JP2001126233A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JP2001126233A
JP2001126233A JP30396599A JP30396599A JP2001126233A JP 2001126233 A JP2001126233 A JP 2001126233A JP 30396599 A JP30396599 A JP 30396599A JP 30396599 A JP30396599 A JP 30396599A JP 2001126233 A JP2001126233 A JP 2001126233A
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carbon
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nitrogen
hydrocarbon
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Michiya Kamiyama
道也 神山
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜で耐摩耗性,摺動特性に優れ、かつ、膜表
面への不純物吸着が少ない保護膜が形成できて、耐久性
に優れ高記録密度の磁気記録媒体が得られる製造方法を
提供する。 【解決手段】非磁性基板上に非磁性下地層,磁性層を形
成し、その上に不活性ガスと炭化水素系ガスの混合ガス
を用いてプラズマCVD法で炭素水素系膜を成膜した
後、この膜の表面から窒素イオンを進入させて表面から
膜厚の10%〜30%の部分を窒化して炭素水素窒素系
膜質に変質させ、この表面が変質した膜を保護膜とし、
この保護膜上に液体潤滑剤層を塗布形成して媒体とす
る。または、磁性層上に上述のようにしてプラズマCV
D法で炭素水素系膜を成膜し、成膜しようとする保護膜
の70%〜90%の膜厚に達した時点で炭化水素系ガス
に窒素ガスを炭化水素系ガスに対して10%〜30%の
容量比で加え、残りの10%〜30%の膜厚の膜を炭素
水素窒素系膜として成膜して、この炭素水素系膜/炭素
水素窒素系膜を保護膜とし、この保護膜上に液体潤滑剤
層を塗布形成して媒体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータな
どの情報処理機器用記憶装置としてのハード磁気ディス
ク装置に用いられる磁気記録媒体の製造方法に関し、詳
しくは、磁気記録媒体の磁性層を保護するカーボン系保
護膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】取り扱う情報量の増加や情報処理機器の
小型化に伴い、コンピュータをはじめとする情報処理機
器用記憶装置への高記録密度化の要求はより一層高まっ
てきている。主要な記憶装置であるハード磁気ディスク
装置においては、通常CSS方式が採られ、情報を読み
書きする磁気ヘッドと磁気記録媒体の記録層である磁性
層との距離を小さくすることが高記録密度化の重要な要
素の一つとなっている。磁気記録媒体(以下、単に媒体
とも称する)の表面には、磁気ヘッドとの摩擦や摩耗に
よる劣化を防止するために保護膜が設けられているが、
高記録密度化を実現するためにはこの保護膜の膜厚を薄
くすることが要求されている。
【0003】従来、保護膜としては、カーボンターゲッ
トを純Arガス中でスパッタリングして得られる無定形
カーボン膜(a−C膜)が用いられてきた。近年、磁気
ヘッドの材質,形状の変更や保護膜の薄膜化に伴い、磁
気ヘッド/媒体間の摺動条件が厳しくなり、a−C保護
膜の耐摩耗性,摺動性に問題が生じ始めた。そこで、保
護膜のスパッタリングに用いるArガスを炭化水素系ガ
ス,水素ガスあるいは窒素ガスとの混合ガスに置き換
え、a−C保護膜を水素化あるいは窒素化することによ
り、膜の硬さや結合強度を増加させることにより耐摩耗
性,摺動性の向上を図ってきた。
【0004】Arガスに炭化水素系ガスまたは水素ガス
を混合したガス中でカーボンをスパッタリングして成膜
される水素化カーボン膜(DLC膜)は、膜が硬く耐摩
耗性に優れ摺動性が良好であるが、表面が比較的活性
で、酸系,特にイオウ系の不純物を吸着し易く、この吸
着不純物が表面に塗布されている液体潤滑剤を変質さ
せ、そのために摺動性が劣化するという問題があった。
【0005】また、Arガスに窒素ガス,あるいは炭化
水素系ガスや水素ガスに窒素ガスなどを混合したガスの
中でカーボンターゲットをスパッタリングすることで得
られる無定形カーボン窒素膜(a−C:N膜)やカーボ
ン水素窒素膜(C:H:N膜)は、摺動性が良好でしか
も前述したような膜表面への酸系の不純物吸着が少な
く、液体潤滑剤の変質による摺動性の劣化がほとんど起
こらないことから、媒体用保護膜として注目されてい
る。しかし、a−C:N膜やC:H:N膜は、膜の機械
的強度についてはDLC膜に比して若干弱く、耐摩耗性
が若干劣る。
【0006】これらの欠点を除くために、特開平9−1
28732号公報に、第1の保護膜としてDLC膜を設
け、その上に第2の保護膜として窒素を含有するDLC
膜を形成して2層構造の保護膜とする媒体およびその製
造方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに保護膜をDLC膜の上に窒素を含有するDLC膜を
設けた2層構造とする方法も、媒体の耐久性を持たせる
ためにはそれぞれの膜にある程度の厚みを持たせる必要
があり、保護膜を全体の膜厚が10nm以下の薄膜にす
ることは非常に困難であり、媒体の高記録密度化の点で
問題となっていた。
【0008】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
のであって、薄層で耐摩耗性,摺動性に優れ、かつ、膜
表面への不純物吸着が少ない保護膜を形成できて耐久性
に優れ高記録密度の媒体が得られる製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
によれば、非磁性基板の上に非磁性下地層,磁性層,保
護膜,液体潤滑剤層を備えてなる磁気記録媒体の製造方
法において、保護膜形成工程で、不活性ガスと炭化水素
系ガスの混合ガスを用いてプラズマCVD法で炭素水素
系膜を成膜した後、引き続いてこの膜に表面から窒素イ
オンを進入させることにより表面から膜厚の10%ない
し30%の部分を窒化して炭素水素窒素系膜質に変質さ
せ、この表面が変質した膜を保護膜とする工程を採るこ
とによって解決される。
【0010】このような製造方法で形成された保護膜は
炭素水素系膜質の膜と炭素水素窒素系膜質の膜との間に
界面が発生しないために磁気ヘッドとの接触に際して膜
表面の摩耗が少なく薄膜の保護膜でもCSS6万回にも
問題なく対応できる。また、表面の炭素水素窒素系膜は
炭素水素系膜のダングリングボンドを窒素で埋めるかた
ちをとるので、表面が不活性となり、有害な不純物の吸
着も少なく摺動特性の劣化も避けられる。膜の窒化は膜
表面の不活性化が目的であるため、表面から1nm程度
が窒化されていればよい。
【0011】上記の製造方法において、炭素水素系膜を
表面から窒化する方法としては、窒化された膜は薄膜で
十分機能するため、窒素プラズマ中で炭素水素系膜を成
膜された基板に−50Vないし−300Vの電圧を印加
するとにより炭素水素系膜の表面から窒素イオンを進入
させて窒化する方法が好適である。または、非磁性基板
の上に非磁性下地層,磁性層,保護膜,液体潤滑剤層を
備えてなる磁気記録媒体の製造方法において、保護膜形
成工程で、不活性ガスと炭化水素系ガスの混合ガス中を
用いてプラズマCVD法で炭素水素系膜を成膜し、成膜
しようとする保護膜の70%ないし90%の膜厚に達し
た時点で、炭化水素系ガスに窒素ガスを炭化水素系ガス
に対して10%ないし30%の容量比で加え残りの10
%ないし30%の膜厚の膜を炭素水素窒素系膜として成
膜して、全膜厚のうち70%ないし90%が炭素水素系
膜質であり残りの表面の10%ないし30%が炭素水素
窒素系膜質からなる膜として保護膜を形成する製造方法
を採ることによっても解決される。
【0012】この製造方法では保護膜は途中でガスの種
類を切り替えるだけで連続的に成膜されるため、炭素水
素系膜質の膜と炭素水素窒素系膜質の膜との間に界面は
存在しない。表面に向かって窒素濃度が増加していく膜
質になり、最終表面では炭素水素系膜のダングリングボ
ンドが窒素で埋められて窒素濃度が8%ないし10%の
膜となっている。従って、膜の摩耗も少なく,表面も不
活性化していて有害な不純物の吸着も避けられる。
【0013】このような保護膜の製造方法により、膜厚
10nm以下の薄膜でも摩耗が少なく摺動性良好で、し
かも、不純物吸着が少ない保護膜を形成することがで
き、耐久性の優れた媒体を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明においては、非磁性基板
を、真空中で加熱し、その上に非磁性下地層,磁性層,
保護膜を連続した工程で形成することが可能なスパッタ
装置を用いて、媒体を作成する。まず、アルミニウム合
金などからなる非磁性基板を洗浄し、スパッタ装置のロ
ード室に投入する。ロード室内を約1×10-6Torr
の真空とし、真空中で基板は加熱室に移送され、所要の
温度,例えば約200℃に加熱される。次いで基板はス
パッタ室に移送され、Cr,Cr1-X Mox ,Cr1-X
x などの合金を不活性ガス,例えばArガス中でスパ
ッタして膜厚10nm〜20nmの下地層を成膜する。
続いて、CoCrTa,CoCrTaPtなどの磁性合
金を不活性ガス中でスパッタして膜厚20nm〜30n
mの磁性層を成膜する。その後、基板をカーボンチャン
バに移送し、Arガスと炭化水素系ガス,例えばメタン
(CH4 ),アセチレン(C2 2 ),トルエン(C7
8 )などのガスをチャンバ内に導入し、RF法,イオ
ン・ビーム法,ECR法などでプラズマを点灯して導入
した炭化水素系ガスを解離し、基板の磁性層上にDLC
膜を成膜する。なお、このプラズマCVD法による膜の
形成に際しては、基板に−200Vないし−300Vの
負のバイアスを印加すると、イオンの膜への衝撃効果を
利用して膜の緻密性を高めることができ、好適である。
【0015】このようにして、所要の膜厚5nmないし
10nmのDLC膜を形成後、同一チャンバ内で、ガス
を炭化水素系ガスから窒素ガスに切り替え、窒素ガスの
プラズマを点灯し、基板に負のバイアスを印加する。す
るとプラズマ中の窒素イオンは基板の方に引きつけら
れ、印加したバイアス電圧に応じたエネルギーをもって
基板に突入する。イオンの進入距離は、イオン注入法か
ら計算でき、1000Vの印加電圧においてDLC膜中
に平均的に約9nm進入する。媒体の場合には、保護膜
表面の不活性化が目的であり、保護膜表面から1nm程
度が窒化されればよいので、基板に印加するバイアスと
しては−50Vないし−300Vとされる。このように
して、磁性層上に全膜厚の80%〜90%が炭素水素系
膜質の膜で残りの表面から10%〜20%の膜厚の部分
が炭素水素窒素系膜質の膜からなる保護膜を形成するこ
とができる。
【0016】また、上述の方法と同様にして、カーボン
チャンバ内でDLC膜の成膜を開始し、所要の膜厚の7
0%〜90%まで成膜した時点で炭化水素系ガスに対し
て容量比で10%〜30%の窒素ガスを加え所要の膜厚
となるまでプラズマを点灯し続ける。こうすることによ
り、全体の膜厚のうちの表面から10%ないし30%の
膜が窒化され、全膜厚の70%〜90%が炭素水素系膜
質の膜で、残りの表面から10%ないし30%の部分が
炭素水素窒素系膜質の膜で膜表面の窒素濃度が8%ない
し10%である保護膜が形成される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例について説
明する。 実施例1 非磁性基板としてのアルミニウム合金からなるディスク
状基板を、スパッタ装置のロード室に入れる。ロード室
内を約1×10-6Torrの真空にし、基板を真空中で
加熱室に移送し約200℃に加熱する。次に、加熱され
た基板はスパッタ室に移送され、Crからなる膜厚約2
0nmの下地層,CoCr15Ta4 Pt 3 からなる膜厚
約30nmの磁性層をArガス中で順次スパッタ成膜さ
れる。続いて、カーボンチャンバに移送され、チャンバ
内に、容量比でArガス2にエチレン(C2 4 )5を
加えた混合ガスを導入し、RF法で混合ガスのプラズマ
を点灯してガスを解離し、基板に−200Vのバイアス
を印加した状態で基板の磁性層上にDLC膜を形成す
る。DLC膜の膜厚が8nmに達した時点で、同一チャ
ンバ内で混合ガスを窒素ガスに切り替え、窒素ガスのプ
ラズマを点灯し、基板に−200Vのバイアスを印加す
る。プラズマ中の窒素イオンが基板の方に引きつけら
れ、DLC膜の表面から進入し、表面から約2nmの深
さまでの膜が窒化される。
【0018】このようにして、磁性層上に、全膜厚の約
80%炭素水素系膜質の膜で、残りの表面から約20%
の部分が炭素水素窒素系膜質の膜である膜厚約8nmの
DLC/炭素水素窒素系膜の保護膜を形成した後、カー
ボンチャンバから取り出し、保護膜上に液体潤滑剤層を
塗布形成して媒体を得る。 実施例2 実施例1と同様にして基板上に磁性層まで成膜する。そ
の基板をカーボンチャンバに移送し、チャンバ内に実施
例1と同様の容量比でArガス2にエチレン(C
2 4 )5を加えた混合ガスを導入し、RF法で混合ガ
スのプラズマを点灯して混合ガスを解離し、基板に−2
00Vのバイアスを印加した状態で基板の磁性層上にD
LC膜を形成する。DLC膜の膜厚が約6nmに達した
時点で、前記混合ガスに20%程度の窒素ガスを加え、
プラズマを点灯し続けて成膜を継続し、全体の膜厚が8
nmになるまで成膜して、膜厚8nmのDLC/炭素水
素窒素系膜の保護膜を形成する。その後、実施例1と同
様にして液体潤滑剤層を形成して媒体とする。
【0019】比較例1 実施例1と同様にして、カーボンチャンバ内で膜厚8n
mのDLC膜を形成する。その後、チャンバ内のガスを
窒素ガスに切り替えてDLC膜表面を窒化することなし
にチャンバから取り出して、膜厚8nmのDLC膜の保
護膜とする。その後、実施例1と同様にして液体潤滑剤
層を形成して媒体とする。
【0020】このようにして作製した実施例1,実施例
2および比較例1の各媒体について媒体表面への不純物
の吸着性を評価するために代表的な不純物としてのイオ
ウ系ガス吸着量としてSイオン吸着量を調べた。その結
果をa−C:N膜と比較して図1に示す。図1に見られ
るように、実施例1および実施例2の媒体においては、
Sイオンの吸着量はDLC膜を保護膜とする比較例1の
媒体に比して非常に少なくa−C:N膜とほぼ同等であ
る。従って、液体潤滑剤層の劣化はa−C:N膜を保護
膜とする媒体と同等に少ない。また、実施例1および実
施例2の媒体においては、保護膜を形成するDLC膜と
炭素水素窒素膜の間には界面が存在しないので耐摩耗性
は高く、CSS6万回にも十分に耐え得る。実施例の製
造方法により、薄膜の保護膜でも耐久性の良い,高記録
密度の優れた媒体が得られる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、非磁性基板の上に非
磁性下地層,磁性層,保護膜,液体潤滑剤層を備えてな
る磁気記録媒体の製造方法において、保護膜形成工程
で、不活性ガスと炭化水素系ガスの混合ガスを用いてプ
ラズマCVD法で炭素水素系膜を成膜した後、この膜を
表面から窒化して表面から膜厚の約20%を炭素水素窒
素系膜質に変質させ、この表面が変質した膜を保護膜と
する。または、保護膜形成工程で、不活性ガスと炭化水
素系ガスの混合ガスを用いてプラズマCVD法で炭素水
素系膜を成膜し、成膜しようとする保護膜の70%ない
し90%の膜厚に達した時点で、炭化水素系ガスに窒素
ガスを炭化水素系ガスに対して10%ないし30%の容
量比で加え残りの10%ないし30%の膜厚の膜を炭素
水素窒素系膜として成膜して、全膜厚のうち70%ない
し90%が炭素水素系膜質であり残りの表面の10%な
いし30%が炭素水素窒素系膜質からなる膜として保護
膜を形成する。このようにして形成された保護膜を有す
る媒体とすることにより、10nm以下の薄膜の保護膜
で高記録密度が得られ、しかもも耐摩耗性,摺動性に優
れ、かつ、表面への不純物の吸着が少なくて液体潤滑剤
層の劣化が少なく、耐久性に優れた磁気記録媒体を製造
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種膜を保護膜とする媒体表面へのSイオン吸
着量をa−C:N膜の場合と比較したグラフ図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基板の上に非磁性下地層,磁性層,
    保護膜,液体潤滑剤層を備えてなる磁気記録媒体の製造
    方法において、前記保護膜形成工程が、不活性ガスと炭
    化水素系ガスの混合ガスを用いてプラズマCVD法で炭
    素水素系膜を成膜し、引き続いてこの膜に表面から窒素
    イオンを進入させることにより表面から膜厚の10%な
    いし30%の部分を窒化して炭素水素窒素系膜質に変質
    させ、この表面が変質した膜を保護膜とする工程である
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法
    において、保護膜形成工程で、窒素プラズマ中で炭素水
    素系膜を成膜された基板に−50Vないし−300Vの
    電圧を印加するとにより窒素イオンを進入させ炭素水素
    系膜を表面から窒化して炭素水素窒素系膜質に変質させ
    ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】非磁性基板の上に非磁性下地層,磁性層,
    保護膜,液体潤滑剤層を備えてなる磁気記録媒体の製造
    方法において、保護膜形成工程で、不活性ガスと炭化水
    素系ガスの混合ガスを用いてプラズマCVD法で炭素水
    素系膜を成膜し、成膜しようとする保護膜の70%ない
    し90%の膜厚に達した時点で、炭化水素系ガスに窒素
    ガスを炭化水素系ガスに対して10%ないし30%の容
    量比で加え残りの10%ないし30%の膜厚の膜を炭素
    水素窒素系膜として成膜して、全膜厚のうち70%ない
    し90%が炭素水素系膜質であり残りの表面の10%な
    いし30%が炭素水素窒素系膜質からなる膜として保護
    膜とする工程であることを特徴とする磁気記録媒体の製
    造方法。
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