JP2001127293A - ユニポーラトランジスタ - Google Patents

ユニポーラトランジスタ

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JP2001127293A
JP2001127293A JP30513899A JP30513899A JP2001127293A JP 2001127293 A JP2001127293 A JP 2001127293A JP 30513899 A JP30513899 A JP 30513899A JP 30513899 A JP30513899 A JP 30513899A JP 2001127293 A JP2001127293 A JP 2001127293A
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JP
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mosfet
unipolar transistor
diode
current
voltage
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Withdrawn
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JP30513899A
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English (en)
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Shigenori Kinoshita
繁則 木下
Koichi Ueki
浩一 植木
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インバータなどの半導体電力変換回路に使用さ
れる自己消弧形素子の特性を改善し、変換効率の向上を
計る。 【解決手段】ユニポーラトランジスタとしてのMOSF
ETの寄生ダイオードの周波数特性を改善する手法によ
り立ち上がり電圧をより大きくし、MOSFETのオン
電圧より、該立ち上がり電圧を大きくして、ゲートオン
の状態でのMOSFETの電流は双方向に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はユニポーラトラン
ジスタの特性に関する。
【0002】
【従来の技術】単にトランジスタと称されるものには、
ユニポーラトランジスタとバイポーラトランジスタとが
あり、図5はバイポーラトランジスタの代表的なオン特
性を示す。図6は図5に示したオン特性を有する代表的
なバイポーラトランジスタであるIGBTの素子断面の
基本構造の一部を示し、この基本構造は周知である。
【0003】すなわち図5から明らかなように、バイポ
ーラトランジスタ特有の立ち上がり電圧V0 を示してい
る。この立ち上がり電圧V0 はIGBTにおける出力ト
ランジスタが1段では1ボルト程度、また、ダーリント
ン接続の3段では3ボルト程度になる。
【0004】図7は、図5,6に示した特性,構造のI
GBTをブリッジ接続構成のインバータに適用した場合
の1アーム分の回路構成図であり、10は上アーム、2
0は下アーム、100,200はIGBT、101,20
1はIGBT100,200それぞれに逆並列接続され
たダイオード、11,21はIGBT100,200そ
れぞれのゲート駆動回路である。
【0005】図7において、周知の如く、出力端子AC
の電流は交流となるので、各IGBTには逆並列にダイ
オード101、201を接続している。
【0006】また図7において、ダイオード101,2
01もバイポーラ型素子であるので、図8に示した電圧
ー電流特性をもっている。
【0007】図7に示した上,下アーム10,20の順
方向と逆方向に通流した場合の電圧ー電流特性は、図9
に示す如く、順方向通流、逆方向通流ともバイポーラト
ランジスタ及びダイオードの立ち上がり電圧をもった特
性となる。V0tがIGBTの立ち上がり電圧で、V0d
逆並列ダイオードの立ち上がり電圧である。
【0008】この種のインバータとしては、各半導体素
子通流時の損失を低減するために、IGBT,ダイオー
ドそれぞれの立ち上がり電圧をできるだけ低くしてい
る。
【0009】次に、ユニポーラトランジスタであるMO
SFETの代表的な素子断面の基本構造の一部を前述の
図6に対比した形で図10に示し、MOSFETはFE
T部50と、FETの構造上内蔵される寄生ダイオード
部51とで構成される。
【0010】ブリッジ構成のインバータなどにおいて
は、一般にMOSFETもIGBTと同様の使い方をす
る。すなわち、各アームの順方向通流時はMOSFET
のゲートをオンし、逆方向通流時には寄生ダイオードに
通流する。このような使い方のMOSFETの電圧―電
流特性を図9に対比した形で図11に示す。
【0011】すなわち、図11に示す如く、順方向の電
圧―電流特性はMOSFET特性であるユニポーラ特性
となり、逆方向電圧−電流特性はダイオード特性である
バイポーラ特性になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】インバータなどの半導
体電力変換器を実現する上での大きな課題は変換効率の
向上、装置の性能向上、装置の小型・軽量化と低コスト
化である。
【0013】図12はバイポーラトランジスタを用いた
3相インバータの負荷の大きさと変換効率の関係の一例
を示したものである。この関係図から明らかなように、
負荷が軽くなると変換効率が大きく下がってしまい、特
に、省エネの観点からインバータを始めとする半導体電
力変換器の軽負荷時の変換効率向上が大きな課題となっ
ている。
【0014】なお、軽負荷時の変換効率向上策として、
下記1),2)項が効果的である。
【0015】1)双方向ともユニポーラ型特性にする。
【0016】2)スイッチング損失を実質的に無視でき
る程度にスイッチング性能を高める。 上記1),2)項を満足する理想的な素子とした場合の
電圧―電流特性を図13に示す。この素子で、スイッチ
ング損失を零にした変換効率特性を、前述の図12に対
比した形で示したのが図14であり、実線特性が図13
に示す素子であり、破線特性が図12の再掲特性であ
る。
【0017】さて、前述の変換効率向上策が期待できる
素子としてMOSFETがある。この素子は前述した通
り、順方向通流時はFETのユニポーラ型となるが、逆
方向通流時の特性は寄生ダイオードのバイポーラ型素子
となってしまう。現状では順・逆方向ともユニポーラ型
動作の半導体素子が実現できていない。この実現が大き
く待たれるところとなっている。更に、現状のMOSF
ETはユニポーラ型であるので、動作スイッチング周波
数はバイポーラ型の10倍程度高くなっているが、寄生
ダイオードはバイポーラ型であり、この寄生ダイオード
のスイッチング周波数はIGBT並みで、MOSFET
の1/10程度となってしまう。MOSFETの寄生ダ
イオードの高速化も大きな課題となっている。
【0018】この発明の目的は、前記変換効率を改善で
きる特性を有するユニポーラトランジスタを提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この第1の発明は、ユニ
ポーラトランジスタとは逆並列の向きに寄生ダイオード
を内蔵したユニポーラトランジスタであって、前記寄生
ダイオードの立ち上がり電圧を、前記ユニポーラトラン
ジスタがオン状態で規定電流を通流したときに生ずるオ
ン電圧以上に設定したことを特徴とする。
【0020】第2の発明は前記第1の発明のユニポーラ
トランジスタにおいて、前記寄生ダイオードの動作可能
スイッチング周波数を、前記ユニポーラトランジスタの
スイッチング周波数とほぼ同じにしたことを特徴とす
る。
【0021】第3の発明は前記第1又は第2の発明のユ
ニポーラトランジスタにおいて、前記ユニポーラトラン
ジスタは、MOSFETとしたことを特徴とする。
【0022】第4の発明は前記第1第3のいずれかの発
明のユニポーラトランジスタにおいて、前記ユニポーラ
トランジスタの前記規定電流は、該トランジスタの絶対
最大定格としたことを特徴とする。
【0023】この発明は、下記,項に着目してなさ
れたものである。
【0024】.素子構造上MOSFETはユニポーラ
型素子で双方向に通流可能である。
【0025】.寄生ダイオードはバイポーラ型素子で
あり、該ダイオードを高速化すると立ち上がり電圧は増
大する。
【0026】すなわち、寄生ダイオードを立ち上がり電
圧をMOSFETの規定電流通流時のオン電圧以上にす
ると共に、該ダイオードのスイッチング周波数をMOS
FETのスイッチング周波数と同等程度にし、上記の
双方向通流可能な領域でMOSFETを動作させる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す特性図であり、MOSFETのゲートオン時の順方向
通流と逆方向通流の電圧―電流特性について表してお
り、動作範囲(電流値の大きさで示す)が順方向ではI
f 、逆方向ではIr で示してある。更に、寄生ダイオー
ドの立ち上がり電圧V0 をMOSFETに発生する電圧
t より高くしている。
【0028】図2はこの発明の特性を実現するためのM
OSFETの構造の一例を示し、図10に示した従来の
MOSFETと同一構造の場合で示してあり、同一構成
要素には同一符号または名称を付している。
【0029】すなわち図2において、1はMOSFET
部52に内蔵される寄生ダイオード部で、動作周波数は
MOSFET部52と同じ周波数性能にする。
【0030】一般に、ダイオードの動作周波数の制限は
ダイオードの逆回復特性で決定される。図3はダイオー
ドオフ時の動作を示す波形図であり、(a)がダイオー
ド電流波形、(b)はダイオード電圧波形、(c)はオ
フ時にダイオードに発生する損失波形をそれぞれ示す。
図3(a)の波形で斜線部の電流がダイオードオフ時の
逆回復電流である。ダイオードオフ時に発生する損失波
形は図3(a)の電流と図3(b)の電圧の積となる。
このダイオードのスイッチング損失は、図3(c)の損
失波形の積分値のスイッチング周波数倍となる。図3で
太線が従来のMOSFETの寄生ダイオードの特性を示してい
る。
【0031】すなわち図2に示したダイオード部1は、
MOSFETの動作周波数での作動可能なスイッチング
損失になる値の逆回復電流にし、従って、図3の細線で
示す如く、寄生ダイオードの高速化によって、逆回復電
流を大きく低減させ、この電流によって発生する損失を
大きく低減させる。
【0032】この発明によるMOSFETのダイオード
部の高速化(高周波数化)は、従来のMOSFETのダ
イオード部や単なるダイドード素子の高周波化と同じ手
法で実現できる。ここでは、詳述は省略するが、例え
ば、白金などの重金属の拡散や電子線照射などによって
ドレイン領域へのライフタイムキラーの導入により行う
ことができる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、順方向,逆方向とも
ユニポーラ特性にしたので、素子発生損失を大幅に低減
できる。
【0034】図4はその効果を説明する波形図であり、
(a)は素子電流波形で双方向共、正弦波電流の場合で
示し、(b)は素子電圧波形で細線がIGBT、太線が
この発明のMOSFETの場合を示し、(c)は素子に
発生する損失で細線がIGBT、太線がこの発明のMO
SFETの場合を示している。図3(c)で斜線部分が
この発明によって改善される損失部分を示している。
【0035】図4から明らかなように、この発明による
ユニポーラトランジスタとしてのMOSFETは、該素
子に発生する損失が大幅に低減していることを示してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す特性図
【図2】この発明の実施例を示す断面図
【図3】MOSFETの寄生ダイオード特性を説明する
波形図
【図4】この発明の効果を説明する波形図
【図5】IGBTの特性を説明する波形図
【図6】代表的なIGBTの素子断面構造図
【図7】IGBTを用いたインバータの回路構成図
【図8】ダイオードの特性を説明する波形図
【図9】図7の動作を説明する波形図
【図10】従来のMOSFETの素子断面構造図
【図11】図10の特性を説明する波形図
【図12】IGBTを適用したインバータの変換効率特
性図
【図13】理想的なユニポーラ型素子の特性図
【図14】図13の特性を有する素子を用いた場合の変
換効率特性図
【符号の説明】
1,51…MOSFETの寄生ダイオード部、10…上
アーム、20…下アー、ム、11,21…ゲート駆動回
路、52…MOSFETのFET部、100,200…
IGBT、101,201…ダイオード。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニポーラトランジスタとは逆並列の向
    きに寄生ダイオードを内蔵したユニポーラトランジスタ
    であって、 前記寄生ダイオードの立ち上がり電圧を、前記ユニポー
    ラトランジスタがオン状態で規定電流を通流したときに
    生ずるオン電圧以上に設定したことを特徴とするユニポ
    ーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニポーラトランジス
    タにおいて、 前記寄生ダイオードの動作可能スイッチング周波数を、
    前記ユニポーラトランジスタのスイッチング周波数とほ
    ぼ同じにしたことを特徴とするユニポーラトランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のユニポーラトラ
    ンジスタにおいて、 前記ユニポーラトランジスタは、MOSFETとしたこ
    とを特徴とするユニポーラトランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のユニ
    ポーラトランジスタにおいて、 前記ユニポーラトランジスタの前記規定電流は、該トラ
    ンジスタの絶対最大定格としたことを特徴とするユニポ
    ーラトランジスタ。
JP30513899A 1999-10-27 1999-10-27 ユニポーラトランジスタ Withdrawn JP2001127293A (ja)

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PCT/JP2000/007510 WO2001031786A1 (fr) 1999-10-27 2000-10-26 Transistor unipolaire et convertisseur de puissance equipe de celui-ci
EP00970104A EP1227588A1 (en) 1999-10-27 2000-10-26 Unipolar transistor and power converter comprising it
KR1020027005432A KR20020059652A (ko) 1999-10-27 2000-10-26 유니폴라 트랜지스터 및 이 유니폴라 트랜지스터를 구비한전력 컨버터

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