JP2001126090A - 施設利用券、改札装置、施設利用券リサイクルシステム - Google Patents

施設利用券、改札装置、施設利用券リサイクルシステム

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JP2001126090A
JP2001126090A JP30872999A JP30872999A JP2001126090A JP 2001126090 A JP2001126090 A JP 2001126090A JP 30872999 A JP30872999 A JP 30872999A JP 30872999 A JP30872999 A JP 30872999A JP 2001126090 A JP2001126090 A JP 2001126090A
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Japan
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ticket
card
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ticket gate
gate
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JP30872999A
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English (en)
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Mikio Naruse
幹夫 成瀬
Akira Hachiga
明 八賀
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NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 利用回数が1回のICカードの施設利用券を
極力人手を要せずリサイクルが可能として、改札装置の
低コスト化を図る。 【解決手段】 単券収納ユニット65からの計数値に基
づき単券スライド筒19に連通する単券収納筒33がI
Cカード単券で一杯になったと判断すると、ベルトコン
ベア機構駆動部67を通じ空の単券収納筒を単券スライ
ド筒に連通させる。全部の単券収納筒が一杯になると入
/出場用自動扉駆動部59を通じ入場用自動扉3a、3
bを閉じさせ、出場用自動扉5a、5bを開かせる。ベ
ルトコンベア機構駆動部を通じ全部の単券収納筒を出場
口側から入場口側に移動させる。単券初期化ユニット7
3及びICカードR/W27を通じICカード単券の保
持情報の初期化、ICカード単券への基本情報の書込み
を行う。単券搬出ユニット71及び単券搬出装置29を
通じICカード単券を単券取出口25に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードで構成
される施設利用券、改札装置、及び施設利用券のリサイ
クルシステムに関する。以下では、上記施設利用券とし
て公共交通機関である鉄道施設で使用する各種乗車券
を、上記改札装置及びリサイクルシステムとして駅舎の
改札口に設置される自動改札装置及びその装置を備える
システムを、夫々例にとり説明する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所謂非接触式(無線による情
報送受信機能を有する)ICカードを乗車券として用い
る自動改札システムが開発され、そのシステムが『IC
カードを利用した自動改札システム』の発明として東日
本旅客鉄道株式会社(JR東日本)等により特許出願さ
れている(特願平9−100172号)。上記システム
では、定期乗車券又は利用回数が複数回に亘る運賃先払
い(Stored Fared)の乗車券(SF券)として利用客に
発行したICカードを、自動改札装置に翳すだけで利用
客が改札口を通過できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に利用客がICカードを自動改札装置に翳すだけで改札
口を通過できるという技術的効果は、磁気カードによる
自動改札システムにはない上記システムに特有の技術的
効果である。しかも、上記システムには、上記に加えて
更に、自動改札装置での乗り越し精算が可能である点
や、ICカード紛失時に再発行が可能である点等の技術
的効果をも奏するために、上記システムは、所謂次世代
型の自動改札システムとして注目されている。
【0004】しかし、上記システムでは、定期乗車券や
SF券以外の、利用回数が1回に限定される乗車券とし
ての所謂切符(単券)のICカード化については全く想
定していない。その理由は、ICカード化した単券(I
Cカード単券)を、磁気カード化した単券(磁気カード
単券)並みのコストで生産することが現時点では不可能
なためである。仮に、高コストをも厭わずにICカード
単券を導入した場合には、使用1回当りのコストを低減
する必要が生じるから、そのための手段としてICカー
ド単券を回収して複数回使用(リサイクル)する手法が
思料される。
【0005】以上のような経緯から、上記システムで
は、従来と同様に磁気カード単券の利用を止める訳には
いかない。そのため、西暦2001年1月にJR東日本
が導入するシステムは、ICカード化された定期乗車券
及びSF券(ICカード乗車券)と、磁気カード単券の
双方に対応可能なようにICカード乗車券及び磁気カー
ド単券の併用型になっている。よって、ICカード乗車
券による自動改札システムを導入した後であっても、依
然として設備費や保守管理費の相当に割高な磁気カード
式自動改札装置を残さざるを得ないという問題がある。
【0006】従って本発明の目的は、極力人手を要せず
にリサイクルが可能な構成のICカード化した施設利用
券を提供することにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、ICカード化
した利用回数が1回だけの施設利用券を極力人手を要せ
ずリサイクル可能にICカード仕様の改札装置を構成す
ることにより、高コストな磁気カード仕様の改札装置の
設置を不要にし、それにより自動改札装置の低コスト化
を図れるようにすることにある。
【0008】更に、本発明の別の目的は、利用者が所持
するICカード化した施設利用券と、ICカード仕様の
改札装置との間の情報授受を無線通信で行えるように
し、それにより利用者の改札口通過の速度を早くでき、
利用者の利便性を増進できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う施設利用券は、ICチップ及びそのICチップに電気
的に接続する無線送受信手段を担持する第1のフィルム
状部材と、第1のフィルム状部材の少なくとも担持面を
被覆する第2のフィルム状部材とを備えるICカードで
構成される。
【0010】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、上述した施設利用券が、上記担持面の裏面を被覆
する第2のフィルム状部材をも備える。第1のフィルム
状部材は、接着剤を介して第2のフィルム状部材により
被覆されている。また、上述した施設利用券は、回数の
必要なものか、回収の不要なもののいずれかである。前
記回収の必要なものは、例えば乗車券としての切符であ
り、回収の不要なものは、例えば定期乗車券か又は定期
乗車券以外の回収の不要な乗車券のいずれかである。上
記施設利用券には、円板状を呈するものと、矩形状を呈
するものとがある。これらは、その用途や使用する改札
装置の仕様等に応じて使い分けが可能である。
【0011】本発明の第2の側面に従う改札装置は、無
線による情報送受信機能を有するICカードで構成され
る正当な施設利用券の携帯者に対し施設への出入りを認
めるもので、所定空間領域内に存在する対象が検知され
たとき、その対象が回収の必要な施設利用券か、回収の
不要な施設利用券か、或いは上記のいずれでもないかを
識別する手段と、その対象が施設利用券であると識別さ
れたとき、その施設利用券と無線通信による情報の授受
を行い、その施設利用券の保持情報に所定の情報処理を
施す手段と、その対象が施設利用券であると識別された
とき、回収の必要な施設利用券か否かに応じて夫々異な
る処理を実行する手段とを備える。
【0012】本発明の第2の側面に係る好適な実施形態
では、上記改札装置は、例えば鉄道等の公共交通機関の
停車場又は停留場の改札口に設置される改札装置であ
り、回収の必要な施設利用券は乗車券としての切符であ
り、回収の不要な施設利用券は、定期乗車券か又は定期
乗車券以外の回収の不要な乗車券のいずれかである。
【0013】また、上記実施形態に係る改札装置は、装
置本体の出場口側に設けた切符投入部と、切符投入部近
傍に設けた、上記の情報処理手段に電気的に接続する無
線送受信手段と、上記の前記識別手段による識別結果、
及び情報処理手段による処理結果を、夫々改札口を通過
しようとする者に報知するための手段とを更に備え、識
別手段による識別処理に必要な上記所定空間領域内に存
在する対象を検知するための手段を、切符投入部近傍に
設けた構成になっている。そして、上記構成に加えて、
識別手段が切符でないと識別した対象が切符投入部に投
入されるのを阻止する機構を更に備える。また、装置本
体の入場口側に設けた切符取出部と、切符投入部から投
入される切符を回収して切符取出部へと搬送する装置を
も更に備える。
【0014】上述した切符回収装置は、切符投入部を通
じて投入された切符を収容する機構と、収容機構を保持
した状態で切符投入部から切符取出部を経由して再び切
符投入部へと無端移動する搬送機構とを備える。切符収
容機構は複数設置され、いずれか1つの切符収容機構が
切符投入部に接続する位置で停止するよう、搬送機構が
間欠駆動される。各切符収容機構に、収容された切符枚
数が所定枚数に達したか否かを検知する手段を備え、搬
送機構は、各切符収容機構のいずれかの切符収容枚数が
所定数に達した旨の通知を検知手段から受けたとき、搬
送方向から見てその切符収容機構の次に位置する切符収
容機構が切符投入部に接続する位置で停止するよう間欠
駆動される。
【0015】また、上記実施形態に係る改札装置は、装
置本体の出場口側に設けた自動的に開閉する第1の扉
と、装置本体の入場口側に設けた自動的に開閉する第2
の扉と、切符取出部と搬送機構との間に介在する、各切
符収容機構から切符を取出すための機構と、装置本体の
モードを、入場専用モード又は出場専用モードのいずれ
か一方に選択的に切り換える手段と、装置本体のモード
が切り換えられたとき、その旨を報知する手段とを更に
備える。モード切換手段は、検知手段が全ての切符収容
機構の切符収容枚数が所定数に達したことを検知したと
き、モードを出場専用モードから入場専用モードに切り
換える第1のモード切り換えを行い、検知手段が全ての
切符収容機構の切符収容枚数がなくなったことを検知し
たとき、モードを入場専用モードから出場専用モードに
切り換える第2のモード切り換えを行う。
【0016】第1のモード切換は、第1の扉の常開から
常閉への変更動作と、第2の扉の常閉から常開への変更
動作と、各切符収容機構を切符取出機構方へ移動させる
べく搬送機構を駆動させる動作と、切符取出機構の駆動
による各切符収容機構から切符取出部への切符の供給動
作の起動と、報知手段へのモード切り換えの通知動作と
を含む。また、第2のモード切換は、第1の扉の常閉か
ら常開への変更動作と、第2の扉の常開から常閉への変
更動作と、各切符収容機構を切符投入部方へ移動させる
べく搬送機構を駆動させる動作と、切符取出機構の駆動
停止と、報知手段へのモード切り換えの通知動作とを含
む。情報処理手段は切符の保持情報を不当と判断したと
き、又は保持情報を正当と判断したが切符が切符投入部
に投入されなかったとき、第2の扉を閉じさせる。第1
のモード切換が行われたとき、情報処理手段は、各切符
収容機構に収容されている各切符の保持情報を初期化す
ると共に、これら各切符を再利用可能なようにこれら各
切符に新たに基本情報を書込む。
【0017】本発明の第3の側面に従う施設利用券リサ
イクルシステムは、無線による情報送受信機能を有する
ICカードで構成される正当な施設利用券の携帯者に対
し施設への出入りを認める改札装置と、施設利用券の保
持情報に基づく施設利用料を入金するための装置とを備
え、改札装置は、所定空間領域内に存在する対象が検知
されたとき、その対象が回収の必要な施設利用券か、回
収の不要な施設利用券か、或いは上記のいずれでもない
かを識別する手段と、その対象が施設利用券であると識
別されたとき、その施設利用券と無線通信による情報の
授受を行い、その施設利用券の保持情報に所定の情報処
理を施す手段と、その対象が施設利用券であると識別さ
れたとき、回収の必要な施設利用券か否かに応じて夫々
異なる処理を実行する手段とを有し、利用料入金装置
は、改札装置から見て施設内部又は外部のいずれか一方
に設けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係る施設利
用券リサイクルシステムが備える改札装置の一実施例で
あるICカード仕様の改札装置の上面から内部を見た説
明図である。図2は、図1に記載した改札装置のうち、
ICカード単券のリサイクル機能を有する装置本体の側
面から内部を見た説明図である。図1及び図2に示す改
札装置は、鉄道駅舎の改札口空間に設置される。
【0020】上記改札装置は、人手を殆ど必要としない
所謂全自動型と称するタイプの改札装置である。上記改
札装置は、ICカード乗車券及びICカード単券の双方
に対応可能に構成されているもので、図1に示すよう
に、一対の装置本体1a、1bと、一対の入場用自動扉
3a、3bと、一対の出場用自動扉5a、5bとを、夫
々上述した改札口空間に設置する一組の機械構造物とし
て備える。改札口空間は、駅舎構内を駅舎外部に開放し
ている比較的大きな空間であり、上記改札装置を多数並
設することによって、各々が所定の幅員を有した複数の
改札口通路に仕切られる。
【0021】装置本体1a、1bは、横幅が狭く奥行き
が長い扁平な直方体形状を呈し、上記のような改札口空
間において所定の幅員を有した改札口通路7を画定すべ
く、互いに対向して設置される。図1では、装置本体1
a、1bの設置位置、即ち、改札口通路7から見て右側
の領域が駅舎構内であり、左側の領域が駅舎外部であ
る。
【0022】装置本体1aは、ICカード単券の発行機
能及び回収機能の双方(リサイクル機能)を有するもの
であり、従って、図2は、装置本体1aの側面から内部
を見た説明図である。
【0023】装置本体1aの上面には、図2に示すよう
に、左端の入場口(駅舎外部)寄りに、まず案内表示部
9が、その右側に、ICカードリーダ/ライタ(ICカ
ードR/W)本体11が夫々設けられる。ICカードR
/W本体11の右側には、翳し部表示灯兼アンテナ部
(翳し/アンテナ部)13、ICカード単券確認用セン
サ(単券センサ)15、及びベルトコンベア17が設け
られる。翳し/アンテナ部13、単券センサ15、及び
ベルトコンベア17は、ベルトコンベア17の上方に単
券センサ15を重畳し、単券センサ15の上部に翳し/
アンテナ部13を重畳した状態で設けられる。更に、そ
れらの右側、即ち、右端の出場口(駅舎構内)寄りに
は、ICカード単券スライド筒(単券スライド筒)19
が開口していると共に、その近傍に、単券外異物排出装
置(異物排出装置)21と、人間探知用センサ(人間セ
ンサ)23とが設けられる。
【0024】一方、装置本体1aの内部には、図1及び
図2に夫々示すように、左端部寄りにICカードR/W
本体11とは別のICカードR/W27と、ICカード
単券搬出装置(単券搬出装置)29とが、装置本体1a
の左端面上部寄りに開口するICカード単券取出口(単
券取出口)25に臨んだ状態で設けられる。上記各部に
加えて、装置本体1a内部の下方領域には、その略全体
を移動範囲に設定したベルトコンベア機構31が設置さ
れており、このベルトコンベア機構31には、複数個の
ICカード単券収納筒(単券収納筒)33が取付固定さ
れている。更に、装置本体1aの内部には、制御装置3
5と、駆動電源37とが設けられる。
【0025】装置本体1bは、上記改札装置のモードが
後に詳述する入場専用モードに設定されているとき、改
札通路7を通過しようとする利用客が所持するICカー
ド単券の正当性、又はICカード乗車券の正当性をチェ
ックするためのものである。装置本体1bの上面には、
入場口(左端)寄りに上述した人間センサ23と同一構
成の人間センサ24と、通常のICカードR/W39と
が設けられ、出場口(右端)寄りに案内表示部41が設
けられる。
【0026】入場用自動扉3a、3bは、いずれも改札
口通路7の右端寄りの位置(駅舎構内寄りの位置)に設
置される。一方、出場用自動扉5a、5bは、いずれも
改札口通路7の左端寄りの位置(駅舎外部寄りの位置)
に設置される。
【0027】次に、上述した各部の構成について更に詳
述する。
【0028】人間センサ23は、図1に示すように、装
置本体1aの上面右端寄りの改札通路7に面する位置に
設けられる。人間センサ23は、上記改札装置のモード
が後に詳述する出場専用モードに設定されているとき
に、改札通路7を通過する利用客(駅舎構内から駅舎外
部に出ようとする利用客)を検知して所定の電気信号を
制御装置35に出力する。
【0029】一方、人間センサ24は、図1に示すよう
に、装置本体1bの上面左端寄りの改札通路7に面する
位置に設けられる。人間センサ24は、上記改札装置の
モードが後に詳述する入場専用モードに設定されている
ときに、改札通路7を通過する利用客(駅舎外部から駅
舎構内に入ろうとする利用客)を検知して所定の電気信
号を制御装置35に出力する。
【0030】翳し/アンテナ部13には、上記出場専用
モード時に利用客が翳したICカード単券を回収するた
めの投入口を設ける必要から、円板状部材の中心より周
縁部に至る領域を刳り抜くことによって図1に示すよう
に環状に形成されたものが用いられ、単券センサ15の
上方に設けられる。翳し/アンテナ部13は、制御装置
35により翳し部表示灯(図示しない)が、適宜点滅駆
動される。翳し/アンテナ部13は、上記改札装置の出
場専用モード時に翳されるICカード乗車券又はICカ
ード単券から無線送信される情報を受信してICカード
R/W本体11に出力すると共に、ICカードR/W本
体11が出力した情報を上記のICカード乗車券又はI
Cカード単券に無線送信する。
【0031】単券センサ15は、翳し/アンテナ部13
に翳される対象物が、ICカード単券か否(ICカード
乗車券又は異物)かを検知するために設けられるもので
ある。単券センサ15には、例えば翳し/アンテナ部1
3に翳された物体を撮像し、その物体の画像情報を電気
信号として出力するCCDイメージセンサのような固体
イメージセンサが用いられる。上記対象物がICカード
単券か否かの検知は、例えばICカードR/W本体11
が単券センサ15からの電気信号を読込んで、その電気
信号に基づき、上記対象物がICカード単券であること
を示す所定の識別コードを保持しているか否かをチェッ
クすることによって可能である。なお、上記チェックの
結果、識別コードを保持していれば、その旨がICカー
ドR/W本体11から制御装置35に通知される。
【0032】ICカードR/W本体11は、上記出場専
用モード時に、ICカード乗車券又はICカード単券が
翳し/アンテナ部13に翳されたことに起因してICカ
ード乗車券又はICカード単券から無線送信される情報
を翳し/アンテナ部13を通じて読込み、制御装置35
に出力する。なお、上記出場専用モード時に、上述した
SF券としてのICカード乗車券が翳し/アンテナ部1
3に翳された場合、ICカードR/W本体11は制御部
35の制御下で、上記ICカード乗車券が保持する先払
い運賃の残額情報を、その残額情報と乗車区間に応じた
運賃情報との差額情報により更新する処理を行う。
【0033】ベルトコンベア17は、制御装置35によ
り上記出場専用モード時に駆動され、翳し/アンテナ部
13により画定される開口からの投入物を単券スライド
筒19の開口に向けて搬送する。なお、ICカードR/
W本体11から制御装置35に上記対象物が上記識別コ
ードを保持している旨の通知があったときだけ、ベルト
コンベア17を駆動するように設定することも可能であ
る。
【0034】異物排出装置21は、上記出場専用モード
時には、ICカード単券だけが単券スライド筒19に送
り込まれるよう、制御装置35によって単券スライド筒
19の開口を開閉すべく横方向(水平方向)に移動され
る。制御装置35による上記制御は、ICカードR/W
本体11から制御装置35への上記識別コード保持に関
するチェック結果の通知に基づいて実行される。即ち、
単券センサ15からの出力により、ICカードR/W本
体11が翳し/アンテナ部13に翳された物をICカー
ド単券であると認識すると、その物がベルトコンベア1
7により単券スライド筒19に送り込まれるよう、制御
装置35が異物排出装置21を起動し単券スライド筒1
9の開口を開放させる。一方、ICカードR/W本体1
1によってICカード単券であると認識されなかった物
については、単券スライド筒19に送り込まれるのを阻
止すべく、制御装置35が異物排出装置21を起動して
上記の開口を閉鎖させる。また、入場専用モード時に
は、制御装置35は上記開口を閉鎖する位置で異物排出
装置21の停止状態を継続する。これにより、ICカー
ド単券以外の物(異物)が単券スライド筒19に送り込
まれるのを阻止できると共に、例えば装置本体1aが発
行したICカード単券を利用客が誤って単券スライド筒
19に投入するのも防止できる。
【0035】案内表示部9は、制御装置35の制御下
で、利用客に対し種々のメッセージを表示する。例えば
上記出場専用モード時に、翳し/アンテナ部13上に翳
されたICカード単券が、上記改札装置の設置駅までの
正しい運賃の支払情報を有するICカード単券であると
ICカードR/W本体11を介して制御装置35が認識
したとき、案内表示部9は『ありがとうございます』と
いうメッセージを表示する。また、正当な運賃の支払情
報を有するICカード単券であっても、そのICカード
単券が翳し/アンテナ部13の開口に投入されない場合
には、案内表示部9は制御装置35の制御下で『ICカ
ード単券を返却して下さい』というメッセージを表示す
る。更に、不正な運賃の支払情報(運賃未払い情報)を
有するICカード単券が翳し/アンテナ部13上に翳さ
れた場合には、『運賃不足ですから精算機で精算して下
さい』というメッセージか、又は『正規に運賃を支払っ
て下さい』というメッセージ等が案内表示部9に表示さ
れる。
【0036】ベルトコンベア機構31は、制御装置35
の制御下で、装置本体1a内部の下方領域の略左端寄り
の位置から略右端寄りの位置にかけて横方向(水平方
向)に間欠的に、又は連続的に無端移動される。ベルト
コンベア機構31上には、既述のように、複数個の単券
収納筒33が所定間隔(略等間隔)で縦方向(垂直方
向)に立設した状態で取付固定されている。ベルトコン
ベア機構31の無端状ベルトの、各単券収納筒33が取
付けられている部位には、少なくとも後述するICカー
ド単券押上機構(単券押上機構)29bのロッド(図示
しない)が出没自在な程度の大きさ、及び形状の貫通孔
(図示しない)が形成されているものとする。各単券収
納筒33は、その上端部が上述した単券スライド筒19
に連通するよう全面的に開口していると共に、その下端
部には、中心部分に上記ロッド(図示しない)が出没自
在な程度の大きさ、及び形状の貫通孔(図示しない)が
形成されている。
【0037】単券搬出装置29は、ICカードR/W2
7の取付箇所の真直ぐ下で、且つ、ベルトコンベア機構
31よりも下方の位置に固定されるICカード単券押上
機構(単券押上機構)29aと、単券取出口25に横方
向(水平方向)から臨むICカード単券押出機構(単券
押出機構)29bとから成る。
【0038】単券押上機構29aは、ICカード単券を
垂直方向に押し上げるためのロッド(図示しない)を備
えており、ベルトコンベア機構31の間欠的な移動によ
り、その上方に搬送された単券収納筒33の下端部と縦
方向から機構的に連繋する。一方、単券押出機構29b
は、ICカード単券を横方向(水平方向)に押し出すた
めのロッド(図示しない)を備えており、上述した単券
取出口25に臨んでいるその単券収納筒33の上端部と
横方向から機構的に連繋する。単券押上機構29aは、
上記各単券収納筒33が夫々単券搬出装置29の設置箇
所に移動されてくる度に、その単券収納筒33をICカ
ード単券案内機構(単券案内機構)29cとして、その
単券収納筒33の上述した貫通孔(図示しない)に上記
ロッドを進入させる。そして、上記ロッドを上方に伸ば
すことにより、その単券収納筒33内に収納されている
ICカード単券を1枚ずつ単券収納筒33の上端部から
単券取出口25へと持ち上げる。単券押出機構29b
は、上記ロッドを図1及び図2の左方向に伸ばすことに
より、単券押上機構29aにより1枚ずつ単券取出口2
5へと持ち上げられるICカード単券を単券取出口25
から装置本体1a外部へと1枚ずつ排出するよう構成さ
れる。
【0039】なお、単券押出機構29bによるICカー
ド単券の単券取出口25への排出に際しては、ICカー
ド単券の略半分が単券取出口25から装置本体1a外部
に露出していて、利用客がそれを引き抜くとその直ぐ下
のICカード単券の略半分が単券取出口25から露出す
る程度に上記ロッドの付勢力が設定される。
【0040】ベルトコンベア機構31は、現在単券スラ
イド筒19に連通している単券収納筒33へのICカー
ド単券の投入数が所定収納数に達したと制御装置35が
判断したとき、空いている次の単券収納筒33が単券ス
ライド筒19に連通する位置に達するまで間欠的に駆動
される。制御装置35による上記判断は、ICカードR
/W本体11から制御装置35に与えられる上記識別コ
−ドを保持する旨の通知数の累計値、即ち、単券センサ
15とICカードR/W本体11とによるICカード単
券の検知数の累計値に基づいて行われる。
【0041】このようにして、1つの単券収納筒33が
ICカード単券で一杯になると、ベルトコンベア機構3
1の間欠的な移動によって空いている次の単券収納筒3
3が単券スライド筒19に連通する位置へと位置決めさ
れ、単券スライド筒19から投入されるICカード単券
を一杯になるまで収納し続ける。そして、全部の単券収
納筒33がICカード単券によって一杯になった時点
で、制御装置35は、上記改札装置のモードを出場専用
モードから入場専用モードに切換える。それと共に、最
後にICカード単券で一杯になった単券収納筒33を単
券搬出装置29の設置位置へと搬送すべく、ベルトコン
ベア機構31を間欠的に移動させる。上記単券収納筒3
3が、上述したように単券案内機構29cとして機能
し、収納していた全部のICカード単券を排出し尽くし
たと制御装置35が判断すると、ベルトコンベア機構3
1を間欠的に移動させ、次の単券収納筒33を単券搬出
装置29の設置位置へと搬送する。そして、次の単券収
納筒33が収納しているICカード単券の排出を開始す
る。制御装置35による上記判断は、例えば既存の周知
の計数手段(制御装置35に内蔵されているものでも、
独立のものでもよい)を用いて単券取出口25から利用
客によって引き抜かれるICカードの枚数を計数し、そ
の累計値に基づいて行われる。
【0042】このようにして、全部の単券収納筒33か
らICカード単券が全て排出された時点で、制御装置3
5は、上記改札装置のモードを入場専用モードから出場
専用モードに切換える。それと共に、最後にICカード
単券が空になった単券収納筒33を単券スライド筒19
に連通する位置へと搬送すべく、ベルトコンベア機構3
1を間欠的に移動させる。
【0043】ICカードR/W27は無線による情報送
受信機能を備える。ICカードR/W27は制御部35
の制御下で、単券押上機構29aにより1枚ずつ単券取
出口25へと持ち上げられるICカード単券が単券取出
口25から利用客によって引き抜かれる直前に、そのI
Cカード単券の保持情報を初期化すると共に、ICカー
ド単券発行駅情報をそのICカード単券に書込む。IC
カード単券発行駅情報には、発行駅コードや、発行年月
日等が含まれる。
【0044】ICカードR/W39も無線による情報送
受信機能を備え、上記改札装置が入場専用モードに設定
されているとき、翳される対象物との間で行った無線通
信の結果に応じて上記対象物がICカード単券か否(I
Cカード乗車券又は異物)かを識別し、その識別結果を
制御装置35に通知する。上記対象物がIC単券か否か
の識別は、例えばICカードR/W39がICカード単
券であることを示す所定の識別コードが上記対象物から
送信されたか否かをチェックすることによって可能であ
る。ICカードR/W39は、また、ICカード単券の
保持情報を読み取り、その保持情報を制御装置35がI
Cカード単券の正当性(装置本体1aにおいて適正に発
行されたものか)をチェックするための情報として制御
装置35に出力する。更に、ICカードR/W39は、
制御装置35の制御下で、ICカード単券に必要情報の
書き込みを行う。
【0045】案内表示部41は、制御装置35の制御下
で、ICカードR/W39を介した制御装置35による
上記チェック結果に応じたメッセージを利用客に表示す
る。上記メッセージの代表的なものとしては、ICカー
ド単券が例えば保持データの捏造や改竄が行われた不正
なものであるときに、そのICカードを使用して改札通
路7を通過できない旨を利用客に報知する内容のものが
挙げられる。
【0046】入場用自動扉3aは装置本体1a側に、入
場用自動扉3bは装置本体1b側に、いずれも片側端部
を遥動自在に支持された状態で取り付けられる。上記入
場用自動扉3a、3bにおけると同様に、出場用自動扉
5aは装置本体1a側に、出場用自動扉5bは装置本体
1b側に、いずれも片側端部を遥動自在に支持された状
態で取り付けられる。
【0047】上記改札装置のモードが出場専用モードに
設定されているとき、入場用自動扉3a、3bは、図示
のように改札口通路7を開放し、一方、出場用自動扉5
a、5bは、図示のように改札口通路7の左側に向って
「く」の字状に突き出て改札口通路7を閉鎖するよう、
制御装置35によって制御される。
【0048】出場専用モードにおいて、正しい運賃の支
払情報を有するICカード単券が、翳し/アンテナ部1
3の開口に投入されるか、正当なICカード乗車券が、
翳し/アンテナ部13に翳された場合には、制御装置3
5により出場用自動扉5a、5bが改札通路7を開放す
る。正しい運賃の支払情報を有するICカード単券であ
っても、翳し/アンテナ部13の開口に投入されなかっ
たり、ICカード単券やICカード乗車券が不正なもの
であった場合には、出場用自動扉5a、5bは閉鎖され
た状態のままであったり、開放されていた場合には直ち
に閉鎖される。
【0049】上記改札装置のモードが入場専用モードに
設定されているとき、入場用自動扉3a、3bは、改札
口通路7の右側に向って「く」の字状に突き出て改札口
通路7を閉鎖し、一方、出場用自動扉5a、5bは、改
札口通路7を開放するよう、制御装置35によって制御
される。
【0050】入場専用モードにおいて、正当なICカー
ド単券か、正当なICカード乗車券がICカードR/W
39に翳された場合には、制御装置35により入場用自
動扉3a、3bが改札通路7を開放する。それ以外の場
合は、入場用自動扉3a、3bは閉鎖された状態のまま
であったり、開放されていた場合には直ちに閉鎖され
る。
【0051】制御装置35は、既述のように、ICカー
ドR/W本体11からの上記識別コード保持/不保持に
係る通知、及び人間センサ23、24からの出力信号を
夫々読込む。制御装置35は、入場用自動扉3a、3
b、出場用自動扉5a、5b、ベルトコンベア17、異
物排出装置21、単券押上機構29a、単券押出機構2
9b、及びベルトコンベア機構31の駆動部を制御す
る。制御装置35は、上記に加えて更に、案内表示部
9、41、ICカードR/W本体11、翳し/アンテナ
部13、及びICカードR/W27、39をも制御す
る。
【0052】駆動電源37は、上述した装置本体1a、
1bの各部に給電する。
【0053】上述した構成の改札装置は、既に説明した
ように、鉄道駅舎の改札口空間に装置本体1a、1bを
一組として多数組並設される。駅舎外部から駅舎構内に
向って左側に装置本体1aが、改札通路を挟んで右側に
装置本体1bが夫々設置され、上記装置本体1aの左隣
には、その装置本体1aに近接して別の組の装置本体1
bが設置される。一方、上記装置本体1aと対をなす上
記装置本体1bの右隣には、その装置本体1bに近接し
て別の組の装置本体1aが設置される。このようにして
多数組の装置本体1a、1bが改札空間に並設され、そ
れにより多数の改札通路が設定される。
【0054】図3は、本発明の一実施形態に係る施設利
用券リサイクルシステムに適用されるICカード化され
た施設利用券の一実施例としてのICカード単券を示す
斜視図である。
【0055】上記ICカード単券は、図3に示すよう
に、いずれも円板状を呈する内部フィルム43、表面フ
ィルム45、47と、内部フィルム43に担持されるI
Cチップ49と、内部フィルム43に環状に担持され
る、ICチップ49に電気的に接続されたアンテナ51
とを備える。
【0056】表面フィルム45は、内部フィルム43
の、ICチップ49及びアンテナ51が担持される面
(担持面)を接着剤53を介して被覆し、一方、表面フ
ィルム47は、内部フィルム43における上記担持面の
反対側の面を接着剤55を介して被覆する。因みに、内
部フィルム43、及び表面フィルム45、47の外形寸
法は、直径が30〜55mmであり、厚みが0.25〜
0.76mmである。
【0057】ICチップ49が含むメモリ(図示しな
い)には、例えば記憶容量が536バイト以下のEEP
ROMが用いられ、ファイルアクセスモードは、ランダ
ムアクセスファイル、サイクリックアクセスファイル、
及びパースアクセスファイルを含む。上記メモリには、
乗車券エリアが設定されており、そこにはICカード単
券であることを示す識別コード(ID)が、不揮発性固
定データとして登録される。また、乗車駅情報や乗車年
月日情報や当日の乗車時間情報等も揮発性データ(保持
情報)として書き込まれる。上記メモリは、例えば上述
したICカードR/W本体11、又はICカードR/W
39により既存の上記保持情報等が読み出され、また、
ICカードR/W27により上記既存の保持情報が初期
化されると共に発行駅コードや、発行年月日等がICカ
ード単券発行駅情報として書き込まれる。
【0058】アンテナ51と、上述した装置本体1aの
翳し/アンテナ部13、ICカードR/W27との間、
又は上記装置本体1b側のICカードR/W39との間
で行われる無線通信の使用周波数は、13.56MHz
であり、電磁波強度は、0.4A/m以下であり、通信
レートは211Kbpsである。
【0059】上記ICカード単券と、上記改札装置との
間で無線通信による情報の授受を行うに際しての相互認
証には、スリーパスモデル方式が採用される。
【0060】なお、図3では、ICカード化された施設
利用券の一実施例としてICカード単券を例にとり説明
したが、ICカード乗車券(定期乗車券又はSF券とし
ての機能を有する)であることを示す識別コードを上記
メモリに登録すれば、ICカード乗車券として使用でき
る。
【0061】図4は、図1及び図2に記載した改札装置
各部を示す機能ブロック図である。
【0062】図4において、翳し/アンテナ部13に翳
されたICカード単券(又はICカード乗車券)の保持
情報は、翳し/アンテナ部13を介してICカードR/
W本体11により読み取られ、インタフェース(I/
F)部57を通じて制御装置35に入力される。制御装
置35は、内蔵するROMにICカード(無線カード)
用処理ルーチンを記憶する。制御装置35は、単券セン
サ15からのICカードR/W本体11への出力信号に
基づくICカードR/W本体11からの上記識別コード
保持/不保持に係る通知を読み込んで、ICカードがI
Cカード単券か又はICカード乗車券かを判定し、その
判定結果に応じた一連の情報処理を実行する。そして、
入/出場用自動扉駆動部59、翳し部表示灯駆動部6
1、異物排出装置21に制御信号を出力したり、案内表
示部9、41に所定のメッセージを表示するよう、指令
を発する。
【0063】上記ICカードがICカード単券であると
き、制御装置35からベルトコンベア駆動部63に駆動
指令信号が出力される。単券収納ユニット65は、単券
センサ15から出力されるICカード単券検知信号の数
を計数し、計数結果を制御装置35に出力する。
【0064】制御装置35は、単券収納ユニット65か
らの計数値に基づき、単券スライド筒19に連通してい
る単券収納筒33がICカード単券で一杯になったと判
断すると、空の単券収納筒33を単券スライド筒19に
連通させるべく、ベルトコンベア機構駆動部67に制御
信号を出力する。単券収納ユニット65からの計数値等
に基づき、全部の単券収納筒33がICカード単券で一
杯になったと判断すると、制御装置35は、入口/出口
変更ユニット69に制御信号を出力して、進行方向案内
表示部(図示しない)の案内表示を変更させる。それと
共に、入/出場用自動扉駆動部59に制御信号を出力し
て入場用自動扉3a、3bを閉じさせ、出場用自動扉5
a、5bを開かせる。更に、ベルトコンベア機構駆動部
67に制御信号を出力して、全部の単券収納筒33を出
場口側から入場口側に移動させる。
【0065】制御装置35は、単券初期化ユニット73
を通じてICカードR/W27に制御信号を出力しIC
カード単券の保持情報を初期化させると共に、ICカー
ド単券発行駅情報を書き込ませる。次いで、単券搬出ユ
ニット71に制御信号を出力することにより、単券搬出
装置29を駆動して上記情報処理済みのICカード単券
を利用客が引き抜き可能なように単券取出口に排出す
る。なお、上述した出場専用モ−ド時に、翳し/アンテ
ナ部13を介してICカードR/W本体11が読み取っ
た運賃支払情報、乗車区間情報は、料金演算ユニット7
5に読み込まれ、料金演算ユニット75において上記乗
車区間に応じた運賃計算が行われる。料金演算ユニット
75は、その運賃計算の結果と上記運賃支払情報とを比
較し、比較結果(つまり、正当な運賃支払をしたICカ
ード単券又はICカード乗車券か否か)を示す情報を、
制御装置35に出力する。
【0066】ICカードR/W39に、ICカード単券
又はICカード乗車券が翳されたときは、上述したよう
にICカードR/W39において上記対象物がIC単券
か否かの識別と、ICカード単券の保持情報の読取りと
が行われる。そして、ICカードR/W39からI/F
部57を通じて制御装置35に上記識別結果が通知さ
れ、また、上記保持情報が出力される。ICカードR/
W39は制御装置35の制御下で上述した各処理動作を
実行する。
【0067】図5は、本発明の一実施形態に係るICカ
ード単券を使用したときの運賃精算の一例を示す説明図
である。
【0068】周知のように運賃精算が必要な場合は、実
際に乗車した区間が、当初支払った運賃で乗車できる区
間を越えた(つまり、乗り越した)場合である。上記I
Cカード単券は、どの駅舎構内に設置されている汎用の
精算機(単券の精算・所謂積み増しの他、SF券の積み
増しもできる精算機)でも精算が行えるようになってい
るものとする。
【0069】図5において、A駅からC駅までの運賃を
A駅の精算機で積み増した利用客(a)と、B駅のホー
ムに降りてA駅からC駅までの運賃をB駅の精算機で積
み増した利用客(e)と、下車するC駅の精算機でA駅
からC駅までの運賃を積み増した利用客(f)の場合と
では、積み増す精算機の場所が相違するだけである。よ
って、いずれの場合も情報処理の論理は同一であり,出
場専用モードに設定されているC駅の改札装置において
正当なICカード単券としての処理(つまり、ICカー
ド単券を翳し/アンテナ部13の開口に投入することに
より出場用自動扉5a、5bが開放される処理)が行わ
れる。
【0070】次に、A駅からC駅までの運賃をA駅の精
算機で積み増し、B駅で下車した利用客(b)の場合
は、途中下車(長距離乗車の場合の途中下車を除く)に
当るので、前途無効の扱いになるため、この場合もB駅
の改札装置において正当なICカード単券としての処理
が行われる。
【0071】次に、A駅からB駅までの運賃をA駅の精
算機で積み増し、C駅で下車した利用客(c)の場合
は、乗り越し乗車に当るので、このままの状態でC駅の
改札装置を通過しようとすると不正なICカード単券と
して、翳し/アンテナ部13の開口に投入したICカー
ド単券が利用客(c)の手元に戻る。そして翳し部表示
灯が点滅すると共に、案内表示部9に『運賃不足です。
精算機で精算して下さい。』等のメッセージが表示さ
れ、それと略同時に出場用5a、5bが改札通路7を閉
鎖する。A駅からC駅までの運賃を全く積み増すことな
くC駅で下車した利用客(d)の場合についても、利用
客(c)と同様の処理が行われる。
【0072】図6は、図4に記載した改札装置各部の自
動改札入場処理(入場専用モード時)の動作を示すフロ
ーチャートである。図6に示す処理流れは、ICカード
R/W39を用いずに自動改札入場処理を行うときのも
のである。
【0073】図6において、ICカード単券又はICカ
ード乗車券がICカードR/W39に翳されると、IC
カードR/W39はICカード単券固有の識別コードの
有無のチェックと、上記ICカ−ド単券又はICカード
乗車券の保持情報の読取りとを行って制御装置35に出
力する(ステップS81)。制御装置35は、まず上記
チェック結果に基づいてICカード単券か否かを判定す
る(ステップS82)。この判定の結果、ICカー乗車
券であれば、ICカード乗車券に応じた所定の処理流れ
(図示しない)に移行する。ICカード単券であれば、
制御装置35は、ICカードR/W39が読み取った上
記保持情報に基づいて、その改札装置の装置本体1aが
発行したものか否か(つまり、利用客が乗車しようとす
る最寄り駅で発行したものか否か)をチェックする(ス
テップS83)。このチェックの結果、最寄り駅で発行
したICカード単券であれば、ICカードR/W本体1
1を介して、そのICカード単券に必要情報を書込んだ
後(ステップS84)、入場用自動扉3a、3bを開放
する(ステップS85)。
【0074】上記チェックの結果、最寄り駅発行のIC
カード単券でなければ、翳し表示部を点滅させ、案内表
示部41に所定のメッセージを表示すると共に(ステッ
プS86)、入場用自動扉3a、3bを閉鎖させる(ス
テップS87)。
【0075】図7は、図4に記載した改札装置各部の自
動改札出場処理(出場専用モード時)の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0076】図7において、ICカード単券又はICカ
ード乗車券が翳し/アンテナ部13に翳されると、IC
カードR/W本体11はその保持情報を読み取って制御
装置35に出力し、制御装置35はそれを読み込む(ス
テップS91)。ICカードR/W本体11が、単券セ
ンサ15からの出力信号に基づいて上記識別コードの有
無をチェックし、そのチェック結果を制御装置35に通
知すると、制御装置35は上記通知を読み込んで、IC
カードがICカード単券か又はICカード乗車券かを判
定する(ステップS92)。この判定の結果、ICカー
ド乗車券であれば、ICカード乗車券に応じた所定の処
理流れ(図示しない)に移行する。ICカード単券であ
れば、制御装置35は、ICカードR/W本体11を介
して、上記ICカード単券の保持情報が正当か否か(主
として支払済みの運賃が実際に乗車した区間に見合った
正当なものか否か)をチェックする(ステップS9
3)。正当なICカ−ド単券であれば、それが翳し/ア
ンテナ部13の開口に投入されたことを認識すると(ス
テップS94)、案内表示部9に所定のメッセージ『あ
りがとうございます』を表示すると共に(ステップS9
9)、出場用自動扉5a、5bを開放する(ステップS
100)。
【0077】正当なICカ−ド単券であっても上記開口
に投入されなければ(ステップS94)、翳し部表示灯
を点滅させ、且つ、案内表示部9に『ICカード単券を
返却して下さい』という所定のメッセージを表示すると
共に(ステップS95)、出場用自動扉5a、5bを閉
鎖させる(ステップS96)。所定時間経過する前に上
記ICカード単券が上記開口に投入されれば(ステップ
S97、S94)、上述したステップS99、及びステ
ップS100で示した処理動作に移行する。しかし、所
定時間が経過してもICカード単券が投入されなければ
(ステップS97)、出場用自動扉5a、5bを閉鎖さ
せたまま、ステップS95と同様の処理動作を行う(ス
テップS98)。
【0078】ステップS93で正当なICカ−ド単券で
ないと認識したときは、翳し部表示灯が点滅すると共
に、案内表示部9に『運賃不足です。精算機で精算して
下さい。』等のメッセージを表示させ(ステップS10
1)、それと略同時に出場用自動扉5a、5bが改札通
路7を閉鎖する(ステップS102)。次に、利用客が
精算機で精算を行うことなく、そのICカード単券又は
ICカード単券以外の物を上記開口に投入した場合は
(ステップS103)、異物排出装置21を起動してそ
れらの物が単券スライド筒19に投入されるのを阻止す
る(ステップS104)。
【0079】図8は、図4に記載した改札装置各部のI
Cカード単券リサイクル時の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【0080】図8において、まず、上記改札装置が入場
専用モードに設定されているかそれとも出場専用モード
に設定されているかをチェックする(ステップS11
1)。出場専用モードに設定されていれば、空の単券収
納筒33が存在するか否かチェックし(ステップS11
2)、存在していれば、ベルトコンベア機構31を起動
して上記単券収納筒33を単券スライド筒19に連通さ
せ、ICカード単券の投入数を計数する(ステップS1
13)。
【0081】そして、投入数の累計値に基づいて上記単
券収納筒33が一杯になったことを認識すると(ステッ
プS114)、空の単券収納筒33を単券スライド筒1
9に連通させるべく、再びベルトコンベア機構31を起
動する(ステップS115)。
【0082】このようにして、ステップS111〜S1
15に至る処理動作を繰り返し、空の単券収納筒33が
存在しなくなったことを認識すると(ステップS11
2)、翳し部表示灯を点滅させ、且つ、案内表示部9に
『こちらからは入れません』というメッセージを表示さ
せる(ステップS116)。そして、入場用自動扉3
a、3bを閉鎖させると共に(ステップS117)、入
口/出口変更ユニット69に制御信号を出力して、進行
方向案内表示部(図示しない)の案内表示を変更させ
(ステップS118)、それと共にベルトコンベア機構
駆動部67に制御信号を出力する。これにより、最後に
一杯になった単券収納筒33が単券搬出装置29にセッ
トされるのを始め、残り全部の単券収納筒33が出場口
側から入場口側に移動する(ステップS119)。
【0083】次に、単券搬出装置29を制御して、IC
カード単券を単券押出機構29bが臨んでいる位置にセ
ットし、ICカードR/W27によりICカード単券の
初期化と基本情報(ICカード単券発行駅情報)の書き
込みとを行う。そして、そのICカード単券を単券取出
口25にセットする(ステップS121〜S123)。
これら一連の処理動作は、現在搬出装置29にセットさ
れている単券収納筒33内のICカード単券が残存して
いる間(ステップS124)、単券取出口25にセット
されているICカード単券が利用客によって引き抜かれ
る(ステップS120)毎に繰り返される。
【0084】現在、搬出装置29にセットされている単
券収納筒33が空になると(ステップS124)、他に
ICカード単券で一杯の単券収納筒33が存在する場合
には(ステップS125)、ベルトコンベア機構駆動部
67を制御して、新たにその単券収納筒33を単券搬出
装置29にセットする(ステップS126)。そして、
再びステップS120〜S124に至る処理動作を繰り
返す。
【0085】他にICカード単券で一杯の単券収納筒3
3が存在しなければ(ステップS125)、入口/出口
変更ユニット69に制御信号を出力して、進行方向案内
表示部(図示しない)の案内表示を変更させ(ステップ
S127)、それと共にベルトコンベア機構駆動部67
に制御信号を出力する。これにより、最初に空になった
単券収納筒33が単券スライド筒19にセットされるの
を始め、残り全部の単券収納筒33が入場口側から出場
口側に移動し、上述の出場専用モードに対応した処理動
作に備えることになる(ステップS128)。入場専用
モードから出場専用モードへの切換えに際しては、上述
した案内表示部9におけると同様に、案内表示部41に
『こちらからは入れません』というメッセージを表示さ
せる。なお、ステップS111で入場専用モードに設定
されている場合には、直ちにステップS120〜S12
4で示した処理動作に移行する。
【0086】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、以下のような利点がある。ICカード単券利
用客は、下車駅で運賃支払機を利用することにすれば、
乗車駅で運賃支払機を利用する必要がないので、目的地
に早く到達したいときに便利である。また、乗車駅で行
き先までの運賃を調べる必要がなくなる。また、製造
後、一定期間経過したICカード単券を独立したスタッ
クで分離回収し洗浄することが可能であるため、衛生的
である。現行の磁気カード式自動改札装置よりも大幅な
コストダウンが期待できる。更には、ICカードによる
自動改札システムが導入されていない路線との接続が容
易である。
【0087】上述した内容は、あくまで本発明の一実施
形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されるものでないのは勿論である。例えば、上記改札
装置の入場専用モードにおいて、装置本体1aの単券取
出口25からICカード単券を不正に持ち去ろうとする
者がいる場合には、制御装置35が、人間センサ23か
らの出力信号や、単券収納ユニット65からの出力信号
等に基づいて上記持ち去りを認識しアラームを鳴動させ
る等の手段で持ち去りを防止できる。
【0088】なお、上記実施例では、着駅の精算機で運
賃の支払いを行うようにしたが、利用客が装置本体1a
が発行したICカード単券を改札口の外部に設けられた
通常の自動券売機にセットし、着駅までの運賃を支払っ
た後で上記改札装置を通過して駅構内に入場できるよう
にしてもよい。
【0089】図9は、本発明の一実施形態に係る施設利
用券リサイクルシステムが備える改札装置の他の実施例
であるICカード仕様の改札装置の斜め上方から内部を
見た説明図である。
【0090】図9に示す改札装置は、図1、図2及び図
4に示した全自動型の改札装置と異なり、装置本体のI
Cカード投入口から装置本体内部に投入されたICカー
ド単券の回収に人手を必要とする所謂半自動型と称する
タイプの改札装置である。
【0091】上記改札装置を構成する一組の装置本体8
1a、81bのうち、装置本体81aが出場専用の改札
装置(即ち、ICカード単券の回収機能のみを有する装
置)として機能し、装置本体81bが入場専用の改札装
置として機能する。つまり、図9に示す実施例では、装
置本体81aを設置した側の改札通路が出場専用改札通
路であり、一方、装置本体81bを設置した側の改札通
路が入場専用通路である。
【0092】装置本体81aの上面には、図9に示すよ
うに、右端(駅舎構内)寄りに上述したICカードR/
W39と同様の、無線による情報送受信機能を備えたI
CカードR/W83が設けられ、また、左端(駅舎外
部)寄りに略矩形状のICカード単券投入口85が開口
する。装置本体81a内部の下方領域における左端寄り
の所定位置には、人手による装置本体81a内へのセッ
ティングと取出しとが自在に行えるICカード単券収納
ボックス91が収容されている。このICカード単券収
納ボックス91は、上記ICカード単券投入口85から
斜め下方に向って装置本体81a内に延在する、図2で
示した単券スライド筒19と同様の単券スライド筒93
に連通する。そして、装置本体81a内部の、ICカー
ド単券投入口85近傍の位置には、単券スライド筒93
を挟んで上述した単券センサ15と同様の単券センサ8
7、89が夫々設けられる。更に、装置本体81aの左
端には、改札通路を開閉する一対の出場用自動扉の一方
である出場用自動扉95a(他方の出場用自動扉95b
については図示省略)が遥動自在に取付けられる。
【0093】装置本体81a内には、図2及び図4で示
した制御装置35と同様の制御装置(図示しない)や、
駆動電源(図示しない)が内蔵されており、制御装置
(図示しない)は、単券センサ87(89)からの電気
信号や、上記ICカードR/W83からの情報を読み込
んで、出場用自動扉95a(95b)を制御する。つま
り、正当なICカード乗車券がICカードR/W83に
翳されたとき、及び正当なICカード単券が単券スライ
ド筒93に投入されたことを単券センサ87、89が検
知したとき、出場用自動扉95a(95b)を開放動作
させる。それ以外のときは出場専用通路を閉鎖したまま
にするか、出場専用通路が開放されていた場合は、出場
用自動扉95a(95b)を制御して閉鎖させる。
【0094】なお、本実施例では、ICカード単券収納
ボックス91内がICカード単券で一杯になったか否か
の検知は敢えて行わない。しかし、単券センサ87、8
9からの電気信号を利用して図1、図2及び図4で示し
た実施例におけると同様の手法でICカード単券収納ボ
ックス91内がICカード単券で一杯になったことを駅
係員等に報知することも可能である。また、図1、図2
及び図4で示した実施例におけると同様の案内表示部を
設けて利用客に種々のメッセージを提供することもでき
る。
【0095】一方、装置本体81bの上面には、左端
(駅舎外部)寄りに上記ICカードR/W83と同様の
ICカードR/W97が設けられ、装置本体81aの右
端には、改札通路を開閉する一対の入場用自動扉の一方
である入場用自動扉99a(他方の入場用自動扉99b
については図示省略)が遥動自在に取付けられる。装置
本体81b内には、装置本体81a内の制御装置(図示
しない)と同様の制御装置(図示しない)や、駆動電源
(図示しない)が内蔵されており、制御装置(図示しな
い)は、上記ICカードR/W97や、入場用自動扉9
9a(99b)を制御する。なお、本実施例では、装置
本体81bは、図1で示した改札装置と異なりICカー
ド単券発行機能を有しない。そのため、利用客は駅舎外
部に設置される自動券売機で購入したICカード単券
を、上記ICカードR/W97に翳すことになる。装置
本体81b側にも上記制御装置(図示しない)の制御下
で駆動する案内表示部を設けて、利用客に種々のメッセ
ージを提供することもできる。
【0096】図9の例では、駅舎外部から駅舎構内に向
って装置本体81(出場専用の改札装置として機能す
る)の左側に近接して、装置本体81b(入場専用の改
札装置として機能する)を設置刷ることとして説明し
た。つまり、出場専用改札通路として設定される改札通
路は、その両側が一組の装置本体81aにより画定さ
れ、入場専用改札通路として設定される改札通路は、そ
の両側が一組の装置本体81bにより画定される(図9
では、図示の都合上、装置本体81a、81bは共に1
台ずつしか記載していない)。駅全体の構造から、入場
専用改札口と、出場専用改札口とが明確に分離されてい
るような場合(例えば東京の営団地下鉄銀座線の渋谷駅
のケース)、図9で示した構成の改札装置は極めて有効
に機能する。しかし、例えば通勤客で混雑するターミナ
ル駅の比較的広い改札口空間において、一端側に出場専
用の改札装置を1、2台設置し、他端側に入場専用の改
札装置を1、2台設置すると共に、改札口空間の大部分
を占める中央領域に、図1、図2で示した改札装置を多
数台並設するパターンも当然に想定され得る。
【0097】図10は、図9に示した他の実施例の変形
例であるICカード仕様の改札装置の斜め上方から内部
を見た説明図である。
【0098】図10に示した装置本体101は、図9に
示した装置本体81a、つまり、出場専用の改札装置を
改良したものである。本変形例に係る出場専用の改札装
置では、装置本体101内部の下方領域に、上記単券収
納筒33と略同一構成の複数本の単券収納筒103a、
103b、103cを垂直方向に立てた状態で保持する
環状支持部材105を、装置底面に対して平行な状態で
回転自在に装置底部に設けた点が主な特徴である。
【0099】例えば、装置本体101内の制御装置(図
示しない)が、単券センサ107、109からの電気信
号を利用して所定の処理動作を実行した結果、図示のよ
うに単券収納筒103cがICカード単券で一杯になっ
たことを認識したとする。この場合、制御装置(図示し
ない)は、上記単券収納筒103cの回転方向(図9の
例では反時計方向)下流側に位置する単券収納筒103
aが単券スライド筒111に連通する位置に達するまで
環状支持部材105を間欠的に移動させるべく、環状支
持部材駆動部(図示しない)を制御する。同様にして、
単券収納筒103aがICカード単券で一杯になったこ
とを認識したときには、空の単券収納筒103bが単券
スライド筒111に連通する位置に達するまで環状支持
部材105を間欠的に移動させるよう、制御装置(図示
しない)は環状支持部材駆動部(図示しない)を制御す
る。以下は、図9で示した装置と同様である。
【0100】なお、図10において、符号113は上述
したICカードR/W39等と同様の、無線による情報
送受信機能を備えたICカードR/Wであり、符号11
5は出場用自動扉である。
【0101】本変形例では、図9に示した改札装置と比
較して多量のICカード単券を収納できるので、駅の改
札口担当者が改札口を閉鎖して装置本体101内に貯ま
ったICカ−ドを取出す回数を大幅に削減することがで
きる。
【0102】図11は、本発明の一実施形態に係る施設
利用券リサイクルシステムに適用されるICカード化さ
れた施設利用券の他の実施例としてのICカード単券を
示す斜視図である。
【0103】本実施例に係るICカード単券は、内部フ
ィルム44、表面フィルム46、48が矩形状(方形
状)を呈すること、及びICチップ50に接続するアン
テナ52が、内部フィルム44に矩形状(方形状)に担
持されている点で、図3で示したICカード単券と相違
する。その他の構成(表面フィルム46が接着剤54に
より、表面フィルム48が接着剤56により夫々内部フ
ィルム44を被覆している点等)については、図3のI
Cカード単券と同様である。円板状を呈するICカード
単券、矩形状(方形状)を呈するICカード単券のいず
れを用いるかは、改札装置の型式による。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極力人手を要せずにリサイクルが可能な構成のICカー
ド化した施設利用券を提供することができる。
【0105】また、本発明によれば、ICカード化した
利用回数が1回だけの施設利用券を極力人手を要せずリ
サイクル可能にICカード仕様の改札装置を構成するこ
とにより、高コストな磁気カード仕様の改札装置の設置
を不要にし、それにより自動改札装置の低コスト化を図
れるようにすることができる。
【0106】更に、本発明によれば、利用者が所持する
ICカード化した施設利用券と、ICカード仕様の改札
装置との間の情報授受を無線通信で行えるようにし、そ
れにより利用者の改札口通過の速度を早くでき、利用者
の利便性を増進できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る施設利用券リサイク
ルシステムが備える改札装置の一実施例であるICカー
ド仕様の改札装置の上面から内部を見た説明図。
【図2】図1に記載の改札装置のうち、ICカード単券
のリサイクル機能を有する装置本体の側面から内部を見
た説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る施設利用券リサイク
ルシステムに適用されるICカード化された施設利用券
の一実施例を示す斜視図。
【図4】図1及び図2に記載の改札装置各部を示す機能
ブロック図。
【図5】本発明の一実施形態に係るICカード単券を使
用したときの運賃精算の一例を示す説明図。
【図6】図4に記載の改札装置各部の自動改札入場処理
の動作を示すフローチャート。
【図7】図4に記載の改札装置各部の自動改札出場処理
の動作を示すフローチャート。
【図8】図4に記載の改札装置各部のICカード単券リ
サイクル時の処理動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の一実施形態に係る施設利用券リサイク
ルシステムが備える改札装置の他の実施例であるICカ
ード仕様の改札装置の斜め上方から内部を見た説明図。
【図10】図9に示した他の実施例の変形例であるIC
カード仕様の改札装置の斜め上方から内部を見た説明
図。
【図11】本発明の一実施形態に係る施設利用券リサイ
クルシステムに適用されるICカード化された施設利用
券の他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1a、1b 装置本体 3a、3b 入場用自動扉 5a、5b 出場用自動扉 7 改札口通路 9、41 案内表示部 11 ICカードリーダ/ライタ本体(ICカードR/
W本体) 13 翳し部表示灯兼アンテナ部(翳し/アンテナ部) 15 ICカード単券確認用センサ(単券センサ) 17 ベルトコンベア 19 ICカード単券スライド筒(単券スライド筒) 21 単券外異物排出装置(異物排出装置) 23、24 人間探知用センサ(人間センサ) 25 ICカード単券取出口(単券取出口) 27、39 ICカードリーダ/ライタ(ICカードR
/W) 29 ICカード単券搬出装置(単券搬出装置) 29a ICカード単券押上機構(単券押上機構) 29b ICカード単券押出機構(単券押出機構) 29c ICカード単券案内機構(単券案内機構)(I
Cカード単券収納筒(単券収納筒)33) 31 ベルトコンベア機構 33 ICカード単券収納筒(単券収納筒) 35 制御装置 37 駆動電源 43 内部フィルム 45、47 表面フィルム 49 ICチップ 51 アンテナ 53、55 接着剤 57 インタフェース(IF)部 59 入/出場用自動扉駆動部 61 翳し部表示灯駆動部 63 ベルトコンベア駆動部 65 単券収納ユニット 67 ベルトコンベア機構駆動部 69 入口/出口変更ユニット 71 単券搬出ユニット 73 単券初期化ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/07 G07B 11/00 501 19/00 11/02 19/077 G06K 19/00 H G07B 11/00 501 Q 11/02 K Fターム(参考) 3E027 BA04 BA09 CA07 5B035 AA14 BA03 BB09 BC02 BC03 CA23 5B058 CA15 KA11 KA12 KA24 KA31 YA06 YA11 YA13

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップ及び前記ICチップに電気的
    に接続する無線送受信手段を担持する第1のフィルム状
    部材と、 前記第1のフィルム状部材の少なくとも前記担持面を被
    覆する第2のフィルム状部材と、 を備えるICカードで構成される施設利用券。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の施設利用券において、 前記担持面の裏面を被覆する第2のフィルム状部材をも
    備える施設利用券。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の施設利用券
    において、 前記第1のフィルム状部材が、接着剤を介して前記第2
    のフィルム状部材により被覆される施設利用券。
  4. 【請求項4】 回数の必要なものか、回収の不要なもの
    のいずれかである請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    記載の施設利用券。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の施設利用券において、 前記回収の必要なものが、乗車券としての切符であり、
    前記回収の不要なものが、定期乗車券か又は定期乗車券
    以外の回収の不要な乗車券のいずれかである施設利用
    券。
  6. 【請求項6】 円板状を呈する請求項1乃至請求項5の
    いずれか1項記載の施設利用券。
  7. 【請求項7】 矩形状を呈する請求項1乃至請求項5の
    いずれか1項記載の施設利用券。
  8. 【請求項8】 無線による情報送受信機能を有するIC
    カードで構成される正当な施設利用券の携帯者に対し施
    設への出入りを認める改札装置において、 所定空間領域内に存在する対象が検知されたとき、その
    対象が回収の必要な施設利用券か、回収の不要な施設利
    用券か、或いは前記いずれでもないかを識別する手段
    と、 前記対象が施設利用券であると識別されたとき、その施
    設利用券と無線通信による情報の授受を行い、その施設
    利用券の保持情報に所定の情報処理を施す手段と、 前記対象が施設利用券であると識別されたとき、回収の
    必要な施設利用券か否かに応じて夫々異なる処理を実行
    する手段と、 を備える改札装置。
  9. 【請求項9】 公共交通機関の停車場又は停留場の改札
    口に設置される改札装置であり、 前記回収の必要な施設利用券が乗車券としての切符であ
    り、前記回収の不要な施設利用券が、定期乗車券か又は
    定期乗車券以外の回収の不要な乗車券のいずれかである
    請求項8記載の改札装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の改札装置
    において、 装置本体の出場口側に設けた切符投入部と、 前記切符投入部近傍に設けた、前記情報処理手段に電気
    的に接続する無線送受信手段と、 前記識別手段による識別結果、及び前記情報処理手段に
    よる処理結果を、夫々改札口を通過しようとする者に報
    知するための手段とを更に備え、 前記識別手段による識別処理に必要な前記所定空間領域
    内に存在する対象を検知するための手段を、前記切符投
    入部近傍に設けた改札装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至請求項10のいずれか1
    項記載の改札装置において、 前記識別手段が前記切符でないと識別した対象が前記切
    符投入部に投入されるのを阻止する機構を更に備える改
    札装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至請求項11のいずれか1
    項記載の改札装置において、 装置本体の入場口側に設けた切符取出部と、 前記切符投入部から投入される切符を回収して前記切符
    取出部へと搬送する装置とを更に備える改札装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の改札装置において、 前記切符回収装置が、前記切符投入部を通じて投入され
    た切符を収容する機構と、前記収容機構を保持した状態
    で切符投入部から切符取出部を経由して再び切符投入部
    へと無端移動する搬送機構とを備える改札装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の改札装置において、 前記切符収容機構が複数設置され、いずれか1つの切符
    収容機構が前記切符投入部に接続する位置で停止するよ
    う、前記搬送機構が間欠駆動される改札装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の改札装置において、 前記各切符収容機構に収容された切符枚数が所定枚数に
    達したか否かを検知する手段を備え、 前記搬送機構が、前記各切符収容機構のいずれかの切符
    収容枚数が所定数に達した旨の通知を前記検知手段から
    受けたとき、搬送方向から見てその切符収容機構の次に
    位置する切符収容機構が前記切符投入部に接続する位置
    で停止するよう間欠駆動される改札装置。
  16. 【請求項16】 請求項8乃至請求項15のいずれか1
    項記載の改札装置において、 装置本体の出場口側に設けた自動的に開閉する第1の扉
    と、 装置本体の入場口側に設けた自動的に開閉する第2の扉
    と、 前記切符取出部と前記搬送機構との間に介在する、前記
    各切符収容機構から切符を取出すための機構と、 装置本体のモードを、入場専用モード又は出場専用モー
    ドのいずれか一方に選択的に切り換える手段と、 装置本体のモードが切り換えられたとき、その旨を報知
    する手段と、 を更に備える改札装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の改札装置において、 前記モード切換手段が、前記検知手段が全ての切符収容
    機構の切符収容枚数が所定数に達したことを検知したと
    き、前記モードを出場専用モードから入場専用モードに
    切り換える第1のモード切り換えを行い、前記検知手段
    が全ての切符収容機構の切符収容枚数がなくなったこと
    を検知したとき、前記モードを入場専用モードから出場
    専用モードに切り換える第2のモード切り換えを行う改
    札装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の改札装置において、 前記第1のモード切換が、前記第1の扉の常開から常閉
    への変更動作と、前記第2の扉の常閉から常開への変更
    動作と、前記各切符収容機構を前記切符取出機構方へ移
    動させるべく前記搬送機構を駆動させる動作と、前記切
    符取出機構の駆動による各切符収容機構から前記切符取
    出部への切符の供給動作の起動と、前記報知手段へのモ
    ード切り換えの通知動作とを含む改札装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の改札装置において、 前記第2のモード切換が、前記第1の扉の常閉から常開
    への変更動作と、前記第2の扉の常開から常閉への変更
    動作と、前記各切符収容機構を前記切符投入部方へ移動
    させるべく前記搬送機構を駆動させる動作と、前記切符
    取出機構の駆動停止と、前記報知手段へのモード切り換
    えの通知動作とを含む改札装置。
  20. 【請求項20】 請求項9乃至請求項19のいずれか1
    項記載の改札装置において、 前記情報処理手段が前記切符の保持情報を不当と判断し
    たとき、又は前記保持情報を正当と判断したが前記切符
    が前記切符投入部に投入されなかったとき、前記第2の
    扉を閉じさせる改札装置。
  21. 【請求項21】 請求項9乃至請求項19のいずれか1
    項記載の改札装置において、 前記第1のモード切換が行われたとき、前記情報処理手
    段が、前記各切符収容機構に収容されている各切符の保
    持情報を初期化すると共に、これら各切符を再利用可能
    なようにこれら各切符に新たに基本情報を書込む改札装
    置。
  22. 【請求項22】 無線による情報送受信機能を有するI
    Cカードで構成される正当な施設利用券の携帯者に対し
    施設への出入りを認める改札装置と、前記施設利用券の
    保持情報に基づく施設利用料を入金するための装置とを
    備え、 前記改札装置が、 所定空間領域内に存在する対象が検知されたとき、その
    対象が回収の必要な施設利用券か、回収の不要な施設利
    用券か、或いは前記いずれでもないかを識別する手段
    と、 前記対象が施設利用券であると識別されたとき、その施
    設利用券と無線通信による情報の授受を行い、その施設
    利用券の保持情報に所定の情報処理を施す手段と、 前記対象が施設利用券であると識別されたとき、回収の
    必要な施設利用券か否かに応じて夫々異なる処理を実行
    する手段とを有し、 前記利用料入金装置が、前記改札装置から見て施設内部
    又は外部のいずれか一方に設けられる施設利用券リサイ
    クルシステム。
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