸した。得れらた煮沸液に水を
加えて全量を1リットルとし、タッピーパルプ標準離解
機にて3分間離解を行った。こうして得られた紙料から
手抄きシートを作成し、目視にて、未離解物の有無を確
認した。
験片(3cm×3cm;20g)を切り取り、その試験
片の質量(20g)に対して0.8質量%に相当する量
の水酸化ナトリウムを溶解した水300mlに前記試験
片を浸積し、30分間煮沸した。得れらた煮沸液に水を
加えて全量を1リットルとし、タッピーパルプ標準離解
機にて3分間離解を行った。こうして得られた紙料から
手抄きシートを作成し、目視にて、未離解物の有無を確
認した。
【0038】(4)印刷適性 印刷はUV硬化型インク〔商品名「FLASH DRY
FDS墨JS」、東洋インキ製造(株)製〕0.3c
cをインクゲージにて計り取って混練し、R1テスター
(明製作所製)にて行った。インクの硬化はアイグラフ
ィック(株)製紫外硬化用電源装置を用い、紫外線照射
量が78mJ/cm2の条件で行った。評価項目はイン
キの受理性を密着性であり、インクの受理性については
印刷直後の各シートへのインクののり具合を目視にて評
価し、○(完全にインクがのっている)、△(ややイン
クがのっている)、×(全くインクがのらない)の3段
階にて評価した。またインク密着性については、インク
硬化後に印刷面に市販の18mm幅粘着テープ(セロハ
ンテープ、ニチバン社製)を貼り付け、手で剥離した後
のインクのとれ具合を、○(インクが全くとれない)、
△(ややインクがとれる)、×(全面インクがとれる)
の3段階にて評価した。
FDS墨JS」、東洋インキ製造(株)製〕0.3c
cをインクゲージにて計り取って混練し、R1テスター
(明製作所製)にて行った。インクの硬化はアイグラフ
ィック(株)製紫外硬化用電源装置を用い、紫外線照射
量が78mJ/cm2の条件で行った。評価項目はイン
キの受理性を密着性であり、インクの受理性については
印刷直後の各シートへのインクののり具合を目視にて評
価し、○(完全にインクがのっている)、△(ややイン
クがのっている)、×(全くインクがのらない)の3段
階にて評価した。またインク密着性については、インク
硬化後に印刷面に市販の18mm幅粘着テープ(セロハ
ンテープ、ニチバン社製)を貼り付け、手で剥離した後
のインクのとれ具合を、○(インクが全くとれない)、
△(ややインクがとれる)、×(全面インクがとれる)
の3段階にて評価した。
【0039】
【結果】 《表2》 吸水度 印刷適性 (g/m2) 撥水度 離解性 インク受理性 インク密着性 実施例1 0.74 R8 ○ △ △ 実施例2 3.11 R8 ○ ○ ○ 実施例3 0.16 R8 ○ ○ △ 比較例1 0.03 R9 × ○ △比較例2 0.02 R4 × ○ ○
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、充分な耐水性と充分な
離解性とを兼ね備えた耐水性シートが提供される。
離解性とを兼ね備えた耐水性シートが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 孝作 埼玉県北本市宮内3−140−5 Fターム(参考) 4L055 AG71 AG85 AG86 AG89 AG93 AH23 BE08 FA19 GA47
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1及びR2は、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン原子、フェニル基、又はヒドロキシ基
であり、nは2以上の整数である)で表されるシロキサ
ンを含有する紙基材を含むことを特徴とする耐水性紙。 - 【請求項2】 不飽和二重結合をもつモノマーを重合さ
せて得られる重合体と一般式(2): 【化2】 (式中、R11及びR12は、相互に同じであるか又は異な
り、炭素数1〜4のアルキル基、又はフェニル基であ
り、mは2以上の整数である)で表されるシリコーン化
合物とのブレンド、又は不飽和二重結合をもつモノマー
と前記一般式(2)で表されるシリコーン化合物を誘導
するモノマーとの共重合体を含有する紙基材を含むこと
を特徴とする耐水性紙。 - 【請求項3】 アクリル系モノマーとイソシアナート系
架橋剤とから得られるアクリル系樹脂を含有する紙基材
を含むことを特徴とする耐水性紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30528799A JP2001131894A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 離解性をもつ耐水性紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30528799A JP2001131894A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 離解性をもつ耐水性紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131894A true JP2001131894A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=17943293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30528799A Pending JP2001131894A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 離解性をもつ耐水性紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001131894A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004270050A (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 耐油性・耐水性シートおよびその製造方法 |
JP2013541446A (ja) * | 2010-10-07 | 2013-11-14 | ダウ コーニング コーポレーション | 生分解性の疎水性セルロース系基材、及び反応性シランを用いるその製造方法 |
JP2019522741A (ja) * | 2016-09-30 | 2019-08-15 | リペーパー インコーポレイテッド | 環境への優しさ、耐水性及び耐油性を有する製紙用コーティング剤及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30528799A patent/JP2001131894A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004270050A (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 耐油性・耐水性シートおよびその製造方法 |
JP2013541446A (ja) * | 2010-10-07 | 2013-11-14 | ダウ コーニング コーポレーション | 生分解性の疎水性セルロース系基材、及び反応性シランを用いるその製造方法 |
JP2019522741A (ja) * | 2016-09-30 | 2019-08-15 | リペーパー インコーポレイテッド | 環境への優しさ、耐水性及び耐油性を有する製紙用コーティング剤及びその製造方法 |
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