JP2001123071A - 水酸化カルシウムの製造方法および樹脂組成物 - Google Patents

水酸化カルシウムの製造方法および樹脂組成物

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JP2001123071A JP2000201733A JP2000201733A JP2001123071A JP 2001123071 A JP2001123071 A JP 2001123071A JP 2000201733 A JP2000201733 A JP 2000201733A JP 2000201733 A JP2000201733 A JP 2000201733A JP 2001123071 A JP2001123071 A JP 2001123071A
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Shigeo Miyata
茂男 宮田
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KAISUI KAGAKU KENKYUSHO KK
Sea Water Chemical Institute Inc
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    • C01P2006/37Stability against thermal decomposition

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次粒子、2次粒子ともに微細
であり、然も炭酸カルシウムへの変化を抑えた微粒子、
高分散性、高純度水酸化カルシウムの製造方法、及び成
形品外観、機械的強度、熱安定性、抗菌性、酸捕捉性等
に優れた高分散性、高純度で白色性の高い水酸化カルシ
ウム(酸捕捉剤)含有樹脂組成物の提供。 【解決手段】 100重量部の合成樹脂に、0.
1〜100重量部の累積50%の平均2次粒子径が2.
0μm以下であり、BET比表面積が7〜20m2/gで
あり、かつ0.1〜10重量%のアニオン系界面活性剤
で表面処理された高純度水酸化カルシウムを有効成分と
して含有することを特徴とする水酸化カルシウム含有樹
脂組成物、および上記水酸化カルシウムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、微粒子で、樹脂に
高度に分散する高純度の水酸化カルシウムの製造方法、
及び該水酸化カルシウムを酸捕捉剤の有効成分として含
有する水酸化カルシウム含有樹脂組成物に関する。さら
に詳しくは、ポリ塩化ビニルとかポリエチレン等の樹脂
に、微粒子の高分散性、高純度の水酸化カルシウムを有
効成分として添加することにより、加工とか燃焼時に樹
脂とかゴミから発生する塩酸等の酸性物質を高収率で捕
捉することにより、樹脂の熱安定剤として機能したり、
ダイオキシン等の発生を防止したり、加工機械の腐蝕を
防いだり、抗菌性を付与することを目的とする水酸化カ
ルシウムを酸捕捉剤の有効成分として含有する水酸化カ
ルシウム含有樹脂組成物に関する。更には、微粒子、高
分散性、高純度水酸化カルシウムおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水酸化カルシウムは、1次粒子
(結晶)が約1〜数μmと大きく、然もこれらが強く凝
集して大きな2次粒子(累積50%の平均2次粒子径が
約4〜20μm)を形成している。然も非常に不安定
で、空気中の炭酸ガスと反応して、炭酸カルシウムに変
化し易いという問題がある。従って、従来の水酸化カル
シウムを樹脂に配合すると、極めて分散が悪い。例え
ば、フィルムに成形すると、フィルム表面はザラザラと
なり、然もFeとかMn等の不純物が多いため、暗褐色
等に着色する。更に、例えば、ポリ塩化ビニルから発生
する塩化水素等の酸に対する反応性が、1次および2次
粒子が大きいため、阻害される。このため、樹脂にその
分多く配合する必要がある。配合量を多くすると、樹脂
本来の物性を損ない、商品としての価値を著しく低下さ
せる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の水酸
化カルシウムの前記した問題を克服し、1次粒子、2次
粒子ともに微細であり、然も炭酸カルシウムへの変化を
抑えた微粒子、高分散性、高純度水酸化カルシウムの製
造方法の提供を目的とする。さらに本発明は、成形品外
観、機械的強度、熱安定性、抗菌性、酸捕捉性等に優れ
た高分散性、高純度で白色性の高い水酸化カルシウム
(酸捕捉剤)含有樹脂組成物の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、累積50%の
平均2次粒子径が2.0μm以下、好ましくは0.1〜
1.5μm、特に好ましくは0.5〜1.1μmで、且
つBET比表面積が7〜20m22/g、好ましくは8〜2
0m2/g、さらに好ましくは9〜18m2/g、特に好ま
しくは10〜15m2/gの水酸化カルシウムを、0.1
〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、さらに好
ましくは1〜5重量%のアニオン系界面活性剤で表面処
理した水酸化カルシウムの製造方法を提供する。さらに
本発明は、カルシウムに対して当量以上の水酸化アルカ
リ金属を含有する水溶液に、攪拌下、水溶性カルシウム
塩水溶液を加え、30℃〜90℃、好ましくは40〜9
0℃で反応させ、40〜120℃、好ましくは40〜8
0℃で、好ましくは約0.1〜2時間熟成して水酸化カ
ルシウムを合成した後、水酸化カルシウムに対し0.1
〜10重量%のアニオン系界面活性剤の水溶液を、アニ
オン系界面活性剤の溶解温度以上で、攪拌下に加えて表
面処理する上記水酸化カルシウムの製造方法を提供す
る。本発明はさらに、二酸化ケイ素、アルミナ及び酸化
第2鉄(Fe2O3)等の不純物含有量が少ない生石灰(酸
化カルシウム)を消化して得られる消石灰を、湿式粉砕
した後水媒体中で攪拌下にアニオン系界面活性剤を加え
て表面処理するか、または湿式粉砕前にアニオン系界面
活性剤を加えて湿式粉砕と同時に表面処理する上記水酸
化カルシウムの製造方法を提供する。本発明はさらに、
100重量部の合成樹脂に、0.1〜100重量部、好
ましくは0.2〜50重量部、特に好ましくは0.5〜
20重量部の上記水酸化カルシウムを有効成分として含
有する水酸化カルシウム含有樹脂組成物を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる水酸化カルシウム
は、2次粒子が微粒子であることが必要であり、したが
って1次粒子も微粒子であることが要求される。このこ
とが、良好な成形品外観と機械的強度および高い酸捕捉
性等の諸特性の向上を可能にする。1次粒子は、少なく
とも平均粒子径が1μm以下、好ましくは0.5μm以
下である。1次粒子の平均粒子径は、走査方電子顕微鏡
(SEM)法で測定される。2次粒子は、イソプロピルア
ルコ−ル溶媒中で5分間超音波分散処理後、レーザー回
析法で測定した粒度分布で決定される。2次粒子は、累
積50%のみならず、累積90%の平均2次粒子径が8
μm以下、さらには5μm以下であることが好ましい。
【0006】BET比表面積は、ほぼ1次粒子の大きさ
に対応する。BET比表面積が20m2/gを超えると、
水酸化カルシウムが凝集し易くなると共に、樹脂の粘度
が高くなり過ぎて混練、成形性を悪化させる。逆に7m2
/g未満だと、1次粒子が大きくなり過ぎて酸捕捉性等
の活性が低下する。
【0007】本発明で用いる水酸化カルシウムの製造
は、次の二つの方法で実施できる。第一の製造法は、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金
属の水溶液に攪拌下、塩化カルシウム、硝酸カルシウム
等の水溶性のカルシウム塩水溶液をカルシウムに対し、
当量以上、好ましくは1.1〜1.3倍当量のアルカリ
比で添加反応させた後、好ましくは約30〜90℃、特
に好ましくは約40〜80℃で、約0.1〜2時間加熱
熟成後、アニオン系界面活性剤を添加、表面処理する方
法により製造することができる。
【0008】第二の製造法は、高純度の天然石灰を焼成
して得られる生石灰を水と好ましくは約60〜90℃で
反応させて消石灰とし、好ましくはこれを湿式ボールミ
ル粉砕する方法である。この場合、アルミナ、ジルコニ
ア、ガラス等からなるボールの直径は約2mm以下、好
ましくは0.5〜2mmの物を用いることが好ましい。
粉砕時間は機種に依って異なるが、約1〜20時間であ
る。表面処理は、粉砕処理前でも、粉砕処理後でもよ
い。ボールミル粉砕機としては、転動ボールミル、振動
ボールミル、スクリュー型、流通管型、攪拌槽型、アニ
ユラー型等の攪拌ミル等を用い、バッチまたは連続処理
する。粉砕処理前または後に、好ましくは100〜50
0メッシュの篩を通し、粗い成分を除去する。高純度の
生石灰としては、二酸化ケイ素が0.2重量%以下、特
に好ましくは0.1重量%以下、アルミナが0.04重
量%以下、特に好ましくは0.02重量%以下であり、
かつ酸化第2鉄が0.02重量%以下、特に好ましくは
0.01重量%以下であるものが好ましく使用される。
【0009】上記の二つの方法で製造された水酸化カル
シウムの表面処理は、水に攪拌分散させた状態で、水酸
化カルシウムの重量に対して0.1〜10重量%、好ま
しくは0.5〜5重量%のアニオン系界面活性剤を溶解
した水溶液を、アニオン系界面活性剤が溶解する温度以
上(約40℃)で加え、表面処理することにより実施で
きる。この後、慣用の濾過、水洗、乾燥、粉砕、分級等
を適宜選択して使用できる。表面処理は、水酸化カルシ
ウムの樹脂中での分散と、水酸化カルシウムの炭酸化に
よる炭酸カルシウムへの変化抑制に有効である。そのた
め、表面処理した水酸化カルシウムが用いられる。炭酸
カルシウムになると、酸捕捉性等の活性が著しく低下す
る。
【0010】本発明で使用する表面処理剤としては、ア
ニオン系界面活性剤とかリン酸エステル等の水溶液で、
水溶液中でアニオンとして作用するものを用いる。表面
処理剤として好ましく用いられるものを例示すると、例
えば、カプリル酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、
ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレ
イン酸ナトリウム、ベヘン酸ナトリウム等の、炭素数が
約5以上の飽和または不飽和脂肪酸のアルカリ金属塩
類;ラウリルアシッドフォスフェート、オレイルアシッ
ドフォスフェート、ステアリルアシッドフォスフェート
のアルカリ金属塩またはアミン塩等のリン酸エステル
類;アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキルスル
ホン酸ソーダ等のスルホン酸塩類;アルキルエーテル硫
酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルアミド
硫酸塩、アルキル硫酸塩等の硫酸塩類である。これ等の
中でも特に好ましいのは、高級脂肪酸のアルカリ金属塩
である。
【0011】本発明で用いられる樹脂としては、次のよ
うなものが例示される。例えば、ポリエチレン、エチレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体、エチレンと酢酸
ビニル、アクリル酸エチルまたはアクリル酸メチルとの
共重合体、ポリプロピレン、ポリプロピレンと他のα−
オレフィンとの共重合体、ポリブテン−1、ポリスチレ
ン、スチレンとアクリロニトリル、エチレンとプロピレ
ンジエンゴムまたはブタジエンとの共重合体、酢酸ビニ
ル、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリウ
レタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド等の
ハロゲン不含熱可塑性樹脂。
【0012】例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩
化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニルとエチレ
ンの共重合体、塩化ビニルとプロプレンの共重合体、塩
化ビニルとスチレンの共重合体、塩化ビニルとイソブチ
レンの共重合体、塩化ビニルと塩化ビニリデンとの共重
合体、塩化ビニルとスチレン及び無水マレイン酸との共
重合体、塩化ビニルとスチレン及びアクリロニトリルと
の共重合体、塩化ビニルとブタジエンの共重合体、塩化
ビニルとイソプレの共重合体、塩化ビニルと塩素化プロ
ピレンの共重合体、塩化ビニルと塩化ビニリデンおよび
酢酸ビニルとの共重合体、塩化ビニルとアクリル酸エス
テルの共重合体、塩化ビニルとメタクリル酸エステルと
の共重合体、塩化ビニルとアクリロニトリルとの共重合
体、塩化ビニルと各種ビニルエーテルとの共重合体等の
含塩素熱可塑性樹脂。
【0013】例えば、フッ素ゴム、四フッ化エチレン・
プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、
エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、臭素化ブ
チルゴム等のハロゲン含有ゴム。
【0014】例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂等の熱硬化性樹脂。上記樹脂中、特に好ましく用いら
れるのは、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の含
ハロゲン樹脂とポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィンである。本発明において、樹脂と水酸化カル
シウムの混合混練方法には特別な制約は無く、両者を均
一に混合し得る任意の混合手段を採用できる。例えば、
一軸または二軸押出機、ロ−ル、バンバリーミキサー等
である。成形方法にも特別な制約は無く、樹脂の種類、
所望成形品の種類等に応じて、それ自体公知の成形手段
を任意に採用できる。例えば射出成形、インフレーショ
ンフィルム成形、T−ダイフィルム成形、カレンダー成
形、押出し成形、ブロー成形、ブレス成形、回転成形、
シートフォーミング成形、トランスファー成形、積層成
形、真空成形等である。
【0015】本発明の水酸化カルシウム含有樹脂は、水
酸化カルシウム以外に、慣用の各種添加剤を、必要に応
じて添加してもよい。例えば酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、可塑剤、帯電防止剤、顔料、滑剤、発泡
剤、充填剤、補強剤、架橋剤、加硫剤、熱安定助剤、加
工安定剤等を例示できる。熱安定助剤としては、ステア
リン酸亜鉛等の亜鉛の有機酸塩、ジベンゾイルメタン、
ステアロイルベンゾイルメタン、β−ジケトン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリメチロ
ールプロパン等の多価アルコール、過塩素酸ナトリウ
ム、過塩素酸型ハイドロタルサイト類等の過塩素酸類、C
O3型ハイドロタルサイト、ホスファイト等が例示でき
る。
【0016】本発明の水酸化カルシウム含有樹脂は、次
の如き分野に利用できる。例えば、樹脂がポリ塩化ビニ
ルの如き、ハロゲン含有樹脂の場合、加工時とか燃焼
(焼却)時に発生する塩化水素等の酸性物質を捕捉・中
和することにより、樹脂の熱安定剤とかダイオキシン発
生抑制剤とか焼却炉の酸による劣化防止剤等に利用でき
る。例えば、ポリエチレンとかポリプロプレン製のゴミ
袋とか食品等の包装材に使用して、ゴミ焼却時にゴミか
ら発生するハロゲン化水素等の、酸性物質の捕捉による
ダイオキシン発生の抑制に利用でき、また、食品包装材
に配合することにより、抗菌性が発現し、鮮度保持機能
を持った食品用包装材に利用できる。例えば、農業用フ
ィルムに配合することにより、HALS(ヒンダードア
ミン系光安定剤)の農薬による活性劣化防止に利用でき
る。更に、例えばポリオレフィン中のチーグラー触媒と
かメタロセン触媒残査の不活性化とハロゲン捕捉剤とし
て利用できる。例えば、酢酸ビニル系樹脂の酢酸臭防止
剤としても利用できる。例えばフッ素ゴム、臭素化ブチ
ルゴム等の加硫剤または加硫促進剤としても利用でき
る。更には、FRPの増粘剤としても利用できる。
【0017】以下実施例に基づき、本発明をより詳細に
説明する。以下の各例において、%は特に断りのない限
り重量%を意味する。
【0018】
【実施例1】容量5リットルのステンレス製反応槽に、
5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液(30℃)
の2.08リットル(Caに対し、1.3当量のアルカ
リ)を入れ、攪拌下に2モル/リットルの塩化カルシウ
ム水溶液(30℃)を約2分間で加え反応させた。反応
物をガスコンロで加熱して、約45℃に昇温後、約20
分間保持した。その後、10gのラウリン酸ソーダ(純
度89%)を溶解した約200ミリリットル(約45
℃)の水溶液(水酸化カルシウムの重量に対して、3重
量%に相当)を攪拌下に加え、表面処理を行った。この
後、濾過、水洗、乾燥(約120℃)してからアトマイ
ザーで粉砕した。得られた粉末を、イソプロピルアルコ
ールに超音波を使って、約5分間分散処理した後、セイ
シン製レーザー回析法粒度分布測定機により、2次粒子
の粒度分布を測定した。その結果、累積10%、50%
及び90%の平均2次粒子径は、それぞれ0.56μ
m、1.00μm、6.23μmであった。平均1次粒
子径は約0.17μmであった。平均1次粒子径は、走
査型電子顕微鏡法により測定した。ラウリン酸量は、試
料を塩酸に溶解後、エーテル抽出し、乾燥する重量法で
測定した結果、2.1%であった。BET比表面積は15m
2/gであった。蛍光X線分析の結果、SiO2、Al23
共に0.01%以下であり、Fe23は0.003%で
あった。
【0019】ポリ塩化ビニル(信越化学、TK−130
0)100重量部に、ジオクチルフタレート(DOP)
50重量部、ステアリン酸亜鉛を0.2重量部、上記方
法で製造した水酸化カルシウムを、50重量部それぞれ
配合し、オープンロールで5分間混練(約170℃)
し、厚さ約1mmのシートを作成した。目視で評価した
結果、シートは白色で、水酸化カルシウムは良く分散し
ていた。このシートから約0.7g切り取り、更に小さ
くハサミで切断したものをアルミナトレーに入れ、この
トレーを直径20mm、長さ700mmのアルミナチュ
ーブに入れ、空気を約110ml/分流通下に700℃
まで昇温し、20分間維持する。この間に発生したHC
lを、0.2モル/リットルのNaOH水溶液50ミリ
リットルを入れた連続した3本のガス吸収管に吸収させ
た。吸収液を硝酸で中和後、過剰の硝酸銀を加え、チオ
シアン酸アンモニウムで逆滴定し、試料1g当たりの塩
酸発生量を求めた。その結果、塩酸発生量は30mg/
gで、塩酸捕捉率は90%であった。(水酸化カルシウ
ムを含まない場合の塩酸発生量291mg/gから計
算)。
【0020】
【実施例2】市販の約900℃で焼成した高純度(Si
2=0.014%、Al23=0.007%、Fe2
3=0.022%)生石灰120gを、温度約70℃の
水1リットルに入れ、約30分攪拌した。得られたスラ
リーを、200メッシュの篩を通した後、容量3リット
ルのボールミルに入れ、更に直径2mmのアルミナボー
ル2.5kgを入れて10時間粉砕した。この処理物
を、容量5リットルのステンレス製反応槽に、200メ
ッシュの篩を通して移し、60℃に加温後、攪拌下に、
純度90%のステアリン酸ソーダ6.6gを溶解した水
溶液100ml(約60℃)を加え、表面処理を行っ
た。その後、濾過、乾燥、粉砕した。この物の粒度分布
は累積10%、50%及び90%がそれぞれ0.58μ
m、1.10μm、3.90μmであった。BET比表
面積は10m2/g、ステアリン酸含有量は3.2%であ
った。平均1次粒子径は約0.27μmであった。Si
O2、Al2O3は共に0.01%以下であり、Fe2O3は0.0
02%であった。
【0021】この水酸化カルシウムを用いて、実施例1
と同様にして塩酸の発生量を測定した。その結果、塩酸
の発生量は35mg/gであり、塩酸捕捉率は88%で
あった。
【0022】
【比較例1】市販の消石灰(SiO2=0.31%、A
23=0.03%、Fe23=0.08%)を実施例
1の方法で、3%量のラウリン酸ソーダにより表面処理
を行った。その後、濾過、乾燥、粉砕した。この物の累
積10%、50%及び90%の平均2次粒子径は0.9
2μm、5.62μm、12.75μmであった。平均
1次粒子径は0.52μmであった。ラウリン酸の含有
量は2.0%、BET比表面積は4.2m2/gであっ
た。この物を用いて、実施例1と同様にして塩酸の発生
量を測定した。その結果、塩酸の発生量は115mg/
g、塩酸捕捉率は59%であった。
【0023】
【実施例3】実施例1で得られた、ラウリン酸ソーダで
表面処理した水酸化カルシウム40重量部と低密度ポリ
エチレン(LDPE)60重量部を混合後、ニ軸押出機
を用いマスターバッチを作成した。このマスターバッチ
40重量部とLDPE60重量部を混合後、インフレー
ション法で厚さ40μm、巾75cmのフィルムに成形
した。このフィルムを目視で評価した結果、水酸化カル
シウムの分散不良によるブツは全く無く、白色で、光
沢、透明性共良好であった。引張強度及び伸びをJIS
Z1702に基づいて測定した結果を表1に示す。
【0024】ゴミ袋(ポリエチレン製)とゴミ量及び都
市ゴミ中の塩酸源含有量の関係は、それぞれ50g(1
袋)、3kg、0.4%[Thomas et,al., Organohalog
en Compound.20,367(1994)]と言われている。そこで、
上記方法で得られたポリエチレンフィルム(表面処理水
酸化カルシウムを16%含有)50gと塩酸含有量12
g(3kg×0.004)に相当する約20gのポリ塩
化ビニルを、約170℃で5分間、オープンロールで混
練し、厚さ約1mmのシートを作成した。このシートを
試料として、実施例1の要領で塩酸の発生量を測定し
た。塩酸発生量は35.7mg/gで、塩酸捕捉率は7
6%であった。(水酸化カルシウムを含有しないポリエ
チレン50gを用いた場合の塩酸発生量は148mg/
gから計算)。
【0025】
【比較例2】比較例1で用いた市販の水酸化カルシウム
に表面処理を施した物を、実施例3と同様にして低密度
ポリエチレンのマスターバッチ(表面処理水酸化カルシ
ウムを40%含有)を作成後、低密度ポリエチレンと、
マスターバッチ:低密度ポリエチレン=40:60で混
合し、インフレーション法で厚さ40μmのフィルム
(表面処理水酸化カルシウムを16%含有)に成形し
た。このフィルムは表面がザラザラで、透明性が悪く、
光沢が無く、褐色であった。このフィルム50gを使用
して、実施例3と同じ配合比でポリ塩化ビニルと混練
し、得られたシートについて塩酸発生量を測定した。そ
の結果、塩酸発生量は99mg/gで、塩酸捕捉率は3
3%であった。
【0026】
【表1】フィルムの引張強度と伸び
【0027】
【実施例4】4モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶
液1.1リットル(Caに対し1.1当量のアルカリ)
が入った容量4リットルの容器を、約40℃で攪拌しつ
つ、1モル/リットルの塩化カルシウム水溶液2リット
ル(約40℃)を約5分間で全量加えた。その後、60
℃に加熱し、20分間その温度で保持した後、3.4g
のラウリン酸ソーダ(純度87%)を溶解した約60℃
の温水溶液100ミリリットルを攪拌下に加えた。全量
添加後、約5分間攪拌を継続(約60℃)して行った。
その後、濾過、乾燥、粉砕した。この物のBET比表面
積は12m2/g、平均1次粒子径は約0.22μm、実
施例1と同じ方法で測定した粒度分布は累積10%、5
0%および90%の平均2次粒子径は、それぞれ0.5
6μm、0.99μm、4.53μmであった。実施例
1と同様の方法で測定した表面処理剤の量は、ラウリン
酸として1.6重量%であった。不純物としてのSiO
2とAl23は、それぞれ0.01%以下、Fe23
0.002%であった。
【0028】
【実施例5】実施例1と同様に、反応して得られたスラ
リーを容量5リットルのオートクレーブに入れ、120
℃で2時間、水熱処理を行った。水熱処理したスラリー
を取りだし、攪拌下に約60℃で、4.1gのオレイン
酸ソーダ(純度90%)を溶解した、約100ミリリッ
トルの温水溶液(約60℃)を攪拌下に加えた。全量添
加後、約30分間攪拌を継続(約60℃)して行った。
その後、濾過、乾燥、粉砕した。オレイン酸含有量を実
施例1の方法で分析した結果、2.1重量%あった。平
均1次粒子径は約0.33μmであった。累積10%、
50%および90%の平均2次粒子径は、それぞれ0.
42μm、1.05μm、3.26μmで、BET比表
面積は8.1m2/gあった。不純物の量は、SiO2
Al23が、それぞれ0.01%以下、Fe23=0.
002%であった。
【0029】
【比較例3】実施例5において、表面処理を行わない以
外は、実施例5と同様の処理を行った。その結果、生成
物のBET比表面積は10m2/g、累積10%、50%
および90%の平均2次粒子径は、それぞれ0.75μ
m、3.62μm、31.58μmであった。不純物量
は、実施例5の場合とほぼ同じであった。
【0030】
【実施例6】次の処方の硬質ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニル(信越化学TK−700) 100重量部 ステアロイルベンゾイルメタン(SBM) 0.15重量部 ステアリン酸亜鉛 0.3重量部 ペンタエリスリトール 0.2重量部 熱安定剤(水酸化カルシウム等) 1.0重量部 を均一に混合後、オープンロールを使用し、165℃で
3分間混練し、厚さ約1mmのシートを作成した。この
シートを用いて、185℃に設定したギヤオーブンに入
れ、熱安定性を評価した。その結果を表2に示す。
【比較例4】実施例6において、本発明の水酸化カルシ
ウムの代わりに、表2に示す市販の水酸化カルシウムに
表面処理したもの(4−1)、比較例3の方法で合成さ
れた水酸化カルシウム(4−2)、塩ビ安定剤である、
オクチルスズメルカプタイド(4−3)およびステアリ
ン酸カルシウム(4−4)を用いた場合の評価結果を表
2に示す。
【0031】
【表2】熱安定性試験
【0032】注1および2)下に黒い紙を置き、目視で
評価 注3)ギヤーオーブンに入れる前のシートの目視で評価 注4)シートが黒化するまでの時間
【0033】
【実施例7】次の処方 ポリ塩化ビニル(信越化学TK−700) 100重量部 ステアリン酸亜鉛 0.4重量部 ジペンタエリスリトール 0.2重量部 過塩素酸型ハイドロタルサイト 0.02重量部 熱安定剤(水酸化カルシウム等) 1.0重量部 で、表3に示す熱安定剤(酸補捉剤)を配合し、均一に
混合後、オープンロールを使用し、180℃で3分間混
練し、厚さ約1mmのシートを作成した。このシートを
用いて、185℃に設定したギヤオーブンに入れ、熱安
定性を評価した。その結果を表3に示す。熱安定剤に対
する要求特性としては、無毒、安価で、かつ分散良好
で、着色が少なく、黒化するまでの時間が長いことであ
る。
【0034】
【比較例5】実施例7において、熱安定剤として、本発
明の水酸化カルシウムの代わりに、比較例1で用いた市
販の水酸化カルシウムに表面処理したもの(5−1)、
ステアリン酸鉛を用いた場合(比較例5−2)、A型ゼ
オライトを用いた場合(5−3)の評価結果を表3に示
す。
【0035】
【表3】熱安定性試験
【0036】注1および2)下に黒い紙を置き、目視で
評価 注3)ギヤーオーブンに入れる前のシートの目視で評価 注4)シートが黒化するまでの時間。
【0037】
【実施例8】実施例3で得られた、水酸化カルシウムの
マスターバッチを用いて、インフレーション法で、厚さ
40μmのフィルムを作成した。但し、ここでマスター
バッチと低密度ポリエチレンとの配合比は5:95で行
い、フィルム中の表面処理された水酸化カルシウムの含
有量を2重量%にした。このフィルムを、タテ、ヨコ、
それぞれ5cm×5cmに裁断し、フィルム密着法によ
り、大腸菌と黄色ブドウ状菌について、35℃で、24
時間培養後の菌数の増減を測定し、抗菌性を評価した。
その結果を表2に示す。
【0038】
【比較例6】比較例1で用いた、市販の水酸化カルシウ
ムを表面処理したものを、低密度ポリエチレンに、重量
比で40:60に混合後、実施例3と同様にしてマスタ
ーバッチを作成した。その後、マスターバッチ5重量部
を低密度ポリエチレン95重量部と混合後、インフレー
ション法で厚さ40μmのフィルムを作成し、抗菌性を
評価した。その結果を表3に示す。
【0039】
【表4】水酸化カルシウム配合低密度ポリエチレンフィ
ルムの抗菌性
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、酸捕捉剤である水酸化
カルシウムが、樹脂中に微粒子状で高分散する。その結
果、優れた成形品外観(白色、透明、光沢、表面平滑性
等)と機械的強度を有する樹脂組成物を提供できる。然
も該樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル等が燃焼時に発生す
る塩酸等の酸性物質を、従来の水酸化カルシウムの約2
倍の極めて高い捕捉率で高温まで捕捉できる。その結
果、ダイオキシン等の有害物質の生成の抑制が期待され
る。更に、ポリ塩化ビニル等の含ハロゲン樹脂の熱安定
剤として、あるいは抗菌剤として優れた性能を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月17日(2000.7.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G076 AA10 AB06 AB18 BA24 BF01 BF06 4J002 AC091 BB031 BB051 BB061 BB071 BB121 BB151 BB171 BB271 BC031 BC061 BD041 BD061 BD121 BF021 BG031 CC031 CD001 CF001 CF211 CH001 CH041 CK021 CL001 DE066 FB086 FB236 4J037 AA10 CB09 CB21 CB22 DD05 DD07 EE02 EE29 EE43 FF15 FF21 FF24 FF26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100重量部の合成樹脂に、0.1〜1
    00重量部の累積50%の平均2次粒子径が2.0μm
    以下であり、BET比表面積が7〜20m2/gであり、
    かつ0.1〜10重量%のアニオン系界面活性剤で表面
    処理された高純度水酸化カルシウムを有効成分として含
    有することを特徴とする水酸化カルシウム含有樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 水酸化カルシウムが、累積50%の平均
    2次粒子径が0.1〜1.5μmであり、かつBET比
    表面積が8〜15m2/gであることを特徴とする請求項
    1記載の酸捕捉剤含有樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 水酸化カルシウムが、累積50%の平均
    2次粒子径が0.1〜1.5μmであり、かつBET比
    表面積が10〜15m2/gである請求項1記載の水酸化
    カルシウム含有樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 水酸化カルシウムが、累積90%の平均
    2次粒子径が8μm以下以下であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の水酸化カルシウム含有樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 累積50%の平均2次粒子径が2.0μ
    m以下であり、BET比表面積が7〜20m2/gであ
    り、かつ0.1〜10重量%のアニオン系界面活性剤に
    より表面処理されている水酸化カルシウムを、カルシウ
    ムに対して当量以上の水酸化アルカリ金属を含有する水
    溶液に、攪拌下、水溶性カルシウム塩水溶液を加え、3
    0℃〜90℃で反応させ、40℃〜170℃で熟成して
    水酸化カルシウムを合成した後、水酸化カルシウムに対
    し0.1〜10重量%のアニオン系界面活性剤の水溶液
    を、アニオン系界面活性剤の溶解温度以上で、攪拌下に
    加えて表面処理して製造することを特徴とする水酸化カ
    ルシウムの製造方法。
  6. 【請求項6】 熟成が、0.1〜2時間である請求項5
    記載の水酸化カルシウムの製造方法。
  7. 【請求項7】 累積50%の平均2次粒子径が2.0μ
    m以下であり、BET比表面積が7〜20m2/gであ
    り、かつ0.1〜10重量%のアニオン系界面活性剤に
    より表面処理されている水酸化カルシウムを、生石灰
    (酸化カルシウム)を消化して得られる消石灰を、湿式
    粉砕した後水媒体中で攪拌下にアニオン系界面活性剤を
    加えて表面処理するか、または湿式粉砕前にアニオン系
    界面活性剤を加えて湿式粉砕と同時に表面処理して製造
    することを特徴とする水酸化カルシウムの製造方法。
  8. 【請求項8】 生石灰が、二酸化ケイ素が0.2重量%
    以下、アルミナが0.04重量%以下であり、かつ酸化
    第2鉄が0.02重量%以下である請求項7記載の水酸
    化カルシウムの製造方法。
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