JP2001130935A - コンクリート急結剤 - Google Patents

コンクリート急結剤

Info

Publication number
JP2001130935A
JP2001130935A JP30882599A JP30882599A JP2001130935A JP 2001130935 A JP2001130935 A JP 2001130935A JP 30882599 A JP30882599 A JP 30882599A JP 30882599 A JP30882599 A JP 30882599A JP 2001130935 A JP2001130935 A JP 2001130935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
aluminum
quick
setting agent
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30882599A
Other languages
English (en)
Inventor
Chuuguun Gairu
チューグーン ガイル
Myuurudaaru Roar
ミュールダール ロアール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GMB
BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GmbH
RESCON MAPEI AS
Katecs Co Ltd
Original Assignee
BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GMB
BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GmbH
RESCON MAPEI AS
Katecs Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GMB, BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GmbH, RESCON MAPEI AS, Katecs Co Ltd filed Critical BERUTEKKU INDUSTRIETECHNIK GMB
Priority to JP30882599A priority Critical patent/JP2001130935A/ja
Publication of JP2001130935A publication Critical patent/JP2001130935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0004Compounds chosen for the nature of their cations
    • C04B2103/0006Alkali metal or inorganic ammonium compounds
    • C04B2103/0008Li
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0004Compounds chosen for the nature of their cations
    • C04B2103/0021Compounds of elements having a valency of 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/10Accelerators; Activators
    • C04B2103/12Set accelerators
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00034Physico-chemical characteristics of the mixtures
    • C04B2111/00086Mixtures with prolonged pot-life

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの耐久性を悪化させることな
く、吹付け時における十分な凝結促進効果を有し、か
つ、貯蔵安定性に優れるコンクリート急結剤を提供す
る。 【解決手段】 アルミニウムの酸性又は塩基性溶液であ
ってその陰イオン又は陽イオンがコンクリートを浸食し
ないもの(例えば、硫酸アルミニウム、シュウ酸アルミ
ニウム等)、ケイ酸リチウム、及び、アルミン酸リチウ
ムよりなる群から選択された少なくとも1種以上を含有
するコンクリート急結剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート急結
剤に関し、より詳細には、トンネル、地肌斜面、地下空
間等に吹き付けられる吹付け用コンクリートに添加して
その凝結を促進する急結剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、トンネル等の地肌には、ノズルによりコンクリー
トを吹き付けて覆工することがなされている。このよう
な吹付け用コンクリートは、ノズルまでは十分液状を保
ちながら、地肌に吹き付けられた時には既に硬化が始ま
っている必要がある。そのため、吹付けの直前にコンク
リートに急結剤を添加して、凝結を促進し、吹き付けた
コンクリートが地肌からたれ落ちないようにしている。
【0003】従来、このような急結剤として、ナトリウ
ムのケイ酸塩又はアルミン酸塩や、カリウムのケイ酸塩
又はアルミン酸塩等が使用されている。しかしながら、
これらの物質は、コンクリート中で、コンクリートに含
まれる骨材とアルカリ骨材反応を引き起こす危険があ
り、コンクリートの耐久性に関して問題が生じる可能性
がある。アルカリ骨材反応は、コンクリート中にNa
とKが過剰に存在し、骨材が反応性を有する場合に起
こる反応であり、通常は長期、例えば10〜15年後に
発現し、コンクリートに多大な損傷を与えるおそれがあ
る。また、これらの物質は高アルカリ性物質であるた
め、吹付け作業での環境上、人体への悪影響が強い。
【0004】このような欠点を解消するために、ナトリ
ウムやカリウムといったアルカリ金属を含まないアルカ
リフリー急結剤、例えば水酸化アルミニウムを主成分と
するものも使用されているが、これらの急結剤は粉末
か、あるいは液状に調合しても貯蔵安定性が悪く、すぐ
に分離し、実用に供することができないという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、コンクリートの耐久性を悪化させることな
く、吹付け時における十分な凝結促進効果を有し、か
つ、貯蔵安定性に優れるコンクリート急結剤を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のコン
クリート急結剤は、アルミニウムの酸性又は塩基性溶液
であってその陰イオン又は陽イオンがコンクリートを浸
食しないもの、ケイ酸リチウム、及び、アルミン酸リチ
ウムよりなる群から選択された少なくとも1種以上を含
有するものである。
【0007】請求項2のコンクリート急結剤は、請求項
1において、前記アルミニウムの酸性又は塩基性溶液と
して、カルシウムと難溶性の塩を形成するものを用いる
ことを特徴とする。この場合、アルミニウム溶液として
は、このようにカルシウムと難溶性の塩を形成するもの
とともに、易溶性の塩を形成するものを併用してもよ
い。
【0008】請求項3のコンクリート急結剤は、請求項
1において、前記アルミニウムの酸性又は塩基性溶液
が、ギ酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、シュウ酸アルミニウム、フッ化アルミニウム及
び炭酸水酸化アルミニウムよりなる群から選択された少
なくとも1種以上であることを特徴とする。
【0009】請求項4のコンクリート急結剤は、硫酸ア
ルミニウム、シュウ酸アルミニウム及び炭酸水酸化アル
ミニウムを含有するアルミニウム水溶液よりなるもので
ある。
【0010】これらの急結剤は、コンクリートに添加す
ることによりその凝結を促進することができるので、基
質に吹き付ける直前のコンクリートに添加して、吹き付
けられたコンクリートを直ちに硬化させることができ
る。そのため、コンクリートを比較的厚い層に吹き付け
ることができ、また、吹付けの進行も急結剤がない場合
より速くすることができる。
【0011】また、これらの急結剤は、ナトリウムやカ
リウムのような高アルカリ性物質を含まないので、コン
クリート中でアルカリ骨材反応が発生することもない。
さらに、これらの急結剤は、貯蔵安定性にも優れる。
【0012】なお、本発明の急結剤は、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン
酸カリウム等の従来の急結剤と併用して用いることもで
きる。このように併用した場合であっても、本発明の急
結剤を用いることにより、アルカリ骨材反応を引き起こ
すケイ酸塩又はアルミン酸塩の使用量を低減して、コン
クリート中でのアルカリ骨材反応を従来より抑えること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施に関連する事
項について詳細に説明する。
【0014】本発明で用いるアルミニウムの酸性又は塩
基性溶液は、その陰イオン又は陽イオンがコンクリート
を浸食しないものである。従って、コンクリート中でア
ルカリ骨材反応を引き起こすNaやKを含むアルミ
ニウム溶液は含まれない。また、コンクリートを補強す
るスチールを腐食させるClも含まないものが好まし
い。
【0015】このようなアルミニウム溶液の具体例とし
ては、ギ酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アル
ミニウム、シュウ酸アルミニウム、フッ化アルミニウ
ム、炭酸水酸化アルミニウムの各アルミニウム溶液が挙
げられる。
【0016】上記アルミニウムの酸性又は塩基性溶液と
しては、シュウ酸アルミニウムのように、カルシウムと
難溶性の塩を形成するものが好ましい。ここで、難溶性
には不溶性も含まれる。急結剤が、シュウ酸イオンのよ
うなカルシウムとともに難溶性の塩を形成するイオンを
含む場合、コンクリートに添加すると、コンクリート中
のカルシウム成分によりシュウ酸カルシウムのような難
溶性の塩が形成され、この難溶性の塩がほとんど不活性
なフィラーとなる。そのため、急結剤がシュウ酸アルミ
ニウムを含む場合、アルミニウムイオンがコンクリート
中に運ばれる。
【0017】このようにカルシウムと難溶性の塩を形成
するアルミニウム溶液としては、上記の他に、アルミニ
ウムのフッ化水素水溶液、アルミニウムの硫酸水溶液等
が挙げられる。
【0018】本発明の急結剤において、ケイ酸リチウム
とアルミン酸リチウムは、リチウムのコストが高いこと
から、単独での使用は特別な場合に限定すべきである。
すなわち、本発明の急結剤は、通常は、上記アルミニウ
ム溶液の単独、又は、該アルミニウム溶液とケイ酸リチ
ウム及び/又はアルミン酸リチウムとの併用により構成
する。なお、リチウムはアルカリ金属ではあるがアルカ
リ骨材反応を引き起こすものではない。
【0019】本発明の急結剤が添加されるコンクリート
は特に限定されない。通常は、ベースとなるセメント
と、砂や砂利などの骨材と、水とを混合してなる。セメ
ントとしては、通常、超早強ポルトランドセメント、早
強ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメント、
高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメン
ト、白色セメントが用いられ、また、骨材は、通常、最
大粒径が15mm、好ましくは10mm以下のものが用
いられる。
【0020】コンクリートには、さらに、超微粉末のシ
リカフューム、高炉スラグ、シリカ、石灰岩粉末やスチ
ールファイバー(通常繊維長36mm以下)を配合して
もよく、また、例えばポリエチレンオキサイドやナフタ
レンのスルホン酸塩のような粘度調整剤や凝結調整剤を
添加してもよい。また、チキソトロピー性を付与する薬
剤を添加してもよい。このチキソトロピー性を付与する
薬剤は、吹き付け直前に添加することにより、コンクリ
ートの粘度を、液状でポンプ送りしやすくかつ吹付けし
やすい状態から、粘性でチキソトロピー性に変化させ
る。
【0021】なお、急結剤のコンクリートへの添加部数
は特に限定されず、ベースとなるセメントの種類や量な
どにより適宜に決定することができる。
【0022】本発明の急結剤は、コンクリートをノズル
によりトンネルの地肌等の基質に吹き付ける際に、吹付
け直前のコンクリートに添加される。ノズルは、基質へ
のコンクリートの吹付けが十分に行われるものであれば
特に限定されないが、通常、吹付け圧力2〜5kg/c
、吹付け能力(コンクリート吐出量)4〜20m
/時間であり、基質とノズル先端との距離は1.5〜5
mとされる。
【0023】コンクリートへの急結剤の添加方法は特に
限定されない。例えば、コンクリートを吹き付けるノズ
ルの吹付け口に、コンクリートを供給するための導管と
は別に急結剤を供給するための導管を接続して、この吹
付け口でコンクリートに急結剤を添加するようにしても
よい。あるいはまた、吹付け口に到達する前に急結剤を
添加するために、急結剤を供給する導管を、コンクリー
トを供給する導管に、吹付け口から上流側に距離をおい
た位置で接続してもよい。この場合、コンクリート吹付
け前における急結剤の反応時間を稼ぐことができる。
【0024】また、2種以上の急結剤を別々の導管から
吹付け口に供給して両者を選択的に添加することによ
り、2種以上の急結剤の混合率を調整してもよい。この
場合、急結剤としては、上記した本発明の急結剤を2種
以上用いても、あるいは、本発明の急結剤とケイ酸ナト
リウム等の従来の急結剤とを併用して用いてもよい。
【0025】このような2種以上の急結剤を添加するこ
とができるノズルの一例を図1に示す。このノズルは、
コンクリートを吹き出す吹付け口(1)と、コンクリー
トを供給するための導管(3)と、圧縮空気を供給する
導管(4)とを備えてなり、吹付け口(1)が後方に延
設されてミキシングチェンバ(2)が形成され、このミ
キシングチェンバ(2)にコンクリート供給用導管
(3)と圧縮空気供給用導管(4)が接続されている。
【0026】吹付け口(1)には、また、2本の急結剤
供給用導管(5)(7)が接続されており、各導管
(5)(7)には、それぞれ、供給流量を調整すること
ができるコントロールバルブ(6)(8)が取り付けら
れている。これにより、2種類の急結剤を導管(5)
(7)から選択的に添加することができる。また、導管
(5)(7)のいずれか一方を閉じて、他方の導管から
1種類の急結剤のみを添加することもできる。なお、コ
ントロールバルブ(6)(8)は、自動制御又は作業員
の手動による操作により流量を調整できるように構成さ
れている。
【0027】これにより、例えば、アルカリ骨材反応が
ある程度許容される場合には、一方の導管(5)から本
発明の急結剤を添加するとともに、他方の導管(7)か
らナトリウムもしくはカリウムを基本とした従来の急結
剤を添加して、両者の混合率を調整することができる。
一方、アルカリ骨材反応を避けようとする場合には、上
記他方の導管(7)をバルブ(8)により閉じて、上記
一方の導管(5)から本発明の急結剤のみをコンクリー
トに添加することができる。
【0028】図2には3種の急結剤を添加することがで
きるノズルの一例を示している。このノズルでは、図1
に示すノズルにおいて、導管(7)に急結剤供給用導管
(9)が接続されており、この導管(9)も供給流量を
調整することができるコントロールバルブ(10)を備
える。これにより、さらに選択的な添加が可能となる。
これら導管(5)(7)(9)のいずれか1本は、粘度
調整剤や凝結調整剤、チキソトロピー性を付与する薬剤
を添加するために利用することができる。
【0029】図1,2に示すノズルでは、コンクリート
と、急結剤と、場合により凝結調整剤、粘度調整剤もし
くはチキソトロピー性を付与する薬剤との混合物が、吹
付け口(1)から吹き出される。作業者はバルブ(6)
(8)(10)を用いて添加剤の種類とその混合率を選
択することができ、もしくはバルブが自動的に制御され
て添加剤の種類とその混合率が調整される。このよう
に、これらのノズルによれば、コンクリートを吹付けし
ている間、2種以上の急結剤、粘度調整剤や凝結調整剤
を、その量を選択的に添加することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の急結剤につい
て説明するが、本発明は実施例によって限定されるもの
ではない。
【0031】実施例1および比較例1〜3 水2重量部に、硫酸アルミニウム2重量部、シュウ酸1
重量部および炭酸水酸化アルミニウム1重量部を配合し
て実施例1の液体急結剤を得た。
【0032】一方、表1に示すコンクリートを配合し、
このコンクリートをノズルに供給してその吹付け口で上
記急結剤を添加しながら、20cmの厚さに吹き付け、
硬化コンクリートの圧縮強度の経時変化を調べた。ここ
で、急結剤はコンクリート中のセメントに対し8重量%
添加した。
【0033】
【表1】 比較例1として従来のケイ酸ナトリウム溶液の急結剤
を、比較例2として従来のアルミン酸ナトリウム溶液の
急結剤をそれぞれ用いて、実施例1と同様にして、これ
ら急結剤を添加したコンクリートを吹き付けて、硬化コ
ンクリートの圧縮強度の経時変化を測定した。また、比
較例3として、急結剤を用いることなく、実施例1と同
様にして、コンクリートを吹き付けて、硬化コンクリー
トの圧縮強度の経時変化を測定した。結果を表2に示
す。
【0034】
【表2】 表2に示すように、実施例1の急結剤は、従来の急結剤
(比較例1,2)と同等以上のコンクリートの急結効果
を有し、しかも従来の急結剤よりも完全に硬化した後
(28日経過後)におけるコンクリートの圧縮強度が高
い。また、実施例1の急結剤は、300日間保存後でも
均一な水溶液のままであり、貯蔵安定性に優れていた。
また、実施例1の急結剤は、ナトリウムのようなアルカ
リ金属を含まないので、コンクリート中でアルカリ骨材
反応を発生させることもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート急結剤によれば、急結性に優れるため、基質に吹き
付ける直前のコンクリートに添加して、吹き付けられた
コンクリートを直ちに硬化させることができる。そのた
め、吹き付けられたコンクリートの基質からのリバウン
ド量が少なく、初期の強度発現も良好である。
【0036】また、本発明の急結剤は、ナトリウムやカ
リウム等の高アルカリ物質を含まないので、吹付け作業
時の人体への悪影響を極めて少なくすることができ、ま
た、コンクリート中でアルカリ骨材反応が発生すること
がなく、耐久性に優れたコンクリートが得られる。さら
に、本発明の急結剤は貯蔵安定性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2種類の急結剤を選択的に添加することができ
るコンクリートの吹付けノズルの断面図である。
【図2】3種類の急結剤を選択的に添加することができ
るコンクリートの吹付けノズルの断面図である。
【符号の説明】
1……吹付け口 2……ミキシングチェンバ 3……コンクリート供給用導管 4……圧縮空気供給用導管 5,6,7……急結剤供給用導管 6,8,10……コントロールバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22/14 C04B 22/14 A 24/04 24/04 // C04B 103:12 103:12 (71)出願人 599152832 Vallsetvegen 6, 2120 Sagstua, Norway (71)出願人 500499357 ベルテック インダストリーテヒニーク ゲーエムベーハー ドイツ 40667 メアーブッシュ モエル ザーシュトラーセ 127 (72)発明者 ガイル チューグーン ノルウェー 2120 サーグストゥア サー グストゥーリア 7 (72)発明者 ロアール ミュールダール ノルウェー 2100 スカーネス ホルトヴ ァイエン 64 Fターム(参考) 4G012 MB06 MB08 MB13 PB03 PB08 PB09 PC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムの酸性又は塩基性溶液であっ
    てその陰イオン又は陽イオンがコンクリートを浸食しな
    いもの、ケイ酸リチウム、及び、アルミン酸リチウムよ
    りなる群から選択された少なくとも1種以上を含有する
    コンクリート急結剤。
  2. 【請求項2】前記アルミニウムの酸性又は塩基性溶液と
    して、カルシウムと難溶性の塩を形成するものを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載のコンクリート急結剤。
  3. 【請求項3】前記アルミニウムの酸性又は塩基性溶液
    が、ギ酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミ
    ニウム、シュウ酸アルミニウム、フッ化アルミニウム及
    び炭酸水酸化アルミニウムよりなる群から選択された少
    なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート急結剤。
  4. 【請求項4】硫酸アルミニウム、シュウ酸アルミニウム
    及び炭酸水酸化アルミニウムを含有するアルミニウム水
    溶液よりなるコンクリート急結剤。
JP30882599A 1999-10-29 1999-10-29 コンクリート急結剤 Pending JP2001130935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30882599A JP2001130935A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 コンクリート急結剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30882599A JP2001130935A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 コンクリート急結剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001130935A true JP2001130935A (ja) 2001-05-15

Family

ID=17985768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30882599A Pending JP2001130935A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 コンクリート急結剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001130935A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029801A (ja) * 2000-06-21 2002-01-29 Sika Ag 硫酸塩およびアルカリを含有しない凝結および硬化促進剤
JP2002080250A (ja) * 2000-06-21 2002-03-19 Sika Ag アルカリを含有しない凝結及び硬化促進剤
KR100461763B1 (ko) * 2001-10-25 2004-12-14 (주)아텍스 콘크리트 급결제
WO2005028398A1 (en) * 2003-09-19 2005-03-31 Construction Research & Technology Gmbh Liquid accelerator
WO2006074739A1 (en) 2005-01-14 2006-07-20 Construction Research & Technology Gmbh Liquid accelerator
JP2007023707A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付けコンクリート製造装置、それを用いた吹付けコンクリートの製造方法、及びその吹付けコンクリート
US7182808B2 (en) 2003-02-25 2007-02-27 Construction Research & Technology Gmbh Accelerator admixture
US7198669B2 (en) 2002-06-17 2007-04-03 Construction Research & Technology Gmbh Accelerator admixture
WO2008062716A1 (fr) 2006-11-24 2008-05-29 Nifco Inc. Mécanisme de rétraction
US7618490B2 (en) 2003-08-20 2009-11-17 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Spraying material and spray technique employing the same
EP2248780A1 (de) 2009-05-06 2010-11-10 BK Giulini GmbH Abbinde- und Enthärtungsbeschleuniger
US7947334B2 (en) 2001-11-28 2011-05-24 Construction Research & Technology Gmbh Cement accelerator and method
US8118930B2 (en) 2004-07-28 2012-02-21 Construction Research & Technology Gmbh Setting accelerator for sprayed concrete
US8950928B2 (en) 2006-11-09 2015-02-10 Danki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Quick-setting admixture and spraying method using it
CN109534852A (zh) * 2018-12-29 2019-03-29 华砂砂浆有限责任公司 一种渗透型液体硬化剂及其制备方法
KR20240118851A (ko) 2022-01-12 2024-08-05 덴카 주식회사 액체 급결제, 스프레이 콘크리트

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080250A (ja) * 2000-06-21 2002-03-19 Sika Ag アルカリを含有しない凝結及び硬化促進剤
JP2002029801A (ja) * 2000-06-21 2002-01-29 Sika Ag 硫酸塩およびアルカリを含有しない凝結および硬化促進剤
KR100461763B1 (ko) * 2001-10-25 2004-12-14 (주)아텍스 콘크리트 급결제
US7947334B2 (en) 2001-11-28 2011-05-24 Construction Research & Technology Gmbh Cement accelerator and method
US7198669B2 (en) 2002-06-17 2007-04-03 Construction Research & Technology Gmbh Accelerator admixture
US7182808B2 (en) 2003-02-25 2007-02-27 Construction Research & Technology Gmbh Accelerator admixture
US7618490B2 (en) 2003-08-20 2009-11-17 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Spraying material and spray technique employing the same
US7662230B2 (en) 2003-09-19 2010-02-16 Construction Research & Technology Gmbh Liquid accelerator
WO2005028398A1 (en) * 2003-09-19 2005-03-31 Construction Research & Technology Gmbh Liquid accelerator
US8118930B2 (en) 2004-07-28 2012-02-21 Construction Research & Technology Gmbh Setting accelerator for sprayed concrete
WO2006074739A1 (en) 2005-01-14 2006-07-20 Construction Research & Technology Gmbh Liquid accelerator
JP2007023707A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付けコンクリート製造装置、それを用いた吹付けコンクリートの製造方法、及びその吹付けコンクリート
US8950928B2 (en) 2006-11-09 2015-02-10 Danki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Quick-setting admixture and spraying method using it
WO2008062716A1 (fr) 2006-11-24 2008-05-29 Nifco Inc. Mécanisme de rétraction
EP2248780A1 (de) 2009-05-06 2010-11-10 BK Giulini GmbH Abbinde- und Enthärtungsbeschleuniger
CN109534852A (zh) * 2018-12-29 2019-03-29 华砂砂浆有限责任公司 一种渗透型液体硬化剂及其制备方法
KR20240118851A (ko) 2022-01-12 2024-08-05 덴카 주식회사 액체 급결제, 스프레이 콘크리트

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001130935A (ja) コンクリート急結剤
CN101535208B (zh) 速凝剂及使用其的喷涂方法
US5560774A (en) Process for accelerating the setting and hardening of material which contains a hydraulic binder, setting and hardening accelerator and use of a mixture for accelerating the setting and hardening
US6022593A (en) Process for applying low-cement castable refractory material
JP2002080250A (ja) アルカリを含有しない凝結及び硬化促進剤
JP2002029801A (ja) 硫酸塩およびアルカリを含有しない凝結および硬化促進剤
WO2022185659A1 (ja) 2剤型急結剤、吹付け材料及び吹付け方法
US5350450A (en) Admixture for concrete mixes
EP0402319B1 (en) Admixture for concrete mixes
JP2003306369A (ja) 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
US20110250440A1 (en) Phosphate cement compositions using organic solvent retarders
EP1680376B1 (en) Accelerator for hydraulic binder
JP2001233660A (ja) ドライセメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2003306370A (ja) 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP4476859B2 (ja) 乾式モルタル吹付け工法
JP2001253753A (ja) 急硬性セメントコンクリート及び場所打ちライニング工法
JP2002226247A (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
KR100859776B1 (ko) 점성증가 숏크리트용 급결제 조성물
JPH0724815A (ja) セメントの吹付方法
JP2001181015A (ja) 高濃度ポリマー成膜工法および装置
JP2002068809A (ja) セメントコンクリート、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JPH11322397A (ja) 急結性吹付材
JPH11240775A (ja) 吹き付け施工用耐火組成物およびその施工法
JPH0269343A (ja) 粉塵結合剤
JP2002241159A (ja) 吹き付け用急結剤およびこれを用いた吹き付け用材料

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040325

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050111

A602 Written permission of extension of time

Effective date: 20050117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628