JP2001131410A - 半導電性ポリアミド酸組成物及びその使用 - Google Patents

半導電性ポリアミド酸組成物及びその使用

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JP2001131410A
JP2001131410A JP31707599A JP31707599A JP2001131410A JP 2001131410 A JP2001131410 A JP 2001131410A JP 31707599 A JP31707599 A JP 31707599A JP 31707599 A JP31707599 A JP 31707599A JP 2001131410 A JP2001131410 A JP 2001131410A
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polyamic acid
semiconductive
film
composition
pad
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Naoki Nishiura
直樹 西浦
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より安定した電気抵抗特性を有するポリアミド
酸組成物とその使用を提供すること。 【解決手段】下記数式1で求められる導電性指標が10
0以下であるカ−ボンブラック25〜5重量%とポリア
ミド酸75〜95重量%とを含有することを特徴とする
半導電性ポリアミド酸組成物。 (数式1) 該ポリアミド酸組成物を回転成型して得る半導電性無端
管状芳香族ポリイミドフイルムは、例えばカラー複写機
の中間転写用又は中間転写・定着用ベルトとして有効に
使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より改良された半
導電性ポリアミド酸組成物とその使用に関する。該組成
物は種々の形態で成型(形)されるが、中でも半導電性
無端管状芳香族ポリイミド系フイルム成形体は、カラー
複写機の中間転写用又は中間転写・定着用ベルトとして
の使用が有効である。
【0002】
【従来の技術】一般に可能な限り導電性の高いカ−ボン
ブラックを使い、これを可能な限り少量、ポリイミドに
混合分散し半導電性を付与して、例えばこれを半導電性
無端管状フイルムに成形して、トナ−複写機の中間転写
用ベルトとして使用することについては良く知られたこ
とである。このものは、基体がポリイミドであることで
耐熱性、機械的性質、耐薬品性については卓越してい
る。しかしながら半導電性、つまり電気抵抗特性につい
ては、十分なる満足を見ていないのが現状である。問題
になっている電気抵抗特性は、特により長時間に渡り高
電圧(直流)を印加して帯電し使用した場合の電気抵抗
値性の変動(低下)である(これを抵抗経時変化がある
と呼んでいる)。更にもう1つの問題として、一定電圧
印加の途中でその電圧が変化した場合に、電気抵抗値が
素速く変わることである(これを電圧依存性に欠けると
呼んでいる)。これらの問題は、最近のカラ−複写化に
対して、特に画像品質が極めて厳しく問われようになっ
たことで、より一層問題視されるようになってきてい
る。
【0003】前記のような問題があることで、前記抵抗
経時変化に関しては既に検討され、その改良技術が公開
もされている。例えば特開平9−1717号公報では、
カ−ボンブラックは用いずに、脱ド−プ又はド−プ(ド
−プは例えば硫酸、酢酸等のプロトン酸で積極的に処理
して導電性を付与すること)した導電性のポリアニリン
をポリイミドに含有させて半導電性の成形体として解決
を計ろうとするものである。更に別手段として特開平1
1−24427号公報がある。これはカ−ボンブラック
の混合にて導電性を付与するが、マトリックス樹脂とし
てのポリイミドとして、特にそこに残存含有する溶媒量
を1ppm以下とすることで解決を計ろうとするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記とは異
なる新たな手段、つまり特殊な条件を有するカ−ボンブ
ラック(以下CBと呼ぶ)の使用によって、前記の抵抗
経時変化と電圧依存性の問題を一挙に解決し、一層高画
像品質のカラ−複写を実現することを主たる目的としな
されたものである。それは次の解決手段による。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は請求項1を
特定発明とし、更にこれに従属して請求項2〜4を好ま
しい発明として提供する。そして関連発明として、請求
項5で用途も特徴として提供する。その特定発明とする
ものは、下記の数式1で求められる導電性指標が100
以下であるカ−ボンブラック25〜5重量%とポリアミ
ド酸75〜95重量%とを含有することを特徴とする半
導電性ポリアミド酸組成物である。以下本発明を詳細に
説明する。
【0006】(数式1)
【0007】
【発明の実施の形態】まず本発明のマトリックス樹脂と
なるポリアミド酸について説明する。ポリアミド酸(ポ
リアミック酸とも呼んでいる)(以下PAdと略す)
は、一般に脂肪族又は芳香族の有機ジアミンと脂肪族又
は芳香族の有機テトラカルボン酸2無水物との当モル量
を重縮合反応(一般に有機極性溶媒中で常温以下の低
温)して得るポリイミド(以下PIと略す)の前駆体で
あるが、本発明では脂肪族又は芳香族の有機ジアミンと
脂肪族又は芳香族の有機トリカルボン酸1無水物との当
モル量を重縮合反応して得るポリアミドイミド(以下P
AIと略す)の前駆体も含んでいる。従ってこのPAd
は加熱処理等により、分子内イミド化反応して最終のP
I又はPAIに変わるポリマと言うものである。しかし
仮にPAdの生成が、更に進んでイミド化反応してもそ
れが有機極性溶媒に溶解している状態で得られるのであ
るならば該PAdの範疇とする。尚該イミド化反応が進
んでも有機極性溶媒に溶解するものは、PIでは熱可塑
性のPIそしてPAIそのものにその傾向が見られる。
【0008】前記PIのPAdは、より高い耐熱性、耐
薬品性、機械的性質を有する成形(型)体が得られるこ
とから、芳香族PAdであるのがよい。合成の具体的方
法を例示すると次の通りである。まず熱可塑性のPIに
対しては、例えばピロメリット酸2無水物、2、2′、
3、3′―ビフェニルテトラカルボン酸2無水物、3、
3′、4、4′―ベンゾフェノンテトラカルボン酸2無
水物、ビス(2、3―ジカルボキシフェニル)メタン2
無水物等の有機酸2無水物のいずれか1種(2〜3種で
も良い)と、ビス[4―{3―(4―アミノフェノキ
シ)ベンゾイル}フェニル]エーテル、4、4′―ビス
(3―アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4―(3
―アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2、2′―
ビス[4―(3―アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、3、3′―ジアミノベンゾフェノン等の有機ジアミ
ンのいずれか1種(2〜3種でも良い)との当モル量を
ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルムアミド、ジメ
チルスルホオキシド、Nーメチルピロリドン等の非プロ
トン性の極性溶媒中で重縮合反応する。この時の反応温
度を常温以下とすればPAd溶液として得られるが、常
温以上の加熱下であればイミド化まで進んでイミド基の
多いPI溶液として得られる。尚熱可塑性のPIは、前
記原料からも判るように、ポリマ主鎖中に2〜3個の−
O−、−SO2―、―CO−、アルキレン基(C3以
上)等を有するものに見られる。これらはPIでも柔軟
性があってTgも低い。このことがPIの状態になって
も前記溶媒に溶解し易い理由と考えられる。
【0009】一方熱硬化性のPIでは、前記熱可塑性P
Iとは異なり、PAdの状態でのみ前記溶媒に溶解する
ので、イミド化までも進むような重縮合反応をしてはな
らない。つまり該反応は常温以下で行ない、イミド化反
応を止める必要がある。但しイミド化反応が起こっても
該溶媒に溶解しない程度であればそれは許容される。具
体的には例えば前記の有機酸2無水物とP―フェニレン
ジアミン、4、4′―ジアミノジフェニル、4、4′―
ジアミノジフェニルメタン、4、4′―ジアミノジフェ
ニルエーテル等の有機ジアミンとを当モル量、前記溶媒
中で10〜20°C程度の低温を維持しながら反応させ
る。
【0010】又PAIの場合には、有機トリカルボン酸
1無水物として、例えばトリメリット酸1無水物、有機
ジアミンとしては前記例示するものが組み合わさて、こ
れも当モル量で前記溶媒中で重縮合反応することで得ら
れる。PAIではアミド基を有するためかイミド化まで
反応が進んでも該溶媒に溶解し易いので反応温度を常温
より高くしてイミド化もしてPAI溶液の状態で得ても
良い。尚前記PAdに於いていずれの場合も、該溶媒に
溶解するとか、溶融して成形できるようであれば、可能
な限りイミド化は進行したPAdであるのがよい。これ
によって後述するCBとの混合分散性を改悪するような
こともなく、むしろ最終のポリイミドへの変換をより容
易にするので好ましいことである。
【0011】次に前記数式1で特定される導電性指標
(以下C指標と呼ぶ)を有するCBについて説明する。
まず該数式を満足するCBは、本発明の対象である前記
PAdに対して、前記課題を解決するたに種々検討して
遂に見出された固有のものであるということである。従
って仮に他の樹脂にこれを適用しても満足のいく結果は
得られるものではない。ここで比表面積は、低温窒素吸
着による測定法を記載するASTM D3037 D法
によって測定されたもので、m/gで現す。そして吸
油量はJISK6221 A法により測定さられたDB
P吸収量で、cm/100gで現す。又揮発分は、各
製造法により得られたCBを950°Cで7分間加熱し
た場合の減量を%(重量)で現したものである。そして
2は、種々検討の結果得られ固有の常数で分母、分子に
組み込まれる。
【0012】CBの有する比表面積、吸油量及び揮発分
(以下諸特性)は、変数であって対象となるCBによっ
て異なるが、基本的にはその各量には関係なく、前記数
式で求められたC指標が100以下、好ましくは80以
下、更には60以下限りなく0に近いCBであればよい
ことになる。この様な条件にあるCBであることで、P
Adとの親和性もより良化され混合分散性も良くなり、
所望する半導電性も効率的に付与された上で、本発明の
前記課題、つまり抵抗経時変化と電圧依存性をより高い
レベルで一挙に解決することができるのである。尚下限
について限りなく0に近づくことが理想的であるが、現
実には前記諸特性が0であるCBはないことと、あまり
にも小さいとPAdへの混合量をより多くする必要があ
り、これは成形(型)性を悪くするばかりではなく、ポ
リイミド自身の機械的特性を改悪することになる。これ
等のことを考慮する下限のC指標としては10程度、好
ましくは20、更には25とするのがよい。
【0013】また前記諸特性の各値は、C指標100以
下を前提で特定されるが、前記好ましいC指標のCBと
いう点から、その範囲は比表面積70〜300、好まし
くは100〜250m/g、吸油量80〜400、好
ましくは90〜300cm/100g、揮発分1〜2
0%、好ましくは1.5〜15%の中で選ぶことを目標
とするのがよい。
【0014】前記数式1から判るように本発明に言う望
ましいCBは、比表面積又は/及び吸油量はより小さ
く、揮発分はより多いCBを選択して、C指標100以
下のCBを選ぶのが良いということになるが、これは前
記従来技術に見られる可能な限り導電性の高いCBを選
ぶのが良いこととは、逆の技術概念と言うことになる。
これも混合するPAd自身が他の樹脂とは全く異なるこ
とによって、CBとの間で特異な挙動をとることによる
ためと考えられる。
【0015】尚一般に言われている前記諸特性の個々の
作用効果は、まず比表面積は大きいほどマトリックス樹
脂との濡れ性が良化し、その結果分散し易くなること。
そして吸油量は大きい程、CBのストラクチャ−が発達
するので少ない混合量でより導電性は良化すること。そ
して揮発分(CBの製造過程で形成される副成分、つま
り有機酸化物(カルボキシル、ヒドロキシル、キノン、
ラクトン等)であると言われている)は少ない程CBの
純度は高いので、その結果ストラクチャ−の発達も阻害
されないことも相まって、より導電性が良化すると言う
ことである。ところが本発明では、前記に言うように、
この個々に言う作用効果とは逆の作用効果になって現れ
ていると言うことである。つまり特に揮発分がより多い
ことへの依存が大きいことになっている。この理由は次
のように考えられる。つまり揮発成分としての有機酸化
物が存在することで、これがPAd、更にはPIとの間
でバインダ−的作用(水素結合も考えられる)をし、そ
の結果極めて高度に発達した相容性が生まれる。この相
容性が前記の比表面積、吸油量による作用効果よりも遥
かに超越した作用効果として現れるからではないかと考
えられる。尚揮発分は、前記の通り酸性を示すものと、
中性を示すものとによっているが、その多少はPHの測
定によって判る。このPHの範囲は一般に1〜10程度
であるが、このPHから見ると、より小さい酸性度の大
きい揮発分を含有するCBを選択するのも好ましいこと
である。
【0016】次に前記PAd組成物の調製手段について
説明する。まず該組成物の形態には、溶液状と固形状が
ある。溶液状の場合は、最終的に得られるPIが熱硬化
性PIは勿論のこと、該PIが熱可塑性でもそれが使用
上液状であるのが望ましい場合である。一方固形状の場
合は、熱可塑性PI(PAIも含む)で、これが使用上
固形状であるのが望ましい場合である。
【0017】前記溶液状の場合には、一般には前記各原
料を有機極性溶媒中で重縮合反応して、まずPAd溶液
を得て、これに必要な前記CBを混合して均一に分散す
る。この時に溶液粘度調整のために該溶媒を追加する場
合もある。他に得られた該PAd溶液に非溶媒(例えば
アルコ−ル)を添加して一旦PAdを湿式析出して粉末
として得る。そして必要によってCBと共に又は別個に
該溶媒に溶解して溶液組成物とすることもできる
【0018】一方固形状の場合には、まず前記原料によ
って得られた熱可塑性PI溶液に非溶媒(例えばアルコ
−ル)を添加して熱可塑性PI粉末として得る。これに
CBを混合分散するが、十分なる混合分散を行うため
に、まず粉末状で一次的に混合分散し、そして一次混合
粉体を2軸押出機に供給して溶融混練してペレットとし
て得る。つまりペレッット状の固形組成物とする。
【0019】前記における各成分の組成比は、液状、固
形状に関係なく前記C指標100以下のCB5〜25、
好ましくは8〜20重量%とPAd又はPI95〜7
5、好ましくは92〜80重量%とするのが良い。この
時液状の場合は、有機極性溶媒が加わるが、該溶媒の量
は、使用上(つまりある用途のために成形に有利な溶液
粘度)有効な液状を呈する量である。従って特定されな
い。尚前記組成比は、最終得られる前記PIに半導電
性、つまり表面抵抗値で約10〜1015、好ましく
は10〜1012Ω/□(体積抵抗値で約10〜1
14、好ましくは10〜1012Ω・cm)を付与
し、且つ該PI自身の特性を損なわない量と言うことで
決められたものであり、かかる組成比に特異の意義のあ
るものではない。又前記組成化の場合に、必要によって
微量の添加剤、例えばフッ素系の界面活性剤、フッ素系
樹脂離型剤、セラミック系熱伝導剤等を添加しても良い
ので、前記成分に限られるものでない。
【0020】前記の通り調製されたPAd組成物は、各
々の用途によって各々の成形(型)手段で成形され有効
に使用される。その用途は、例えば電磁波をシ−ルする
耐熱性シ−ル剤、耐熱性帯電防止剤(必要な場所へのコ
−テングによるとか、繊維状又は短冊フイルム状での使
用とか、ロ−ル状にして搬送用、練り用での使用等)、
更には最終得られるPIが極めて優れた電気抵抗特性を
有することから、この特性を必要とする例えばトナ−複
写機(特にカラ−)の中間転写用又は中間転写・定着用
のベルトとして使用もある。これら各使用の中でも後者
の該ベルトとしての使用が有効である。
【0021】そこで前記中間転写用又は中間転写・定着
用のベルトの使用の場合の成型法と使用について以下に
説明する。まず前記ベルトとしては、より高い耐熱性と
機械的性質(特に耐屈曲性、耐伸縮性)を有し無端管状
のフイルムであることが望まれるので、(組成物)原料
としては、熱硬化性芳香族PIの前駆体PAdの有機溶
媒溶液を使用し、回転成型によって該フイルムを得る、
回転成型法が好ましく採用される。
【0022】そこで、まず前記の回転成型法による無端
管状フイルムの成型について説明する。該法は、一般に
金属ドラムの内面に前記PAd溶液を注入して回転し、
その遠心力によって管状に流延、乾燥して得る、いわゆ
る遠心注型によるものである。この場合の該溶液の粘
度、回転速度、乾燥等の成型条件は、適宜事前にテスト
して最適条件を決めるのが良い。但し乾燥は加熱によっ
て行うが、この温度は溶媒が効果的に系外に排出される
ような温度であることが望ましく、イミド化まで進行す
るような温度は好ましくない。これはここでイミド化ま
で行われるような温度で加熱してしまうと、得られる該
フイルムに気泡が入りやすく、また電気抵抗にバラツキ
も出やすくなるからである。
【0023】又前記従来法とは異なる実質的無遠心力下
での回転成型によっても成型することができる。本発明
ではより好ましい方法として提供できる。それは、無遠
心力であるために分散するCBが偏在(表面部分)する
ようなことはなく、全体に均一に分散する状態を採るこ
と、厚み精度により優れること、より大口径の無端管状
フイルムをより精度良くつくるのが容易であること、成
型時間がより短縮できる等の理由による。ここで実質的
無遠心力というのは、該CBの偏在が実質的に起こらな
いと言うことである。これを数字的に示すと、遠心力F
が50kgm/s以下、好ましくは30kgm/s
以下になる範囲である。尚遠心力Fは、一般に求められ
る次の数式2によるものである。ここでmはPAd溶液
の比重、rは金属ドラムの内半径(m)、ωは回転数に
係わる角速度(rad・s−1)である。
【0024】(数式2)
【0025】前記実質的無遠心力下での成型を具体的に
例示する次の2通(A法、B法)りがある。その1つA
法は、まず金属ドラムをゆっくりと、例えば10〜30
rpm(ω=1〜3)回転しながら、溶液粘度0.4〜
0.8Pa・sの低粘度PAd溶液を、ノズルから所定
量液状態で供給する。この時の供給は、該ノズルは所定
幅のスリットとして、左右に揺動する機構にするのがよ
い。回転に合わせて所定幅だけ移動させて内面全体に均
一になるように塗布する。塗布されたら該ドラムの側面
を100〜150°Cに加熱すると共に、回転速度を徐
々に上げてω=10〜20(100〜200rpm)に
到達させる。これにより、より一層内面全体に精度よく
流延されると共に、溶媒の蒸発が始まるので、これは速
やかに系外に排出する。該排出は、該ドラム内面にスリ
ットノズルを横設して、積極的に吸排するのが良い。大
部分の溶媒が蒸発除去されたところで、加熱を停止して
常温に冷却したら、管状フイルムを該ドラムから剥離す
る。ここでの該フイルムは、溶媒を若干含むPAd無端
管状フイルムである。
【0026】もう1つのB法は、前記A法に準ずるが、
PAd溶液の粘度を2〜4Pa・sの高粘度に変え、そ
してスリットノズルからの該溶液供給を噴霧状で行うも
のである。以上の2つの方法の中でもB法がより好まし
い。これはより高濃度の該溶液を、しかも加圧噴霧とし
て金属ドラム内面に噴きつけて塗布するような状態での
成型であるので、より低速度での回転で良いので芯ブレ
もなくなり、より大口径の無端管状フイルムを得ること
ができること、該フイルムの厚さも薄いものから厚いも
のまで精度良く自由に変えて得ることができること、溶
媒量がより少ないことから、成型時間をより短縮できる
こと等の理由による。
【0027】前記2法により得られたPAd無端管状フ
イルムは、更に完全脱溶媒と共にイミド化を行って、目
的の半導電性無端管状(熱硬化芳香族)ポリイミドフイ
ルム(SLフイルムと呼ぶ)とする必要がある。これに
変える方法は、次のような方法で好ましく行われる。ま
ず該PAd無端管状フイルムを微細孔を穿設した円形金
属管金型に嵌挿する(隙間のない状態)。そしてこれを
熱風乾燥機に投入する。加熱温度と時間は、まず約15
0〜200°Cに上昇してこの温度で1〜2時間、次に
250〜300°Cに上げて20〜40分間、更に40
0〜450°Cに昇温して20〜50分間加熱する。冷
却して嵌脱して該目的のフイルムを得る。
【0028】前記得られたSLフイルムは、所定幅にカ
ットして、例えばトナ−多色複写機の中間転写用又は中
間転写・定着用のベルトに使用されるが、その使用例は
次の通りである。
【0029】◎中間転写用ベルト(SLベルト)として
の使用。 図1を参照して説明する。該図は4色複写機の要部を概
略的に示した側面図である。まず各露光器Eを有する感
光ドラムB(黒)、M(赤)、Y(黄)、C(青)が定
ピッチで横設されている。SLベルトは、該ドラムに対
面して3角形状に配設された3本の張架・回転ロ−ラ2
に張架された使用形態をとっている。これの転写機構は
次の通りである。つまり該感光ドラムB、M、Y、Cに
接する該ベルト1の近辺を帯電(該感光ドラムとは逆電
荷)するために、コロトロン帯電器3を該ベルト1の裏
面に配設しておく。各感光ドラムに形成されたトナ−顕
像は、B、M、YそしてCの順で該ベルト上に転移され
て一つの多重画像Mとなって紙転写部4に送られる。そ
して多重画像Mは、該転写部4にタイムリ−に給紙され
てきた複写紙7に転写され、加熱定着器5を通過して定
着固定される(7a)。転写を終えた該ベルト1はコロ
トロン除電器6で除電して、引き続きクリナ−7で表面
をクリ−ニングして1サイクルを終了する。
【0030】◎中間転写・定着用ベルトとしての使用。 この場合には、SLベルトをそのまま使用するよりも、
まず予め該ベルト面を、例えばフッ素樹脂でもって表面
処理(例えば被覆)して離型性を付与したSLベルトを
使用した方が良い。これは該ベルト上のトナ−画像は、
紙への転写と加熱定着とが同時的に行われてしまうこと
から、これをより忠実に効果的に行うのにより有効であ
るからである。
【0031】そして前記の場合の使用形態を図2に例示
する。感光ドラムB(黒)、M(赤)、Y(黄)、C
(青)は前記と同じであるが、離型性SLベルト8は、
該ドラムに対面して、逆直角3角形状に配設された2本
の張架・回転ロ−ラ9、9aと1本の張架・回転加熱ロ
−ラ10とによって張架される。これの転写・定着機構
は、次の通りである。つまり該感光ドラムB、M、Y、
Cに接する該ベルト8の近辺を帯電(該感光ドラムとは
逆電荷)するために、コロトロン帯電器3を該ベルト9
の裏面に配設しておく。各感光ドラムに形成されたトナ
−顕像は、C、Y、MそしてBの順で該ベルト上に転移
されて、一つの多重画像Maとなって紙転写・加熱定着
部10aに送られる。そして多重画像Maは、ここでタ
イムリ−に給紙されてきた複写紙11へ転写し、加熱定
着して排紙(11a)して複写される。転写を終えた該
ベルト1は、コロトロン除電器12で除電して、引き続
きクリナ−13で表面をクリ−ニングして1サイクルを
終了する。
【0032】尚前記無端管状フイルムは、全くの継目な
しの管状フイルムを意味し、その作製を回転成型法によ
ることを例示しているが、ウェッブ状フイルムに成形し
たものを、必要によって所定サイズにカットして、その
両端を公知の方法で繋いで継目のないようにして管状フ
イルムとすることもできる。
【0033】
【実施例】以下に比較例と共に実施例によって更に詳述
する。尚各例で言う表面抵抗値(Ω/□)、体積抵抗値
(Ω・cm)はJIS K6911に基づいて作製され
た三菱化学株式会社製の抵抗測定器“ハイレスタ・HR
プロ−ブ”を使って100V(DC)印加の下、10秒
後の測定値である。
【0034】(実施例1)(請求項1に対応) まずピロメリット酸2無水物と4、4′−ジアミノジフ
ェニルエ−テルとの当モル量をジメチルアセトアミド溶
媒中で、20°Cで重縮合反応して固形分濃度16重量
%の芳香族PAd(熱硬化PIの前駆体)溶液2kgを
得た。
【0035】そして前記溶液2kgから400gづつ2
つに分けて採取し、その1つの400gには、C指標7
7.3(比表面積149m/g、吸油量116cm
/100g、揮発分1.4%(PH7.5)により数式
1から求めた値)のCB粉体を6.8g(9.6重量
%)添加し、ボ−ルミルにて混合・分散して半導電性の
芳香族PAd組成物を得た(溶液粘度2.95Pa・
s)(以下G組成物と呼ぶ)。そしてもう1つの400
gには、C指標59.5(比表面積114m/g、吸
油量95cm/100g、揮発分1.5%(PH3.
5)により数式1から求めた値)のCB粉体を9.13
g添加(12.48重量%)し、ボ−ルミルにて混合・
分散して半導電性の芳香族PAd組成物を得た(溶液粘
度3Pa・s)(以下H組成物と呼ぶ)。尚前記G、H
組成物の1部を採ってCB粉体の分散状態を拡大顕微鏡
で観察すると、いずれも極めて均一であり、これを2週
間後に再度観察したが、最初の場合と全く変化はなく安
定した分散状態を維持していた。
【0036】(実施例2)(請求項1、2に対応) まず3、3′、4、4′―ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸2無水物と4、4′−ジアミノジフェニルメタンと
の当モル量をジメチルアセトアミド溶媒中で、20°C
で重縮合反応して固形分濃度16重量%の芳香族PAd
(熱硬化PIの前駆体)溶液2kgを得た。
【0037】そして前記溶液2kgから400gを採取
し、これにC指標38.4(比表面積190m/g、
吸油量280cm/100g、揮発分10%(PH
3)により数式1から求めた値)のCB粉体を13.1
1g(17重量%)添加し、ボ−ルミルにて混合・分散
して半導電性の芳香族PAd組成物を得た(溶液粘度
3.4Pa・s)(以下I組成物と呼ぶ)。尚該I組成
物の1部を採ってCB粉体の分散状態を拡大顕微鏡で観
察すると、極めて均一であり、これを2週間後に再度観
察したが、最初の場合と全く変化はなく安定した分散状
態を維持していた。
【0038】(比較例1)(C指標が100を超えるC
B) 実施例1で得た芳香族PAd溶液の残1.2kgの中か
ら400gを採取して、これにC指標121.5(比表
面積254m/g、吸油量174cm/100g、
揮発分1.5%(PH5)により数式1から求めた値)
のCB粉体を4.16g添加(6.1重量%)し、ボ−
ルミルにて混合・分散して比較用の半導電性の芳香族P
Ad組成物を得た(溶液粘度2.95Pa・s)(以下
J組成物と呼ぶ)。尚該J組成物の1部を採ってCB粉
体分散状態を拡大顕微鏡で観察すると、初期は実施例1
との間に差は見られなかったが、これを2週間後に再度
観察すると、若干の微細な凝集魂のようなものが観察さ
れた。
【0039】(実施例3)(請求項1に対応−PAIを
マトリックス樹脂とする場合) トリメリット酸1無水物と4、4′−ジアミノジフェニ
ルエ−テルとの当モル量を、N−メチルピロリドン溶媒
中、30°Cで重縮合反応して固形分濃度24重量%の
芳香族PAI溶液1kgを得た(該溶液の1部を採って
1R分析したところ、未閉環のアミド酸に基づく吸収は
数%程度で、殆んどがイミ基に基づく吸収であった)。
【0040】そして前記溶液1kgから250g採取
し、これにC指標44.26(比表面積240m
g、吸油量400cm/100g、揮発分12%(P
H3)により数式1から求めた値)のCB粉体を12.
89g添加(17.68重量%)し、ボ−ルミルにて混
合・分散して半導電性の芳香族PAI組成物を得た(溶
液粘度2.5Pa・s)(以下K組成物と呼ぶ)。尚該
K組成物の1部を採ってCB粉体の分散状態を拡大顕微
鏡で観察すると、極めて均一であり、これを2週間後に
再度観察したが、最初の場合と全く変化はなく安定した
分散状態を維持していた。
【0041】(比較例2)(実施例3でC指標100を
超えるCB) 前記実施例3のPAI溶液750gから250g採取
し、これにC指標130.82(比表面積89m
g、吸油量212cm/100g、揮発分0.1%
(PH7.7)により数式1から求めた値)のCB粉体
を3.8g添加(5.95重量%)し、ボ−ルミルにて
混合・分散して半導電性の芳香族PAI組成物を得た
(溶液粘度2.4Pa・s)(以下L組成物と呼ぶ)。
尚該L組成物の1部を採ってCB粉体の分散状態を拡大
顕微鏡で観察すると、初期は実施例3との間に差は見ら
れなかったが、これを2週間後に再度観察すると、若干
の微細な凝集魂のようなものが観察された。
【0042】(実施例4)(請求項3に対応) 前記実施例1、2及び比較例1で得たG、H、I及びJ
の各芳香族性PAd組成物を用いて、次の条件で実質的
無遠心力下での回転成型を行い、後加熱処理して相当す
る半導電性無端管状芳香族PIフイルムに成型した。 ◎使用する回転成型装置 大きさ内径320mm−幅550mmの内面鏡面仕上げ
加工の金属ドラム(両端内縁部には液漏れ防止用のベア
ラ−が周設される)が、ヒ−タ内蔵の2本の回転ローラ
に載置されている(該ローラの回転により該ドラムは間
接的に回転する)。そして該ドラムの上部外側には遠赤
外線ヒータが設けられ内面を加熱するようにしている。
又加熱により蒸発する溶媒は、吸引デバイスにより積極
的に吸気排出するようにしている。またスリットノズル
付き噴射デバイスを該ドラム内に設けて、該ドラム内へ
の該各組成物の供給は、これによって噴霧状で行う。噴
射圧力は2.8×10Paとした。 ◎成型条件 前記装置において、まずω=1.5(15rpm)で金
属ドラムの回転をスタ−トし、該組成物の各々の400
gを使って、これを内面全体に噴射した。そしてこの時
点で回転ロ−ラでの加熱と遠赤外線ヒータでの加熱をス
タ−トすると共に、回転速度をω=10(100rp
m)に加速した。該ドラム内の温度が140°Cに達し
たら、その温度で制御し120分回転しつつ加熱して溶
媒を蒸発除去した。そして加熱を停止し、そのまま回転
しつつ常温に冷却して、最後に該ドラムから取り出し
て、各々の無端管状PAdフイルムを得た。尚前記数式
2から求めた遠心力Fは、18.4kgm/Sであり
遠心力の作用は実質なかった。但し各組成物の比重は、
1.15であった。
【0043】次に前記得られた各々の無端管状PAdフ
イルムについて、次の条件で加熱・乾燥して完全な脱溶
媒と共にイミド化を行って、相当するSLフイルムを得
た。つまり外径310mm、幅450mmの穿設中空円
筒金属金型(表面はR=5.0μmに研磨)を用い
て、これに該PAdフイルムを嵌挿して熱風乾燥機に投
入した。徐々に昇温して300°Cに到達したらその温
度で20分間、更に昇温して450°Cに到達したらそ
の温度で30分間加熱した。そして該乾燥機から取り出
し常温にまで冷却して該金型から外した。
【0044】前記得られたG、H、Iの各SLフイルム
の表裏面は、極めて平滑であったが、J・SLフイルム
は、多少荒れ気味であった。そしてサイズ、表面抵抗値
は次の通りであった。 ◎G組成物からのSLフイルム(以下G・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ85±3μm、内径310mm、幅4
50mmで、表面抵抗値は1.0×1010Ω/□(体
積抵抗値4×10Ω・cm) ◎H組成物からのSLフイルム(以下H・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ84.5±2.3μm、内径310m
m、幅450mmで、表面抵抗値は1.3×10 10Ω
/□(体積抵抗値3.5×10Ω・cm) ◎I組成物からのSLフイルム(以下I・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ85.5±1.3μm、内径310m
m、幅450mmで、表面抵抗値は1.3×10 10Ω
/□(体積抵抗値3.5×10Ω・cm) ◎J組成物からのSLフイルム(以下J・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ84.7±1.4μm、内径310m
m、幅450mmで、表面抵抗値は1.1×10 10Ω
/□(体積抵抗値1.5×10Ω・cm)
【0045】(実施例5)(請求項3に対応−PAI組
成物) 前記実施例3で得たK組成物及び比較例2で得たL組成
物の各250gを用いて、実施例4に準じてまず実質的
無遠心力下で回転成型して後、後加熱処理した。但し、
ω10(100rpm)−140°Cでの加熱成型時間
は90分間、後加熱処理を行う前記中空円筒金属金型で
の熱風乾燥は250°C−60分間とした。
【0046】前記得られたK組成物及びL組成物からの
(PAI)SLフイルムの表裏面は、前者については極
めて平滑であったが、後者は多少荒れ気味であった。そ
してサイズ、表面抵抗値は次の通りであった。 ◎K組成物からのSLフイルム(以下K・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ80±2μm、内径310mm、幅4
50mmで、表面抵抗値は3×1010Ω/□(体積抵
抗値2×10Ω・cm) ◎L組成物からのSLフイルム(以下L・SLフイルム
と呼ぶ)・・厚さ80.4±3μm、内径310mm、
幅450mmで、表面抵抗値は2.8×1010Ω/□
(体積抵抗値2×10Ω・cm)
【0047】(実施例6)前記実施例1のH・SLフイ
ルム、比較例1のJ・SLフイルム、実施例3のK・S
Lフイルム及び比較例2のL・SLフイルムについて、
印加電圧を50〜1000Vに変え表面抵抗値を測定し
て電圧依存性をチェックした。結果を図3(グラフ)に
示した。該図から明らかなように、C指標100以下の
CBを使用する限り、PIもPAIも印加電圧が変わっ
ても半導電性に実質的変化のないことが判る。これは例
えば複写中に、仮に電圧が変化したとしても画像品質が
変わらないことになる。
【0048】(実施例7)(請求項5に対応) 前記実施例1で得たH・SLフイルム、実施例2で得た
I・SLフイルム及び比較例1で得たJ・SLフイルム
を幅300mmにカットし、これを図1に示す4色複写
機の転写中間ベルト1として装着した。そして次の条件
で複写テストを行い、濃度ムラ、白抜け(画像品質)及
び表面抵抗値の変化をチェックした。濃度ムラ及び白抜
けは、複写枚数5000、1万、2万、3万毎に抜き取
って肉眼判定し、50枚目(初期)と比較してこれを表
1にまとめた。ここで変化なしは初期と同様にいずれの
欠点もなく高画質を意味する。そして表面抵抗値はこの
枚数毎に測定しその変化を図4にまとめた。 ◎複写原稿・・B5コ−ト紙に幅40mm、長さ150
mmの帯線で黒、赤、黄、青の順で作製したベタ画像 ◎複写枚数・・1〜3万枚 ◎複写速度・・一般商業速度
【0049】(表1)
【0050】C指標100未満に比較して、100を超
えるCBでは、複写の初期で表面抵抗値が急激に低下
し、画像品質はその1桁低下(約5000枚複写時点)
で不合格のレベルになっている。
【0051】
【発明の効果】本発明は前記の通り構成されているの
で、次のような効果を奏する。
【0052】本発明による半導電性のPI又はPAIの
組成物は、種々の用途に適合した形で成形(型)でき、
より高度な電気的安定性(電気抵抗)をもって一層広範
囲に使用されるようになった。
【0053】例えば前記組成物を回転成型して無端管状
フイルムとしたものは、カラ−複写機の中間転写又は中
間転写・定着用ベルトとし有効に使用され、高画質で安
定た複写がより持続してできるようになった。つまり該
ベルトの寿命がより一層伸びた。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写ベルトを用いるカラ−複写機の主要部
を概略側面図で示す。
【図2】中間転写・定着ベルトを用いるカラ−複写機の
主要部を概略側面図で示す。
【図3】実施例6の結果をグラフで示したもの。
【図4】実施例7の結果をグラフで示したもの。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト B・M・Y・C 各色感光ドラム 3 コロトロン帯電器 4 中間転写部 5 加熱定着器 7 複写紙 8 中間転写・定着ベルト 10 張架・回転加熱ロ−ル 10a 紙転写・加熱定着部 11 複写紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月11日(1999.11.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】(数式2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 101 G03G 15/20 101 4J002 15/24 15/24 Fターム(参考) 2H030 AB02 BB02 BB42 BB61 2H032 AA14 AA15 BA09 BA21 DA03 2H033 AA01 BB01 BE03 BE09 2H078 AA01 BB01 CC06 DD51 DD57 EE27 4F071 AA60 AB03 AE15 AF37 AF37Y AH16 BB13 BC01 BC10 4J002 CM041 DA036 FD116 GM01 GQ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記数式1で求められる導電性指標が10
    0以下であるカ−ボンブラック25〜5重量%とポリア
    ミド酸75〜95重量%とを含有することを特徴とする
    半導電性ポリアミド酸組成物。 (数式1)
  2. 【請求項2】前記ポリアミド酸が有機溶媒可溶の熱硬化
    性芳香族ポリイミドの前駆体又は芳香族ポリアミドイミ
    ドである請求項1に記載の半導電性ポリアミド酸組成
    物。
  3. 【請求項3】前記請求項2の半導電性ポリアミド酸組成
    物を回転成型して得る半導電性無端管状芳香族ポリイミ
    ドフイルム。
  4. 【請求項4】前記回転成型が実質的に無遠心力下での成
    型である請求項3に記載の半導電性無端管状芳香族ポリ
    イミドフイルム。
  5. 【請求項5】カラー複写機の中間転写用又は中間転写・
    定着用ベルトとしての請求項3又は4に記載の半導電性
    無端管状芳香族ポリイミド系フイルムの使用。
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