JP2001126627A - 薄型平面表示装置とその製造方法 - Google Patents
薄型平面表示装置とその製造方法Info
- Publication number
- JP2001126627A JP2001126627A JP30375199A JP30375199A JP2001126627A JP 2001126627 A JP2001126627 A JP 2001126627A JP 30375199 A JP30375199 A JP 30375199A JP 30375199 A JP30375199 A JP 30375199A JP 2001126627 A JP2001126627 A JP 2001126627A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- black
- display
- forming
- black belt
- electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
関し、表示パネルの前面側ガラス基板に配列さる複数の
サステイン電極対の間の非放電領域にブラックベルトを
400 ℃以下の低温で形成しても、そのパネルの気密封止
温度で熱分解ガスや体積収縮が発生せず、該ブラックベ
ルト上にプラズマCVD法で形成された誘電体層のクラ
ックの発生を防止した構成を得ることを目的とする。 【解決手段】 対向する一対のガラス基板の内の一方の
ガラス基板11の内面に配列された複数のサステイン電極
X,Yで形成される複数の表示ライン間の非表示領域と
なるサステイン電極X,Y間に、黒色無機顔料を含む架
橋型無機ポリマーからなる黒色塗布膜のパターンを形成
し、この膜を加熱(350℃)や紫外線照射による架橋
反応により固化されたブラックベルトを設けた構成とす
る。
Description
たプラズマディスプレイパネルやプラズマアドレッシン
グ液晶表示パネルなどの薄膜平面表示装置とその製造方
法に関する。
ドレッシング液晶表示パネルなどからなる薄膜平面表示
装置は、民生用壁掛けテレビ、コンピュータモニタ、駅
や空港、証券取引所、工場、学校などの情報表示用大型
ディスプレイとして利用されている。このような薄膜平
面表示装置としては、更に高精細で、コントラストの良
い鮮明な高表示品質の画面の実現と製造の容易化が要望
されている。
AC駆動型のプラズマディスプレイパネル(PDP)の
基本的な構造は図3の要部断面斜視図で示すように、放
電空間30を挟む基板対のうちの前面側のガラス基板1
1の内面には、画面の水平方向のセル列であるラインL
毎に一対ずつサステイン電極(表示電極)X,Yが配列
されている。
は、それぞれが透明導電膜12と抵抗値を低減するため
の金属膜13とを積層した構成からなり、その各対のサ
ステイン電極(表示電極)X,Y上は、壁電荷を利用し
てガス放電を維持するAC駆動のための、例えば低融点
ガラス等からなる誘電体層14により放電空間30に対
して絶縁状態に被覆され,該誘電体層14の表面には更
に7000Å程度の厚さのMgO膜からなる保護膜15
が被着されている。
は、下地層22を介して単位発光領域(サブピクセル)
を選択的に発光させるための複数のアドレス電極Aが、
前記サステイン電極(表示電極)X,Yと交叉する方向
に一定のピッチで配列され、その各アドレス電極Aの間
には絶縁層23を介してストライプ状の隔壁24が設け
られ、この隔壁24によって放電空間30がライン方向
に単位発光領域(サブピクセル)毎に区画され、かつ放
電空間30の間隙寸法が一定(150μm程度)に規定
されている。
4の側面をも含めてカラー表示のための3色(R,G,
B)の蛍光体層25R,25G,25Bが設けられてい
る。そして前記放電空間30には、ネオン(Ne)に微
量のキセノン(Xe)を混合した放電ガスが充填され、
前記蛍光体層25R,25G,25Bはガス放電で生じ
た紫外線により局部的に励起されて所定色の可視光を放
出してカラー表示を行っている。
基板11上には、図4(a) の要部平面図及びそのA−A
切断線に沿った図4(b) の断面図に示すように、前記前
面側のガラス基板11上に配列されている複数のサステ
イン電極(表示電極)X,Y対の間の非放電部(非表示
ライン)に、対向する背面側のガラス基板21に配設さ
れた前記蛍光体層25R,25G,25Bでの外部から
の入射光の反射によりコントラストが低下する不都合を
防止するために遮光性膜からなるブラックベルト16が
配設されている。このブラックベルト16と前記隔壁2
4の頂面にブラックベルト(図示省略)を設けることで
ブラックマトリクスを構成している。
(b) に示すように、例えば前記前面側のガラス基板11
に配列されている複数のサステイン電極(表示電極)
X,Y対の間の非放電部(非表示ライン)に対してブラ
ックベルト16を形成する場合、前記複数のサステイン
電極(表示電極)X,Y対が配列された前面側のガラス
基板11上に、酸化鉄、酸化銅、酸化マンガン等の金属
酸化物からなる無機の黒色顔料を混合した感光性のレジ
ストをスピンコータ法等により塗布し、そのレジスト膜
をフォトリソグラフィ法によりパターニングして黒色レ
ジストパターンを形成するか、又は前記前面側のガラス
基板11上の非放電部(非表示ライン)に対して、前記
金属酸化物からなる無機の黒色顔料とフリットガラスと
を有機樹脂等のバインダーと混合したペーストを印刷法
等により塗布して黒色塗布膜パターンを形成し、これら
を熱処理することによってブラックベルト16を形成し
ている。
極)X,Y対及びブラックベルト16を被覆する誘電体
層(図示省略)の形成においても、フリットガラス(低
融点ガラス粉末)をビヒクルと有機溶剤に分散・混合さ
せたペーストをスロットコーター法等により塗布し、該
塗布膜を熱処理して形成していた。
を形成する熱処理では、レジスト成分やバインダー成分
を焼失させるために、少なくとも450℃以上の焼成温
度が必要であり、実際には550℃程度の焼成温度で熱
処理を行っていた。
法として、低温焼成化(400℃以下)、低誘電率化を
目的としたプラズマCVD法が新たに提案されている。
また、焼成温度が450℃以上になると熱処理炉が大型
化する傾向にあり、表示パネルの大型化に伴って熱処理
された大型基板内に歪みが生じ易くなるという問題があ
った。
背面側のガラス基板21上に対して個別に所定の構成要
素を設ける熱処理温度としては、少なくとも400℃以
下の従来よりも低温で行うことが要望されている。
れたブラックベルトの上に、プラズマCVD法を用い
て、例えば350℃の加熱状態でSiO2 膜からなる低
誘電率の誘電体層を形成した場合、前記ブラックベルト
にはレジスト成分やバインダー成分が焼失しきれずに残
存しているため、その後のパネル製造工程での熱処理、
例えばそれぞれ個別に所定の構成要素を設けた前面側の
ガラス基板と背面側のガラス基板とを対向配置してその
間隙の周囲を400℃程度で気密に封止する熱処理等に
おいて前記ブラックベルトから熱分解ガスが発生した
り、それに起因してブラックベルトの体積収縮等により
前記誘電体層にクラックを発生させてしまうといった欠
点が生じる。
ラックベルトを少なくとも400℃以下の低温の熱処理
で形成しても、その後のパネルの気密封止温度によりブ
ラックベルトからの熱分解ガスの発生やそれに起因する
体積収縮等が無く、該ブラックベルト上にプラズマCV
D法を用いて形成された低誘電率の誘電体層のクラック
の発生を防止した薄膜平面表示装置の構成とその製造方
法を提供することを目的とするものである。
ルトの形成材料として、400℃以下の低温焼成、また
は紫外線照射により架橋反応を起こさせて硬化させるこ
とにより、パネルの気密封止温度(400℃程度)で加
熱しても、その硬化物からの熱分解ガスの発生やそれに
起因する体積収縮等が生じることがない架橋型無機ポリ
マーに着目し、この架橋型無機ポリマーと黒色無機顔料
を主体とした材料を使用して、ブラックベルトを形成す
ることによって目的とするブラックベルトと、該ブラッ
クベルト上にプラズマCVD法を用いて形成された低誘
電率の誘電体層にクラックが発生しないことが判明し
た。
一対の基板間に放電空間を形成し、少なくとも一方の基
板の内面に複数の表示ラインを形成する複数の表示電極
を配列してなる薄型平面表示装置であって、前記表示ラ
イン間の非表示領域となる表示電極間に、黒色無機顔料
を含む架橋型無機ポリマーを加熱または紫外線による架
橋反応により固化したブラックベルトを設けた構成とす
る。
法としては、基板上に複数の表示ラインを形成する複数
の表示電極を形成した後、前記表示ライン間の非表示領
域となる表示電極間に、印刷法、またはフォトリソグラ
フィ法により黒色無機顔料を含む架橋型無機ポリマーか
らなる黒色塗布膜のパターンを形成する工程と、該黒色
塗布膜のパターンを400℃以下の温度で加熱、または
紫外線照射により架橋反応させてブラックベルトを形成
する工程と、前記ブラックベルトが形成された基板上
に、プラズマCVD法により誘電体層を形成する工程と
を含むことを特徴とする。
内の、複数の表示ラインを形成する複数の表示電極が形
成された一方の基板の内面の複数の表示ライン間の非表
示領域である表示電極間に、ブラックベルトの形成材料
として架橋型無機ポリマー、例えば酸化珪素を含むポリ
フェニルシルセスキオキサンや、酸化チタンを含むジエ
トキシチタン〔Ti(OC2 H5)2 の加水分解重合
物〕、或いは酸化アルミニウムを含むトリエトキシジア
ルミニウム〔Al2(OC2 H5 )3 の加水分解重合物〕
等、本発明の実施例では特に酸化珪素を含むポリフェニ
ルシルセスキオキサンと、酸化鉄、酸化銅および酸化マ
ンガンからなる黒色無機顔料を主体にした材料を使用
し、この材料によりパターン形成された黒色材料膜を4
00℃以下の低温焼成、または紫外線照射により架橋反
応を起こさせて固化したブラックベルトを形成する。
法を用いて、例えば350℃の加熱状態でSiO2 膜か
らなる低誘電率の誘電体層を形成した場合、その後の製
造工程におけるパネルの気密封止の熱処理工程(400
℃程度)等において前記ブラックベルトより熱分解ガス
の発生や体積収縮等が解消され、製造プロセスに対する
十分な耐熱性を持たせることができるので、従来の如き
ブラックベルトの熱反応に起因する誘電体層のクラック
発生等を防止することが可能となる。
料は、少なくとも1種または2種以上の架橋型無機ポリ
マーと黒色無機顔料とを混合したものであり、加熱、ま
たは紫外線照射により架橋反応が促進されて硬化した金
属酸化物が形成される。前記金属酸化物としては酸化珪
素、酸化チタン、アルミナ等が挙げられ、中でも酸化珪
素が特に望ましい。
ては、フォトリソグラフィ法、または印刷法によりパタ
ーン形成した後、350℃以下の加熱、または800m
J程度の紫外線の照射、或いは該紫外線を照射しながら
加熱することにより、架橋反応が十分に完了して固化さ
れることから、450℃以下の温度領域において熱分解
ガスや体積収縮等が発生しなくなることが判明した。
実施例をプラズマディスプレイパネル(PDP)に適用
した場合について詳細に説明する。
置とその製造方法の第1実施例をPDPとその製造方法
に適用して工程順に説明する要部断面図であり、図4と
同等機能の部分には同一符号を付している。
Pを構成する前面側のガラス基板11上には、ネサ膜や
ITO(Indium Tin 0xide) 膜等のストライプ状の透明
導電膜12とそれに重ねて低抵抗化を図るための銀(Ag)膜
などからなる金属膜13を積層状に形成した複数のサステ
イン電極(表示電極)X,Y対が列設されている。
いる複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対の間の
各非放電部(非表示ライン)に対して、架橋型無機ポリ
マー、例えば粉末状の重量分子量が10000の酸化珪
素を含むポリフェニルシルセスキオキサンと、酸化鉄、
酸化銅および酸化マンガンからなる黒色無機顔料と、2
50℃程度で熱分解して焼失するタイプのアクリル樹脂
(三菱レイヨン社製、BR105)をブチルカルビトー
ルアセテートに5wt%溶解させたビヒクルとをそれぞれ
30:10:60のwt%の割合になるように調整して混
合した黒色ペーストを印刷法によって選択的に塗布す
る。
部に塗布された各黒色塗布膜41を150℃で30分間
程度の乾燥工程により溶剤を蒸発させて乾燥させた後、
350℃で10分間程度空気中で焼成することにより、前
記黒色塗布膜41内のアクリル樹脂分は250℃で焼失
すると共に、架橋反応により確実に硬化して形成された
図1(c)に示すような2μmの膜厚のブラックベルト4
2を成膜した。この成膜された各ブラックベルト42を
光学的に観察した結果、いずれにもクラックおよび剥離
現象は見られなかった。
囲の複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対を含む
前記前面側のガラス基板11上に、図1(c)に示すよう
にプラズマCVD法により、例えば350℃の加熱状態
でSiO2 膜からなる低誘電率の誘電体層14を10μ
mの厚さに成膜した。この成膜された誘電体層14を光
学的に観察した結果、クラックおよび剥離現象は見られ
なかった。
O膜からなる保護膜15を成膜した後、かかる構成の前
面側のガラス基板11と、別途に従来例で説明したと同
様なアドレス電極および該アドレス電極上に設けた複数
の隔壁、またその各隔壁間に蛍光体層を設けた構成の背
面側のガラス基板とを放電空間を介して重ね合わせると
共に、その対向間隙の周囲を400℃程度の加熱温度で
気密封止し、内部の排気と放電ガスの封入を行ってパネ
ルを作成し完成させた後、パネルを分解して前記前面側
のガラス基板11上の誘電体層14を保護膜15を通し
て光学的に観察した結果においても、クラックおよび剥
離現象は見られなかった。
置の製造方法の第2実施例をPDPの製造方法に適用し
て工程順に説明する要部断面図であり、図1と同等機能
の部分には同一符号を付している。
Pを構成する前面側のガラス基板11上には、図1(a)
で示すと同様にネサ膜やITO(Indium Tin 0xide) 膜
等のストライプ状の透明導電膜12とそれに重ねて低抵抗
化を図るための銀(Ag)膜などからなる金属膜13を積層状
に形成した複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対
が列設されている。
サステイン電極(表示電極)X,Y対が配列されている
前面側のガラス基板11上の全面に対して、架橋型無機
ポリマー、例えば粉末状の重量分子量が10000の酸
化珪素を含むポリフェニルシルセスキオキサンと、酸化
鉄、酸化銅および酸化マンガンからなる黒色無機顔料
と、溶媒であるメチルイソブチルケトンとをそれぞれ3
0:10:60のwt%の割合となるように調整して混合
した黒色塗布溶液をスロットコーターにより直接的に塗
布する。
0℃で3分間程度の乾燥工程により溶剤を蒸発させて乾
燥させた後、該黒色塗布膜44をブラックベルトのパタ
ーン形成用のフォトマスク43を通して定圧水銀ランプ
(図示省略)で、例えば800mJの紫外線を矢印で示
すように照射し、この黒色塗布膜44を例えば0.3wt
%の炭酸ナトリウム現像液で現像することにより、図2
(c)に示すように前記前面側のガラス基板11上の複数
のサステイン電極(表示電極)X,Y対の間の各非放電
部(非表示ライン)に対して、パターニングされたブラ
ックベルト45を形成する。
照射により架橋反応を起こして硬化されているが、更に
350℃で10分間程度空気中で焼成することにより、
図2(d)に示すように架橋反応によってより確実に硬化
して形成された2μmの膜厚のブラックベルト45を成
膜することができる。この成膜された各ブラックベルト
45を光学的に観察した結果、いずれにもクラックおよ
び剥離現象は見られなかった。
囲の複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対を含む
前記前面側のガラス基板11上に、図2(d)に示すよう
にプラズマCVD法により例えば350℃の加熱状態で
SiO2 からなる誘電体層14を10μmの厚さに成膜
する。そしてこの成膜された誘電体層14を光学的に観
察した結果、第1実施例の結果と同様にクラックおよび
剥離現象は見られなかった。
らなる保護膜15を成膜した後、かかる構成の前面側の
ガラス基板11と、別途に従来例で説明したと同様なア
ドレス電極および該アドレス電極上に設けた複数の隔
壁、またその各隔壁間に蛍光体層を設けた構成の背面側
のガラス基板とを放電空間を介して重ね合わせると共
に、その対向間隙の周囲を400℃程度の加熱温度で気
密封止し、内部の排気と放電ガスの封入を行ってパネル
を作成し完成させた後、該パネルを分解して前記前面側
のガラス基板11上の誘電体層14を保護膜15を通し
て光学的に観察した結果においても、クラックおよび剥
離現象は見られなかった。
て、前記複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対が
配列されている前面側のガラス基板上の全面に対して、
例えば一般的なアクリル系のフォトレジストと、酸化
鉄、酸化銅および酸化マンガンからなる黒色無機顔料と
を塗布液状に混合し調製した黒色塗布溶液をスロットコ
ーターにより直接的に塗布する。
間程度の乾燥工程により溶剤を蒸発させて乾燥させた
後、該黒色塗布膜をブラックベルトのパターン形成用の
フォトマスクを介して定圧水銀ランプ(図示省略)で例
えば200mJの紫外線を照射し、この黒色塗布膜を例
えば0.3wt%の炭酸ナトリウム現像液で現像してパタ
ーニングする。
に350℃で10分間程度空気中で焼成して前記前面側
のガラス基板上の複数のサステイン電極(表示電極)
X,Y対の間の各非放電部(非表示ライン)に対して、
熱硬化反応により形成された3μmの膜厚のブラックベ
ルトを成膜し、この成膜された各ブラックベルトを光学
的に観察した結果、何れにもクラックおよび剥離現象は
見られなかった。
の周囲の複数のサステイン電極(表示電極)X,Y対を
含む前記前面側のガラス基板上に、プラズマCVD法に
より例えば350℃の加熱状態でSiO2 からなる誘電
体層を10μmの厚さに成膜し、この成膜された誘電体
層を光学的に観察したところ、該誘電体層にクラックお
よび剥離現象が生じており、前記第1実施例および第2
実施例におけるブラックベルトの形成法の有効性と優位
性が顕著であることが判明した。
置とその製造方法としてカラー表示用面放電型のプラズ
マディスプレイパネルを対象として説明しているが、本
発明はこの例に限定されるものではなく、例えばモノク
ロ表示用のプラズマディスプレイパネル、各種ガス放電
表示パネルやプラズマアドレッシング液晶表示装置等の
薄膜平面表示装置にも適用することができることはいう
までもない。
に係る薄膜平面表示装置とその製造方法によれば、対向
する一対の基板の内の、複数の表示ラインを形成する複
数の表示電極が形成された一方の基板の内面の複数の表
示ライン間の非表示領域となる表示電極間に、ブラック
ベルトの形成材料として架橋型無機ポリマーと黒色無機
顔料とを主体とした材料を使用し、この材料によりパタ
ーン形成された黒色材料膜は400℃以下の低温焼成、
または紫外線照射と該低温焼成により架橋反応を起こさ
せて確実に固化したブラックベルトを容易に形成するこ
とができる。
D法を用いて例えば350℃の加熱温度で誘電体層を形
成しても、その後の製造工程におけるパネルの気密封止
の熱処理工程(400℃程度)等において前記ブラック
ベルトより熱分解ガスの発生や体積収縮等が解消され、
製造プロセスに対する十分な耐熱性を持たせることがで
きるので、従来の如き誘電体層のクラック等も防止する
ことが可能となる。
ラズマアドレッシング液晶表示装置等の薄膜平面表示装
置の大型化に伴う製造プロセスに於ける熱処理の低温化
に寄与することが可能となり、実用上優れた効果を奏す
る。
第1実施例をPDPとその製造方法に適用して工程順に
説明する要部断面図である。
実施例をPDPの製造方法に適用して工程順に説明する
要部断面図である。
要部断面斜視図である。
電極まわりの構造を説明する要部平面図とそのA−A切
断線に沿った断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 対向する一対の基板間に放電空間を形成
し、少なくとも一方の基板の内面に複数の表示ラインを
形成する複数の表示電極を配列してなる薄型平面表示装
置であって、 前記表示ライン間の非表示領域となる表示電極間に、黒
色無機顔料を含む架橋型無機ポリマーを加熱または紫外
線による架橋反応により固化されたブラックベルトを設
けたことを特徴とする薄型平面表示装置。 - 【請求項2】 前記架橋型無機ポリマーは、酸化珪素を
含んでなることを特徴とする請求項1に記載の薄型平面
表示装置。 - 【請求項3】 基板上に複数の表示ラインを形成する複
数の表示電極を形成した後、前記表示ライン間の非表示
領域となる表示電極間に、印刷法、またはフォトリソグ
ラフィ法により黒色無機顔料を含む架橋型無機ポリマー
からなる黒色塗布膜のパターンを形成する工程と、 該黒色塗布膜のパターンを加熱、または紫外線照射によ
り架橋反応させてブラックベルトを形成する工程と、 前記ブラックベルトが形成された基板上に、プラズマC
VD法により誘電体層を形成する工程とを含むことを特
徴とする薄型平面表示装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記黒色塗布膜の加熱温度は、400℃
以下であることを特徴とする請求項3に記載の薄型平面
表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30375199A JP4247767B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 薄型平面表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30375199A JP4247767B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 薄型平面表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001126627A true JP2001126627A (ja) | 2001-05-11 |
JP4247767B2 JP4247767B2 (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=17924844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30375199A Expired - Fee Related JP4247767B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 薄型平面表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4247767B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002352709A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-06 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | ブラックストライプ形成用塗布液とそれを用いたブラックストライプ及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-10-26 JP JP30375199A patent/JP4247767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002352709A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-06 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | ブラックストライプ形成用塗布液とそれを用いたブラックストライプ及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4247767B2 (ja) | 2009-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6812641B2 (en) | Plasma display device | |
US20040174119A1 (en) | Plasma display | |
JP2001126627A (ja) | 薄型平面表示装置とその製造方法 | |
US20090058298A1 (en) | Plasma display panel and method of fabricating the same | |
JP2002056775A (ja) | プラズマディスプレイパネル用基板の製造方法、プラズマディスプレイパネル用基板及びプラズマディスプレイパネル | |
US20050215161A1 (en) | Plasma display panel manufacturing method | |
JP4195997B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JP4259190B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP4346851B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JPH0971403A (ja) | ガス放電型表示パネル用誘電体材料、誘電体材料組成物 | |
JP4045806B2 (ja) | シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP3861696B2 (ja) | シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2008226516A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル | |
JP3931929B2 (ja) | 蛍光体層形成方法 | |
JP4200264B2 (ja) | シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP4218489B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP3890987B2 (ja) | シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JPH10172441A (ja) | プラズマデイスプレイパネル及びその製造方法 | |
KR100329789B1 (ko) | 플라즈마디스플레이 패널의 제조방법 | |
JP2002216640A (ja) | ガス放電表示装置およびその製造方法 | |
JP2004047152A (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
JP2009301866A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2006351263A (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
WO2009157145A1 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2000067742A (ja) | ガス放電パネルの隔壁形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050428 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050720 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20050720 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20050914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051206 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20051207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080710 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080924 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20081117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20081208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20090106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090106 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R154 | Certificate of patent or utility model (reissue) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |