JP2001129513A - ダスト処理システム - Google Patents
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、水洗脱塩設備の運転を停止する
ことなくスケールの除去を行うことができるダスト処理
システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 処理システムの運転に伴って、各装置及
び配管内にスケールが発生して付着すると、2系統並列
に配設されている装置及び配管のうち、それまで使用し
ていた一方の系統の装置及び配管を停止して付着スケー
ルの除去を行い、代わりにそれまで使用せずに停止状態
にあった他方の系統の装置及び配管を使用して処理シス
テムの運転を中断することなく続行する。
ことなくスケールの除去を行うことができるダスト処理
システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 処理システムの運転に伴って、各装置及
び配管内にスケールが発生して付着すると、2系統並列
に配設されている装置及び配管のうち、それまで使用し
ていた一方の系統の装置及び配管を停止して付着スケー
ルの除去を行い、代わりにそれまで使用せずに停止状態
にあった他方の系統の装置及び配管を使用して処理シス
テムの運転を中断することなく続行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、都市ごみ焼却飛
灰やセメントキルンから発生する塩素バイパスダストあ
るいはアルカリバイパスダスト等の水溶性塩素化合物を
含有するダストを処理するシステムに係り、特にスケー
ルの除去方法に関する。
灰やセメントキルンから発生する塩素バイパスダストあ
るいはアルカリバイパスダスト等の水溶性塩素化合物を
含有するダストを処理するシステムに係り、特にスケー
ルの除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみを焼却した際に発生する焼却灰
は現在そのほとんどが最終処分場に埋め立て処理されて
いる。しかしながら、近年、最終処分場の残余年数が少
なくなってきており、埋立てによらない焼却灰の処理方
法の開発が盛んに進められている。
は現在そのほとんどが最終処分場に埋め立て処理されて
いる。しかしながら、近年、最終処分場の残余年数が少
なくなってきており、埋立てによらない焼却灰の処理方
法の開発が盛んに進められている。
【0003】その一つとして都市ごみの焼却灰をセメン
ト原料としてリサイクルする方法がある。以下、都市ご
み焼却灰のセメント原料化技術について簡単に説明す
る。都市ごみ焼却灰には、焼却炉の炉底に残留する主灰
と、排ガスと共に運ばれ集塵装置で回収される飛灰とが
ある。主灰はセメント製造工程やセメントの品質に悪影
響を及ぼす塩素の含有濃度が低いため、燃え残った空缶
や針金等の異物を除去してそのままセメント製造設備に
投入される。一方、飛灰には一般に塩素分が10〜20
%と多量に含まれるため、事前にこの塩素分を除去する
必要がある。そこで、水洗脱塩設備において、焼却飛灰
に水を添加して水溶性塩素化合物を液相に溶解させ、こ
の懸濁液をろ過することによって脱塩し、この脱塩飛灰
をセメント原料としてセメント製造設備に投入してい
る。
ト原料としてリサイクルする方法がある。以下、都市ご
み焼却灰のセメント原料化技術について簡単に説明す
る。都市ごみ焼却灰には、焼却炉の炉底に残留する主灰
と、排ガスと共に運ばれ集塵装置で回収される飛灰とが
ある。主灰はセメント製造工程やセメントの品質に悪影
響を及ぼす塩素の含有濃度が低いため、燃え残った空缶
や針金等の異物を除去してそのままセメント製造設備に
投入される。一方、飛灰には一般に塩素分が10〜20
%と多量に含まれるため、事前にこの塩素分を除去する
必要がある。そこで、水洗脱塩設備において、焼却飛灰
に水を添加して水溶性塩素化合物を液相に溶解させ、こ
の懸濁液をろ過することによって脱塩し、この脱塩飛灰
をセメント原料としてセメント製造設備に投入してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水洗脱塩設備では、飛
灰に水を添加する溶解槽、懸濁液をろ過するろ過装置、
ろ液槽、ろ液のpH調整装置、ろ液の湿式処理反応槽、
砂ろ過器等の種々の装置が配管により接続されている
が、設備の運転に伴って、これらの装置や配管内に次第
にスケールが発生して付着してくる。スケールの付着を
そのまま放置すると、飛灰の水洗脱塩の処理効率が低下
し、ひいては円滑な処理を行うことができなくなる。こ
のため、定期的にスケールを除去する必要があるが、ス
ケールを除去する際には水洗脱塩設備の運転を停止しな
ければならないという問題点があった。
灰に水を添加する溶解槽、懸濁液をろ過するろ過装置、
ろ液槽、ろ液のpH調整装置、ろ液の湿式処理反応槽、
砂ろ過器等の種々の装置が配管により接続されている
が、設備の運転に伴って、これらの装置や配管内に次第
にスケールが発生して付着してくる。スケールの付着を
そのまま放置すると、飛灰の水洗脱塩の処理効率が低下
し、ひいては円滑な処理を行うことができなくなる。こ
のため、定期的にスケールを除去する必要があるが、ス
ケールを除去する際には水洗脱塩設備の運転を停止しな
ければならないという問題点があった。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、水洗脱塩設備の運転を停止するこ
となくスケールの除去を行うことができるダスト処理シ
ステムを提供することを目的とする。
めになされたもので、水洗脱塩設備の運転を停止するこ
となくスケールの除去を行うことができるダスト処理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るダスト処
理システムは、配管により順次接続された複数の装置を
用いて、水溶性塩素化合物を含有するダストに液体を添
加して水溶性塩素化合物を液相に溶解した後、懸濁液を
ろ過することによりダストから塩素分を除去し、この脱
塩ダストをセメント原料として使用する処理システムに
おいて、スケールが発生する装置及び/または配管の一
部または全部を並列に2系統以上とし、これらの系統の
うち少なくとも一つの系統の運転中に他の系統を停止し
て他の系統の装置及び/または配管から付着スケールを
除去するものである。
理システムは、配管により順次接続された複数の装置を
用いて、水溶性塩素化合物を含有するダストに液体を添
加して水溶性塩素化合物を液相に溶解した後、懸濁液を
ろ過することによりダストから塩素分を除去し、この脱
塩ダストをセメント原料として使用する処理システムに
おいて、スケールが発生する装置及び/または配管の一
部または全部を並列に2系統以上とし、これらの系統の
うち少なくとも一つの系統の運転中に他の系統を停止し
て他の系統の装置及び/または配管から付着スケールを
除去するものである。
【0007】懸濁液をろ過することにより得られるろ液
のpH調整を行う装置として、ろ液に酸性溶液を添加す
る装置とセメントキルン及び/または発電施設の燃焼装
置から排出される排ガスをろ液に吹き込む装置とを含む
少なくとも二つ以上のpH調整装置を設け、これらのp
H調整装置のうち少なくとも一つのpH調整装置の運転
中に他のpH調整装置を停止して付着スケールを除去す
ることもできる。また、スケールが発生する配管を、取
り外し交換可能な複数の短いパイプを互いに接続した構
造としてもよい。あるいは、スケールが発生する配管
を、フレキシブルホースとし、適時フレキシブルホース
に外力を加えて変形させることによりフレキシブルホー
ス内に付着したスケールを除去することもできる。な
お、水溶性塩素化合物を含有するダストとしては、都市
ごみを焼却した際に発生する飛灰、またはセメントキル
ンから発生する塩素バイパスダスト及び/またはアルカ
リバイパスダストが用いられる。
のpH調整を行う装置として、ろ液に酸性溶液を添加す
る装置とセメントキルン及び/または発電施設の燃焼装
置から排出される排ガスをろ液に吹き込む装置とを含む
少なくとも二つ以上のpH調整装置を設け、これらのp
H調整装置のうち少なくとも一つのpH調整装置の運転
中に他のpH調整装置を停止して付着スケールを除去す
ることもできる。また、スケールが発生する配管を、取
り外し交換可能な複数の短いパイプを互いに接続した構
造としてもよい。あるいは、スケールが発生する配管
を、フレキシブルホースとし、適時フレキシブルホース
に外力を加えて変形させることによりフレキシブルホー
ス内に付着したスケールを除去することもできる。な
お、水溶性塩素化合物を含有するダストとしては、都市
ごみを焼却した際に発生する飛灰、またはセメントキル
ンから発生する塩素バイパスダスト及び/またはアルカ
リバイパスダストが用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の実施の形
態に係るダスト処理システムの一例を示す。水溶性塩素
化合物を含有するダスト、例えば都市ごみ焼却飛灰は、
受入タンク1に収集された後、溶解槽2に投入され、こ
こで液体、例えばボイラー3からの蒸気により熱せられ
た温水槽4の温水が添加され攪拌される。これにより、
飛灰に含まれる水溶性塩素化合物は水相に溶解する。次
に、溶解槽2内で生成された懸濁液はベルトフィルター
5でろ過されて飛灰から塩素分が除去され、脱塩された
飛灰スラリーはスラリーピット6に収容され、ベルトフ
ィルター5で生じたろ液は母ろ液槽7を介して母ろ液ピ
ット8に収容される。
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の実施の形
態に係るダスト処理システムの一例を示す。水溶性塩素
化合物を含有するダスト、例えば都市ごみ焼却飛灰は、
受入タンク1に収集された後、溶解槽2に投入され、こ
こで液体、例えばボイラー3からの蒸気により熱せられ
た温水槽4の温水が添加され攪拌される。これにより、
飛灰に含まれる水溶性塩素化合物は水相に溶解する。次
に、溶解槽2内で生成された懸濁液はベルトフィルター
5でろ過されて飛灰から塩素分が除去され、脱塩された
飛灰スラリーはスラリーピット6に収容され、ベルトフ
ィルター5で生じたろ液は母ろ液槽7を介して母ろ液ピ
ット8に収容される。
【0009】スラリーピット6に収容された飛灰スラリ
ーは、チューブポンプでスラリー貯留タンク9に移送し
て攪拌されつつ貯留される。このようにして貯留された
スラリー状の飛灰は適宜ピストンポンプ10によってセ
メントキルン11内ヘセメント原料として投入される。
また、キルン11の休転時には、ピストンポンプ10か
ら飛灰を抜き出しタンク12に抜き出しておくことが好
ましい。なお、スラリー貯留タンク9内の飛灰スラリー
をスラリーポンプ13により密閉式タンク搭載車両14
に抜き出して、他の工場へ輸送することもできる。
ーは、チューブポンプでスラリー貯留タンク9に移送し
て攪拌されつつ貯留される。このようにして貯留された
スラリー状の飛灰は適宜ピストンポンプ10によってセ
メントキルン11内ヘセメント原料として投入される。
また、キルン11の休転時には、ピストンポンプ10か
ら飛灰を抜き出しタンク12に抜き出しておくことが好
ましい。なお、スラリー貯留タンク9内の飛灰スラリー
をスラリーポンプ13により密閉式タンク搭載車両14
に抜き出して、他の工場へ輸送することもできる。
【0010】母ろ液ピット8内の母ろ液は、CO2反応
槽15へ送られ、ここでセメントキルン11から排出さ
れた排ガス中のCO2と反応して中和される。あるい
は、母ろ液ピット8内の母ろ液は、中和槽16へ送ら
れ、ここで添加された塩酸等の酸性溶液と反応して中和
される。このようにしてpH調整がなされた母ろ液は、
脱気槽17で高分子凝集剤が添加され、さらに沈降槽1
8でスラッジと上澄水とに分離される。スラッジは、ス
ラッジピット19に貯留され、フィルタープレス20で
ろ過されて生じたフィルターケーキはスラリーピット6
へ送られ、ろ過水はろ過水貯槽21に一旦収容された
後、沈降槽18の上澄水と共に上澄水槽22に収容され
る。上澄水槽22内の上澄水及びろ過水はキレート反応
槽23でキレート剤と塩酸が添加され、塩化第2鉄反応
槽24で塩化第2鉄と水酸化ナトリウムが添加され、凝
集剤反応槽25で高分子凝集剤が添加されてそれぞれ湿
式処理され、凝集沈殿槽26で沈殿物が分離される。沈
殿物はスラッジピット19へ送られ、上澄水は軟化水槽
27に収容された後、次亜塩素酸ソーダが添加されて砂
ろ過器28でろ過され、さらに亜硫酸水素ナトリウムが
添加されて水銀吸着塔29を通り、処理水槽30に収容
される。このようにして排水処理がなされた処理水は放
流水槽31を介して下水道に放流される。
槽15へ送られ、ここでセメントキルン11から排出さ
れた排ガス中のCO2と反応して中和される。あるい
は、母ろ液ピット8内の母ろ液は、中和槽16へ送ら
れ、ここで添加された塩酸等の酸性溶液と反応して中和
される。このようにしてpH調整がなされた母ろ液は、
脱気槽17で高分子凝集剤が添加され、さらに沈降槽1
8でスラッジと上澄水とに分離される。スラッジは、ス
ラッジピット19に貯留され、フィルタープレス20で
ろ過されて生じたフィルターケーキはスラリーピット6
へ送られ、ろ過水はろ過水貯槽21に一旦収容された
後、沈降槽18の上澄水と共に上澄水槽22に収容され
る。上澄水槽22内の上澄水及びろ過水はキレート反応
槽23でキレート剤と塩酸が添加され、塩化第2鉄反応
槽24で塩化第2鉄と水酸化ナトリウムが添加され、凝
集剤反応槽25で高分子凝集剤が添加されてそれぞれ湿
式処理され、凝集沈殿槽26で沈殿物が分離される。沈
殿物はスラッジピット19へ送られ、上澄水は軟化水槽
27に収容された後、次亜塩素酸ソーダが添加されて砂
ろ過器28でろ過され、さらに亜硫酸水素ナトリウムが
添加されて水銀吸着塔29を通り、処理水槽30に収容
される。このようにして排水処理がなされた処理水は放
流水槽31を介して下水道に放流される。
【0011】ここで、受入タンク1、溶解槽2、ボイラ
ー3、温水槽4、ベルトフィルター5及び母ろ液槽7と
これらを接続する配管が互いに並列に2系統配設されて
いる。同様に、上澄水槽22からキレート反応槽23に
至る配管並びに凝集剤反応槽25と凝集沈殿槽26とを
接続する配管も互いに並列に2系統配設されている。さ
らに、砂ろ過器28とこれを軟化水槽27及び水銀吸着
塔29に接続する配管も互いに並列に2系統配設されて
いる。
ー3、温水槽4、ベルトフィルター5及び母ろ液槽7と
これらを接続する配管が互いに並列に2系統配設されて
いる。同様に、上澄水槽22からキレート反応槽23に
至る配管並びに凝集剤反応槽25と凝集沈殿槽26とを
接続する配管も互いに並列に2系統配設されている。さ
らに、砂ろ過器28とこれを軟化水槽27及び水銀吸着
塔29に接続する配管も互いに並列に2系統配設されて
いる。
【0012】これら2系統のうち一方の系統の装置及び
配管を使用してこの処理システムの運転を行い、他方の
系統の装置及び配管は使用せずに停止状態とする。ま
た、セメントキルン11の操業時には、ろ液のpH調整
装置としてCO2反応槽15を使用し、中和槽16は使
用しない。そして、処理システムの運転に伴って、各装
置及び配管内にスケールが発生して付着すると、それま
で使用していた一方の系統の装置及び配管を停止して付
着スケールの除去を行い、代わりにそれまで使用せずに
停止状態にあった他方の系統の装置及び配管を使用して
処理システムの運転を続行する。これにより、処理シス
テムの運転を中断することなく、スケールを除去するこ
とができる。
配管を使用してこの処理システムの運転を行い、他方の
系統の装置及び配管は使用せずに停止状態とする。ま
た、セメントキルン11の操業時には、ろ液のpH調整
装置としてCO2反応槽15を使用し、中和槽16は使
用しない。そして、処理システムの運転に伴って、各装
置及び配管内にスケールが発生して付着すると、それま
で使用していた一方の系統の装置及び配管を停止して付
着スケールの除去を行い、代わりにそれまで使用せずに
停止状態にあった他方の系統の装置及び配管を使用して
処理システムの運転を続行する。これにより、処理シス
テムの運転を中断することなく、スケールを除去するこ
とができる。
【0013】また、セメントキルン11の休転時には、
セメントキルン11からの排ガスを利用することができ
ないため、CO2反応槽15を使用しないで、代わりに
母ろ液ピット8内の母ろ液を中和槽16に送り込み、こ
こに塩酸等の酸性溶液を添加して中和反応させることに
よりpH調整を行う。この際に、それまで使用していた
CO2反応槽15とそれを接続する配管内のスケールを
除去することができる。なお、セメントキルン11の操
業時であっても、CO2反応槽15内のスケールの付着
量が所定量以上になった場合には、CO2反応槽15の
代わりに中和槽16を用い、CO2反応槽15内のスケ
ールの除去を行うことが望ましい。
セメントキルン11からの排ガスを利用することができ
ないため、CO2反応槽15を使用しないで、代わりに
母ろ液ピット8内の母ろ液を中和槽16に送り込み、こ
こに塩酸等の酸性溶液を添加して中和反応させることに
よりpH調整を行う。この際に、それまで使用していた
CO2反応槽15とそれを接続する配管内のスケールを
除去することができる。なお、セメントキルン11の操
業時であっても、CO2反応槽15内のスケールの付着
量が所定量以上になった場合には、CO2反応槽15の
代わりに中和槽16を用い、CO2反応槽15内のスケ
ールの除去を行うことが望ましい。
【0014】また、CO2反応槽15内に導入するCO2
としてセメントキルン11から排出される排ガスを使用
したが、この他、発電施設の燃焼装置から排出される排
ガスを使用することもできる。
としてセメントキルン11から排出される排ガスを使用
したが、この他、発電施設の燃焼装置から排出される排
ガスを使用することもできる。
【0015】なお、スケールが発生する箇所の配管を、
取り外し交換可能な複数の短い、例えば長さ1m程度の
パイプを互いにユニオンジャック等のジョイントにより
接続した構造としてもよい。このようにすれば、配管を
それぞれの短いパイプに分割した状態で、酸洗浄等によ
り容易にスケールの除去を行うことができる。また、ス
ケールが発生する箇所の配管を、例えば、塩化ビニール
等から形成されたフレキシブルホースとし、適時フレキ
シブルホースに外部から振動や変形等の外力を加えるこ
とによりフレキシブルホースを歪ませて、その内壁に付
着したスケールを除去することもできる。
取り外し交換可能な複数の短い、例えば長さ1m程度の
パイプを互いにユニオンジャック等のジョイントにより
接続した構造としてもよい。このようにすれば、配管を
それぞれの短いパイプに分割した状態で、酸洗浄等によ
り容易にスケールの除去を行うことができる。また、ス
ケールが発生する箇所の配管を、例えば、塩化ビニール
等から形成されたフレキシブルホースとし、適時フレキ
シブルホースに外部から振動や変形等の外力を加えるこ
とによりフレキシブルホースを歪ませて、その内壁に付
着したスケールを除去することもできる。
【0016】さらに、上述した実施の形態では、水溶性
塩素化合物を含有するダストとして、都市ごみを焼却し
た際に発生する飛灰を用いたが、この他、セメントキル
ンから発生する塩素バイパスダスト及び/またはアルカ
リバイパスダストを用いることもできる。
塩素化合物を含有するダストとして、都市ごみを焼却し
た際に発生する飛灰を用いたが、この他、セメントキル
ンから発生する塩素バイパスダスト及び/またはアルカ
リバイパスダストを用いることもできる。
【0017】また、上述した実施の形態では、スケール
が発生する箇所の装置及び/または配管を並列に2系統
としたが、2系統に限るものではなく、3系統以上の装
置及び/または配管を並列に接続し、これらの系統のう
ち少なくとも一つの系統の運転中に他の系統を停止して
他の系統の装置及び/または配管から付着スケールを除
去するようにしてもよい。
が発生する箇所の装置及び/または配管を並列に2系統
としたが、2系統に限るものではなく、3系統以上の装
置及び/または配管を並列に接続し、これらの系統のう
ち少なくとも一つの系統の運転中に他の系統を停止して
他の系統の装置及び/または配管から付着スケールを除
去するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、水洗脱塩設備の運転を停止することなくスケールの
除去を行うことができる。従って、効率のよいダストの
水洗脱塩処理が実現される。
ば、水洗脱塩設備の運転を停止することなくスケールの
除去を行うことができる。従って、効率のよいダストの
水洗脱塩処理が実現される。
【図1】 この発明の実施の形態に係るダスト処理シス
テムを示すシステムフロー図である。
テムを示すシステムフロー図である。
1 受入タンク、2 溶解槽、3 ボイラー、4 温水
槽、5 ベルトフィルター、6 スラリーピット、7
母ろ液槽、8 母ろ液ピット、9 スラリー貯留タン
ク、10 ピストンポンプ、11 セメントキルン、1
2 抜き出しタンク、13 スラリーポンプ、14 密
閉式タンク搭載車両、15 CO2反応槽、16 中和
槽、17 脱気槽、18 沈降槽、19 スラッジピッ
ト、20フィルタープレス、21 ろ過水貯槽、22
上澄水槽、23 キレート反応槽、24 塩化第2鉄反
応槽、25 凝集剤反応槽、26 凝集沈殿槽、27
軟化水槽、28 砂ろ過器、29 水銀吸着塔、30
処理水槽、31 放流水槽。
槽、5 ベルトフィルター、6 スラリーピット、7
母ろ液槽、8 母ろ液ピット、9 スラリー貯留タン
ク、10 ピストンポンプ、11 セメントキルン、1
2 抜き出しタンク、13 スラリーポンプ、14 密
閉式タンク搭載車両、15 CO2反応槽、16 中和
槽、17 脱気槽、18 沈降槽、19 スラッジピッ
ト、20フィルタープレス、21 ろ過水貯槽、22
上澄水槽、23 キレート反応槽、24 塩化第2鉄反
応槽、25 凝集剤反応槽、26 凝集沈殿槽、27
軟化水槽、28 砂ろ過器、29 水銀吸着塔、30
処理水槽、31 放流水槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 寛昭 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5378 太平洋セメ ント株式会社設備技術部内 (72)発明者 岡村 聰一郎 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5378 太平洋セメ ント株式会社設備技術部内 (72)発明者 原田 宏 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5378 太平洋セメ ント株式会社設備技術部内 (72)発明者 廣瀬 敏章 埼玉県深谷市幡羅町1丁目11番地2 秩父 エンジニアリング株式会社技術部内 Fターム(参考) 4D004 AA37 AB06 BA02 CA13 CA34 CA35 CA40
Claims (5)
- 【請求項1】 配管により順次接続された複数の装置を
用いて、水溶性塩素化合物を含有するダストに液体を添
加して水溶性塩素化合物を液相に溶解した後、懸濁液を
ろ過することによりダストから塩素分を除去し、この脱
塩ダストをセメント原料として使用する処理システムに
おいて、 スケールが発生する装置及び/または配管の一部または
全部を並列に2系統以上とし、これらの系統のうち少な
くとも一つの系統の運転中に他の系統を停止して他の系
統の装置及び/または配管から付着スケールを除去する
ことを特徴とするダスト処理システム。 - 【請求項2】 懸濁液をろ過することにより得られるろ
液のpH調整を行う装置として、ろ液に酸性溶液を添加
する装置とセメントキルン及び/または発電施設の燃焼
装置から排出される排ガスをろ液に吹き込む装置とを含
む少なくとも二つ以上のpH調整装置を設け、これらの
pH調整装置のうち少なくとも一つのpH調整装置の運
転中に他のpH調整装置を停止して付着スケールを除去
することを特徴とする請求項1に記載の処理システム。 - 【請求項3】 スケールが発生する配管を、取り外し交
換可能な複数の短いパイプを互いに接続した構造とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の処理システ
ム。 - 【請求項4】 スケールが発生する配管を、フレキシブ
ルホースとし、適時フレキシブルホースに外力を加えて
変形させることによりフレキシブルホース内に付着した
スケールを除去することを特徴とする請求項1または2
に記載の処理システム。 - 【請求項5】 水溶性塩素化合物を含有するダストは、
都市ごみを焼却した際に発生する飛灰、またはセメント
キルンから発生する塩素バイパスダスト及び/またはア
ルカリバイパスダストであることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一項に記載の処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31794299A JP2001129513A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ダスト処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31794299A JP2001129513A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ダスト処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001129513A true JP2001129513A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18093749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31794299A Withdrawn JP2001129513A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ダスト処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001129513A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136771A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Taiheiyo Cement Corp | カルシウム含有水の処理方法と装置 |
-
1999
- 1999-11-09 JP JP31794299A patent/JP2001129513A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136771A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Taiheiyo Cement Corp | カルシウム含有水の処理方法と装置 |
JP4538688B2 (ja) * | 2004-11-10 | 2010-09-08 | 太平洋セメント株式会社 | カルシウム含有水の処理方法と装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070109 |