JP2001122414A

JP2001122414A - 個別化に平らな品物を供給するための方法および装置

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Publication number: JP2001122414A
Application number: JP2000279968A
Authority: JP
Inventors: Furuteru Frank; フランク・フルテル
Original assignee: Ferag AG
Current assignee: Ferag AG
Priority date: 1999-09-16
Filing date: 2000-09-14
Publication date: 2001-05-08
Also published as: EP1099632B1; US6494310B1; RU2259310C2; ATE246632T1; AU5369200A; DE50003173D1; AU766223B2; CA2319910A1; PL342587A1; EP1099632A1

Abstract

(57)【要約】【課題】不規則および／または変化し得る厚みプロフ
ァイルを有する平らな品物（２）を、実質的に水平方向
の積み重ね（３／５）から個別化に供給するための方法
および装置を提供する。【解決手段】毎時数万個という速度で個別化可能にす
るため、平らな品物（２）は前段階の積み重ね（３）に
補給され、個々に横方向に案内されながら運搬されて、
個別化用積み重ね（５）に転換され、ここからのみ品物
が個別化される。個別化用積み重ね（５）において品物
（２）は案内および運搬され、品物を通じて伝搬される
力により積み重ねとして安定状態に保たれる。前段階の
積み重ね（３）はバッファ機能を引き継ぐため、広範囲
にわたって変化する実質的に自由に選択可能な個数の品
物（２）を含む。個別化用積み重ね（５）における品物
（２）の数は比較的少なく、狭い範囲内でほぼ一定に保
たれる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】この発明は、対応する独立請求項の包括的
な部分に従った方法および装置に関する。この方法およ
び装置は、個別化のために、たとえば個々の品物が等間
隔を置いて、または互いに規則的に重なり合って運ばれ
るような規則正しく動く流れを生じさせるための個別化
のために、平らな品物を供給する役割をする。

【０００２】平らな品物は、たとえば処理のために個別
化される。すなわち一群の品物の中から単一の品物が連
続的に分離され、品物の流れとなって処理のため個々に
補給される。継続的な処理を行なうために、通常はこの
一群の品物が品物の個別化と補給との間のバッファの役
割をする。つまりこの一群の品物はある制限範囲内で変
化する個数の品物を含み、その制限とは、品物の補給が
途切れたときにも個別化プロセスへの供給を中断させ
ず、個別化プロセスの中断を支障を生じることなく吸収
するに十分な品物があるようなものである。一群の品物
への品物の補給は一括して行なわれても、実質上継続的
に行なわれてもよい。すなわち、そこから品物が個別化
される一群の品物は規則的に、または必要に応じて複数
の品物（一括）によって補われるか、または品物は継続
的に、または必要に応じてうろこ状の流れなどの実質上
継続的な流れの形態で加えられる。

【０００３】平らな品物については、品物を個別化する
ためのバッファの役割をする群として品物の積み重ねを
用いることは自明であり、積み重ねとは平らな品物の主
面が互いに水平に重なり合った形態のものと理解され
る。品物は積み重ねの一方の面から個々に（個別化し
て）取り去られ、積み重ねの他方の面から積み重ねの形
態（一括式供給）またはある程度継続的な流れ（うろこ
状の流れなど）によって加えられる。

【０００４】印刷製品のさらなる処理において、印刷製
品を積み重ねから個別化するための多くの装置が公知で
あり、製品はその装置に一括で、または継続的に補給さ
れる。この装置はバッファの積み重ねを案内する案内手
段と、バッファの積み重ねの製品を個別化に向けて運搬
する運搬手段と、案内手段の一方端から単一の印刷製品
を分離する手段と、案内手段の反対の端に印刷製品を補
給する手段とを含む。分離手段は通常固定して配置さ
れ、補給手段は積み重ね中の品物数の変化（積み重ね高
さの変化）に適応できるよう、積み重ね軸の方向（製品
の平らな延在に対し垂直な方向）に少なくとも部分的に
可動である。

【０００５】用法に依存して、また個別化される品物の
特徴に従って、バッファの積み重ねは垂直方向に置かれ
る位置（品物が実質的に水平な平らな延在をもって互い
の頂部に置かれ、積み重ね軸は実質的に垂直である）で
あっても、水平方向に置かれる位置（品物が実質的に垂
直な平らな延在をもってその端縁または狭い側の一方で
互いに隣り合って立ち、積み重ね軸は水平または斜めで
ある）であってもよい。多くの場合、積み重ね秩序を維
持するため、および／または個別化に向けて品物を運搬
するために重力が少なくとも部分的に利用される。どの
場合にも品物を案内および／または運搬するための力が
存在し、この力はバッファの積み重ね中の品物を通じて
伝達される。このような力の伝達が積み重ね中の品物の
秩序に悪影響を及ぼさないようにするため、力を相応の
大きさにし、案内手段を相応に適応させ、および／また
は品物をその機械的性質に対応した状態にさせることが
必要である。

【０００６】平らな品物のすべてが実質的に等しいよく
定められた平らな延在を有するが、制限はあるものの不
規則なおよび／または変化する厚みを有するとき、すな
わち平らな品物が自在に積み重ねられないか、または非
常に限られた配置しかできないとき、これらの品物は公
知の個別化装置を用いても積み重ねから個別化できない
か、またはその速度が非常に限られる。これは特に案内
される積み重ねにおいてこうした品物が多かれ少なかれ
不安定な位置にあり、品物を通じた力の伝達の際にさら
に不安定になって積み重ねを妨げることに特に起因す
る。

【０００７】積み重ねるのが難しく、したがって積み重
ねからの個別化が難しい品物としては、たとえば広告目
的でしばしば印刷製品に糊付けされるか、その他のやり
方で印刷製品に付加されるサンプルの袋などがある。サ
ンプル袋を印刷製品に付加するためには、群から個別化
する必要がある。こうしたサンプル袋は２枚の白紙また
はプラスチックフィルムなどからなり、これらの端縁を
互いに接続することによりその中心領域の間にクッショ
ン型の空洞を形成する。このサンプル袋には、たとえば
液体、ぺースト様、粉状、もしくは顆粒状の製品、また
は（モイスチャータオルなど）柔らかい品物、またはサ
ンプル袋の空洞中で自由に動く小さな品物のサンプルな
どが入っているかもしれない。この種のサンプル袋は通
常、大変よく定められたほとんど変化しない平らな延在
を有し、それはたとえば方形、矩形または円形であり、
それ自体が十分に硬いため相応に支持されると一方の端
縁で立つことができる。しかし、サンプル袋が平らな延
在に対して垂直に有する厚みプロファイルは、品物ごと
に異なるだけでなく、取扱いに依存して変化し得る。

【０００８】このようなサンプル袋を自在に積み重ねる
ことはほとんど不可能であるか、またはできるとしても
非常に低い積み重ね高さだけである。案内された積み重
ね（たとえば、積み重ねシャフト中に垂直方向に積み重
ねたもの、または積み重ねチャネル中に水平方向に積み
重ねたもの）においては、こうした袋のより多くの数に
わたって力を伝達することはほとんど不可能である。積
み重ね中の個々の袋の位置は不規則であって予測できな
い。

【０００９】ＥＰ−０７３９８２２（またはＵＳ−５７
３５１０７、Ｆ４１０）においては、前述のようなサン
プル袋をより簡単に積み重ね、また積み重ねからより簡
単に個別化するために、サンプル袋の形状を安定化する
ことが提案される。形状の安定化は袋の端縁を硬く厚く
することにより達成され、こうしてサンプル袋に安定な
フレームを与えることによって袋は簡単にかつ安定に積
み重ねられ得るようになる。このやり方で安定化したサ
ンプル袋は、はがきなどの単純で安定なその他の品物と
同様の方法および同様の装置を用いて、同様に高速で個
別化できる。

【００１０】積み重ねに関する上述の特徴は前述のサン
プル袋だけのものではなく、実際には平らだがその内容
物が簡単に変形し得る、および／または動けるために形
が異なる袋にも、実際に変化はできないが不規則な厚み
プロファイルを有する少なくとも部分的に平らな品物に
も当てはまる。

【００１１】この発明の目的は、積み重ねるのが難しい
前述の特徴を有する平らな品物を、毎時数万個という高
速での個別化が可能となるよう、個別化に供給するため
の方法および装置を作り出すことである。さらに、方法
および装置は異なる形態の品物に簡単に適応できなけれ
ばならない。

【００１２】この目的は、独立請求項により定義された
方法および装置によって達成される。

【００１３】この発明の方法に従うと、平らな品物は実
質的に水平方向に置かれた積み重ね（積み重ね軸が水平
または斜め）で、品物の一方の端縁で立てられて配置さ
れ、個別化に供給される。この積み重ねは、その個別化
する側に個別化用積み重ねを、補給する側に前段階の積
み重ねを含み、品物は個別化用積み重ねから個々に取り
去られ（個別化）、前段階の積み重ねに一括で、または
実質上継続的に補給されるため、バッファ機能は主に前
段階の積み重ねが引き継ぐ。

【００１４】個別化用積み重ねは積み重ね案内手段によ
って案内され、そこに含まれる品物の数は前段階の積み
重ねよりもかなり少ないため、個別化用積み重ね中の品
物数は非常に限られた範囲内でしか変化せず、すなわち
できる限り一定に保たれる。前段階の積み重ねもまた積
み重ね案内手段によって案内され、前段階の積み重ね中
の個々の品物の各々もまた、少なくとも制限された程度
に案内される。前段階の積み重ね中の品物数は個別化用
積み重ねよりもかなり多く、またバッファ機能のために
動作中は個別化用積み重ねよりも品物数が大きく変化す
る。個別化用積み重ねと前段階の積み重ねとはさらに秩
序状態、つまり品物の位置の規則性をに課される状態に
関して異なり、秩序状態は前段階の積み重ねよりも個別
化用積み重ねにおいてかなり重要である。

【００１５】この発明の方法を実行するための装置は、
実質的に４つの領域を含む。すなわち、補給領域と、前
段階の積み重ね領域と、個別化用積み重ね領域と、個別
化領域とであり、これらの領域はここに挙げた順番で、
品物の運搬方向に並んでいる。

【００１６】この発明の方法およびこの発明の装置を例
示した実施例は、以下の図とともに詳細に説明される。

【００１７】図１、図２および図３は、この発明の装置
の好ましい実施例の助けを借りて、この発明の装置の原
理を非常に概略的に示した図である。

【００１８】図１は、積み重ねチャネル１と、前段階の
積み重ね領域１．１および個別化用積み重ね領域１．２
とを示した上面図である。積み重ねチャネル１中で、前
述のような不規則なおよび／または変化する厚みプロフ
ァイルを有するたとえば矩形のサンプル袋（品物２）
が、実質的に水平方向の積み重ねすなわちその一方の端
縁で立った状態で、一般的な運搬方向Ｆに個別化（積み
重ねチャネルの端部６）に向かって運搬される。積み重
ねチャネル１は、有利には少なくとも個別化用積み重ね
領域１．２と、前段階の積み重ね領域１．１および個別
化用積み重ね領域１．２の中間領域とにおいて運搬方向
Ｆに傾斜しており、また少なくともチャネルの幅に関し
ては個別化する異なる形態の品物に対して調節可能であ
る。

【００１９】積み重ねチャネル１の床および側壁は、積
み重ね案内手段の役割をする。前段階の積み重ね３にお
ける個々の品物２を案内するさらなる手段が、前段階の
積み重ね領域中に設けられる。これらの案内手段は、前
段階の積み重ね３中の個々の品物の位置を予め定めるの
ではなく、前段階の積み重ね中の品物の多かれ少なかれ
規則的な秩序をただ支持するように設計される。個々の
品物を案内する手段は有利には運搬の役割をも果たし、
たとえば個別化する品物の形態に従って調節可能である
距離を置いて互いに配置され、反対方向に駆動される１
対のブラシベルト４として設計される。

【００２０】個別化用積み重ね領域１．２において、品
物２は少数による個別化用積み重ね５を形成し、これら
はもはや個々に案内されず、積み重ね案内手段の役割を
する積み重ねチャネル１の壁および床によってのみ案内
される。品物は積み重ねとして、適切な運搬力Ｋ（たと
えば圧縮空気などの力）すなわち品物を通じて伝達され
る力によって、積み重ねチャネル１の個別化する側の端
部６に向かって運搬され、そこでさらなる安定化のため
に少し押され、できる限り正確に位置決めされる。品物
に作用する力Ｋは、品物間に生じる摩擦が個別化に悪影
響を及ぼさないように小さくされる。個別化用積み重ね
領域１．２は、個別化用積み重ね中の品物が運搬方向Ｆ
に対して垂直な位置から制限量（たとえば最大４５°）
を越えて外れることがないような大きさにされる。前段
階の積み重ね３と個別化用積み重ね５との間に、個別化
用積み重ね領域の運搬手段のための活動を問題なく開始
させるために十分に大きく、また同時に個々に案内され
ない個別化用積み重ね中の品物が落下するのを防ぐため
に十分に小さい空間を維持することが有利である。

【００２１】前段階の積み重ね３の長さ（積み重ね高
さ）は、この方法の見地からは実質的に制限されず、個
々の品物を案内するために与えられた手段によってのみ
制限される。前述のサンプル袋の場合には、それは数百
の袋を含むことができ、動作中には数百袋の範囲で変化
できる。個別化用積み重ね５の長さは、個別化する品物
の特徴によって定められる。個別化用積み重ね中の品物
が、個別化用積み重ね５に適用される力によって運搬方
向に対して垂直なその理想的な位置から外され、運搬方
向に対して実質的に平行な方向に向けられることは個別
化プロセスに支障をきたすため、このようなことが起こ
らないようにすべきである。前述の袋については、個別
化用積み重ねの長さは約１０袋の範囲内であり、有利に
は約３袋の範囲でのみ変化する。

【００２２】積み重ねチャネル１の前段階の積み重ね領
域１．１への品物２の補給は、たとえば頂部から一括す
なわち積み重ねの形で、またはある程度継続的にすなわ
ち個別に行なわれる。補給に際しては、前段階の積み重
ね３中に大きすぎる空隙ができないようにする必要があ
る。積み重ねられた品物２（一括で補給する）は頂部か
ら補給される代わりに運搬方向Ｆに補給されてもよく、
こうした補給の際には対応する領域の個々の品物を案内
する手段（ブラシベルト４）を取除く（不活性化する）
こと、たとえば図１の破線で示すようにそれらを外側に
回して取除くことが有利である。

【００２３】図２は、運搬方向における積み重ね３への
一括式の品物補給のステップ（前述）を示す図であり、
図２もまた積み重ねチャネル１の上面図を示す。このよ
うな補給のために、品物２は対応する支持手段、たとえ
ば積み重ねの一方の側が開いた箱１０、または２つの向
い合う側が開いた対応するフレームなどによって水平方
向の積み重ねで保持され、この箱またはフレーム中では
品物は緩やかに積み重ねられて横方向に支持される。箱
１０（開口部が下に面している）とともに品物２の積み
重ね（一括）は積み重ねチャネル１の補給領域１．０中
に位置決めされ（たとえばチャネルの壁が取除かれた後
に横向きに滑り込むか、または図５に示されるとおりに
して）、次いで箱とともに適切な手段、たとえばスライ
ドの助力によって前段階の積み重ね領域１．１に向かっ
て運搬方向Ｆに運搬される。ここで箱１０および品物２
に最初に働く運搬力は、それら相互の緩い状態において
支持される。

【００２４】箱１０が前段階の積み重ね領域１．１に運
搬されるとき、箱１０の運搬が案内手段によって妨害さ
れないように、かつ箱１０の下流にある前段階の積み重
ね３中の個々の品物の案内が支障をきたさないように、
前段階の積み重ね３中の個々の品物を案内する手段
（例、ブラシベルト４）が積み重ねチャネル３から取除
かれる。これはたとえば連続する２対のブラシベルト
４．１および４．２によって実現可能であり、ここで上
流または入口側の対４．１は１つの箱の長さに実質的に
対応する長さを有し、かつ別個に運搬方向に対して垂直
に動かすことができる。このような実施例を図２に示
す。一方図１に示すように、１対のブラシベルトのみを
設け、ブラシベルトの上流端のみを別個に動かすことに
よって、前段階の積み重ねにおける個々の品物を案内す
る手段（４）を積み重ねチャネル１から取除くこともで
きる。

【００２５】品物２を含む箱１０が積み重ねチャネル１
の前段階の積み重ね領域１に位置決めされると、すぐに
箱は積み重ねチャネル１から上方に取除かれ、同時に個
々の品物を案内する手段が移されて、箱１０による品物
の案内は前段階の積み重ね領域１．１の案内手段によっ
てできる限り継続的に引き継がれる。ブラシベルトの別
個の対４．１が箱１０の領域に設けられる場合（図２）
には、少なくとも移行の間はブラシベルトの運搬方向Ｆ
の動きを止めて、箱１０が前段階の積み重ね３の領域か
ら完全に取除かれてから再び動かすことが有利である。

【００２６】前段階の積み重ね３への品物２の一括式補
給には、前述の箱１０または対応するフレームの代わり
に同じ出願人による出願ＥＰ−０７０６９６７（または
ＵＳ−５６０１３９６、Ｆ３９４）に記述された装置を
用いてもよい。この装置は２つのクランプする顎状部を
含み、これで品物の水平方向の積み重ねを横向きに掴ん
でこの発明の装置の前段階の積み重ね領域１．１中に直
接位置決めすることができる。

【００２７】図３はこの発明の装置の好ましい実施例に
おける個別化ステップを例示したものであり、ここに前
段階の積み重ね領域の端部１．１と、個別化用積み重ね
領域１．２と、個別化領域１．３とを示す。積み重ねチ
ャネル１を運搬方向Ｆに平行に切断し、実質的に水平方
向から見ている。積み重ねチャネル１の床１１と個別化
側の端部６にある止め具１２とが示されており、積み重
ねチャネルは少なくともここに示す領域では少し下方に
傾斜している。チャネルの床１１の端部領域はバイブレ
ータ２０であり、その構成部品とともに運搬方向Ｆに振
動（矢印Ｖ）を生じる。バイブレータの表面はチャネル
の床１１の残りに部分に比べて低められており、中間に
段差が形成される。この段差は、空気の流れ（矢印Ｌ）
または実質的に平行な空気の流れの線の形の付加的な運
搬力を導入するために適切な手段である。

【００２８】個別化用積み重ね５から品物２を個別化す
るために、それ自体公知のやり方が用いられる。たとえ
ば、予め定められた領域２２に吸引ノズルを含む、すな
わちロールの表面を排気された内部キャビティと接続す
る開口部を含む、ロール２１が設けられる。ロール２１
は、吸引ノズル２２の効果により個別化用積み重ね５の
一番前の品物が所望のやり方で個別化用積み重ね５から
上に引き出され、たとえば２本のクランプするベルト
（図示せず）の間に導入されて運び去られるように寸法
が定められ、配置され、運転される。一番前の品物が取
り去られるごとに、バイブレータ２０と空気の流れＬと
の効果によって個別化用積み重ね５の品物２が移され、
次の品物を取り去れるようにする。個別化用積み重ね５
中の品物数は非常に少ないため、品物は非常に小さな力
で運搬でき、また品物同士の相対位置が積み重ねを維持
するために十分安定であるよう互いに支持し合うことが
できる。

【００２９】前段階の積み重ねから個別化用積み重ね５
へ品物２は連続的に補給されてもよく、前段階の積み重
ねの運搬手段（例、ブラシベルト）の運転は、ロール２
１の運転と連結される。しかし、前段階の積み重ね３中
の品物の密度は少し変化し得るため、個別化用積み重ね
５中の品物数または個別化用積み重ねの積み重ね高さ
（または長さ）をセンサ手段によってモニタし、前段階
の積み重ね３の運搬手段の運転を制御することによって
個別化用積み重ね５の積み重ね高さを調節することがよ
り有利である。これによって個別化用積み重ね５中の品
物数はその品物の特徴に対応する数に保たれ、個別化用
積み重ね５はあらゆる場合に安定に維持される。

【００３０】図４は、この発明の装置の好ましい実施例
を図３と同様に示した図である。この装置は、図１、図
２および図３とともに前述したこの発明の方法の実施例
を実行するためのものである。これらの図に関連して既
に説明した装置の構成要素については、同じ参照番号で
示す。

【００３１】この装置は積み重ねチャネル１と、チャネ
ルの床１１およびチャネルの側壁３０とを含む。積み重
ねチャネル１は有利には運搬方向Ｆに下向きに傾斜して
おり、またその幅は調節可能である。チャネルの端部領
域６ではバイブレータ２０がチャネルの床を形成し、積
み重ねチャネル１は止め具１２によって閉じられる。

【００３２】積み重ねチャネル１に沿って、以下の領域
が運搬方向に続く。すなわち、補給領域１．０、前段階
の積み重ね領域１．１、個別化用積み重ね領域１．２、
および個別化領域１．３である。補給領域１．０には、
品物を有する箱またはフレーム（図示せず）を運搬方向
Ｆに移動させるためのスライド３１が設けられる。前段
階の積み重ね領域１．１には少なくとも１対のブラシベ
ルト４が設けられ、このブラシベルト４は、積み重ねチ
ャネルの入口側の領域から横向きに取り去ることができ
る（図１および図２参照）。前段階の積み重ね領域１．
１では、チャネルの床１１は運搬ベルトとして設計さ
れ、ブラシベルト４に加えて運搬手段の役割をしてもよ
い。

【００３３】さらに、前段階の積み重ね領域１．１には
箱またはフレームを取除くための手段３３が設けられ
る。これらの除去手段３３はたとえば、降下可能なトラ
バース（横部材）３４と吸引部材３５とを含む。箱を除
去するためには、トラバース３４が積み重ねチャネル１
に位置決めされた箱の上まで低められ、吸引部材３５が
活性化されて、次いで吸引部材によって保持された箱と
ともにトラバース３４が持ち上げられる。

【００３４】個別化用積み重ね領域１．２および個別化
領域１．３は、図３に示し前述したとおりに設計され
る。

【００３５】図４にはまた、この装置を動作させるため
の２つの制御が非常に概略的に示される。これらは制御
ユニット３６を用いる。一方では個別化用積み重ねの積
み重ね高さがセンサ手段（センサ３７）によってモニタ
され、対応するセンサ信号を用いて前段階の積み重ね領
域１．１中の運搬手段が制御され、他方では前段階の積
み重ねの積み重ね高さがセンサ手段（センサ３８）によ
ってモニタされ、センサ信号を用いて前段階の積み重ね
への品物補給、たとえばスライド３１の動きおよび除去
手段３３の動きなどが制御される。

【００３６】図５、図６および図７は、図４に示すこの
発明の装置の実施例を示す断面図である。図４中に対応
する断面（Ｖ−Ｖ、ＶＩ−ＶＩおよびＶＩＩ−ＶＩＩ）
を記す。ここでも同じ装置構成要素は同じ参照番号にて
示す。

【００３７】図５は補給領域１．０の断面を示す。この
断面図は、積み重ねの一方の側４０が開いている箱１０
中の品物を補給するための装置構成要素の好ましい実施
例を示す。この装置構成要素は上昇傾斜路４１、フット
ピース４２、および傾斜路４１と積み重ねチャネル１と
の間に配置された支持表面４３を含む。

【００３８】前段階の積み重ね４３に加えられる箱１０
はその開口部を下側にして支持表面４３上に位置決めさ
れ、この位置から積み重ねチャネル１の上に移されてそ
の中へ低められる。このプロセスを手動で行なう場合に
は、箱１０に横向きの圧力を少し加えて箱１０中に緩や
かに積み重ねられた品物２が箱から落ちないようにして
もよい。

【００３９】支持表面４３から傾斜路４１へさらなる箱
１０を移動させてフットピース４２によって保持しても
よい。このやり方で位置決めされた箱は準備が整ってお
り、支持表面４３を通って積み重ねチャネル１に運ばれ
得る。

【００４０】図６は前段階の積み重ね領域の入口領域に
ある積み重ねチャネル１の断面図を示す。この図には積
み重ねチャネル１と、チャネルの床１１およびチャネル
の壁３０と、ブラシベルト対４と、積み重ねチャネル１
から箱１０を取除くための手段３３とを示す。ここに示
す箱１０はほぼ完全に積み重ねチャネル１から取除かれ
ており、ブラシベルト４は既に移動されている。箱の底
（箱の開口部４０の反対側）に作用する吸引部材３５に
よる箱１０の除去は、箱の側面に力が働いて箱１０の中
の品物２を保持することを防ぐので有利である。

【００４１】図７は個別化用積み重ね領域中の積み重ね
チャネル１の（チャネルの端部６の方を見た）断面図で
ある。品物２′はロール２１によって、個別化用積み重
ね５から上に引き出されるところである。

【００４２】これにより、この発明の装置はこの明細書
の始めに述べたようにサンプル袋を個別化できること
と、毎時数十万袋という個別化速度による個別化にこれ
らを補給できることとが示される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の方法の原理を示す図である。

【図２】この発明の方法の原理を示す図である。

【図３】この発明の方法の原理を示す図である。

【図４】この発明の装置の例示的な実施例を示す、運
搬方向に平行な断面図である。

【図５】図４に従ったこの発明の装置の実施例を示
す、運搬方向に垂直な断面図である。

【図６】図４に従ったこの発明の装置の実施例を示
す、運搬方向に垂直な断面図である。

【図７】図４に従ったこの発明の装置の実施例を示
す、運搬方向に垂直な断面図である。

【符号の説明】

２品物、３前段階の積み重ね、５個別化用積み重
ね。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】平らな品物（２）、特に不規則および／
または変化し得る厚みプロファイルを有する平らな品物
（２）を個別化に供給するための方法であって、品物
（２）は運搬方向（Ｆ）の個別化に供給されると同時
に、変化する積み重ね長さを有する実質的に水平方向の
積み重ね（３／５）に配置されてバッファとなり、この
積み重ねにおいて品物はその一方の端縁または狭い側で
立ち、品物（２）は積み重ね（３／５）の実質的に静止
した面から個別化されて運び去られ、積み重ね（３／
５）の他方の面から積み重ね（３／５）に品物が補給さ
れ、この方法において品物（２）は前段階の積み重ね
（３）に補給され、この前段階の積み重ね（３）中で品
物は一方の端縁で立ちながら個別化に向けて運ばれ、実
質的に個別に横方向に案内され、個別化の前に前段階の
積み重ね（３）は個別化用積み重ね（５）に転換され、
この個別化用積み重ね（５）において品物（２）は積み
重ねとして案内されて個別化に向けて運ばれ、バッファ
のための前段階の積み重ね（５）中の品物（２）の数は
実質的に自由に選択できる程度まで変化可能であり、個
別化用積み重ね（５）中の品物（２）の数は前段階の積
み重ね（３）中の数よりもかなり少なく、その数は狭い
範囲内でほぼ一定に保たれることを特徴とする、方法。
【請求項２】運搬方向（Ｆ）は少し下向きに傾斜する
ことを特徴とする、請求項１に記載の方法。
【請求項３】品物（２）は積み重ねの形態で前段階の
積み重ね（３）に補給されることを特徴とする、請求項
１または２に記載の方法。
【請求項４】各々の積み重ね形態は運搬方向（Ｆ）の
動程によって、個々の品物（２）を横向きに案内する手
段を備えた前段階の積み重ね領域（１．１）に運ばれ、
その横向きの案内手段は動程の間は不活性化され、動程
の後に再び活性化されることを特徴とする、請求項３に
記載の方法。
【請求項５】動程の間、品物（２）の積み重ね形態は
下側が開いた箱（２０）またはフレームの中で支持され
ることを特徴とする、請求項３または４に記載の方法。
【請求項６】運搬方向（Ｆ）での動程の後、箱（１
０）またはフレームは上方に取除かれ、その除去の間に
横方向の案内手段が活性化されることを特徴とする、請
求項５に記載の方法。
【請求項７】各々の積み重ね形態は２つのクランプす
る顎状部の間にクランプされて、個々の品物（２）を横
方向に案内する手段を備えた前段階の積み重ね領域
（１．１）に運ばれることを特徴とする、請求項３に記
載の方法。
【請求項８】個別化用積み重ね（５）の品物は、互い
に寄り掛かり合いながら振動（Ｖ）手段および／または
空気の流れ（Ｌ）手段によって個別化に向けて運ばれる
ことを特徴とする、請求項１または２に記載の方法。
【請求項９】個別化用積み重ね（５）中の品物（２）
の数は、その品物（２）の特徴に依存して調整されるこ
とを特徴とする、請求項８に記載の方法。
【請求項１０】品物（２）は上方に動かされることに
よって個別化用積み重ね（５）から分離されることを特
徴とする、請求項１または２に記載の方法。
【請求項１１】平らな品物（２）、特に不規則および
／または変化し得る厚みプロファイルを有する平らな品
物（２）を個別化に供給するための装置であって、この
装置は品物の実質的に水平方向の積み重ね（３／５）を
案内するための積み重ねチャネル（１）と、積み重ねチ
ャネル（１）中に積み重ねられた品物（２）を積み重ね
チャネル（１）の個別化する側の端部（６）に向かって
運搬方向（Ｆ）に運搬する手段と、積み重ねチャネル
（１）の個別化する側の端部に配置された品物（２）を
個別化する手段と、積み重ねチャネル（１）の反対の端
部領域から積み重ね（３／５）に品物（２）を補給する
手段とを含み、この装置において積み重ねチャネル
（１）は品物を運搬方向（Ｆ）に案内し運搬するために
前段階の積み重ね（３）に積み重ねられた個々の品物
（２）に作用する横方向の案内手段を備えた前段階の積
み重ね領域（１．１）と、前段階の積み重ね領域（１．
１）の下流には個別化用積み重ね（５）を案内し運搬す
るための手段を有する個別化用積み重ね領域（１．２）
とを含み、ここで前段階の積み重ね領域（１．１）の長
さは個別化用積み重ね領域（１．２）の長さよりもかな
り長く、個別化用積み重ね領域中の品物（２）の数を狭
い範囲内でほぼ一定に保つために制御手段が設けられる
ことを特徴とする、装置。
【請求項１２】積み重ねチャネル（１）はその個別化
する側の端部（６）に向かって下向きに傾斜するよう配
置されることを特徴とする、請求項１１に記載の装置。
【請求項１３】前段階の積み重ね（３）に品物（２）
を補給する手段は、前段階の積み重ね領域（１．１）の
上流に配置された積み重ねチャネル（１）の補給領域
（１．０）を含み、この補給領域（１．０）には品物
（２）の積み重ね形態を移動方向（Ｆ）に移すための手
段が設けられることを特徴とする、請求項１１または１
２に記載の装置。
【請求項１４】移すための手段はスライド（３１）で
あることを特徴とする、請求項１３に記載の装置。
【請求項１５】前段階の積み重ね領域（１．１）の入
口領域において、横方向の案内手段が活性化および不活
性化され得ることを特徴とする、請求項１３に記載の装
置。
【請求項１６】横方向の案内手段は、少なくとも部分
的に積み重ねチャネル（１）の領域から取除くことので
きる対になったブラシベルト（４、４．１、４．２）で
あることを特徴とする、請求項１４または１５に記載の
装置。
【請求項１７】前段階の積み重ね領域（１．１）の入
口領域には、積み重ねチャネル（１）から箱（１０）を
取除くための手段（３３）が設けられており、箱（１
０）の中の積み重ねられた形態の品物（２）が補給領域
（１．０）から前段階の積み重ね領域（１．１）に移さ
れてから箱が取除かれることを特徴とする、請求項１４
から１６のいずれかに記載の装置。
【請求項１８】うろこ状にされた形の品物（２）を含
有する箱（１０）を積み重ねチャネル（１）に導入する
ために、補給領域（１．０）に傾斜路（４１）と、フッ
トピース（４２）および支持表面（４３）とが設けられ
ることを特徴とする、請求項１４から１７のいずれかに
記載の装置。
【請求項１９】積み重ねチャネル（１）の個別化用積
み重ね領域（１．２）における運搬手段は、バイブレー
タ（２０）と空気の流れ（Ｌ）とを含むことを特徴とす
る、請求項１０または１１に記載の装置。
【請求項２０】積み重ねチャネル（１）の床（１１）
は、前段階の積み重ね領域（１．１）と個別化用積み重
ね領域（１．２）との境目に段差を含むことを特徴とす
る、請求項１９に記載の装置。
【請求項２１】前段階の積み重ね領域（１．１）への
品物（２）の補給を制御するために制御手段が付加的に
備えられることを特徴とする、請求項１１に記載の装
置。
【請求項２２】制御手段は前段階の積み重ね領域
（１．１）中の積み重ねチャネル（１）の充填レベルを
モニタするためのセンサ手段を含み、前記充填レベルの
モニタに基づいて、うろこ状にされたの形の品物（２）
を補給領域（１．０）から前段階の積み重ね領域（１．
１）へ移すための手段と、前段階の積み重ね領域（１．
１）から箱（１０）またはフレームを取除くための手段
（３３）とを制御するために備えられることを特徴とす
る、請求項１３から１７のいずれかに記載の装置。