JP2001129237A - パチンコ用吸殻等の集塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙草の吸殻などを効率良く回収できることは
勿論のこと、装置がコンパクトに形成可能であるので簡
単に設置することができ、既設の膳板に対しても容易に
取付けを行うことが可能で、新規或は既設のパチンコホ
ールに簡易に設置できると共に、左程スペースも占有す
ることなく著しく省力化に寄与することを可能としたパ
チンコ用吸殻等の集塵装置を提供する。 【解決手段】 パチンコ機Ａの島台Ｂに設けた膳板取付
位置に吸殻ダクト４を有する長尺状の膳板部材１を膳板
として配設し、または、膳板の下面にこの膳板部材１を
取付け、前記膳板取付位置に灰皿１０を着脱自在に設け
ると共に、一端を被蓋した吸殻ダクト４の他端部より着
脱可能に取付けた集塵機２６で吸殻Ｃを集塵するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコホールで
使用して好適なパチンコ用吸殻等の集塵装置に関し、特
に、ホール内の省力化、環境保全等に有効な集塵装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ台の灰皿を清掃する方法として
は、例えば、実開昭６１−１６３６８３号公報が提案さ
れている。同公報は、パチンコ台の膳板に灰皿を等間隔
に並べて取付け、各灰皿の底部に開口した吸い込み口を
それぞれのパチンコ台に配管したバキュームパイプに接
続し、島に配置した集塵機の吸引力をこのバキュームパ
イプを通して灰皿の吸殻を吸引し、集塵機の水を入れた
ケースに集めるようにしたものである。この集塵装置を
使用することにより、それぞれの灰皿を個別に清掃する
ことなく、灰皿のごみをしま毎に配置した集塵機に集め
て回収することができる。

【０００３】また、本発明者が提案した特開平８−１３
１６４６号は、上面に開口部を有する貯留部と管状ダク
トを一体に成形して島台に設け、この貯留部の開口部に
灰皿と蓋板を着脱可能に配設し、集塵の際には貯留部に
溜まった吸殻などのごみをダクトに掻き落とし、管状ダ
クトから連通して設けた集塵機構によって吸殻等を集塵
するようことができるようにしたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置は、集塵機がしま毎に配置されているので、しまの
数だけ集塵機が必要になり、コストアップの要因にな
る。そして、しま毎に配置する集塵機によってスペース
を占有し、また、集塵機のモータが動作することによっ
て発生する動作音が騒音となる等の問題があった。

【０００５】また、後者の装置は、従来の問題点を解決
できる装置であるが、次のような改良点が要望されてい
た。即ち、コストの削減を可能とし、また、デザイン性
とコンパクト化を図り、装置本体の構造を簡単にするこ
とによって容易に取付けを行うことができ、かつ、吸殻
等の処理を容易に行うことのできることなどである。

【０００６】本発明は、上記の実情に鑑みて開発に至っ
たものであり、煙草の吸殻などを効率良く回収できるこ
とは勿論のこと、装置がコンパクトに形成可能であるの
で簡単に設置することができ、既設の膳板に対しても容
易に取付けを行うことが可能で、新規或は既設のパチン
コホールに簡易に設置できると共に、左程スペースも占
有することなく著しく省力化に寄与することを可能とし
たパチンコ用吸殻等の集塵装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、パチンコ機の島台に設けた膳板取付位置
に吸殻ダクトを有する長尺状の膳板部材を膳板として配
設し、または、膳板の下面にこの膳板部材を取付け、前
記膳板取付位置に灰皿を着脱自在に設けると共に、一端
を被蓋した吸殻ダクトの他端部より着脱可能に取付けた
集塵機で吸殻を集塵するようにした。

【０００８】更に、このパチンコ用吸殻等の集塵装置
は、膳板部材に吸殻ダクトと共に、エアダクトを設け
て、エアを噴出するようにしてもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。図において、Ａは、遊戯機であ
る複数のパチンコ機、Ｂは、パチンコ機Ａを複数並設す
る島台である。図１は、パチンコ機Ａに設置し、本発明
のパチンコ用吸殻等の集塵装置と膳板部材を兼用した状
態を示したものである。１は、パチンコ機Ａの下部付近
に取付けた膳板部材であり、この膳板部材１は、パチン
コ機Ａよりも手前に突出させるようにして配設されてい
る。

【００１０】膳板部材１は、アルミ押出又は引出成形に
よって島台Ｂの長手方向に沿って成形された長尺部材で
あり、別部材によって成形された装着部材２の凸状部２
ａを膳板部材１の凹状部１ａに長手方向に嵌着させるよ
うにしている。装着部材２は、脱着が可能であるのでパ
チンコ機Ａの設置条件などによって適宜装着してもよ
く、また膳板部材１と一体にして成形するようにしても
よい。なお、装着部材２を装着した際には、断面略半円
形状に設けた突設部２ｂが膳板部材１の上面に位置する
カウンターテーブル７より突設するので、カウンターテ
ーブル７からパチンコ球などがフロアに転がり落ちたり
することがない。

【００１１】１ｂは膳板部材１のカウンターテーブル７
を延設して設けた突片であり、この突片１ｂに溝部１ｃ
を設け、溝部１ｃに対してパチンコ機Ａのアングル９を
嵌め込んで突片１ｂをパチンコ機Ａの台１５上に載置す
ると共に、膳板部材１に設けた突出部１ｄの端部を島台
Ｂに当接させ、更に、台１５に対して突片１ｂを図示し
ないボルト止め等の適宜の固着手段で固着することで膳
板部材１を島台Ｂに固定する。

【００１２】１ｅは、パチンコ機Ａの設置数に合わせて
膳板部材１を穿孔して設けた開口部であり、この開口部
１ｅ上から灰皿１０を装入して、灰皿１０の下部を嵌め
込むことにより膳板部材１に灰皿１０を取付けるように
している。この灰皿１０は、着脱が自在であり、清掃を
容易に行うことができるので常にクリーンに保つことが
できる。また、図中１０ａは、灰皿１０の上部付近に切
欠いて設けた載置溝、１０ｂは断面略円弧状に形成した
傾斜部、１０ｃは傾斜部の底面に設け、吸殻Ｃが通過す
るための穴部であり、この穴部１０ｃは、吸殻が投入で
き、しかも、集塵による吸引に支障がない穴径であるの
で、装置のコンパクト化に寄与している。煙草の吸殻Ｃ
は、傾斜部１０ｂの傾斜によって自然に滑り落ち、穴部
１０ｃを通過させると、膳板部材１に断面略Ｕ字状に設
けた吸殻ダクト４に落下する。

【００１３】喫煙中には、載置溝１０ａに煙草を載せて
おくと、煙草の灰は傾斜溝１０ｂによって吸殻ダクト４
内に自然に落ちるようにすることができると共に、煙草
を傾斜部１０ｂの方向に傾けて置くことができるので、
火のついた煙草が足元などに落下することがない。

【００１４】エアダクト３は、吸殻ダクト４の背面側に
設け、更に、パチンコ機Ａの位置に応じてエアダクト３
に上方から穿孔して貫通孔３ａを設け、この貫通孔３ａ
にノズル８を装入し、ノズル８には装入する方向に噴出
孔８ａを設けている。図２は、台１６と止着部材１１ｅ
を貫通させてノズル１８を装着して噴出孔１８ａを設け
るようにしたものである。

【００１５】エアダクト３には、圧縮空気を流入させる
ようにし、例えば、ブロアーから圧送した配管を天井内
に配設し、この配管から冷気或は暖気を送り出し、この
冷気或は暖気を分岐ヘッダー、コック等を介してパイプ
によって各島毎にエアダクト３内に供給する。

【００１６】エアダクト３内に圧縮空気が流入すると、
圧縮空気は、各噴出孔８ａより噴出する。噴出孔８ａは
ノズル形式であるため、圧縮空気は勢いよくこの噴出孔
８ａより噴出し、ホール内の煙等は、層流に上昇してホ
ール天井の集煙機に集煙される。また、隣接するパチン
コ機Ａとの間にエアカーテンを設けることもできる。更
に、供給する圧縮空気内に芳香剤を混入するようにして
もよい。

【００１７】図２は、既設のパチンコ機Ａ′に対して新
規に集塵装置を設けたものである。本例においては、灰
皿１０を設ける位置に応じて島台Ｂ´に穴部１２を穿孔
し、この穴部１２と略同形状にして設けた開口部１１ａ
の位置を合わせるようにして台１６の裏面に膳板部材１
１を密接させるようにして膳板部材１１と台１６を一体
化させた後に、灰皿１０を穴部１２に装入する。

【００１８】上述のように、本発明の集塵装置を設ける
際には、パチンコ機Ａと共に新規に膳板部材１等の部材
を配設したり、或は、既存のパチンコ機Ａ′に膳板部材
１１等の部材を後から取付けることができる。

【００１９】なお、島台Ｂ、Ｂ´における膳版部材１、
１１の端面は、閉塞板１７をビスホール１７ａを介して
膳板部材１、１１の各めねじ部１ｃ、１１ｃに図示しな
いねじで固着している。一方、膳板部材１、１１の他端
開口面は、図示しない密閉板によって密閉して被蓋して
いる。

【００２０】また、図１は、エアダクト３と吸殻ダクト
４とを一体に成形した膳板部材１を使用し、図２は、止
着部材１１ｅと嵌着部材１１ｄを各々成形した後に、止
着部材１１ｅに嵌着部材１１ｄを嵌着して膳板部材１１
を形成したものである。止着部材１１ｅと嵌着部材１１
ｄを別部材で成形した場合には、夫々の部材の形状を単
純化することができるため、成形が容易であったり、或
はコストが低減可能である等のメリットがある。なお、
膳板部材１、１１の成形方法は、パチンコ機Ａとともに
設置するか、又は既設のパチンコ機Ａ′に増設するかに
かかわらず、適宜選択するようにすればよい。

【００２１】図５は、吸殻ダクト４の端部付近を示した
拡大参考図であり、図に示すＤの範囲は、膳板部材１の
長さ方向に突設して設けた島飾りであり、この島飾りＤ
の内部では吸殻ダクト４端部に設けた閉塞板１７の連通
穴１７ｂに環状部材２２を接着等の手段で固着し、更
に、この環状部材２２の他端には、サンクションホース
２０を接続している。一方において、島飾りＤの壁面の
適宜の位置を穿孔し、この穿孔部位に円周方向に環状溝
２１ａを有する取付部材２１を固着しておき、この取付
部材２１にサンクションホース２０の他端を複数の固着
部材２３によって固着して、吸殻ダクト４をサンクショ
ンホース２０、取付部材２１を介して外部に連通するよ
うにしている。２４は弾性のクッションラバーであり、
取付部材２１の環状溝２１ａの底面に接着等の手段で装
着するようにしている。

【００２２】取付部材２１の外側には、図６に示すよう
に開閉蓋２５を設け、この開閉蓋２５は、蝶着部材２５
ａによって開閉自在に壁面に蝶着され、開閉蓋２５に設
けた把持部２５ｂによって開閉可能になるようにしてい
る。吸殻ダクト４の内部と島台Ｂの外部とは、この開閉
蓋２５を開けたときにのみ連通するようにしている。

【００２３】２６は、下部に車輪２９を有し、移動可能
に設けたドラムクリーン式掃除機（集塵機）であるスイ
ーパであり、吸込みホース２８先端の接続部２７を取付
部材２１に接続して吸殻ダクト４内部の吸殻Ｃ等を集塵
している。この掃除機２６は、ホール内の清掃用のもの
を兼用できる。

【００２４】次に前述した実施例の作用を説明する。吸
殻ダクト４内に堆積した吸殻Ｃ等などの集塵の際には、
開閉蓋２５を開き、スイーパ２６の接続部２７を取付部
材２１のクッションラバー２４に密着させるようにして
吸殻ダクト４との流路を設けると共に、スイーパ２６本
体の図示しない電源スイッチを投入すれば容易に集塵を
行うことができる。この集塵は、集塵が必要な島だけに
スイーパ２６を接続して行うことができるので、電気料
金等の無駄なコストを削減することができるだけでな
く、遊戯室内の騒音を最小に抑えることができる。

【００２５】島台Ｂは、集塵機を取付ける必要がないの
で、場所をとらず余分なスペースを占有することがな
い。

【００２６】スイーパ２６の動作中は、吸殻ダクト４内
を略真空状態に近づける働きを起こし、仮にダクト内の
吸殻Ｃに火が残っていたとしても消火することができる
ので、安全な状態でスイーパ２６内に吸引することがで
きる。

【００２７】この吸引は、１つの島に限らず、２つ以上
の島の吸殻ダクト４同志を連結しておけば、１つの島の
取付部材２１に接続部２７を取付けて吸引するだけで連
結した島の吸殻Ｃ等も同時に集塵することができる。こ
のように、島毎の集塵作業を簡単にして、効率的に良く
行うことができる。

【００２８】噴出孔８ａ、１８ａより圧縮空気を噴出さ
せた場合には、パチンコ機Ａ周辺の汚染した空気を除去
することができると共に、隣席のパチンコ機Ａとの間に
エアカーテンをつくり、煙草煙の進入を防止することが
できるので、ホール内を衛生的に保つことができ、ま
た、エアコンや空気清浄機にかかる負担を減らすことが
できる。

【００２９】上記以外の例として、各膳板部材１、１１
の各吸殻ダクト４、１４を連結する場合、吸殻ダクト
４、１４を断面略真円形状に成形し、この吸殻ダクト
４、１４に市販のパイプを挿入して溶着し、パイプの他
端部をサンクションホース２０に挿入して溶着し、更
に、接続時に生じる間隙を塞ぐようにすれば、上記した
閉塞板１７を取付けることなくサンクションホース２０
と吸殻ダクト４、１４を簡単に接続できる。

【００３０】

【発明の効果】従って、本発明によると、煙草の吸殻な
どを効率良く回収できることは勿論のこと、装置がコン
パクトに形成可能であるので簡単に設置することがで
き、また、既設の膳板に対しても容易に取付けを行うこ
とが可能であるので新規或は既設のパチンコホールに簡
易に設置できると共に、左程スペースも占有することな
く著しく省力化に寄与することを可能としたパチンコ用
吸殻等の集塵装置である。

【００３１】更には、膳板部材に設けたエアダクトより
空気を噴出させてホール内の汚れた空気を上部に設置し
た空調設備等に合理的に上昇させて吸煙し、もってクリ
ーンな空気に保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ用吸殻等の集塵装置の膳板部
材を示す縦断面図である。

【図２】図１の他の例を示す縦断面図である。

【図３】灰皿部分を示す部分拡大参考図である。

【図４】閉塞板の正面図である。

【図５】吸殻ダクトの端部付近を示す拡大参考図であ
る。

【図６】開閉蓋を示す拡大参考図である。

【図７】本発明の集塵装置を示す概略正面図である。

【図８】図７の平面図である。

【符号の説明】

１、１１ 膳板 ３、１３ エアダクト ４、１４ 吸殻ダクト １０ 灰皿 ２６ 集塵機（スイーパ） Ａ、Ａ′ パチンコ機 Ｂ、Ｂ′ 島台 Ｃ 吸殻

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ機の島台に設けた膳板取付位置
   に吸殻ダクトを有する長尺状の膳板部材を膳板として配
   設し、または、膳板の下面にこの膳板部材を取付け、前
   記膳板取付位置に灰皿を着脱自在に設けると共に、一端
   を被蓋した吸殻ダクトの他端部より着脱可能に取付けた
   集塵機で吸殻を集塵するようにしたパチンコ用吸殻等の
   集塵装置。
2. 【請求項２】 膳板部材に吸殻ダクトと共に、エアダク
   トを設けて、エアを噴出するようにした請求項１に記載
   のパチンコ用吸殻等の集塵装置。