JP2001130053A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001130053A
JP2001130053A JP31763599A JP31763599A JP2001130053A JP 2001130053 A JP2001130053 A JP 2001130053A JP 31763599 A JP31763599 A JP 31763599A JP 31763599 A JP31763599 A JP 31763599A JP 2001130053 A JP2001130053 A JP 2001130053A
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JP
Japan
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black
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line
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JP31763599A
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Satoru Yoshii
悟 吉井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源ケーブルを従来と変えることなく、単色
印刷時の速度アップを図る。 【解決手段】 1ライン分のブラックのラスタデータを
CU部21およびPU部23により、LEDヘッド1
Y,1M,1C,1Kに転送し、PUB23により、L
EDヘッド1Y,1M,1C,1Kのそれぞれが1ライ
ンのドット領域の内の一部のドット領域のみを上記ラス
タデータに従って印刷するようにLEDヘッド1Y,1
M,1C,1Kを制御し、1ラインのブラックのラスタ
データをLEDヘッド1Y,1M,1C,1Kにより分
割印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タンデム型の電
子写真プリンタのように、複数個のプリントヘッドを備
えた単色印刷が可能な印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記タンデム型の電子写真プリンタは、
例えば、図1および図2のように、それぞれLEDヘッ
ド1Y,1M,1C,1Kを有する4個のプリントユニ
ット6Y,6M,6C,6K、画像データをラスタデー
タ(ドットデータ列)DATAに変換するCU部(コン
トローラユニット)21、PU部(プリンタコントロー
ルユニット)23、電源ユニット24、信号ケーブル2
5、電源ケーブル26Y,26M,26C,26K、等
を備えている。LEDヘッド1Z(Z=Y,M,C,
K)は、1ラインのラスタデータ(ドットデータ列)に
従ってライン順次の印刷が可能である。図1および図2
のプリンタ100は、カラー印刷および単色印刷(例え
ばブラックの単色印刷)が可能である。カラー印刷時お
よび従来のブラック単色印刷時には、トナーカートリッ
ジ2Yにはイエローのトナー、トナーカートリッジ2M
にはマゼンダのトナー、トナーカートリッジ2Cにはシ
アンのトナー、トナーカートリッジ2Kにはブラックの
トナーを収納したカートリッジをそれぞれセットする。
また、IDカートリッジ4Yにはイエロー用のID、I
Dカートリッジ4Mにはマゼンダ用のID、IDカート
リッジ4Cにはシアン用のID、IDカートリッジ4K
にはブラック用のIDをそれぞれセットする。
【0003】PU部23は、上記のラスタデータをLE
Dヘッド1Z(Z=Y,M,C,K)に転送するととも
に、プリンタ機構部の動作を制御する。また、PU部2
3は、ストローブ信号HDSTB1−Z,HDSTB2
−Z,HDSTB3−Z,HDSTB4−ZによりLE
Dヘッド1Zの発光動作を制御する。LEDヘッド1Z
は、図6のような構成であり、ライン順次に印刷するた
めの4×p個のLED31と、4個のLEDドライバD
r1,Dr2,Dr3,Dr4とを有し、1ラインのラ
スタデータ(ドットデータ列)に従って4×p個のLE
D31を発光させる。LEDドライバDr1により駆動
されるp個のLED31は、図7〜図10のストローブ
信号HDSTB1−Z(Z=Y,M,C,K)がON
(図ではLow)の期間にドットデータに従って発光
し、LEDドライバDr2により駆動されるp個のLE
D31は、図7〜図10のストローブ信号HDSTB2
−ZがONの期間にドットデータに従って発光し、LE
DドライバDr3により駆動されるp個のLED31
は、図7〜図10のストローブ信号HDSTB3−Zが
ONの期間にドットデータに従って発光し、LEDドラ
イバDr4により駆動されるp個のLED31は、図7
〜図10のストローブ信号HDSTB4−ZがONの期
間にドットデータに従って発光する。
【0004】カラー印刷時には、イエローのラスタデー
タYeDATAをプリントユニット6Yで、マゼンダの
ラスタデータMaDATAをプリントユニット6Mで、
シアンのラスタデータCyDATAをプリントユニット
6Mで、ブラックのラスタデータBkDATAをプリン
トユニット6Kで、それぞれ印刷する。
【0005】カラー印刷時において、PU部23は、印
刷用紙をLEDヘッド1Y側からLEDヘッド1K側に
一定の速度で搬送させ、イエローデータYeDATAを
LEDヘッド1Yに、マゼンダデータMaDATAをL
EDヘッド1Mに、シアンデータCyDATAをLED
ヘッド1Cに、ブラックデータBkDATAをLEDヘ
ッド1Kに、それぞれ転送し、図11のように、ストロ
ーブ信号HDSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDS
TB3−Z,HDSTB4−ZをONさせる。これによ
り、ID3Y上にはイエローデータYeDATAに応じ
たイエローのトナー像が、ID3M上にはマゼンダデー
タMaDATAに応じたマゼンダのトナー像が、ID3
C上にはシアンデータCyDATAに応じたシアンのト
ナー像が、ID3K上にはブラックデータBkDATA
に応じたブラックのトナー像が、それぞれ形成され、印
刷用紙には、上記4色のトナー像が順次転写される。
【0006】従来のブラック単色印刷時には、ブラック
のラスタデータBkDATAのみをプリントユニット6
Kのみにより印刷する。図48は従来のブラック単色印
刷時のストローブ信号のタイミングチャートである。図
48のように、従来の単色印刷時には、ストローブ信号
HDSTB1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−
K,HDSTB4−KはONするが、ストローブ信号H
DSTB1−Y,HDSTB2−Y,HDSTB3−
Y,HDSTB4−Y,HDSTB1−M,HDSTB
2−M,HDSTB3−M,HDSTB4−M,HDS
TB1−C,HDSTB2−C,HDSTB3−C,H
DSTB4−CはOFFのままである。
【0007】従来のブラック単色印刷時において、PU
部23は、印刷用紙をLEDヘッド1Y側からLEDヘ
ッド1K側に一定の速度で搬送させ、ブラックデータB
kDATAをLEDヘッド1Kに転送し、図48のよう
に、ストローブ信号HDSTB1−K,HDSTB2−
K,HDSTB3−K,HDSTB4−KをONさせ
る。これにより、ID3K上にブラックデータBkDA
TAに応じたブラックのトナー像が形成され、印刷用紙
には、上記ブラックのトナー像のみが転写される。
【0008】図49は従来のブラック印刷手順で図25
の24[ライン]×16[ドット]のブラックデータを
印刷中の例を説明する図である。図49において、81
はプリントユニット6K(LEDヘッド1K)により印
刷されたブラックドットである。
【0009】ところで、カラー印刷時の図11および従
来のブラック単色印刷時の図48では、ストローブ信号
HDSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−
Z,HDSTB4−ZのONする期間をずらしてあり、
HDSTB1−ZがOFFしてからHDSTB2−Zが
ONし、HDSTB2−ZがOFFしてからHDSTB
3−ZがONし、HDSTB3−ZがOFFしてからH
DSTB4−ZがONするようになっている。従って、
LEDヘッド1Zにおいて同時に発光するLED31の
個数は、4×p個ではなくp個である。これは、電源ケ
ーブル26Zでの発熱量を抑えるためである。例えば、
従来の単色印刷時において、図50にように、ストロー
ブ信号HDSTB1−K,HDSTB2−K,HDST
B3−K,HDSTB4−Kを同時にONさせると、L
EDヘッド1Kにおいて同時に発光するLED31の個
数は4×p個になり、電源ケーブル26Kでの発熱量が
大きくなり、電源ケーブル26Kを増設する必要があ
る。また、ストローブ信号HDSTB1−K,HDST
B2−K,HDSTB3−K,HDSTB4−Kを図4
8のようにずらしてONさせても、印刷用紙の搬送速度
を2倍にすると、1個のLED31に流す電流IL(図
6参照)を2倍にする必要があるため、やはり電源ケー
ブル26Kを増設する必要がある。
【0010】上記カラー印刷および上記従来の単色印刷
での電源ケーブル26Zの発熱量について以下に説明す
る。電源ケーブル26Zの抵抗値をR[Ω]、用紙搬送
速度が1倍速の場合のLED1個当たりの電流値をIL
[A]、用紙搬送速度が1倍速の場合のストローブ信号
HDSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−
Z,HDSTB4−ZのON時間をそれぞれTとする。
【0011】上記カラー印刷および上記従来の単色印刷
では、用紙搬送速度が1倍速であり、図11および図4
8のように4本のストローブ信号を順次ONさせるた
め、LED31(図6参照)の最大の同時発光個数はp
[ドット]であり、電源ケーブル26Zに流れる最大の
電流は、p×IL[A]となる。従って、上記カラー印
刷および上記従来の単色印刷による1ライン印刷当たり
の電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qmrは、 となる。
【0012】なお、上記カラー印刷および上記従来の単
色印刷において、図50のようにストローブ信号HDS
TB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−Z,H
DSTB4−Zを同時にONさせた場合には、LED3
1の最大の同時発光個数は4×p[ドット]となり、電
源ケーブル26Zに流れる最大の電流は、4×p×IL
[A]となる。従って、上記カラー印刷および上記従来
の単色印刷において4本のストローブ信号を同時にON
させた場合の1ライン印刷当たりの電源ケーブル26Z
の最大の発熱量Qmaは、 となり、上記発熱量Qmrの4倍になる。つまり、図1
および図2のプリンタでは、ストローブ信号を順次ON
させることにより、電源ケーブル26Zでの発熱量を、
ストローブ信号を同時にONさせる場合の1/4に抑え
ている。
【0013】次に、上記カラー印刷および上記従来の単
色印刷において、印刷速度を速くするために用紙搬送速
度を2倍速にした場合には、ID3Zに静電潜像を形成
するのに必要となるエネルギは用紙搬送速度およびLE
D電流ILに比例するため、LED1個当たりの電流値
は2×IL[A]となり、電源ケーブル26Zに流れる
最大の電流は、p×(2×IL)[A]となる。また、
2倍速では、それぞれのストローブ信号のON時間はT
/2となる。従って、上記カラー印刷および上記従来の
単色印刷により2倍速で印刷した場合の1ライン印刷当
たりの電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qmbは、 となり、上記発熱量Qmrの2倍になる。このため、1
倍速でカラー印刷および従来の単色印刷をしていたプリ
ンタにおいて、2倍速でカラー印刷または従来の単色印
刷をするには、電源ケーブルを増設する必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記タンデム型の電子
写真プリンタのように、カラー印刷と単色印刷の印刷速
度がほぼ同じである印刷装置では、単色印刷の速度アッ
プが望まれている。しかしながら、上記従来の印刷装置
では、用紙搬送速度を速くすることにより印刷の速度ア
ップを図るには、用紙搬送速度に合わせて電源ケーブル
を増設する必要があった。
【0015】本発明は、上記のような従来の課題を解決
するためになされたものであり、電源ケーブルを従来と
変えることなく、単色印刷時の速度アップを図ることが
できる印刷装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の印刷装置は、単色印刷が可能な印刷
装置において、それぞれライン順次に印刷が可能な複数
個のプリントヘッドと、1ラインの単色ドットデータ列
を上記それぞれのプリントヘッドに転送する手段と、上
記プリントヘッドのそれぞれが1ラインのドット領域の
内の一部のドット領域のみを上記単色ドットデータに従
って印刷するように、上記プリントヘッドを制御し、1
ラインの単色ドット列を上記プリントヘッドにより分割
印刷させる印刷制御手段とを備えた構成である。
【0017】また、本発明の第2の印刷装置は、上記第
1の印刷装置において、上記印刷制御手段が、1ライン
のそれぞれの単色ドットをいずれか2個のプリントヘッ
ドで重ね印刷させる構成である。
【0018】また、本発明の第3の印刷装置は、上記第
1または第2の印刷装置において、上記印刷制御手段
が、上記プリントヘッドのそれぞれについて、印刷する
ドット領域の位置をラインごとに移動させる構成であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のプリンタ
は、単色印刷手順が従来のプリンタと異なり、構成およ
びカラー印刷手順については従来のプリンタと同じであ
る。そこでまず、タンデム型の電子写真プリンタの構成
およびカラー印刷手順について以下に説明し、そのあと
本発明の実施の形態のプリンタによる単色印刷手順につ
いて説明する。
【0020】図1はタンデム型の電子写真プリンタのブ
ロック構成図である。また、図2は図1のプリンタのプ
リントエンジンの構造を示す斜視図である。図1のプリ
ンタ100は、4個のLEDヘッド(プリントヘッド)
1Y,1M,1C,1Kと、4個のトナーカートリッジ
2Y,2M,2C,2K(図2参照)と、それぞれイメ
ージドラム(ID)3Y,3M,3C,3Kを有する4
個のIDカートリッジ4Y,4M,4C,4K(図2参
照)と、ステッピングモータ5Y,5M,5C,5K
と、INセンサ11と、JAMセンサ12と、EXIT
センサ13と、搬送ベルト14(図2参照)と、定着器
15(図2参照)と、CU部(コントローラユニット)
21と、オペレータパネル22と、PU部(プリンタコ
ントロールユニット)23と、電源ユニット24と、信
号ケーブル25と、電源ケーブル26Y,26M,26
C,26Kとを備えている。
【0021】LEDヘッド1Z(Z=Y,M,C,K)
と、トナーカートリッジ2Zと、IDカートリッジ4Z
と、ステッピングモータ5Zとは、プリントユニット6
Zを構成している。トナーカートリッジ2Y,2M,2
C,2K、およびIDカートリッジ4Y,4M,4C,
4Kは、それぞれ単独で交換が可能である。
【0022】搬送ベルト14は、それぞれのIDカート
リッジ4Y,4M,4C,4Kの下を一定の速度で通過
するように、印刷用紙(印刷媒体)を搬送する。定着器
15は、印刷用紙の上に転写されたトナー像を熱により
印刷用紙に固着させる。オペレータパネル22は、プリ
ンタの状況等を表示するための表示部、およびオペレー
タがプリンタに動作命令を送るための操作部を有する。
【0023】INセンサ11は印刷用紙の搬入側に、J
AMセンサ12は印刷用紙の搬送路の途中に、またEX
ITセンサ13は印刷用紙の排出側にそれぞれ設けられ
ている。これらのセンサ11,12,13は、印刷用紙
の搬送状況を検知しており、検知信号をPU部23に入
力する。
【0024】図3はCU部21およびPU部23のブロ
ック構成図である。CU部21は、セントロニクスイン
ターフェース(プリンタ等のためのパラレルインターフ
ェース)等によるインターフェース41と、データ変換
部42と、メモリ43とを有する。また、PU部23
は、制御信号生成部51と、レジスタ52Y,52M,
52C,52Kとを有する。
【0025】メモリ43には、1ページ分のラスタデー
タDATAが書き込まれるラスタバッファ44Y,44
M,44C,44Kの領域、および1ライン分のラスタ
データDATAがコピーされるラインバッファ45Y,
45M,45C,45Kの領域が確保されている。ま
た、データ変換部42は、画像データをラスタデータD
ATAに変換する。
【0026】上記のラスタデータDATAは、それぞれ
のプリントユニット6Y,6M,6C,6Kにより印刷
されるドットデータ列である。LEDヘッド1Z(Z=
Y,M,C,K)に転送するラスタデータDATAをD
ATA−Zと表記する。ラスタデータDATA−Zは、
ラスタバッファ44Zに書き込まれ、ラインバッファ4
5Zにコピーされる。
【0027】CU部21は、ホストコンピュータから転
送され、インターフェース41により受信された1ペー
ジ分の画像データを、ラスタデータDATA−Zに変換
し、このラスタデータDATA−Zをラスタバッファ4
4Zに書き込む。また、1ライン分のラスタデータDA
TA−Zをラスタバッファ44Zからラインバッファ4
5Zにコピーし、ラインバッファ45Zにコピーしたラ
スタデータDATA−ZのドットデータをPU部23に
シリアル送信する。また、CU部21は、印刷信号PR
INTを生成し、これをPU部23に送信する。
【0028】制御信号生成部51は、センサ11,1
2,13からの検知信号を参照し、クロック信号WCL
K,HDCLK−Y,HDCLK−M,HDCLK−
C,HDCLK−K、同期信号LSYNC,FSYNC
−Y,FSYNC−M,FSYNC−C,FSYNC−
K、およびストローブ信号HDSTB1−Y,HDST
B2−Y,HDSTB3−Y,HDSTB4−Y,HD
STB1−M,HDSTB2−M,HDSTB3−M,
HDSTB4−M,HDSTB1−C,HDSTB2−
C,HDSTB3−C,HDSTB4−C,HDSTB
1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−K,HDS
TB4−Kを生成する。また、レジスタ52Z(Z=
Y,M,C,K)は、ラインバッファ45Zからシリア
ル送信されるドットデータをラッチする。
【0029】PU部23は、クロック信号WCLK、同
期信号LSYNC,FSYNC−Y,FSYNC−M,
FSYNC−C,FSYNC−KをCU部21に送る。
【0030】また、PU部23は、ステッピングモータ
5Y,5M,5C,5Kや搬送ベルト14を駆動するモ
ータ等のプリンタ機構部の動作を制御する。つまり、搬
送ベルトにより印刷用紙を搬送させ、ステッピングモー
タ5ZによりID3Zを回転駆動させる。
【0031】また、PU部23は、印刷信号PRINT
がONになり、CU部21から1ライン分のラスタデー
タDATA−Zがシリアル送信されると、このラスタデ
ータDATA−Zのドットデータをレジスタ52Zによ
りクロック信号HDCLK−Zの立ち下がりエッジでラ
ッチし、このドットデータを信号ケーブル25によりL
EDヘッド1Yに転送する。これとともに、PU部23
は、信号ケーブル25により、クロック信号HDCLK
−Zおよびストローブ信号HDSTB1−Z,HDST
B2−Z,HDSTB3−Z,HDSTB4−ZをLE
Dヘッド1Zに送り、これらの制御信号によりプリント
ユニット6Zによる印刷動作(印刷タイミング)を制御
する。つまり、PU部23は、印刷信号PRINTがO
Nになると、一連の印刷シーケンスを実施する。
【0032】図4はCU部21とPU部23の間で送受
信される信号のタイミングチャートであり、1ぺージ分
の印刷期間でのタイミングチャートである。また、図5
は図4のWCLK,LSYNC,DATA−Zの一部を
拡大したタイミングチャートである。
【0033】図4および図5において、印刷信号PRI
NTは、CU部21からPU部23に送信される信号で
あり、一連の印刷シーケンスの開始をPU部23に識別
させるための信号である。印刷信号PRINTは、1ペ
ージ分または複数ページ分の印刷期間の先頭のある一定
定期間でON(図ではLow)になる信号である。PU
部23は、印刷信号PRINTがOFFからONに変化
すると、あるいはONからOFFに変化すると一連の印
刷シーケンスを開始する。
【0034】また、同期信号FSYNC−Z(Z=Y,
M,C,K)は、PU部23からCU部21に送信され
る信号であり、ID3Zにより画像を形成する期間ON
(図ではLow)になる信号である。同期信号FSYN
C−ZがONである間は、プリントユニット6Zでの印
刷が可能である。
【0035】また、同期信号LSYNCは、PU部23
からCU部21に送信される信号であり、1ライン分の
ラスタデータの転送開始タイミングをCU部21に識別
させるための信号である。図5のように、同期信号LS
YNCは、1ラインの印刷期間の内、先頭のある一定期
間(図ではクロック信号WCLKの8クロック期間)で
ON(図ではLow)になる。CU部21は、同期信号
LSYNCがONからOFFに変化すると、1ライン分
のラスタデータDATA−Zの転送を開始する。
【0036】また、クロック信号WCLKは、PU部2
3からCU部21に送信される信号であり、ラスタデー
タDATA−Zの1ドットごとの区切りをCU部21に
認識させるための信号である。CU部21はクロック信
号WCLKの立ち下がりエッジから次の立ち下がりエッ
ジまでの期間に1個のドットデータを出力する。PU部
23は、クロック信号WCLKの立ち上がりエッジでC
U部21からのドットデータをラッチする。
【0037】また、ラスタデータDATA−Z(Z=
Y,M,C,K)は、CU部21からPU部23に送信
されるデータであり、プリントユニット6Zにより印刷
される1ページ分のドットデータ列である。ドットデー
タは、例えば1ビットのデータである。ドットデータが
ON(例えばLow)であれば、そのドットは印刷され
る(印刷用紙上にトナーが転写される)。また、ドット
データがOFF(例えばHigh)であれば、そのドッ
トは印刷されない(印刷用紙上にトナーが転写されな
い)。
【0038】プリントユニット6Z(Z=Y,M,C,
K)において、LEDヘッド1Zは、PU部23から転
送された1ライン分のラスタデータ(ドットデータ列)
DATA−Zに従って、LEDを選択的に発光させ、I
D3Z上に静電潜像を形成する。ドットデータがON
(例えばLow)であればLEDを発光させ、ドットデ
ータがOFF(例えばHigh)であれば、LEDを発
光させない。ステッピングモータ5Zは、PU部23に
より制御され、ID3Zを回転駆動する。IDカートリ
ッジ4Zは、トナーカートリッジ2Zに収納されている
トナーを、ID3Z上に形成された静電潜像に付着さ
せ、このトナー像を印刷用紙に転写する。上記LEDの
発光により光照射されたID3Z上のドットにはトナー
が付着し、光照射されなかったID3Z上のドットには
トナーが付着しない。
【0039】図6はLEDヘッド1Z(Zは、Y,M,
C,Kのいずれか)の回路図である。LEDヘッド1Z
は、4個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,D
r4と、4×p個のLED31と、4×p個のLED電
流制限抵抗32とを備えている。
【0040】LEDドライバDr1,Dr2,Dr3,
Dr4は、それぞれ、p段のシフトレジスタSrと、p
個の出力回路33とを有する。LEDドライバDr1,
Dr2,Dr3,Dr4のp段のシフトレジスタSrは
直列接続され、4×p段のシフトレジスタ34を構成し
ている。
【0041】LEDドライバDr1には、ストローブ信
号HDSTB1−Z(Z=Y,M,C,K)が入力さ
れ、LEDドライバDr2には、ストローブ信号HDS
TB2−Zが入力され、LEDドライバDr3には、ス
トローブ信号HDSTB3−Zが入力され、LEDドラ
イバDr4には、ストローブ信号HDSTB4−Zが入
力される。また、LEDドライバDr1,Dr2,Dr
3,Dr4には、電源ケーブル26Zにより電源Vが供
給される。また、LEDドライバDr1,Dr2,Dr
3,Dr4は、ドライバグランド35に接続されてい
る。
【0042】また、LEDドライバDr4にはPU部2
3からクロック信号HDCLK−Zが入力され、LED
ドライバDr3にはDr4を介して上記のクロック信号
HDCLK−Zが入力され、LEDドライバDr2には
Dr3およびDr4を介して上記のクロック信号HDC
LK−Zが入力され、LEDドライバDr1にはDr2
〜Dr4を介して上記のクロック信号HDCLK−Zが
入力される。シフトレジスタ34には、PU部23から
転送されてきたラスタデータDATA−Zが入力され
る。シフトレジスタ34は、クロック信号HDCLK−
Zの立ち上がりエッジで動作し、入力されたドットデー
タを順次シフトさせる。
【0043】4×p個のLED31は、1ラインのラス
タデータ(ドットデータ列)DATA−Zに従ってライ
ン順次に印刷するためにアレイ配列されている。LED
31のアノード端子は、抵抗32を介し、対応する出力
回路33に接続されている。また、LED31のカソー
ド端子は、LEDグランド36に接続されている。
【0044】LEDドライバDr1のそれぞれの出力回
路33は、ストローブ信号HDSTB1−ZがONして
いる期間では、対応するLED31を対応するドットデ
ータに従って発光させる。つまり、上記のドットデータ
がONであれば、電源電圧Vによる駆動電流ILを供給
し、上記のLED31を発光させ、上記のドットデータ
がOFFであれば、上記駆動電流ILを供給せず、上記
のLED31を発光させない。また、ストローブ信号H
DSTB1−ZがOFFしている期間では、上記のLE
D31を発光させない。
【0045】同じように、LEDドライバDr2のそれ
ぞれの出力回路33は、ストローブ信号HDSTB2−
ZがONしている期間では、対応するLED31を対応
するドットデータに従って発光させる。また、ストロー
ブ信号HDSTB2−ZがOFFしている期間では、上
記のLED31を発光させない。
【0046】また、LEDドライバDr3のそれぞれの
出力回路33は、ストローブ信号HDSTB3−ZがO
Nしている期間では、対応するLED31を対応するド
ットデータに従って発光させる。また、ストローブ信号
HDSTB3−ZがOFFしている期間では、上記のL
ED31を発光させない。
【0047】また、LEDドライバDr4のそれぞれの
出力回路33は、ストローブ信号HDSTB4−ZがO
Nしている期間では、対応するLED31を対応するド
ットデータに従って発光させる。また、ストローブ信号
HDSTB4−ZがOFFしている期間では、上記のL
ED31を発光させない。
【0048】図7はPU部23からLEDヘッド1Yに
送信される信号のタイミングチャートである。また、図
8はPU部23からLEDヘッド1Mに送信される信号
のタイミングチャートである。また、図9はPU部23
からLEDヘッド1Cに送信される信号のタイミングチ
ャートである。また、図10はPU部23からLEDヘ
ッド1Kに送信される信号のタイミングチャートであ
る。図7〜図10は、それぞれ1ライン分の印刷期間で
のタイミングチャートである。
【0049】図7〜図10において、クロック信号HD
CLK−Z(ZはY,M,C,Kのいずれか)は、ラス
タデータDATA−Zの1ドットごとの区切りをLED
ヘッド1Zに認識させるための信号である。PU部23
はクロック信号HDCLK−Zの立ち下がりエッジから
次の立ち下がりエッジまでの期間に1個のドットデータ
を出力する。LEDヘッド1Zは、クロック信号HDC
LK−Zの立ち上がりエッジでPU部21からのドット
データをラッチし、シフトレジスタ34のドットデータ
を1段シフトさせる。
【0050】また、ストローブ信号HDSTB1−Z
は、LEDヘッド1ZのLEDドライバDr1により駆
動されるp個のLED31の発光タイミングを制御する
信号であり、ストローブ信号HDSTB2−Zは、LE
DドライバDr2により駆動されるp個のLED31の
発光タイミングを制御する信号であり、ストローブ信号
HDSTB3−Zは、LEDドライバDr3により駆動
されるp個のLED31の発光タイミングを制御する信
号であり、ストローブ信号HDSTB4−Zは、LED
ドライバDr4により駆動されるp個のLED31の発
光タイミングを制御する信号である。LEDドライバD
r1,Dr2,Dr3,Dr4は、それぞれストローブ
信号HDSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB
3−Z,HDSTB4−ZがON(図7〜図10ではL
ow)の期間に、ドットデータに従って、p個のLED
31を選択的に発光させる。
【0051】また、ストローブ信号HDSTB1−Z,
HDSTB2−Z,HDSTB3−Z,HDSTB4−
ZのON期間は、LEDヘッド1Zの4×p個のLED
31の同時発光により大電流が流れないように、互いに
ずれている。ストローブ信号HDSTB2−Zは、スト
ローブ信号HDSTB1−ZがONからOFFに変化し
たあとにOFFからONになり、ストローブ信号HDS
TB3−Zは、ストローブ信号HDSTB2−ZがON
からOFFに変化したあとにOFFからONになり、ス
トローブ信号HDSTB4−Zは、ストローブ信号HD
STB3−ZがONからOFFに変化したあとにOFF
からONになる。上記のようにLEDヘッド1Zのスト
ローブ信号(のON期間)を時間的に4分割し、LED
の発光期間をずらすことにより、LEDの最大同時発光
個数はp個になる。
【0052】なお、PU部23により、上記16本のス
トローブ信号の内、任意のストローブ信号をONさせな
いように設定することが可能である。つまり、図7〜図
10で上記16本のストローブ信号がONとして描かれ
ている期間91Y,92Y,93Y,94Y,91M,
92M,93M,94M,91C,92C,93C,9
4C,91K,92K,93K,94Kにおいて、任意
のストローブ信号がOFFのままであるように設定する
ことが可能である。図7〜図10においてそれぞれのス
トローブ信号がONとして描かれている期間91Y,9
2Y,93Y,94Y,91M,92M,93M,94
M,91C,92C,93C,94C,91K,92
K,93K,94Kを、ON/OFF期間と称する。上
記従来のブラックの単色印刷は、HDSTB1−Y,H
DSTB2−Y,HDSTB3−Y,HDSTB4−
Y,HDSTB1−M,HDSTB2−M,HDSTB
3−M,HDSTB4−M,HDSTB1−C,HDS
TB2−C,HDSTB3−C,HDSTB4−CをO
Nさせず、ストローブ信号HDSTB1−K,HDST
B2−K,HDSTB3−K,HDSTB4−Kのみを
ONさせることにより、ブラックのトナーおよびブラッ
クのIDを装填したプリントユニット6YのLEDヘッ
ド1Kのみで印刷するものであった。
【0053】また、ストローブ信号HDSTB1−Y,
HDSTB1−M,HDSTB1−C,HDSTB1−
KのON/OFF期間は、搬送ベルト14上に順次併設
されたID3Y,3M,3C,3K間の機構的な誤差等
を補正するために、互いにずれている場合もある。この
場合、例えば、ストローブ信号HDSTB1−MのON
/OFF期間91Mが、ストローブ信号HDSTB1−
YのON/OFF期間91Yの一部およびHDSTB2
−YのON/OFF期間92Yの一部とオーバーラップ
することになる。ストローブ信号HDSTB2−Y,H
DSTB2−M,HDSTB2−C,HDSTB2−K
等のON/OFF期間についても同様である。
【0054】プリンタ100による印刷手順(カラー印
刷時および単色印刷時に共通の手順)について以下に説
明する。ホストコンピュータからCU部21に画像デー
タが転送されると、CU部21は、上記の画像データを
ラスタデータDATA−Zに変換し、ラスタバッファ4
4Zに、上記のラスタデータDATA−Zを貯える。そ
して、1ページ分のラスタデータDATA−Zがラスタ
バッファに貯えられると、CU部21は、PU部23に
印刷信号PRINTを送信する(印刷信号PRINTを
ONにする)。また、CU部21は、第1ラインのラス
タデータDATA−Zをラインバッファ45Zにコピー
し、ラスタデータDATA−Zの送信準備をする。
【0055】PU部23は、上記の印刷信号PRINT
を受信すると、モータにより搬送ベルト14を駆動す
る。これにより、印刷用紙は、LEDヘッド1Y側から
搬送ベルト14上に載り、LEDヘッド1K側に搬送さ
れる。また、PU部23は、ステッピングモータ5Zに
よりID3Zをそれぞれ回転駆動する。また、PU部2
3は、センサ11,12,13からの検知信号をもと
に、同期信号FSINC−Y,FSINC−M,FSI
NC−C,FSINC−Kを生成し、CU部21に送信
することにより、印刷用紙がどのIDの下を通過中であ
るか、つまりどのプリントユニットで印刷が可能である
かをCU部21に認識させる。さらに、CU部21は、
同期信号LSYNCおよびクロック信号WCLKを生成
し、これらの信号をCU部21に送信し、同期信号LS
YNCにより1ラインの先頭のタイミングを、クロック
信号WCLKによりラスタデータの1ドットの区切りの
タイミングを、それぞれCU部21に認識させる。
【0056】CU部21は、同期信号FSINC−Zが
ONになったら、ラインバッファ45Zにコピーした第
1ラインのラスタデータDATA−Zを、同期信号LS
YNCおよびクロック信号WCLKに従ってPU部23
にシリアル送信する。そして、第1ラインのラスタデー
タDATA−Zの送信を完了したら、第2ラインのラス
タデータDATA−Zをラインバッファ45Zにコピー
する。
【0057】PU部23は、クロック信号HDCLK−
Zに従って、CU部21からシリアル送信された第1ラ
インのラスタデータDATA−Zを、レジスタ52Zに
より第1ドットのデータから順にラッチし、第1ドット
のデータから順にLEDヘッド1Zに転送する。また、
PU部23は、クロック信号HDCLK−Zおよびスト
ローブ信号HDSTB1−Z,HDSTB2−Z,HD
STB3−Z,HDSTB4−Zを生成し、これらの信
号をLEDヘッド1Zに送信する。
【0058】LEDヘッド1Zは、PU部23から転送
された第1ラインのラスタデータDATA−Zを、クロ
ック信号HDCLK−Zに従って第1ドットのデータか
ら順次シフトレジスタ34内に取り込む。そして、第1
ラインのラスタデータDATA−Zの転送が完了したあ
とに、LEDヘッド1Zは、ストローブ信号HDSTB
1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−Z,HDS
TB4−ZのそれぞれのON期間において、第1ライン
のラスタデータDATA−Zに従って4×p個のLED
31を選択的かつ時分割的に発光させ、ID3Zに静電
潜像を形成させる。回転駆動されているID3Zは、ト
ナーカートリッジ2Zに収納されているトナーを上記の
静電潜像に付着させ、このトナー像を印刷用紙に転写す
る。
【0059】CU部21は、第2ラインのラスタデータ
DATA−Zのコピーを完了し、同期信号LSYNCが
再びONになったら、ラインバッファ45Zの上記第2
ラインのラスタデータDATA−ZをPU部23にシリ
アル送信し、第2ラインのラスタデータDATA−Zの
送信を完了したら、第3ラインのラスタデータDATA
−Zをラインバッファ45Zにコピーする。このよう
に、CU部21は、1ページ分のラスタデータDATA
−Zをラインごとに順次PU部23に送信する。また、
PU部23は、CU部21からラインごとに送信される
ラスタデータDATA−Zを順次LEDヘッド1Zに転
送する。LEDヘッド1Zは、PU部23からラインご
とに転送されるラスタデータDATA−Zに従ってLE
Dを順次発光させることにより、回転駆動されるID3
Z上にラインごとに順次静電潜像を形成する。ID3Z
は、このように形成された静電潜像に順次トナーを付着
させ、このトナー像を順次印刷用紙に転写する。このよ
うにして、プリントユニット6Zにより1ページ分のト
ナー像が印刷用紙に転写される。
【0060】印刷用紙には、プリントユニット6Yによ
るトナー像、プリントユニット6Mによるトナー像、プ
リントユニット6Cによるトナー像、プリントユニット
6Kによるトナー像のそれぞれがこの順に転写される
(ただし、従来の単色印刷では上記トナー像の内のいず
れかが転写される)。トナー像が転写された印刷用紙
は、定着器15に搬送され、上記転写されたトナー像が
定着器15により固着され、プリントユニット6K側か
ら排出される。
【0061】次に、カラー印刷手順について説明する。
カラー印刷時には、トナーカートリッジ2Yにはイエロ
ーのトナー、トナーカートリッジ2Mにはマゼンダのト
ナー、トナーカートリッジ2Cにはシアンのトナー、ト
ナーカートリッジ2Kにはブラックのトナーを収納した
カートリッジをそれぞれセットする。また、IDカート
リッジ4Yにはイエロー用のID、IDカートリッジ4
Mにはマゼンダ用のID、IDカートリッジ4Cにはシ
アン用のID、IDカートリッジ4Kにはブラック用の
IDをそれぞれセットする。
【0062】以下のカラー印刷手順の説明では、印刷用
紙に300[dpi]で印刷するものとする。また、印
刷用紙のサイズは、横8.5[インチ]、縦11[イン
チ]であるものとする。LEDヘッド1ZのLEDドッ
ト数(LEDの個数)4×pは、300[dpi]で
8.5[インチ]以上必要なため、4×p=2560
[ドット](p=640[ドット])とする。上記の印
刷用紙の印刷可能範囲を、用紙左右端から4[mm]と
すると、左右それぞれ約50[ドット]が印刷不可能領
域に入るため、1ラインの印刷ドット数は、8.5×3
00−2x50=2450[ドット]である。用紙前端
および後端にも、印刷不可能領域として、50[ライ
ン]必要であるとすると、1ページのライン数は、11
×300−2x50=3200[ライン]である。つま
り、3200[ライン]x2450[ドット]のラスタ
データを、LEDヘッド1Y,1M,1C,1Kにそれ
ぞれ送信することで、1ページをカラー印刷することに
なる。
【0063】ただし、1ラインのラスタデータのドット
数(ビット数)が1[バイト]=8[ビット]の倍数と
なるようにする。つまり、上記の印刷用紙の場合、1ラ
インのラスタデータに必要なドット数は2450[ドッ
ト]なので、1ライン分のラスタデータのドット数を3
07[バイト]x8[ビット]=2456[ドット]と
し、不要な6[ドット]は読み飛ばすようにする。
【0064】図11はカラー印刷時のストローブ信号の
タイミングチャートである。図11のように、カラー印
刷時には、ストローブ信号HDSTB1−Y,HDST
B2−Y,HDSTB3−Y,HDSTB4−Y,HD
STB1−M,HDSTB2−M,HDSTB3−M,
HDSTB4−M,HDSTB1−C,HDSTB2−
C,HDSTB3−C,HDSTB4−C,HDSTB
1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−K,HDS
TB4−Kは、ON/OFF期間において全てON(図
ではLowのときON)する。図11において、TLY
はLEDヘッド1Yによる1ラインの印刷期間、TLM
はLEDヘッド1Mによる1ラインの印刷期間、TLC
はLEDヘッド1Cによる1ラインの印刷期間、TLK
はLEDヘッド1Kによる1ラインの印刷期間である。
なお、図11では、ストローブ信号HDSTB1−Y,
HDSTB1−M,HDSTB1−C,HDSTB1−
KのON/OFF期間は、搬送ベルト14上に順次併設
されたID3Y,3M,3C,3K間の機構的な誤差等
を補正するために、互いにずれている。ストローブ信号
HDSTB2−Y,HDSTB2−M,HDSTB2−
C,HDSTB2−K等のON/OFF期間についても
同様である。
【0065】図12はカラー印刷時のラスタデータの流
れを説明する図である。図12において、YeDATA
はイエローのラスタデータ、MaDATAはマゼンダの
ラスタデータ、CyDATAはシアンのラスタデータ、
BkDATAはブラックのラスタデータである。イエロ
ーデータYeDATAは、LEDヘッド1Yで印刷され
(従って、ラスタデータDATA−Yに相当する)、マ
ゼンダデータMaDATAは、LEDヘッド1Mで印刷
され(従って、ラスタデータDATA−Mに相当す
る)、シアンデータCyDATAは、LEDヘッド1C
で印刷され(従って、ラスタデータDATA−Cに相当
する)、ブラックデータBkDATAはLEDヘッド1
Kで印刷される(従って、ラスタデータDATA−Kに
相当する)。
【0066】図13〜17はカラー印刷処理のフローチ
ャートである。図15および図16は図13のステップ
S4の処理内容であり、図17は図13のステップS5
の処理内容である。
【0067】ホストコンピュータからCU部21に画像
データが転送されると、CU部21は、上記の画像デー
タを、4色のラスタデータ、つまりイエローのラスタデ
ータYeDATA、マゼンダのラスタデータMaDAT
A、シアンのラスタデータCyDATA、およびブラッ
クのラスタデータBkDATAに変換し、イエローデー
タYeDATAをラスタバッファ44Yに、マゼンダデ
ータMaDATAをラスタバッファ44Mに、シアンデ
ータCyDATAをラスタバッファ44Cに、ブラック
データBkDATAをラスタバッファ44Kに、それぞ
れ貯える(図12参照)。
【0068】そして、1ページ分のラスタデータがラス
タバッファに貯えられると、CU部21は、図13のス
テップS1で、PU部23に印刷信号PRINT(図4
参照)を送信する(印刷信号PRINTをONにす
る)。PRINT信号がONになると、PU部23は、
印刷用紙の搬送を開始する。
【0069】次に、CU部21は、ステップS2で、L
EDヘッド1Yのラインカウンタyn、LEDヘッド1
Mのラインカウンタmn、LEDヘッド1Cのラインカ
ウンタcn、LEDヘッド1Kのラインカウンタknを
クリアし(yn=0,mn=0,cn=0,kn=
0)、ステップS3で、ドットカウンタxをクリアする
(x=0)。
【0070】次に、CU部21は、ステップS4で、カ
ラー印刷のラスタデータ(イエローデータYeDAT
A、マゼンダデータMaDATA、シアンデータCyD
ATA、およびブラックデータBkDATA)の送信準
備をする。
【0071】つまり、図15のステップS21で、同期
信号FSYNC−Y(図4参照)がONであるか否かを
判別し、OFFであれば、ステップS22〜S24をス
キップし、ステップS25に進む。また、ステップS2
1で、同期信号FSYNC−YがONであれば、ステッ
プS22で、ラインカウンタynが1ページ分のライン
数をカウントしたか否か、つまりyn=3200である
か否かを判別する。yn=3200であれば、ステップ
S23,S24をスキップし、ステップS25に進む。
また、yn<3200であれば、ステップS23で、第
ynラインのイエローデータYeDATAをラインバッ
ファ45Yにコピーし(図12参照)、ステップS24
で、ラインカウンタynをインクリメントし、ステップ
25に進む。
【0072】ステップS25で、CU部21は、同期信
号FSYNC−M(図4参照)がONであるか否かを判
別し、OFFであれば、ステップS26〜S28をスキ
ップし、図16のステップS29に進む。また、ステッ
プS25で、同期信号FSYNC−MがONであれば、
ステップS26で、ラインカウンタmnが1ページ分の
ライン数をカウントしたか否か、つまりmn=3200
であるか否かを判別する。mn=3200であれば、ス
テップS27,S28をスキップし、ステップS29に
進む。また、mn<3200であれば、ステップS27
で、第mnラインのマゼンダデータMaDATAをライ
ンバッファ45Mにコピーし(図12参照)、ステップ
S28で、ラインカウンタmnをインクリメントし、ス
テップS29に進む。
【0073】図16のステップS29で、CU部21
は、同期信号FSYNC−C(図4参照)がONである
か否かを判別し、OFFであれば、ステップS30〜S
32をスキップし、ステップS33に進む。また、ステ
ップS29で、同期信号FSYNC−CがONであれ
ば、ステップS30で、ラインカウンタcnが1ページ
分のライン数をカウントしたか否か、つまりcn=32
00であるか否かを判別する。cn=3200であれ
ば、ステップS31,S32をスキップし、ステップS
33に進む。また、cn<3200であれば、ステップ
S31で、第cnラインのシアンデータCyDATAを
ラインバッファ45Cにコピーし(図12参照)、ステ
ップS32で、ラインカウンタcnをインクリメント
し、ステップS33に進む。
【0074】ステップS33で、CU部21は、同期信
号FSYNC−K(図4参照)がONであるか否かを判
別し、OFFであれば、ステップS34〜S36をスキ
ップし、ラスタデータ送信準備を終了し、図13のステ
ップS5に進む。また、ステップS33で、同期信号F
SYNC−KがONであれば、ステップS34で、ライ
ンカウンタknが1ページ分のライン数をカウントした
か否か、つまりkn=3200であるか否かを判別す
る。kn=3200であれば、カラー印刷処理を終了す
る。また、kn<3200であれば、ステップS35
で、第knラインのブラックデータBkDATAをライ
ンバッファ45Kにコピーし(図12参照)、ステップ
S36で、ラインカウンタknをインクリメントし、ラ
スタデータ送信準備を終了し、ステップS5に進む。
【0075】次に、図13のステップS5で、CU部2
1およびPU部23は、1ライン分のラスタデータ(第
ynラインのイエローデータYeDATA、第mnライ
ンのマゼンダデータMaDATA、第cnラインのシア
ンデータCyDATA、および第knラインのブラック
データBkDATA)を、それぞれLEDヘッド1Y,
1M,1C,1Kに転送する(図12参照)。
【0076】つまり、CU部21は、図17のステップ
S41で、同期信号LSYNC(図4および図5参照)
の立ち上がりエッジを検知したら、ステップS42で、
ドットカウンタx=2450であるか否かを判別し、x
=2450であり、1ライン分のラスタデータを全てP
U部23に送信していたら、ステップS43〜S52を
スキップし、ラスタデータの転送を終了し、図14のス
テップS6に進む。また、CU部21は、ステップS4
2で、x<2450であれば、ステップS43に進み、
ステップS43で、クロック信号WCLK(図4および
図5参照)の立ち下がりエッジを検知したら、ステップ
S44に進む。
【0077】CU部21は、ステップS44で、同期信
号FSYNC−YがONになっているか否かを判別し、
同期信号FSYNC−YがOFFであれば、ステップS
45をスキップし、ステップS46に進む。また、ステ
ップS44で、同期信号FSYNC−YがONであれ
ば、ステップS45で、CU部21は、ラインバッファ
45Yから第ynラインの第xドットのイエローデータ
YeDATA(以下、YeDATA(yn,x)とも表
記する)をPU部23に送信し、ステップS46に進
む。PU部23は、上記のイエローデータYeDATA
(yn,x)をレジスタ52Yでラッチし、LEDヘッ
ド1Yに転送する。LEDヘッド1Yは、PU部23か
ら転送されたイエローデータYeDATA(yn,x)
をシフトレジスタ34に取り込む。
【0078】次に、CU部21は、ステップS46で、
同期信号FSYNC−MがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−MがOFFであれば、ステ
ップS47をスキップし、ステップS48に進む。ま
た、ステップS46で、同期信号FSYNC−MがON
であれば、ステップS47で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Mから第mnラインの第xドットのマゼンダ
データMaDATA(以下、MaDATA(mn,x)
とも表記する)をPU部23に送信し、ステップS48
に進む。PU部23は、上記のマゼンダデータMaDA
TA(mn,x)をレジスタ52Mでラッチし、LED
ヘッド1Mに転送する。LEDヘッド1Mは、PU部2
3から転送されたマゼンダデータMaDATA(mn,
x)をシフトレジスタ34に取り込む。
【0079】次に、CU部21は、ステップS48で、
同期信号FSYNC−CがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−CがOFFであれば、ステ
ップS49をスキップし、ステップS50に進む。ま
た、ステップS48で、同期信号FSYNC−CがON
であれば、ステップS49で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Cから第cnラインの第xドットのシアンデ
ータCyDATA(以下、CyDATA(cn,x)と
も表記する)をPU部23に送信し、ステップS50に
進む。PU部23は、上記シアンデータCyDATA
(cn,x)を、レジスタ52Cでラッチし、LEDヘ
ッド1Cに転送する。LEDヘッド1Cは、PU部23
から転送されたシアンデータCyDATA(cn,x)
をシフトレジスタ34に取り込む。
【0080】次に、CU部21は、ステップS50で、
同期信号FSYNC−KがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−KがOFFであれば、ステ
ップS51をスキップし、ステップS52に進む。ま
た、ステップS50で、同期信号FSYNC−KがON
であれば、ステップS51で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Kから第knラインの第xドットのブラック
データBkDATA(以下、BkDATA(kn,x)
とも表記する)をPU部23に送信し、ステップS52
に進む。PU部23は、上記ブラックデータBkDAT
A(kn,x)をレジスタ52Kでラッチし、LEDヘ
ッド1Kに転送する。LEDヘッド1Kは、PU部23
から転送されたブラックデータBkDATA(kn,
x)をシフトレジスタ34に取り込む。
【0081】次に、ステップS52で、CU部21は、
ドットカウンタxをインクリメントし、ステップS42
に戻る。このように、ステップS42〜S52のループ
により、1ライン分のカラーのラスタデータをLEDヘ
ッド1Y,1M,1C,1Kに転送し、ステップS42
でx=2450になり、1ライン分のラスタデータの転
送を終了したら、図14のステップS6に進む。
【0082】図14のステップS6で、PU部23は、
LEDヘッド1Yでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−YがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS7で、ストローブ信号HDSTB1−
Y,HDSTB2−Y,HDSTB3−Y,HDSTB
4−YのON/OFF期間を全てONに設定し、ステッ
プS9に進む。これにより、LEDヘッド1Yの4個の
LEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4は、転
送された第ynラインのイエローデータYeDATAに
従ってLEDを発光させ、ID3Y上には、第ynライ
ンの第1ドットから第3200ドットまでのイエローの
トナー像が形成され、このイエローのトナー像が印刷用
紙に転写される。また、ステップS6で、印刷が不可能
であれば、PU部23は、ステップS8で、ストローブ
信号HDSTB1−Y,HDSTB2−Y,HDSTB
3−Y,HDSTB4−YのON/OFF期間を全てO
FFに設定し、ステップS9に進む。
【0083】次に、ステップS9で、PU部23は、L
EDヘッド1Mでの印刷が可能か否か(同期信号FSY
NC−MがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS10で、ストローブ信号HDSTB1−
M,HDSTB2−M,HDSTB3−M,HDSTB
4−MのON/OFF期間を全てONに設定し、ステッ
プS12に進む。これにより、LEDヘッド1Mの4個
のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4は、
転送された第mnラインのマゼンダデータMaDATA
に従ってLEDを発光させ、ID3M上には、第mnラ
インの第1ドットから第3200ドットまでのマゼンダ
のトナー像が形成され、このマゼンダのトナー像が印刷
用紙に転写される。また、ステップS9で、印刷が不可
能であれば、PU部23は、ステップS11で、ストロ
ーブ信号HDSTB1−M,HDSTB2−M,HDS
TB3−M,HDSTB4−MのON/OFF期間を全
てOFFに設定し、ステップS12に進む。
【0084】次に、ステップS12で、PU部23は、
LEDヘッド1Cでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−CがONか否か)を判別し、可能であれば、ス
テップS13で、ストローブ信号HDSTB1−C,H
DSTB2−C,HDSTB3−C,HDSTB4−C
のON/OFF期間を全てONに設定し、ステップS1
5に進む。これにより、LEDヘッド1Cの4個のLE
DドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4は、転送さ
れた第cnラインのシアンデータCyDATAに従って
LEDを発光させ、ID3C上には、第cnラインの第
1ドットから第3200ドットまでのシアンのトナー像
が形成され、このシアンのトナー像が印刷用紙に転写さ
れる。また、ステップS12で印刷が不可能であれば、
ステップS14で、ストローブ信号HDSTB1−C,
HDSTB2−C,HDSTB3−C,HDSTB4−
CのON/OFF期間を全てOFFに設定し、ステップ
S15に進む。
【0085】次に、ステップS15で、PU部23は、
LEDヘッド1Kでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−KがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS16で、ストローブ信号HDSTB1−
K,HDSTB2−K,HDSTB3−K,HDSTB
4−KのON/OFF期間を全てONに設定し、図13
のステップS3に戻る。これにより、LEDヘッド1K
の4個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr
4は、転送された第knラインのブラックデータBkD
ATAに従ってLEDを発光させ、ID3K上には、第
knラインの第1ドットから第3200ドットまでのブ
ラックのトナー像が形成され、このブラックのトナー像
が印刷用紙に転写される。また、ステップS15で、印
刷が不可能であれば、PU部23は、ステップS17
で、ストローブ信号HDSTB1−K,HDSTB2−
K,HDSTB3−K,HDSTB4−KのON/OF
F期間を全てOFFに設定し、図13のステップS3に
戻る。
【0086】このように、ステップS3〜S17のルー
プにより、LEDヘッド1Y,1M,1C,1Kでカラ
ーのラスタデータをラインごとに印刷する。そして、図
15のステップS34でkn=3200になり、1ペー
ジ分のカラーのラスタデータの印刷を終了すると、カラ
ー印刷処理を終了する。 実施の形態1 本発明の実施の形態1を適用したプリンタ100による
ブラックの単色印刷手順について以下に説明する。実施
の形態1によるブラック単色印刷は、従来のブラック単
色印刷のようにLEDヘッド1Kのみによって印刷する
のではなく、ブラックのラスタデータを4個のLEDヘ
ッド1Y,1M,1C,1Kにより分割印刷するもので
ある。従って、トナーカートリッジ2Y,2M,2C,
2Kには、全てブラックのトナーを収納したカートリッ
ジをセットする。また、IDカートリッジ4Y,4M,
4C,4Kには、全てブラック用のIDを有するカート
リッジをセットする。
【0087】実施の形態1のブラック単色印刷では、C
U部21およびPU部23は、1ラインのブラックのラ
スタデータをLEDヘッド1Y,1M,1C,1Kに転
送する手段を構成している。また、PU部23は、LE
Dヘッド1Y,1M,1C,1Kのそれぞれが1ライン
のドット領域の内の一部のドット領域のみを上記ブラッ
クのラスタデータに従って印刷するように、LEDヘッ
ド1Y,1M,1C,1Kを制御し、1ラインのブラッ
クデータをLEDヘッド1Y,1M,1C,1Kにより
分割印刷させる印刷制御手段に相当する。
【0088】以下の実施の形態1の単色印刷手順の説明
では、印刷ドット密度、印刷用紙のサイズ、LEDヘッ
ド1Z(Z=Y,M,C,K)のLEDドット数等は、
上記カラー印刷手順の説明と同じであるものとする。
【0089】図18は実施の形態1によるブラック単色
印刷時のストローブ信号のタイミングチャートであり、
上記カラー印刷時の図11および上記従来のブラック単
色印刷時の図48に対応するものである。図18のよう
に、実施の形態1による単色印刷時には、ストローブ信
号HDSTB1−Y,HDSTB2−M,HDSTB3
−C,HDSTB4−Kは、ON/OFF期間において
ONするが、ストローブ信号HDSTB2−Y,HDS
TB3−Y,HDSTB4−Y,HDSTB1−M,H
DSTB3−M,HDSTB4−M,HDSTB1−
C,HDSTB2−C,HDSTB4−C,HDSTB
1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−KはON/
OFF期間においてOFFのままである。なお、図18
では、図11と同じように、ストローブ信号HDSTB
1−Y,HDSTB1−M,HDSTB1−C,HDS
TB1−KのON/OFF期間は、搬送ベルト14上に
順次併設されたID3Y,3M,3C,3K間の機構的
な誤差等を補正するために、互いにずれている。ストロ
ーブ信号HDSTB2−Y,HDSTB2−M,HDS
TB2−C,HDSTB2−K等のON/OFF期間に
ついても同様である。
【0090】図19は実施の形態1によるブラック単色
印刷時のラスタデータの流れを説明する図であり、上記
カラー印刷時の図12に対応するものである。図19に
おいて、BkDATAはブラックのラスタデータ、Bk
DATA−YはLEDヘッド1Yで印刷されるブラック
のラスタデータ、BkDATA−MはLEDヘッド1M
で印刷されるブラックのラスタデータ、BkDATA−
CはLEDヘッド1Cで印刷されるブラックのラスタデ
ータ、BkDATA−KはLEDヘッド1Kで印刷され
るブラックのラスタデータである。
【0091】図20〜24は実施の形態1によるブラッ
ク単色印刷処理のフローチャートであり、上記カラー印
刷処理の図13〜図17に対応するものである。図22
および図23は図20のステップS54の処理内容であ
り、図24は図20のステップS55の処理内容であ
る。なお、図20〜24において、図13〜図17と同
じステップには同じ符号を付してある。
【0092】ホストコンピュータからCU部21に画像
データが転送されると、CU部21は、上記の画像デー
タをブラックのラスタデータBkDATAに変換し、こ
のブラックデータBkDATAを、BkDATA−Y,
BkDATA−M,BkDATA−C,BkDATA−
Kとして、ラスタバッファ44Y,44M,44C,4
4Kにそれぞれ貯える(図19参照)。
【0093】そして、1ページ分のブラックデータをラ
スタバッファに貯えると、CU部21は、図20のステ
ップS1で、印刷信号PRINT(図4参照)をONに
する。印刷信号PRINTがONになると、PU部23
は、印刷用紙の搬送を開始する。
【0094】次に、CU部21は、ステップS2で、L
EDヘッド1Yのラインカウンタyn、LEDヘッド1
Mのラインカウンタmn、LEDヘッド1Cのラインカ
ウンタcn、LEDヘッド1Kのラインカウンタknを
クリアし(yn=0,mn=0,cn=0,kn=
0)、ステップS3で、ドットカウンタxをクリアする
(x=0)。
【0095】次に、CU部21は、ステップS54で、
ブラックデータBkDATA−Y,BkDATA−M,
BkDATA−C、BkDATA−Kの送信準備をす
る。
【0096】つまり、図22のステップS21で、同期
信号FSYNC−Y(図4参照)がONであるか否かを
判別し、OFFであれば、ステップS22,S73,S
24をスキップし、ステップS25に進む。また、ステ
ップS21で、同期信号FSYNC−YがONであれ
ば、ステップS22で、ラインカウンタynが1ページ
分のライン数をカウントしたか否か、つまりyn=32
00であるか否かを判別する。yn=3200であれ
ば、ステップS73,S24をスキップし、ステップS
25に進む。また、yn<3200であれば、ステップ
S73で、第ynラインのブラックデータYeDATA
−Yをラインバッファ45Yにコピーし(図19参
照)、ステップS24で、ラインカウンタynをインク
リメントし、ステップ25に進む。
【0097】ステップS25で、CU部21は、同期信
号FSYNC−M(図4参照)がONであるか否かを判
別し、OFFであれば、ステップS26,S77,S2
8をスキップし、図23のステップS29に進む。ま
た、ステップS25で、同期信号FSYNC−MがON
であれば、ステップS26で、ラインカウンタmnが1
ページ分のライン数をカウントしたか否か、つまりmn
=3200であるか否かを判別する。mn=3200で
あれば、ステップS77,S28をスキップし、図23
のステップS29に進む。また、mn<3200であれ
ば、ステップS77で、第mnラインのブラックデータ
BkDATA−Mをラインバッファ45Mにコピーし
(図19参照)、ステップS28で、ラインカウンタm
nをインクリメントし、ステップS29に進む。
【0098】図23のステップS29で、CU部21
は、同期信号FSYNC−C(図4参照)がONである
か否かを判別し、OFFであれば、ステップS30,S
81,S32をスキップし、ステップS33に進む。ま
た、ステップS29で、同期信号FSYNC−CがON
であれば、ステップS30で、ラインカウンタcnが1
ページ分のライン数をカウントしたか否か、つまりcn
=3200であるか否かを判別する。cn=3200で
あれば、ステップS81,S32をスキップし、ステッ
プS33に進む。また、cn<3200であれば、ステ
ップS81で、第cnラインのブラックデータBkDA
TA−Cをラインバッファ45Cにコピーし(図19参
照)、ステップS32で、ラインカウンタcnをインク
リメントし、ステップS33に進む。
【0099】ステップS33で、CU部21は、同期信
号FSYNC−K(図4参照)がONであるか否かを判
別し、OFFであれば、ステップS34,S85,S3
6をスキップし、ブラックデータ送信準備を終了し、図
20のステップS55に進む。また、ステップS33
で、同期信号FSYNC−KがONであれば、ステップ
S34で、ラインカウンタknが1ページ分のライン数
をカウントしたか否か、つまりkn=3200であるか
否かを判別する。kn=3200であれば、単色印刷処
理を終了する。また、kn<3200であれば、ステッ
プS85で、第knラインのブラックデータBkDAT
A−Kをラインバッファ45Kにコピーし(図19参
照)、ステップS36で、ラインカウンタknをインク
リメントし、ラスタデータ送信準備を終了し、ステップ
S55に進む。
【0100】次に、図20のステップS55で、CU部
21およびPU部23は、1ライン分のブラックのラス
タデータ(第ynラインのブラックデータBkDATA
−Y、第mnラインのブラックデータBkDATA−
M、第cnラインのブラックデータBkDATA−C、
および第knラインのブラックデータBkDATA−
K)を、それぞれLEDヘッド1Y,1M,1C,1K
に転送する(図19参照)。
【0101】つまり、CU部21は、図24のステップ
S41で、同期信号LSYNC(図4および図5参照)
の立ち上がりエッジを検知したら、ステップS42で、
ドットカウンタx=2450であるか否かを判別し、x
=2450であり、1ライン分のブラックのラスタデー
タを全てPU部23に送信していたら、ステップS4
3,S44,S95,S46,S97,S48,S9
9,S50,S101,S52をスキップし、ブラック
のラスタデータの転送を終了し、図21のステップS6
に進む。また、CU部21は、ステップS42で、x<
2450であれば、ステップS43に進み、ステップS
43で、クロック信号WCLK(図4および図5参照)
の立ち下がりエッジを検知したら、ステップS44に進
む。
【0102】CU部21は、ステップS44で、同期信
号FSYNC−YがONになっているか否かを判別し、
同期信号FSYNC−YがOFFであれば、ステップS
95をスキップし、ステップS46に進む。また、ステ
ップS44で、同期信号FSYNC−YがONであれ
ば、ステップS95で、CU部21は、ラインバッファ
45Yから第ynラインの第xドットのブラックデータ
BkDATA−Y(以下、BkDATA−Y(yn,
x)とも表記する)をPU部23に送信し、ステップS
46に進む。PU部23は、上記のブラックデータBk
DATA−Y(yn,x)をレジスタ52Yでラッチ
し、LEDヘッド1Yに転送する。LEDヘッド1Y
は、PU部23から転送されたブラックデータBkDA
TA−Y(yn,x)をシフトレジスタ34に取り込
む。
【0103】次に、CU部21は、ステップS46で、
同期信号FSYNC−MがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−MがOFFであれば、ステ
ップS97をスキップし、ステップS48に進む。ま
た、ステップS46で、同期信号FSYNC−MがON
であれば、ステップS97で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Mから第mnラインの第xドットのブラック
データBkDATA−M(以下、BkDATA−M(m
n,x)とも表記する)をPU部23に送信し、ステッ
プS48に進む。PU部23は、上記のブラックデータ
BkDATA−M(mn,x)をレジスタ52Mでラッ
チし、LEDヘッド1Mに転送する。LEDヘッド1M
は、PU部23から転送されたブラックデータBkDA
TA−M(mn,x)をシフトレジスタ34に取り込
む。
【0104】次に、CU部21は、ステップS48で、
同期信号FSYNC−CがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−CがOFFであれば、ステ
ップS99をスキップし、ステップS50に進む。ま
た、ステップS48で、同期信号FSYNC−CがON
であれば、ステップS99で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Cから第cnラインの第xドットのブラック
データBkDATA−C(以下、BkDATA−C(c
n,x)とも表記する)をPU部23に送信し、ステッ
プS50に進む。PU部23は、上記ブラックデータB
kDATA−C(cn,x)を、レジスタ52Cでラッ
チし、LEDヘッド1Cに転送する。LEDヘッド1C
は、PU部23から転送されたブラックデータBkDA
TA−C(cn,x)をシフトレジスタ34に取り込
む。
【0105】次に、CU部21は、ステップS50で、
同期信号FSYNC−KがONになっているか否かを判
別し、同期信号FSYNC−KがOFFであれば、ステ
ップS101をスキップし、ステップS52に進む。ま
た、ステップS50で、同期信号FSYNC−KがON
であれば、ステップS51で、CU部21は、ラインバ
ッファ45Kから第knラインの第xドットのブラック
データBkDATA−K(以下、BkDATA−K(k
n,x)とも表記する)をPU部23に送信し、ステッ
プS52に進む。PU部23は、上記ブラックデータB
kDATA−K(kn,x)をレジスタ52Kでラッチ
し、LEDヘッド1Kに転送する。LEDヘッド1K
は、PU部23から転送されたブラックデータBkDA
TA−K(kn,x)をシフトレジスタ34に取り込
む。
【0106】次に、ステップS52で、CU部21は、
ドットカウンタxをインクリメントし、ステップS42
に戻る。このように、ステップS42〜S44,S9
5,S46,S97,S48,S99,S50,S10
1,S52のループにより、1ライン分のブラックデー
タをLEDヘッド1Y,1M,1C,1Kにそれぞれ転
送し、ステップS24でx=2450になり、1ライン
分のブラックデータの転送を終了したら、図21のステ
ップS6に進む。
【0107】図21のステップS6で、PU部23は、
LEDヘッド1Yでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−YがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS57で、ストローブ信号HDSTB1−
YのON/OFF期間をONに、またストローブ信号H
DSTB2−Y,HDSTB3−Y,HDSTB4−Y
のON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ステ
ップS9に進む。これにより、LEDヘッド1Yの4個
のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4に
内、LEDドライバDr1のみが、転送された第ynラ
インのブラックデータBkDATA−Yに従ってLED
を発光させ、ID3Y上には、第ynラインの第1ドッ
トから第800ドットまでのブラックのトナー像が形成
され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転写され
る。また、ステップS6で、印刷が不可能であれば、P
U部23は、ステップS8で、ストローブ信号HDST
B1−Y,HDSTB2−Y,HDSTB3−Y,HD
STB4−YのON/OFF期間を全てOFFに設定
し、ステップS9に進む。
【0108】次に、ステップS9で、PU部23は、L
EDヘッド1Mでの印刷が可能か否か(同期信号FSY
NC−MがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS60で、ストローブ信号HDSTB2−
MのON/OFF期間をONに、またストローブ信号H
DSTB1−M,HDSTB3−M,HDSTB4−M
のON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ステ
ップS12に進む。これにより、LEDヘッド1Mの4
個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4の
内、LEDドライバDr2のみが、転送された第mnラ
インのブラックデータBkDATA−Mに従ってLED
を発光させ、ID3M上には、第mnラインの第801
ドットから第1600ドットまでのブラックのトナー像
が形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転写
される。また、ステップS9で、印刷が不可能であれ
ば、PU部23は、ステップS11で、ストローブ信号
HDSTB1−M,HDSTB2−M,HDSTB3−
M,HDSTB4−MのON/OFF期間を全てOFF
に設定し、ステップS12に進む。
【0109】次に、ステップS12で、PU部23は、
LEDヘッド1Cでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−CがONか否か)を判別し、可能であれば、ス
テップS63で、ストローブ信号HDSTB3−CのO
N/OFF期間をONに、またストローブ信号HDST
B1−C,HDSTB2−C,HDSTB4−CのON
/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ステップS
15に進む。これにより、LEDヘッド1Cの4個のL
EDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4の内、L
EDドライバDr3のみが、転送された第cnラインの
ブラックデータBkDATA−Cに従ってLEDを発光
させ、ID3C上には、第cnラインの第1601ドッ
トから第2400ドットまでのブラックのトナー像が形
成され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転写され
る。また、ステップS12で印刷が不可能であれば、ス
テップS14で、ストローブ信号HDSTB1−C,H
DSTB2−C,HDSTB3−C,HDSTB4−C
のON/OFF期間を全てOFFに設定し、ステップS
15に進む。
【0110】次に、ステップS15で、PU部23は、
LEDヘッド1Kでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−KがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS66で、ストローブ信号HDSTB4−
KのON/OFF期間をONに、またストローブ信号D
STB1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−Kの
ON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、図20
のステップS3に戻る。これにより、LEDヘッド1K
の4個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr
4の内、LEDドライバDr4のみが、転送された第k
nラインのブラックデータBkDATA−Kに従ってL
EDを発光させ、ID3M上には、第knラインの第2
401ドットから第3200ドットまでのブラックのト
ナー像が形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙
に転写される。また、ステップS15で、印刷が不可能
であれば、PU部23は、ステップS17で、ストロー
ブ信号HDSTB1−K,HDSTB2−K,HDST
B3−K,HDSTB4−KのON/OFF期間を全て
OFFに設定し、図20のステップS3に戻る。
【0111】このように、ステップS3,S54,S5
5,S6,S57,S8,S9,S60,S11,S1
2,S63,S14,S15,S66,S17のループ
により、LEDヘッド1Y,1M,1C,1Kで1ライ
ン分のブラックのラスタデータを4分割して印刷する。
そして、図23のステップS34でkn=3200にな
り、1ページ分のブラックのラスタデータの印刷を終了
すると、単色印刷処理を終了する。
【0112】図25は1ページ分のブラックのラスタデ
ータを24[ライン]×16[ドット]にモデル化した
図である。図25において、第n=24ラインの第x=
5ドットのような黒塗りドットは、ブラックデータがO
Nのドットであり、印刷用紙にブラックのトナーが転写
されるドットである。また、第n=1ラインの第x=1
ドットのような白塗りドットは、ブラックデータがOF
Fのドットであり、印刷用紙にブラックのトナーが転写
されないドットである。
【0113】図26は実施の形態1のブラック印刷手順
で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合での
それぞれのプリントユニット6Y,6M,6C,6Kに
よる印刷ドット領域を説明する図であり、(a)の黒塗
りドット領域61YはLEDヘッド1Y(プリントユニ
ット6Y)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Yのストローブ信号がONする領域)、(b)の黒塗
りドット領域61MはLEDヘッド1M(プリントユニ
ット6M)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Mのストローブ信号がONする領域)、(c)の黒塗
りドット領域61CはLEDヘッド1C(プリントユニ
ット6C)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Cのストローブ信号がONする領域)、(d)の黒塗
りドット領域61KはLEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Kのストローブ信号がONする領域)である。
【0114】図26において、LEDヘッド1Yは、
(a)のドット領域61Y、つまりそれぞれのラインに
おいて第1ドットから第4ドットまでのドット領域を、
ストローブ信号HDSTB1−Yおよびブラックデータ
BkDATA−Yにより印刷する。また、LEDヘッド
1Mは、(b)のドット領域61M、つまりそれぞれの
ラインにおいて第5ドットから第8ドットまでのドット
領域を、ストローブ信号HDSTB2−Mおよびブラッ
クデータBkDATA−Mにより印刷する。また、LE
Dヘッド1Cは、(c)のドット領域61C、つまりそ
れぞれのラインにおいて第9ドットから第12ドットま
でのドット領域を、ストローブ信号HDSTB3−Cお
よびブラックデータBkDATA−Cにより印刷する。
また、LEDヘッド1Kは、(d)のドット領域61
K、つまりそれぞれのラインにおいて第13ドットから
第16ドットまでのドット領域を、ストローブ信号HD
STB4−KおよびブラックデータBkDATA−Yに
より印刷する。
【0115】図27は実施の形態1のブラック印刷手順
で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラック
データを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニット
6Y,6M,6C,6Kで印刷されるブラックドットを
説明する図である。図27において、(a)の黒塗りド
ット62Yは、LEDヘッド1Y(プリントユニット6
Y)により印刷されるブラックドット、(b)の黒塗り
ドット62Mは、LEDヘッド1M(プリントユニット
6M)により印刷されるブラックドット、(c)の黒塗
りドット62Cは、LEDヘッド1C(プリントユニッ
ト6C)により印刷されるブラックドット、(d)の黒
塗りドット62Kは、LEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるブラックドットである。
【0116】図26および図27のように、実施の形態
1のブラック単色印刷では、LEDヘッド1Yのストロ
ーブ信号HDSTB1−Y、LEDヘッド1Mのストロ
ーブ信号HDSTB2−M、LEDヘッド1Cのストロ
ーブ信号HDSTB3−C、およびLEDヘッド1Kの
ストローブ信号HDSTB4−KのみをONにすること
により、それぞれのラインをLEDヘッド1Y,1M,
1C,1Kで分割印刷する。
【0117】これにより、LEDヘッド1Yで、ドット
領域61Yのブラックドット62Yを印刷し、LEDヘ
ッド1Mで、ドット領域61Mのブラックドット62M
を印刷し、LEDヘッド1Cで、ドット領域61Cのブ
ラックドット62Cを印刷し、LEDヘッド1Kで、ド
ット領域61Kのブラックドット62Kを印刷し、ブラ
ックドット62Y,62M,62C,62Kにより1ペ
ージのブラックドットを構成する。
【0118】図28は実施の形態1のブラック印刷手順
で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラック
データを印刷中の例を説明する図である。図28におい
て、62YはLEDヘッド1Y(プリントユニット6
Y)により印刷されたブラックドット、62MはLED
ヘッド1M(プリントユニット6M)により印刷された
ブラックドット、62CはLEDヘッド1C(プリント
ユニット6C)により印刷されたブラックドット、62
KはLEDヘッド1K(プリントユニット6K)により
印刷されたブラックドットである。
【0119】実施の形態1の単色印刷での電源ケーブル
26Zの発熱量について以下に説明する。電源ケーブル
26Zの抵抗値をR[Ω]、1倍速でのLED1個当た
りの電流値をIL[A]、1倍速でのストローブ信号H
DSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−
Z,HDSTB4−ZのON時間をそれぞれTとする。
実施の形態1の単色印刷により1倍速で印刷した場合に
は、LED31(図6参照)の最大の同時発光個数はp
[ドット]であり、電源ケーブル26Zに流れる最大の
電流は、p×IL[A]となる。また、いずれか1本の
ストローブ信号のみがONする。従って、実施の形態1
の単色印刷により1倍速で印刷した場合の1ライン印刷
当たりの電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qm1は、 Qm1=R×(p×IL)2×T=p2R(IL)2T[Ws]…(4) となり、1倍速でカラー印刷した場合の電源ケーブル2
6Zの最大の発熱量Qmr(上記(1)式参照)の1/
4となる。
【0120】次に、実施の形態1の単色印刷により2倍
速で印刷した場合には、LED31の最大の同時発光個
数はp[ドット]であり、LED1個当たりの電流値は
2×IL[A]となるため、電源ケーブル26Zに流れ
る最大の電流は、p×(2×IL)[A]となる。ま
た、いずれか1本のストローブ信号のみがONし、スト
ローブ信号のON時間はT/2である。従って、実施の
形態1の単色印刷により2倍速で印刷した場合の1ライ
ン印刷当たりの電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qm
2は、 となり、1倍速でカラー印刷した場合の電源ケーブル2
6Zの最大の発熱量Qmrの1/2となる。従って、実
施の形態1の単色印刷では、電源ケーブルを増設せずに
2倍速で印刷することができる。
【0121】同じように、実施の形態1の単色印刷によ
り4倍速で印刷した場合には、LED31の最大の同時
発光個数はp[ドット]であり、LED1個当たりの電
流値は4×IL[A]となるため、電源ケーブル26Z
に流れる最大の電流は、p×(2×IL)[A]とな
る。また、いずれか1本のストローブ信号のみがON
し、ストローブ信号のON時間はT/4である。従っ
て、実施の形態1の単色印刷により4倍速で印刷した場
合の1ライン印刷当たりの電源ケーブル26Zの最大の
発熱量Qm3は、 となり、1倍速でカラー印刷した場合の電源ケーブル2
6Zの最大の発熱量Qmrと同じになる。従って、実施
の形態1の単色印刷では、電源ケーブルを増設せずに4
倍速で印刷することができる。
【0122】以上のように第1の実施形態によれば、1
ラインのブラックのラスタデータをLEDヘッド1Y,
1M,1C,1Kに転送し、1ラインのブラックデータ
をLEDヘッド1Y,1M,1C,1Kで分割印刷する
ことにより、電源ケーブルを増設せずに単色印刷の速度
アップを図ることができる。
【0123】なお、上記実施の形態1ではLEDヘッド
をライン方向に同じ領域で分割したが、同じ領域で分割
すると、LEDヘッド間に取り付け誤差がある場合に
は、図29の100に見られるようにずれが生じる場合
がある。この場合、LEDヘッドの分割を同じ領域とす
るのではなく、文字単位、あるいはブロック単位で分割
することにより、図29の100のようなずれを生じな
いようにすることができる。
【0124】図30は各文字単位で領域を設定した例で
あり、“A”、“B”、“D”、“■”をイエローの印
刷領域に割り当て(同図(a)参照)、“C”、
“E”、“F”をマゼンダの印刷領域に割り当てている
(同図(b)参照)。つまり、“A”、“B”、“C”
を含む各ラインを印刷するときには、“A”および
“B”の領域をイエローのLEDヘッド1Yに割り当
て、“C”の領域をマゼンダのLEDヘッド1Mに割り
当てる。また、“D”、“E”、“F”を含む各ライン
を印刷するときには、“D”の領域をイエローのLED
ヘッド1Yに割り当て、“E”および“F”の領域をマ
ゼンダのLEDヘッド1Mに割り当てる。また、“■”
を含む各ラインを印刷するときには、“■”の領域をイ
エローのLEDヘッド1Yに割り当てる。これにより、
イエロー、マゼンダの画像形成装置で印刷することによ
り、図31のように、LEDヘッド間の取り付け誤差が
あったとしてもずれを生じることがない。
【0125】また、上記の説明では、イエローとマゼン
ダに2分割したが、各文字単位で4分割することもでき
る。この場合、文字が各領域に入る割合により、どの領
域に設定すればよいかを選択すればよい。
【0126】実施の形態2 4個のLEDヘッドで分割印刷する上記実施の形態1の
単色印刷では、それぞれのLEDヘッドの間に取り付け
誤差があると、印刷ずれを生じる場合がある。図32は
上記実施の形態1のブラック印刷手順で図25のブラッ
クデータを印刷する場合での印刷ずれを生じた印刷中の
例を説明する図である。また、図33は上記実施の形態
1のブラック印刷手順で図25のブラックデータを印刷
する場合での印刷ずれを生じた印刷結果の例を説明する
図である。図32および図33では印刷ずれ62を生じ
ている。本発明の実施の形態2の単色印刷は、上記のよ
うな印刷ずれを改善するものである。
【0127】本発明の実施の形態2を適用したプリンタ
100によるブラックの単色印刷手順について以下に説
明する。実施の形態2によるブラック単色印刷は、上記
実施の形態1のブラック単色印刷において、1ラインの
それぞれのブラックドットをいずれか2個のLEDヘッ
ドで重ね印刷するものである。
【0128】以下の実施の形態2の単色印刷手順の説明
では、印刷ドット密度、印刷用紙のサイズ、LEDヘッ
ド1Z(Z=Y,M,C,K)のLEDドット数等は、
上記実施の形態1と同じであるものとする。
【0129】図32は実施の形態2によるブラック単色
印刷のタイミングチャートであり、上記実施の形態1の
図18に対応するものである。図32のように、実施の
形態2による単色印刷時には、ストローブ信号HDST
B1−Y,HDSTB2−Y,HDSTB2−M,HD
STB3−M,HDSTB3−C,HDSTB4−C,
HDSTB1−K,HDSTB4−Kは、ON/OFF
期間においてONするが、ストローブ信号HDSTB3
−Y,HDSTB4−Y,HDSTB1−M,HDST
B4−M,HDSTB1−C,HDSTB2−C,HD
STB2−K,HDSTB3−KはON/OFF期間に
おいてOFFのままである。なお、図32では、図18
と同じように、ストローブ信号HDSTB1−Y,HD
STB1−M,HDSTB1−C,HDSTB1−Kの
ON/OFF期間は、搬送ベルト14上に順次併設され
たID3Y,3M,3C,3K間の機構的な誤差等を補
正するために、互いにずれている。ストローブ信号HD
STB2−Y,HDSTB2−M,HDSTB2−C,
HDSTB2−K等のON/OFF期間についても同様
である。
【0130】実施の形態2によるブラック単色印刷時の
ラスタデータのCU部21からLEDヘッド1Z(Z=
Y,M,C,K)までの流れは、上記実施の形態1での
流れ(図19参照)と同じである。
【0131】図35は実施の形態2によるブラック単色
印刷処理のフローチャート(の一部)であり、上記実施
の形態1の図21に対応するものである。なお、図35
において、図21と同じステップには同じ符号を付して
ある。実施の形態2のブラック単色印刷処理のフローチ
ャートは、上記実施の形態1のフローチャート図20〜
図24において、図21を図35としたものである。
【0132】ホストコンピュータからCU部21に画像
データが転送されると、CU部21は、上記実施の形態
1と同じように、上記の画像データをブラックのラスタ
データBkDATAに変換し、このブラックデータBk
DATAを、BkDATA−Y,BkDATA−M,B
kDATA−C,BkDATA−Kとして、ラスタバッ
ファ44Y,44M,44C,44Kにそれぞれ貯える
(図19参照)。
【0133】そして、1ページ分のブラックデータをラ
スタバッファに貯えると、CU部21は、上記実施の形
態1と同じように、PU部23に印刷信号PRINT
(図4参照)をONにする(図20のステップS1参
照)。PRINT信号がONになると、PU部23は、
印刷用紙の搬送を開始する。
【0134】次に、CU部21は、上記実施の形態1と
同じように、第ynラインのブラックデータBkDAT
A−Y、第mnラインのブラックデータBkDATA−
M、第cnラインのブラックデータBkDATA−C、
第knラインのブラックデータBkDATA−KをPU
部23に送信する(図20、図22〜図24参照)。P
U部23は、上記実施の形態1と同じように、受信した
上記のBkDATA−Z(Z=Y,M,C,K)をLE
Dヘッド1Zに転送する。1ライン分のブラックデータ
の転送(図20のステップS5参照)を終了したら、図
35のステップS6に進む。
【0135】図35のステップS6で、PU部23は、
LEDヘッド1Yでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−YがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS117で、ストローブ信号HDSTB1
−Y,HDSTB2−YのON/OFF期間をONに、
またストローブ信号HDSTB3−Y,HDSTB4−
YのON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ス
テップS9に進む。これにより、LEDヘッド1Yの4
個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4に
内、LEDドライバDr1,Dr2が、転送された第y
nラインのブラックデータBkDATA−Yに従ってL
EDを発光させ、ID3Y上には、第ynラインの第1
ドットから第1600ドットまでのブラックのトナー像
が形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転写
される。また、ステップS6で、印刷が不可能であれ
ば、PU部23は、ステップS8で、ストローブ信号H
DSTB1−Y,HDSTB2−Y,HDSTB3−
Y,HDSTB4−YのON/OFF期間を全てOFF
に設定し、ステップS9に進む。
【0136】次に、ステップS9で、PU部23は、L
EDヘッド1Mでの印刷が可能か否か(同期信号FSY
NC−MがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS120で、ストローブ信号HDSTB2
−M,HDSTB3−MのON/OFF期間をONに、
またストローブ信号HDSTB1−M,HDSTB4−
MのON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ス
テップS12に進む。これにより、LEDヘッド1Mの
4個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4
の内、LEDドライバDr2,Dr3が、転送された第
mnラインのブラックデータBkDATA−Mに従って
LEDを発光させ、ID3M上には、第mnラインの第
801ドットから第2400ドットまでのブラックのト
ナー像が形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙
に転写される。また、ステップS9で、印刷が不可能で
あれば、PU部23は、ステップS11で、ストローブ
信号HDSTB1−M,HDSTB2−M,HDSTB
3−M,HDSTB4−MのON/OFF期間を全てO
FFに設定し、ステップS12に進む。
【0137】次に、ステップS12で、PU部23は、
LEDヘッド1Cでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−CがONか否か)を判別し、可能であれば、ス
テップS123で、ストローブ信号HDSTB3−C,
HDSTB4−CのON/OFF期間をONに、またス
トローブ信号HDSTB1−C,HDSTB2−CのO
N/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、ステップ
S15に進む。これにより、LEDヘッド1Cの4個の
LEDドライバDr1,Dr2,Dr3,Dr4の内、
LEDドライバDr3,Dr4が、転送された第cnラ
インのブラックデータBkDATA−Cに従ってLED
を発光させ、ID3C上には、第cnラインの第160
1ドットから第3200ドットまでのブラックのトナー
像が形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転
写される。また、ステップS12で印刷が不可能であれ
ば、ステップS14で、ストローブ信号HDSTB1−
C,HDSTB2−C,HDSTB3−C,HDSTB
4−CのON/OFF期間を全てOFFに設定し、ステ
ップS15に進む。
【0138】次に、ステップS15で、PU部23は、
LEDヘッド1Kでの印刷が可能か否か(同期信号FS
YNC−KがONか否か)を判別し、印刷が可能であれ
ば、ステップS126で、ストローブ信号HDSTB1
−K,HDSTB4−KのON/OFF期間をONに、
またストローブ信号HDSTB2−K,HDSTB3−
KのON/OFF期間をOFFに、それぞれ設定し、図
20のステップS3に戻る。これにより、LEDヘッド
1Kの4個のLEDドライバDr1,Dr2,Dr3,
Dr4の内、LEDドライバDr4のみが、転送された
第knラインのブラックデータBkDATA−Kに従っ
てLEDを発光させ、ID3M上には、第knラインの
第1ドットから第800ドットまでおよび第2401ド
ットから第3200ドットまでのブラックのトナー像が
形成され、このブラックのトナー像が印刷用紙に転写さ
れる。また、ステップS15で、印刷が不可能であれ
ば、PU部23は、ステップS17で、ストローブ信号
HDSTB1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−
K,HDSTB4−KのON/OFF期間を全てOFF
に設定し、図20のステップS3に戻る。
【0139】このように、LEDヘッド1Y,1M,1
C,1Kで1ライン分のブラックのラスタデータを分割
印刷し、かつそれぞれのブラックドットをいずれか2個
のLEDヘッドで重ね印刷する。
【0140】図36は実施の形態2のブラック印刷手順
で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合での
それぞれのプリントユニット6Y,6M,6C,6Kに
よる印刷ドット領域を説明する図であり、(a)の黒塗
りドット領域63YはLEDヘッド1Y(プリントユニ
ット6Y)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Yのストローブ信号がONする領域)、(b)の黒塗
りドット領域63MはLEDヘッド1M(プリントユニ
ット6M)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Mのストローブ信号がONする領域)、(c)の黒塗
りドット領域63CはLEDヘッド1C(プリントユニ
ット6C)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Cのストローブ信号がONする領域)、(d)の黒塗
りドット領域63KはLEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Kのストローブ信号がONする領域)である。
【0141】図36において、LEDヘッド1Yは、
(a)のドット領域63Y、つまりそれぞれのラインに
おいて第1ドットから第8ドットまでのドット領域を、
ストローブ信号HDSTB1−Y,HDSTB2−Yと
ブラックデータBkDATA−Yにより印刷する。ま
た、LEDヘッド1Mは、(b)のドット領域63M、
つまりそれぞれのラインにおいて第5ドットから第12
ドットまでのドット領域を、ストローブ信号HDSTB
2−M,HDSTB3−MとブラックデータBkDAT
A−Mにより印刷する。また、LEDヘッド1Cは、
(c)のドット領域63C、つまりそれぞれのラインに
おいて第9ドットから第16ドットまでのドット領域
を、ストローブ信号HDSTB3−C,HDSTB4−
CとブラックデータBkDATA−Cにより印刷する。
また、LEDヘッド1Kは、(d)のドット領域63
K、つまりそれぞれのラインにおいて第13ドットから
第16ドットまでのドット領域および第1ドットから第
4ドットまでのドット領域を、ストローブ信号HDST
B4−K,HDSTB1−KとブラックデータBkDA
TA−Yにより印刷する。
【0142】図37は実施の形態2のブラック印刷手順
で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラック
データを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニット
6Y,6M,6C,6Kで印刷されるブラックドットを
説明する図である。図37において、(a)の黒塗りド
ット64Yは、LEDヘッド1Y(プリントユニット6
Y)により印刷されるブラックドット、(b)の黒塗り
ドット64Mは、LEDヘッド1M(プリントユニット
6M)により印刷されるブラックドット、(c)の黒塗
りドット64Cは、LEDヘッド1C(プリントユニッ
ト6C)により印刷されるブラックドット、(d)の黒
塗りドット64Kは、LEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるブラックドットである。
【0143】図36および図37のように、実施の形態
2のブラック単色印刷では、LEDヘッド1Yのストロ
ーブ信号HDSTB1−Y,HDSTB2−Y、LED
ヘッド1Mのストローブ信号HDSTB2−M,HDS
TB3−M、LEDヘッド1Cのストローブ信号HDS
TB3−C,HDSTB4−C、およびLEDヘッド1
Kのストローブ信号HDSTB1−K,HDSTB4−
KのみONにすることにより、それぞれのラインをLE
Dヘッド1Y,1M,1C,1Kで分割印刷するととも
に、それぞれのブラックドットをいずれか2個のLED
ヘッドで重ね印刷する。
【0144】これにより、LEDヘッド1Yで、ドット
領域63Yのブラックドット64Yを印刷し、LEDヘ
ッド1Mで、ドット領域63Mのブラックドット64M
を印刷し、LEDヘッド1Cで、ドット領域63Cのブ
ラックドット64Cを印刷し、LEDヘッド1Kで、ド
ット領域63Kのブラックドット64Kを印刷し、ブラ
ックドット64Y,64M,64C,64Kにより、重
ね印刷された1ページのブラックドットを構成する。
【0145】図38は実施の形態2のブラック印刷手順
で図25のブラックデータを印刷する場合での印刷ずれ
を生じた印刷中の例を説明する図であり、図32に対応
するものである。また、図39は実施の形態2のブラッ
ク印刷手順で図25のブラックデータを印刷する場合で
の印刷ずれを生じた印刷結果の例を説明する図であり、
図33に対応するものである。
【0146】図38および図39において、64YMは
LEDヘッド1Y(プリントユニット6Y)およびLE
Dヘッド1M(プリントユニット6M)により印刷され
たブラックドット、64MCはLEDヘッド1M(プリ
ントユニット6M)およびLEDヘッド1C(プリント
ユニット6C)により印刷されたブラックドット、64
CKはLEDヘッド1C(プリントユニット6C)およ
びLEDヘッド1K(プリントユニット6K)により印
刷されたブラックドット、64KYはLEDヘッド1K
(プリントユニット6K)およびLEDヘッド1Y(プ
リントユニット6Y)により印刷されたブラックドット
である。
【0147】実施の形態2のブラック単色印刷では、そ
れぞれのブラックドットをいずれか2個のLEDヘッド
で重ね印刷しているため、印刷ずれを生じても図38お
よび図39のように印刷ずれが目立たない。つまり、重
ね印刷することにより、印刷ずれを低減することができ
る。
【0148】実施の形態2の単色印刷での電源ケーブル
26Zの発熱量について以下に説明する。電源ケーブル
26Zの抵抗値をR[Ω]、1倍速でのLED1個当た
りの電流値をIL[A]、1倍速でのストローブ信号H
DSTB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−
Z,HDSTB4−ZのON時間をそれぞれTとする。
実施の形態2の単色印刷により1倍速で印刷した場合に
は、LED31(図6参照)の最大の同時発光個数はp
[ドット]であり、電源ケーブル26Zに流れる最大の
電流は、p×IL[A]となる。また、いずれか2本の
ストローブ信号のみがONする。従って、実施の形態2
の単色印刷により1倍速で印刷した場合の1ライン印刷
当たりの電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qm4は、 となり、1倍速でカラー印刷した場合の電源ケーブル2
6Zの最大の発熱量Qmr(上記(1)式参照)の1/
2となる。
【0149】次に、実施の形態2の単色印刷により2倍
速で印刷した場合には、LED31の最大の同時発光個
数はp[ドット]であり、LED1個当たりの電流値は
2×IL[A]となるため、電源ケーブル26Zに流れ
る最大の電流は、p×(2×IL)[A]となる。ま
た、いずれか2本のストローブ信号のみがONし、スト
ローブ信号のON時間はT/2である。従って、実施の
形態2の単色印刷により2倍速で印刷した場合の1ライ
ン印刷当たりの電源ケーブル26Zの最大の発熱量Qm
5は、 となり、1倍速でカラー印刷した場合の電源ケーブル2
6Zの最大の発熱量Qmrと同じになる。従って、実施
の形態2の単色印刷では、電源ケーブルを増設せずに2
倍速で印刷することができる。
【0150】以上のように実施の形態2によれば、1ラ
インのブラックのラスタデータをLEDヘッド1Y,1
M,1C,1Kに転送し、1ラインのブラックデータを
LEDヘッド1Y,1M,1C,1Kで分割印刷するこ
とにより、上記実施の形態1と同じように、電源ケーブ
ルを増設せずに単色印刷の速度アップを図ることができ
る。
【0151】さらに、1ラインのそれぞれのブラックド
ットをいずれか2個のLEDヘッドで重ね印刷すること
により、印刷ずれを低減することができる。
【0152】実施の形態3 LEDヘッド1Z(Z=Y,M,C,K)による印刷ド
ット領域がそれぞれのラインで同じである上記実施の形
態1および2の単色印刷では、トナーの消費に位置の偏
りが生じる。図40は上記実施の形態1の単色印刷によ
るトナーの消費を説明するトナーカートリッジの断面図
であり、(a)はトナーカートリッジ2Yの断面図、
(b)はトナーカートリッジ2Mの断面図、(c)はト
ナーカートリッジ2Cの断面図、(d)はトナーカート
リッジ2Kの断面図である。なお、トナーカートリッジ
2Y,2M,2C,2Kは、全てブラックのトナーを収
納したものである。上記実施の形態1の単色印刷では、
図40の71Y,71M,71C,71Kのようにトナ
ーの消費に偏りを生じる。本発明の実施の形態3の単色
印刷は、上記のようなトナー消費の偏りを改善するもの
である。
【0153】本発明の実施の形態3を適用したプリンタ
100によるブラックの単色印刷手順について以下に説
明する。実施の形態3によるブラック単色印刷は、上記
実施の形態1のブラック単色印刷において、LEDヘッ
ド1Zによる印刷ドット領域をラインごとに移動するも
のである。
【0154】図41は実施の形態3によるブラック単色
印刷のタイミングチャートであり、上記実施の形態1の
図18および上記実施の形態2の図34に対応するもの
である。図41のように、実施の形態3による単色印刷
時には、ストローブ信号HDSTB1−Z(Z=Y,
M,C,K),HDSTB2−Z,HDSTB3−Z,
HDSTB4−Zは、ON/OFF期間においてライン
ごとに択一的に順次ONする。なお、図41では、図1
8および図34と同じように、ストローブ信号HDST
B1−Y,HDSTB1−M,HDSTB1−C,HD
STB1−KのON/OFF期間は、搬送ベルト14上
に順次併設されたID3Y,3M,3C,3K間の機構
的な誤差等を補正するために、互いにずれている。スト
ローブ信号HDSTB2−Y,HDSTB2−M,HD
STB2−C,HDSTB2−K等のON/OFF期間
についても同様である。
【0155】実施の形態3によるブラック単色印刷時の
ラスタデータのCU部21からLEDヘッド1Z(Z=
Y,M,C,K)までの流れは、上記実施の形態1での
流れ(図19参照)と同じである。
【0156】また、実施の形態3のブラック単色印刷処
理のフローチャートは、上記実施の形態1のフローチャ
ート図20〜図24において、図21のステップS5
7,S60,S63,S66で、ストローブ信号HDS
TB1−Z,HDSTB2−Z,HDSTB3−Z,H
DSTB4−ZのON/OFF期間を、ラインごとに択
一的に順次ONに設定するものである。つまり、図21
のステップS57において、第yn=1ラインではスト
ローブ信号HDSTB1−YのON/OFF期間のみを
ONに、第yn=2ラインではストローブ信号HDST
B2−YのON/OFF期間のみをON、というよう
に、ストローブ信号HDSTB1−Y,HDSTB2−
Y,HDSTB3−Y,HDSTB4−YのON/OF
F期間をラインごとに択一的に順次ONに設定する。ま
た、図21のステップS60において、第mn=1ライ
ンではストローブ信号HDSTB2−MのON/OFF
期間のみをONに、第mn=2ラインではストローブ信
号HDSTB3−MのON/OFF期間のみをON、と
いうように、ストローブ信号HDSTB1−M,HDS
TB2−M,HDSTB3−M,HDSTB4−MのO
N/OFF期間をラインごとに択一的に順次ONに設定
する。また、図21のステップS63において、第cn
=1ラインではストローブ信号HDSTB3−CのON
/OFF期間のみをONに、第cn=2ラインではスト
ローブ信号HDSTB4−CのON/OFF期間のみを
ON、というように、ストローブ信号HDSTB1−
C,HDSTB2−C,HDSTB3−C,HDSTB
4−CのON/OFF期間をラインごとに択一的に順次
ONに設定する。また、図21のステップS66におい
て、第kn=1ラインではストローブ信号HDSTB4
−KのON/OFF期間のみをONに、第kn=2ライ
ンではストローブ信号HDSTB1−KのON/OFF
期間のみをON、というように、ストローブ信号HDS
TB1−K,HDSTB2−K,HDSTB3−K,H
DSTB4−KのON/OFF期間をラインごとに択一
的に順次ONに設定する。
【0157】図42は実施の形態3のブラック印刷手順
で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合での
それぞれのプリントユニット6Y,6M,6C,6Kに
よる印刷ドット領域を説明する図であり、(a)の黒塗
りドット領域65YはLEDヘッド1Y(プリントユニ
ット6Y)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Yのストローブ信号がONする領域)、(b)の黒塗
りドット領域65MはLEDヘッド1M(プリントユニ
ット6M)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Mのストローブ信号がONする領域)、(c)の黒塗
りドット領域65CはLEDヘッド1C(プリントユニ
ット6C)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Cのストローブ信号がONする領域)、(d)の黒塗
りドット領域65KはLEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるドット領域(LEDヘッド
1Kのストローブ信号がONする領域)である。
【0158】図42において、LEDヘッド1Yは、
(a)のドット領域65Yを印刷する。つまり、第1,
5,9,13,17,21ラインでは、第1ドット〜第
4ドットのドット領域をストローブ信号HDSTB1−
Yにより印刷し、第2,6,10,14,18,22ラ
インでは、第5ドット〜第8ドットのドット領域をスト
ローブ信号HDSTB2−Yにより印刷し、第3,7,
11,15,19,23ラインでは、第9ドット〜第1
2ドットのドット領域をストローブ信号HDSTB3−
Yにより印刷し、第2,6,10,14,18,22ラ
インでは、第13ドット〜第16ドットのドット領域を
ストローブ信号HDSTB4−Yにより印刷する。
【0159】また、LEDヘッド1Mは、(b)のドッ
ト領域65Mを印刷する。つまり、第1,5,9,1
3,17,21ラインでは、第5ドット〜第8ドットの
ドット領域をストローブ信号HDSTB2−Mにより印
刷し、第2,6,10,14,18,22ラインでは、
第9ドット〜第12ドットのドット領域をストローブ信
号HDSTB3−Mにより印刷し、第3,7,11,1
5,19,23ラインでは、第13ドット〜第16ドッ
トのドット領域をストローブ信号HDSTB4−Yによ
り印刷し、第2,6,10,14,18,22ラインで
は、第1ドット〜第4ドットのドット領域をストローブ
信号HDSTB1−Mにより印刷する。
【0160】また、LEDヘッド1Cは、(c)のドッ
ト領域65Cを印刷する。つまり、第1,5,9,1
3,17,21ラインでは、第9ドット〜第12ドット
のドット領域をストローブ信号HDSTB3−Cにより
印刷し、第2,6,10,14,18,22ラインで
は、第13ドット〜第16ドットのドット領域をストロ
ーブ信号HDSTB4−Cにより印刷し、第3,7,1
1,15,19,23ラインでは、第1ドット〜第4ド
ットのドット領域をストローブ信号HDSTB1−Cに
より印刷し、第2,6,10,14,18,22ライン
では、第5ドット〜第8ドットのドット領域をストロー
ブ信号HDSTB2−Cにより印刷する。
【0161】また、LEDヘッド1Kは、(d)のドッ
ト領域65Kを印刷する。つまり、第1,5,9,1
3,17,21ラインでは、第13ドット〜第16ドッ
トのドット領域をストローブ信号HDSTB4−Kによ
り印刷し、第2,6,10,14,18,22ラインで
は、第1ドット〜第4ドットのドット領域をストローブ
信号HDSTB1−Kにより印刷し、第3,7,11,
15,19,23ラインでは、第5ドット〜第8ドット
のドット領域をストローブ信号HDSTB2−Kにより
印刷し、第4,8,12,16,20,24ラインで
は、第9ドット〜第12ドットのドット領域をストロー
ブ信号HDSTB3−Kにより印刷する。
【0162】図43は実施の形態3のブラック印刷手順
で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラック
データを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニット
6Y,6M,6C,6Kで印刷されるブラックドットを
説明する図である。図43において、(a)の黒塗りド
ット66Yは、LEDヘッド1Y(プリントユニット6
Y)により印刷されるブラックドット、(b)の黒塗り
ドット66Mは、LEDヘッド1M(プリントユニット
6M)により印刷されるブラックドット、(c)の黒塗
りドット66Cは、LEDヘッド1C(プリントユニッ
ト6C)により印刷されるブラックドット、(d)の黒
塗りドット66Kは、LEDヘッド1K(プリントユニ
ット6K)により印刷されるブラックドットである。
【0163】図42および図43のように、実施の形態
3のブラック単色印刷では、第1、5,9,13ライン
を、LEDヘッド1Yのストローブ信号HDSTB1−
Y、LEDヘッド1Mのストローブ信号HDSTB2−
M、LEDヘッド1Cのストローブ信号HDSTB3−
C、およびLEDヘッド1Kのストローブ信号HDST
B4−KのみをONすることにより分割印刷し、第2、
6,10,14ラインを、LEDヘッド1Yのストロー
ブ信号HDSTB2−Y、LEDヘッド1Mのストロー
ブ信号HDSTB3−M、LEDヘッド1Cのストロー
ブ信号HDSTB4−C、およびLEDヘッド1Kのス
トローブ信号HDSTB1−KのみをONすることによ
り分割印刷し、第3,7,11,15ラインを、LED
ヘッド1Yのストローブ信号HDSTB3−Y、LED
ヘッド1Mのストローブ信号HDSTB4−M、LED
ヘッド1Cのストローブ信号HDSTB1−C、および
LEDヘッド1Kのストローブ信号HDSTB2−Kの
みをONすることにより分割印刷し、第4,8,12,
16ラインを、LEDヘッド1Yのストローブ信号HD
STB4−Y、LEDヘッド1Mのストローブ信号HD
STB1−M、LEDヘッド1Cのストローブ信号HD
STB2−C、およびLEDヘッド1Kのストローブ信
号HDSTB3−KのみをONすることにより分割印刷
する。
【0164】これにより、LEDヘッド1Yで、ドット
領域65Yのブラックドット66Yを印刷し、LEDヘ
ッド1Mで、ドット領域65Mのブラックドット66M
を印刷し、LEDヘッド1Cで、ドット領域65Cのブ
ラックドット66Cを印刷し、LEDヘッド1Kで、ド
ット領域65Kのブラックドット66Kを印刷し、ブラ
ックドット66Y,66M,66C,66Kにより、1
ページのブラックドットを構成する。
【0165】図44は実施の形態3のブラック印刷手順
で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラック
データを印刷中の例を説明する図であり、上記実施の形
態1の図28および上記実施の形態2の図38に対応す
るものである。
【0166】図45は実施の形態3の単色印刷によるト
ナーの消費を説明するトナーカートリッジの断面図であ
り、(a)はトナーカートリッジ2Yの断面図、(b)
はトナーカートリッジ2Mの断面図、(c)はトナーカ
ートリッジ2Cの断面図、(d)はトナーカートリッジ
2Kの断面図である。実施の形態3の単色印刷では、L
EDヘッド1Zの印刷ドット領域をラインごとに移動さ
せているので、図45の72Y,72M,72C,72
Kのように、単色印刷時のトナーの消費を均一にするこ
とができる。
【0167】次に、4つのIDカートリッジのいずれか
が抜かれていた場合について説明する。従来は4つのI
Dカートリッジのいずれかが抜かれていた場合、印刷す
ることができなかった。この実施の形態4では、4つの
IDカートリッジには同じ色のトナーが入っているた
め、IDカートリッジのいずれかが抜かれていた場合で
あっても、印刷することができる。
【0168】図46はシアンのIDカートリッジ4Cが
抜かれている場合(従って、シアンのトナーカートリッ
ジ2Cも抜かれている)を示している。各IDカートリ
ッジは、図示しないセンサにより、それぞれ装着状態が
検出され、PU部23(図1参照)に入力される。PU
部23は、シアンのIDカートリッジ4Cが搭載されて
いないと判断すると、1ラインのデータを3分割し、そ
れぞれのLEDヘッド(イエローのLEDヘッド1Y、
マゼンダのLEDヘッド1M、およびブラックのLED
ヘッド1K)にデータを転送する。この場合、シアンの
データは白データが転送される。そして、上記それぞれ
のLEDヘッドで印刷が行われる。図47はそれぞれの
LEDヘッドで印刷された状態を示しており、(a)は
イエローのLEDヘッド1Yで印刷された状態、(b)
はマゼンダのLEDヘッド1Mで印刷された状態、
(c)はシアンのLEDヘッド1Cによる状態、(d)
はブラックのLEDヘッド1Kで印刷された状態であ
る。
【0169】上記の場合、各LEDヘッドで使用できる
LEDヘッド本数が3/4になるので、LEDヘッド1
本当たりのLED点灯個数は4/3倍と増加する。像を
写すのに必要となるエネルギは速度に比例するので、印
刷速度をカラー印刷の場合の3倍速とすると、LED1
個当たり、3×K[W/cm2](ただし、Kはカラー
印刷の場合のLED1個当たりのエネルギ)となり、L
ED1個当たりの電流値は、3×IL[A](ただし、
ILはカラー印刷の場合のLED1個当たりの電流値)
となり、LEDの電流制限抵抗の値が同じ場合、LED
ヘッドのドライブ電圧は、3×V[V](ただし、Vは
カラー印刷の場合のLEDヘッドのドライブ電圧)に設
定し、各LED1本当たりのLED最大点灯数は、LE
D点灯箇所を3分割することで、2450/3[ドッ
ト]となる。LEDヘッド1本当たりの電流値は、(2
450/3)×3×IL[A]となり、そのときのLE
Dヘッド1本当たりの電源線の発熱は、電源線の抵抗値
をR[Ω]とすると、R×(2450×IL)2[W]
となり、カラー印刷する場合と同等になる。
【0170】これにより、IDカートリッジが1本未搭
載の場合でも、エラーで停止させることがなく、1本抜
けた状態であっても、搭載された残りのIDカートリッ
ジを使用して、印刷速度をIDカートリッジの本数に比
例して減らすことにより印刷することができる。
【0171】以上のように実施の形態3によれば、1ラ
インのブラックのラスタデータをLEDヘッド1Y,1
M,1C,1Kに転送し、1ラインのブラックデータを
LEDヘッド1Y,1M,1C,1Kで分割印刷するこ
とにより、上記実施の形態1と同じように、電源ケーブ
ルを増設せずに単色印刷の速度アップを図ることができ
る。
【0172】さらに、LEDヘッド1Z(=Y,M,
C,K)の印刷ドット領域をラインごとに移動させるこ
とにより、トナーカートリッジ2Zでのトナーの消費を
均一にすることができる。
【0173】なお、上記実施の形態1〜3では、ブラッ
クを単色印刷する例を説明したが、本発明を適用する単
色印刷の色は任意に設定可能であることは言うまでもな
い。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように本発明の印刷装置に
よれば、1ラインの単色ドットデータ列をそれぞれのプ
リントヘッドに転送し、1ラインの単色ドット列をそれ
ぞれのプリントヘッドで分割印刷することにより、電源
ケーブルを従来と変えることなく、単色印刷の速度アッ
プを図ることができるという効果がある。
【0175】さらに、本発明の第2の印刷装置によれ
ば、1ラインのそれぞれの単色ドットをいずれか2個の
LEDヘッドで重ね印刷することにより、印刷ずれを低
減することができるという効果がある。
【0176】また、本発明の第3の印刷装置によれば、
それぞれのプリントヘッドについて、印刷するドット領
域をラインごとに移動させることにより、それぞれのプ
リントヘッドによるトナー消費の位置の偏りをなくし、
トナーの消費を均一にすることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンデム型電子写真プリンタのブロック構成図
である。
【図2】図1のプリンタのプリントエンジンの構造を示
す斜視図である。
【図3】図1のプリンタにおけるCU部およびPU部の
ブロック構成図である。
【図4】図1のプリンタにおいてCU部とPU部の間で
送受信される信号のタイミングチャートである。
【図5】図4のWCLK,LSYNC,DATA−Zの
一部を拡大したタイミングチャートである。
【図6】図1のプリンタにおけるLEDヘッドの回路図
である。
【図7】図1のプリンタにおいてPU部からLEDヘッ
ド1Yに送信される信号のタイミングチャートである。
【図8】図1のプリンタにおいてPU部からLEDヘッ
ド1Mに送信される信号のタイミングチャートである。
【図9】図1のプリンタにおいてPU部からLEDヘッ
ド1Cに送信される信号のタイミングチャートである。
【図10】図1のプリンタにおいてPU部からLEDヘ
ッド1Kに送信される信号のタイミングチャートであ
る。
【図11】カラー印刷時のストローブ信号のタイミング
チャートである。
【図12】カラー印刷時のラスタデータの流れを説明す
る図である。
【図13】カラー印刷処理のフローチャートである。
【図14】カラー印刷処理のフローチャートである。
【図15】カラー印刷処理のフローチャートである。
【図16】カラー印刷処理のフローチャートである。
【図17】カラー印刷処理のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷時のストローブ信号のタイミングチャートである。
【図19】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷時のラスタデータの流れを説明する図である。
【図20】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態1によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図25】1ページ分のブラックのラスタデータを24
[ライン]×16[ドット]にモデル化した図である。
【図26】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合で
のそれぞれのプリントユニットによる印刷ドット領域を
説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラッ
クデータを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニッ
トで印刷されるブラックドットを説明する図である。
【図28】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラッ
クデータを印刷中の例を説明する図である。
【図29】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順により印刷領域を図26のように均等に分割して文字
を印刷し、印刷ずれを生じた例を説明する図である。
【図30】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順でイエローおよびマゼンダのLEDヘッドによる印刷
領域を文字単位で設定した例を説明する図である。
【図31】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順により印刷領域を文字単位で分割して文字を印刷した
例を説明する図である。
【図32】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順で図25のブラックデータを印刷する場合での印刷ず
れを生じた印刷中の例を説明する図である。
【図33】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷手
順で図25のブラックデータを印刷する場合での印刷ず
れを生じた印刷結果の例を説明する図である。
【図34】本発明の実施の形態2によるブラック単色印
刷時のストローブ信号のタイミングチャートである。
【図35】本発明の実施の形態2によるブラック単色印
刷処理のフローチャートである。
【図36】本発明の実施の形態2のブラック単色印刷手
順で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合で
のそれぞれのプリントユニットによる印刷ドット領域を
説明する図である。
【図37】本発明の実施の形態2のブラック単色印刷手
順で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラッ
クデータを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニッ
トで印刷されるブラックドットを説明する図である。
【図38】本発明の実施の形態2のブラック単色印刷手
順で図25のブラックデータを印刷する場合での印刷ず
れを生じた印刷中の例を説明する図である。
【図39】本発明の実施の形態2のブラック単色印刷手
順で図25のブラックデータを印刷する場合での印刷ず
れを生じた印刷結果の例を説明する図である。
【図40】本発明の実施の形態1のブラック単色印刷に
よるトナーの消費を説明するトナーカートリッジの断面
図である。
【図41】本発明の実施の形態3によるブラック単色印
刷時のストローブ信号のタイミングチャートである。
【図42】本発明の実施の形態3のブラック単色印刷手
順で24[ライン]×16[ドット]を印刷する場合で
のそれぞれのプリントユニットによる印刷ドット領域を
説明する図である。
【図43】本発明の実施の形態3のブラック単色印刷手
順で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラッ
クデータを印刷する場合でのそれぞれのプリントユニッ
トで印刷されるブラックドットを説明する図である。
【図44】本発明の実施の形態3のブラック単色印刷手
順で図25の24[ライン]×16[ドット]のブラッ
クデータを印刷中の例を説明する図である。
【図45】本発明の実施の形態3のブラック単色印刷に
よるトナーの消費を説明するトナーカートリッジの断面
図である。
【図46】図2のプリントエンジンにおいてシアンのI
Dカートリッジが抜かれた場合の斜視図である。
【図47】本発明の実施の形態3のブラック単色印刷手
順により3個のLEDヘッドで分割印刷した場合のそれ
ぞれのLEDヘッドによる印刷例を説明する図である。
【図48】従来のブラック単色印刷時のストローブ信号
のタイミングチャートである。
【図49】従来のブラック単色印刷手順で図25の24
[ライン]×16[ドット]のブラックデータを印刷中
の例を説明する図である。
【図50】従来のブラック単色印刷において4個のスト
ローブ信号を同時にONさせたときのタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K LEDヘッド、 2Y,2
M,2C,2K トナーカートリッジ、 3Y,3M,
3C,3K イメージドラム(ID)、 4Y,4M,
4C,4K IDカートリッジ、 5Y,5M,5C,
5K ステッピングモータ、 6Y,6M,6C,6K
プリントユニット、 14 搬送ベルト、 21 C
U部(コントローラユニット)、 23 PU部(プリ
ンタコントロールユニット)、 24 電源ユニット、
25 信号ケーブル、 26Y,26M,26C,2
6K 電源ケーブル、 41 インターフェース、 4
2データ変換部 43 メモリ、 44Y,44M,4
4C,44K ラスタバッファ、 45Y,45M,4
5C,45K ラインバッファ、 51 制御信号生成
部、 52Y,52M,52C,52K レジスタ、
100 電子写真プリンタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単色印刷が可能な印刷装置において、 それぞれライン順次に印刷が可能な複数個のプリントヘ
    ッドと、 1ラインの単色ドットデータ列を上記それぞれのプリン
    トヘッドに転送する手段と、 上記プリントヘッドのそれぞれが1ラインのドット領域
    の内の一部のドット領域のみを上記単色ドットデータに
    従って印刷するように、上記プリントヘッドを制御し、
    1ラインの単色ドット列を上記プリントヘッドにより分
    割印刷させる印刷制御手段とを備えたことを特徴とする
    印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記印刷制御手段は、1ラインのそれぞ
    れの単色ドットをいずれか2個のプリントヘッドで重ね
    印刷させることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記印刷制御手段は、上記プリントヘッ
    ドのそれぞれについて、印刷するドット領域の位置をラ
    インごとに移動させることを特徴とする請求項1または
    2に記載の印刷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087291A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fuji Xerox Co Ltd 露光装置、発光素子回路基板および画像形成装置
US7636623B2 (en) * 2003-06-03 2009-12-22 The Cobalt Group, Inc. Method and system of managing service reminders and scheduling service appointments using mileage estimates and recommended recall bulletins
US8989606B2 (en) 2010-07-26 2015-03-24 Oki Data Corporation Image forming apparatus having preference control unit

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