JP2001122900A - 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用 - Google Patents

抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用

Info

Publication number
JP2001122900A
JP2001122900A JP29982499A JP29982499A JP2001122900A JP 2001122900 A JP2001122900 A JP 2001122900A JP 29982499 A JP29982499 A JP 29982499A JP 29982499 A JP29982499 A JP 29982499A JP 2001122900 A JP2001122900 A JP 2001122900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dnaseγ
antibody
lys
ser
leu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29982499A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Tanuma
靖一 田沼
Daisuke Shiokawa
大介 塩川
Tatsuji Kimura
達治 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO
SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO
SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO, SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO KK filed Critical SENTAN SEIMEI KAGAKU KENKYUSHO
Priority to JP29982499A priority Critical patent/JP2001122900A/ja
Priority to EP00122904A priority patent/EP1094080A3/en
Priority to CA 2321266 priority patent/CA2321266A1/en
Publication of JP2001122900A publication Critical patent/JP2001122900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/40Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against enzymes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DNaseγに特異的なポリクローナル抗体およ
びモノクローナル抗体、抗 DNaseγモノクローナル抗体
を産生するハイブリドーマ、該抗体を用いた DNaseγの
免疫学的検出法および精製法を提供する。 【解決手段】 DNaseγ分子中のC末端部分の配列を含
むペプチドを免疫原に用いることにより、 DNaseγを特
異的に認識する抗 DNaseγ抗体を得ることができる。本
発明の抗 DNaseγモノクローナル抗体およびポリクロー
ナル抗体は、 DNaseγタンパクを特異的に認識する特徴
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アポトーシスに関
与する酵素 DNaseγに対する特異的なポリクローナル抗
体およびモノクローナル抗体、該モノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマ、並びに該抗体を用いた DNase
γの免疫学的検出法および精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細胞の死に関して、アポトーシス
(apoptosis)が注目されている。このアポトーシスは、
火傷や打撲などの突発的で受動的な細胞死である壊死
(ネクローシス)とは異なり、細胞自身の遺伝子に最初
から組み込まれている生理的及び病理的細胞死であると
考えられている。すなわち、何らかの外部的または内部
的要因が引き金となって、アポトーシスをプログラムす
る遺伝子が活性化され、当該自壊プログラムが発動する
ことによって起こる能動的な細胞死であると考えられて
いる。
【0003】アポトーシスは、非常に多くの生命現象に
関わっている。すなわち、発生過程での形態形成のみな
らず、成熟した個体における皮膚の表皮細胞、小腸や胃
の上皮細胞といった正常細胞の交代(古くなった細胞の
除去)、ホルモン依存性の組織である胸腺のグルココル
チコイドによる萎縮、去勢による前立腺の萎縮、さらに
自己成分に反応してしまう免疫担当細胞の排除や、神経
栄養因子の除去による神経細胞死もアポトーシスによる
ことが示唆されている。
【0004】また、アポトーシスは、このような生理的
な細胞死だけでなく、放射線照射を受けた細胞や、ウイ
ルス感染した細胞の病理的な細胞死にも見られる。さら
にAIDSウイルスによるT細胞の減少もアポトーシスによ
る細胞死が原因であることが報告され、注目を集めてい
る。この他に、薬物や毒物の投与、熱といった化学的お
よび物理的刺激によってもアポトーシスが起こる。さら
にアルツハイマー病等の神経変性疾患における神経細胞
死、がん病巣内での腫瘍細胞の自然消失や制がん剤によ
る細胞死にもアポトーシスが関与していることが明らか
になっている。
【0005】したがって、アポトーシスの分子機構を解
明することは、個体発生および成体の維持さらには発が
んの制御(調整)といった生命の根幹における細胞死の
生物学的意義、生理的役割を理解する上で重要である。
【0006】アポトーシスに共通する特徴的な現象は、
細胞膜の変化(微絨毛の消失)を伴う細胞の縮小、クロ
マチンの凝縮等といった形態上の変化およびクロマチン
DNAの断片化である〔Br. J Cancer 26, 239-257 (197
2), Nature 284, 555-556 (1980) 〕。中でもクロマチ
ンDNA のヌクレオソーム単位での断片化は、アポトーシ
スの発生要因等の多様性にかかわらず、いずれのアポト
ーシス細胞にも共通して見られる最も顕著な現象であ
り、このことからアポトーシスのカスケードはクロマチ
ンDNA の断片化というプロセスに収束することが示唆さ
れている。
【0007】本発明者らは、アポトーシスに特徴的なDN
A 断片化を起こす新規なエンドヌクレアーゼ DNaseγを
見出し、単離精製した。さらなる研究遂行の結果、 DNa
seγがアポトーシスのクロマチンDNA の断片化に関与す
るエンドヌクレアーゼの一つであることを確認し、さら
に DNaseγの一次構造およびその遺伝子の塩基配列を決
定、取得することに成功した(特開平8-187079)。
【0008】DNaseγがアポトーシスにおけるDNA 断片
化を起こすことから、 DNaseγおよびその制御機構の解
明は、アポトーシスの分子機構の全容、さらには細胞生
存および細胞死のメカニズムを理解するうえで極めて重
要である。さらには、アポトーシスが関与するがん、自
己免疫疾患、AIDS、アルツハイマー病等の神経変性疾患
などの疾患の診断、予防もしくは治療薬を開発する手立
てとなる点で有用である。
【0009】本発明者らは、さらに研究を進め以下のよ
うな知見を得た。すなわち、がん病巣部位において DNa
seγ発現が著しく減少し、がん細胞においては DNaseγ
の発現がほとんど見られず、アポトーシスを起こしにく
くなっており、また DNaseγ遺伝子を導入することによ
りアポトーシス能が回復することを見出した。そして、
DNaseγに対する抗体を創製すれば、がんの悪性度や予
後の診断等に利用できる可能性があり、有用であること
に着目した。さらに、 DNaseγに対する抗体は、がん、
AIDS、自己免疫疾患、アルツハイマー病等の神経変性疾
患などアポトーシスの関与する疾患の病態の解析・診断
および治療等に利用できる可能性があり、有用であるこ
とに着目した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】こうした解析を行う上
で、特異性の高い抗体は非常に有用な手段を提供する。
特異性の高い抗体を用いることにより、 DNaseγの特異
的かつ高感度な検出が可能となり、 DNaseγの測定によ
りアポトーシスの関与する病態の解析や診断に有用な情
報を得ることができる。また、 DNaseγの精製に用いる
ことも可能となる。
【0011】しかしながらこれまで、 DNaseγに対する
特異性の高い抗体を得ることは困難であった。本発明者
らにより DNaseγが単離され、遺伝子配列、アミノ酸配
列が明らかになったことで、免疫に用いる抗原の作成法
が示され、抗体を得るための一つの条件が満たされた。
一般的にある程度純粋な抗原を得ることができれば、そ
れに対する抗体を作製することは可能と考えられる。し
かしながら、抗原の性質により抗体を作製することが困
難な場合も多い。こうした抗原の場合、特異性・結合性
の高い有用な抗体を得るためには、これまでの一般的知
見に加え、それぞれの抗原についてさらに研究、試行錯
誤を重ね抗体の得られる条件を検討する必要がある。
【0012】そこで本発明は、 DNaseγを特異的に認識
する抗体を作製する方法、および生化学的分析、各種疾
病の治療、診断等に有用な DNaseγを特異的に認識する
抗体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の D
Naseγ抗原を作製し免疫を試み、解析することによりDN
aseγ特異的抗体を作製する方法を見出した。すなわ
ち、通常のリコンビナントタンパクを免疫することでは
特異的な抗体を作製することが困難であり、また、3種
の DNaseγ部分ペプチドに対する抗体も DNaseγタンパ
クは認識しないことを見出した。これに対し、 DNaseγ
のC末端部分に相当するペプチドを免疫原に用いること
により、 DNaseγタンパク特異的な抗体を得られること
を見出した。
【0014】本発明者は、 DNaseγに対する特異的な抗
体を調製するために、 DNaseγのアミノ酸配列をもと
に、免疫原として種々のリコンビナント DNaseγタンパ
クおよび種々の合成ペプチドを試みた。リコンビナント
DNaseγタンパクを免疫した場合、 DNaseγに対する抗
体価はあまり上昇せず抗 DNaseγ特異抗体の作製は困難
であり、また、C末端部分以外の3種のペプチドを免疫
原に用いた場合、得られる抗体は DNaseγタンパクを認
識しないことを見出した。鋭意研究の結果、抗 DNaseγ
抗体を得るためには、 DNaseγのC末端部分のペプチド
を免疫原として用いる方法が有用であることを見出し
た。
【0015】従って本発明は一般に、 DNaseγタンパク
を特異的に認識する抗体を提供する。より具体的には、
本発明は、 DNaseγタンパクのC末端アミノ酸配列を含
むペプチドを認識する抗体を提供する。さらに具体的に
は、本発明は、ヒト DNaseγタンパクのC末端の12ア
ミノ酸配列:Val-Thr-Leu-Arg-Lys-Lys-Thr-Lys-Ser-Ly
s-Arg-Ser(配列番号:1)を含むペプチドを認識する抗
体を提供する。具体例として、ハイブリドーマhg302 (F
ERM P-17471)により生産されるモノクローナル抗体hg30
2 、またはハイブリドーマhg303 (FERM P-17472)により
生産されるモノクローナル抗体hg303 が挙げられる。
【0016】本発明はさらに、上記いずれかに記載の抗
体を産生するハイブリドーマを提供する。ハイブリドー
マの具体例としてハイブリドーマhg302 (FERM P-17471)
又はハイブリドーマhg303 (FERM P-17472)が挙げられ
る。本発明はさらに、 DNaseγタンパクのC末端部分の
5〜20個のアミノ酸配列を含むペプチドで免疫した哺
乳動物の脾細胞と同種のミエローマ細胞を融合させて得
られる細胞をクローニングすることを特徴とする上記の
ハイブリドーマの製造法を提供する。この配列の具体例
として、次の配列:Cys-Val-Thr-Leu-Arg-Lys-Lys-Thr-
Lys-Ser-Lys-Arg-Ser(配列番号:2)が挙げられる。
【0017】本発明はさらに、 DNaseγを含むと疑われ
るヒトまたは動物由来の試料に対して、前記の抗 DNase
γ抗体を接触させることを含んで成る免疫学的に DNase
γを検出または測定する方法を提供する。本発明はさら
に、前記の抗体を含んで成る、がん、AIDS、自己免疫疾
患、アルツハイマー病等の神経変性疾患などアポトーシ
スの関与する病態の診断用試薬を提供する。本発明はさ
らに、前記の抗体を高分子担体に結合したアフィニティ
ー担体に、DNaseγを含む溶液を接触させて特異的に結
合させた後、 DNaseγを溶出することを含んで成る DNa
seγの精製方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の抗 DNaseγ抗体は、 DNa
seγ分子中のC末端部分のアミノ酸配列を含むペプチド
を特異的に認識する抗 DNaseγ抗体であることを特徴と
する。また本発明の抗 DNaseγ抗体は、 DNaseγタンパ
クを特異的に認識することができることを特徴とする。
【0019】DNaseγ分子中のC末端部分のアミノ酸配
列は種間で異なっており(図4;配列番号:3,4及び
5)、この部分に対して抗体を作製すれば種特異性の高
い抗体を得ることができる。すなわちヒト DNaseγのC
末端部分のアミノ酸配列を免疫に用いればヒト DNaseγ
に特異的な抗体が、ラット DNaseγのC末端部分のアミ
ノ酸配列を免疫に用いればラット DNaseγに特異的な抗
体が得られる。本発明の方法は抗ヒト DNaseγ抗体のみ
に関するものではなく、他の動物種の DNaseγに対する
抗体の作成にも応用できる。
【0020】ここで DNaseγ分子中のC末端部分のアミ
ノ酸配列を含むペプチドとは、 DNaseγ分子中のC末端
を含む5アミノ酸残基以上の配列を含むペプチドであ
り、他のペプチド・タンパクとの融合ペプチドを含む。
また、免疫原性を向上させるため、これらのペプチドを
ウシ血清アルブミン(BSA)、オボアルブミン(OVA)など
のキャリアタンパクと結合させた物も含む。本発明のハ
イブリドーマは、 DNaseγ中のC末端部分の配列を特異
的に認識することができ、或いは DNaseγタンパクを特
異的に認識することができるモノクローナル抗体産生能
力を有するハイブリドーマである。
【0021】上記のペプチドを用いて抗体を得るために
は、5アミノ酸残基以上、好ましくは5〜20アミノ酸
残基からなるペプチドを免疫原として用いることができ
る。ペプチドは、KLH, BSA, OVA などのキャリアタンパ
クと化学的に結合させ、免疫原性を高める方法がよく用
いられる。この化学結合のため、結合したい部位にシス
テインを含むペプチドを作製し、システインの−SH基
を用いてキャリアタンパクに結合させることができる。
C末端部分のペプチドを用いる場合、ペプチドのN末端
にシステインをおいてキャリアタンパクと結合させるの
が一般的である。
【0022】ペプチドとキャリアタンパクとの化学結合
には、種々の化学的架橋試薬を用いることができる。架
橋剤は、目的とする官能基により適当な反応性のものが
選択される。たとえばアミノ基と−SH基とを架橋する
場合、サクシンイミジル4−[N−マレイミドメチル]
シクロヘキサン−1カルボキシレート(SMCC)、N−サ
クシンイミジル−3−[2−ピリジルジチオ]プロピオ
ネート(SPDP)などが用いられる。
【0023】モノクローナル抗体を得るためには、モル
モット、ラット、マウス等の実験動物が使われるが、製
造、操作の簡便性より、マウスを使うことが好ましい。
免疫方法は、例えばマウスを免疫する場合、腹腔内、皮
下、静脈内、筋肉内、皮内等のいずれのルートからでも
可能であるが、主として腹腔内、皮下、静脈内に注入す
るのが好ましい。また、免疫間隔、免疫量等も可変度は
高く、種々の方法が可能であるが、例えば2週間隔で約
2〜6回免疫し、最終免疫後、約1〜5日、好ましくは
約2〜4日後に摘出した脾臓細胞を用いる方法がよく用
いられる。
【0024】免疫量は1回にペプチド量として、マウス
当り約0.1μg以上、好ましくは約1μg〜30μg
用いることが望ましい。又、脾臓を摘出する前に、部分
採血を行い、血中の抗体価の上昇を確認した上で、脾臓
細胞を用いる融合実験を行うことが望ましい。上記脾臓
細胞とリンパ球様細胞との細胞融合は例えば摘出したマ
ウスの脾臓細胞を、ヒポキサンチン−グアニン−ホスホ
リボシルトランスフェラーゼ欠損(HGPRT- ) や、チミジ
ンキナーゼ欠損(TK- )の様なマーカーを持った適切な
同種または異種(好ましくは同種)のミエローマ(例、
SP2, P3-X63-Ag・8UI)等の、リンパ球様細胞株との間で
融合させる。
【0025】例えばレーンの方法(Methods in Enzymol
ogy 121, 1980 ; 183-192 ) に準じて融合させることに
より製造される。すなわち、たとえばミエローマ細胞と
脾細胞とを約3:5の割合で、例えばRPMI1640培地に懸
濁させ、ポリエチレングリコール(PEG)、センダイウイ
ルス等の融合剤が用いられる。PEG の重合度は、ふつう
約 1,000〜6,000 、時間は約0.5〜30分、濃度は約
10%〜80%等が用いられるが、好ましい条件の一例
として、PEG 1,500 を約35%で約4〜10分間処理す
ることにより、効率よく融合させることが出来る。
【0026】融合細胞は、ヒポキサンチン−アザセリン
培地(HA培地)等を用いて、選択的且つ、効率的に増
殖させることが出来る。増殖して来た細胞の培養上清
は、目的とする抗体産生があるか否かについてスクリー
ニングを行うことができるが、抗体価のスクリーニング
は次の様に行うことが出来る。即ち、この場合には、免
疫したペプチドに対する抗体産生の有無を、エンザイム
イムノアッセイ(EIA)法またはラジオイムノアッセイ
(RIA)法等の方法で調べることが出来るが、これらの方
法についても種々の変法が可能である。
【0027】好ましい測定法の一例として、EIA を用い
る一つの方法について述べる。96穴マイクロテストプ
レートに、免疫したペプチドを常法に従ってコートさせ
ておき、これに測定したい培養上清や、マウスの血清を
加え、一定時間、定温(約4〜40℃を示す。以下にお
いても同様。)で反応させる。この後、反応物をよく洗
った後、酵素で標識した例えば抗マウス免疫グロブリン
抗体(酵素と抗体を常法に従いカプリングさせた後精製
したもの)を加え、一定時間、定温で反応させる。反応
物をよく洗った後、酸素基質を加え、一定時間、定温で
反応させ、その後、生成発色物を吸光度または蛍光度等
で測定する。
【0028】選択培地で増殖を示し、免疫に用いたペプ
チドに対する抗体活性のみられたウエルの細胞は、限界
稀釈法等によりクローニングを行うことが望ましい。ク
ローン化された細胞の上清について同様にスクリーニン
グを行い抗体活性の高いウエルの細胞を増やすことによ
り、免疫したペプチドと反応性を示すモノクローナル抗
体産生ハイブリドーマクローンが得られる。このように
してクローン化されたハイブリドーマを、液体培地中で
増殖させることにより、培養液から該モノクローナル抗
体を得ることができる。
【0029】また、哺乳動物の腹腔内に接種し、細胞を
増殖させ、腹水を採取することにより抗体を取得するこ
とが出来る。このためには、例えばマウスの場合、プリ
スタン(テトラメチルペンタデカン)やミネラルオイル
等を前もって接種したBALB/c等のマウスに約 1×104
1×107 個、好ましくは約 5×105 〜 2×106 個のハイ
ブリドーマを腹腔内に接種し、約7〜20日後、好まし
くは約10〜14日後に腹水液を採取する。腹水に蓄積
した抗体は、例えば硫安分画、プロテインAアフィニテ
ィークロマトグラフィー等により、容易にモノクローナ
ル抗体を純粋な免疫グロブリンとして単離することがで
きる。
【0030】本発明の免疫学的に DNaseγを検出する方
法は、 DNaseγを含むと疑われるヒトまたは動物の組
織、体液、細胞または細胞株を含む試料に対して、前記
モノクローナル抗体を接触させて、 DNaseγを検出する
ことを特徴とする。本発明で適用可能な免疫化学的な検
出方法には、例えば、免疫組織染色、ウエスタンブロッ
ティング、凝集反応法、凝集阻止法、免疫拡散法、免疫
比漏法、免疫比濁法、ラテックス比濁法、競合反応法
(固相法、第二抗体法等)、サンドイッチ法、イムノメ
トリック法、リポソームイムノライシスアッセイ(LIL
A)等があり、また標識物質を用いる検出方法には、ラ
ジムオイムノアッセイ(RIA)、エンザイムイムノアッセ
イ(EIA)、蛍光イムノアッセイ(FIA)、化学発光イムノ
アッセイ、金属イムノアッセイ、スピンイムノアッセイ
等が挙げられる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、 DNaseγに特異的な抗体
を作製する手段が得られる。本発明では DNaseγタンパ
クに特異的なアミノ酸配列で免疫を行うため、DNaseI,
DNaseXをはじめとする他のDNase タンパクとは交叉反応
しない DNaseγ特異抗体が得られる。また、 DNaseγの
C末端部分のアミノ酸配列は動物種間の保存性が低い
(図4)ため、この部分に対する抗体は種特異性の高い
ものが得られる。すなわち本発明の抗ヒト DNaseγ抗体
は、他の種の DNaseγとは交差反応しない。本発明の抗
DNaseγ抗体作成法は、動物種に限定されない。ヒト D
Naseγのみならず、他の動物腫の DNaseγに対する抗体
作製にも応用できる。
【0032】そして、本発明抗体により特異的かつ簡便
に DNaseγタンパクを検出でき、医学生物学分野におけ
る DNaseγタンパクの機能と病理学的意義の解析手段を
提供することができる。さらに、 DNaseγタンパクがア
ポトーシスに関連するDNaseであること、 DNaseγの発
現ががん化およびがんの悪性化に伴い低下することなど
から、がんやAIDS、自己免疫疾患、アルツハイマー病な
どの神経変性疾患などアポトーシスの関連した疾患の研
究および診断や治療に関る薬品、医療産業分野で本発明
抗体を利用することが可能である。アポトーシスの関連
した疾患モデル動物を用いた病態の解析にも、本発明の
抗体は有用となる。このことは、アポトーシス感受性の
予知、検出等に役立ち、特にアポトーシスの関与する病
態に関連する分析、治療、診断等に役立つものとして期
待される。
【0033】
【実施例】以下、実施例および参考例を挙げて本発明を
より明確に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
て何ら限定されるものではない。実施例1モノクローナル抗体の作製 ヒト DNaseγペプチド抗原の作成 ヒト DNaseγのC末端配列に相当する12アミノ酸配列
を含む13アミノ酸からなるペプチドhg3 (Cys-Val-Thr
-Leu-Arg-Lys-Lys-Thr-Lys-Ser-Lys-Arg-Ser)(配列番
号2)を、Fmoc法にて化学合成し、脱塩、精製した。
【0034】キャリアタンパクとしてウシ血清アルブミ
ン(BSA)およびオボアルブミン(OVA)を0.1Mリン酸
緩衝液(pH7.0)に溶解し、50倍モル等量のSMCC
(ピアス社)を添加し、キャリアタンパクのアミノ基と
反応させてNHS 基を導入し、未反応物をゲルろ過にて除
いた。上記ペプチドhg3 を0.5mM EDTA、0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH6.0)に溶解し、50倍モル等量をN
HS基を導入したキャリアタンパクと混合してペプチド
のSH基と反応させた。透析により未反応物を除き、hg
3-BSA, hg3-OVAコンジュゲートを作成した。
【0035】ハイブリドーマの作製 (1)免疫 上記のhg3-BSA を1匹あたり20μgフロイント完全ア
ジュバント(FCA)とともにBALB/cマウス腹腔に投与し
た。2,4,7および9週間後にhg3-BSA 5〜10μg
をフロイント不完全アジュバント(FIA)とともにマ
ウスの腹 腔内に追加免疫した。
【0036】(2)細胞融合 上記の免疫マウスに5μgのhg3-BSA を静脈投与し、投
与3日後に脾臓を摘出し、脾細胞を得た。常法に従い、
ポリエチレングリコールを用いて脾細胞とマウスミエロ
ーマ細胞SP2/0 Ag14を細胞融合し、さらに、HAT 培地を
用いて雑種細胞を選択的に増殖させた。
【0037】(3)抗体産生細胞のスクリーニングとク
ローニング hg3-OVA を予め、ポリスチレン製96穴マイクロテスト
プレートに固定し、これに雑種細胞の培養上清を反応さ
せ、HRP 標識−ヤギ抗マウスIgG 抗体(ジャクソン社、
生化学工業)を用いた固相酵素免疫測定法(ELISA)に
て、抗ヒト DNaseγ抗体産生細胞を一次スクリーニング
した。さらにリコンビナントヒト DNaseγを固相化した
プレートを用いた同様のELISA により、二次スクリーニ
ングした。
【0038】続いてヒト DNaseγタンパク特異的な抗体
産生陽性ウエルを選び、限界希釈法によりクローニング
した。その結果、2種のハイブリドーマクローンが得ら
れ、それぞれハイブリドーマhg302 及びhg303 と命名し
た。このハイブリドーマhg302 およびhg303 は平成11
年7月16日にそれぞれ受託番号FERM P-17471およびFE
RN P-17472として工業技術院生命工学工業研究所特許微
生物寄託センターに寄託された。
【0039】モノクローナル抗体の精製とイムノグロブ
リンクラス ヒト DNaseγタンパク特異的なモノクローナル抗体を産
生するマウスハイブリドーマ細胞を、予めプリスタン
(テトラメチルペンタデカン)を腹腔内に投与しておい
た成熟BALB/cマウスの腹腔内に接種し、10〜14日後
ハイブリドーマの増殖により肥大したマウスの腹部を切
開し、腹水を回収した。得られた腹水より、HiTrapプロ
テインAカラム(ファルマシア社)を用いて抗体を精製
した。精製した抗体のイムノグロブリンクラスは、マウ
スモノクローナル抗体サブクラス判定キット(Zymed社)
を用いて決定した。その結果、抗ヒト DNaseγタンパク
モノクローナル抗体hg302 及びhg303 は、共にIgG1, κ
であった。
【0040】実施例2モノクローナル抗体の特性解析 本発明抗体の特異性、反応性は極めて高く、ウエスター
ンブロッティング、免疫沈降、免疫染色等で利用できる
他、ヒト DNaseγタンパクの機能であるDNA の切断およ
びアポトーシスの解析に用いることができる。以下にそ
の例を示す。図1〜3においては代表してhg303 モノク
ローナル抗体を用いた結果を示すが、hg302 モノクロー
ナル抗体においても同様の結果が得られる。
【0041】(1)解析に用いる抗原タンパク発現細胞
の作成 下記のプライマー対を用いてヒト DNaseγの終止コドン
を含むオープンリーディングフレームを脾臓由来ポリA
(+)RNA を鋳型に作製したcDNAよりPCR により増幅、pBl
uescript II KS+にサブクローニングした。 DNaseγセンスプライマー:GCTAGCCACCATGTCACGGGAGCTGGCC(配列番号6) DNaseγアンチセンスプライマー1:GCTAGCCTAGGAGCGTTTGCTCTTTG(配列番号7 )
【0042】(5′末端にNhe I 認識部位 (GCTAGC) を
含むリンカー配列を付加している)サイクルシークエン
スにより配列を確認した後、Nhe I 消化により切り出し
たDNaseγインサートDNA を、pcDNA3.1-Myc-His B(Invi
torogen社)のXba I 部位にリクローニングし、自然型
DNaseγをコードする発現ベクター、 phDNaseγを得
た。さらに、下記のプライマー対を用いて、ヒト DNase
γ, DNase I, DNase X、及びDNASlL2 の終止コドンをの
ぞくオープンリーディングフレームを、それぞれ脾臓、
胎盤、GOTO細胞、及びHeLa細胞由来ポリA(+)RNA を鋳型
に作製したcDNAよりPCR により増幅、pBluescript II K
S+にサブクローニングした。
【0043】 DNaseγセンスプライマー:GCTAGCCACCATGTCACGGGAGCTGGCC(配列番号6) DNaseγアンチセンスプライマー2:GCTAGCGAGCGTTTGCTCTTTG(配列番号8) (5′末端にNhe I 認識部位 (GCTAGC) を含むリンカー配列を付加している) DNase Iセンスプライマー:CTCGAGCCACCATGAGGGGCATGAAGCTGCTG( 配列番号9) DNase Iアンチセンスプライマー:CTCGAGACTTCAGCATCACCTCCACTG(配列番号10 )
【0044】 DNase Xセンスプライマー:CTCGAGCCACCATGCACTACCCAACTGCAC(配列番号11) DNase Xアンチセンスプライマー:CTCGAGAGGCAGCAGGGCACAGCTGA(配列番号12 ) DNASlL2 センスプライマー:CTCGAGCCACCATGGGCGGGCCCCGGGCT(配列番号13) DNASlL2 アンチセンスプライマー:CTCGAGATCGGTGGAACTTGAGGGTCAC(配列番号1 4) (それぞれ5′末端にXho I 認識部位 (CTCGAG) を含むリンカー配列を付加して いる)
【0045】サイクルシークエンスにより配列を確認し
た後、Nhe I 消化により切り出したDNaseγインサートD
NA を、pcDNA3.1-Myc-His B(Invitorogen社)のXba I
部位にリクローニングし、C末端にMyc 及びヒスチジン
タグを含む DNaseγをコードする発現ベクター、 phDNa
seγ-Myc-Hisを得た。また、Xho I 消化により切り出し
たインサートDNA を、pcDNA3.1-Myc-His C(Invitorogen
社)のXho I 部位にリクローニングし、C末端にMyc 及
びヒスチジンタグを含むDNase I, DNase X、及びDNASlL
2 をコードする発現ベクター、phDNase I-Myc-His, phD
Nase X-Myc-His、及びphDNASlL2-Myc-His を得た。
【0046】これらの発現ベクターを、それぞれHeLa S
3 細胞 1×106 個にトランスフェクトし、39時間培養
後、ヒト DNaseγおよびヒト、マウス、ラット DNaseγ
-Myc-His6 タグ融合タンパク、および類縁タンパクであ
るヒトDNase I-Myc-His6, DNase X-Myc-His6, DNASlL2-
Myc-His6を発現させた細胞を回収した。
【0047】(2)ウエスタンブロットにおける各動物
種の DNaseγとの反応性 ヒト DNaseγおよびヒト、マウス、ラット DNaseγ-Myc
-His6 タグ融合タンパク発現細胞を、それぞれ 2×105
個/レーンSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動 (SDS-
PAGE) した。ゲル中のタンパクをニトロセルロース膜に
転写し、この膜を2.5%ドライミルクによりブロッキイン
グ後、抗ヒト DNaseγモノクローナル抗体hg302, hg303
と室温1時間反応させた。洗浄した後、さらにアルカリ
フォスファターゼ標識抗マウスIgG (NEW ENGLAND BioLa
bs社)を室温1時間反応させ、洗浄後、BCIP/NBTを基質
として呈色を検出した。
【0048】図1上パネルは、抗 DNaseγモノクローナ
ル抗体hg303 の反応を示す。 レーン1 ネガティブコントロール レーン2 組換えヒト DNaseγ レーン3 組換えヒト DNaseγ-MycHis6タグ融合 レーン4 組換えマウス DNaseγ-MycHis6タグ融合 レーン5 組換えラット DNaseγ-MycHis6タグ融合 これより、本発明の抗体は分子量33kDa のヒト DNaseγ
タンパクおよび36kDaのヒト DNaseγ-Myc-His6 融合タ
ンパクに特異的に反応し、マウスおよびラットの DNase
γとは交差反応しないことがわかる。すなわち、本発明
の抗体の動物種特異性が高いことが示された。
【0049】各タンパク発現細胞 1×105 個/レーンを
dsDNA を含むゲルにてSDS-PAGE後、ゲルを5mM2メルカプ
トエタノール (2-ME), 10mM Tris-HCl (pH7.8)溶液中で
50℃1時間洗浄し、さらに10mM Tris-HCl (pH7.8) 溶液
中で4℃3時間ゲル中のタンパクをリフォールディング
させた。このゲルを1mM 2-ME, 3mM CaCl2, 3mM MgCl2,
10mM Tris-HCl (pH7.8) 溶液に移し、37℃10時間DN
ase によるdsDNA の分解反応を行った。エチジウムブロ
マイドにより蛍光染色し、残ったdsDNA を検出した。DN
ase によりdsDNA が分解された部分は黒く見える。結果
を図1の下パネルに示す。レーン2−5において、ほぼ
同等の酵素活性が示され、ほぼ同等のDNase タンパク量
となっていることがわかる。
【0050】(3)ウエスタンブロットにおける DNase
γ類縁タンパクとの反応性 ヒト DNaseγ-Myc-His6, DNase I-Myc-His6, DNase X-M
yc-His6, DNASlL2-Myc-His6 融合タンパクそれぞれの発
現細胞を、各 2×105 個/レーンSDS-PAGEした。ゲル中
のタンパクをニトロセルロース膜に転写し、この膜を2.
5%ドライミルクによりブロッキイング後、抗ヒト DNase
γモノクローナル抗体hg302, hg303と室温1時間反応さ
せた。洗浄した後、さらにアルカリフォスファターゼ標
識抗マウスIgG (NEW ENGLAND BioLabs社)を室温1時間
反応させ、洗浄後、BCIP/NBTを基質として呈色を検出し
た。
【0051】図2にhg303 モノクローナル抗体での結果
を示す。 レーン1 ネガティブコントロール レーン2 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 タグ融合 レーン3 組換えヒト DNase I-Myc-His6 タグ融合 レーン4 組換えヒト DNase X-Myc-His6 タグ融合 レーン5 組換えヒト DNASlL2-Myc-His6 タグ融合 図2より、本発明の抗体は分子量36kDa のヒト DNaseγ
-Myc-His6 融合タンパクに特異的に反応し、 DNaseγと
相同性のある類縁タンパクDNase I, DNase XおよびDNAS
lL2 とは交差反応しないことがわかる。
【0052】(4)免疫沈降法における反応性 ヒト DNaseγおよびヒト DNaseγ-Myc-His6 タグ融合タ
ンパク発現細胞 1×10 6 個を0.3% NP-40溶解液で溶解
し、遠心分離後上清に抗ヒト DNaseγモノクローナル抗
体hg302, hg303または抗myc 抗体 (Invitrogen社)を加
え4℃90分間反応させた。プロテインGセファロース
FFを反応液の1/10容量加えさらに60分間反応後
遠心し、上清(S)を得た。沈殿はNP-40 溶解液で3回
洗浄後SDS-PAGEサンプルバッファーに溶解し、沈殿
(P)とした。これらS,Pを 1×105細胞相当/レー
ンdsDNA を含むゲルにアプライし、SDS-PAGE後、上記同
様にDNA分解活性を解析した。
【0053】図3にhg303 モノクローナル抗体での免疫
沈降結果を示す。 レーン1:組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 をhg303 抗体
を用いて免疫沈降法を行った沈殿 レーン2:組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 をhg303 抗体
を用いて免疫沈降法を行った上清 レーン3:組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 を抗Myc 抗体
を用いて免疫沈降法を行った沈殿
【0054】レーン4:組換えヒト DNaseγ-Myc-His6
を抗Myc 抗体を用いて免疫沈降法を行った上清 レーン5:組換えヒト DNaseγをhg303 抗体を用いて免
疫沈降法を行った沈殿 レーン6:組換えヒト DNaseγをhg303 抗体を用いて免
疫沈降法を行った上清 レーン7:組換えヒト DNaseγを抗Myc 抗体を用いて免
疫沈降法を行った沈殿 レーン8:組換えヒト DNaseγを抗Myc 抗体を用いて免
疫沈降法を行った上清
【0055】図3より、ヒト DNaseγは抗ヒト DNaseγ
hg303抗体で沈降されるが抗myc 抗体では沈降されず、
ヒト DNaseγ-Myc-His6 タグ融合タンパクは抗ヒト DNa
seγhg303抗体および抗myc 抗体で沈降されることがわ
かる。この結果、抗ヒト DNaseγ hg303抗体は溶液状態
のヒト DNaseγとも反応することが示された。
【0056】参考例1リコンビナントヒト DNaseγの
作製 ヒト DNaseγ cDNA をチオレドキシン(Trx)−ヒスチジ
ンタグ融合タンパク発現ベクター(pET32a、ノバジェン
社)およびグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)融
合タンパク発現ベクター(pGEX3X、ファルマシア社)に
組み込み、それぞれ大腸菌AD494 (DE3) 株に Trx-DNase
γを、 DH5α株に GST-DNaseγを発現させた。この大腸
菌を培養し、遠心により菌体を回収した。回収した菌体
を溶解後、それぞれのリコンビナントタンパクをコバル
ト結合カラム、およびグルタチオン結合カラムを用いた
アフィニティークロマトグラフィーにより精製した。
【0057】参考例2リコンビナントヒト DNaseγの
免疫 上記の Trx-DNaseγおよび GST-DNaseγ 20μgをFCA
とともにBALB/cマウス腹腔に投与した。2および4週間
後に5〜10μgをFIA とともにマウスの腹腔内に追加
免疫した。最終免疫1週間後尾採血し、抗原固相ELISA
にて抗体価を測定したところ、それぞれTrx, GSTに対す
る抗体価は上昇していたが、 DNaseγに対する抗体価は
上昇しなかった。したがって、通常のリコンビナントタ
ンパクの免疫では抗 DNaseγ抗体の作製は困難であるこ
とが示された。
【0058】参考例3hg1, hg2 #1740ペプチドの合成
・免疫 ヒト DNaseγ(76-86)に相当する11アミノ酸配列を含
む12アミノ酸からなるペプチドhg1(配列番号15)、
ヒト DNaseγ(139−148)に相当する10アミノ酸配列を
含む11アミノ酸からなるペプチドhg2(配列番号16)
およびヒト DNaseγ(79-87)に相当する9アミノ酸配列
を含む10アミノ酸からなるペプチド#1740(配列番号1
7)をFmoc法にて化学合成し、脱塩、精製した。
【0059】ウシ血清アルブミン(BSA)およびオボアル
ブミン(OVA)にSMCC(ピアス社)を反応させてNHS 基を
導入した。未反応物を除いた後、これに上記ペプチドhg
1, hg2, #1740 のSH基を反応させ、hg1-BSA, hg1-OVA,
hg2-BSA, hg2-OVA, #1740-BSA, #1740-OVAコンジュゲー
トを作成した。上記のhg1-BSA, hg2-BSA, #1740-BSAそ
れぞれ20μgをFCA とともにBALB/cマウス腹腔に投与
した。
【0060】2および4週間後にhg1-BSA, hg2-BSA, #1
740-BSA それぞれ10μgをフロイント不完全アジュバ
ント(FIA)とともにマウスの腹腔内に追加免疫した。最
終免疫1週間後尾採血し、抗原固相ELISA にて抗体価を
測定した。それぞれhg1-OVA,hg2-OVA, #1740-OVA に対
する抗体価すなわちペプチドに対する抗体価は上昇して
いたが、 DNaseγタンパクに対する抗体価は上昇しなか
った。したがって、hg1, hg2, #1740 ペプチドに対する
抗体は DNaseγタンパクを認識できないことが示され
た。
【0061】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Advanced Life Science Institute, Inc. <120> Anti-DNase gamma antibody, as well as production and use thereof <130> 993721 <160> <210> 1 <211> 12 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <221> <223> A part of human DNase gamma <400> 1 Val Thr Leu Arg Lys Lys Thr Lys Ser Lys Arg Ser 1 5 10
【0062】 <210> 2 <211> 13 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <221> <223> A part of human DNase gamma <400> 2 Cys Val Thr Leu Arg Lys Lys Thr Lys Ser Lys Arg Ser 1 5 10
【0063】 <210> 3 <211> 305 <212> PRT <213> Homo sapiens <223> Amino acid sequence of human DNase gamma <400> 3 Met Ser Arg Glu Leu Ala Pro Leu Leu Leu Leu Leu Leu Ser Ile His 1 5 10 15 Ser Ala Leu Ala Met Arg Ile Cys Ser Phe Asn Val Arg Ser Phe Gly 20 25 30 Glu Ser Lys Gln Glu Asp Lys Asn Ala Met Asp Val Ile Val Lys Val 35 40 45 Ile Lys Arg Cys Asp Ile Ile Leu Val Met Glu Ile Lys Asp Ser Asn 50 55 60 Asn Arg Ile Cys Pro Ile Leu Met Glu Lys Leu Asn Arg Asn Ser Arg 65 70 75 80 Arg Gly Ile Thr Tyr Asn Tyr Val Ile Ser Ser Arg Leu Gly Arg Lys 85 90 95 Thr Tyr Lys Glu Gln Tyr Ala Phe Leu Tyr Lys Glu Lys Leu Val Ser 100 105 110 Val Lys Arg Ser Tyr His Tyr His Asp Tyr Gln Asp Gly Asp Ala Asp 115 120 125 Val Phe Ser Arg Glu Pro Phe Val Val Trp Phe Gln Ser Pro His Thr 130 135 140 Ala Val Lys Asp Phe Val Ile Ile Pro Leu His Thr Thr Pro Glu Thr 145 150 155 160 Ser Val Lys Glu Ile Asp Glu Leu Val Glu Val Tyr Thr Asp Val Lys 165 170 175 His Arg Trp Lys Ala Glu Asn Phe Ile Phe Met Gly Asp Phe Asn Ala 180 185 190 Gly Cys Ser Tyr Val Pro Lys Lys Ala Trp Lys Asn Ile Arg Leu Arg 195 200 205 Thr Asp Pro Arg Phe Val Trp Leu Ile Gly Asp Gln Glu Asp Thr Thr 210 215 220 Val Lys Lys Ser Thr Asn Cys Ala Tyr Asp Arg Ile Val Leu Arg Gly 225 230 235 240 Gln Glu Ile Val Ser Ser Val Val Pro Lys Ser Asn Ser Val Phe Asp 245 250 255 Phe Gln Lys Ala Tyr Lys Leu Thr Glu Glu Glu Ala Leu Asp Val Ser 260 265 270 Asp His Phe Pro Val Glu Phe Lys Leu Gln Ser Ser Arg Ala Phe Thr 275 280 285 Asn Ser Lys Lys Ser Val Thr Leu Arg Lys Lys Thr Lys Ser Lys Arg 290 295 300 Ser 305
【0064】 <210> 4 <211> 310 <212> PRT <213> Rat <223> Amino acid sequence of rat DNase gamma <400> 4 Met Ser Leu Tyr Pro Ala Ser Pro Tyr Leu Ala Ser Leu Leu Leu Phe 1 5 10 15 Ile Leu Ala Leu His Gly Ala Leu Ser Leu Arg Leu Cys Ser Phe Asn 20 25 30 Val Arg Ser Phe Gly Glu Ser Lys Lys Glu Asn His Asn Ala Met Asp 35 40 45 Ile Ile Val Lys Ile Ile Lys Arg Cys Asp Leu Ile Leu Leu Met Glu 50 55 60 Ile Lys Asp Ser Asn Asn Asn Ile Cys Pro Met Leu Met Glu Lys Leu 65 70 75 80 Asn Gly Asn Ser Arg Arg Ser Thr Thr Tyr Asn Tyr Val Ile Ser Ser 85 90 95 Arg Leu Gly Arg Asn Thr Tyr Lys Glu Gln Tyr Ala Phe Leu Tyr Lys 100 105 110 Glu Lys Leu Val Ser Val Lys Ala Lys Tyr Leu Tyr His Asp Tyr Gln 115 120 125 Asp Gly Asp Thr Asp Val Phe Ser Arg Glu Pro Phe Val Val Trp Phe 130 135 140 Gln Ala Pro Phe Thr Ala Ala Lys Asp Phe Val Ile Val Pro Leu His 145 150 155 160 Thr Thr Pro Glu Thr Ser Val Lys Glu Ile Asp Glu Leu Ala Asp Val 165 170 175 Tyr Thr Asp Val Arg Arg Arg Trp Lys Ala Glu Asn Phe Ile Phe Met 180 185 190 Gly Asp Phe Asn Ala Gly Cys Ser Tyr Val Pro Lys Lys Ala Trp Lys 195 200 205 Asn Ile Arg Leu Arg Thr Asp Pro Asn Phe Val Trp Leu Ile Gly Asp 210 215 220 Gln Glu Asp Thr Thr Val Lys Lys Ser Thr Ser Cys Ala Tyr Asp Arg 225 230 235 240 Ile Val Leu Arg Gly Gln Glu Ile Val Asn Ser Val Val Pro Arg Ser 245 250 255 Ser Gly Val Phe Asp Phe Gln Lys Ala Tyr Glu Leu Ser Glu Glu Glu 260 265 270 Ala Leu Asp Val Ser Asp His Phe Pro Val Glu Phe Lys Leu Gln Ser 275 280 285 Ser Arg Ala Phe Thr Asn Ser Arg Lys Ser Val Ser Leu Lys Lys Lys 290 295 300 Lys Lys Gly Ser Arg Ser 305 310
【0065】 <210> 5 <211> 310 <212> PRT <213> Mouse <223> Amino acid sequence of mouse DNase gamma <400> 5 Met Ser Leu His Pro Ala Ser Pro Arg Leu Ala Ser Leu Leu Leu Phe 1 5 10 15 Ile Leu Ala Leu His Asp Thr Leu Ala Leu Arg Leu Cys Ser Phe Asn 20 25 30 Val Arg Ser Phe Gly Ala Ser Lys Lys Glu Asn His Glu Ala Met Asp 35 40 45 Ile Ile Val Lys Ile Ile Lys Arg Cys Asp Leu Ile Leu Leu Met Glu 50 55 60 Ile Lys Asp Ser Ser Asn Asn Ile Cys Pro Met Leu Met Glu Lys Leu 65 70 75 80 Asn Gly Asn Ser Arg Arg Ser Thr Thr Tyr Asn Tyr Val Ile Ser Ser 85 90 95 Arg Leu Gly Arg Asn Thr Tyr Lys Glu Gln Tyr Ala Phe Leu Tyr Lys 100 105 110 Glu Lys Leu Val Ser Val Lys Thr Lys Tyr His Tyr His Asp Tyr Gln 115 120 125 Asp Gly Asp Thr Asp Val Phe Ser Arg Glu Pro Phe Val Val Trp Phe 130 135 140 His Ser Pro Phe Thr Ala Val Lys Asp Phe Val Ile Val Pro Leu His 145 150 155 160 Thr Thr Pro Glu Thr Ser Val Lys Glu Ile Asp Glu Leu Val Asp Val 165 170 175 Tyr Thr Asp Val Arg Ser Gln Trp Lys Thr Glu Asn Phe Ile Phe Met 180 185 190 Gly Asp Phe Asn Ala Gly Cys Ser Tyr Val Pro Lys Lys Ala Trp Gln 195 200 205 Asn Ile Arg Leu Arg Thr Asp Pro Lys Phe Val Trp Leu Ile Gly Asp 210 215 220 Gln Glu Asp Thr Thr Val Lys Lys Ser Thr Ser Cys Ala Tyr Asp Arg 225 230 235 240 Ile Val Leu Cys Gly Gln Glu Ile Val Asn Ser Val Val Pro Arg Ser 245 250 255 Ser Gly Val Phe Asp Phe Gln Lys Ala Tyr Asp Leu Ser Glu Glu Glu 260 265 270 Ala Leu Asp Val Ser Asp His Phe Pro Val Glu Phe Lys Leu Gln Ser 275 280 285 Ser Arg Ala Phe Thr Asn Asn Arg Lys Ser Val Ser Leu Lys Lys Arg 290 295 300 Lys Lys Gly Asn Arg Ser 305 310
【0066】 <210> 6 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase gamma sense primer <400> 6 gctagccacc atgtcacggg agctggcc 28
【0067】 <210> 7 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase gamma antisense primer 1 <400> 7 gctagcctag gagcgtttgc tctttg 26
【0068】 <210> 8 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase gamma antisence primer 2 <400> 8 gctagcgagc gtttgctctt tg 22
【0069】 <210> 9 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase 1 sense primer <400> 9 ctcgagccac catgaggggc atgaagctgc tg 32
【0070】 <210> 10 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase 1 antisense primer <400> 10 ctcgagactt cagcatcacc tccactg 27
【0071】 <210> 11 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase X sense primer <400> 11 ctcgagccac catgcactac ccaactgcac 30
【0072】 <210> 12 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNase X antisense primer <400> 12 ctcgagaggc agcagggcac agctga 26
【0073】 <210> 13 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNASlL2 sense primer <400> 13 ctcgagccac catgggcggg ccccgggct 29
【0074】 <210> 14 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNASlL2 antisense primer <400> 14 ctcgagatcg gtggaacttg agggtcac 28
【0075】
【0076】
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の上パネルは、本発明のモノクローナル抗
体と各種の生物種の DNaseγとの反応性を示すウエスタ
ンブロット像であり、下パネルは各 DNaseγの酵素活性
を示す電気泳動像(ザイモグラフィー)の結果を示す図
面代用写真である(実施例2(2))。 レーン1 ネガティブコントロール レーン2 組換えヒト DNaseγ レーン3 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 タグ融合 レーン4 組換えマウス DNaseγ-Myc-His6 タグ融合 レーン5 組換えラット DNaseγ-Myc-His6 タグ融合
【図2】図2は、本発明のモノクローナル抗体と、ヒト
由来の各種のDNase との反応性を示す電気泳動後のウエ
スタンブロット像(実施例2(2))であり、その結果
を示す図面代用写真である。 レーン1 ネガティブコントロール レーン2 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 タグ融合 レーン3 組換えヒトDNaseI-Myc-His6 タグ融合 レーン4 組換えヒトDNaseX-Myc-His6 タグ融合 レーン5 組換えヒトDNASlL2-Myc-His6タグ融合
【図3】図3は、組換えヒト DNaseγを、本発明のモノ
クローナル抗体hg303 又は抗Myc 抗体を用いて免疫沈降
法を行った場合の結果を示す電気泳動像(ザイモグラフ
ィー)であり、DNase 活性を示す図面代用写真である。 レーン1 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 を、hg303 抗
体を用いて免疫沈降法を行った沈殿 レーン2 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 を、hg303 抗
体を用いて免疫沈降法を行った上清 レーン3 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 を、抗Myc 抗
体を用いて免疫沈降法を行った沈殿 レーン4 組換えヒト DNaseγ-Myc-His6 を、抗Myc 抗
体を用いて免疫沈降法を行った上清 レーン5 組換えヒト DNaseγを、hg303 抗体を用いて
免疫沈降法を行った沈殿 レーン6 組換えヒト DNaseγを、hg303 抗体を用いて
免疫沈降法を行った上清 レーン7 組換えヒト DNaseγを、抗Myc 抗体を用いて
免疫沈降法を行った沈殿 レーン8 組換えヒト DNaseγを、抗Myc 抗体を用いて
免疫沈降法を行った上清
【図4】図4は、ヒト、ラットおよびマウスの DNaseγ
のアミノ酸配列(配列番号:3,4および5)の比較を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/34 C12P 21/08 4H045 G01N 33/53 G01N 33/566 33/573 C12N 5/00 B // C12P 21/08 15/00 C G01N 33/566 ZNAA (72)発明者 木村 達治 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番1 号 株式会社先端生命科学研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 AA12 AA14 BA53 BA61 CA04 CA07 DA03 GA03 GA11 HA15 4B050 DD07 FF16C LL10 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ08 QQ34 QR48 QR51 QR59 QR62 QR77 QS05 QS33 QS35 4B064 AG01 AG26 AG27 CA10 CA20 CC24 CE13 DA01 DA14 DA15 4B065 AA90Y AA92X AA93X AB01 AB05 AC14 BA02 BA08 CA24 CA25 CA31 CA44 CA46 4H045 AA11 AA20 AA30 BA10 BA16 BA42 CA40 DA75 DA76 DA86 DA89 EA51 EA53 FA34 FA58 FA72 GA26 HA03 HA05 HA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNaseγタンパクを特異的に認識する抗
    体。
  2. 【請求項2】 DNaseγタンパクのC末端アミノ酸配列
    を含むペプチドを認識する請求項1に記載の抗体。
  3. 【請求項3】 ヒト DNaseγタンパクのC末端の12ア
    ミノ酸配列:Val-Thr-Leu-Arg-Lys-Lys-Thr-Lys-Ser-Ly
    s-Arg-Ser(配列番号:1)を含むペプチドを認識する請
    求項1または2に記載の抗体。
  4. 【請求項4】 ハイブリドーマhg302 (FERM P-17471)に
    より生産されるモノクローナル抗体hg302 、またはハイ
    ブリドーマhg303 (FERM P-17472)により生産されるモノ
    クローナル抗体hg303 である、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の抗体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の抗
    体を産生するハイブリドーマ。
  6. 【請求項6】 ハイブリドーマhg302 (FERM P-17471)又
    はハイブリドーマhg303 (FERM P-17472)である、請求項
    5に記載のハイブリドーマ。
  7. 【請求項7】 DNaseγタンパクのC末端部分の5〜2
    0個のアミノ酸配列を含むペプチドで免疫した哺乳動物
    の脾細胞と同種のミエローマ細胞を融合させて得られる
    細胞をクローニングすることを特徴とする請求項5に記
    載のハイブリドーマの製造法。
  8. 【請求項8】 前記C末端部分のアミノ酸配列が次の配
    列:Cys-Val-Thr-Leu-Arg-Lys-Lys-Thr-Lys-Ser-Lys-Ar
    g-Ser(配列番号:2)である、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 DNaseγを含むと疑われるヒトまたは動
    物由来の試料に対して、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の抗 DNaseγ抗体を接触させることを含んで成る免
    疫学的に DNaseγを検出または測定する方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    抗体を含んで成る、がん、AIDS、自己免疫疾患、アルツ
    ハイマー病等の神経変性疾患などアポトーシスの関与す
    る疾患の病態の診断用試薬。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    抗体を高分子担体に結合したアフィニティー担体に、 D
    Naseγを含む溶液を接触させて特異的に結合させた後、
    DNaseγを溶出することを含んで成る DNaseγの精製方
    法。
JP29982499A 1999-10-21 1999-10-21 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用 Pending JP2001122900A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29982499A JP2001122900A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用
EP00122904A EP1094080A3 (en) 1999-10-21 2000-10-20 Anti-dnase-gamma antibody, and production and use thereof
CA 2321266 CA2321266A1 (en) 1999-10-21 2000-10-20 Anti-dnase-gamma antibody, and production and use thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29982499A JP2001122900A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001122900A true JP2001122900A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17877376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29982499A Pending JP2001122900A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1094080A3 (ja)
JP (1) JP2001122900A (ja)
CA (1) CA2321266A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141232A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Tokyo Univ Of Science 自己免疫疾患モデル動物

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10303974A1 (de) 2003-01-31 2004-08-05 Abbott Gmbh & Co. Kg Amyloid-β(1-42)-Oligomere, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
EP1976877B2 (en) 2005-11-30 2016-10-05 AbbVie Inc. Monoclonal antibodies against amyloid beta protein and uses thereof
DK1954718T3 (en) 2005-11-30 2014-12-15 Abbvie Inc Anti-A-globulomer antibodies antigenbindingsgrupper thereof, corresponding hybridomas, nucleic acids, vectors, host cells, methods for producing said antibodies,
US8455626B2 (en) 2006-11-30 2013-06-04 Abbott Laboratories Aβ conformer selective anti-aβ globulomer monoclonal antibodies
EP2486928A1 (en) 2007-02-27 2012-08-15 Abbott GmbH & Co. KG Method for the treatment of amyloidoses
CA2796339C (en) 2010-04-15 2020-03-31 Abbott Laboratories Amyloid-beta binding proteins
US9062101B2 (en) 2010-08-14 2015-06-23 AbbVie Deutschland GmbH & Co. KG Amyloid-beta binding proteins

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69522799T2 (de) * 1994-09-06 2002-06-20 Seiichi Tanuma Neuartige desoxyribonuklease
WO1997028266A1 (en) * 1996-02-05 1997-08-07 Genentech, Inc. Human dnase resistant to actin inhibition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141232A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Tokyo Univ Of Science 自己免疫疾患モデル動物

Also Published As

Publication number Publication date
CA2321266A1 (en) 2001-04-21
EP1094080A2 (en) 2001-04-25
EP1094080A3 (en) 2001-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004220156B2 (en) Monoclonal antibody and hybridoma producing the same
EP2189526B1 (en) Antibody binding specifically to tdp-43 aggregate
EP2363471B1 (en) Immunoassay method for human cxcl1 protein
JPH10500408A (ja) サイトケラチン18のフラグメントおよび対応する抗体を伴う癌の検出法
JP4823465B2 (ja) ヒトhmg−1に特異的に結合する抗体並びにこの抗体を用いるヒトhmg−1の免疫学的測定方法及び免疫学的測定試薬
CN102232087A (zh) 修饰的人igf-1/e肽的抗体
JP2001122900A (ja) 抗−DNaseγ抗体並びにその製造及び使用
JP2009050269A (ja) ヒトhmg−1に特異的に結合する抗体及びその製造方法
JPWO2006004207A1 (ja) 抗シノビオリン抗体
JPH10226700A (ja) Miaの検出のためのイムノアッセイ
JP3920556B2 (ja) 短縮型ミッドカイン(tMK)タンパク質特異的モノクローナル抗体及びその用途
JPH01501518A (ja) N‐mycタンパク質のためのアッセイ及び抗体
JPH07503141A (ja) 新規抗▲rb▼モノクローナル抗体の特性
JP4254242B2 (ja) 育毛活性評価方法及び育毛活性評価キット
JPH07309900A (ja) 抗ヒトプロカテプシンbモノクローナル抗体、それを産生するハイブリドーマ及びそれを用いたヒトプロカテプシンb又はヒトカテプシンbの測定方法
JP4829961B2 (ja) プロスタシン部分ペプチド及び抗プロスタシン抗体
EP1130030A1 (en) Human erythroid differentiation related factor
JP7011815B2 (ja) がんの判定方法
JP3879473B2 (ja) ヒトbcl10に対するモノクローナル抗体
JP3623271B2 (ja) 抗チロシナーゼモノクローナル抗体Fabフラグメント
JPH06125784A (ja) モノクローナル抗体,ハイブリドーマ,その製造法および用途
KR100996486B1 (ko) 인체 무등(mudeng) 단백질에 대한 단일클론 항체
US20100093005A1 (en) Identifying duct cancers
WO2006121047A1 (ja) 生体試料中メグシンの測定方法
US7141435B2 (en) Monoclonal antibodies against human apoptosis inhibitory protein NAIP and method for assaying the NAIP