JP2001130805A - ウエブの滞留装置 - Google Patents

ウエブの滞留装置

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JP2001130805A
JP2001130805A JP30881899A JP30881899A JP2001130805A JP 2001130805 A JP2001130805 A JP 2001130805A JP 30881899 A JP30881899 A JP 30881899A JP 30881899 A JP30881899 A JP 30881899A JP 2001130805 A JP2001130805 A JP 2001130805A
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Hajime Oura
肇 大浦
Minoru Awazu
実 粟津
Shoichi Taguchi
章一 田口
Yoshitsugu Nakamura
義次 中村
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動ローラ群の位置を正確かつ簡単に検出す
ることができるウエブの滞留装置を提供する。 【解決手段】 移動ローラ群54の位置は、これを移動
させる移動モータ32に設けられたエンコーダ50の信
号によって検知し、この信号に基づいてそ固定ローラ群
52と移動ローラ群54との距離を制御して、ウエブW
の滞留量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム、布等の
長尺状のウエブの滞留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエブを熱処理等には、この長尺状のウ
エブを巻き付けた巻芯から巻出し装置によって巻出し、
熱処理装置や巻き取り装置、その他のウエブを処理する
装置に搬送している。この場合に、巻出し装置の搬出速
度と、熱処理装置や巻き取り装置等の搬入速度とが異な
る場合には、ウエブの走行速度をその間で調整する必要
がある。そのため、従来より図2に示すような、ウエブ
Wの滞留装置100が知られている。
【0003】図2に示すように、この滞留装置100
は、例えば、4個の固定ローラ102よりなる固定ロー
ラ群150と、その固定ローラ102、102の間に設
けられた3個の移動ローラ104とよりなる移動ローラ
群152から構成されている。この3個の移動ローラ1
04は、連結部材106によって一体に構成されてお
り、移動ローラ群152をモータ108によって上下動
させることによって、固定ローラ群150との距離を調
整することができる。
【0004】フィードロール110によって搬入されて
きたウエブWは、搬入ローラ112を経て固定ローラ1
02、移動ローラ104と交互に蛇行するように滞留装
置100のケーシング154内部を通り、最後の固定ロ
ーラ102を経て搬出ローラ114を介して滞留装置1
00の外部に搬出される。
【0005】この場合に、搬入速度はフィードロール1
10の回転速度によって決定され、搬出速度は搬出側の
フィードロール116によって決定される。そのため、
この走行速度の差によるウエブの滞留量を調整するため
に、固定ローラ群150と移動ローラ群152との距離
を調整する。
【0006】図2において実線に示すように、固定ロー
ラ群150と移動ローラ群152との距離が近づいた場
合にはケーシング154の内部に滞留されるウエブWの
量が減少する。
【0007】一方、図2において二点鎖線に示すよう
に、固定ローラ群150と移動ローラ群152の距離が
長くなれば、ウエブWの滞留量が増加する。
【0008】そのため、フィードロール110とフィー
ドロール116との走行差を制御装置118が演算し、
この演算結果に基づいて、固定ローラ群150と移動ロ
ーラ群152との距離を調整して、連続してウエブWが
走行できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の滞留
装置100において、3個の移動ローラ104を連結す
る連結部材106の位置を検出するために、4個のリミ
ットスイッチ120〜126が設けられている。
【0010】リミットスイッチ120は、連結部材10
6の最も上昇した位置を検知し、これ以上連結部材10
6が上昇させないようにする位置を検知するものであ
る。リミットスイッチ122は、逆に最も下端の位置を
検出し、移動ローラ104が固定ローラ102に衝突し
ないようにするためのスイッチである。すなわち、連結
部材106がリミットスイッチ120、122を操作す
ると、制御装置118がモータ108を停止させて、連
結部材106の移動も停止させる。
【0011】ところで、リミットスイッチ120及びリ
ミットスイッチ122は、連結部材106の移動の限界
点を示すスイッチであり、通常はこのスイッチが操作さ
れないようにする必要がある。そのために、リミットス
イッチ124とリミットスイッチ126が設けられてい
る。連結部材106がリミットスイッチ124を操作す
ると、連結部材106の移動速度を落とし、リミットス
イッチ126を操作すると、速度の落ちた連結部材10
6が停止するように制御装置118が制御する。
【0012】しかしながら、上記の滞留装置100で
は、4つのリミットスイッチ120〜126を使用する
必要があるため、コストがかかるとともに、4つのリミ
ットスイッチを正確に取付ける必要があり、これら位置
を自由に変更することができないという問題点があっ
た。
【0013】そこで、上記問題点に鑑み、移動ローラ群
の位置を正確かつ簡単に検出することができるウエブの
滞留装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のウエ
ブの滞留装置は、ウエブの巻出し装置等のウエブをV1
(t)の走行速度で搬出する第1の装置と、ウエブの巻
き取り装置等のウエブをV2(t)の走行速度で搬入す
る第2の装置との間に配され、これら走行速度の違いを
調整するためにウエブを一時的に滞留させるものであっ
て、(n+1)個の固定ローラより構成された固定ロー
ラ群が配され、n個の移動ローラが、前記固定ローラの
間に1個づつ位置するように配され、かつ、前記n個の
移動ローラより移動ローラ群が構成され、前記移動ロー
ラ群を前記固定ローラ群に対して、互いの距離を調整で
きるように前記移動ローラ群を移動手段によって移動さ
せ、前記移動手段はモータによって移動し、ウエブは、
前記固定ローラと前記移動ローラとを交互に掛け渡して
蛇行するように走行し、また、前記固定ローラ群と前記
移動ローラ群との距離が長くなるほど、ウエブの滞留量
が増えるウエブの滞留装置において、前記モータの回転
した数、または、前記移動手段の移動量を検知する検知
手段と、前記検知手段によって検知した回転した数、ま
たは、移動量に基づいて前記移動ローラ群の位置を測定
する測定手段と、前記測定手段により測定した前記移動
ローラ群の位置に基づいて前記モータの駆動を制御する
制御手段と、を有したものである。
【0015】請求項2のウエブの滞留装置は、請求項1
のものにおいて、前記測定手段は、前記移動ローラ群が
前記固定ローラ群の位置に近づいた接近点の位置と、こ
の最も近づいた接近点の位置より少し離れた速度変更点
の位置とを測定可能であり、前記制御手段は、前記移動
ローラ群が速度変更点を通過したときから前記移動ロー
ラ群の移動速度を落とし、接近点で停止させるものであ
る。
【0016】請求項3のウエブの滞留装置は、請求項1
のものにおいて、前記制御手段は、前記移動ローラ群を
前記固定ローラ群に近づけるときの移動速度は、V2
(t)/nで行い、前記移動ローラ群を前記固定ローラ
群から遠ざけるときの移動速度は、{V1(t)−V2
(t)}/nで行うものである。
【0017】請求項1のウエブの滞留装置であると、移
動ローラ群の位置を、連結部材を移動させるモータの回
転した数、または、移動手段の移動量によって決定する
ため、その位置を正確かつ簡単に測定することができ
る。
【0018】請求項2のウエブの滞留装置であると、制
御手段は、連結部材が速度変更点を通過したときからそ
の移動速度を落とし、接近点で停止させるため、移動ロ
ーラが固定ローラと衝突することがない。
【0019】請求項3のウエブの滞留装置であると、制
御手段は、移動ローラ群を固定ローラ群に近づけるとき
の移動速度を{V1(t)−V2(t)}/nで行い、
逆に遠ざけるときの移動速度をV2(t)/nで行うた
め、ウエブにテンションをかけることなく滞留量を変化
させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
基づいて説明する。
【0021】図1は、ウエブWの滞留装置10の構造と
ブロック図を兼ねた説明図である。
【0022】1.滞留装置に搬入される前のウエブWの
流れ まず、この滞留装置10に搬入されるウエブWについて
説明する。
【0023】搬入されるウエブWは、不図示の巻出し装
置の巻芯から巻き出されて案内ロール12に至る。その
搬入速度は、案内ロール12の後方にあるフィードロー
ル14の回転速度によって決定される。このフィードロ
ール14の回転速度は搬入モータ16によって決定され
ている。ここで搬入速度をV1(t)とする。このV1
(t)は巻出し装置の巻き出し速度に基づいて、搬入モ
ータ16が時間tによって変化させる。
【0024】2.滞留装置から搬出された後のウエブW
の流れ 次に、滞留装置10から搬出された後のウエブWの流れ
について説明する。
【0025】ウエブWは滞留装置10のケーシング24
の搬出口から搬出された後、一対のフィードロール1
8,20の間を通過する。そして、フィードロール18
は搬出モータ22によって駆動されており、この搬出モ
ータ22によって搬出速度が決定される。この場合の搬
出速度をV2とする。このV2は時間的に変化するもの
であってもよいが、本実施例では一定の速度とする。
【0026】3.滞留装置の構造 次に、滞留装置10の構造について説明する。
【0027】滞留装置10のケーシング24の底部の近
くに、n+1個の固定ローラ26からなる固定ローラ群
52が配されている。本実施例では、簡単に説明するた
めにn+1個の固定ローラ26を4個の固定ローラ26
で説明する。そして、図2において左側から固定ローラ
26−1,26−2,26−3,26−4の参照番号を
付ける。そして、4個の固定ローラ26は、水平に配さ
れている。
【0028】この4個の固定ローラ26の間にそれぞれ
1個の移動ローラ28がそれぞれ配され、計3個の移動
ローラ28からなる移動ローラ群54が配されている。
この移動ローラ28も、左から順番に28−1,28−
2,28−3の参照番号を付ける。これら3個の移動ロ
ーラ28も水平に配され、4個の固定ローラ26と平行
になっている。
【0029】固定ローラ26の位置は固定されているの
に対し、3個の移動ローラ28(移動ローラ群54)は
連結部材30によって一体化され、4個の固定ローラ2
6(固定ローラ群52)と平行な状態を保持しつつ、上
下動可能になっている。この連結部材30を上下動させ
る機構は、サーボモータまたはパルスモータよりなる移
動モータ32がねじ棒34を回転させることによって上
下動させる。
【0030】固定ローラ26−1の搬入側には搬入ロー
ル36が配され、逆に固定ローラ26−4の搬出側には
搬出ローラ38が配されている。この2つのローラ3
6,68の位置は固定されている。
【0031】移動ローラ群54はケーシング24内部に
おいて上下動するものであるが、所定の位置より移動ロ
ーラ群54が上方に移動しないようにするために、リミ
ットスイッチ40が設けられている。このリミットスイ
ッチ40が、連結部材30によって操作されると移動ロ
ーラ群54の移動が停止する。以下、この位置を「上限
界点A」という。
【0032】また、移動ローラ群54が固定ローラ26
に衝突しないようにするために、固定ローラ26の上方
近傍にもリミットスイッチ42が設けられている。この
リミットスイッチ42が操作されると、移動ローラ群5
4の移動が停止する。以下、この位置を「下限界点B」
という。
【0033】上記で説明した搬入モータ16と搬出モー
タ22と移動モータ32を制御するためにマイクロコン
ピュータよりなる制御部44が設けられている。この制
御部44は、搬入モータ16に設けられたエンコーダ4
6から搬入モータ16の回転数を検知し、搬出モータ2
2に設けられたエンコーダ48から搬出モータ22の回
転速度を検知し、さらに、移動モータ32に設けられた
エンコーダ50から移動モータ32の回転数を検知して
いる。
【0034】ここで、搬入モータ16のエンコーダ46
の回転数から搬入速度V1(t)が演算でき、搬出モー
タ22のエンコーダ48の回転数から搬出速度V2が演
算できる。
【0035】移動モータ32のエンコーダ50の信号か
らは、移動ローラ群54の位置を検知することができ
る。この検知の方法は、初期状態において、リミットス
イッチ42を連結部材30によって操作させ、このリミ
ットスイッチ42がONされた時、すなわち、下限界点
Bの位置から移動モータ32を回転させて、エンコーダ
50でその回転数を検知して、移動ローラ群54の位置
を回転数に対応させて制御部44が記憶しているもので
ある。そして、移動ローラ群54が上昇してリミットス
イッチ42を操作すると、その位置が上限界点Aとな
る。
【0036】下限界点Bの位置と上限界点Aの位置以外
に、本実施例では、固定ローラ26と移動ローラ28が
衝突しないようにするために、さらに安全を見て下限界
点Bの位置より上方の位置(以下、下部停止点Cとい
う)の位置も回転数に対応させて記憶している。さら
に、この下部停止点Cよりやや上方の位置で、移動ロー
ラ群54の下降速度を遅くするための位置(以下、速度
変更点Dという)の位置も回転数に対応させて記憶して
いる。
【0037】4.滞留装置の動作 上記構成のウエブWの滞留装置10の動作状態について
説明する。
【0038】(1) 初期状態 搬入速度V1(t)でウエブWが滞留装置10に搬入さ
れ、搬出速度V2で搬出される場合に、この速度差に応
じて、制御部44は、固定ローラ群52に対する移動ロ
ーラ群54の位置を決定する。
【0039】この場合に、ウエブWに過大なテンション
がかからないようにし、かつ、ウエブWが搬入ローラ3
6、固定ローラ26−1,移動ローラ28−1,固定ロ
ーラ26−2,移動ローラ28−2,固定ローラ26−
3,固定ローラ26−4,搬出ローラ38のように蛇行
して流れるようにする。
【0040】(2) V1(t)に対しV2の速度が遅
くなってきた場合 V1(t)に対し、V2の速度が遅くなってきた場合に
は、滞留装置10におけるウエブWの滞留量を増加させ
る必要があるため、移動ローラ群52と固定ローラ群5
4の距離を長くさせる必要がある。
【0041】すなわち、移動ローラ群52を上昇させ、
二点鎖線に示すような位置にする必要がある。
【0042】この場合に、単に一定速度で移動ローラ群
54を上昇させるのでなく、搬入速度V1(t)と搬出
速度V2に合わせて上昇速度を決定する必要がある。
【0043】上昇速度をVu(t)とすると、 Vu(t)={V1(t)−V2}/n となる。なお、nは、移動ローラ28の個数である。
【0044】これによって、ウエブWに余計なテンショ
ンがかからずに滞留量を増加させることができる。
【0045】ところで、移動ローラ群54を上限界点A
より移動ローラ群54を上昇させるのを防止するため、
移動ローラ群54がリミットスイッチ40を操作する
と、制御部44がその信号を検知して移動モータ32を
停止させる。これにより、移動ローラ群54が上限界点
Aより少し上の位置で停止することが可能となる。な
お、下限界点Bのように厳密に上限界点Aの位置で停止
させないのは、上には、固定ローラ群52がなく、移動
ローラ群54が固定ローラ群52と衝突することがない
からである。
【0046】(3) V1(t)に対しV2の速度が早
くなってきた場合 逆に、搬入速度V1(t)に対し、搬出速度V2が早く
なってきた場合には、ウエブWの滞留量を減少させる必
要があるため、移動ローラ群54を固定ローラ群52に
近づける必要がある。すなわち、移動ローラ群54を下
降させる必要がある。
【0047】この場合に、単に移動ローラ群54を一定
速度で下降させるのでなく、搬入速度V1(t)と搬出
速度V2に合わせて下降速度を決定する必要がある。
【0048】下降速度をVdとすると Vd=V2/n となる。なお、nは、移動ローラ28の個数である。
【0049】これによってウエブWに余計なテンション
をかけることなく滞留量を減少させることができる。
【0050】ところで、移動ローラ群54を下降させる
場合に、移動ローラ群54が固定ローラ群52に衝突し
ないようにするため、エンコーダ50の回転数を通じて
移動ローラ群54が速度変更点Dを通過したときからそ
の移動速度を落とし、確実に下部停止点Cで移動ローラ
群54を停止させる。
【0051】もし、何らかの理由で、下部停止点Cより
も移動ローラ群54が下降したときでも下限界点Bにあ
るリミットスイッチ42を操作することにより、制御部
44は強制的に移動ローラ群54の下降を停止させ、そ
の衝突を防止することができる。
【0052】以上により本実施例の滞留装置10である
と、移動モータ32の回転数をエンコーダ50によって
検知して、移動ローラ群54の位置を検知するため、正
確かつ容易に移動ローラ群54の位置を検出することが
できる。この場合に、エンコーダ50からデジタル信号
で出力して、制御部44でそのデジタル信号を演算し、
サーボモータまたはパルスモータよりなる移動モータ3
2を制御するため、デジタル制御を行うことが可能とな
る。
【0053】搬入速度V1(t)と搬出速度V2に合わ
せて、移動ローラ群54の上昇速度または下降速度を変
化させることができるため、ウエブWに過大なテンショ
ンがかかることがない。
【0054】上限界点A、通過点D、下部停止点C、下
限界点Bの位置は検知する回転数の位置少し変化させる
だけで、その位置も変化するため、従来技術のようにリ
ミットスイッチの位置を変更する必要がなく、その変更
の作業も容易に行うことができる。
【0055】(変更例1)上記実施例では固定ローラ2
6をケーシング24の下部に設けて移動ローラ28をそ
の上方に配置したが、これに代えて、固定ローラ60を
図2に示すようにケーシング24の天井部近傍に設け、
移動ローラ28をその下方に配してもよい。
【0056】(変更例2)上記実施例では、移動モータ
32の回転数をエンコーダ50で直接検知していたが、
これに代えてネジ棒34の回転数をエンコーダ50で検
知してもよい。
【0057】(変更例3)上記実施例では、制御部44
が検知する移動ローラ群54の位置は、下部停止点C、
通過点D、上限界点Aだけであったが、これに代えてそ
の他の点を検出して、移動ローラ群54の移動をより細
かく制御することができる。
【0058】そして、この場合にこの求める位置は、回
転数を求めるだけで可能であるため、従来技術のような
リミットスイッチを設ける必要がないため、コストの削
減が図れ、その制御も容易となる。
【0059】(変更例4)上記実施例では、ウエブWを
水平方向に移動させ、かつ、固定ローラ群52及び移動
ローラ群54も水平に配していたが、これに代えてウエ
ブWを垂直方向に移動させ、固定ローラ群及び移動ロー
ラ群を垂直方向に配してもよい。
【0060】さらに、ウエブWを斜めに移動させ、固定
ローラ群52及び移動ローラ群54をこれと平行に斜め
に配してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上により本発明のウエブの滞留装置で
あると、移動ローラを一体にして移動させる連結部材の
位置を正確かつ簡易に測定することができ、これによっ
て、ウエブの滞留量も簡単に制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すウエブの滞留装置の説
明図である。
【図2】従来のウエブの滞留装置の説明図である。
【符号の説明】
10 滞留装置 26 固定ローラ 28 移動ローラ 30 連結部材 32 移動モータ 44 制御部 50 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 章一 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内 (72)発明者 中村 義次 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内 Fターム(参考) 3F105 AA04 AA11 AB07 AB13 BA10 BA18 CA15 CB06 DA09 DA13 DC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエブの巻出し装置等のウエブをV1
    (t)の走行速度で搬出する第1の装置と、ウエブの巻
    き取り装置等のウエブをV2(t)の走行速度で搬入す
    る第2の装置との間に配され、これら走行速度の違いを
    調整するためにウエブを一時的に滞留させるものであっ
    て、 (n+1)個の固定ローラより構成された固定ローラ群
    が配され、 n個の移動ローラが、前記固定ローラの間に1個づつ位
    置するように配され、 かつ、前記n個の移動ローラより移動ローラ群が構成さ
    れ、 前記移動ローラ群を前記固定ローラ群に対して、互いの
    距離を調整できるように前記移動ローラ群を移動手段に
    よって移動させ、 前記移動手段はモータによって移動し、 ウエブは、前記固定ローラと前記移動ローラとを交互に
    掛け渡して蛇行するように走行し、また、前記固定ロー
    ラ群と前記移動ローラ群との距離が長くなるほど、ウエ
    ブの滞留量が増えるウエブの滞留装置において、 前記モータの回転した数、または、前記移動手段の移動
    量を検知する検知手段と、 前記検知手段によって検知した回転した数、または、移
    動量に基づいて前記移動ローラ群の位置を測定する測定
    手段と、 前記測定手段により測定した前記移動ローラ群の位置に
    基づいて前記モータの駆動を制御する制御手段と、 を有したことを特徴とするウエブの滞留装置。
  2. 【請求項2】前記測定手段は、前記移動ローラ群が前記
    固定ローラ群の位置に近づいた接近点の位置と、この接
    近点の位置より少し離れた速度変更点の位置とを測定可
    能であり、 前記制御手段は、前記移動ローラ群が速度変更点を通過
    したときから前記移動ローラ群の移動速度を落とし、接
    近点で停止させることを特徴とする請求項1記載のウエ
    ブの滞留装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 前記移動ローラ群を前記固定ローラ群に近づけるときの
    移動速度は、V2(t)/nで行い、 前記移動ローラ群を前記固定ローラ群から遠ざけるとき
    の移動速度は、{V1(t)−V2(t)}/nで行う
    ことを特徴とする請求項1記載のウエブの滞留装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224205A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Ricoh Co Ltd ダンサーローラ装置
CN109333974A (zh) * 2018-10-23 2019-02-15 天津卓宝科技有限公司 一种防水卷材用调厚系统

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