JP2001122870A - イソクマリン誘導体およびそれらの製造方法 - Google Patents

イソクマリン誘導体およびそれらの製造方法

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JP2001122870A
JP2001122870A JP30528499A JP30528499A JP2001122870A JP 2001122870 A JP2001122870 A JP 2001122870A JP 30528499 A JP30528499 A JP 30528499A JP 30528499 A JP30528499 A JP 30528499A JP 2001122870 A JP2001122870 A JP 2001122870A
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Hazuki Nagai
葉月 永井
Toshio Tsuchida
外志夫 土田
Kunio Isshiki
邦夫 一色
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
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Microbial Chemistry Research Foundation
Mercian Corp
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Microbial Chemistry Research Foundation
Mercian Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イソクマリン−3−イル−酢酸誘導体の合成
中間体およびその製造方法の提供に関する。 【解決手段】 式(I) 【化1】 式中、RはC1−C6アルキル基またはフェニル置換C1
−C4アルキルであり、R 1、R2およびR3は独立して、
水素または水酸基の保護基である、の化合物、ならびに
その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソクマリン誘導
体およびそれらの製造方法に関する。本発明に従うイソ
クマリン誘導体は、興味深い生理活性を示すイソクマリ
ン−3−イル−酢酸誘導体の合成中間体となりうる。
【0002】
【従来の技術】イソクマリン−3−イル−酢酸誘導体、
例えば、式
【0003】
【化7】
【0004】で表される化合物は、免疫調節作用の異常
または血管新生に随伴する疾患の予防および治療に有効
であることが知られている(国際公開WO97/486
93)。この国際公開パンフレットによれば、8−ヒド
ロキシ−3−メチル−6−メトキシ−イソクマリンから
数段階を経て製造されている。この製造方法における各
段階は、いずれも良好な収率で進行する点ですぐれた方
法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、さらなる効率
のよい別法を手にすることに対する欲求は依然として存
在する。したがって、本発明の目的は、例えば、かよう
な欲求に応えるためのものであって、イソクマリン−3
−イル−酢酸誘導体の製造に有利に使用でき、しかも、
効率よく製造できる合成中間体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ここに、
特定の触媒の存在下でのサリチル酸誘導体と一定のアセ
チレンアルコールとを反応させた際に、イソクマリン−
3−イル−エタノール誘導体が好収率で得られ、また、
かようなエタノール誘導体は対応する酢酸誘導体の合成
中間体として適することを見出した。本発明はかような
知見に基づくものである。したがって、本発明によれ
ば、式(I)
【0007】
【化8】
【0008】式中、RはC1−C6アルキル基またはフェ
ニル置換C1−C4アルキル基を示し、R1、R2およびR
3は、相互に独立して、水素原子、C1−C6アルキル
基、場合によりベンゼン環において置換されていてもよ
いベンジル基、ベンズヒドリル基、トリフェニルメチル
(Trt)基、C1−C6アルコキシメチル基、C1−C6
アルキル基およびフェニル基からなる群より選ばれる基
3個により置換されたシリル基、テトラヒドロピラニル
基、C2−C7アルカノイル基またはベンゾイル基を示
す、で表されるイソクマリン誘導体が提供される。
【0009】また、本発明によれば、不活性溶媒中、遷
移金属錯体およびルイス酸の存在下で、式(II)
【0010】
【化9】
【0011】(式中、R1′およびR2′は水素原子が除
外されること以外、式(I)におけるR1およびR2につ
いて定義したのと同義であり、そしてTfはトリフルオ
ロメタンスルホニル基である)で表される化合物を、式
(III)
【0012】
【化10】
【0013】(式中、Rは式(I)について定義したの
と同義であり、そしてR3′は水素原子が除外されるこ
と以外、式(I)のR3について定義したのと同義であ
る)と反応させ、さらに必要により、R1′、R2′およ
びR3′を脱離させることによる式(I)で表されるイ
ソクマリン誘導体の製造方法も提供される。
【0014】
【発明の好適な態様の説明】本発明の文脈上、包括的に
記載されている基の具体的なものは、以下のとおりであ
る。
【0015】「C1−C6アルキル」あるいは「C1−C6
アルコキシメチル」および「C2−C7アルカノイル」に
含まれるC1−C6アルキル部分としては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、イソアミル、n−ヘキシルなどが挙げられる。R、
1、R2およびR3がアルキル基である場合に特に好ま
しいものとしては、限定されるものでないがメチルを挙
げることができる。C1−C6アルコキシメチルにおける
アルキル部分の好ましいものとしては、限定されるもの
でないがメチル、エチルを挙げることができ、したがっ
てC1−C6アルコキシメチルの好ましいものは、メトキ
シメチル、エトキシメチルである。C2−C7アルカノイ
ルにおけるアルキル部分の好ましいものとしては、限定
されるものでないが、メチル、エチル、イソプロピル、
tert−ブチルを挙げることができ、したがってC2
−C7アルカノイルの好ましいものは、アセチル、プロ
ピオニル、イソブチリル、tert−ブチルカルボニル
である。
【0016】「場合によりベンゼン環において置換され
ていてもよいベンジル基」としては、ベンジル基、p−
メトキシベンジル、o−メトキシベンジル、3,4−ジ
メトキシベンジル、p−ヨードベンジル、p−ブロモベ
ンジル、p−クロロベンジルを挙げることができる。
【0017】「C1−C6アルキル基およびフェニル基か
らなる群より選ばれる基3個により置換されたシリル
基」は、上記に例示したアルキル基の同一もしくは異な
るものを3個有するか、またはフェニル基を3個有する
か、あるいはかようなアルキル基と2個までのフェニル
基とを組み合わせて有していてもよい。該シリル基の具
体的なものとしては、限定されるものでないが、ter
t−ブチルジメチルシラン(TBDMS)、トリエチル
シラン(TES)、tert−ブチルジフェニルシラン
(TBDPS)を挙げることができる。
【0018】以上のように定義される式(I)における
R、R1、R2およびR3はいかなる組み合わせからなる
ものであってもよいが、次の一覧表に示される組み合わ
せからなるものが好ましい。
【0019】 化合物番号 R R1 R2 R3 1 CH3 CH3 H H 2 CH3 CH3 CH3 TBDPS 3 CH3 CH3 TBDMS TBDPS 4 CH3 CH3 H Trt 5 CH3 CH3 TBDMS H 6 CH3 CH3 TBDMS Ac 例えば、上記一覧表に示している化合物1は、適当な酸
化反応に供することにより、上述の国際公開WO97/
48693に記載されているイソクマリン−3−イル−
酢酸誘導体を高収率で得ることができる。また、化合物
1以外の化合物2を初めとするその他の本発明に従う化
合物は、R3が水素原子である場合は、化合物1と同様
に酸化反応に供する合成中間体として、また、R3が水
素原子以外の場合には、化合物1に対応する合成中間体
のさらなる合成前駆体として有用である。R3が水素原
子以外の基(水酸基の保護基に相当する)の場合には、
必要に応じて、それらの基を脱保護した後、あるいは直
接酸化反応に供してイソクマリン−3−イル−酢酸誘導
体に転化できる。
【0020】式(I)の化合物は、イソクマリン骨格の
3位に結合する式
【0021】
【化11】
【0022】の基に少なくとも1個の不斉炭素を有す
る。したがって、式(I)の化合物は、ラセミ体とし
て、またはそれらの特定の立体異性体としても提供でき
る。このような特定の立体異性体は、後述する製造方法
における原料アセチレンアルコールとして、特定の立体
異性体を使用するか、あるいはラセミ体として得られる
式(I)の化合物を当業者に周知の光学分割(例えば酵
素触媒法、優先晶析法、光学異性体分離カラムを用いる
方法)に供することにより得ることができる。
【0023】式(I)の化合物は、本発明のもう一つの
態様である、以下の反応スキームに従う製造方法により
有利に製造することができる。
【0024】反応スキームA:
【0025】
【化12】
【0026】(上記各式におけるR1′、R2′およびR
3′は、水素原子が除外されること以外、式(I)にお
けるR1、R2およびR3について定義したのと同義であ
り、Tfは、トリフルオロメタンスルホニル基であ
る。) 式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応
は、不活性溶媒中、遷移金属錯体およびルイス酸の存在
下で行われる。不活性溶媒としては、式(I−a)の化
合物を生成する反応の進行を妨げない有機溶媒であれば
どのような種類に属するものであっても使用できる。し
かし、好ましくは、非プロトン性溶媒、例えば、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(D
MA)、テトラヒドロフラン(THF)およびアセトニ
トリルを使用できる。
【0027】遷移金属錯体としては、Zn、Ni、C
o、Fe、Mo、Pt、Rh、Ir、Ru、Re、Pd
等の金属と、配位子としての、ハロゲン原子(例えば、
ヨウ素、臭素、塩基)、三価の燐化合物、π−アリール
基、アミン、ニトリル、オレフィン、水素または一酸化
炭素とから形成される錯体を具体的なものとして挙げる
ことができる。これらの錯体を形成する遷移金属は、酸
化数が0のものから、それぞれ相当する最高位酸化数の
ものであることができる。好ましい錯体としては、テト
ラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)
を挙げることができる。使用できるルイス酸としては、
限定されるものでないが、塩化亜鉛、ヨウ化銅(I)を
挙げることができる。
【0028】また、上記反応は、有機塩基、例えば、ト
リエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルエチルアミ
ン(DIPEA)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]ウンデカ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビ
シクロ[4,3,0]ノン−5−エン(DBN)、テトラ
メチルエチレンジアミン(TMED)、ピリジン、4−
(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)などを加えて
行うことができる。
【0029】上記反応において、式(II)の化合物と
式(III)の化合物の使用割合は、モル当量比で1:
5〜5:1であることができるが、1:1.5〜1.5:
1となるように設定するのが好ましい。これらの、式
(II)および式(III)で表される反応体化合物に
対する不活性溶媒の使用量は、反応体化合物を実質的に
溶解しうる濃度となる量であればよく、特に限定されな
いが、当業者は後述の実施例を参照に小実験を行うこと
によって、使用する最適量を容易に決定することができ
るであろう。
【0030】また、錯体触媒/ルイス酸、場合により有
機塩基の使用量も、使用する化合物の種類によって最適
量が変動するので臨界的でないが、上記溶媒量と同様に
最適量を決定すればよい。反応は、通常、0℃〜100
℃の温度で、約20時間、行うことによって反応を完結
することができる。反応の完結は、薄層クロマトグラフ
ィー(TLC)等を用いて反応の経過を追跡することに
より確認することができる。
【0031】こうして得られる式(I−a)の化合物
は、必要により、水酸基の保護基(R 1′、R2′および
3′、特にR2′およびR3′)を脱離するための反応
に供して、式(I−b)の化合物に転化することができ
る。脱離反応に先立って、式(I−a)の化合物をそれ
を含む反応混合物から分離することが好ましい。かよう
な分離は、有機溶媒抽出、当該技術分野で常用されてい
る各種クロマトグラフィーにより得ることができる。脱
離反応は、三臭化ボラン、塩化アルミニウム、四塩化チ
タンのようなルイス酸を用いることにより効率よく行う
ことができる。また、塩化マグネシウムとヨウ化カリウ
ムとの組合せ、あるいはヨウ化カリウム単独を用いるこ
ともできる。
【0032】上記で得られる式(I−b)で表される化
合物は、下記反応スキームに従って、対応するイソクマ
リン−3−イル−酢酸誘導体まで酸化することができ
る。こうして得られるイソクマリン−3−イル−酢酸誘
導体は、それぞれ国際公開WO97/48693に記載
される化合物を初めとし、免疫調節作用の異常または血
管新生に随伴する疾患の予防および治療に有用である、 反応スキームB:
【0033】
【化13】
【0034】上記反応で使用することのできる不活性溶
媒としては、アセトン、ジクロロメタン、アセトニトリ
ル、ヘプタン、ヘキサン、ペンタン、水等の目的とする
酸化反応に悪影響を及ぼさない溶媒を挙げることができ
る。酸化条件は、イソクマリン骨核を分解することな
く、第一級アルコール(メチロール)をカルボキシル基
に転化できるものであれば、いずれの様式に属するもの
であってもよい。通常、ジョーンズ(Jones)酸化、P
DC(ピリジニウムジクロメート)酸化等によることが
できるが、ジョーンズ酸化が好ましい。
【0035】上記反応スキームAで使用する出発原料、
式(II)の化合物および式(III)の化合物は、そ
れ自体公知であるか、あるいは公知化合物の製造方法ま
たは後述の参考例に準じて製造することができる。
【0036】
【実施例】以下、具体例を挙げて本発明をさらに説明す
る。 実施例1:式(I−a)の化合物3の製造
【0037】
【化14】
【0038】カルボン酸1(24mg、0.074mm
ol)を乾燥DMF 1mlに溶解させた。トリエチル
アミン40mg(0.4mmol)、テトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(0)12.8mg(15
mol%)、アセチレン2(30mg、0.092mm
ol)、塩化亜鉛(エーテル溶液)0.1ml(0.1m
mol)を氷冷下で加えた。全てを混合した後、反応を
100℃に昇温した。同温で20時間撹拌した。反応を
室温に戻しジエチルエーテル20mlで希釈した。0.
1mol/l 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄
後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過濃縮
後、調製TLC(ヘキサン/酢酸エチル=2/1×2)
で分離精製し目的物を11.6mg(31%)得た。 NMR(CDCl3) δ0.99(s,9H,t−B
u)、1.25(d,J=7.0Hz,3H,CH3)、
2.78(m,1H,CH)、3.80(m,1H,CH
aH)、3.85(m,1H,CHbH)、3.89
(s,3H,CH3)、3.97(s,3H,CH3)、
6.14(s,1H,=CH)、6.30(d,J=2.
4Hz,1H,Ar)、6.43(d,J=2.4Hz,
1H,Ar)、7.35(m,6H,Ar)、7.58
(d,J=8.0Hz,4H,Ar) FAB−MS(m/z) 502(M+)、503(M+
1)、525(M+Na) 実施例2:式(I−b)の化合物4の製造
【0039】
【化15】
【0040】パラジウム触媒反応で得られた化合物3
(500mg、0.1mmol)をジクロロメタン10
mLに溶解し、10mol/L三臭化ボロン(ジクロロ
メタン溶液)を10mL加えて氷冷下で30分撹拌し
た。反応液を酢酸エチル100mLに希釈し、水、飽和
食塩水にて洗浄した。芒硝にて脱水乾燥後、減圧下に溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1−4/1)で分
離精製し、目的物を201mg(80.3%)得た。 NMR(CDCl3) δ1.27(d,J=7.0Hz,
3H,CH3)、2.04(br,1H,OH)、2.8
0(m,1H,CH)、3.79(br,1H,CHa
H)、3.88(br,1H,CHbH)、3.98
(s,3H,CH3)、6.18(s,1H,=CH)、
6.33(s,1H,Ar)、6.40(s,1H,A
r)、10.8(s,1H,ArOH) 実施例3:式(IV)の化合物5の製造
【0041】
【化16】
【0042】上で得た脱保護体4(100mg、0.4
mmol)をアセトン3mlに溶解した。氷冷下で Jon
es 試薬0.4mlを加え、同温で20分撹拌した。反応
溶液に精製水15mlを加え酢酸エチルで抽出(25m
l×3)した。水層は酢酸エチルで抽出(25ml)
し、これら有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。硫
酸ナトリウムで乾燥後残渣をLH−20カラムクロマト
グラフィー(メタノール)にて分離精製し白色粉末の目
的物を92mg(87.1%)得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3) δ10.99(1H,s,−OH)、δ6.50(1H,
d,J=2.3Hz,Ar)、δ6.38(1H,重複,
Ar)、δ6.38(1H,s,=CH)、δ3.87
(3H,s,−OCH3)、δ3.64(1H,q,J=
7.3Hz,−C(CH3)−)、δ1.57(3H,
d,J=7.3Hz,−CH(C 3)−) 実施例4:光学活性体の製造
【0043】
【化17】
【0044】実施例1のアセチレン2に代えて上記2′
で示されるアセチレンを使用したこと以外、実施例1、
実施例2、次いで実施例3に記載の処理を行い、白色粉
末の目的化合物5′を得た。 [α]20 D=29.0°(c=0.5,メタノール) 1H−NMR(400MHz,CDCl3) δ10.99(1H,s,−OH)、δ6.50(1H,
d,J=2.3Hz,Ar)、δ6.38(1H,重複,
Ar)、δ6.38(1H,s,=CH)、δ3.87
(3H,s,−OCH3)、δ3.64(1H,q,J=
7.3Hz,−C(CH3)−)、δ1.57(3H,
d,J=7.3Hz,−CH(C 3)−) 実施例5:式(I−a)の化合物3の製造(別法)
【0045】
【化18】
【0046】4−t−ブチルジフェニルシロキシ−3−
メチル−1−ブチン113mg(0.35mmol)を
乾燥DMF4mlに溶解させた後0℃に冷却した。トリ
エチルアミン202mg(2mmol)を加え30分撹
拌した。メチル 2,4−ジメチル−6−(((トリフ
ルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾエート10
3mg(0.3mmol)、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)17mg(0.015m
mol)、ヨウ化第一銅1.4mg(0.0075mmo
l)を加えた。室温で30分撹拌した後60℃で2時間
撹拌した。反応溶液を室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液4mlをゆっくり加える。エーテル10ml
を加えて分液操作を行った。有機層をさらに飽和食塩水
で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾
過濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=9/1)で分離精製を行い無色粘性
液体の化合物Aを147mg(94.8%)得た。
【0047】NMR(CDCl3) δ1.07(s,9
H,t−Bu)、1.28(d,J=6.9Hz,3H,
CH3)、2.85(m,1H,CH)、3.57(d
d,J=8.0&9.5Hz,1H,CHa)、3.74
(s,3H,CH3)、3.75(s,3H,CH3)、
3.76(重複,1H,CHb)、3.80(s,3H,
CH3)、6.39(d,J=2.2Hz,1H,A
r)、6.49(d,J=2.2Hz,1H,Ar)、
7.38(m,6H,Ar)、7.68(m,4H,A
r) 120mgの化合物A(0.23mmol)にメ
タノール2mlを加えた。2mol/1NaOH 2m
lを加え4時間還流した。反応溶液にエーテル10ml
を加えた。これに飽和重曹水を10ml加えて抽出し
た。得られた水層に1mol/1HClを加えpH=2
とした。ジクロロメタン15mlで3回抽出し、得られ
た有機層を合わせ硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過濃
縮後得られた残差をTLC(EtOAc)で分離精製
し、淡黄色粘性液体の化合物B 44mg(72.3%)
を得た。
【0048】NMR(CDCl3) δ1.23(d,J
=6.9Hz,3H,CH3)、2.93(m,1H,C
H)、3.60(dd,J=8.0&10.6Hz,1
H,CHa)、3.76(dd,J=4.4&10.6H
z,1H,CHb)、3.85(s,3H,CH3)、
3.96(s,3H,CH3)、6.47(d,J=2.3
Hz,1H,Ar)、6.68(d,J=2.3Hz,1
H,Ar) 化合物B 200mg(0.75mmol)に乾燥DMF
1mlを加えた。トリエチルアミン152mg(1.5
mmol)と塩化亜鉛102mg(0.75mmol)
を加えた。室温で6時間室温で撹拌した後飽和食塩水を
5ml加えた。次いでエーテル10mlを加えて抽出し
た(4回)。水層はさらに酢酸エチルで3回抽出した。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後ろ過濃縮し得ら
れた残渣をTLC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1−1
/1−0/1)で分離精製し化合物Cを15mg(7.
6%)得た。 式(II)の化合物および式(III)の化合物それぞ
れについての出発原料の製造例: 例1:
【0049】
【化19】
【0050】3,5−ジメトキシフェノール770mg
(5mmol)と炭酸カリウム760mg(5.5mm
ol)を乾燥DMF10mlに溶解させた。室温下でベ
ンジルブロミド855mgを加えた。室温下で一夜撹拌
した。反応溶液をセライトを敷いたグラスフィルターで
濾過しこれを減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)にて分離精製を行い、無色液体の化合物(2−2)
を1.14g(92%)得た。 NMR(CDCl3) δ3.76(s,6H,CH3×
2)、5.01(s,2H,CH2)、6.10(d,J
=2.2Hz,1H,Ar)、6.17(d,J=2.2
Hz,2H,Ar)、7.38(m,5H,Ar) 例2:
【0051】
【化20】
【0052】乾燥DMF4mlに化合物(2−2)を4
89mg(2mmol)溶かし氷冷した。これにオキシ
塩化燐0.2mlを加え、後室温下で撹拌した。原料が
消失したところで反応溶液を氷水5ml中にあけ10分
撹拌した。撹拌後これを一夜静置した。生じた白色結晶
を桐山ロートで濾過し、結晶を精製水2mlで洗浄し
た。減圧下乾燥させ目的のアルデヒド(2−3)を得
た。なお、本品はこれ以上精製を行わず次の反応に使用
した。
【0053】上で得たアルデヒドをTHF5mlに溶解
させ次いで10%Pd−C20mgを加えた。これを水
素気流中下一夜撹拌した。反応溶液を濾過した後濃縮し
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=9/1−8/1)にて分離精製を行い淡
黄色粉体の化合物(2−4)を172mg(47%)得
た。 化合物(2−3): NMR(CDCl3) δ3.84(s,3H,C
3)、3.89(s,3H,CH3)、5.16(s,2
H,CH2)、6.09(d,J=2.2Hz,1H,A
r)、6.04(s,J=2.2Hz,1H,Ar)、
7.39(m,5H,Ar)、10.45(s,1H,C
HO) 化合物(2−4): NMR(CDCl3) δ3.83(s,3H,C
3)、3.85(s,3H,CH3)、5.90(d,J
=2.2Hz,1H,Ar)、6.01(d,J=2.2
Hz,1H,Ar)、10.09(s,1H,CH
O)、12.52(s,1H,ArHO) 例3:
【0054】
【化21】
【0055】乾燥ジクロロメタン3mlに化合物(2−
4)を182mg(1mmol)とDMAP 183m
g(1.5mmol)を溶解させ氷冷した。乾燥ジクロ
ロメタン1mlに溶解させたトリフルオロメタンスルホ
ン酸無水物339mgを滴下した。滴下後同温で1.5
時間撹拌した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄後有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮後残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3
/2)で分離精製を行い白色粉体の化合物(2−5)1
65mg(53%)を得た。 NMR(CDCl3) δ3.89(s,3H,C
3)、3.95(s,3H,CH3)、6.49(s,1
H,Ar)、6.50(s,1H,Ar)、10.31
(s,1H,CHO) 例4:
【0056】
【化22】
【0057】アセトン2mlに化合物(2−5)を15
7mg(0.5mmol)溶解させた。これに2−メチ
ル−2−ブテン0.15mlを加えた。亜鉛塩素ナトリ
ウム362mg(4mmol)を含む水溶液2mlを加
える。燐酸二水素ナトリウム二水和物624mg(4m
mol)を結晶のまま加える。反応溶液はしだいに黄緑
のかゆ状液体へと変化した。室温で30分撹拌した後、
氷冷下で1N HCl水を滴下しpHを2とした。この
時白色の微細な結晶が生じた。結晶は桐山ロートにて濾
取し、濾液はジクロロメタンで抽出(20ml×3)し
濃縮した。残渣をジエチルエーテルに溶解させ、次いで
5%重曹水で抽出する。水槽に室温下で1N HCl水
をゆっくり加えていくと先に同様に微細な白色結晶が生
じた。これを桐山ロートで濾取した。両方の結晶を合わ
せて最終的にカルボン酸(II−a)を149mg(9
0%)得た。 NMR(CDCl3) δ3.88(s,3H,C
3)、3.98(s,3H,CH3)、6.50(d,J
=2.2Hz,1H,Ar)、6.55(d,J=2.2
Hz,1H,Ar) FAB−MS(m/z) 330(M+)、331(M
+1) 例5:
【0058】
【化23】
【0059】2−メチル−1,3−プロパンジオール4
50mg(5mmol)とTEA 505mg(5mm
ol)を乾燥ジクロロメタン10mlに溶解させた。氷
冷下でTBDPS−Cl 1370mg(5mmol)
の乾燥ジクロロメタン5ml溶液を滴下した。滴下終了
後反応溶液を室温で3時間撹拌した。反応溶液をジクロ
ロメタン30mlで希釈した後精製水で洗浄した。飽和
食塩水で有機層を洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥濾過濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=9/1)で精製し無色粘性液体の
化合物(3−2)を1.23g(75%)得た。NMR
(CDCl3) δ0.83(d,J=6.9Hz,3
H,CH3)、1.05(s,9H,t−Bu)、2.0
0(m,1H,CH)、3.67(m,4H,CH2×
2)、7.41(m,6H,Ar)、7.68(m,4
H,Ar) 例6:
【0060】
【化24】
【0061】室温下で3−t−ブチルジフェニルシリル
オキシ−2−メチル−プロパノール164mg(0.5
mmol)を乾燥DMSO 2mlに溶かした。次にT
EA0.8mlを加える。サルファ−トリオキシドピリ
ジン錯体239mg(1.5mmol)を5回に分け結
晶のまま加える。そのまま室温下で1時間撹拌した。反
応溶液を飽和塩化アンモニア水溶液中に一気に加えジエ
チルエーテル40mlで抽出した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥濾過濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/ジエチルエーテル=9/1)で直ちに
精製を行い無色粘性液体のアルデヒド(3−3)150
mg(92%)を得た。 NMR(CDCl3) δ1.03(s,9H,t−B
u)、1.10(d,J=7.0Hz,3H,CH3)、
2.60(m,1H,CH)、3.87(m,2H,CH
2)、7.41(m,6H,Ar)、7.53(m,4
H,Ar)、9.76(d,J=1.8Hz,1H,CH
O) トリフェニルフォスフィン787.5mg(3mmo
l)を乾燥ジクロロメタン3mlに溶解させ、これに氷
冷下、四臭化炭素497mg(1.5mmol)の乾燥
ジクロロメタン溶液0.5mlを滴下した。炭酸カリウ
ム(無水)69mgを結晶のまま加えた後室温で30分
撹拌した。このとき反応溶液に微細な沈殿が生じた。室
温下で先に合成したアルデヒド(3−3)150mgの
乾燥ジクロロメタン溶液0.5mlを極めてゆっくり滴
下した。室温で30分撹拌した。反応溶液は赤茶色に変
色した。反応溶液をヘキサン40mlに加える。よく撹
拌した後セライトを敷いたグラスフィルターで濾過し、
残渣はさらにヘキサン15mlで2回洗浄した。有機層
を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥後濾過濃縮し次いでシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチ
ルエーテル=9/1)にて精製を行い無色粘性液体の化
合物(3−4)を212mg(96%)得た。 NMR(CDCl3) δ1.03(d,J=6.6H
z,3H,CH3)、1.06(s,9H,t−Bu)、
2.70(m,1H,CH)、3.55(m,2H,CH
2)、6.27(d,J=9.2Hz,=CH)、7.40
(m,6H,Ar)、7.65(m,4H,Ar) 例7:
【0062】
【化25】
【0063】1,1−ジブロモ−4−t−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ−3−メチル−1−ブテン(3−4)
100mg(0.207mmol)の乾燥THF溶液2
mlに75℃下で1.6M n−BuLiヘキサン溶液
0.32ml(0.52mmol)を加えた。同温で1時
間撹拌した。飽和塩化アンモニア水1mlを加えた。反
応溶液を室温にまでもどし、酢酸エチル10mlで抽出
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後濾過濃縮し調製
TLC(ヘキサン)にて精製を行い無色粘性液体の化合
物(III−a)を58mg(90%)得た。 NMR(CDCl3) δ1.06(s,9H,t−B
u)、1.23(d,J=6.9Hz,3H,CH3)、
2.01(d,J=2.6Hz,≡CHH)、2.65
(m,1H,CH)、3.54(dd,J=7.7&9.
5Hz,CHaH)、3.73(dd,J=5.6&9.
5Hz,CHbH)、7.40(m,6H,Ar)、7.
68(m,4H,Ar) 例8:(R)−(−)メチル 3−t−ブチルジフェニ
ルシロキシ−2−メチルプロピオネート(3−6)
【0064】
【化26】
【0065】(R)−(−)−メチル 3−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオネート(3−5)(MERCK,
Cat.No.818429)1g(8.46mmol)
とイミダゾール613mg(9.0mmol)を乾燥ジ
クロロメタン20mlに室温下で溶解させた。氷冷下で
t−ブチルジフェニルシリルクロライド2.47g(9.
0mmol)の乾燥ジクロロメタン溶液10mlを滴下
した。滴下終了後反応溶液を室温下で撹拌した。TLC
で原料の消失を確認した後、水洗し、硫酸ナトリウムで
有機層を乾燥させた。濾過濃縮後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=19/1)
で分離精製を行い無色液体の化合物(3−6)を2.7
5g(91.2%)得た。比旋光度[α]22 D=−15.
75°(c=1.146,CHCl3)。 NMR(CDCl3) δ1.04(s,9H,t−B
u)、1.16(d,J=7.0Hz,CH3)、2.71
(m,1H,CH)、3.69(s,3H,CH3)、
3.74(m,1H,CHaH)、3.84(m,1H,
CHbH)、7.41(m,6H,Ar)、7.64
(m,4H,Ar)例9:(R)−(−)−メチル 3
−t−ブチルジフェニルシロキシ−2−メチルプロピオ
ンアルデヒド(3−3′)
【0066】
【化27】
【0067】(R)−(−)メチル 3−t−ブチルジ
フェニルシロキシ−2−メチルプロピオネート(3−
6)357mg(1mmol)を乾燥ジクロロメタン2
mlに溶解した。−75℃で1M ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライドのヘキサン溶液1ml(1mol)
を滴下した。同温で1時間撹拌した後メタノール1.5
mlを加え10分撹拌した。次いで室温で30分撹拌し
た。反応溶液をセライトを敷いたグラスフィルターで濾
過した。残渣は少量のジクロロメタンで洗浄し、先の濾
液と一緒にした後濃縮した。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチルエーテル=19
/1)で分離精製を行い無色粘性液体の化合物(3−
3′)を260mg(79.6%)得た。本品は−20
℃に放置することにより結晶化した。比旋光度[α]10
D=−21.80°(c=0.1,CHCl3)。 NMR(CDCl3) δ1.04(s,9H,t−B
u)、1.10(d,J=7.0Hz,3H,CH3)、
2.56(m,1H,CH)、3.84(dd,J=6.
6&10.3Hz,1H,CHaH)、3.90(dd,
J=5.1&10.3Hz,1H,CHbH)、7.41
(m,6H,Ar)、7.64(dd,J=1.5&7.
7Hz,4H,Ar)、9.76(d,J=1.5Hz,
1H,CHO) 例10:(S)−(+)−1,1−ジブロモ−4−t−
ブチルジフェニルシロキシ−3−メチル−1−ブテン
(3−4′)
【0068】
【化28】
【0069】トリフェニルフォスフィン1207mg
(4.6mmol)を乾燥ジクロロメタン5mlに溶解
させる。0℃下で四臭化炭素763mg(2.3mmo
l)の乾燥ジクロロメタン溶液2mlを滴下した。同温
で30分撹拌した後、炭酸カリウム106mg(0.7
7mmol)を結晶のまま加えた。さらに同温で30分
撹拌し後室温にもどした。(R)−(−)−メチル 3
−t−ブチルジフェニルシロキシ−2−メチルプロピオ
ンアルデヒド(3−3′)250mg(0.77mmo
l)の乾燥ジクロロメタン溶液0.8mlを室温下で滴
下し、滴下終了後1時間半撹拌した。精製水1mlをゆ
っくり加え、さらにジクロロメタン15mlを加える。
これを飽和塩化アンモニア水で洗浄後硫酸ナトリウムで
有機層を乾燥させた。濾過濃縮後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチルエーテル=9/
1)で分離精製を行い無色粘性液体の化合物(3−
4′)を360mg(96.9%)得た。比旋光度
[α]21 D=+12.86°(c=1.81,CHC
3)。 NMR(CDCl3) δ1.03(d,J=7.0H
z,3H,CH3)、1.06(s,9H,t−Bu)、
2.70(m,1H,CH)、3.53(dd,J=5.
9&9.9Hz,1H,CHaH)、3.57(dd,J
=5.9&9.9Hz,1H,CHbH)、6.27
(d,J=9.2Hz,1H,=CH)、7.40(m,
6H,Ar)、7.66(m,4H,Ar) 例11:(S)−(−)−4−t−ブチルジフェニルシ
ロキシ−3−メチル−1−ブチン(III−a′)
【0070】
【化29】
【0071】(S)−(+)−1,1−ジブロモ−4−
t−ブチルジフェニルシロキシ−3−メチル−1−ブテ
ン(3−4′)670mg(1.39mmol)を乾燥
THF 15mlに溶解させ−75℃にまで冷却した。
1.6M n−BuLiヘキサン溶液2.2ml(3.52
mmol)を同温で滴下し、次いで1時間撹拌した。飽
和塩化アンモニア水7mlを加えた後反応溶液を室温に
もどした。酢酸エチル60mlで抽出し硫酸ナトリウム
で有機層を乾燥させた。濾過濃縮後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチルエーテル=1
9/1)で分離精製を行い無色液体の化合物(III−
a′)を402mg(89.7%)得た。比旋光度
[α]23 D=2.46°(c=0.54,CHCl3)。 NMR(CDCl3) δ1.06(s,9H,t−B
u)、1.23(d,J=6.9Hz,3H,CH3)、
2.02(d,J=2.2Hz,1H,≡CH)、2.3
5(m,1H,CH)、3.54(dd,J=7.3&
9.5Hz,1H,CHaH)、3.73(dd,J=
5.9&9.5Hz,1H,CHbH)、7.40(m,
6H,Ar)、7.68(m,4H,Ar)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一色 邦夫 神奈川県座間市南栗原2−2−17 (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11ニューフ ジマンション701 Fターム(参考) 4C062 GG08 4H039 CA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 式中、RはC1−C6アルキル基またはフェニル置換C1
    −C4アルキル基を示し、R1、R2およびR3は、相互に
    独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、場合により
    ベンゼン環において置換されていてもよいベンジル基、
    ベンズヒドリル基、トリフェニルメチル基、C1−C6
    ルコキシメチル基、C1−C6アルキル基およびフェニル
    基からなる群より選ばれる基3個により置換されたシリ
    ル基、テトラヒドロピラニル基、C2−C7アルカノイル
    基またはベンゾイル基を示す、で表されるイソクマリン
    誘導体。
  2. 【請求項2】 式(I)におけるR2およびR3が水素原
    子である請求項1記載のイソクマリン誘導体。
  3. 【請求項3】 式(I) 【化2】 式中、RはC1−C6アルキル基またはフェニル置換C1
    −C4アルキル基を示し、R1、R2およびR3は、相互に
    独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、場合により
    ベンゼン環において置換されていてもよいベンジル基、
    ベンズヒドリル基、トリフェニルメチル基、C1−C6
    ルコキシメチル基、C1−C6アルキル基およびフェニル
    基からなる群より選ばれる基3個により置換されたシリ
    ル基またはテトラヒドロピラニル基を示す、で表される
    イソクマリン誘導体の製造方法であって、不活性溶媒
    中、遷移金属錯体およびルイス酸の存在下で、式(I
    I) 【化3】 (式中、R1′およびR2′は水素原子が除外されること
    以外、式(I)におけるR1およびR2について定義した
    のと同義であり、そしてTfはトリフルオロメタンスル
    ホニル基である)で表される化合物を、式(III) 【化4】 (式中、Rは式(I)について定義したのと同義であ
    り、そしてR3′は水素原子が除外されること以外、式
    (I)のR3について定義したのと同義である)と反応
    させ、必要により、R1′、R2′およびR3′を脱離さ
    せることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 式(I−b) 【化5】 (式中、RおよびR1は式(I)について定義したのと
    同義である)で表される化合物を不活性有機溶媒中で酸
    化反応に供することを特徴とする式(IV) 【化6】 (式中、RおよびR1は上記と同じ)で表される化合物
    の製造方法。
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