JP2001129575A - 汚水処理用微生物培養装置 - Google Patents

汚水処理用微生物培養装置

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JP2001129575A
JP2001129575A JP31329199A JP31329199A JP2001129575A JP 2001129575 A JP2001129575 A JP 2001129575A JP 31329199 A JP31329199 A JP 31329199A JP 31329199 A JP31329199 A JP 31329199A JP 2001129575 A JP2001129575 A JP 2001129575A
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sludge
culture
reaction tank
tank body
solution
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JP31329199A
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English (en)
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Masahiro Mitamura
正宏 三田村
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MITAMURA SETSUBI SEKKEI JIMUSH
MITAMURA SETSUBI SEKKEI JIMUSHO KK
SENTO KOGYO KK
Original Assignee
MITAMURA SETSUBI SEKKEI JIMUSH
MITAMURA SETSUBI SEKKEI JIMUSHO KK
SENTO KOGYO KK
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Publication date
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】活性汚泥を補完する汚水処理用微生物培養装
置。従来の装置を小型化し、微生物培養効果を高め、自
動運転ができるようにする。 【解決手段】培養器の反応槽体3の底部を球面状に形成
するとともに、内装した曝気機構の散気管7は気泡上昇
誘導壁内6dに配設して気泡により汚泥溶液を誘引上昇
させるようにした。循環対流促進機構21を設けて戻り
の循環汚泥溶液を攪拌用散水管から下向きに槽体球面状
底面に吹き付けることにより沈降する汚泥を攪拌上昇す
るようにした。また、循環対流促進機構の中間には流通
型pH/DO電極22を設けて微生物培養度を計測でき
るようにし、これに基づいて汚泥流出入などを制御する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水や屎尿や各種産業
廃水などの有機性汚水や汚濁溶液を微生物を用いて生物
学的に浄化処理するための汚水浄化槽、下水処理施設、
各種産業廃水処理施設、畜産施設の屎尿処理等の各種汚
水処理施設に用いる活性汚泥を補完する汚水処理用微生
物培養装置(汚水用バイオリアクター)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、有機性汚水を処理する活性汚
泥法の浄化効率や処理能力を向上し、補完するために微
生物を培養して活性汚泥を製造する種汚泥の簡易製造装
置(特公平5−10999号)や汚水用バイオリアクタ
ー(特開平7−275879号)が提案されている。
【0003】前者は、上方に有機性排水を注入する流入
口を具備し、中間位置に種汚泥を取り出す流出口を具備
する外筐体と、該体の内壁との間に所定の間隙を有する
大きさの筒状体であって上下端が多孔質透孔板よりなる
内筒体と、内筒体内に充填した微生物代謝回路誘導剤
と、内筒体下部に設置された散気管とよりなる種汚泥の
簡易製造装置が記載されている。しかし、当該簡易製造
装置は、培養器と制御装置が別置きになっており、その
設置条件も、排水処理施設より高位置に設置しなければ
ならないと制限されている。また、その外筐体の構造は
底部をホッパ−状に形成されているし、内部に保持して
いる内筒体は筒状体であって上下端を平面状の金網又は
パンチングメタルで構成されている。内筒体の下部に
は、散気装置を設けることで上昇流を発生させており、
更にエア−リフトポンプを設けホッパ−下部に沈降堆積
する汚泥を循環させる方法をとっている。また、水質制
御に関してはタイマ−制御でありPH或いはDO値等の
水質制御ではない。
【0004】後者の汚泥用バイオリアクターは、その左
右両中間部に通泥性外殻体により上下2段の充填層を構
成するとともに、曝気部、循環路が区画形成され、循環
路内上部に原汚泥流入管が設置され、下部には培養汚泥
流出管が設置されており、曝気部にはブロワーに連結さ
れた散気装置が設けらたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】両者とも、収納される
汚泥や汚泥溶液の循環対流が十分でなく、微生物代謝回
路誘導剤や腐食質ペレットなどとの接触効率が悪いう
え、気泡との接触も悪くて高品質の培養活性汚泥を安定
して生産することができなかった。また当該装置は大型
化して設備費は増大したり、運転経費が増加したり、操
作が複雑になるなどが問題となる。具体的には、次のよ
うな欠点がある。
【0006】前者のような従来の汚水用バイオリアク
ターは、培養反応器と制御装置とブロワ−がそれぞれ個
別制御であり、据え付け現場でも別据付けである場合が
多い。従って相互間の配管、電気配線の接続を現場で行
う必要があり、特に電気配線については誤結線を可能性
も多い。また、その試運転調整にも多くの日時を要す
る。
【0007】制御装置やブロワ−などの据付位置につ
いても自然流下方式のため、対象となる汚水処理施設の
上部に制限されており設置に対する制約が多い。
【0008】構造的には円筒形が多く下部にはホッパ
−の形状にしている。そのため汚泥が沈降し沈降堆積し
やすくなり、ホッパ−下部に沈降した汚泥はホッパ−下
部に対しての集中荷重を受け圧密状態になる。その防止
用としてエアリフトポンプを取り付け汚泥の対流撹拌を
行う必要がある。
【0009】充填材容器は円筒形が多く天板と底板に
パンチングメタル又は金網を取り付けているが、それら
は平板であるため汚泥及び散気の通過面積が小さく抵抗
が大きくなる。従って、散気管からの空気流の全部が上
昇流とならず、一部は水平状に横に流れて反応槽と充填
材容器間の下向き対流と交錯状態を起こす欠点がある。
【0010】汚泥供給口が反応器上部から横向きに取
り付けてあるため充填材の真上に汚泥が散布され、更に
エアリフトポンプから吐出した汚泥も充填材の上に散布
され充填材の空隙を閉塞する。このため閉塞状態を解決
するため散気量を増大して閉塞を打破する必要が起こる
が、そのためにブロワ−動力を大きくする必要がある。
【0011】ホッパ−を有する反応器の胴径が大きく
なって大型化し、処理能力が増大すると図7に示すよう
に胴径の大きさに比例して高くなり、収容する機械室の
天井も高くする必要が生じ、その結果、設備費が増大す
る。
【0012】本願発明は、これらの問題点を根本的に解
決しようとするものである。第1発明の目的は、沈降し
ようとする汚泥を撹拌し、汚泥溶液が中央部の微生物担
体充填器内を通って上昇し、上部で放射状に周辺部に流
れ、周辺部にある円筒状側壁と反応槽体の内壁との間の
間隔を通って反応槽体の下部にまで流下する円滑な循環
対流を起こすようにした。また、反応槽の底部を球面状
とすることで汚泥の沈降堆積を広く平面化して圧密を小
さくし、エアリフトポンプ等の動力を小さくすることが
できる。更に、反応槽体の底部を球面状に形成すること
により、ホッパ−がある従来の反応槽体よりその高さが
低くなるうえ、能力が大きくなっても反応槽体が比例し
て高くならないので、装置や収納室を小型化できるよう
にした。
【0013】第2発明の目的は、微生物担体充填器の底
体を波形金網状にし、更に格子枠を形成して、収納する
微生物担体間に空隙が多く保持されるようにすることに
より、散気及び汚泥の通過面積が2倍以上、その抵抗は
半分以下に減少するようにして、ブロワ−を小型化する
ようにすること。また、本発明は、微生物担体の空隙を
大きく保持し、気泡上昇促進壁の働きとあいまって微生
物培養効果を高めるようにすることが目的である。
【0014】第3発明の目的は、培養器や収納室を小型
化し、循環対流促進機構を設けて培養槽体内に収納した
汚泥溶液は円滑な循環対流を起こし、微生物担体の空隙
を大きくして汚泥との接触を良好となし、汚泥溶液も気
泡と一緒に微生物担体充填器内を誘引上昇するようにし
て微生物や細菌類の培養や繁殖を活性化させ、基質汚泥
溶液の流入に際しては循環対流を邪魔しないようにし、
各種制御装置により自動運転ができるようにした汚水処
理用微生物培養装置を具現化することが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、反応槽体には基質汚泥溶液を流入する汚泥流
入口部を設けるとともに、反応槽体の底部に培養汚泥を
送出し得る汚泥送出口を有し、当該反応槽体内の中心部
に円筒状側壁と網状の底体及び蓋体を有する器体で微生
物担体を収納し得る微生物担持体充填器を、当該反応槽
体の内壁との間に所定の間隔を有するように内装し、当
該微生物担体充填器の下には散気管を配設してなる培養
器であって、当該培養器には、内装した微生物担体充填
器の下に配設した散気管に送気管を連結し、その送気管
を反応槽体内から外に延出し、その先方には送気調整弁
とブロワーとを設けてなる曝気機構を装備して、ブロワ
ーから送られる空気が散気管から気泡として反応槽体内
に吹き出し得るようにし、当該培養器には、反応槽体に
設けた汚泥流入口部に汚泥流入管を反応槽体の外方に延
出するように連結し、その汚泥流入管の先方には流入調
整弁と汚泥流入用ポンプとを設けてなる汚泥流入機構を
装備し、当該汚泥流入用ポンプの作動により移送されて
くる基質汚泥溶液を培養槽内に流入するようにし、当該
培養器には、反応槽体の底部に設けた汚泥送出口に汚泥
送出管を反応槽体の外方に延出するように連結し、その
先方には送出調整弁と汚泥送出用ポンプとを設けてなる
汚泥送出機構を装備し、当該汚泥送出用ポンプにより反
応槽体の底部に沈降しようとする培養汚泥を培養槽外に
送出し得るようにしてなる汚水処理用微生物培養装置に
おいて、次のように構成したことが特徴である。
【0016】イ)培養器の反応槽体の底部を球面状に形
成する。
【0017】ロ)反応槽体内に内装した曝気機構の散気
管は、微生物担体充填器の円筒状周側壁の下部で、底体
より下方に延出した気泡上昇誘導壁の内側位置に配設
し、散気管から吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器
内を通過上昇する流れにより汚泥溶液も誘引上昇する流
れを起こすようにする。
【0018】ハ)反応槽体の壁面には汚水取り出し口と
戻し口を設け、当該戻し口より反応槽体内には下向きに
汚泥溶液の噴出する撹拌用散水管を延出形成し、その撹
拌用散水管が微生物担体充填器の下で反応槽体の球面状
底部に近い位置に配設するようにするとともに、前記汚
水取り出し口と戻し口の間には反応槽体外を通って培養
汚泥液が循環し得るように回遊通路を形成し、その回遊
通路の途中に循環用ポンプと培養汚泥液のpH値とDO
値を計測できる流通型pH/DO電極を装備する培養汚
泥液の循環対流促進機構を設け、当該循環用ポンプを作
動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液を噴出させる
ことにより、当該汚泥溶液は反応槽体の球面状底部に吹
き付けられて上昇乱流を起こし、これによって球面状底
部に沈降しようとする汚泥を撹拌して舞い上がらせるよ
うにする。
【0019】このように構成することにより、沈殿する
汚泥は、球面状底部全体に広く、平面化して圧密を小さ
く堆積するようにし、そのうえで培養汚泥液の循環対流
促進機構を作動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液
を噴出させることにより上昇乱流を起こし、堆積した汚
泥を撹拌しながら舞い上がらせるが、これは散気管から
吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器内を通過上昇す
る流れと合流して、反応槽体内の汚泥溶液の中央部に誘
引上昇する強い流れを起こし、これによって汚泥溶液は
内装する微生物担体充填器内を通って反応槽体内の上部
まで上昇し、上部で放射状に周辺部に流れ、次に周辺部
である内装された微生物担体充填器の円筒状側壁と反応
槽体の内壁との間の間隔を通って反応槽体の下部にまで
流下し、下部の球面状底部近傍まで回遊する循環対流を
起こすようにしたことを特徴とする汚水処理用微生物培
養装置である。
【0020】特許を受けようとする第2発明は、反応槽
体の壁面には汚水取り出し口と戻し口を設け、当該戻し
口より反応槽体内には下向きに汚泥溶液の噴出する撹拌
用散水管を延出形成し、その撹拌用散水管が微生物担体
充填器の下で反応槽体の球面状底部に近い位置に配設す
るようにするとともに、前記汚水取り出し口と戻し口の
間には反応槽体外を通って培養汚泥液が循環し得るよう
に回遊通路を形成し、その回遊通路の途中に循環用ポン
プと培養汚泥液のpH値とDO値を計測できる流通型p
H/DO電極を装備する培養汚泥液の循環対流促進機構
を設け、更に当該流通型pH/DO電極で計測した計測
値が良好な培養汚泥液が示す目標基準のpH/DO値に
達したときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送出
調整弁を作動させて培養汚泥液を送出するように制御す
る送出制御手段と、当該計測値が目標基準pH/DO値
以下になったときは、曝気機構のブロワーと送気調整用
弁を作動させて培養汚泥が目標基準pH/DO値を維持
するように制御する曝気制御手段とを装備し、計測値が
目標基準のpH/DO値に達したとき、前記送出制御手
段が作動して培養泥液を送出し、計測値が目標基準pH
/DO値以下になったときは、曝気制御手段が作動して
曝気を継続させて培養汚泥が目標基準pH/DO値以下
になるように自動制御することを特徴とする第1発明に
記載の汚泥処理用微生物培養装置である。
【0021】特許を受けようとする第3発明は、反応槽
体には基質汚泥溶液を流入する汚泥流入口部を設けると
ともに、反応槽体の底部に培養汚泥を送出し得る汚泥送
出口を有し、当該反応槽体内の中心部に円筒状側壁と網
状の底体及び蓋体を有する器体で微生物担体を収納し得
る微生物担体充填器を、当該反応槽体の内壁との間に所
定の間隔を有するように内装し、当該微生物担体充填器
の下には散気管を配設してなる培養器と、当該培養器に
は、内装した微生物担体充填器の下に配設した散気管に
送気管を連結し、その送気管を反応槽体内から外に延出
し、その先方には送気調整弁とブロワーとを設けてなる
曝気機構を装備して、ブロワーから送られる空気が散気
管から気泡として反応槽体内に吹き出し得るようにし、
当該培養器には、反応槽体に設けた汚泥流入口部に汚泥
流入管を反応槽体の外方に延出するように連結し、その
汚泥流入管の先方には流入調整弁と汚泥流入用ポンプと
を設けてなる汚泥流入機構を装備し、当該汚泥流入用ポ
ンプの作動により移送されてくる基質汚泥溶液を培養槽
内に流入するようにし、当該培養器には、反応槽体の底
部に設けた汚泥送出口に汚泥送出管を反応槽体の外方に
延出するように連結し、その先方には送出調整弁と汚泥
送出用ポンプとを設けてなる汚泥送出機構を装備し、当
該汚泥送出用ポンプにより反応槽体の底部に沈降しよう
とする培養汚泥を培養槽外に送出し得るようにしてなる
汚水処理用微生物培養装置において、次のように構成し
たことを特徴とするものである。
【0022】イ)培養器の反応槽体の底部を球面状に形
成する。
【0023】ロ)反応槽体内に内装した曝気機構の散気
管は、微生物担体充填器の円筒状周側壁の下部で、底体
より下方に延出した気泡上昇誘導壁の内側位置に配設
し、散気管から吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器
内を通過上昇する流れにより汚泥溶液も誘引上昇する流
れを起こすようにする。
【0024】ハ)反応槽体の壁面には汚水取り出し口と
戻し口を設け、当該戻し口より反応槽体内には下向きに
汚泥溶液の噴出する撹拌用散水管を延出形成し、その撹
拌用散水管は微生物担体充填器の下で反応槽体の球面状
底部に近い位置に配設するようにするとともに、前記汚
水取り出し口と戻し口の間で反応槽体の外には、培養汚
泥液が循環し得るように回遊通路を形成し、その回遊通
路の途中に循環用ポンプと培養汚泥液のpH値とDO値
を計測できる流通型pH/DO電極を装備し、当該循環
用ポンプを作動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液
を噴出させることにより、当該汚泥溶液は反応槽体の球
面状底部に吹き付けられて上昇乱流を起こし、これによ
って球面状底部に沈降しようとする汚泥を撹拌して舞い
上がらせたうえ、散気管から吹き出す気泡がおこす微生
物担体充填器内を通過上昇する流れにより汚泥溶液も誘
引上昇する流れを起こし、これによって上昇した汚泥溶
液は上部で放射状に周辺部に流れ、次に周辺部である微
生物担体充填器の円筒状側壁と反応槽体の内壁との間の
間隔を通って反応槽体の下部にまで流下する循環対流を
起こすようにする。
【0025】ニ)反応槽体内の中心部に内装した円筒状
側壁と網状の底体及び蓋体とからなる器体で微生物物担
持体を収納し得る微生物担体充填器の底体を、波形に折
曲げた波形金網状に形成し、更に必要に応じて当該波形
金網状と交叉する針金を所定間隔をおいて列設固定して
格子枠をも形成し、微生物担体を収納したとき多様な姿
勢で積み込まれて隣接する微生物担体間に空隙が多く保
持されるようにする。
【0026】ホ)微生物担体充填器の円筒状状周側壁の
下部に底体より下方に延出した気泡上昇誘導壁を形成
し、微生物担体充填器の下に配設した散気管から吹き出
す気泡が気泡上昇誘導壁に誘導されて横流れすることな
く微生物担体充填器内を上昇する流れとなり、周囲の汚
泥も誘引上昇するようにする。
【0027】ヘ)反応槽体内に設けた汚泥流入口部は、
反応槽体内に延出した注入管とその先端部の流入口とか
らなり、当該注入管は反応槽体内の上部から下向きに反
応槽体の内壁と生物担持体充填器との間に配管し、その
先端部の流入口は下向となるようにして当該流入口より
基質汚泥溶液が収納されている培養汚泥溶液中の流れに
沿って流入するように構成する。
【0028】ト)培養器の反応槽体内に収納した培養汚
泥液の設定水位に対応する位置にフロートスイッチを設
け、その収納した培養汚泥液の水位が設定水位に達した
ことを検知したときは、汚泥流入機構の作動を止めて基
質汚泥溶液の培養槽内への流入を止め、収納した培養汚
泥液の水位が設定水位の最高水位を越えたと検知したと
きは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送出調整弁を
作動させて培養汚泥を反応槽体の外に送出する余剰分送
出制御手段を設ける。
【0029】チ)前記フロートスイッチが、収納した培
養汚泥液の水位が設定水位の最低水位を下回ったことを
検知したときは、汚泥流入機構の汚泥流入用ポンプと流
入調整弁を作動させて、基質汚泥溶液を培養槽内に流入
する不足分流入制御手段を設ける。
【0030】リ)前記流通型pH/DO電極で計測した
計測値が良好な培養汚泥液が示す目標基準のpH/DO
値に達したときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと
送出調整弁を作動させて培養汚泥液を送出するように制
御する送出制御手段を設ける。
【0031】ヌ)当該計測値が目標基準pH/DO値以
下になったときは、曝気機構のブロワーと送気調整用弁
を作動させて培養汚泥が目標基準pH/DO値を維持す
るように制御する曝気制御手段とを装備し、計測値が目
標基準のpH/DO値に達したとき、前記送出制御手段
が作動して培養汚泥液を送出し、計測値が目標基準pH
/DO値以下になったときは、曝気制御手段が作動して
曝気を継続させて培養汚泥が目標基準pH/DO値以下
になるように制御するようになす。
【0032】以上イ)〜ヌ)を装備、構成したことを特
徴とする汚泥処理用微生物培養装置である。
【0033】
【実施例】以下、本件発明について、図示実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る汚水処理用
微生物培養装置の一実施例の構成を示す縦断側面説明図
であり、図2は、本件発明に係る微生物担体充填器の底
体の構成を示す斜視図であり、図3は、本件発明に係る
微生物担体充填器の底体に微生物担体を充填した状態を
示す側面説明図である。図4は、底部がホッパー状に形
成された従来の反応槽体における小容量培養器と大容量
培養器の構成を比較した概略説明図であり、図5は、従
来の平板状底体を有する微生物担体充填器に充填した状
態を示す側面説明図である。
【0034】図1に示した本発明に係る汚水処理用微生
物培養装置は、培養器1とその側部に作動機構・制御装
置収納体2を併設し一体化した実施例で、第1発明〜第
3発明のすべてに該当するものである。図中の培養器1
は、反応槽体3と汚泥流入口部4と汚泥送出口5と微生
物担体充填器6と散気管7とフロートスイッチ8を装備
している。
【0035】また作動機構・制御装置収納体2には、作
動機構として曝気機構9の送気管10と送気調整弁11
とブロワー12が収納されているとともに、汚泥流入機
構13の汚泥流入管14と流入調整弁15が収納されて
おり、更に汚泥送出機構16の汚泥送出管17と送出調
整弁18と汚泥送出用ポンプ19が収納されている。ま
た、作動機構・制御装置収納体2には、制御装置20と
して回遊通路21と、流通型pH/DO電極22と、循
環用ポンプ23と、外部制御盤のスイッチ24と、曝気
制御手段25と、送出制御手段26と、初期流入制御手
段27と、余剰分送出制御手段28と、不足分流入制御
手段29とが収納した構成になっている。
【0036】以下、図1に示した実施例の汚水処理用微
生物培養装置の構成を詳しく説明する。図示した培養器
1の反応槽体3は、経済性と強度を考慮して円筒形状と
し、その底部3aと上蓋部3bとを球面状に形成して強
度を保ち、当該上蓋部3bには点検口3cを設け必要に
応じて反応槽体3の内部や、微生物担体充填器6や、フ
ロ−トスイッチ8などを点検できるようにする。当該反
応槽体3には、上部に基質汚泥溶液を流入する汚泥流入
口部4を設けるとともに、反応槽体3の底部に培養汚泥
を送出し得る汚泥送出口5が設けられている。また、当
該反応槽体3内の中心部には、円筒状側壁と網状の底体
及び蓋体を有する器体で微生物担体Aを収納し得る微生
物担体充填器6を、当該反応槽体3の内壁との間に所定
の間隔Bを有するように内装している。また当該反応槽
体3内に内装する当該微生物担体充填器6の下には散気
管7が配設されている。
【0037】即ち、汚水処理用の微生物を培養し得る培
養器1の基本構成は、汚泥流入口部4と汚泥送出口5を
有する反応槽体3と、内装する微生物担体充填器6と、
その下に内装し配設する散気管7と、微生物担体充填器
6内に充填した微生物担体Aとから構成される。しかも
当該培養器1には、曝気機構9と汚泥流入機構13と汚
泥送出機構16といった作動機構が装備されている。
【0038】当該曝気機構9は、反応槽体3内の微生物
担体充填器6の下方に配設した散気管7と、当該散気管
7に連結した送気管10と、その送気管10を反応槽体
3の外に延出し、その先方に送気調整弁11,11を設
け、更にその先端にはブロワー12とを設けてなるもの
である。従って、ブロワー12が作動して送られる空気
が散気管7から気泡として反応槽体3内に吹き出すこと
ができる。尚、図中32は、空気流量計である。
【0039】前記汚泥流入機構13は、前記反応槽体3
に設けた汚泥流入口部4に汚泥流入管14を反応槽体3
の外方に延出するように連結し、その汚泥流入管14の
先方には流入調整弁15,15と汚泥流入用ポンプ30
とを設けてなるものである。その結果、当該汚泥流入用
ポンプ30の作動により移送されてくる基質汚泥溶液を
培養槽内に流入することができる。
【0040】前記汚泥送出機構16は、反応槽体3の底
部3aに設けた汚泥送出口5に汚泥送出管17を反応槽
体3の外方に延出するように連結し、その先方に送出調
整弁18を設け、更にその先に汚泥送出用ポンプ19を
設けてなるものである。その結果、当該汚泥送出用ポン
プ19を作動することにより反応槽体3の底部に沈降し
ようとする培養汚泥を培養槽体3の外に送出することが
できる。
【0041】以上のような基本構成の汚水処理用微生物
培養装置を、本願発明は、次のように改良したものであ
る。
【0042】先ず、第1の改良点は、培養器1の反応槽
体3の底部を球面状に形成したことである。反応槽体3
の底部3aと上蓋部3bを球面状に形成した結果、図
3、図4に示すように胴径が小さくても、また大きくて
内部容量が増えても、その反応槽体3の高さHa,Hb
に変化はなく、いづれもその反応槽体3の全高は同じ程
度である。これに対し、図4に示す様に反応槽体3の下
半部がホッパー状3xの場合には、胴径が小さい場合の
全高Iaと大きい場合の全高Ibでは、その反応槽体3
の全高は大きく相違することになる。
【0043】第2の改良点は、微生物物担持体Aを収納
し得る微生物担体充填器6を改良した。当該改良点は、
微生物担体充填器6の底体構造と、気泡上昇誘導壁6d
の新設の2点である。その一は、微生物担体充填器6の
底体構造を、波形に折曲げた波形金網状6aに形成し
(図1、図2、図3)、更に必要に応じて当該波形金網
状6aと交叉する針金を所定間隔をおいて列設固定して
格子枠6bを形成した(図3)。その結果、図2に示す
ように微生物担体Aを収納したとき波形金網状6aで表
面積が大きくなり、波形金網状6aと格子枠6bの相乗
効果により多様な姿勢で積み込まれて隣接する微生物担
体A間に空隙が多く保持されるようになった。
【0044】このように微生物担体充填器6の底体構造
を改良した理由は、市販する微生物担体Aには、円筒形
状、角筒形状、円柱状、角柱状などいろいろあり、それ
らを底体構造を平板状に形成した微生物担体充填器6の
上に充填すると、形状によりその空隙率が極端に小さく
なったり、図5に示すように、円柱形が揃って積重なり
閉塞状態を造ったりして、気泡や汚泥溶液の接触率や通
過率が悪化する問題点が生じる。その結果、目的である
微生物の培養効率が低下する。このような技術課題を解
消するするため、本発明では、図3に示すように、微生
物担体充填器6の底体を波形金網状6aと格子枠6bが
形成するように構成して、微生物担体Aの形状にかかわ
らず、常に横、斜め、縦と複雑な姿勢で充填され、常に
多くの空隙を形成し保つことができるように構成したの
である。尚この際、散気管7と、波形金網状6aの波形
とが直角になるように配置すると、散気管7からの気泡
が波頭内側に沿って横流分散せずに上昇するので、全体
が均一で円滑な循環対流を形成するうえで望ましい。
【0045】その二は、微生物担体充填器6の円筒状周
側壁6cの下部で、底体より下方に延出した気泡上昇誘
導壁6dを形成し、微生物担体充填器6の下に配設した
散気管7から吹き出す気泡が当該気泡上昇誘導壁6dに
誘導されて横流れすることなく微生物担体充填器6内を
確実に上昇する流れとなり、周囲の汚泥溶液も効率よく
誘引上昇するように改良した。
【0046】このように、本発明の場合には、微生物担
体充填器6の底体構造を波形金網状6aと格子枠6bに
改良し、円筒状周側壁6cの底体より下方に気泡上昇誘
導壁6dを延出するように改良した。すると散気管7か
ら吹き出す気泡は、気泡が微生物担体Aの空隙を効率よ
く上昇するようになり、これによって汚泥溶液の誘因上
昇を促し、微生物担体6と汚泥溶液の接触効率を高め、
細菌群、微生物の培養を効率よく増殖させるようにした
ものである。
【0047】更にまた、本実施例では、反応槽体3と収
納された微生物担体充填器6との相対関係が理想的にな
る条件を追及した結果、反応槽体3の平面積から微生物
担体充填器6の平面積を差し引いた平面積を1とし、微
生物担体充填器6の平面積を2とするようにした。こう
することで微生物担体充填器6に充填される微生物担体
Aの空隙平面積はほぼ1となり、前記引いた平面積と等
しくなる。この理由は一般的な微生物担体Aの大きさが
直径20mmで長さ40mm前後の円柱形であり、円球
に換算すると直径約30mmに匹敵し、その実績率は5
5%前後である事から理解できる。この事から微生物担
体充填器6内の上昇流速度と反応槽体3と微生物担体充
填器6との空隙の下降流速度がほぼ一定となり、培養汚
泥溶液の循環対流として最適の条件となる。
【0048】微生物担体Aは、ポリプロピレンの発泡体
を使用して、小径円筒状に形成したものや、腐食質ペレ
ット、生体触媒、活性化状態ないし不安定な状態にある
安山岩または流紋岩質の組成を有する物質、カキ殻等、
微生物や細菌類が付着固定化する構造をもった物質であ
れば、その材質を特に限定するものではない。
【0049】尚、微生物担体充填器6の上蓋体には、浮
上防止金網6eを設け、比重の小さい微生物担体A或い
は調整時に散気が過剰の場合に起きる微生物担体Aの浮
上散逸を防止する。
【0050】第3の改良点は、曝気機構9の散気管7a
を、微生物担体充填器6の円筒状周側壁6cの下部で、
底体より下方に延出した気泡上昇誘導壁6dの内側のす
ぐ下に配設したので、当該散気管7から吹き出す気泡が
当該気泡上昇誘導壁6dに誘導されて横流れすることな
く効率よく微生物担体充填器6内を上昇する流れとな
り、周囲の汚泥溶液も誘引上昇するように改良し、微生
物担体充填器6と汚泥溶液の接触の効率を高め、細菌
群、微生物の培養を効率よく増殖させるようにした。
【0051】第4の改良点は、汚泥溶液の循環対流促進
機構21を設けた点にある。当該循環対流促進機構21
は、反応槽体3の壁面には汚水取り出し口21aと戻し
口21bを設け、当該戻し口21bより反応槽体3内に
は下向きに汚泥溶液の噴出する撹拌用散水管21cを延
出形成し、その撹拌用散水管21cが微生物担体充填器
6の下で反応槽体3の球面状底部3bに近い位置に配設
するとともに、前記汚水取り出し口21aと戻し口21
bの間には反応槽体3外を通って培養汚泥液が循環し得
るように回遊通路12を形成し、その回遊通路12の途
中に循環用ポンプ23と必要に応じて培養汚泥液のpH
値とDO値を計測できる流通型pH/DO電極22を装
備した培養汚泥液の循環対流促進機構21を設け、当該
循環用ポンプ23を作動して撹拌用散水管21cから下
向きに汚泥溶液を噴出させることにより、当該汚泥溶液
は反応槽体3の球面状底部3aに吹き付けられて上昇乱
流を起こし、これによって球面状底部3aに沈降しよう
とする汚泥を撹拌して舞い上がらせるように構成した。
【0052】つまり、本発明に係る汚水処理用微生物培
養装置は、反応槽体3の底部3bを球面状に形成したこ
とと、曝気機構9の散気管7aを、微生物担体充填器6
の円筒状周側壁6cの下部で、底体より下方に延出した
気泡上昇誘導壁6dの内側のすぐ下に配設したことと、
汚泥溶液の循環対流促進機構21を設けたことが組み合
わさって、反応槽体3の底部に沈殿する汚泥は、球面状
底部3b全体に広く、平面化して圧密を小さく堆積する
ようにしたうえ、循環対流促進機構21を作動して撹拌
用散水管21cから下向きに汚泥溶液を噴出させること
により上昇乱流を起こし、汚泥を撹拌しながら舞い上が
らせるとともに、曝気機構9の散気管7aから吹き出す
気泡がおこす微生物担体充填器6内を通過上昇する汚泥
溶液の流れに発達させて、反応槽体3内の汚泥溶液の中
央部に誘引上昇する強い流れを起こし、これによって汚
泥溶液は内装する微生物担体充填器6内を通って反応槽
体3内の上部まで上昇し、上部で放射状に周辺部へ流
れ、次に周辺部である内装された微生物担体充填器6の
円筒状側壁6cと反応槽体3の内壁との間Bの間隔を通
って反応槽体3の下部にまで流下する循環対流を起こす
ように改良した点が特徴である。
【0053】第5に、反応槽体3内に設けた汚泥流入口
部4を改良した。当該、反応槽体3内に設けた汚泥流入
口部4は、反応槽体3内に延出した注入管4aとその先
端部の流入口とからなる。当該注入管4aは反応槽体3
内の上部から下向きに反応槽体3の内壁と微生物担体充
填器6との間に配管し、その先端部の流入口4bは下向
となるようにして当該流入口4bより基質汚泥溶液が収
納されている培養汚泥溶液中の流れに沿って流入するよ
うに構成した。図1の実施例では、各種廃水処理施設の
基質汚泥溶液を処理施設内に設置する流入ポンプ30、
30と、当該汚泥用ポンプ30,30に連結する汚泥流
入管14と、流入調調整弁15で、それは流入調節用電
動二方弁15aと流入逆止弁15bからなり、これらを
経由して反応槽体3の下部より反応槽体3内を上方に配
管され、収納されている汚泥溶液と熱交換しながら汚泥
溶液の上面より上方に誘導され、そこから微生物担体充
填器6との空隙Bに下向きに吐出する様に構成した。こ
の吐出される基質汚泥溶液は貯溜し下降対流している汚
泥溶液中に直接吐出されることになるので、汚泥溶液の
抵抗を受け直ちに拡散されるうえ、吐出し方向が下降対
流と同じ方向に流れるので、全体の循環対流に支障がな
い構成にしたものである。流入調整用電動二方弁15a
はフロ−トスイッチ8の水位検出により最低水位の検知
で開、最高水位の検知で閉であり、流入逆止弁15bは
反応槽体3からの逆流防止用である。尚、溢流管兼通気
管31は反応槽体3と微生物担体充填器6の空隙に位置
し底部を垂直に貫通し反応槽体3の下部から槽外に向け
取り付け、反応槽体3内の水位の変動に伴う大気圧の調
整を行い常圧を保ち、更にトラブル時の溢流をカバ−す
るためのものである。
【0054】第5の改良点は、培養器1に装備された曝
気機構9,汚泥流入機構13,汚泥送出機構16に、制
御装置20を設けるようにしたことである。当該制御装
置20は、曝気制御手段25、送出制御手段26、初期
流入制御手段27、不足分流入制御手段29余剰分送出
制御手段28とからなる。また、当該制御装置20を作
動させる条件感知手段として、初期流入するため培養器
1の外部制御盤に設けたスイッチ24と、反応槽体3の
中に水位検出するフロ−トスイッチ8と、回遊通路21
dに設けた培養汚泥液のpH値とDO値を計測できる流
通型pH/DO電極22を装備する。
【0055】本願発明の循環対流促進機構21は、反応
槽体3の壁面には汚水取り出し口21aと戻し口21b
を設け、当該戻し口21bより反応槽体3内には下向き
に汚泥溶液の噴出する撹拌用散水管21cを延出形成
し、その撹拌用散水管21cが微生物担体充填器6の下
で反応槽体3の球面状底部3aに近い位置に配設するよ
うにするとともに、前記汚水取り出し口21aと戻し口
21bの間には反応槽体3外を通って培養汚泥液が循環
し得るように回遊通路21dを形成し、その回遊通路2
1dの途中に循環用ポンプ23と培養汚泥液のpH値と
DO値を計測できる流通型pH/DO電極22を装備し
た。本願発明は、この流通型pH/DO電極22を感知
手段として、送出制御手段26と曝気制御手段25とを
装備するように改良した。
【0056】送出制御手段26は、前記流通型pH/D
O電極22で計測した計測値が良好な培養汚泥液が示す
目標基準のpH/DO値に達したときは、汚泥送出機構
16の汚泥送出用ポンプ19と送出調整弁18を作動さ
せて培養汚泥液を送出するように作動制御するものであ
る。
【0057】曝気制御手段25は、当該計測値が目標基
準pH/DO値以下になったときは、曝気機構9のブロ
ワー12と送気調整用弁11を作動させて培養汚泥が目
標基準pH/DO値を維持するように制御する。
【0058】初期流入制御手段27は、培養器1の外部
制御盤にスイッチ24を設け、当該スイッチ24を入力
にすることにより汚泥流入機構13の汚泥流入用ポンプ
30と流入調整弁15を作動させて、各種廃水処理施設
の基質汚泥溶液を培養槽1内に流入するように制御する
ものである。
【0059】また、反応槽体3内の上部に設けたフロ−
トスイッチ8は、反応槽体3内に収納した培養汚泥液の
望ましい水位に対応する位置に設けたもので、反応槽体
3内の汚泥溶液の最高水位8aと最低水位8bと、その
間の許容水位を計測できるようにフロートを装着したも
のである。このフロ−トスイッチ8を利用して、余剰分
送出制御手段28と不足分流入制御手段29とを設け
た。
【0060】当該余剰分送出制御手段28は、培養器1
の反応槽体3内に収納した培養汚泥液の設定水位に対応
する位置にフロートスイッチ8を設け、その収納した培
養汚泥液の水位が設定水位に達したことを検知したとき
は、汚泥流入機構13の作動を止めて基質汚泥溶液の培
養槽内への流入を止め、収納した培養汚泥液の水位が設
定水位の最高水位を越えたことを検知したときは、汚泥
送出機構16の汚泥送出用ポンプ19と送出調整弁18
を作動させて余分の培養汚泥を送出するように制御する
ようにしたものである。
【0061】当該不足分流入制御手段29は、フロート
スイッチ8により収納した培養汚泥液の水位が設定水位
の最低水位を下回ったことを検知したときは、汚泥流入
機構13の汚泥流入用ポンプ30と流入調整弁15を作
動させて、不足分の基質汚泥溶液を培養器1内に流入す
るように流入制御する。
【0062】本願発明は、培養器1と、各種作動機構
と、各種制御手段からなる制御装置とがコンパクトに組
み合わさり、基質汚泥の流入、曝気、汚泥溶液の循環対
流、基準値になった培養汚泥の送出、基質汚泥の追加流
入、曝気の継続、循環対流の継続といった一連の汚泥処
理作業を自動運転するようにしたことを特徴とする汚泥
処理用微生物培養装置である。
【0063】このような一連のおでい処理作業を詳細に
説明すると、初期流入制御手段27のスイッチ24を入
力にすることにより汚泥流入機構13の汚泥流入用ポン
プ30と流入調整弁15を作動させて、各種廃水処理施
設の基質汚泥溶液を培養槽1内に設定水位まで流入す
る。
【0064】反応槽体3内に流入した培養汚泥は、付属
する流通型PH/DO電極22により常時PHを検出
し、ブロワ−12から送気管10を経由して散気管7か
ら散気する。送気管10には空気流量計32を取り付け
る。これは散気する空気流量の調整するためと確認する
ためである。流通型PH/DO電極22は常時循環ポン
プ23、回遊回路21を通して汚泥の循環流を感知して
おり非常に精度の高い電極である。
【0065】次に循環対流促進機構21の循環用ポンプ
23を作動して撹拌用散水管21cから下向きに汚泥溶
液を噴出させることにより、当該汚泥溶液は反応槽体3
の球面状底部に吹き付けられて上昇乱流を起こし、これ
によって球面状底部3aに沈降しようとする汚泥を撹拌
して舞い上がらせるようにし、堆積しようとする汚泥が
圧密状態にならないようにするとともに、曝気機構9の
作用と共に溶媒汚泥全体が常時循環対流をおこすように
する。
【0066】そして、反応槽体3内の培養汚泥が分解さ
れ設定したDO値に達した時、流通型PH/DO電極2
2のリレ−により汚泥送出用ポンプ19が起動し、送出
調整用電動二方弁18aが開となり、汚泥送出管17、
送出逆止弁18bを経由して図示しない各種廃水処理施
設の流量調整槽、曝気槽、酸化槽等に送出する。
【0067】そして、反応槽体3内の水位が最低水位に
なると汚泥送出用ポンプ19は停止し、送出調整用電動
二方弁18aは閉となる。反応槽体3の側面中央に制御
盤を取り付け、その上部にブロワ−収納箱、下部にポン
プ収納箱を設ける。ブロワ−12は水の侵入が致命的と
なるので、反応槽体3の水位が最高水位より高位置にな
るように設置する。汚泥送出用ポンプ19、常時循環ポ
ンプ23は汚泥に対してトラブルのないよう羽根車はオ
−プンタイプのもので耐食性に優れたものを使用する。
【0068】
【発明の効果】第1発明は、汚水処理用微生物培養装置
において、反応槽体の底部を球面状に形成したことと、
曝気機構の散気管を、微生物担体充填器の円筒状周側壁
の下部で、底体より下方に延出した気泡上昇誘導壁の内
側のすぐ下に配設したことと、汚泥溶液の循環対流促進
機構を設けたことが組み合わさって、反応槽体の底部に
沈殿する汚泥は、球面状底部全体に広く、平面化して密
圧が小さい状態で堆積するうえ、循環対流促進機構を作
動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液を噴出させる
ことにより上昇乱流を起こし、汚泥を撹拌しながら舞い
上がらせ、さらに散気管から吹き出す気泡がおこす微生
物担体充填器内を通過上昇する汚泥溶液の流れに発達さ
せて、反応槽体内の汚泥溶液の中央部に誘引上昇する強
い流れを起こし、これによって汚泥溶液は内装する微生
物担体充填器内を通って反応槽体内の上部まで上昇し、
上部で放射状に周辺部へ流れ、次に周辺部である内装さ
れた微生物担体充填器の円筒状側壁と反応槽体の内壁と
の間の間隔を通って反応槽体の下部にまで流下する循環
対流を起こすように改良し、従来より効率よく微生物や
細菌類の培養や繁殖を活性化させ培養汚泥が設定したD
O値に達するようにして各種廃水処理施設送り出すよう
にしたものである。
【0069】第2発明は、反応槽体の壁面には汚水取り
出し口と戻し口を設け、当該戻し口より反応槽体内には
下向きに汚泥溶液の噴出する撹拌用散水管を延出形成
し、その撹拌用散水管が微生物担体充填器の下で反応槽
体の球面状底部に近い位置に配設するようにするととも
に、前記汚水取り出し口と戻し口の間には反応槽体外を
通って培養汚泥液が循環し得るように回遊通路を形成
し、その回遊通路の途中に循環用ポンプと培養汚泥液の
pH値とDO値を計測できる流通型pH/DO電極を装
備した循環対流促進機構を設け、この流通型pH/DO
電極を感知手段として、送出制御手段と曝気制御手段と
を装備するように改良した。
【0070】即ち、流通型pH/DO電極で計測した計
測値が良好な培養汚泥液が示す目標基準のpH/DO値
に達したときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送
出調整弁を作動させて培養汚泥液を送出するように作動
制御する送出制御手段と、当該計測値が目標基準pH/
DO値以下になったときは、曝気機構のブロワーと送気
調整用弁を作動させて培養汚泥が目標基準pH/DO値
を維持するように制御する曝気制御手段とを設け、計測
値が目標基準のpH/DO値に達したとき、前記送出制
御手段が作動して培養汚泥液を送出し、計測値が目標基
準pH/DO値以下になったときは、曝気制御手段が作
動して曝気を継続させて培養汚泥が目標基準pH/DO
値以下になるように自動制御することを特徴とする汚泥
処理用微生物培養装置を具現化するものである。
【0071】第3発明は、第1に反応槽体の底部を球面
状に形成することにより、培養器や収納室を小型化でき
るようにし、第2に、微生物担体充填器の底体を波形金
網状にし、更に格子枠を形成して、収納する微生物担体
間に空隙が多く保持されるようにすることにより、散気
及び汚泥の通過面積を広くし、その抵抗を減少するよう
にして、ブロワ−を小型化し、また、微生物担体の空隙
を大きく保持して、微生物培養効果を高めるようにし、
第3は、微生物担体充填器の円筒状側壁の下部に底体よ
り下方に延出した気泡上昇誘導壁を形成し、微生物担体
充填器の下に配設した散気管から吹き出す気泡が気泡上
昇誘導壁に誘導されて横流れすることなく微生物担体充
填器内を上昇する流れとなり、周囲の汚泥溶液も効率良
く誘引上昇するようにして微生物培養効果を高めるよう
にし、第4に、汚水処理用微生物培養装置において反応
槽体内に設けた汚泥流入口部を反応槽体内に延出した注
入管とその先端部の流入口とで構成し、当該注入管は反
応槽体内の上部から下向きに反応槽体の内壁と生物担持
体充填器との間に配管し、その先端部の流入口は下向と
なるようにして当該流入口より基質汚泥溶液が収納され
ている培養汚泥溶液中の流れに沿って流入するように構
成したので、循環対流を邪魔せず、常に均一で効率的な
微生物培養効果を維持できるものとし、第5は、汚泥処
理用微生物培養装置において、培養器の反応槽体には培
養汚泥液が循環し得る回遊通路を形成し、その回遊通路
の途中に循環用ポンプと培養汚泥液のpH値とDO値を
計測できる流通型pH/DO電極を装備し、当該流通型
pH/DO電極で計測した計測値が良好な培養汚泥液が
示す目標基準のpH/DO値に達した際、汚泥送出機構
の汚泥送出用ポンプと送出調整弁を作動させて培養汚泥
液を送出するように制御する送出制御手段と、当該計測
値が目標基準pH/DO値以下になったときは、曝気機
構のブロワーと送気調整用弁を作動させて培養汚泥が目
標基準pH/DO値を維持するように制御する曝気制御
手段と、培養器の外部にスイッチを設け、当該スイッチ
を入力にすることにより汚泥流入機構の汚泥流入用ポン
プと流入調整弁を作動させて、各種廃水処理施設の基質
汚泥溶液を培養槽内に流入するように制御する初期流入
制御手段と、培養器の反応槽体内に収納した培養汚泥液
の望ましい水位に対応する位置にフロートスイッチを設
け、収納した培養汚泥液の水位が許容できる最高水位を
越えたときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送出
調整弁を作動させて培養汚泥を送出する余剰分送出制御
手段と、収納した培養汚泥液の水位が許容出来る最低水
位を越えたときは、汚泥流入機構の汚泥流入用ポンプと
流入調整弁を作動させて、基質汚泥溶液を培養槽体内に
流入する不足分流入制御手段とからなる制御装置を設け
ておき、スイッチを入力することにより基質汚泥溶液を
培養槽体内に流入する操作、流通型PH、DO電極によ
り微生物培養度を測定し、充分でない場合には更に曝気
を強化し、充分な場合には活性汚泥を培養槽体外に送出
する操作、反応槽内の活性汚泥の水位が設定水位の最高
水位を越えたときは余剰分を送出する操作、設定水位の
最低水位を下回った場合には不足分を流入する操作等を
自動的に制御運転できるようにしたことが特徴である。
【0072】即ち、第3発明は、培養器や収納室を小型
化し、循環対流促進機構を設けて培養槽体内に収納した
汚泥溶液は円滑な循環対流を起こし、微生物担体の空隙
を大きくして汚泥との接触を良好となし、汚泥溶液も気
泡と一緒に微生物担体充填器内を誘引上昇するようにし
て微生物や細菌類の培養や繁殖を活性化させ、基質汚泥
溶液の流入に際しては、当該循環対流を邪魔しないよう
にし、各種制御装置により自動運転ができるようにした
実用性の高い汚水処理用微生物培養装置を具現化したも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚水処理用微生物培養装置の一実
施例の構成を示す縦断側面説明図である。
【図2】本件発明に係る微生物担体充填器の底体の構成
を示す斜視図である。
【図3】本件発明に係る微生物担体充填器の底体に微生
物担体を充填した状態を示す側面説明図である。
【図4】底部がホッパー状に形成された従来の反応槽体
における小容量培養器と大容量培養器の構成を比較した
概略説明図である。
【図5】従来の平板状底体を有する微生物担体充填器に
微生物担体を充填した状態を示す側面説明図である。
【符合の簡単な説明】
1:培養器 2:作動機構・制御装置収納体 3:反応槽体 4:汚泥流入口部 4a:流入管 4b:流入口 5:汚泥送出口部 6:微生物担体充填器 6a:波形金網状 6b:格子枠 6c:円筒状側壁 6d:気泡上昇誘導壁 6e:浮上防止金網 7:散気管 8:フロートスイッチ 9:曝気機構 10:送気管 11:送気調整弁 12:ブロワー 13:汚泥流入機構 14:汚泥流入管 15:流入調整弁 15a:流入調整用電動二方弁 15b:流入逆止弁 16:汚泥送出機構 17:汚泥送出管 18:送出調整弁 18a:送出調整用電動二方弁 18b:送出逆止弁 19:汚泥送出用ポンプ 20:制御装置 21:循環対流促進機構 21a:汚水取り出し口 21b:戻し口 21c:撹拌用散水管 21d:回遊通路 22:流通型pH/DO電極 23:循環用ポンプ 24:スイッチ 25:曝気制御手段 26:送出制御手段 27:初期流入制御手段 28:余剰分送出制御手段 29:不足分流入制御手段 30:汚泥流入用ポンプ 31:溢流管通気管 32:空気流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12M 1/36 C12M 1/36 Fターム(参考) 4B029 AA02 BB01 CC03 DA04 DB11 DF02 DF04 4D003 AA01 AB02 DA11 DA18 DA20 DA29 EA15 EA19 EA30 4D028 BB02 BC00 BC15 BD10 CA01 CA09 CA12 CC07 CC09 CD01 CD05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽体は基質汚泥溶液を流入する汚泥
    流入口部を設けるとともに、反応槽体の底部に培養汚泥
    を送出し得る汚泥送出口を有し、当該反応槽体内の中心
    部に円筒状側壁と網状の底体及び蓋体を有する器体で微
    生物担体を収納し得る微生物担持体充填器を、当該反応
    槽体の内壁との間に所定の間隔を有するように内装し、
    当該微生物担体充填器の下には散気管を配設してなる培
    養器であって、当該培養器には、内装した微生物担体充
    填器の下に配設した散気管に送気管を連結し、その送気
    管を反応槽体内から外に延出し、その先方には送気調整
    弁とブロワーとを設けてなる曝気機構を装備して、ブロ
    ワーから送られる空気が散気管から気泡として反応槽体
    内に吹き出し得るようにし、当該培養器には、反応槽体
    に設けた汚泥流入口部に汚泥流入管を反応槽体の外方に
    延出するように連結し、その汚泥流入管の先方には流入
    調整弁と汚泥流入用ポンプとを設けてなる汚泥流入機構
    を装備し、当該汚泥流入用ポンプの作動により移送され
    てくる基質汚泥溶液を培養槽内に流入するようにし、当
    該培養器には、反応槽体の底部に設けた汚泥送出口に汚
    泥送出管を反応槽体の外方に延出するように連結し、そ
    の先方には送出調整弁と汚泥送出用ポンプとを設けてな
    る汚泥送出機構を装備し、当該汚泥送出用ポンプにより
    反応槽体の底部に沈降しようとする培養汚泥を培養槽外
    に送出し得るようにしてなる汚水処理用微生物培養装置
    において、培養器の反応槽体の底部を球面状に形成する
    とともに、反応槽体内に内装した曝気機構の散気管は、
    微生物担体充填器の円筒状周側壁の下部で、底体より下
    方に延出した気泡上昇誘導壁の内側位置に配設し、散気
    管から吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器内を通過
    上昇する流れにより汚泥溶液も誘引上昇する流れを起こ
    すようになし、反応槽体の壁面には汚水取り出し口と戻
    し口を設け、当該戻し口より反応槽体内には下向きに汚
    泥溶液の噴出する撹拌用散水管を延出形成し、その撹拌
    用散水管が微生物担体充填器の下で反応槽体の球面状底
    部に近い位置に配設するとともに、前記汚水取り出し口
    と戻し口の間には反応槽体外を通って培養汚泥液が循環
    し得るように回遊通路を形成し、その回遊通路の途中に
    循環用ポンプと必要に応じて培養汚泥液のpH値とDO
    値を計測できる流通型pH/DO電極を装備した培養汚
    泥液の循環対流促進機構を設け、当該循環用ポンプを作
    動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液を噴出させる
    ことにより、当該汚泥溶液は反応槽体の球面状底部に吹
    き付けられて上昇乱流を起こし、これによって球面状底
    部に沈降しようとする汚泥を撹拌して舞い上がらせるよ
    うにし、沈殿する汚泥は、球面状底部全体に広く、平面
    化して圧密を小さく堆積するようにしたうえで、培養汚
    泥液の循環対流促進機構を作動して撹拌用散水管から下
    向きに汚泥溶液を噴出させることにより上昇乱流を起こ
    し、汚泥を撹拌しながら舞い上がらせるが、これは散気
    管から吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器内を通過
    上昇する流れと合流して、反応槽体内の汚泥溶液の中央
    部に誘引上昇する流れを起こし、これによって汚泥溶液
    は内装する微生物担体充填器内を通って反応槽体内の上
    部まで上昇し、上部で放射状に周辺部に流れ、次に周辺
    部である内装された微生物担体充填器の円筒状側壁と反
    応槽体の内壁との間の間隔を通って反応槽体の下部にま
    で流下し、循環対流を起こすようにしたことを特徴とす
    る汚水処理用微生物培養装置。
  2. 【請求項2】 汚水処理用微生物培養装置において、反
    応槽体の壁面には汚水取り出し口と戻し口を設け、当該
    戻し口より反応槽体内には下向きに汚泥溶液の噴出する
    撹拌用散水管を延出形成し、その撹拌用散水管が微生物
    担体充填器の下で反応槽体の球面状底部に近い位置に配
    設するようにするとともに、前記汚水取り出し口と戻し
    口の間には反応槽体外を通って培養汚泥液が循環し得る
    ように回遊通路を形成し、その回遊通路の途中に循環用
    ポンプと培養汚泥液のpH値とDO値を計測できる流通
    型pH/DO電極を装備する培養汚泥液の循環対流促進
    機構を設け、当該流通型pH/DO電極で計測した計測
    値が良好な培養汚泥液が示す目標基準のpH/DO値に
    達したときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送出
    調整弁を作動させて培養汚泥液を送出するように制御す
    る送出制御手段と、当該計測値が目標基準pH/DO値
    以下になったときは、曝気機構のブロワーと送気調整用
    弁を作動させて培養汚泥が目標基準pH/DO値を維持
    するように制御する曝気制御手段とを装備し、計測値が
    目標基準のpH/DO値に達したとき、前記送出制御手
    段が作動して培養汚泥液を送出し、計測値が目標基準p
    H/DO値以下になったときは、曝気制御手段が作動し
    て曝気を継続させて培養汚泥が目標基準pH/DO値以
    下になるように自動制御することを特徴とする請求項1
    に記載する汚泥処理用微生物培養装置。
  3. 【請求項3】 反応槽体には基質汚泥溶液を流入する汚
    泥流入口部を設けるとともに、反応槽体の底部に培養汚
    泥を送出し得る汚泥送出口を有し、当該反応槽体内の中
    心部に円筒状側壁と網状の底体及び蓋体を有する器体で
    微生物担体を収納し得る微生物担体充填器を、当該反応
    槽体の内壁との間に所定の間隔を有するように内装し、
    当該微生物担体充填器の下には散気管を配設してなる培
    養器であって、当該培養器には、内装した微生物担体充
    填器の下に配設した散気管に送気管を連結し、その送気
    管を反応槽体内から外に延出し、その先方には送気調整
    弁とブロワーとを設けてなる曝気機構を装備して、ブロ
    ワーから送られる空気が散気管から気泡として反応槽体
    内に吹き出し得るようにし、当該培養器には、反応槽体
    に設けた汚泥流入口部に汚泥流入管を反応槽体の外方に
    延出するように連結し、その汚泥流入管の先方には流入
    調整弁と汚泥流入用ポンプとを設けてなる汚泥流入機構
    を装備し、当該汚泥流入用ポンプの作動により移送され
    てくる基質汚泥溶液を培養槽内に流入するようにし、当
    該培養器には、反応槽体の底部に設けた汚泥送出口に汚
    泥送出管を反応槽体の外方に延出するように連結し、そ
    の先方には送出調整弁と汚泥送出用ポンプとを設けてな
    る汚泥送出機構を装備し、当該汚泥送出用ポンプにより
    反応槽体の底部に沈降しようとする培養汚泥を培養槽外
    に送出し得るようにしてなる汚水処理用微生物培養装置
    において、培養器の反応槽体の底部を球面状に形成する
    とともに、反応槽体内に内装した曝気機構の散気管は、
    微生物担体充填器の円筒状周側壁の下部で、底体より下
    方に延出した気泡上昇誘導壁の内側位置に配設し、散気
    管から吹き出す気泡がおこす微生物担体充填器内を通過
    上昇する流れにより汚泥溶液も誘引上昇する流れを起こ
    すようになし、反応槽体の壁面には汚水取り出し口と戻
    し口を設け、当該戻し口より反応槽体内には下向きに汚
    泥溶液の噴出する撹拌用散水管を延出形成し、その撹拌
    用散水管は微生物担体充填器の下で反応槽体の球面状底
    部に近い位置に配設するようにするとともに、前記汚水
    取り出し口と戻し口の間で反応槽体の外には、培養汚泥
    液が循環し得るように回遊通路を形成し、その回遊通路
    の途中に循環用ポンプと培養汚泥液のpH値とDO値を
    計測できる流通型pH/DO電極を装備し、当該循環用
    ポンプを作動して撹拌用散水管から下向きに汚泥溶液を
    噴出させることにより、当該汚泥溶液は反応槽体の球面
    状底部に吹き付けられて上昇乱流を起こし、これによっ
    て球面状底部に沈降しようとする汚泥を撹拌して舞い上
    がらせたうえ、散気管から吹き出す気泡がおこす微生物
    担体充填器内を通過上昇する流れにより汚泥溶液も誘引
    上昇する流れを起こし、これによって上昇した汚泥溶液
    は上部で放射状に流れ、次に内装する微生物担体充填器
    の円筒状側壁と反応槽体の内壁との間の間隔を通って反
    応槽体の下部にまで流下する循環対流を起こすように
    し、反応槽体内の中心部に内装した円筒状側壁と網状の
    底体及び蓋体とからなる器体で微生物物担持体を収納し
    得る微生物担体充填器の底体を、波形に折曲げた波形金
    網状に形成し、更に必要に応じて当該波形金網状と交叉
    する針金を所定間隔をおいて列設固定して格子枠をも形
    成し、微生物担体を収納したとき多様な姿勢で積み込ま
    れて隣接する微生物担体間に空隙が多く保持されるよう
    にし、微生物担体充填器の円筒状状周側壁の下部に底体
    より下方に延出した気泡上昇誘導壁を形成し、微生物担
    体充填器の下に配設した散気管から吹き出す気泡が気泡
    上昇誘導壁に誘導されて横流れすることなく微生物担体
    充填器内を上昇する流れとなり、周囲の汚泥も誘引上昇
    するようにし、反応槽体内に設けた汚泥流入口部は、反
    応槽体内に延出した注入管とその先端部の流入口とから
    なり、当該注入管は反応槽体内の上部から下向きに反応
    槽体の内壁と生物担持体充填器との間に配管し、その先
    端部の流入口は下向となるようにして当該流入口より基
    質汚泥溶液が収納されている培養汚泥溶液中の流れに沿
    って流入するように構成し、培養器の反応槽体内に収納
    した培養汚泥液の設定水位に対応する位置にフロートス
    イッチを設け、その収納した培養汚泥液の水位が設定水
    位に達したことを検知したときは、汚泥流入機構の作動
    を止めて基質汚泥溶液の培養槽内への流入を止め、収納
    した培養汚泥液の水位が設定水位の最高水位を越えたと
    検知したときは、汚泥送出機構の汚泥送出用ポンプと送
    出調整弁を作動させて培養汚泥を反応槽体の外に送出す
    る余剰分送出制御手段と、前記フロートスイッチが、収
    納した培養汚泥液の水位が設定水位の最低水位を下回っ
    たことを検知したときは、汚泥流入機構の汚泥流入用ポ
    ンプと流入調整弁を作動させて、基質汚泥溶液を培養槽
    内に流入する不足分流入制御手段と、前記流通型pH/
    DO電極で計測した計測値が良好な培養汚泥液が示す目
    標基準のpH/DO値に達したときは、汚泥送出機構の
    汚泥送出用ポンプと送出調整弁を作動させて培養汚泥液
    を送出するように制御する送出制御手段と、当該計測値
    が目標基準pH/DO値以下になったときは、曝気機構
    のブロワーと送気調整用弁を作動させて培養汚泥が目標
    基準pH/DO値を維持するように制御する曝気制御手
    段とを装備し、計測値が目標基準のpH/DO値に達し
    たとき、前記送出制御手段が作動して培養汚泥液を送出
    し、計測値が目標基準pH/DO値以下になったとき
    は、曝気制御手段が作動して曝気を継続させて培養汚泥
    が目標基準pH/DO値以下になるように制御するよう
    になしたことを特徴とする汚泥処理用微生物培養装置。
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