JP2001127192A - 半導体素子搭載用基板 - Google Patents
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- H01L2924/153—Connection portion
- H01L2924/1531—Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
- H01L2924/15311—Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波信号の伝送損失、歪み等の劣化が殆どな
く、高密度配線パターン化し得、また半導体素子基板を
多層化する場合にその層数を低減できる。 【解決手段】絶縁基板の主面上の所定領域に設けられた
半導体素子の搭載部2tと、搭載部2t内の周辺側に半
導体素子の接続端子に対応して3列に略等間隔で配列さ
れた電極パッド10a〜10h,11a〜11h,12
a〜12hと、搭載部2tより周辺側に向かって被着形
成され、各電極パッドに接続されるとともに搭載部2t
の中央側の電極パッド11a〜11h,12a〜12h
からは最も周辺側の第1列の電極パッド10a〜10h
間を通して引き出されている引き出し線4とを具備し、
引き出し線4は、搭載部2tの最も中央側の電極パッド
12a〜12hと隣接する列の電極パッド11a〜11
hとの間から、第1列の電極パッド10a〜10hの外
側までの領域で、細線化されている。
く、高密度配線パターン化し得、また半導体素子基板を
多層化する場合にその層数を低減できる。 【解決手段】絶縁基板の主面上の所定領域に設けられた
半導体素子の搭載部2tと、搭載部2t内の周辺側に半
導体素子の接続端子に対応して3列に略等間隔で配列さ
れた電極パッド10a〜10h,11a〜11h,12
a〜12hと、搭載部2tより周辺側に向かって被着形
成され、各電極パッドに接続されるとともに搭載部2t
の中央側の電極パッド11a〜11h,12a〜12h
からは最も周辺側の第1列の電極パッド10a〜10h
間を通して引き出されている引き出し線4とを具備し、
引き出し線4は、搭載部2tの最も中央側の電極パッド
12a〜12hと隣接する列の電極パッド11a〜11
hとの間から、第1列の電極パッド10a〜10hの外
側までの領域で、細線化されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シングルチップパ
ッケージ(SCP),マルチチップパッケージ(MC
M)等の高密度配線用の半導体素子収納用パッケージと
しての半導体素子搭載用基板に関する。
ッケージ(SCP),マルチチップパッケージ(MC
M)等の高密度配線用の半導体素子収納用パッケージと
しての半導体素子搭載用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子搭載用基板(以下、半
導体素子基板という)を図2〜図5に示す。図2は半導
体素子基板の平面図であり、2は半導体素子基板、2t
は半導体素子基板2の中央部に形成された半導体素子の
搭載部、4は搭載部2tの周縁部に形成されかつ半導体
素子の端子電極,ピン等の接続端子と接続される電極パ
ッド10,11に接続される外部接続用の引き出し線、
10,11は半導体素子基板2の搭載部2tの周縁部に
複数列に配列された格子状に形成され、かつ半導体素子
の接続端子と接続される電極パッドである。そして、電
極パッド10,11は搭載部2t周縁の略全周に配置さ
れる。このような半導体素子基板2の搭載部2tに、半
導体ベアチップ等の半導体素子がフリップチップ実装等
の実装構造により搭載される。
導体素子基板という)を図2〜図5に示す。図2は半導
体素子基板の平面図であり、2は半導体素子基板、2t
は半導体素子基板2の中央部に形成された半導体素子の
搭載部、4は搭載部2tの周縁部に形成されかつ半導体
素子の端子電極,ピン等の接続端子と接続される電極パ
ッド10,11に接続される外部接続用の引き出し線、
10,11は半導体素子基板2の搭載部2tの周縁部に
複数列に配列された格子状に形成され、かつ半導体素子
の接続端子と接続される電極パッドである。そして、電
極パッド10,11は搭載部2t周縁の略全周に配置さ
れる。このような半導体素子基板2の搭載部2tに、半
導体ベアチップ等の半導体素子がフリップチップ実装等
の実装構造により搭載される。
【0003】図3は上記電極パッド10,11部および
それに接続された引き出し線4の一部を拡大した部分拡
大平面図であり、電極パッド10,11は2列に配列さ
れた格子状に形成されている。また、図4は上記搭載部
2tに半導体素子1を搭載した状態を示す側断面図であ
る。図4において、1はIC,LSI等の半導体素子、
3は半導体素子1の実装面側に形成された外部接続用の
電極,ピン等の接続部であり、半導体素子基板2の電極
パッド10,11と半田,半田バンプ,半田ボール等に
より接合される。そして、半導体素子基板2は、例えば
ベースとなるセラミック多層基板2nの主面に、薄膜配
線層と有機樹脂絶縁層とを交互に形成した薄膜多層回路
部2mを積層させた構成である。
それに接続された引き出し線4の一部を拡大した部分拡
大平面図であり、電極パッド10,11は2列に配列さ
れた格子状に形成されている。また、図4は上記搭載部
2tに半導体素子1を搭載した状態を示す側断面図であ
る。図4において、1はIC,LSI等の半導体素子、
3は半導体素子1の実装面側に形成された外部接続用の
電極,ピン等の接続部であり、半導体素子基板2の電極
パッド10,11と半田,半田バンプ,半田ボール等に
より接合される。そして、半導体素子基板2は、例えば
ベースとなるセラミック多層基板2nの主面に、薄膜配
線層と有機樹脂絶縁層とを交互に形成した薄膜多層回路
部2mを積層させた構成である。
【0004】このような半導体素子基板2において、半
導体素子1の多電極化,多ピン化に伴い、それらに接続
される電極パッド10,11も多数列に配列した多点格
子状となり、その結果半導体素子基板2の上面(搭載
面)において引き出し線4を全ての電極パッド10,1
1に接続することができなくなる。それは、図3に示す
ように、電極パッド10間のギャップを通して電極パッ
ド11用の引き出し線4を形成しており、電極パッドの
配列数が増加すると電極パッド10間のギャップに多数
の引き出し線4を通すことができなくなるからである。
そして、5に示すように引き出し線4が接続できない電
極パッドについては、半導体素子基板2内部に形成した
ビア導体5を通して外部の回路基板に接続可能にした構
成が提案されている(特開平11−150158号公報
参照)。なお、図5において、2a〜2dは4層構成の
半導体素子基板2の各層、6は半導体素子基板2下面の
半田ボールである。
導体素子1の多電極化,多ピン化に伴い、それらに接続
される電極パッド10,11も多数列に配列した多点格
子状となり、その結果半導体素子基板2の上面(搭載
面)において引き出し線4を全ての電極パッド10,1
1に接続することができなくなる。それは、図3に示す
ように、電極パッド10間のギャップを通して電極パッ
ド11用の引き出し線4を形成しており、電極パッドの
配列数が増加すると電極パッド10間のギャップに多数
の引き出し線4を通すことができなくなるからである。
そして、5に示すように引き出し線4が接続できない電
極パッドについては、半導体素子基板2内部に形成した
ビア導体5を通して外部の回路基板に接続可能にした構
成が提案されている(特開平11−150158号公報
参照)。なお、図5において、2a〜2dは4層構成の
半導体素子基板2の各層、6は半導体素子基板2下面の
半田ボールである。
【0005】そして、この場合、電極パッド10間のギ
ャップに通すことができる引き出し線4の本数が少なく
なると、半導体素子基板2の薄膜多層回路部2mの層数
を増やす必要がある。最終的に、薄膜多層回路部2mの
層数は、引き出し線4が最も高密度である部分の配線ル
ールにより決定される。即ち、電極パッドの配列数(列
数)と、最も外側の電極パッド10間のギャップに通す
ことができる引き出し線4の本数とにより決定される。
例えば、電極パッドの配列数が3で、電極パッド10間
のギャップに通すことができる引き出し線4の本数が1
本の場合、薄膜多層回路部2mの薄膜配線膜層は2層以
上形成しなければならないことになる。また、電極パッ
ドの配列数が3で、電極パッド10間のギャップに通す
ことができる引き出し線4の本数が2本の場合、薄膜多
層回路部2mの薄膜配線膜層は1層形成すればよいこと
になる。
ャップに通すことができる引き出し線4の本数が少なく
なると、半導体素子基板2の薄膜多層回路部2mの層数
を増やす必要がある。最終的に、薄膜多層回路部2mの
層数は、引き出し線4が最も高密度である部分の配線ル
ールにより決定される。即ち、電極パッドの配列数(列
数)と、最も外側の電極パッド10間のギャップに通す
ことができる引き出し線4の本数とにより決定される。
例えば、電極パッドの配列数が3で、電極パッド10間
のギャップに通すことができる引き出し線4の本数が1
本の場合、薄膜多層回路部2mの薄膜配線膜層は2層以
上形成しなければならないことになる。また、電極パッ
ドの配列数が3で、電極パッド10間のギャップに通す
ことができる引き出し線4の本数が2本の場合、薄膜多
層回路部2mの薄膜配線膜層は1層形成すればよいこと
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体素子基板2においては、半導体素子1の多ピ
ン化とともに半導体素子基板2の小型化が要望されてお
り、そのため引き出し線4等の配線のより細線化,微細
化が必要になっているが、配線の幅を徒に小さくすると
電気抵抗が大きくなるため損失が増大し、所望の電気的
特性が得られないという問題があった。逆に、電気的特
性を優先して配線幅を大きくすると、上述した如く電極
パッド10,10間に通すことのできる引き出し線4の
本数が減少し、配線が不可能になったり、また半導体素
子基板2の薄膜多層回路部2mの層数が増加しすぎる
と、多層化により形状精度が劣化して製造歩留りが低下
するという問題、およびビア導体5と配線との接合ずれ
が生じ易くなるという問題が発生していた。
来の半導体素子基板2においては、半導体素子1の多ピ
ン化とともに半導体素子基板2の小型化が要望されてお
り、そのため引き出し線4等の配線のより細線化,微細
化が必要になっているが、配線の幅を徒に小さくすると
電気抵抗が大きくなるため損失が増大し、所望の電気的
特性が得られないという問題があった。逆に、電気的特
性を優先して配線幅を大きくすると、上述した如く電極
パッド10,10間に通すことのできる引き出し線4の
本数が減少し、配線が不可能になったり、また半導体素
子基板2の薄膜多層回路部2mの層数が増加しすぎる
と、多層化により形状精度が劣化して製造歩留りが低下
するという問題、およびビア導体5と配線との接合ずれ
が生じ易くなるという問題が発生していた。
【0007】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、信号の伝送損失が殆どな
く所望の電気的特性が得られる高密度配線パターンが得
られるとともに、半導体素子基板の薄膜多層回路部を多
層化する場合であってもその層数を低減できるものとす
ることにある。
れたものであり、その目的は、信号の伝送損失が殆どな
く所望の電気的特性が得られる高密度配線パターンが得
られるとともに、半導体素子基板の薄膜多層回路部を多
層化する場合であってもその層数を低減できるものとす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子搭載
用基板は、絶縁基板の主面上の所定領域に設けられた半
導体素子の搭載部と、該搭載部内の周辺側に前記半導体
素子の接続端子に対応して複数列に略等間隔で配列され
た電極パッドと、前記搭載部より前記絶縁基板の周辺側
に向かって被着形成され、前記各電極パッドに接続され
るとともに前記搭載部の中央側の電極パッドからは最も
周辺側に配列された第1列の電極パッド間を通して引き
出されている引き出し線とを具備する半導体素子搭載用
基板において、前記引き出し線は、前記搭載部の最も中
央側の電極パッドと隣接する列の電極パッドとの間か
ら、前記第1列の電極パッドの外側までの領域で、細線
化されていることを特徴とする。
用基板は、絶縁基板の主面上の所定領域に設けられた半
導体素子の搭載部と、該搭載部内の周辺側に前記半導体
素子の接続端子に対応して複数列に略等間隔で配列され
た電極パッドと、前記搭載部より前記絶縁基板の周辺側
に向かって被着形成され、前記各電極パッドに接続され
るとともに前記搭載部の中央側の電極パッドからは最も
周辺側に配列された第1列の電極パッド間を通して引き
出されている引き出し線とを具備する半導体素子搭載用
基板において、前記引き出し線は、前記搭載部の最も中
央側の電極パッドと隣接する列の電極パッドとの間か
ら、前記第1列の電極パッドの外側までの領域で、細線
化されていることを特徴とする。
【0009】本発明は、上記構成により、信号の伝送損
失が殆どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとと
もに高密度配線パターンが得られ、また電極パッドの配
列数をより多く配置できるため半導体素子基板を多層化
する場合であってもその層数を低減できるという作用効
果を有する。
失が殆どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとと
もに高密度配線パターンが得られ、また電極パッドの配
列数をより多く配置できるため半導体素子基板を多層化
する場合であってもその層数を低減できるという作用効
果を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の半導体素子基板について
以下に説明する。図1は、本発明の半導体素子基板の電
極パッドおよび引き出し線部の部分拡大平面図であり、
半導体素子基板全体の基本構成は図2と同様である。図
1において、4は、各電極パッド10a〜10h,11
a〜11h,12a〜12hに接続されるとともに、半
導体素子の搭載部(同図の矢印B側の領域)より周辺側
(同図の矢印A側の領域)に向かって被着形成された引
き出し線であり、搭載部の中央側の電極パッド11a〜
11h,12a〜12hからは最も周辺側に配列された
第1列の電極パッド10a〜10h間を通して引き出さ
れている。
以下に説明する。図1は、本発明の半導体素子基板の電
極パッドおよび引き出し線部の部分拡大平面図であり、
半導体素子基板全体の基本構成は図2と同様である。図
1において、4は、各電極パッド10a〜10h,11
a〜11h,12a〜12hに接続されるとともに、半
導体素子の搭載部(同図の矢印B側の領域)より周辺側
(同図の矢印A側の領域)に向かって被着形成された引
き出し線であり、搭載部の中央側の電極パッド11a〜
11h,12a〜12hからは最も周辺側に配列された
第1列の電極パッド10a〜10h間を通して引き出さ
れている。
【0011】また、10a〜10hは搭載部の最も周辺
側に配列された第1列の電極パッド、11a〜11hは
周辺側から2番目に配列された第2列の電極パッド、1
2a〜12hは搭載部の最も中央側の第3列(nを列数
とし2以上の整数とした場合n=3)の電極パッドであ
る。なお、これらの電極パッド10a〜10h,11a
〜11h,12a〜12hは、搭載部内の周辺部に3列
に略等間隔で配列されている。
側に配列された第1列の電極パッド、11a〜11hは
周辺側から2番目に配列された第2列の電極パッド、1
2a〜12hは搭載部の最も中央側の第3列(nを列数
とし2以上の整数とした場合n=3)の電極パッドであ
る。なお、これらの電極パッド10a〜10h,11a
〜11h,12a〜12hは、搭載部内の周辺部に3列
に略等間隔で配列されている。
【0012】本発明において、搭載部の最も中央側の第
3列の電極パッド12a〜12hと隣接する第2列の電
極パッド11a〜11hとの間から、第1列の電極パッ
ド10a〜10hの外側{周辺側に所定距離L(図1)
超えた箇所}までの領域で、引き出し線4の幅が他の部
分よりも細線化されている。引き出し線4の幅は、同じ
薄膜配線層では、特性インピーダンスを一定にするため
に、できるだけ同じ幅で形成していくのが良く、その幅
は5〜200μm程度が良い。5μm未満では、表面の
凹凸のため断線し易くなり、200μmを超えると、半
導体素子基板全体が大きくなりすぎる。
3列の電極パッド12a〜12hと隣接する第2列の電
極パッド11a〜11hとの間から、第1列の電極パッ
ド10a〜10hの外側{周辺側に所定距離L(図1)
超えた箇所}までの領域で、引き出し線4の幅が他の部
分よりも細線化されている。引き出し線4の幅は、同じ
薄膜配線層では、特性インピーダンスを一定にするため
に、できるだけ同じ幅で形成していくのが良く、その幅
は5〜200μm程度が良い。5μm未満では、表面の
凹凸のため断線し易くなり、200μmを超えると、半
導体素子基板全体が大きくなりすぎる。
【0013】引き出し線4の細線化されている部分の幅
は、太い部分の1/4〜3/4の幅とするのが好まし
く、1/4未満では線幅の変化が大きすぎて変化部で信
号の反射等が生じ、信号の伝送損失が大きくなり、3/
4を超えると線幅の細線化の程度が小さく、第1列の電
極パッド10a〜10hの電極パッド間を通過できる引
き出し線4の本数を増やすことができなくなる。特に好
ましくは、引き出し線4の細線化されている部分の幅
を、太い部分の1/2程度とすることである。具体的に
は、引き出し線4の太い部分の幅を20μmとした場
合、細線化されている部分の幅を5〜15μmとし、特
に10μm程度が良い。
は、太い部分の1/4〜3/4の幅とするのが好まし
く、1/4未満では線幅の変化が大きすぎて変化部で信
号の反射等が生じ、信号の伝送損失が大きくなり、3/
4を超えると線幅の細線化の程度が小さく、第1列の電
極パッド10a〜10hの電極パッド間を通過できる引
き出し線4の本数を増やすことができなくなる。特に好
ましくは、引き出し線4の細線化されている部分の幅
を、太い部分の1/2程度とすることである。具体的に
は、引き出し線4の太い部分の幅を20μmとした場
合、細線化されている部分の幅を5〜15μmとし、特
に10μm程度が良い。
【0014】また、上記所定距離Lは0.5mm以下が
良く、0.5mmを超えると引き出し線4の特性インピ
ーダンスのずれが大きくなり、信号の伝送損失が大きく
なる。より好ましくは0.3mm以下がよい。特に、所
定距離Lの前記範囲は、引き出し線4の太い部分の幅を
20μmとし、細線化された部分の幅を10μmとした
場合に対して好ましい。
良く、0.5mmを超えると引き出し線4の特性インピ
ーダンスのずれが大きくなり、信号の伝送損失が大きく
なる。より好ましくは0.3mm以下がよい。特に、所
定距離Lの前記範囲は、引き出し線4の太い部分の幅を
20μmとし、細線化された部分の幅を10μmとした
場合に対して好ましい。
【0015】本発明の半導体素子基板は絶縁基板から成
り、その絶縁基板は、例えば図4に示したようなベース
となるセラミック多層基板とその上の薄膜多層回路部と
から成る。ベースとなるセラミック多層基板は、酸化ア
ルミニウム(Al2 O3 )質焼結体,ムライト(3Al
2 O3 ・2SiO2 )質焼結体,炭化珪素(SiC)質
焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,ガラス
セラミック焼結体等の電気絶縁材料からなる。例えば、
酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、酸化アルミニ
ウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等
の原料粉末に、適当な有機樹脂バインダー,可塑剤,溶
剤を添加混合して泥漿物を作るとともに、その泥漿物を
ドクターブレード法やカレンダーロール法を用いること
によってグリーンシート(生シート)と成し、しかる後
そのグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すととも
にこれを複数枚積層し、約1600℃の温度で焼結する
ことによって作製される。
り、その絶縁基板は、例えば図4に示したようなベース
となるセラミック多層基板とその上の薄膜多層回路部と
から成る。ベースとなるセラミック多層基板は、酸化ア
ルミニウム(Al2 O3 )質焼結体,ムライト(3Al
2 O3 ・2SiO2 )質焼結体,炭化珪素(SiC)質
焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,ガラス
セラミック焼結体等の電気絶縁材料からなる。例えば、
酸化アルミニウム質焼結体からなる場合、酸化アルミニ
ウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等
の原料粉末に、適当な有機樹脂バインダー,可塑剤,溶
剤を添加混合して泥漿物を作るとともに、その泥漿物を
ドクターブレード法やカレンダーロール法を用いること
によってグリーンシート(生シート)と成し、しかる後
そのグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すととも
にこれを複数枚積層し、約1600℃の温度で焼結する
ことによって作製される。
【0016】また、セラミック多層基板の内部および表
面には、複数層のメタライズ配線層および接続パッドが
被着形成されるが、これらのメタライズ配線層および接
続パッドはW,Mo,Mn等の高融点金属からなり、こ
の高融点金属の粉末に適当な有機樹脂バインダー,可塑
剤,溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、上記グリ
ーンシートに予め公知のスクリーン印刷法により所定パ
ターンに印刷塗布しておくことによって、セラミック多
層基板の所定位置に被着形成される。
面には、複数層のメタライズ配線層および接続パッドが
被着形成されるが、これらのメタライズ配線層および接
続パッドはW,Mo,Mn等の高融点金属からなり、こ
の高融点金属の粉末に適当な有機樹脂バインダー,可塑
剤,溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、上記グリ
ーンシートに予め公知のスクリーン印刷法により所定パ
ターンに印刷塗布しておくことによって、セラミック多
層基板の所定位置に被着形成される。
【0017】そして、このセラミック多層基板の半導体
素子搭載側の主面に、薄膜多層回路部を形成する。この
薄膜多層回路部は以下のようにして形成される。セラミ
ック多層基板の半導体素子搭載側の主面に、スパッタリ
ング法,蒸着法,メッキ法等により、例えばTi層,T
i−W合金層,Cu層,Cr層を順次積層させた4層構
成の薄膜配線層を形成し、フォトリソグラフィ法によっ
てパターン加工する。続いて、ポリイミド,BCB(ベ
ンゾシクロブテン),エポキシ樹脂等の高分子有機樹脂
材料からなる絶縁樹脂層をスピンコート法,印刷法等に
より形成し、上層の薄膜配線層と電気的に接続するため
のスルーホールを絶縁樹脂層にフォトリソグラフィ法,
レーザ法等により形成する。
素子搭載側の主面に、薄膜多層回路部を形成する。この
薄膜多層回路部は以下のようにして形成される。セラミ
ック多層基板の半導体素子搭載側の主面に、スパッタリ
ング法,蒸着法,メッキ法等により、例えばTi層,T
i−W合金層,Cu層,Cr層を順次積層させた4層構
成の薄膜配線層を形成し、フォトリソグラフィ法によっ
てパターン加工する。続いて、ポリイミド,BCB(ベ
ンゾシクロブテン),エポキシ樹脂等の高分子有機樹脂
材料からなる絶縁樹脂層をスピンコート法,印刷法等に
より形成し、上層の薄膜配線層と電気的に接続するため
のスルーホールを絶縁樹脂層にフォトリソグラフィ法,
レーザ法等により形成する。
【0018】絶縁樹脂層の上面には、スパッタリング
法,蒸着法,メッキ法等により薄膜配線層を形成する
が、これは例えばCuを主体とし、Cu層の上下面にそ
れぞれバリア層としてCr,Ti,Mo等を被着させ、
フォトリソグラフィ法によりパターン加工する。また、
上層と電気接続するスルーホールに接続される薄膜配線
層の部分は、バリア層を除去してから上層の薄膜配線層
を被着させる。この後、絶縁樹脂層と薄膜配線層とを繰
返し形成することで、任意の層数の薄膜多層回路部を形
成することが可能となる。最上層の薄膜配線層としての
Cu層上には、メッキ法によりNi層,Au層を形成す
る。なお、セラミック多層基板の上面は、反りや薄膜多
層回路部との密着性を改善するために研磨を施してもよ
い。
法,蒸着法,メッキ法等により薄膜配線層を形成する
が、これは例えばCuを主体とし、Cu層の上下面にそ
れぞれバリア層としてCr,Ti,Mo等を被着させ、
フォトリソグラフィ法によりパターン加工する。また、
上層と電気接続するスルーホールに接続される薄膜配線
層の部分は、バリア層を除去してから上層の薄膜配線層
を被着させる。この後、絶縁樹脂層と薄膜配線層とを繰
返し形成することで、任意の層数の薄膜多層回路部を形
成することが可能となる。最上層の薄膜配線層としての
Cu層上には、メッキ法によりNi層,Au層を形成す
る。なお、セラミック多層基板の上面は、反りや薄膜多
層回路部との密着性を改善するために研磨を施してもよ
い。
【0019】本発明において、電極パッド10a〜10
h,11a〜11h,12a〜12hおよび引き出し線
4はCu,Al,Au,Ag,Pt,これらの金属元素
の1種以上を主成分として含む合金等から成り、これら
の金属および合金は電気抵抗が小さく、形状の加工性に
優れるという点で好適である。
h,11a〜11h,12a〜12hおよび引き出し線
4はCu,Al,Au,Ag,Pt,これらの金属元素
の1種以上を主成分として含む合金等から成り、これら
の金属および合金は電気抵抗が小さく、形状の加工性に
優れるという点で好適である。
【0020】また、引き出し線4の太い部分の幅が20
μm程度の場合、一つの電極パッドの直径は50μm程
度であり、電極パッドと電極パッドとのピッチは100
μm程度である。従って、電極パッドと電極パッドとの
間隔(ギャップ)は50μm程度である。この場合、引
き出し線4間の間隔は、太い部分で15μm程度、細い
部分で10〜15μm程度である。これらの値(パラメ
ータ)については特に限定するものではなく、搭載され
る半導体素子のピンのサイズ,ピッチ等に合致させて形
成されるものである。但し、上記の如く引き出し線4間
の間隔は細い部分で10〜15μmが良く、10μm未
満では引き出し線4間に容量結合が発生し易くなるとと
もに、形成の位置精度の点で短絡し易くなる。15μm
を超えると、電極パッド側に接触し易くなるとともに、
第1列の電極パッド10a〜10hの電極パッド間に通
すことができる引き出し線4の本数が低減する。
μm程度の場合、一つの電極パッドの直径は50μm程
度であり、電極パッドと電極パッドとのピッチは100
μm程度である。従って、電極パッドと電極パッドとの
間隔(ギャップ)は50μm程度である。この場合、引
き出し線4間の間隔は、太い部分で15μm程度、細い
部分で10〜15μm程度である。これらの値(パラメ
ータ)については特に限定するものではなく、搭載され
る半導体素子のピンのサイズ,ピッチ等に合致させて形
成されるものである。但し、上記の如く引き出し線4間
の間隔は細い部分で10〜15μmが良く、10μm未
満では引き出し線4間に容量結合が発生し易くなるとと
もに、形成の位置精度の点で短絡し易くなる。15μm
を超えると、電極パッド側に接触し易くなるとともに、
第1列の電極パッド10a〜10hの電極パッド間に通
すことができる引き出し線4の本数が低減する。
【0021】上記実施形態では、第3列の電極パッド1
2a〜12hと引き出し線4との接続部は太くなってお
り、第3列の電極パッド12a〜12hと第2列の電極
パッド11a〜11hとの間から細線化されているが、
第3列の電極パッド12a〜12hの接続部まで細線化
しても構わない。
2a〜12hと引き出し線4との接続部は太くなってお
り、第3列の電極パッド12a〜12hと第2列の電極
パッド11a〜11hとの間から細線化されているが、
第3列の電極パッド12a〜12hの接続部まで細線化
しても構わない。
【0022】本発明において、電極パッドの配列の列数
を表すn(nは2以上の整数)は10以下とするのが良
く、10を超えると、図4に示す薄膜多層回路部2mの
絶縁樹脂層の層数が5層以上となり易く、この場合ポリ
イミド等からなる絶縁樹脂層が硬化収縮する際に反りが
発生し、薄膜配線層が断線し易くなる。
を表すn(nは2以上の整数)は10以下とするのが良
く、10を超えると、図4に示す薄膜多層回路部2mの
絶縁樹脂層の層数が5層以上となり易く、この場合ポリ
イミド等からなる絶縁樹脂層が硬化収縮する際に反りが
発生し、薄膜配線層が断線し易くなる。
【0023】また、半導体素子基板の主面全体または搭
載部全体に電極パッドを設けることもでき、この場合は
電極パッドの配列の列数は各種半導体素子基板によって
任意に決定することができる。
載部全体に電極パッドを設けることもでき、この場合は
電極パッドの配列の列数は各種半導体素子基板によって
任意に決定することができる。
【0024】かくして、本発明は、信号の伝送損失が殆
どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとともに高
密度配線パターンが得られ、また電極パッドの配列数を
より多くできるため半導体素子基板を多層化する場合に
もその層数を低減できるという作用効果を有する。
どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとともに高
密度配線パターンが得られ、また電極パッドの配列数を
より多くできるため半導体素子基板を多層化する場合に
もその層数を低減できるという作用効果を有する。
【0025】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更は何等差し支えない。
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更は何等差し支えない。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0027】(実施例)図1の引き出し線4の細線部の
電気的特性を伝送線路モデルにより調査した。即ち、細
線部に相当する伝送線路モデルの線路長を種々に変化さ
せて、伝送される高周波信号の使用周波数における入力
波形に対する出力波形を測定し解析することにより、電
気的特性の劣化が殆どない範囲で最長の線路長を調べ
た。図6にその測定装置および波形解析装置のブロック
回路図を示す。同図において、20は周波数3GHz,
立ち上がり時間33ps,0V〜ピーク電圧2Vの矩形
波を発生する交流電源部、21は前記矩形波である入力
波(VP3)を測定、解析するオシロスコープ、22は
入力側反射波(VP2)を測定、解析するオシロスコー
プ、23は出力側反射波(VP1)を測定、解析するオ
シロスコープ、24は伝送線路モデルの特性インピーダ
ンスZ0の測定部である。
電気的特性を伝送線路モデルにより調査した。即ち、細
線部に相当する伝送線路モデルの線路長を種々に変化さ
せて、伝送される高周波信号の使用周波数における入力
波形に対する出力波形を測定し解析することにより、電
気的特性の劣化が殆どない範囲で最長の線路長を調べ
た。図6にその測定装置および波形解析装置のブロック
回路図を示す。同図において、20は周波数3GHz,
立ち上がり時間33ps,0V〜ピーク電圧2Vの矩形
波を発生する交流電源部、21は前記矩形波である入力
波(VP3)を測定、解析するオシロスコープ、22は
入力側反射波(VP2)を測定、解析するオシロスコー
プ、23は出力側反射波(VP1)を測定、解析するオ
シロスコープ、24は伝送線路モデルの特性インピーダ
ンスZ0の測定部である。
【0028】そして、図7に直方体状の伝送線路モデル
の線路方向(長手方向)に垂直な断面における断面図を
示す。同図(a)は断面の中心部に1本の導体線路が形
成された伝送線路モデル1、(b)は断面の厚さ方向の
中心部に3本の導体線路が平行に形成された伝送線路モ
デル2である。(a)において、30,31は伝送線路
モデル1の上下面に各々形成されたCuから成る接地電
極、32は比誘電率が3.4で1層の厚さH1が約20
μmのポリイミドから成る絶縁体、33は厚さH2が3
μm,幅Wが10μmのCuから成る導体線路である。
また、(b)において、33a,33b,33cは3本
のCuから成る導体線路であり、それぞれの幅Wは10
μm、それらの間隔Gは10μmであり、他の構成は
(a)と同様である。
の線路方向(長手方向)に垂直な断面における断面図を
示す。同図(a)は断面の中心部に1本の導体線路が形
成された伝送線路モデル1、(b)は断面の厚さ方向の
中心部に3本の導体線路が平行に形成された伝送線路モ
デル2である。(a)において、30,31は伝送線路
モデル1の上下面に各々形成されたCuから成る接地電
極、32は比誘電率が3.4で1層の厚さH1が約20
μmのポリイミドから成る絶縁体、33は厚さH2が3
μm,幅Wが10μmのCuから成る導体線路である。
また、(b)において、33a,33b,33cは3本
のCuから成る導体線路であり、それぞれの幅Wは10
μm、それらの間隔Gは10μmであり、他の構成は
(a)と同様である。
【0029】一般に、伝送線路の特性インピーダンスZ
0は50Ωに設定され、この設定における適切な線路幅
は20μm程度であるが、上記伝送線路モデル1,2に
ついて線路幅を10〜20μmとした場合に特性インピ
ーダンスZ0を測定した結果を図8のグラフに示す。同
図に示すように、約65Ωと最も特性インピーダンスZ
0が劣化した、線路幅10μmの伝送線路モデル1につ
いて波形解析を行った。
0は50Ωに設定され、この設定における適切な線路幅
は20μm程度であるが、上記伝送線路モデル1,2に
ついて線路幅を10〜20μmとした場合に特性インピ
ーダンスZ0を測定した結果を図8のグラフに示す。同
図に示すように、約65Ωと最も特性インピーダンスZ
0が劣化した、線路幅10μmの伝送線路モデル1につ
いて波形解析を行った。
【0030】この線路幅10μmの伝送線路モデル1に
ついて、伝送損失等の電気的特性の劣化がどのようなも
のであるかは、使用周波数における入力波形に対する出
力波形に発生するノイズの大きさを解析することによっ
て判断できる。図6の波形解析装置を用い、線路長を
0.3mm,0.6mm,1.5mmとした3種類の伝
送線路モデル1について、使用周波数約3GHz,立ち
上がり時間33ps,0V〜ピーク電圧2Vの矩形波を
入力して、波形解析によるシミュレーション解析を行っ
た。このとき、オシロスコープ21,22,23および
回路上の各負荷部には50Ωの負荷が直列または並列に
接続されているのに対し、伝送線路モデル1の測定部2
4のみが約65Ωとなっているため、測定部24でイン
ピーダンス不整合が生じ、測定部24の前段および後段
で高周波信号の歪み,不要反射波等が発生するものと考
えられる。
ついて、伝送損失等の電気的特性の劣化がどのようなも
のであるかは、使用周波数における入力波形に対する出
力波形に発生するノイズの大きさを解析することによっ
て判断できる。図6の波形解析装置を用い、線路長を
0.3mm,0.6mm,1.5mmとした3種類の伝
送線路モデル1について、使用周波数約3GHz,立ち
上がり時間33ps,0V〜ピーク電圧2Vの矩形波を
入力して、波形解析によるシミュレーション解析を行っ
た。このとき、オシロスコープ21,22,23および
回路上の各負荷部には50Ωの負荷が直列または並列に
接続されているのに対し、伝送線路モデル1の測定部2
4のみが約65Ωとなっているため、測定部24でイン
ピーダンス不整合が生じ、測定部24の前段および後段
で高周波信号の歪み,不要反射波等が発生するものと考
えられる。
【0031】そして、実際の波形測定結果を図9のグラ
フに、線路長によるノイズの解析結果を表1に示す。な
お、図9(a)は入力波の波形を示し縦軸を1Vに規格
化して描いたもののグラフ、図9(b)は出力側反射波
の波形のグラフ、図9(c)は入力側反射波の波形のグ
ラフであり、(b)においてΔX1は出力側反射波ノイ
ズ比であり、(c)においてΔX2は入力側反射波ノイ
ズ比である。
フに、線路長によるノイズの解析結果を表1に示す。な
お、図9(a)は入力波の波形を示し縦軸を1Vに規格
化して描いたもののグラフ、図9(b)は出力側反射波
の波形のグラフ、図9(c)は入力側反射波の波形のグ
ラフであり、(b)においてΔX1は出力側反射波ノイ
ズ比であり、(c)においてΔX2は入力側反射波ノイ
ズ比である。
【0032】
【表1】
【0033】表1より、ΔX1は線路長にあまり影響さ
れないのに対して、ΔX2は線路長の増大に伴って大き
く増加した。これは、線路長が長くなると特性インピー
ダンスZ0の不整合分が入力側反射波にノイズとして発
生していることを示す。
れないのに対して、ΔX2は線路長の増大に伴って大き
く増加した。これは、線路長が長くなると特性インピー
ダンスZ0の不整合分が入力側反射波にノイズとして発
生していることを示す。
【0034】従って、線路幅が10μmで線路長が0.
3mm以下であれば、特性インピーダンスZ0の不整合
による電気的特性の劣化が殆どないことが判明し、引き
出し線4の細線部を、線路幅が10μmの場合、線路長
を0.3mm以下として形成するのが良いことが判っ
た。
3mm以下であれば、特性インピーダンスZ0の不整合
による電気的特性の劣化が殆どないことが判明し、引き
出し線4の細線部を、線路幅が10μmの場合、線路長
を0.3mm以下として形成するのが良いことが判っ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明は、引き出し線が搭載部の最も中
央側の電極パッドと隣接する列の電極パッドとの間か
ら、第1列の電極パッドの外側までの領域で、細線化さ
れていることにより、高周波信号の伝送損失および歪み
等が殆どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとと
もに高密度配線パターンとすることができる。また格子
状に配列された電極パッドの列数をより多くできるた
め、半導体素子基板を多層化する場合にその層数を低減
でき、その結果半導体素子基板の小型化、薄型化がなさ
れ、製造プロセスも削減されるので製造歩留りが向上
し、低コストに製造可能なものとなるという作用効果を
有する。
央側の電極パッドと隣接する列の電極パッドとの間か
ら、第1列の電極パッドの外側までの領域で、細線化さ
れていることにより、高周波信号の伝送損失および歪み
等が殆どなく、従って電気的特性の劣化が殆どないとと
もに高密度配線パターンとすることができる。また格子
状に配列された電極パッドの列数をより多くできるた
め、半導体素子基板を多層化する場合にその層数を低減
でき、その結果半導体素子基板の小型化、薄型化がなさ
れ、製造プロセスも削減されるので製造歩留りが向上
し、低コストに製造可能なものとなるという作用効果を
有する。
【図1】本発明の半導体素子基板における電極パッドお
よび引き出し線部の部分拡大平面図である。
よび引き出し線部の部分拡大平面図である。
【図2】従来の半導体素子基板の基本構成の平面図であ
る。
る。
【図3】従来の半導体素子基板における電極パッドおよ
び引き出し線部の部分拡大平面図である。
び引き出し線部の部分拡大平面図である。
【図4】従来の半導体素子基板の半導体素子の搭載部の
側断面図である。
側断面図である。
【図5】従来の多層化された半導体素子基板の断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の波形解析装置のブロック回路図であ
る。
る。
【図7】本発明の引き出し線をモデル化した伝送線路モ
デルを示し、(a)は導体線路が内部に1本形成された
伝送線路モデル1の断面図、(b)は導体線路が内部に
3本形成された伝送線路モデル2の断面図である。
デルを示し、(a)は導体線路が内部に1本形成された
伝送線路モデル1の断面図、(b)は導体線路が内部に
3本形成された伝送線路モデル2の断面図である。
【図8】図7の伝送線路モデル1,2について、線路幅
を変えてその特性インピーダンスを測定した結果を示す
グラフである。
を変えてその特性インピーダンスを測定した結果を示す
グラフである。
【図9】図6の波形解析装置を用いて線路幅10μmの
伝送線路モデル1の導体線路に所定の高周波信号を入力
した場合の波形変化を示し、(a)は入力波の波形のグ
ラフ、(b)は出力側反射波の波形のグラフ、(c)は
入力側反射波の波形のグラフである。
伝送線路モデル1の導体線路に所定の高周波信号を入力
した場合の波形変化を示し、(a)は入力波の波形のグ
ラフ、(b)は出力側反射波の波形のグラフ、(c)は
入力側反射波の波形のグラフである。
1:半導体素子 2:半導体素子基板 2t:搭載部 4:引き出し線 10a〜10h:第1列の電極パッド 11a〜11h:第2列の電極パッド 12a〜12h:第3列の電極パッド
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁基板の主面上の所定領域に設けられた
半導体素子の搭載部と、該搭載部内の周辺側に前記半導
体素子の接続端子に対応して複数列に略等間隔で配列さ
れた電極パッドと、前記搭載部より前記絶縁基板の周辺
側に向かって被着形成され、前記各電極パッドに接続さ
れるとともに前記搭載部の中央側の電極パッドからは最
も周辺側に配列された第1列の電極パッド間を通して引
き出されている引き出し線とを具備する半導体素子搭載
用基板において、前記引き出し線は、前記搭載部の最も
中央側の電極パッドと隣接する列の電極パッドとの間か
ら、前記第1列の電極パッドの外側までの領域で、細線
化されていることを特徴とする半導体素子搭載用基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30600599A JP2001127192A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 半導体素子搭載用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30600599A JP2001127192A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 半導体素子搭載用基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001127192A true JP2001127192A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17951942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30600599A Pending JP2001127192A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 半導体素子搭載用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001127192A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006245291A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Nec Corp | 伝送線路及び配線形成方法 |
JP2009054957A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Toshiba Corp | 配線基板、この配線基板の設計方法、および電子装置 |
JP2009088063A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nec Electronics Corp | 半導体装置およびその設計方法 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30600599A patent/JP2001127192A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006245291A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Nec Corp | 伝送線路及び配線形成方法 |
JP2009054957A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Toshiba Corp | 配線基板、この配線基板の設計方法、および電子装置 |
US7795993B2 (en) | 2007-08-29 | 2010-09-14 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wiring board, method of designing the same, and electronic apparatus |
JP2009088063A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nec Electronics Corp | 半導体装置およびその設計方法 |
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