JP2001123273A - 水栓用器具 - Google Patents

水栓用器具

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JP2001123273A
JP2001123273A JP30629399A JP30629399A JP2001123273A JP 2001123273 A JP2001123273 A JP 2001123273A JP 30629399 A JP30629399 A JP 30629399A JP 30629399 A JP30629399 A JP 30629399A JP 2001123273 A JP2001123273 A JP 2001123273A
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JP
Japan
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appliance
plating
water plug
nickel plating
film
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Application number
JP30629399A
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English (en)
Inventor
Yuji Kano
祐史 加納
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Kitamura Alloy Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kitamura Alloy Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なめっき処理によって銅合金を素材とし
なくても耐食性のある水栓用器具を提供する。 【解決手段】 水栓用器具において、前記器具1の流路
2及び表面に無電解めっきを施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腐食を効果的に防
止できるようにした水栓用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水栓用器具は金属製品としたもの
が一般的であり、素材として主に青銅や黄銅等の銅合金
が利用され、この銅合金は切削加工の際の切削性を向上
させるために鉛を含有している。しかし鉛を含有した銅
合金を素材とする水栓用器具は、水質条件が悪い場合等
では通水路内面が腐食して鉛が流体中に溶出されてしま
い、その水を長年大量に飲用すると人体に悪影響を与え
る恐れがある。また、鉛が添加されていない銅合金材は
切削加工性が悪く、代替銅合金の開発が急務とされてい
る。
【0003】そこで、近年、鉛が添加されていない銅合
金が開発されているが、従来の銅合金と比較すると高価
であり、製造者にとってその経済的負担は多大なものと
なる。
【0004】また、水栓の分野ではその素材が銅合金に
制約される傾向が強く、水栓として有効であってコスト
も低減できる他の材料への転化志向を阻害する一因とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、適切なめっき処理によって銅合金を素材と
しなくても耐食性のある水栓用器具を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、
水栓用器具において、前記器具の流路及び表面に無電解
めっきを施したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳細に説明する。本発明の水栓用器具は、流し
台,洗面台,風呂等で使用される水栓とシャワーホース
の間に接続されるもので、器具1はアルミニウム合金を
素材としており、略L字状でその内部を貫通する流路2
を設けている。器具1に無電解ニッケルめっき膜3を施
す際の前工程は次の通りである。
【0008】(1)アルカリ洗浄。炭酸ソーダ,オルソ
ケイ酸ソーダ,苛性ソーダ等のアルカリ剤を含んだ洗浄
剤に器具1を浸漬してアルカリ洗浄を行い、器具1の表
面の油や汚れを除去する。
【0009】(2)スケール除去。器具1の加工時に表
面に強固なスケールが生成され、前記アルカリ洗浄では
除去しにくいスケールがある。このスケールの上に無電
解ニッケルめっき膜を施すと密着不良となるため、過マ
ンガン酸塩,グルコン酸塩等を用いて表面のスケールを
溶解除去する。
【0010】(3)酸洗い。器具1の表面の加工の際に
生成されたスケールを除去するため、塩酸,硫酸,フッ
酸,硝酸,クロム酸等の単一又は混合水溶液中に浸漬す
る。
【0011】(4)化学研磨。器具1を酸化剤中に浸漬
して、表面を平滑化する。
【0012】(5)酸活性。器具1を塩酸,硫酸を含ん
だ水溶液中に浸漬して、前処理工程中に発生した薄錆を
除去し、表面をわずかに溶解し、新鮮な面に変えめっき
の密着性をより完全にする。
【0013】なお、前記工程中、(2)又は(4)は表
面が清浄な場合は省略してもよい。
【0014】以上の前処理工程を終了した器具1に無電
解ニッケルめっきを行う。無電解ニッケルめっきに用い
るめっき液は塩化ニッケル,硫酸ニッケル等の金属塩
と、次亜リン酸化合物,ほう素化合物等の還元剤を主成
分とし、めっき液の寿命を長くしたり、還元剤の効率を
良くするため後述する補助成分を添加し、約90℃のめ
っき液に器具1を約40〜50分浸漬すると、表面に約
10ミクロンの皮膜を形成することができる。
【0015】なお、補助成分としては一般に水酸化ナト
リウム,水酸化アンモニウム等のpH調整剤、クエン酸
ナトリウム,酢酸ナトリウム等のpHの変動を抑える緩
衝剤、酢酸,グリコール酸,クエン酸,酒石酸等のめっ
き液の安定性を向上させる錯化剤、めっき液の自然分解
を抑える安定剤、及び光沢を与える改良剤を使用する。
【0016】前記の約90℃に加熱しためっき液に器具
1を浸けておき、浸漬時間を調節することで30〜50
ミクロンの膜厚の無電解ニッケルめっき膜3が得られ
る。30〜50ミクロンとしたのは、腐食を防止するの
に十分な膜厚で、しかも器具1のねじ部分の寸法公差に
影響を受けない範囲にするためである。
【0017】無電解ニッケルめっきは一般的なニッケル
やクロームの電気めっきと異なり、どの面にもピンホー
ルのない均一な厚みの皮膜を形成することができる。従
って、流路2へのめっき液の通過によって均一の厚みで
皮膜を形成することができ、耐食性が向上し腐食を抑え
ることができる。
【0018】無電解ニッケルめっき膜3を施した器具1
は、表面の仕上がりが通常の電気めっきと比較して劣
る。従って無電解ニッケルめっき膜3を施した後に、図
2に示すように通常の電気めっきによるニッケルめっき
膜4及びクロームめっき膜5を施すことで、表面の光沢
性を向上させれば美観を損なうことがない。
【0019】なお、本実施例ではアルミニウム合金の器
具に無電解ニッケルめっきを施すものであるが、無電解
めっきを施す方法及び無電解めっきが施される水栓用器
具の素材に制限はなく、鋼,マグネシウム及びそれらの
合金などの金属素材の他、セラミック,樹脂等の非金属
素材にもめっき処理を施すことができ、上述したように
素材に適した前工程を経た後にニッケル−リン,錫,ク
ロム等の無電解めっきを施すものである。
【0020】
【発明の効果】本発明では、水栓用器具の流路及び表面
に無電解めっきを施すことで、均一の厚みで皮膜を形成
することができ腐食を防止することができるので、水栓
用器具の素材を通常使用されている銅合金からアルミニ
ウム,鋼,マグネシウム及びそれらの合金等の金属素材
の他、セラミック,樹脂等の非金属素材へ変更すること
ができ、素材の選択幅が広がり、加工性の向上やコスト
の低減,軽量化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】器具の縦断面図である。
【図2】器具に無電解ニッケルめっきを施した状態の説
明図である。
【図3】器具に無電解ニッケルめっき膜を施した後に、
電気めっきによるニッケルめっき膜及びクロームめっき
膜を施した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 器具 3 無電解ニッケルめっき膜 4 ニッケルめっき膜 5 クロームめっき膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓用器具において、前記器具の流路及
    び表面に無電解めっきを施したことを特徴とする水栓用
    器具。
JP30629399A 1999-10-28 1999-10-28 水栓用器具 Pending JP2001123273A (ja)

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