JP2001126041A - 磁気カードの製造方法 - Google Patents

磁気カードの製造方法

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JP2001126041A
JP2001126041A JP31030599A JP31030599A JP2001126041A JP 2001126041 A JP2001126041 A JP 2001126041A JP 31030599 A JP31030599 A JP 31030599A JP 31030599 A JP31030599 A JP 31030599A JP 2001126041 A JP2001126041 A JP 2001126041A
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JP
Japan
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layer
magnetic
card
thin film
magnetic tape
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JP31030599A
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Akira Hirasawa
朗 平澤
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保護層の形成に際して溶剤系材料を用いず、ま
た、磁気層となる磁気テープやその上に積層される保護
層などを定着させる熱プレスを必要最小限にとどめ、磁
気層から確実に磁気出力するようにし、保護層の保護機
能、デザイン印刷層のデザイン性、磁気層隠蔽層の隠蔽
性を損なわずに、磁気出力が適正な磁気カードを簡単に
手間無く製造する。 【解決手段】合成樹脂材のカード基材のオーバーシート
材の上に磁気テープを介在させて保護層となる薄膜フィ
ルムを重ね置き、保護フィルム側から熱プレスして磁気
テープと保護フィルムとをオーバーシート材に密着させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャッシュカードや
クレジットカード、その他各種識別カードに利用されて
いる磁気カードに関するものである。
【0002】
【課題を解決するための手段】一般に磁気カードは磁気
データを書き込みできる磁気テープを有しているもので
あって、その磁気テープにより形成された磁気層の磁気
出力を維持するとともに、カードのデザインが制約され
ることのないように磁気テープを隠蔽する必要がある。
このことから、図5に示すように、磁気カード1にあっ
ては、カード基材2の片面側に磁気テープ3を配置し、
これを覆うようにして保護層4を積層した構成としてい
る。図示されているように、カード基材2にあっては、
合成樹脂材からなり貼り合わされた二層構造のセンター
コア材5の両面それぞれに合成樹脂材であるオーバーシ
ート材6を貼り合わせたものである。また、磁気カード
1としては、磁気テープが見えないようにするための印
刷による磁気層隠蔽層7とデザイン印刷層8とを設ける
ようにしており、前述した磁気テープ3の保護と隠蔽と
の目的の他に前記デザイン印刷層8を保護するためにも
保護層4が積層されており、磁気層が存在する片面では
この保護層4が最外層を構成している。
【0003】ところで、上記保護層は磁気出力を確保す
るために薄膜であることが求められている。このことか
ら、特開昭54−73608号公報に示されているよう
に、保護層をアクリル系のニスでグラビア印刷により印
刷形成したり、特開平5−270176号公報に示され
ているように、熱硬化性樹脂(塩化ビニル系樹脂など)
をコーティングすることで薄い保護層を形成する方法が
提案されている。しかしながら、上述した薄形の保護層
を形成する方法では、何れも溶剤系材料を使用するた
め、環境への悪影響を及ぼすことが問題となっている。
【0004】また、従来の磁気カードではカード基材へ
の磁気層の定着や保護層側の定着をより適正に行なわせ
るために、特開昭54−73608号公報、特開昭61
−117731号公報、特開平5−270176号公報
などに示されているように熱プレスを行なっている。し
かしながら、これらに示された熱プレスを用いる技術に
あってはカード基材への影響が大きい熱プレスの加工を
二回以上必要となるものであって、磁気カードにおける
仕上がりのサイズが狂うという問題がある。さらに、実
公平1−39577号公報や特開平5−270176号
公報において磁気カードにおける磁気層側を保護する手
法が示されているが、隠蔽層が全面に設けられなかった
り二種類の材料を同一平面上に形成するなどしており、
磁気カード表面の仕上がりが悪くなるという問題があっ
た。そして、上述した従来の技術では何れの場合におい
ても、カード基材のオーバーシート材の中に磁気層が熱
プレスにより押し入れられて磁気層とオーバーシート材
とが面一になっており、この上に磁気層隠蔽層とデザイ
ン印刷層と保護層とがそれぞれ平らに積層されるように
なることから、磁気層の上の前記各層の合計の層厚と磁
気層以外の部分での前記各層の合計の層厚とが同じにな
って、磁気層上のみの各層の薄形化が行なえず、磁気出
力をよりよい状況で維持するという面からでは不利な構
造となっていた。そこで本発明は上記事情に鑑み、保護
層の形成に際して溶剤系材料を用いず、また、磁気層と
なる磁気テープやその上に積層される保護層などの定着
を確実なものとする熱プレスを必要最小限にとどめ、さ
らには磁気層における磁気出力がよりよい状況の下で行
なえるようにすることを課題とし、保護層による保護機
能、デザイン印刷層によるデザイン性、磁気層隠蔽層に
よる隠蔽性が損なわれずに、磁気出力が適正なものとな
る磁気カードを簡単に手間無く製造できるようにするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、合成樹脂材であるセンターコア材
に合成樹脂材であるオーバーシート材を積層したカード
基材と前記オーバーシート材に配置された磁気テープと
前記磁気テープを覆うように積層した保護層とからなる
磁気カードを製造するにあたり、前記カード基材のオー
バーシート材の上に磁気テープを介在させて上記保護層
を形成する薄膜フィルムを重ね置き、前記保護フィルム
側から熱プレスして磁気テープと保護フィルムとをオー
バーシート材に密着させることを特徴とする磁気カード
の製造方法を提供して、上記課題を解消するものであ
る。そして、本発明において、上記薄膜フィルムのカー
ド基材側の面に、該薄膜フィルム側からデザイン印刷層
と磁気層隠蔽層とが予め積層して設けられていることが
良好である。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図4に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。本発明にあっ
ては、図1に示すように、保護層となる熱可塑性樹脂薄
膜フィルム9を用いるものであって、この熱可塑性樹脂
薄膜フィルム9をカード基材2に重ねる際のカード基材
2側の面に、熱可塑性樹脂薄膜フィルム9側からデザイ
ン印刷層8、磁気層隠蔽層7を重ねるようにして予め印
刷形成する。例えば、前記熱可塑性樹脂薄膜フィルム9
に塩化ビニル樹脂の薄膜フィルムを用い、これにオフセ
ットインキやシルクインキなどを用いてデザイン印刷層
8を印刷形成する。この後、前記デザイン印刷層8に重
ねるようにして磁気層隠蔽層7をシルク印刷により形成
する。一方、カード基材2側にあっては上述したように
二層構造のセンターコア材5の両面にオーバーシート材
6を重ね合わせて一体化する。なお、前記センターコア
材5において磁気層が位置する側と反対側となる面に
は、オーバーシート材6が重ね合わされる前に予め印刷
を施すようにすることも可能である。この構造を有する
カード基材2における一方のオーバーシート材6の上に
磁気テープ3を配置固定し、これを磁気層10とする。
【0007】つぎにカード基材2の上記磁気層10が位
置している側に上記熱可塑性樹脂薄膜フィルム9の磁気
層隠蔽層7を対応させた状態で熱可塑性樹脂薄膜フィル
ム9を重ね合わせ、磁気層10がオーバーシート材6と
前記磁気層隠蔽層7との間に位置させる。この後、熱プ
レス機にて少なくとも熱可塑性樹脂薄膜フィルム9側か
ら熱と圧力とが加わるようにして熱プレスを行う。例え
ば、温度を150℃とし、圧力を2450kN/m2
し、時間を25分とする条件で熱プレスする。熱プレス
した後に冷却を行い、その冷却後に所定のサイズに打ち
抜き加工を行うことにより、熱可塑性樹脂薄膜フィルム
9を保護層4として備える層構成の磁気カード1が得ら
れる。
【0008】図3においては、磁気テープ3がオーバー
シート材6と磁気層隠蔽層7との両者に食い込むように
表現され、保護層4を構成した熱可塑性樹脂薄膜フィル
ム9の厚さに変化がないように表現されているが、これ
は磁気カード1の層構成を概略的に示すためのものであ
る。熱プレスした後の磁気テープ3の周りの状態を図4
にてより具体的に示していて、磁気テープ3は若干押し
潰された状態となってオーバーシート材6に食い込むよ
うになるととも、熱可塑性樹脂薄膜フィルム9も押し潰
された状態となり、この熱可塑性樹脂薄膜フィルム9側
へも磁気層隠蔽層7とデザイン印刷層8とを介在させた
状態で磁気テープ3が食い込むようになる。このよう
に、磁気テープ3、即ち、磁気層10が保護層4に食い
込むようになるため、その磁気層10の上の層厚は小さ
くなり、よりよい状態の下で磁気層10から磁気出力が
簡単にして確実に維持されるようになる。なお、このよ
うにして得られた磁気カードの各層の厚さを例示すれ
ば、センターコア材それぞれは200〜300μm、オ
ーバーシート材それぞれは50〜130μm、磁気層は
15〜30μm、磁気層隠蔽層は2〜10μm、デザイ
ン印刷層は1〜10、保護層は1〜5μmとしたものを
得ることが可能である。この場合、磁気層隠蔽層、デザ
イン印刷層、保護層の合計の厚さは4〜25μmとなる
が、磁気層の上の部分での前記磁気層隠蔽層、デザイン
印刷層、保護層の合計の厚さを2〜15μm程度とする
ことが可能となる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気カー
ドの製造方法によれば、合成樹脂材であるセンターコア
材に合成樹脂材であるオーバーシート材を積層したカー
ド基材と前記オーバーシート材に配置された磁気テープ
と前記磁気テープを覆うように積層した保護層とからな
る磁気カードを製造するにあたり、前記カード基材のオ
ーバーシート材の上に磁気テープを介在させて上記保護
層を形成する薄膜フィルムを重ね置き、前記保護フィル
ム側から熱プレスして磁気テープと保護フィルムとをオ
ーバーシート材に密着させることを特徴とするものであ
る。このように一回の熱プレスにて磁気層や磁気隠蔽
層、デザイン印刷層を保護する保護層を、カード基材の
磁気層がある側に形成できるようになり、従来に比べて
熱プレスの工程数が減り、磁気カードの製造にかかる作
業効率が向上するとともに、熱プレスによる伸びなどの
カード基材への影響を低減できるようになる。そして、
磁気層上の保護層の厚さが小さくなり、磁気出力がより
明確なものとなるなど、実用性に優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気カードの製造方法の一例にお
ける薄膜フィルム側を示す説明図である。
【図2】一例におけるカード基材側を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の方法によりなる磁気カードの層構成を
示す説明図である。
【図4】本発明の方法によりなる磁気カードの磁気層周
りを示す説明図である。
【図5】従来の磁気カードを示す説明図である。
【符号の説明】
1…磁気カード 2…カード基材 3…磁気テープ 4…保護層 5…センターコア材 6…オーバーシート材 7…磁気層隠蔽層 8…デザイン印刷層 9…熱可塑性樹脂薄膜フィルム 10…磁気層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材であるセンターコア材に合成樹
    脂材であるオーバーシート材を積層したカード基材と前
    記オーバーシート材に配置された磁気テープと前記磁気
    テープを覆うように積層した保護層とからなる磁気カー
    ドを製造するにあたり、 前記カード基材のオーバーシート材の上に磁気テープを
    介在させて上記保護層を形成する薄膜フィルムを重ね置
    き、前記保護フィルム側から熱プレスして磁気テープと
    保護フィルムとをオーバーシート材に密着させることを
    特徴とする磁気カードの製造方法。
  2. 【請求項2】上記薄膜フィルムのカード基材側の面に、
    該薄膜フィルム側からデザイン印刷層と磁気層隠蔽層と
    が予め積層して設けられている請求項1に記載の磁気カ
    ードの製造方法。
JP31030599A 1999-10-29 1999-10-29 磁気カードの製造方法 Pending JP2001126041A (ja)

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