JP2001124929A - 導光板および平面照明装置 - Google Patents

導光板および平面照明装置

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JP2001124929A
JP2001124929A JP30924499A JP30924499A JP2001124929A JP 2001124929 A JP2001124929 A JP 2001124929A JP 30924499 A JP30924499 A JP 30924499A JP 30924499 A JP30924499 A JP 30924499A JP 2001124929 A JP2001124929 A JP 2001124929A
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Japan
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surface portion
light
incident
mirror
angle
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JP30924499A
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English (en)
Inventor
Hiroo Shono
裕夫 庄野
Tsukasa Endo
司 遠藤
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Nippon Leiz Corp
Original Assignee
Nippon Leiz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの入射光をより多く全反射させ、表
面部で臨界角を破る程度の出射角にして光線を外部に出
射し、均一で明るい出射光を得る。 【解決手段】 導光板2の裏面部6に鏡面部6aと傾斜
面部Pf1,Pf2を有する凹部Pとを複数設け、導光
板2内に導いた光線を裏面部6の鏡面部6aで全反射さ
せ、この裏面部6の鏡面部6aで全反射した光線を再度
凹部Pの入射端面部3方向の傾斜面部Pf1で全反射さ
せて表面部5方向に導き、さらに入射端面部3から反射
端面部4に向かうに従って、凹部Pの高さが大きくなる
ように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に用
いる導光板および平面照明装置に関するものであり、導
光板の裏面部に凹部と鏡面部とを複数設け、導光板内に
導いた光線を裏面部の鏡面部で全反射させ、この裏面部
の鏡面部で全反射した光線を再度凹部の入射端面部方向
の傾斜面部で全反射させて表面部方向に導き、さらに入
射端面部から反射端面部に向かうに従って、凹部の高さ
が大きくなるように設けることにより、入射端面部から
光線が裏面部の鏡面部に入射する入射角が臨界角まで徐
々に小さくなっても、傾斜面部で受けることができ、よ
り多くの光線を再度凹部の傾斜面部で全反射させて表面
部方向に導くことにより、表面部で臨界角を破る程度の
出射角として外部に出射する均一で明るい導光板および
平面照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の導光板や平面照明装置として、導
光板の裏面部にプリズム形状の三角柱を連続に横に並
べ、導光板内からの光を散乱させることによりプリズム
シート等の部品使用の省略化を図ったものが知られてい
る。
【0003】また、従来の導光板や平面照明装置とし
て、例えば特開平9−184920号公報や特開平10
−339815号公報等に示すものも知られている。こ
れら公報に開示される導光板や平面照明装置は、反射プ
リズムの機能を有する交わった2面から成るV溝が導光
板の裏面に複数個並設されたものである。そして、光源
ユニットより遠いV溝の間隔は、光源ユニットに近い部
分に存するV溝の間隔よりも密であるように構成されて
いる。これにより、光源ユニットに近い部分が明るく、
遠い部分が暗くなるのを防ぎ、輝度を全体的に平均化・
均一化させている。
【0004】さらに、従来の導光板や平面照明装置は、
プリズムの角度を限定するような構成として、例えば特
開平9−22011号公報に示すものが知られている。
この公報に開示される導光板や平面照明装置は、2つの
プリズム面から構成されるプリズム列が導光板の裏面に
光入射面と平行に複数形成され、プリズム列を構成する
1方の面(第1のプリズム面)が光出射面に対して35
°〜55°の傾斜角を有し、他方の面(第2のプリズム
面)が光出射面に対して80°〜100°の傾斜角を有
している。これにより、出射光線の分布角度が狭く、ピ
ーク光(出射光線の光度分布において、最も光度の高い
光線をいう。)の出射面の法線方向に出射する指向性を
得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の導光板や平面照
明装置として、導光板の裏面部にプリズム形状の三角柱
を連続に横に並べ、導光板内からの光を散乱させること
によりプリズムシート等の部品使用の省略化を図った構
成の場合、図4に示すように、導光板2に入射した光
は、屈折角γが0≦|γ|≦sin-1(1/n)を満た
す範囲で導光板2内に進み、例えば一般の導光板2に使
用されている樹脂材料であるアクリル樹脂の屈折率nが
n=1.49程度であるので、光源8に一番近い入射端
面部3では垂直に入射し、入射角が0°で反射端面部4
方向に屈折せずに進む(この光線のエネルギ値が一番高
い)。また、表面部5や裏面部6に近い場所での入射角
も同様に0°に近い角度で入射する。
【0006】さらに最大入射角は、図示しないリフレク
タ等により反射散乱された光が入射端面部3の表面部5
方向から裏面部6方向への光、および裏面部6方向から
表面部5方向への光が入射角90°となり、入射端面部
3で屈折する屈折角γがγ=±42°程度の範囲内にな
る。
【0007】但し、表面部5近傍では裏面部6方向のみ
の屈折角γがγ=−42°のみとなり、裏面部6近傍で
は表面部5方向のみの屈折角γがγ=+42°のみとな
る。
【0008】また、屈折角γ=±42°の範囲内で導光
板2内に入射した光は、導光板2と空気層(屈折率n=
1)との境界面において、sinα=(1/n)で示さ
れる式により臨界角を表すことができる。例えば一般の
導光板2に使用されている樹脂材料であるアクリル樹脂
の屈折率nはn=1.49程度であるので、臨界角αは
α=42°程度になり、導光板2の表面部5や裏面部6
に光線を乱す溝、凸や凹等が無い、即ち鏡面であれば、
導光板2内の光は表面部5や裏面部6で全て全反射しな
がら反射端面部4方向へ進む。
【0009】このように、入射端面部3での何れの場所
でも屈折角γ=±42°の範囲内の光線が存在するが、
裏面部6にプリズム形状の三角柱を連続に横に並べる場
合では、入射端面部3方向側の第1のプリズム面で全反
射させて進行方向を表面部5方向に変更させるために、
裏面部6と第1のプリズム面との成す角度が6°以下で
なければならないという課題がある。しかも、表面部5
に達した光線は、表面部5での出射角が大きく、表面部
5となす角度が小さい。従って、表面部5に沿ったよう
な出射光となってしまい、出射光を表面部5と垂直な方
向にするためには、例えばプリズムシート等を表面部5
に対してプリズムの頂点が向かうように備えなければな
らないという課題もある。
【0010】また、一般的な連続プリズム形状として、
例えば二等辺三角形のプリズム形状の場合、二等辺三角
形のピッチが100μmでは頂点までの高さが5μm以
下でなければ裏面部6と第1のプリズム面および第2の
プリズム面との成す角度は6°以上となってしまう。同
様に、直角三角形のプリズム形状の場合でも、直角三角
形のピッチが100μmでは頂点までの高さが10μm
以下でなければ裏面部6と第1のプリズム面との成す角
度が6°以上となってしまう。
【0011】しかし、一般のプリズムや加工精度上これ
ら第1のプリズム面や第2のプリズム面と裏面部6とな
すプリズムの角度が6°以上の大きな角度となるため、
第1のプリズム面に達した光線は、導光板2を透過して
出射し、一部は図示しない裏面部6の下部に備えた反射
体によって反射し、再度第2のプリズム面から導光板2
内に進入する。また、一部は一度空気層に出射してから
再度第2のプリズム面から導光板2内に進入するので、
導光板2の一定の媒体内において、エネルギ損失はあま
り無いが、空気層などの媒体が異なるためにエネルギ損
失が多くなる課題がある。
【0012】そして、これらプリズム形状を連続的に設
けた場合には、導光板2の入射端面部3と反対側の反射
端面部4との方向に輝度の分布差が表れてしまう課題が
ある。さらに、この様なプリズム形状を用いる時には、
裏面部から出射した光を再度導光板に入射させるために
導光板の下部に反射体を設けることが絶対条件となって
しまう課題がある。
【0013】また、従来の導光板や平面照明装置とし
て、例えば特開平9−184920号公報等に示すよう
に、反射プリズムの機能を有する交わった2面から成る
V溝を導光板の裏面に複数個並設し、光源ユニットより
遠いV溝の間隔が光源ユニットに近い部分に存するV溝
の間隔よりも密であるように構成した場合、図3に示す
ように、光源からの光線L0を導光板33の入射端面部
32に入射した光線は、屈折角γ=0〜−42°の範囲
内で裏面部62方向に進む。但し、ここでは、表面部5
2方向と裏面部62方向の屈折角γ=±42°の範囲内
であるが、表面部52は鏡面であるので全反射をして裏
面部62方向に再度進む。そして、最大屈折角の屈折角
γ=−42°程度の光線L1は、第1のプリズム面44
に対して入射角が小さいため、第1のプリズム面55を
透過し、非常に小さい出射角で裏面部62から外部に光
線L11として出射する。
【0014】また、屈折角がγ=−42°よりもやや小
さい場合の光線L2やL3は、裏面部62に対して入射
角が大きいため、入射角と同じ角度で反射し、この反射
により表面部52に向かう光線L22,L33は、表面
部52でも入射角が大きいために入射角と同じ角度で全
反射を繰り返すだけである。
【0015】さらに、屈折角がγ=−42°よりも大変
小さい場合の光線L4やL5は、第1のプリズム面44
に対して入射角が小さいため、第1のプリズム面44で
大きく透過屈折(大きな出射角)して空気層に出射す
る。この空気層に出射された光線L44やL55は、再
度空気層から(屈折率はn=1)屈折率の高い(屈折率
はn=1.49程度)次の第2のプリズム面45に入射
するので、導光板33内では、裏面部62と成す角度が
小さな(裏面部に沿った様な)光線L45やL56が表
面部52方向に進むが、臨界角よりも表面部52への入
射角が大きいため、表面部52で全反射をしてしまい表
面部52から出射光が得られないで反射端面部方向に進
む。
【0016】即ち、光源から離れる程プリズム間隔を密
にした場合、入射端面部32に近い裏面部62には、屈
折角γの小さな光線量が少なく、第1のプリズム面44
で透過してしまう。これに対し、入射端面部32から遠
い所の裏面部62には、屈折角γの小さな光線量が多く
向かい、第1のプリズム面44で一度透過した後、再度
第2のプリズム面45に入射し、裏面部62に沿った低
い角度で反射端面部の方向に向かうが、表面部52に達
した光線の入射角度が大きいために全反射してしまう。
すなわち、最大屈折角による光線では、プリズム面を何
れの所でも透過してしまい、エネルギ損失および裏面部
62の下部に図示しない反射体を備えなければならない
課題がある。
【0017】また、例えば特開平9−22011号公報
に示すように、2つのプリズム面から構成されるプリズ
ム列を導光板の裏面に光入射面と平行に多数形成し、プ
リズム列を構成する1方の面(第1のプリズム面)が光
出射面に対して35°〜55°の傾斜角を有し、他方の
面(第2のプリズム面)が光出射面に対して80°〜1
00°の傾斜角を有し、出射光線の分布角度が狭く、ピ
ーク光(出射光線の光度分布において、最も光度の高い
光線をいう。)の出射面の法線方向に出射する指向性を
有することを目的として構成では、図5に示すように、
光源からの光線L0を導光板21の入射端面部31に入
射した光線が屈折角γ=0〜−42°の範囲内で裏面部
61方向に進む。そして、最大屈折角の屈折角γ=−4
2°程度の光線Lcは、第1のプリズム面55(裏面部
61となす角度を35°とした場合。)に対して入射角
β1が小さい(入射角β1=12°程度)ため、第1の
プリズム面55を透過し、小さい出射角(18°程度)
で光線Lpとして裏面部61から外部に出射する。
【0018】さらに、屈折角γ=−42°よりも小さい
屈折角α1の場合、光線L1はLcと同様であるが、第
1のプリズム面55に対して入射角β2が大きい(入射
角β1=38°程度)ため、第1のプリズム面55で大
きく透過屈折(屈折(出射)角66.5°程度)する。
この透過屈折した光線L2は次の第2のプリズム面56
(裏面部61となす角度を80°とした場合。)に入射
(入射角3°程度)する。第2のプリズム面56に入射
した光線L3は裏面部61と成す小さな角度(出射角2
°程度)で反射端面部方向に進む。
【0019】また、屈折角γ=−42°よりも小さい屈
折角α2の場合、光線LLはLcやL1と同様である
が、第1のプリズム面55に対して入射角が大きいた
め、第1のプリズム面55で反射し、この反射した光線
Lrは表面部51方向に進む。
【0020】このように、光出射面に対して35°〜5
5°の傾斜角をなす第1のプリズム面と、光出射面に対
して80°〜100°の傾斜角をなる第2のプリズム面
とを有したプリズム列構成によれば、エネルギ損失の無
い全反射のみによる表面部51方向に向かう光線は、入
射端面部31での屈折角がγ=α2以下の小さな角度範
囲内でなければならない課題がある。
【0021】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、その目的は導光板の裏面部に凹部
と鏡面部とを複数設け、導光板内に導いた光線を裏面部
の鏡面部で全反射させ、この裏面部の鏡面部で全反射し
た光線を再度凹部の入射端面部方向の傾斜面部で全反射
させて表面部方向に導き、さらに入射端面部から反射端
面部に向かうに従って、凹部の高さが大きくなるように
設けることにより、入射端面部から光線が裏面部の鏡面
部に入射する入射角が臨界角まで徐々に小さくなっても
傾斜面部で受けることができ、より多くの光線を再度凹
部の傾斜面部で全反射させて表面部方向に導くことによ
り、表面部で臨界角を破る程度の出射角として外部に出
射でき、均一で明るい導光板および平面照明装置を提供
することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る導光板は、入射端面部から最初の傾斜面
部までの鏡面部で全反射を行い再度傾斜面部で表面部方
向に全反射する出射光と、n−1番目の凹部とn番目の
凹部との間に位置する鏡面部で全反射を行い再度n番目
の傾斜面部で表面部方向に全反射する出射光とが等しく
なるように傾斜面部の高さが反射端面部に向かうに従っ
て増加することを特徴とする。
【0023】請求項1に係る導光板は、入射端面部から
最初の傾斜面部までの鏡面部で全反射を行い再度傾斜面
部で表面部方向に全反射する出射光と、n−1番目の凹
部とn番目の凹部との間に位置する鏡面部で全反射を行
い再度n番目の傾斜面部で表面部方向に全反射する出射
光とが等しくなるように傾斜面部の高さが反射端面部に
向かうに従って増加するので、裏面部の鏡面部に入射す
る入射角が臨界角まで徐々に小さくなっても、鏡面部で
の反射角に対応して傾斜面部の高さを徐々に高くし、よ
り多くの光線を再度傾斜面部で全反射させて表面部方向
に導くことにより、表面部で臨界角を破る程度の出射角
として外部に出射することができる。
【0024】また、請求項2に係る導光板は、高さを、
n番目の傾斜面部に対し、少なくとも入射端面部から入
射した任意の屈折角に対する光線がn−3番目の傾斜面
部の頂点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、n−2番
目の傾斜面部の傾斜面部で受け得る高さを、n−2番目
の傾斜面部の頂点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、
光線をn−1番目の傾斜面部の傾斜面部で受け得る高さ
から差分した高さをn−1番目の傾斜面部の高さに加算
するように反射端面部に向かうに従って増加することを
特徴とする。
【0025】請求項2に係る導光板は、高さを、n番目
の傾斜面部に対し、少なくとも入射端面部から入射した
任意の屈折角に対する光線がn−3番目の傾斜面部の頂
点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、n−2番目の傾
斜面部の傾斜面部で受け得る高さを、n−2番目の傾斜
面部の頂点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、光線を
n−1番目の傾斜面部の傾斜面部で受け得る高さから差
分した高さをn−1番目の傾斜面部の高さに加算するよ
うに反射端面部に向かうに従って増加するので、常に入
射端面部側の前にある凹部によって遮られ光線の入射角
度が小さくなるに従って、その光線による全反射光線に
依る出射角度が小さくなっても、その対応とする傾斜面
部の高さの増加によって光線を受けられる。
【0026】さらに、請求項3に係る導光板は、高さの
増加量(Δh)を、入射端面部から入射光線が全反射し
うるn−1番目の傾斜面部の頂点と鏡面部とを結んだ入
射光線または反射光線と鏡面部となす角度の正接(ta
nε)に鏡面部の長さ(L)を乗算した値からn−1番
目の傾斜面部の高さの2倍(2hn-1 )を減算した変量
であることを特徴とする。
【0027】請求項3に係る導光板は、高さの増加量
(Δh)を、入射端面部から入射光線が全反射しうるn
−1番目の傾斜面部の頂点と鏡面部とを結んだ入射光線
または反射光線と鏡面部となす角度の正接(tanε)
に鏡面部の長さ(L)を乗算した値からn−1番目の傾
斜面部の高さの2倍(2hn-1 )を減算した変量である
ので、常に入射端面部側の一つ前の凹部に遮られないで
鏡面部に達する光線の入射角と鏡面部で全反射する出射
角とが等しく、出射光線と一つ前の凹部の虚像の頂点と
を結ぶ線と鏡面部とのなす角度に対し、凹部間の距離が
一定であるために、常に鏡面部で入射光線を全反射した
出射光線を傾斜面部で受けることができる。
【0028】また、請求項4に係る導光板は、凹部の傾
斜面部が入射端面部と平行をなし、二等辺三角形状また
は直角三角形状の鋭角部の稜を表面部方向に備えたプリ
ズムであることを特徴とする。
【0029】請求項4に係る導光板は、凹部の傾斜面部
が入射端面部と平行をなし、二等辺三角形状または直角
三角形状の鋭角部の稜を表面部方向に備えたプリズムで
あるので、裏面部の鏡面部で全反射した光線を表面部の
略垂直方向に出射することができる。
【0030】さらに、請求項5に係る導光板は、鏡面部
を凹部の高さ変化に伴うプリズム底辺の長さの変化に係
わりなく一定の長さを持つことを特徴とする。
【0031】請求項5に係る導光板は、鏡面部を凹部の
高さ変化に伴うプリズム底辺の長さの変化に係わりなく
一定の長さを持つので、数式計算等の解析が容易であ
る。
【0032】また、請求項6に係る平面照明装置は、光
源と、光源の近傍の少なくとも1側面に設けられ光源か
らの光を導く入射端面部と、入射端面部からの光を導き
出射する表面部と、表面部の反対側に位置し入射端面部
から入射した臨界角内の光を全反射する鏡面部と鏡面部
で全反射した臨界角内の光を受ける高さを持ち再び表面
部方向に全反射させるように入射端面部方向に面した傾
斜面部を有する凹部とを複数有する裏面部とを備えた導
光板と、裏面部の下部に備えた反射シートと、光源の光
を反射し再び入射端面部に入射させるリフレクタとを備
えた平面照明装置において、導光板は、入射端面部から
最初の傾斜面部までの鏡面部で全反射を行い再度傾斜面
部で表面部方向に全反射する出射光と、n−1番目の凹
部とn番目の凹部との間に位置する鏡面部で全反射を行
い再度n番目の傾斜面部で表面部方向に全反射する出射
光とが等しくなるように傾斜面部の高さが反射端面部に
向かうに従って増加する裏面部を有することを特徴とす
る。
【0033】請求項6に係る平面照明装置は、光源と、
光源の近傍の少なくとも1側面に設けられ光源からの光
を導く入射端面部と、入射端面部からの光を導き出射す
る表面部と、表面部の反対側に位置し入射端面部から入
射した臨界角内の光を全反射する鏡面部と鏡面部で全反
射した臨界角内の光を受ける高さを持ち再び表面部方向
に全反射させるように入射端面部方向に面した傾斜面部
を有する凹部とを複数有する裏面部とを備えた導光板
と、裏面部の下部に備えた反射シートと、光源の光を反
射し再び入射端面部に入射させるリフレクタとを備えた
平面照明装置において、導光板は、入射端面部から最初
の傾斜面部までの鏡面部で全反射を行い再度傾斜面部で
表面部方向に全反射する出射光と、n−1番目の凹部と
n番目の凹部との間に位置する鏡面部で全反射を行い再
度n番目の傾斜面部で表面部方向に全反射する出射光と
が等しくなるように傾斜面部の高さが反射端面部に向か
うに従って増加する裏面部を有するので、裏面部の鏡面
部に入射する入射角が臨界角まで徐々に小さくなって
も、鏡面部での反射角に対応して傾斜面部の高さを徐々
に高くし、より多くの光線を再度凹部の傾斜面部で全反
射させて表面部方向に導くことにより、表面部で臨界角
を破る程度の出射角として外部に均一で明るい光を出射
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図に基づいて説明する。なお、本発明は導光板の裏面部
に鏡面部と傾斜面部を有する凹部とを複数設け、導光板
内に導いた光線を裏面部の鏡面部で全反射させ、この裏
面部の鏡面部で全反射した光線を再度凹部の入射端面部
方向の傾斜面部で全反射させて表面部方向に導き、さら
に入射端面部から反射端面部に向かうに従って、凹部の
高さが大きくなるように設けることにより、入射端面部
から光線が裏面部の鏡面部に入射する入射角が臨界角ま
で徐々に小さくなっても、傾斜面部で受けることがで
き、より多くの光線を再度凹部の傾斜面部で全反射させ
て表面部方向に導くことにより、表面部で臨界角を破る
程度の出射角として外部に出射し、均一で明るい導光板
および平面照明装置を提供することにある。
【0035】図1は本発明に係る平面照明装置の略斜視
構成図、図2は裏面部に設けた鏡面部および凹部による
略光線進行図である。
【0036】図1に示すように、平面照明装置1は、導
光板2、光源8、リフレクタ9および反射体10を備え
て構成されている。
【0037】導光板2は、屈折率が1.4〜1.7程度
の透明なアクリル樹脂(PMMA)やポリカーボネート
(PC)等で形成される。図1に示す導光板2は、光源
8と対向し光源8からの光を導く入射端面部3と、この
入射端面部3と反対側に位置し光を反射する反射端面部
4と、これら入射端面部3と反射端面部4とに接続する
側面部7と、光を出射する表面部5と、この表面部5と
反対側に位置する裏面部6とを有したフラット板からな
る。導光板2の裏面部6には、入射端面部3を介して導
光板2内に導いた光線を全反射する鏡面部6aと、プリ
ズム形状をした凹部Pとが交互に施されている。プリズ
ム形状部Pは、入射端面部3方向に向く第1面Pf1と
反射端面部4方向に向く第2面Pf2とを有している。
これら第1面Pf1と第2面Pf2を有する各々のプリ
ズム形状部Pは、入射端面部3および反射端面部4と平
行をなし、例えば両側面部7間にわたって連続した1本
の溝状又は所定間隔おきの溝状に形成される。
【0038】また、導光板2の裏面部6は、入射端面部
3から反射端面部4に向かうに従って、凹部Pのプリズ
ム形状の高さが大きくなるようにされている。
【0039】そして、光源からの光線L0を導光板2の
入射端面部3に入射した光線は、屈折角γ=0〜−42
°の範囲内で裏面部6方向に進む。但し、ここでは、表
面部5方向と裏面部6方向の屈折角γ=±42°の範囲
内であるが、表面部5は鏡面であるので全反射をして裏
面部6方向に再度進む。
【0040】これら光線の内、最大屈折角の屈折角γ=
−42°程度に屈折角の大きい光線Lc1や光線Lc2
は、鏡面部6aに対して小さな入射角で入射して一度全
反射を行い、さらに凹部Pの第1面Pf1で再度全反射
を行う。そして、この全反射による光線Lcr1やlc
r2は表面部5方向に進み導光板2の表面部5から出射
する。
【0041】さらに、屈折角の小さい光線L51や光線
L52は、鏡面部6aに対して大きな入射角で入射して
一度全反射を行い、さらに凹部Pの第1面Pf1で再度
全反射を行う。そして、この全反射による光線L5p1
やL5p2は表面部5方向に進み導光板2の表面部5か
ら出射する。
【0042】即ち、図1に示すように、光源8から離れ
る程(入射端面部3から反射端面部4に向かうに従っ
て)凹部Pのプリズム形状の高さが大きくなるようにす
ると、入射端面部3に近い裏面部6には凹部Pのプリズ
ム形状に遮られず屈折角γの小さな光線の量が多く、入
射端面部3から遠い所の裏面部6には凹部Pのプリズム
形状に遮られて屈折角γの小さな光線量が少なく進む
が、光源8から最近距離位置は導光板2の厚さ方向の中
心部(導光板2のフラットな入射端面部3の面に円弧状
の光源8が対向している。)であり、この位置が一番エ
ネルギ値が高く、これを中心として表面部5と裏面部6
とに行くほど光源8との距離が長くなる。
【0043】この導光板2の中心厚さからの距離と屈折
角および光線の反射端面部4方向進行距離との関係は、
光線が入射端面部3から進む距離をx、導光板2の厚さ
中心からの距離L、屈折角をγとすると、Cotγ*L
=xとなる。従って、エネルギ的に高い屈折角の小さい
光線が反射端面部4方向の鏡面部6aに進み、エネルギ
的に低い屈折角の小さい光線が入射端面部3方向の鏡面
部6aに進むため、エネルギ的な要素と光線量とのバラ
ンスを保って一度鏡面部6aで全反射した後、再度第1
面Pf1で全反射して表面部5方向に進み相対的に導光
板2の表面部5に均一(エネルギ)に出射する。
【0044】さらに、光線とプリズム形状の凹部Pおよ
び鏡面部6aとの関係を説明すると、屈折角がγ=−4
2°よりも大変小さい光線である光線L51は、凹部P
n-1のプリズム形状に遮光されずに凹部Pn-1 のプリズ
ム形状頂点T1を掠めて鏡面部6aで全反射し、入射角
δと等しい出射角δで次の反射端面部4方向にある凹部
n のプリズム形状の頂点T2付近の第1面Pf1に達
し、再度全反射をして光線L5p1が表面部5方向に進
み出射する。同様に光線L52も凹部Pn のプリズム形
状の極手前の鏡面部6aで全反射して凹部Pn のプリズ
ム形状の第1面Pf1に達し、再度全反射をして光線L
5p2が表面部5方向に進み出射する。
【0045】この様に、長さLの鏡面部6a中光線L5
1とL52との範囲に含まれる光線全てが鏡面部6aで
全反射し、再度凹部Pの第1Pf1で全反射して表面部
5に光線L5p1および光線L5p2として表面部5に
進み出射する。
【0046】また、屈折角が臨界角に近い屈折角γ=−
42°程度の光線Lc1は鏡面部6aで全反射し、入射
角ε2と等しい出射角で次の反射端面部4方向にある凹
部P n のプリズム形状頂点T2付近の第1面Pf1に達
し、再度全反射をして表面部5方向に光線Lcr1とし
て進み出射する。同様に光線Lc2も凹部Pn のプリズ
ム形状の極手前の鏡面部6aで全反射して凹部Pn のプ
リズム形状の第1面Pf1に達し、再度全反射をして表
面部5方向に光線Lcr2として進み出射する。
【0047】この様に、長さLの鏡面部6a中、光線L
c1とLc2との範囲に含まれる光線全てが鏡面部6a
で全反射し、再度凹部のプリズム形状の第1面Pf1で
全反射して光線Lcr1および光線Lcr2として表面
部5に進み出射する。
【0048】故に、入射端面部3からの光線の内、屈折
角の非常に小さいものから臨界角に近い屈折角の大きい
範囲(光線L51から光線Lc2までの範囲)までの入
射光線を裏面部6aで全反射し、再度凹部Pのプリズム
形状の第1面Pf1で全反射して表面部5方向(光線L
5p2から光線L1cr1までの範囲)に出射すること
ができる。
【0049】以上の様に、これら凹部Pのプリズム形状
の高さhn は、n番目の凹部Pn プリズム形状の第1面
Pf1に対し、少なくとも入射端面部3から入射した任
意の屈折角に対する光線がn−3番目の凹部Pのプリズ
ム形状の第1面Pf1の頂点Tと鏡面部6aとを結び鏡
面部6aで全反射し、n−2番目の凹部Pのプリズム形
状の第1面Pf1で受け得る高さhn-2 を、n−2番目
の凹部Pのプリズム形状の第1面Pf1の頂点Tと鏡面
部6aとを結び鏡面部6aで全反射し、光線をn−1番
目の凹部Pのプリズム形状の第1面Pf1で受け得る高
さhn-1 から差分した高さΔhをn−1番目の凹部Pの
プリズム形状の高さhn-1 に加算するように反射端面部
4に向かうに従って増加するようになる。
【0050】また、上述した内容を数式化すると、下記
に示す式aが導かれ、さらに式bを得ることができる。 hn-1 −hn-2 =Δh…式a hn =Δh+hn-1 …式b
【0051】よって、常に入射端面部3側の前にある凹
部Pによって遮られ光線の入射角度が小さくなるに従っ
て、その光線による全反射光線に依る出射角度が小さく
なっても、その対応とする凹部Pのプリズム形状の高さ
の増加によって光線を受けられるので、凹部Pのプリズ
ム形状の第1面Pf1で再度全反射し、表面部5方向に
出射させる。
【0052】また、高さの増加量Δhは、入射端面部3
から入射光線が全反射し得るn−1番目の凹部Pのプリ
ズム形状の第1面Pf1の頂点T1と鏡面部6aとを結
んだ入射光線または反射光線と鏡面部6aとなす角度の
正接tanεに鏡面部6aの一定の長さLを乗算した値
からn−1番目の凹部Pのプリズム形状の高さhn-1
2倍を減算した変量Δhである関係を示す。式で表わす
と、Δh=L・tanε−2hn-1 となる。
【0053】このように、常に入射端面部3側の一つ前
の凹部Pn-1 に遮られないで鏡面部6aに達する光線の
入射角δと鏡面部6aで全反射する出射角δとが等しい
ので、出射光線と一つ前の凹部の虚像Pn-1 ’の頂点T
1’とを結ぶ線と鏡面部6aとのなす角度εに対し、凹
部間の距離Lが一定であるために、常に鏡面部6aで入
射光線を全反射した出射光線を傾斜面部Pf1で受ける
ことができる。
【0054】さらに、本例の凹部Pは、プリズム形状の
第1面Pf1が入射端面部3と平行になるようにし、鋭
角部の稜を表面部5方向に備えた二等辺三角形状のプリ
ズムとして説明したが、第1面Pf1が入射端面部3に
対して平行であるならば凹部Pの形状は直角三角形状で
も同様の効果が得られ、裏面部6の鏡面部6aで全反射
した光線を表面部5の略垂直方向に出射することができ
る。
【0055】尚、本例の導光板2の説明は、厚さが一定
なフラット板で行ったが、楔形状の導光板でもこれらフ
ラット板と同様な効果が得られ、この場合にはフラット
な導光板に比べ、凹部Pのプリズム形状間の増加率を少
なくすることで良い。
【0056】光源8は、CCFL(冷陰管)等の線状を
なし、直接光は導光板2の入射端面部3から導光板2内
に入射し、他の光はリフレクタ9で反射されながら光源
8とリフレクタ9との空間を通って導光板2内に入射す
る。
【0057】リフレクタ9は、白色の絶縁性材料やアル
ミニウム等の金属を蒸着したシート状または金属等から
なり、導光板2の入射端面部3と光源8とを包囲するよ
うに配置され、光源8からの光を反射し、反射光を導光
板2の入射端面部3に再び入射させる。
【0058】反射体10は、熱可塑性樹脂に例えば酸化
チタンのような白色材料を混入したシートや熱可塑性樹
脂のシートにアルミニウム等の金属蒸着を施したり、金
属箔を積層した物やシート状金属からなり、入射端面部
3と表面部5以外の部分を覆うように設けられる。この
反射体10は、光源8からの光が導光板2によって表面
部5に出射した以外の光を反射または乱反射し、再び導
光板2に入射させて光源8からの光を全て表面部5から
出射するようにする。
【0059】また、本発明の導光板や平面照明装置にお
いて、反射体10は、導光板2に入射した光線を一度裏
面部6の鏡面部6aで全反射させ、さらにこの全反射し
た光線を凹部Pのプリズム形状の第1面で再度全反射さ
せ、表面部5方向に出射させる方法であるが、凹部Pの
プリズム形状の第1面を一部透過する光線が存在するた
めのものであり、例えば最大屈折角の屈折角γ=−42
°程度の光線Lc1や光線Lc2は、入射端面部3方向
に向く凹部Pのプリズム形状の第1面Pf1に対して入
射角が小さいために第1面Pf1を透過し、非常に小さ
い出射角で裏面部6から外部に出射する光線を本反射体
10で反射し、再度導光板2に入射させて光源8からの
光を無駄なく利用する。
【0060】このように、本発明の導光板および平面照
明装置は、導光板の裏面部に鏡面部と傾斜面部を有する
凹部とを複数設け、導光板内に導いた光線を裏面部の鏡
面部で全反射させ、この裏面部の鏡面部で全反射した光
線を再度凹部の入射端面部方向の傾斜面部で全反射させ
て表面部方向に導き、さらに入射端面部から反射端面部
に向かうに従って、凹部の高さが大きくなるように設け
ることにより、入射端面部から光線が裏面部の鏡面部に
入射する入射角が臨界角まで徐々に小さくなっても、傾
斜面部で受けることができるので、より多くの光線を再
度凹部の傾斜面部で全反射させて表面部方向に導くこと
により、表面部で臨界角を破る程度の出射角として外部
に出射光を均一にコントロールでき均一で明るい輝度を
得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る導光板
は、入射端面部から最初の傾斜面部までの鏡面部で全反
射を行い再度傾斜面部で表面部方向に全反射する出射光
と、n−1番目の凹部とn番目の凹部との間に位置する
鏡面部で全反射を行い再度n番目の傾斜面部で表面部方
向に全反射する出射光とが等しくなるように傾斜面部の
高さが反射端面部に向かうに従って増加するので、裏面
部の鏡面部に入射する入射角が臨界角まで徐々に小さく
なっても、鏡面部での反射角に対応して傾斜面部の高さ
を徐々に高くし、より多くの光線を再度傾斜面部で全反
射させて表面部方向に導くことにより、表面部で臨界角
を破る程度の出射角として外部に出射することができ、
出射光を均一にコントロールして明るく均一な輝度を得
ることができる。
【0062】また、請求項2に係る導光板は、高さをn
番目の傾斜面部に対し、少なくとも入射端面部から入射
した任意の屈折角に対する光線がn−3番目の傾斜面部
の頂点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、n−2番目
の傾斜面部の傾斜面部で受け得る高さを、n−2番目の
傾斜面部の頂点と鏡面部とを結び鏡面部で全反射し、光
線をn−1番目の傾斜面部の傾斜面部で受け得る高さか
ら差分した高さをn−1番目の傾斜面部の高さに加算す
るように反射端面部に向かうに従って増加するので、常
に入射端面部側の前にある凹部によって遮られ光線の入
射角度が小さくなるに従って、その光線による全反射光
線に依る出射角度が小さくなっても、その対応とする傾
斜面部の高さの増加によって光線を受けられるので、傾
斜面部で再度全反射し、表面部方向に出射させて表面部
から均一な出射光を出すことができる。
【0063】さらに、請求項3に係る導光板は、高さの
増加量(Δh)を、入射端面部から入射光線が全反射し
うるn−1番目の傾斜面部の頂点と鏡面部とを結んだ入
射光線または反射光線と鏡面部となす角度の正接(ta
nε)に鏡面部の長さ(L)を乗算した値からn−1番
目の傾斜面部の高さの2倍(2hn-1 )を減算した変量
であるので、常に入射端面部側の一つ前の凹部に遮られ
ないで鏡面部に達する光線の入射角と鏡面部で全反射す
る出射角とが等しく、出射光線と一つ前の凹部の虚像の
頂点とを結ぶ線と鏡面部とのなす角度に対し、凹部間の
距離が一定であるために、常に鏡面部で入射光線を全反
射した出射光線を傾斜面部で受けることができる。
【0064】また、請求項4に係る導光板は、凹部が傾
斜面部を入射端面部と平行になし、二等辺三角形状また
は直角三角形状の鋭角部の稜を表面部方向に備えたプリ
ズムであるので、裏面部の鏡面部で全反射した光線を表
面部の略垂直方向に出射することができて明るい出射光
が得ることができる。
【0065】さらに、請求項5に係る導光板は、鏡面部
を凹部の高さ変化に伴うプリズム底辺の長さの変化に係
わりなく一定の長さを持つので、数式計算等の解析が容
易であるとともにピッチが一定のため加工が容易で経済
性に優れている。
【0066】また、請求項6に係る平面照明装置は、光
源と、光源の近傍の少なくとも1側面に設けられ光源か
らの光を導く入射端面部と、入射端面部からの光を導き
出射する表面部と、表面部の反対側に位置し入射端面部
から入射した臨界角内の光を全反射する鏡面部と鏡面部
で全反射した臨界角内の光を受ける高さを持ち再び表面
部方向に全反射させるように入射端面部方向に面した傾
斜面部を有する凹部とを複数有する裏面部とを備えた導
光板と、裏面部の下部に備えた反射シートと、光源の光
を反射し再び入射端面部に入射させるリフレクタとを備
えた平面照明装置において、導光板は、入射端面部から
最初の傾斜面部までの鏡面部で全反射を行い再度傾斜面
部で表面部方向に全反射する出射光と、n−1番目の凹
部とn番目の凹部との間に位置する鏡面部で全反射を行
い再度n番目の傾斜面部で表面部方向に全反射する出射
光とが等しくなるように傾斜面部の高さが反射端面部に
向かうに従って増加する裏面部を有するので、裏面部の
鏡面部に入射する入射角が臨界角まで徐々に小さくなっ
ても、鏡面部での反射角に対応して傾斜面部の高さを徐
々に高くし、より多くの光線を再度凹部の傾斜面部で全
反射させて表面部方向に導くことにより、表面部で臨界
角を破る程度の出射角として外部に出射し、均一で明る
い輝度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面照明装置の略斜視構成図
【図2】本発明に係る導光板の光線進行図
【図3】従来の導光板図
【図4】導光板内の光線の全反射軌跡平面図
【図5】従来の導光板図
【符号の説明】
1…平面照明装置、2…導光板、3,31,32…入射
端面部、4…反射端面部、5,51,52…表面部、
6,61,62…裏面部、6a…鏡面部、7…側面部、
8…光源、9…リフレクタ、10…反射体、P…凹部、
n ,Pn-1 …高さ、Pf1,44,56…第1面、P
f2,45,55…第2面、L…プリズム形状間、L
0,L1,L11,L2,L22,L3,L33,L
4,L44,L45,L5,L51,L52,L55,
L5p1,L5p2,L56,LL,Lc,Lp,Lc
1,Lc2,Lcr1,Lcr2…光線、T,T1…頂
点、γ,α1,α2…屈折角、α…臨界角、β1,β2
…入射角、δ…入射角,出射角、ε,ε2…裏面部と光
線とのなす角度、θn…プリズム角度。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を導く入射端面部と、該入
    射端面部の反対側に位置し光を反射する反射端面部と、
    前記入射端面部および前記反射端面部に接続する側面部
    と、前記入射端面部から導いた光を出射する表面部と、
    該表面部の反対側に位置する裏面部とからなり、該裏面
    部には前記入射端面部から入射した臨界角内の光を全反
    射する鏡面部と前記入射端面部方向に面した傾斜面部を
    有する凹部とを複数有し、前記鏡面部で全反射した前記
    臨界角内の光を受ける高さを持つ前記傾斜面部で再び前
    記表面部方向に全反射させる導光板において、 前記入射端面部から最初の前記傾斜面部までの前記鏡面
    部で全反射を行い再度前記傾斜面部で前記表面部方向に
    全反射する出射光と、n−1番目の前記凹部とn番目の
    前記凹部との間に位置する前記鏡面部で全反射を行い再
    度前記n番目の前記傾斜面部で前記表面部方向に全反射
    する出射光とが等しくなるように前記傾斜面部の前記高
    さが前記反射端面部に向かうに従って増加することを特
    徴とする導光板。
  2. 【請求項2】 前記高さは、前記n番目の前記傾斜面部
    に対し、少なくとも前記入射端面部から入射した任意の
    屈折角に対する光線がn−3番目の前記傾斜面部の頂点
    と前記鏡面部とを結び前記鏡面部で全反射し、n−2番
    目の前記傾斜面部の前記傾斜面部で受け得る高さを、n
    −2番目の前記傾斜面部の頂点と前記鏡面部とを結び前
    記鏡面部で全反射し、前記光線をn−1番目の前記傾斜
    面部の前記傾斜面部で受け得る高さから差分した高さを
    n−1番目の傾斜面部の高さに加算するように前記反射
    端面部に向かうに従って増加することを特徴とする請求
    項1記載の導光板。
  3. 【請求項3】 前記高さの増加量(Δh)は、前記入射
    端面部から入射光線が全反射しうるn−1番目の前記傾
    斜面部の頂点と前記鏡面部とを結んだ入射光線または反
    射光線と前記鏡面部となす角度の正接(tanε)に前
    記鏡面部の長さ(L)を乗算した値からn−1番目の前
    記傾斜面部の高さの2倍(2hn-1 )を減算した変量で
    あることを特徴とする請求項2記載の導光板。
  4. 【請求項4】 前記凹部は、前記傾斜面部が前記入射端
    面部と平行をなし、二等辺三角形状または直角三角形状
    の鋭角部の稜を前記表面部方向に備えたプリズムである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導光
    板。
  5. 【請求項5】 前記鏡面部は、前記凹部の高さ変化に伴
    う前記プリズム底辺の長さの変化に係わりなく一定の長
    さを持つことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の導光板。
  6. 【請求項6】 光源と、当該光源の近傍の少なくとも1
    側面に設けられ前記光源からの光を導く入射端面部と、
    該入射端面部からの光を導き出射する表面部と、該表面
    部の反対側に位置し前記入射端面部から入射した臨界角
    内の光を全反射する鏡面部と該鏡面部で全反射した前記
    臨界角内の光を受ける高さを持ち再び前記表面部方向に
    全反射させるように前記入射端面部方向に面した傾斜面
    部を有する凹部とを複数有する裏面部とを備えた導光板
    と、前記裏面部の下部に備えた反射シートと、前記光源
    の光を反射し再び前記入射端面部に入射させるリフレク
    タとを備えた平面照明装置において、 前記導光板は、前記入射端面部から最初の前記傾斜面部
    までの前記鏡面部で全反射を行い再度前記傾斜面部で前
    記表面部方向に全反射する出射光と、n−1番目の前記
    凹部とn番目の前記凹部との間に位置する前記鏡面部で
    全反射を行い再度前記n番目の前記傾斜面部で前記表面
    部方向に全反射する出射光とが等しくなるように前記傾
    斜面部の前記高さが前記反射端面部に向かうに従って増
    加する裏面部を有することを特徴とする平面照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003249110A (ja) * 2001-12-21 2003-09-05 Matsushita Electric Works Ltd エッジライトパネル
JP2009301805A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sharp Corp バックライトユニットおよび液晶表示装置
KR20140109137A (ko) * 2013-03-05 2014-09-15 현대모비스 주식회사 원형 라이트 가이드 및 이를 포함하는 차량용 램프

Cited By (4)

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