JP2001126710A - アルカリ蓄電池およびその製造方法 - Google Patents

アルカリ蓄電池およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001126710A
JP2001126710A JP30511799A JP30511799A JP2001126710A JP 2001126710 A JP2001126710 A JP 2001126710A JP 30511799 A JP30511799 A JP 30511799A JP 30511799 A JP30511799 A JP 30511799A JP 2001126710 A JP2001126710 A JP 2001126710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collector
electrode
welding
sealing body
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30511799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3906001B2 (ja
Inventor
Masahiro Hosoda
正弘 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30511799A priority Critical patent/JP3906001B2/ja
Publication of JP2001126710A publication Critical patent/JP2001126710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3906001B2 publication Critical patent/JP3906001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電体の集電リード部と封口体下面との密着
性を容易にして、集電リード部と封口体下面との溶接部
の溶接強度を大きくし、内部短絡が生じないアルカリ蓄
電池を提供するとともにその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の正極集電体10は略円形状の集
電体部11と、この集電体部11と一体的に形成されて
集電体部11より長方形状に延出する集電リード部14
とから構成され、集電リード部14には切起部15が設
けられている。そして、正極集電体10の集電リード部
14を略直角に折り曲げて渦巻状電極体を金属外装缶内
に挿入した後、切起部15を封口体20の底部23の下
面に接触させ、溶接棒25を切起部15に押し当てて、
溶接棒25に所定の電流を流して、封口体20の底部2
3と切起部15とを抵抗溶接して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方極の端子を兼
ねる開口部を備えた金属製外装缶と、この開口部を密封
する他方極の端子を兼ねる封口体と、外装缶内に組み込
まれる少なくとも正・負極からなる電極群とを備え、こ
の電極群の少なくとも一方の電極端部に集電体が溶着さ
れたアルカリ蓄電池に係り、特に、集電体の接続構造お
よび接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ニッケル−カドミウム蓄電池、
ニッケル−水素化物蓄電池などのアルカリ蓄電池は、正
極板および負極板の間にセパレータを介在させて、これ
らを渦巻状に巻回して渦巻状電極群を形成し、この渦巻
状電極群の上下端部の少なくとも一方に集電体を接続し
て渦巻状電極体を形成する。ついで、この渦巻状電極体
を金属製外装缶に収納して、一方の集電体から延出する
集電リード部を封口体の下面に溶接した後、外装缶の開
口部に絶縁ガスケットを介在させて封口体を装着するこ
とにより密閉して構成するようにしている。
【0003】ここで、図3は上述した集電体の例を模式
的に示す図であり、図4はこの集電体を封口体の下面に
溶接する状態を模式的に示す図である。この集電体30
は、略円形状の集電体部31と、この集電体部31より
延出して封口体40の下面に溶接される集電リード部3
4とからなる。集電体部31には、その中心部に注液用
開口33が配設されているとともに、この注液用開口3
3の周囲には多数の開口32が配設されている。そし
て、注液用開口33および開口32の周縁には集電体部
31より下方に突出する突縁33aおよび32aが設け
られている。また、封口体40は正極キャップ41と、
本体部42とからなり、本体部42には下方に膨出する
底部43が設けられている。なお、正極キャップ41は
正極端子となり、この正極キャップ41と本体部42と
の内部には安全弁が配置されている。
【0004】そして、この集電体30の集電体部31の
開口32の周縁に設けられた突縁32aを渦巻状電極群
(図示せず)より突出する一方の電極の端部の導電端縁
に溶接して渦巻状電極体とした後、この渦巻状電極体を
金属製外装缶(なお、この金属製外装缶の底面は負極端
子となる)内に挿入する。ついで、図4に示すように、
集電リード部34の集電体部31との境界部を略垂直方
向に折り曲げて、集電リード部34を封口体40の本体
部42の底部43の下面に接触させた後、溶接棒45を
集電リード部34に押し当て、溶接電流を流して抵抗溶
接することにより溶接部35が形成され、封口体40と
一方の電極とが電気的に接続されることとなる。
【0005】この後、外装缶内にアルカリ電解液を注入
し、外装缶の開口に絶縁ガスケットを介在させて封口体
40を装着した後、開口の端部をかしめることにより密
閉してアルカリ蓄電池が形成される。このように、集電
リード部34を封口体40の本体部42の底部43の下
面に接触させた後、溶接棒45を集電リード部34に押
し当て、溶接電流を流して抵抗溶接するようにすると、
アーク溶接などに比べて簡単にかつ確実に溶接できるよ
うになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集電リ
ード部34を封口体40の下面に接触させた状態で溶接
棒45を集電リード部34に押し当てるようにすると、
集電リード部34と封口体40の下面とが密着していな
いため、溶接棒45からの加圧力が変動しやすいととも
に溶接電流も変動しやすくなり、溶接ナゲットの径が変
動して溶接強度にばらつきが生じるという問題を生じ
た。また、溶接棒45を加圧するタイミングより溶接棒
45に溶接電流を流すタイミングが早すぎたり、あるい
は溶接電流が大きすぎると、抵抗発熱した部分から溶接
ちりが発生するという問題も生じた。そして、溶接ちり
が発生すると、溶接ちりの中には糸状に繋がったものも
あり、これが電池内部に落下して、正極と負極とのサイ
ドショートを発生させ、最悪の場合は電池としての機能
を果たさなくなるという問題も生じた。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決するため
になされたものであって、集電体の集電リード部と封口
体の下面との密着を容易にして、集電リード部と封口体
の下面との溶接部の溶接強度を一様にするとともに、内
部短絡が生じないアルカリ蓄電池を提供するとともに、
その製造方法を提供することを目的するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するため、本発明のアルカリ蓄電池は、電
極群の一方の電極端部に溶着された集電体部と、この集
電体部から延出して封口体の下面に溶着される集電リー
ド部と、この集電リード部の封口体の下面に溶着される
部分に設けられた切起部とを有する集電体を備え、集電
リード部の切起部が封口体の下面に溶着されている。
【0009】このように、集電体の集電リード部の封口
体の下面に溶着される部分に切起部を有すると、この切
起部は弾力性を有するとともに封口体の底部とより平行
に近い状態にできるため、封口体の下面に容易に密着す
ることとなって、溶接棒の加圧力が一定になるととも
に、溶接電流もばらつかなくなって、切起部と封口体の
下面との溶接部の溶接強度が向上する。このため、内部
抵抗が低く、かつ高率放電に優れるとともに、内部短絡
が生じないアルカリ蓄電池が得られるようになる。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明の
アルカリ蓄電池の製造方法は、集電体部と、この集電体
部から延出する集電リード部と、この集電リード部に設
けられた切起部とを有する集電体の集電体部を電極群の
一方の電極端部に溶接する第1溶接工程と、集電リード
部の切起部を封口体の下面に溶接する第2溶接工程と、
集電リード部が溶接された封口体を金属製外装缶の開口
部に装着してこの開口部を密封する密封工程とを備える
ようにしている。
【0011】このように、第1溶接工程により集電体の
集電体部を電極群の一方の電極端部に溶接した後、第2
溶接工程により集電リード部の切起部を封口体の下面に
溶接すると、切起部は弾力性を有するとともに封口体の
底部とより平行に近い状態にできるため、封口体の下面
に容易に密着することとなり、溶接棒の加圧力が一定に
なるとともに、溶接電流もばらつかなくなって、切起部
と封口体の下面との溶接部の溶接強度が向上する。この
ため、少ない溶接電流でも切起部と封口体の下面との間
に溶接強度の優れた溶接部を形成することが可能とな
る。また、切起部は封口体の下面に密着しているため、
溶接ちりの発生を抑制できるようになって、内部短絡が
生じないアルカリ蓄電池が得られるようになる。
【0012】そして、集電体部に多数の開口を備えると
ともに、この開口の周縁から電極体の一方の電極端部に
向けて突出する突縁を備えると、この突縁は電極群の一
方の電極端部に食い込んで溶接されるため、集電体部と
一方の電極端部との溶接強度が向上するとともに内部抵
抗も低下して、高率放電に優れたアルカリ蓄電池が得ら
れるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をニッケル−カド
ミウム蓄電池に適用した場合の一実施形態を図を参照し
て説明する。なお、図1は本発明の正極集電体を模式的
に示す平面図であり、図1(a)は上面図であり、図1
(b)はその側面図である。図2は正極集電体を封口体
に溶接する状態を模式的に示す図である。
【0014】1.正極集電体の作製正極集電体10は、
略円形状(例えば、直径が16mmで、厚みが0.3m
m)の集電体部11と、この集電体部11と一体的に形
成されて集電体部11より長方形状(例えば、幅が7m
mで、長さが15mmで、厚みが0.3mm)に延出す
る集電リード部14とから構成される。この正極集電体
10は鋼鈑を打ち抜き加工することにより作製されてい
る。
【0015】そして、集電体部11にはその中心部に注
液用の開口13と、この注液用の開口13の周囲に多数
の開口12,12・・・が形成されており、各開口12
の周縁から下方に突出する突縁12a,12a・・・が
形成されており、注液用の開口13の周縁から下方に突
出する突縁13aが形成されている。また、集電リード
部14には集電リード部14より斜め下方に突出する切
起部15が設けられており、この切起部15が後述する
封口体の底部の下面に溶接されることとなる。
【0016】2.ニッケル−カドミウム蓄電池の作製パ
ンチングメタルの表面にニッケル焼結多孔体を形成した
後、化学含浸法により水酸化ニッケルを主体とする正極
活物質をニッケル焼結多孔体内に充填して焼結式ニッケ
ル正極を作製した。また、酸化カドミウム粉末を主体と
するペースト状の負極活物質を芯体に塗着して非焼結式
カドミウム負極を作製した。これらのニッケル正極とカ
ドミウム負極とを、これらの間にセパレータを介在させ
て渦巻状に巻回して渦巻状電極群を形成した。
【0017】この渦巻状電極群の上端はニッケル正極の
極板芯体であるパンチングメタルの端部が露出して正極
用導電端縁が形成されており、一方、渦巻状電極群の下
端はカドミウム負極の極板芯体の端部が露出して負極用
導電端縁が形成されている。なお、渦巻状電極群の直径
は20mmであり、高さは35mmとなるように形成さ
れている。
【0018】ついで、渦巻状電極群の上部に正極集電体
10の集電体部11を載置するとともに、各開口12の
周縁から下方に突出する突縁12a,12aを正極用導
電端縁に圧入しなが抵抗溶接する。一方、渦巻状電極群
の下部に負極集電体を配置し、負極集電体の突縁を負極
用導電端縁に圧入しなが抵抗溶接する。なお、負極集電
体は鋼鈑を円形状に形成するとともに、円形の内部に正
極集電体10の集電体部11と同様な多数の開口が設け
られており、この開口の周縁より突出して突縁が形成さ
れている。渦巻状電極群の上、下端部にそれぞれ正極集
電体10および負極集電体が溶接されることにより渦巻
状電極体となる。
【0019】ついで、鉄にニッケルメッキを施した有底
円筒形の金属外装缶を用意し、図2(a)に示すよう
に、正極集電体10の集電リード部14の根元部(集電
体部11と集電リード部14との境界部分)を略直角に
折り曲げた後、渦巻状電極体を金属外装缶内に挿入し、
正極集電体10の注液用開口13より一方の溶接電極を
挿入して負極集電体に当接させるとともに金属外装缶の
底部下面に他方の溶接電極を当接して、負極集電体と金
属外装缶の底部をスポット溶接する。なお、この金属外
装缶の直径(外形寸法)は22mm(内径寸法は21m
m)で、高さは43mmである。
【0020】ついで、渦巻状電極体の上部にスペーサを
載置した後、周縁部にリング状の絶縁ガスケットを装着
した封口体20を用意し、正極集電体10の集電リード
部14に設けられた切起部15を封口体20の底部23
に接触させた後、溶接棒25を切起部15に押し当て、
溶接棒25に所定の電流(例えば1KA)を流して、封
口体20の底部23と切起部15とを抵抗溶接した。こ
れにより、封口体20の底部23と切起部15と間に溶
接部15aが形成される。
【0021】この後、金属外装缶内に電解液(水酸化リ
チウム(LiOH)と水酸化ナトリウム(NaOH)を
含有した8Nの水酸化カリウム(KOH)水溶液)を注
入した。ついで、外装缶の上部に環状に形成された内方
突出部上にガスケットを装着した封口体20を載置し
た。ついで、金属外装缶の開口端縁を内方にカシメつけ
ることによって金属外装缶の開口部を封口して、公称容
量1.3Ahのニッケル−カドミウム蓄電池を組み立て
た。
【0022】ここで、溶接棒25に所定の電流(例えば
1KA)を流して、封口体20の底部23の下面と切起
部15とを抵抗溶接して作製したニッケル−カドミウム
蓄電池を実施例1の電池Aとし、溶接棒25に所定の電
流(例えば1KA)の半分(0.5KA)を流して、封
口体20の底部23の下面と切起部15とを抵抗溶接し
て作製したニッケル−カドミウム蓄電池を実施例2の電
池Bとした。
【0023】また、図3に示す従来例の正極集電体30
を用い、溶接棒45に所定の電流(例えば1KA)を流
して、封口体40の底部43の下面と集電リード部34
とを抵抗溶接して作製したニッケル−カドミウム蓄電池
を比較例1の電池Xとし、溶接棒45に所定の電流(例
えば1KA)の半分(0.5KA)を流して、封口体4
0の底部43の下面と集電リード部34とを抵抗溶接し
て作製したニッケル−カドミウム蓄電池を比較例2の電
池Yとした。
【0024】3.試験結果 (1)溶接強度の測定 上述のようにして作製する各電池A,B,X,Yの正極
集電体10(30)と封口体20(40)とを溶接後の
ものをそれぞれ10000個ずつ用意した後、引張試験
機を用いて、正極集電体10(30)と封口体20(4
0)との溶接強度をそれぞれ測定すると、下記の表1に
示すような結果となった。
【0025】(2)短絡発生率の測定 ついで、上述のようにして作製した各電池A,B,X,
Yをそれぞれ10000個ずつ用意した後、これらの各
電池A,B,X,Yの短絡発生率を測定(なお、この短
絡発生率は電池電圧を測定し、0Vになっているものを
短絡電池として判定した)すると、下記の表1に示すよ
うな結果となった。
【0026】
【表1】
【0027】上記表1より明らかなように、比較例1の
電池Xにおいては、溶接強度は1.72MPaと大きい
が、短絡発生率も1567ppmと非常に大きかった。
これは、溶接時の電流値が大きいため、集電リード部3
4と封口体40の底部43の下面との密着も良好でない
ため、溶接ちりの飛散が多くてこのちりが電池内部に落
下して内部短絡が大量に発生したためであると考えられ
る。また、比較例2の電池Yにおいては、溶接強度は
0.91MPaと小さく、かつ短絡発生率も357pp
mと大きかった。これは、溶接時の電流値が比較例1の
電池Xの半分で小さいため溶接強度が小さくなり、かつ
集電リード部34と封口体40の底部43の下面との密
着も良好でないため、溶接ちりの飛散が発生して、これ
が電池内部に落下して内部短絡が発生したためであると
考えられる。
【0028】一方、実施例1の電池Aにおいては、溶接
強度は2.08MPaと大きく、かつ短絡発生率も32
ppmと小さかった。これは、集電リード部14の切起
部15は弾力性を有するとともに封口体20の底部23
とより平行に近い状態にできるため、封口体20の底部
23の下面との密着が良好となる。このため、溶接時の
電流値が大きくても、溶接ちりの発生が少なかったため
であると考えられる。また、実施例2の電池Bにおいて
は、溶接強度は1.65MPaと大きく、かつ短絡発生
率も0ppmと小さかった。これは、溶接時の電流値が
実施例1の電池Aの半分で小さくても、集電リード部1
4の切起部15と封口体20の底部23の下面との密着
が良好なため、溶接強度が大きくなり、かつ溶接ちりが
発生しなかったためであると考えられる。
【0029】上述したように、本発明においては、集電
体10の集電リード部14の封口体20の底部23の下
面に溶接される部分に切起部15を有するため、この切
起部15は弾力性を有するとともに封口体20の底部2
3とより平行に近い状態にできるため、封口体20の底
部23の下面に容易に密着することとなる。このため、
溶接棒25の加圧力が一定になるとともに、溶接電流も
ばらつかないため、切起部15と封口体20の底部23
の下面との溶接部の溶接強度が向上する。この結果、内
部抵抗が低く、かつ高率放電に優れるとともに、内部短
絡が生じないアルカリ蓄電池が得られるようになる。
【0030】なお、上述した実施形態においては、封口
体20の正極キャップ21を正極端子としたために、正
極集電体10に集電リード部14を設ける例について説
明したが、封口体を負極端子とした場合には、負極集電
体に集電用リード部を設けるようにすればよい。また、
上述した実施形態においては、正極に焼結式電極を用い
た例について説明したが、正極にペースト式などの非焼
結式電極を用いてもほぼ同様の結果が得られた。また、
上述した実施形態においては、本発明をニッケル−カド
ミウム蓄電池に適用する例について説明したが、本発明
はニッケル−水素化物蓄電池などのアルカリ蓄電池にも
適用できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の正極集電体を示す図であり、図1
(a)は上面図であり、図1(b)はその側面図であ
る。
【図2】 本発明の正極集電体を封口体に溶接する状態
を示す図である。
【図3】 従来例(比較例)の正極集電体を示す図であ
り、図2(a)は上面図であり、図2(b)はその側面
図である。
【図4】 従来例(比較例)の正極集電体を封口体に溶
接する状態を示す図である。
【符号の説明】
10…正極集電体、11…集電体部、12…開口、12
a…突縁、13…注液用開口、13a…突縁、14…集
電リード部、15…切起部、20…封口体、21…正極
キャップ、22…本体部、23…底部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方極の端子を兼ねる開口部を備えた金
    属製外装缶と、前記開口部を密封する他方極の端子を兼
    ねる封口体と、前記外装缶内に組み込まれる少なくとも
    正・負極からなる電極群とを備えたアルカリ蓄電池であ
    って、 前記電極群の一方の電極端部に溶着された集電体部と、
    同集電体部から延出して前記封口体の下面に溶着される
    集電リード部と、同集電リード部の前記封口体の下面に
    溶接される部分に設けられた切起部とを有する集電体を
    備えるとともに、 前記集電リード部の前記切起部が前記封口体の下面に溶
    着されていることを特徴とするアルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記集電体部に多数の開口を備えるとと
    もに、該開口の周縁から前記電極体の一方の電極端部に
    向けて突出する突縁を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のアルカリ蓄電池。
  3. 【請求項3】 一方極の端子を兼ねる開口部を備えた金
    属製外装缶内に少なくとも正・負極からなる電極群を挿
    入した後、前記開口部を他方極の端子を兼ねる封口体で
    密封して製造するアルカリ蓄電池の製造方法であって、 集電体部と同集電体部から延出する集電リード部と同集
    電リード部に設けられた切起部とを有する集電体の前記
    集電体部を前記電極群の一方の電極端部に溶接する第1
    溶接工程と、 前記集電リード部の前記切起部を前記封口体の下面に溶
    接する第2溶接工程と、 前記集電リード部が溶接された前記封口体を前記金属製
    外装缶の前記開口部に装着して該開口部を密封する密封
    工程とを備えたことを特徴とするアルカリ蓄電池の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記集電体部に多数の開口を備えるとと
    もに、該開口の周縁から前記電極体の一方の端部に向け
    て突出する突縁を備えたことを特徴とする請求項3に記
    載のアルカリ蓄電池の製造方法。
JP30511799A 1999-10-27 1999-10-27 アルカリ蓄電池およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3906001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30511799A JP3906001B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 アルカリ蓄電池およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30511799A JP3906001B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 アルカリ蓄電池およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001126710A true JP2001126710A (ja) 2001-05-11
JP3906001B2 JP3906001B2 (ja) 2007-04-18

Family

ID=17941316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30511799A Expired - Fee Related JP3906001B2 (ja) 1999-10-27 1999-10-27 アルカリ蓄電池およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3906001B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005108535A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Sanyo Electric Co Ltd 円筒型二次電池
WO2023065181A1 (zh) * 2021-10-20 2023-04-27 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池单体、电池、用电设备及电池单体的制造方法和设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005108535A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Sanyo Electric Co Ltd 円筒型二次電池
WO2023065181A1 (zh) * 2021-10-20 2023-04-27 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池单体、电池、用电设备及电池单体的制造方法和设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3906001B2 (ja) 2007-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051410B2 (ja) 密閉形電池用リード、そのリードを用いた密閉形電池及びその電池の製造方法
JP5018087B2 (ja) 密閉形電池、密閉形電池用リード、及び密閉形電池の複数個で構成した組電池
JP4039792B2 (ja) 蓄電池およびその製造方法
JP5159076B2 (ja) 円筒型蓄電池およびその製造方法
JP3926147B2 (ja) 電池
JP2018055812A (ja) 集電リード、この集電リードを含むアルカリ二次電池の製造方法及びこの製造方法により製造したアルカリ二次電池
JP4090167B2 (ja) 蓄電池およびその製造方法
EP3293797B1 (en) Cylindrical alkaline secondary battery
US6908703B2 (en) Sealed battery having an electrode substrate exposed portion extending from the electrode assembly
JP5157049B2 (ja) 密閉形電池及びその製造方法並びに密閉形電池の複数個で構成した組電池及びその製造方法
JP4079563B2 (ja) 蓄電池およびその製造方法
JP2000323117A (ja) 円筒型蓄電池
JP4251829B2 (ja) 電池およびその製造方法
JPH07226197A (ja) 電 池
JP3906001B2 (ja) アルカリ蓄電池およびその製造方法
JP3913384B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP4836428B2 (ja) 蓄電池
JP2000251871A (ja) アルカリ二次電池
JP3588249B2 (ja) アルカリ蓄電池およびその製造方法
JP3619706B2 (ja) 蓄電池
JP2002246009A (ja) アルカリ蓄電池
JP3540591B2 (ja) 蓄電池およびその製造方法
JP3540554B2 (ja) アルカリ蓄電池およびその製造方法
JP4698134B2 (ja) 電池とその製造方法
JPH11162447A (ja) 渦巻状電極体を備えた円筒状電池およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees