JP2001125726A - 座標入力/検出装置 - Google Patents

座標入力/検出装置

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JP2001125726A
JP2001125726A JP30695599A JP30695599A JP2001125726A JP 2001125726 A JP2001125726 A JP 2001125726A JP 30695599 A JP30695599 A JP 30695599A JP 30695599 A JP30695599 A JP 30695599A JP 2001125726 A JP2001125726 A JP 2001125726A
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Takao Inoue
隆夫 井上
Hiromasa Shimizu
弘雅 清水
Katsuyuki Omura
克之 大村
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Sadao Takahashi
禎郎 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光による人の眼球などへのダメージを防止す
るとともに、経年変化に基づく動作不良や無駄なエネル
ギの浪費を防止することが可能な座標入力/検出装置を
提供する。 【解決手段】 人が光源を覗くような行為をした場合
は、指または指し棒101と頭部104との径の差によ
り、指101などによって入力行為をした場合に比べ
て、出力分布の低電圧の連続区間が大きい。遮断された
光の幅に対応する出力信号値を、予め定められた基準値
と比較し、その基準値を外れた区間の連の数を、予め定
められた基準値と比較する。その基準値よりも出力分布
の低電圧の連続区間が大きい場合は、指,手,指し棒よ
りも大きいものによって光束が遮光されて危険な状態の
疑いがあると判断され、発光部への発光パワーの供給が
停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力/検出装
置に関し、特に、パーソナルコンピュータ等において、
情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等
によって指示された座標位置を検出するいわゆるタッチ
パネル方式の座標入力/検出装置に関する。この座標入
力/検出装置は、電子黒板や大型のディスプレイと共に
一体化して、座標入力/検出装置として利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、座標入力/検出装置としては、ペ
ンで座標入力面を押さえた時、あるいはペンが座標入力
面に接近した時に、静電又は電磁誘導によって電気的な
変化を検出するものがある。また、他の方式として、特
開昭61−239322号公報で知られているような超
音波方式のタッチパネル座標入力/検出装置がある。こ
れは簡単にいうと、パネル上に送出された表面弾性波を
パネルに触れることによりその表面弾性波を減衰させ、
その位置を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、静電又は電磁
誘導によって座標位置を検出するものでは、座標入力面
に電気的なスイッチ機能を有するため、製造コストが高
く、また、ペンと本体とをつなぐケーブルが必要である
ため操作性に難点があった。また、超音波方式のもので
は、指入力を前提としているため、パネル上で吸収を伴
うような材質(柔らかく弾力性を伴う)でペン入力を行
わせ直線を描いた場合、押した時点では安定な減衰が得
られるが、ペンを移動するとき十分な接触が得られず、
直線が切れてしまう。そこで、十分な接触を得るには、
ペンを必要以上の力で押し付けてしまう。するとペンの
移動に伴い、ペンの持つ弾力性のため応力を受け歪を生
じ、移動中に復帰させる力が働く。そのため、一旦ペン
入力時に曲線を描こうとすると、ペンを抑える力が弱く
なり歪を元へ戻す力が優るため復帰して安定な減衰が得
られないため、入力が途絶えたと判断してしまう。この
ためにペン入力としては信頼性が確保できないという問
題を有する。
【0004】しかしながら、このような従来技術が保有
する問題についても、先に本出願人が特願平10−12
7035号公報として提案したものや、特開平5−17
3699号公報に開示されているもの、あるいは、特開
平9−319501号公報に開示されているもの、さら
には、先に本出願人が特願平10−230960号公報
として提案したもの等、に代表される光学式の座標入力
/検出装置、あるいは、画像入力手段を利用した座標入
力/検出装置によって解消され、比較的簡単な構成によ
り、タッチパネル型の座標入力/検出装置が実現でき
る。
【0005】近年、このような座標入力/検出装置は、
パーソナルコンピュータ等の普及にともない、情報の入
力や選択をするための有力なツールとして位置付けら
れ、上記各公報に開示されたもの以外にも鋭意検討され
つつあるが、本格的な実用化に向けていまだ解決されね
ばならない課題が多々存在する。
【0006】前記座標検出装置において、発光手段とし
てレーザ光を用いる場合、不用意に光源あるいは反射面
を覗く行為に対して安全の対策を講じることが必要とな
る。また、不用意にこのような行為がなされたとして
も、事故の程度または危険度をできる限り低下させるこ
とも必要である。また、同一装置にあっては、部品の経
時変化や塵埃等による機能低下による変化を考慮し、ま
た、装置間では、使用する部品のバラツキを考慮し、製
品寿命の間、所定の機能を果たすために、予め発光量を
高く設定することが必要となる。
【0007】(発明の目的)本発明は、このような光学
式の座標入力/検出装置、あるいは、カメラの如き画像
入力手段を利用した座標入力/検出装置に関するもので
あり、第1に、人が座標入力/検出領域から光源を覗き
こんだ場合、発光を停止もしくは減光することより、光
による眼球へのダメージを防止すること、第2に、経年
変化による動作不良を防止すると同時に、経年変化によ
る発光・受光特性の劣化を見込んだ不必要に高い輝度で
発光させた時の無駄なエネルギの浪費と眼球などへのダ
メージを防止すること、第3に、耐性以上の駆動による
発光素子の破壊を防止すること、を目的としてなされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1の発明は、複数の発光手段と複数
の受光手段とよりなり、これらの発光/受光の光路内の
光遮断手段の有無により、該光遮断手段の平面若しくは
略平面の2次元座標を検出する座標入力/検出装置、若
しくは、平面若しくは略平面の座標入力/検出領域を取
り込む画像入力手段とよりなり、該画像入力手段により
取り込まれた情報のうちの一部の領域を2次元座標情報
に変換する手段とよりなる座標入力/検出装置におい
て、前記発光手段からの発光を阻止もしくは発光量を減
少させるための判断基準となる複数の基準値を記憶する
基準値記憶手段と、遮断された前記光の幅に対応する信
号を出力する光遮断幅信号出力手段と、該出力信号値を
前記基準値と比較し、かつ、該比較結果に基づいて所定
の演算を行い、かつ、該演算結果を他の前記基準値と比
較する比較演算手段とを有し、該比較,演算結果に基づ
いて前記発光手段からの発光を阻止もしくは発光量を減
少することを特徴とし、検出平面内で検出する通常の入
力指示部材/物体の大きさを定め、通常の入力指示部材
/物体の遮光域の区間の大きさと比較して、その時点で
検出された部材が、通常の入力指示部材/物体外なのか
を判定し、通常の入力指示部材/物体外を検出のときに
発光を停止するようにしたものである。
【0009】請求項2の発明は、複数の発光手段と複数
の受光手段とよりなり、これらの発光/受光の光路内の
光遮断手段の有無により、該光遮断手段の平面若しくは
略平面の2次元座標を検出する座標入力/検出装置、若
しくは、平面若しくは略平面の座標入力/検出領域を取
り込む画像入力手段とよりなり、該画像入力手段により
取り込まれた情報のうちの一部の領域を2次元座標情報
に変換する手段とよりなる座標入力/検出装置におい
て、前記発光手段からの光出力によって前記光遮断手段
の位置検出が可能か否かの判定をするための判断基準お
よび/または前記位置検出が不可能な場合に前記発光手
段にエネルギを付加するための判断基準になる複数の基
準値を記憶する基準値記憶手段と、前記受光手段より出
力される出力値を前記基準値と比較し、かつ、該比較結
果に基づいて所定の演算を行い、かつ、該演算結果を他
の前記基準値と比較する比較演算手段とを有し、該比
較,演算結果に基づいて、前記発光手段からの光出力に
よって前記光遮断手段の位置検出が可能か否かを判定す
るとともに該位置検出が不可能な場合に前記発光手段に
エネルギを付加することを特徴とし、発光ユニットの発
光エネルギを可変にし、装置機能の能力変化があるとき
も平常の位置検出を可能とする制御機構を設けたもので
ある。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記発光手段からの光出力が所定の値を超える場合
は、前記発光手段への入力エネルギを減少させるか、若
しくは、遮断する光出力調整手段を有することを特徴と
し、発光ユニットにかける電圧/電流/電力など、投入
エネルギにリミッターをかけることにより、発光ユニッ
トの破壊を防止するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】最初に、本発明が適用される光学
式の座標入力/検出装置の第1の例について、その原理
を説明する。図1は、本発明が適用される光学式の座標
入力/検出装置の1例を示す図である。座標入力領域3
は四角形の形状をなし、電子的に画像を表示するディス
プレイ表面やマーカー等のペンで書き込むホワイトボー
ドなどが考えられる。この座標入力領域3上を光学的に
不透明な材質からなるユーザの手指やペン,指示棒など
指示手段で触った場合を考える。このときの指示手段の
座標2を検出することがこのような光学式の座標入力装
置の目的である。
【0012】座標入力領域3の上方両端に受発光手段1
が装着されている。受発光手段1からは座標入力領域に
向けて、L1,L2,…Lnの光ビームの束(プローブ
光)が照射されている。実際には、点光源81から広が
る座標入力面に平行な面に沿って進行する扇形板状の光
波である。座標入力領域3の周辺部分には、再帰性反射
部材4が再帰反射面を座標入力領域3の中央に向けて装
着されている。
【0013】再帰性反射部材4は入射した光を、入射角
度によらずに同じ方向に反射する特性をもった部材であ
る。例えば、受発光手段1から発した扇形板状の光波の
うちある一つのビームL12に注目すると、ビームL1
2は再帰性反射部材4によって反射されて再び同じ光路
を再帰反射光L11として受発光手段1に向かって戻る
ように進行する。受発光手段1には、後に述べる受光手
段が設置されており、プローブ光L1〜Lnのそれぞれ
に対して、その再帰光が受発光手段1に再帰したかどう
かを判断することができる。
【0014】いま、ユーザーが手で位置2を触った場合
を考える。このときプローブ光L10は位置2で手に遮
られて再帰性反射部材4には到達しない。従って、プロ
ーブ光L10の再帰光は受発光手段1には到達せず、プ
ローブ光L10に対応する再帰光が受光されないことを
検出することによって、プローブ光L10の延長線(直
線L)上に指示物体が挿入されたことを検出することが
できる。同様に図1の右上方に設置された受発光手段1
からもプローブ光を照射し、プローブ光L13に対応す
る再帰光が受光されないことを検出することによって、
プローブ光L13の延長線(直線R)上に指示物体が挿
入されたことを検出することができる。直線Lおよび直
線Rを求めることができれば、この交点座標を演算によ
り算出することにより、指示手段が挿入された座標2を
得ることができる。
【0015】次に、受発光手段1の構成とプローブ光L
1からLnのうち、どのプローブ光が遮断されたかを検
出する機構について説明する。図2に受発光手段1の内
部の構造の概略を示す。図2は図1の座標入力面に取り
付けられた受発光手段1を、座標入力面3に垂直な方向
から見た図である。ここでは、簡単のため、座標入力面
3に平行な2次元平面で説明を行う。受発光手段1の概
略の構成では、点光源81,集光レンズ51および受光
素子50から構成される。点光源81は光源から見て受
光素子50と反対の方向に扇形に光を射出するものとす
る。点光源81から射出された扇形の光は矢印53,5
8,その他の方向に進行するビームの集合であると考え
る。53方向に進行したビームは再帰性反射部材4で反
射されて反射光54となり、集光レンズ51を通り、受
光素子50上の位置57に到達する。また、進行方向5
8に沿って進行したビームは再帰性反射部材4によって
反射されて反射光59となり、受光素子50上の位置5
6に到達する。このように、点光源81から発し、再帰
性反射部材4で反射され、同じ経路を戻ってきた光は、
集光レンズ51の作用によって、それぞれ受光素子50
上のそれぞれ異なる位置に到達する。従って、ある位置
に指示手段が挿入され、あるビームが遮断されると、そ
のビームに対応する受光素子50上の点に光が到達しな
くなる。よって、受光素子50上の光強度の分布を調べ
ることによって、どのビームが遮られたかを知ることが
できる。
【0016】図3で上記動作を詳しく説明する。図3で
受光素子50は集光レンズ51の焦点面に設置されてい
るものとする。点光源81から図3の右側に向けて発し
た光は再帰性反射部材4によって反射され同じ経路を戻
ってくる。従って、点光源81の位置に再び集光する。
集光レンズ51の中心は、点光源位置と一致するように
設置する。再帰性反射部材か4から戻った再帰光は集光
レンズ51の中心を通るので、レンズ後方(受光素子
側)に対称の経路で進行する。
【0017】このとき、受光素子50上の光強度分布を
考える。2に示す位置に指示手段が挿入されていなけれ
ば、受光素子50上の光強度分布はほぼ一定であるが、
図3に示すように2の位置に光を遮る指示手段が挿入さ
れた場合、ここを通過するビームは遮られ、受光素子5
0上では位置Dnの位置に、光強度が弱い領域が生じる
(暗点)。この位置Dnは遮られたビームの出射/入射
角θnと対応しており、Dnを検出することによりθn
を知ることができる。すなわち、θnはDnの関数とし
て、 θn=arctan(Dn/f) …式(1) と表すことができる。ここで、特に図1左上方の受発光
手段1におけるθnをθnL、DnをDnLと置き換え
る。
【0018】さらに、図4において、受発光手段1と座
標入力領域3との幾何学的な相対位置関係の変換gによ
り、指示手段の位置2と座標入力手段3とのなす角θL
は、式(1)で求められるDnLの関数として、 θL=g(θnL) …式(2) ただし、 θnL=arctan(DnL/f) と表すことができる。
【0019】同様に、図1右上方の受発光手段1につい
ても同様の説明により、上記式のL記号をR記号に置き
換えて、右側の受発光手段1と座標入力領域3との幾何
学的な相対位置関係の変換hにより、 θR=h(θnR) …式(3) ただし、 θnR=arctan(DnR/f) と表すことができる。
【0020】ここで、座標入力領域3上の受発光手段1
の取り付け間隔を図4に示すWとし、原点と座標を図4
に示すようにとれば、座標入力領域3上の指示手段で指
示した点2の座標(x,y)は、 x=w tanθR/(tanθL+tanθR) 式(4) y=w tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) 式(5) となる。このようにx,yは、DnL,DnRの関数と
して表すことができる。すなわち、左右の受発光手段1
上の受光素子50上の暗点の位置DnL,DnRを検出
し、受発光手段の幾何学的配置を考慮することにより、
指示手段で指示した点2の座標を検出することができ
る。
【0021】次に、座標入力領域、例えば、ディスプレ
イの表面などに前で説明した光学系を設置する実施例を
示す。図5は、図1,図2で述べた左右の受発光手段1
のうちの一方を、ディスプレイ3の表面へ設置した場合
の実施例である。図5の3はディスプレイ面の断面を示
しており、図2で示したy軸の負から正に向かう方向に
見たものである。また、図5のAおよびBは、説明のた
め視点を図に示したように変えて表示したものである。
受発光手段のうち発光手段について説明する。光源83
としてレーザーダイオード,ピンポイントLEDなどス
ポットをある程度絞ることが可能な光源を用いる。光源
83からディスプレイ面3に垂直に発した光はシリンド
リカルレンズ84によってx方向にのみコリメートされ
る。このコリメートは後にハーフミラー87で折り返さ
れた後、ディスプレイ面と垂直な方向には平行光として
配光するためである。シリンドリカルレンズ84を出た
後、該シリンドリカルレンズ84とは曲率の分布が直交
する2枚のシリンドリカルレンズ85,86で図5のy
方向に対して集光される。図5のA部分はこの様子を説
明するためにシリンドリカルレンズ群の配置と光束の集
光状態を視点をz軸に対して回転しx方向から見たもの
である。
【0022】このシリンドリカルレンズ群の作用によ
り、線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ86の
後方に形成される。ここにy方向に狭くx方向に細長い
スリット82を挿入する。すなわち、スリット位置に線
状の二次光源81を形成する。二次光源81から発した
光はハーフミラー87で折り返され、ディスプレイ面3
の垂直方向には広がらず平行光で、ディスプレイ面3と
平行方向には二次光源81を中心に扇形状に広がりなが
ら、ディスプレイ面3に沿って進行する。進行した光は
ディスプレイ周辺端に設置してある再帰性反射部材4で
反射されて、同様の経路でハーフミラー87方向(矢印
C)に戻る。ハーフミラー87を透過した光は、ディス
プレイ面3に平行に進みシリンドリカルレンズ51を通
り受光素子50に入射する。
【0023】このとき、二次光源81とシリンドリカル
レンズ51はハーフミラー87に対して共役な位置関係
にある(図5のD)。従って、二次光源81は図3の光
源81に対応し、シリンドリカルレンズ51は図3のレ
ンズ51に対応する。また、図5のB部分は受光側のシ
リンドリカルレンズと受光素子を視点を変えてz軸方向
から見たものであり、図3のレンズ51,受光素子50
に対応する。
【0024】次に、本発明が適用される光学式の座標入
力/検出装置の第2の例について、その原理を説明す
る。図6は、代表的な光学式の座標入力装置であり、図
6に示す如く、水平方向にXm個配置された例えば発光
ダイオード(LED)11と、これに1対1に対応して
対向配置されたXm個の例えばフォトトランジスタ12
と、垂直方向にYn個配置されたLED13と、これに
1対1に対応して対向配置されたYn個のフォトトラン
ジスタ14とにより、座標検出領域3を形成する。そし
て、この座標検出領域3内の例えばタッチ部分15にタ
ッチ入力が行なわれると、タッチ部分15を通る光路が
遮ぎられるため、その遮断光路にあるフォトトランジス
タ12,14の受光光量が低下する。そこで、受光光量
が低下したフォトトランジスタ12,14の位置を平均
し、タッチ座標の位置16を算出する。
【0025】以上、光学式の座標入力/検出装置を利用
した座標入力/検出装置について、その原理を説明した
が、これらは座標入力/検出装置に関する一例であっ
て,本発明は、これらの方式に限定されるものではな
く、光学式の座標入力/検出装置を利用した座標入力/
検出装置について適用されることはいうまでもない。こ
のような光学式の座標入力/検出装置を利用した座標入
力/検出装置において、本発明について以下に説明す
る。
【0026】図7は、本発明による座標入力/検出装置
の一実施例を説明するための図で、図7(A)は指また
は指し棒による入力行為を入力装置の側面から見た図、
図7(B)は指あるいは指し棒によって入力指示がなさ
れた場合の光電気変換の出力分布を示した図、図7
(C)は頭部が入力装置に接近した場合の入力装置の側
面から見た図、図7(D)は頭部が入力装置に接近した
場合の光電気変換の出力分布を示した図で、図中、10
1は指あるいは指し棒、102は背景板、103は表示
部、104は頭部で、Tは受光部の位置に対応するパラ
メーターであり、図2,図6に示したような構成では、
受光素子の並びを示し、受光アレイの原点からの距離と
読み変えることができる。
【0027】次に、入力装置に対して、指または指し棒
101によって入力行為をした場合と、人が光源を覗く
ような行為をした場合の出力分布の相違について説明す
る。入力装置に対して、図7(A)に示したように、指
または指し棒101による入力行為によって発光手段か
らの光束が遮光されると、図7(B)に示したように、
A部のような(図中、T方向の)幅が狭い低電圧の区間
が生じる。
【0028】これに対し、もし、人が装置に近づいて光
源を見る行為を行ったときを考える。この装置におい
て、通常、背景板102および表示部103と光束との
距離は、数ミリメートル程度に設定されている。通常、
装置の前面にいる人は、光源を直視することはできな
い。しかし、鏡などの器具を用いずに敢えて光源を見る
には、図7(C)に示したように、頭部104の側面も
しくは顔面を背景板102あるいは表示部103に押し
当て、眼を光束の位置に置くことが必要である。このよ
う行為をしたときは、光電気変換の出力分布は、図7
(D)のB部に示したように、図7(B)に示した場合
と同様な低電圧の連続区間が生じる。
【0029】ここで、両者、すなわち、指または指し棒
101によって入力行為をした場合と人が光源を覗くよ
うな行為をした場合との出力分布の違いは、低電圧の連
続区間(図中、T方向の幅)の大小にあり、指または指
し棒101と頭部104の径の差により、指または指し
棒101によって光束が遮光される区間(図7(B)の
A部のT方向の幅)は、頭部104によって遮光される
区間(図7(D)のB部のT方向の幅)に比べて小さ
い。そのため、平面検出の位置検出を行う際に、手段と
して、指,手,指し棒よりも大きいものによって光束が
遮光されたときには、人が装置に接近して光源を直視す
る行為を行ったことが否定できないので、危険な状態の
疑いがあると判断する。制御部は、この危険な状態の疑
いがあるときには、発光部への発光パワーの供給を停止
し、これにより、人体への悪影響が防止される。
【0030】図8は、本発明による座標入力/検出装置
の動作の一実施例を説明するためのフローチャート、図
9は、図8に示した動作の続きを示すフローチャート
で、通常の位置検出行為と人が光源を直視したと疑われ
る行為とを弁別し、前者のときは位置検出処理を行い、
後者のときは発光を停止する動作のフローチャートであ
る。
【0031】まず、光束が遮光されたことを検知するた
めの受光ユニットの光電気変換出力電圧Vnの許容下限
電圧値Vlowと、光電気変換出力電圧Vnが連続して許容
下限電圧値Vlowを下回ったときのカウンタのその連
(光束が遮光された状態のつながり)の数の許容上限数
ULと、雑音として検出されたときのその雑音パターン
の連の数の許容上限数WRLSZとが設定される(S
1)。ここで、光電気変換出力電圧Vnが許容下限電圧
値Vlowを下回ったときの連の数の許容上限数ULが設
定されるのは、人の頭部が入力装置に接近した場合と指
または指し棒による入力行為の場合とを的確に識別する
ためであり、雑音パターンの連の数の許容上限数WRL
SZが設定されるのは、雑音が検出された場合と指また
は指し棒による入力行為の場合とを的確に識別するため
である。サンプル番号nと許容下限電圧値Vlow未満の
連の数RLとが、リセット(n=0,RL=0)され
(S2)、サンプル番号nが最大サンプル番号を越える
まで(S3)、サンプルnに対する光電気変換出力電圧
値Vnがサンプリングされる(S4)。
【0032】サンプリングされた光電気変換出力電圧値
Vnが許容下限電圧値Vlowと比較され(S5)、許容下
限電圧値Vlowを下回った場合は(S5のNO)、許容
下限電圧値Vlow未満の連の数RLが“+1”される
(S6)。許容下限電圧値Vlow未満の連の数RLが、
許容上限数UL未満の場合は(S7のNO)、サンプル
番号nが“+1”されて(S14)次の光電気変換出力
電圧値Vnがサンプリングされる(S3,S4)。許容
下限電圧値Vlow未満の連の数RLが、許容上限数UL
以上の場合は(S7のYES)、「危険状態の疑いがあ
る」とする光束の遮光状態を示すサンプルのつながりで
あるので、異常の検出として、例えば、人の頭部が入力
装置に接近した疑いがあるとして、発光手段からの発光
が停止される(S8)。
【0033】光電気変換出力電圧値Vnと許容下限電圧
値Vlowとの比較において(S5)、サンプリングされ
た光電気変換出力電圧値Vnが許容下限電圧値Vlow以上
であった場合は(S5のYES)、光電気変換出力電圧
値Vnが許容下限電圧値Vlow未満であるそれまでの連の
数RLが“0”であるかどうかが判断され(S9)、許
容下限電圧値Vlow未満の連の数RLが“0”の場合は
(S9のYES)、サンプリングされた箇所には光束を
遮光するものがないと判断され、サンプル番号nが“+
1”されて(S14)次の光電気変換出力電圧値Vnが
サンプリングされる(S3,S4)。
【0034】光電気変換出力電圧値Vnが許容下限電圧
値Vlow未満である連の数RLが“0”であるかどうか
の判断において(S9)、許容下限電圧値Vlow未満の
連の数RLが“0”ではない(但し、許容下限電圧値V
low未満の連の数RLは許容上限数ULを越えてもいな
い)場合(S9のNO)は、許容下限電圧値Vlow未満
の連の数RLが雑音パターンの連の数の許容上限数WR
LSZと比較される(S10)。
【0035】許容下限電圧値Vlow未満の連の数RLが
雑音パターンの連の数の許容上限数WRLSZ以下の場
合は(S10のYES)、雑音が検出されたことであり
(S11)、許容下限電圧値Vlow未満の連の数RLが
雑音パターンの連の数の許容上限数WRLSZを越えた
場合は(S10のNO)、指または指示棒などでの位置
の指示による光束の遮光状態を示すサンプルのつながり
であるので、通常の位置検出行為であるとして位置検出
処理が行われ(S12)、その後、許容下限電圧値Vlo
w以下の連の数RLがリセット(RL=0)され(S1
3)、サンプル番号nが“+1”されて(S14)次の
光電気変換出力電圧値Vnがサンプリングされる(S
3,S4)。
【0036】上記実施例では、単純に出力波形の幅のみ
により、光束を遮光している遮蔽物の幅を判定している
が、受光ユニットの検出器から遮蔽物までの距離に基づ
く出力波形の幅の誤差を加味することにより、求めよう
とする遮蔽物の幅を補正するようにすれば、遮蔽物の幅
がより正確に求められ、これにより、発光手段からの発
光を停止するための安全装置をより誤動作の少ない装置
とすることができる。
【0037】また、上記実施例では、安全装置として、
異常値の検出時に発光部からの発光を停止させるか、も
しくは、減光させる手法について述べているが、メカニ
カルシャッターのような物理的遮断手段や液晶シャッタ
ーのような遮断手段を光源の近傍に設置し(図示せ
ず)、上記異常値の検出時には、光源光が座標入力/検
出領域に漏洩することを速やかに防止するようにしても
よい。このような光シャッターの設置位置としては、図
5に示した構成例においては、小型化の点では、スリッ
ト82の近傍や光源83の近傍が望ましい。その他の構
成においても、できる限り光源に近い位置、もしくは、
集光点の近くにシャッターを配置することによってシャ
ッター部材の小型化を図ることができ、これにより、高
速で光束を遮断することができるので、安全装置の安全
性をさらに高めることができる。
【0038】図10は、検出平面に遮光物がないときの
波形を簡易的に示した図である。図11は、発光ユニッ
トの電流の変化に対して、受光ユニットの光電気変換さ
れた電圧分布の変化への対応の一例を説明するための図
で、図11(A)は電気光変換の入力電流を示す図、図
11(B)は光電気変換された出力分布を示す図であ
る。図12は、受光ユニットで光電気変換された出力分
布の一例を示す図である。
【0039】前述のように、位置検出は、受光ユニット
の光電気変換されたレベル値の分布から、検出平面内の
遮光物体の有無とその位置を決定する。図10に示した
ように、検出平面に遮光物がないときの波形が、簡易的
に、上辺が平坦である台形の形状になるとして説明す
る。この台形の高さである受光ユニットの出力電圧は、
発光ユニットの入力電流に比例する。図11(A),図
11(B)に示したように、電気光変換の入力電流I1
のとき、光電気変換された出力の分布はF1となり、電
気光変換の入力電流I2のとき、光電気変換された出力
の分布はF2となる。
【0040】ところが、実際には、発光ユニットで発光
された光を検出平面に拡散する光学系に歪みがあること
や、反射面部材の各位置における反射率のバラツキがあ
ること等により、図10に示したような台形の上辺であ
る電圧分布が直線になることはない。それらに加えて、
経時変化による部品の劣化変化による電気と光との間の
変換率の変化、さらに、塵埃と清掃むらによる反射面の
各位置における反射率の低下により、図10に示した台
形の上辺である電圧分布は凸凹になる。実際には、受光
ユニットで光電気変換された出力分布は、図12に示し
たようになる。
【0041】このように、同一装置においては、部品の
経時変化や塵埃等による機能低下による変化があり、ま
た、装置間においては、使用する部品のバラツキがあ
る。しかしながら、たとえ、装置内の部品にそのような
変化やバラツキがあっても、所定の期間内に、所定の機
能を果たすためには、入力電流の値を恒常的に高めに固
定することが必要である。
【0042】請求項2の発明は、これに対し、電気光変
換の入力電流を可変にし、使用時の装置の状態や状況に
応じて、位置検出に対して、できる限り低いエネルギで
機能する出力が得られるような電気光変換(発光装置)
の入力電流を目標入力値として決めるようにしたもの
で、以下にその方法を説明する。
【0043】まず、可変となる電気光変換の最大および
最小入力電流を定めるが、その最大値は発光素子のエネ
ルギ投入許容値から決め、最小値は雑音と位置検出信号
との区分けができる発光量から決める。また、入力が誤
って発光素子の許容値を越ないように、光電気変換上限
電圧値も定める(請求項3)。そしてさらに、検出平面
に検出物体を置かない状態のとき、受光ユニットの光電
気変換出力の雑音と未検出等を示すパターンを定める。
ここで、パターンとは、光電気変換の出力電圧下限値未
満の検出値の連の数によって定義する。
【0044】この出力電圧下限値(図12のVlow)と
は、検出区間内の出力電圧の平均値(図12のVave)
から、標準偏差のK倍(適当な値)を減じたものであ
る。この出力電圧下限値より下の出力電圧値の適当に小
さい連(図12のV1部分)を雑音パターンと定め、大
きい連(図12のV2部分)を未検出パターンと定め
る。そして、光電気変換の出力電圧分布全体において、
未検出パターンの数がゼロで、かつ、雑音パターンの数
が定めた値以下であるときは、そのときの電気光変換の
入力電流によって位置検出が可能であると判定し、この
ときの電気光変換の電流値を平常位置検出の電気光変換
入力値として維持する。逆に、位置検出が可能であると
判定できなかったきは、さらに入力電流値を一段増し
て、再度、上述のような光電気変換の出力分布の状態を
判定する。
【0045】もし、電気光変換の最大入力電流値まで、
上述のような判定を繰り返し、位置検出が可能であると
判定できない場合は、装置の機能に支障があると判断す
る。もし、上述のような繰り返しの判定中に、光電気変
換された電圧値が、前もって定められた上限電圧値(図
12のVul)を超える電圧値(図12のV3部分)があ
れば、発光エネルギの上限過異常であることを何らかの
手段で伝える。
【0046】図13は、本発明による座標入力/検出装
置の動作の他の実施例を説明するためのフローチャー
ト、図14は、図13に示した動作の続きを示すフロー
チャートで、電気光変換の入力電流(位置検出のための
発光量)を確定維持するための動作を説明するためのフ
ローチャートである。図15は、図13に示した動作に
おけるサンプリング処理動作を説明するためのフローチ
ャートである。図16は、図13に示した動作における
電気光変換入力電流のレベル評価処理動作を説明するた
めのフローチャート、図17は、図16に示した動作の
続きを示すフローチャートである。図18は、図16,
図17に示した動作におけるパターン決定処理動作を説
明するためのフローチャートである。
【0047】まず、図13に示したように、発光素子の
エネルギ投入許容値から、可変となる電気光変換入力電
流の許容上限電流値Iulと、入力が誤って発光素子の許
容値を越ないように、光電気変換出力電圧の許容上限電
圧値Vulと、光電気変換の出力電圧下限値未満の検出値
の連(つながり)の数によって定義される雑音パターン
の許容上限数Wulを設定する(S21)。許容上限電圧
値Vulを超える検出値のカウンタUCtrと、未検出パタ
ーンのカウンタFCtrと、雑音パターンのカウンタWC
trとがリセット(UCtr=0,FCtr=0,WCtr=
0)され(S22)、入力された電気光変換の電流値I
nが許容上限電流値Iulと比較される(S23)。電気
光変換の入力電流値Inが許容上限電流値Iul以下であ
れば(S23のYES)、サンプリング処理が行われる
(S24)。
【0048】図15に示したように、サンプリング処理
では、まず、サンプリング間隔,サンプル数Nが設定さ
れる(S24−1)。サンプル番号nがリセット(n=
0)された後(S24−2)、サンプル番号nがサンプ
ル数Nを越えるまで(S24−3)、サンプル番号nに
対する光電気変換出力電圧Vnがサンプリングされ、光
電気変換出力電圧Vnの和(ΣVn)と光電気変換出力電
圧Vnの平方和(Σ(Vn×Vn))とが算出される(S
24−4)。その後、サンプル番号nが“+1”されて
(S24−5)次の光電気変換出力電圧Vnのサンプリ
ングが行われる。サンプル番号nがサンプル数Nを越え
た場合は(S24−3のYES)、サンプリング処理は
終了する。
【0049】次に、図13に示したように、上記サンプ
リング処理の結果に基づいて、異常状態の境界値として
の許容下限電圧値Vlowと、雑音ではない異常状態を定
義する未検出パターンの連の許容上限数FRLSZと、
異常状態を雑音として処理する場合の雑音パターンの連
の許容上限数WRLSZとが設定され(S25)、上記
各設定値に基づいて、入力された電気光変換の電流値I
nのレベル評価処理が行われる(S26)。
【0050】図16に示したように、入力電流値Inの
レベル評価処理では、まず、サンプリング間隔と、検出
区間のサンプル数Nとが設定される(S26−1)。サ
ンプル番号nがリセット(n=0)された後(S26−
2)、サンプル番号nがサンプル数Nを越えるまで(S
26−3)、サンプル番号nに対する光電気変換出力電
圧Vnがサンプリングされ(S26−4)、その光電気
変換出力電圧Vnと許容上限電圧値Vulとが比較される
(S26−5)。光電気変換出力電圧Vnが許容上限電
圧値Vul以上の場合は(S26−5のYES)、許容上
限電圧値Vul以上のカウンタUCtrが“+1(すなわ
ち、UCtr=1)”されて(S26−6)入力電流値I
nのレベル評価処理は終了する。
【0051】光電気変換出力電圧Vnが許容上限電圧値
Vul未満の場合は(S26−5のNO)、図17に示し
たように、光電気変換出力電圧Vnが許容下限電圧値Vl
owと比較される(S26−7)。光電気変換出力電圧V
nが許容下限電圧値Vlowを下回った場合は(S26−7
のNO)、許容下限電圧値Vlow未満の連のカウンタ値
RLCtrを“+1”し(S26−8)、光電気変換出力
電圧Vnが許容下限電圧値Vlow以上の場合は(S26−
7のYES)、図18に示したような許容下限電圧値V
low以下の連のパターンを決定する処理が行われ(S2
6−9)、パターン決定処理後は、許容下限電圧値Vlo
w以下の連のカウンタ値RLCtrがリセット(RLCtr
=0)される。
【0052】その後、サンプル番号nが“+1”されて
(S26−11)、図16に示したように、次の光電気
変換出力電圧Vnのサンプリングが行われ、サンプル番
号nがサンプル数Nを越えた場合、すなわち、サンプリ
ング終了時も(S26−3のYES)図18に示したよ
うな許容下限電圧値Vlow以下の連のパターンを決定す
る処理が行われ(S26−9)、入力電流値Inのレベ
ル評価処理は終了する。
【0053】図18に示したように、上記パターン決定
処理では、まず、許容下限電圧値Vlow未満の連のカウ
ンタ値RLCtrと未検出パターンの連の許容上限数FR
LSZとが比較される(S26−9−1)。カウンタ値
RLCtrが許容上限数FRLSZを越えていれば(S2
6−9−1のNO)、未検出パターンのカウンタ値FC
trが“+1”されて(S26−9−2)パターン決定処
理は終了する。
【0054】カウンタ値RLCtrが許容上限数FRLS
Z以下であれば(S26−9−1のYES)、許容下限
電圧値Vlow未満の連のカウンタ値RLCtrと雑音パタ
ーンの連の許容上限数WRLSZとが比較される(S2
6−9−3)。カウンタ値RLCtrが許容上限数WRL
SZを越えている場合は(S26−9−3のNO)、雑
音パターンのカウンタ値WCtrが“+1”され、カウン
タ値RLCtrが許容上限数WRLSZ以下の場合は(S
26−9−3のYES)、パターン決定処理は終了す
る。これにより、入力された電気光変換の電流値Inの
レベル評価処理が終了する(図13のS26)
【0055】次に、図14に示したように、上記入力電
流値Inのレベル評価に基づいて、まず、許容上限電圧
値Vulを越える検出値のカウンタUCtrが“0”か、す
なわち、許容上限電圧値Vul以上の光電気変換出力電圧
Vnが検出されたか否かを判定する(S27)。カウン
タUCtrが“0”、すなわち、光電気変換出力電圧Vn
が許容上限電圧値Vul未満であれば(S27のYE
S)、次に、未検出パターンのカウンタ値FCtrが
“0”か、すなわち、未検出パターンが検出されたか否
かを判定する(S28)。カウンタ値FCtrが“0”、
すなわち、未検出パターンが検出されなかった場合は
(S28のYES)、雑音パターンのカウンタ値WCtr
と雑音パターンの許容上限数Wulとが比較される(S2
9)。カウンタ値WCtrが許容上限数Wul以下であれば
(S29のYES)、入力された電気光変換の電流値I
nが平常位置検出の電気光変換入力値Icとして維持さ
れる(S30)。
【0056】カウンタ値FCtrが“0”でない、すなわ
ち、未検出パターンが検出された場合(S28のN
O)、および、雑音パターンのカウンタ値WCtrが雑音
パターンの許容上限数Wulを越えた場合は(S29のN
O)、入力された電気光変換の電流値Inに増分の電流
Idが付加され(S31)、その増加した入力電流In+
Idに対して、再度、上述のような電気光変換の入力電
流(位置検出のための発光量)を確定維持するための動
作が行われる(S22〜)。
【0057】なお、図13に示したように、電気光変換
の入力電流値Inが許容上限電流値Iulを越えた場合は
(S23のNO)、装置の機能に支障があると判断さ
れ、上記確定維持のための動作は終了する(S32)。
また、図14に示したように、許容上限電圧値Vul以上
のカウンタUCtrが“0”でない、すなわち、許容上限
電圧値Vul以上の光電気変換出力電圧Vnが検出された
場合は(S27のNO)、発光エネルギの上限過異常で
あると判断され(S33)、上記確定維持のための動作
は終了する(S32)。
【0058】
【発明の効果】(1)請求項1の発明に対応する効果 座標入力領域に入る遮蔽物の大きさを判定する手段を設
け、人の顔のような大きな物体(物質)が挿入されたと
判定されたときには、発光を阻止もしくは発光量を減少
するようにしたので、人が装置に近づいて光源を直接見
た場合の光による眼球へのダメージを防止することがで
きる。
【0059】(2)請求項2の発明に対応する効果 発光エネルギを可変にし、かつ、常に、検出に最適な出
力に調整することができるようにしたので、経年変化に
よる装置の動作不良を防止すると同時に、経年変化を見
込んだ不必要に高い輝度での発光による無駄なエネルギ
の浪費と眼球などへのダメージとを防止することができ
る。
【0060】(3)請求項3の発明に対応する効果 発光素子に投入するエネルギにリミッターをかけること
により、発光素子の破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される光学式の座標入力/検出
装置の1例を示す図である。
【図2】 図1の座標入力面に取り付けられた受発光手
段を、座標入力面に垂直な方向から見た図である。
【図3】 受発光手段の動作を詳しく説明するための図
である。
【図4】 受発光手段と座標入力領域との幾何学的な相
対位置関係を示す図である。
【図5】 受発光手段を、ディスプレイの表面へ設置し
た場合の実施例を示す図である。
【図6】 代表的な光学式の座標入力装置を示す図であ
る。
【図7】 本発明による座標入力/検出装置の一実施例
を説明するための図である。
【図8】 本発明による座標入力/検出装置の動作の一
実施例を説明するためのフローチャートである。
【図9】 図8に示した動作の続きを示すフローチャー
トである。
【図10】 検出平面に遮光物がないときの波形を簡易
的に示した図である。
【図11】 発光ユニットの電流の変化に対して、受光
ユニットの光電気変換された電圧分布の変化への対応の
一例を説明するための図である。
【図12】 受光ユニットで光電気変換された出力分布
の一例を示す図である。
【図13】 本発明による座標入力/検出装置の動作の
他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【図14】 図13に示した動作の続きを示すフローチ
ャートである。
【図15】 図13に示した動作におけるサンプリング
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】 図13に示した動作における電気光変換入
力電流のレベル評価処理動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図17】 図16に示した動作の続きを示すフローチ
ャートである。
【図18】 図16,図17に示した動作におけるパタ
ーン決定処理動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…受発光手段、2…指示座標位置、3…座標入力領域
(座標入力装置、座標入力面)、4…再帰性反射部材、
11,13…フォトダイオード、12,14…フォトト
ランジスタ、15…タッチ部分、16…タッチ座標位
置、50…受光素子、51…集光レンズ、53,58…
矢印、54,59…反射光、56,57…位置、58…
進行方向、81,83…光源、82…スリット、84,
85,86…シリンドリカルレンズ、87…ハーフミラ
ー、101…指あるいは指し棒、102…背景板、10
3…表示部、104…頭部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 卓朗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 禎郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B068 AA01 BB18 BB19 BE04 BE06 CC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光手段と複数の受光手段とより
    なり、これらの発光/受光の光路内の光遮断手段の有無
    により、該光遮断手段の平面若しくは略平面の2次元座
    標を検出する座標入力/検出装置、若しくは、平面若し
    くは略平面の座標入力/検出領域を取り込む画像入力手
    段とよりなり、該画像入力手段により取り込まれた情報
    のうちの一部の領域を2次元座標情報に変換する手段と
    よりなる座標入力/検出装置において、前記発光手段か
    らの発光を阻止もしくは発光量を減少させるための判断
    基準となる複数の基準値を記憶する基準値記憶手段と、
    遮断された前記光の幅に対応する信号を出力する光遮断
    幅信号出力手段と、該出力信号値を前記基準値と比較
    し、かつ、該比較結果に基づいて所定の演算を行い、か
    つ、該演算結果を他の前記基準値と比較する比較演算手
    段とを有し、該比較,演算結果に基づいて前記発光手段
    からの発光を阻止もしくは発光量を減少することを特徴
    とする座標入力/検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の発光手段と複数の受光手段とより
    なり、これらの発光/受光の光路内の光遮断手段の有無
    により、該光遮断手段の平面若しくは略平面の2次元座
    標を検出する座標入力/検出装置、若しくは、平面若し
    くは略平面の座標入力/検出領域を取り込む画像入力手
    段とよりなり、該画像入力手段により取り込まれた情報
    のうちの一部の領域を2次元座標情報に変換する手段と
    よりなる座標入力/検出装置において、前記発光手段か
    らの光出力によって前記光遮断手段の位置検出が可能か
    否かの判定をするための判断基準および/または前記位
    置検出が不可能な場合に前記発光手段にエネルギを付加
    するための判断基準になる複数の基準値を記憶する基準
    値記憶手段と、前記受光手段より出力される出力値を前
    記基準値と比較し、かつ、該比較結果に基づいて所定の
    演算を行い、かつ、該演算結果を他の前記基準値と比較
    する比較演算手段とを有し、該比較,演算結果に基づい
    て、前記発光手段からの光出力によって前記光遮断手段
    の位置検出が可能か否かを判定するとともに該位置検出
    が不可能な場合に前記発光手段にエネルギを付加するこ
    とを特徴とする座標入力/検出装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段からの光出力が所定の値を
    超える場合は、前記発光手段への入力エネルギを減少さ
    せるか、若しくは、遮断する光出力調整手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の座標入力/検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103793105A (zh) * 2012-10-31 2014-05-14 中强光电股份有限公司 触控模块及其运作方法
JP2016021227A (ja) * 2014-06-20 2016-02-04 船井電機株式会社 検出装置及び入力装置

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