JP2001122372A - ディスク類用ホルダとその製造方法 - Google Patents

ディスク類用ホルダとその製造方法

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JP2001122372A
JP2001122372A JP30577899A JP30577899A JP2001122372A JP 2001122372 A JP2001122372 A JP 2001122372A JP 30577899 A JP30577899 A JP 30577899A JP 30577899 A JP30577899 A JP 30577899A JP 2001122372 A JP2001122372 A JP 2001122372A
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disk
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Katsuo Shionoiri
勝雄 塩野入
Setsuyo Ikeda
節代 池田
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KINYOUSHA KK
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KINYOUSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク類の出し入れの操作が簡単で、ディ
スク類の抜け落ちも確実に防止できるディスク類用ホル
ダを提供することが課題であった。 【解決手段】 窪み部130とこの窪み部より高く突出
する小丘部140とからなる波状構造を呈するホルダ1
00で、小丘部140にディスク類10を着脱可能に挟
持するための切り込み部150を設け、窪み部130が
ディスク類10の端部以外と離間することで、上記課題
を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)、DVD等のディスク類を収納ケース内に収
納するためのホルダの構造に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CDを初めとするディスク類
を装着、収納するために、プラスチック製や紙製のホル
ダが数多く提案され、実用化されている。
【0003】例えば図19に示すホルダ200は、プラ
スチック製の嵌合子210で支えることによって、ディ
スク類が底面に接触しないように中空に装着できるタイ
プの例である。この嵌合子210の凸状中央部211
は、多数に分割されて、爪部212が形成されている。
そして、ディスク類の取り付けは、ディスク類の中央に
設けられた貫通穴を、凸状中央部211に嵌め込むこと
で行われる。また、ディスク類の取り外しは、爪部21
2を上方から押し込んで中心方向に傾斜させ、凸状中央
部211を一時的に小径に変形させることで、ディスク
類の貫通穴を外しやすくして行われる。
【0004】また、実公平2−80592号公報には、
3つの連設したシートからなる台紙の第1シートに、偶
数本のスリットを順次長さが短くなるように配列し、隣
接するスリットの間の片を浮かせて、浮かせた片と残余
部との間にディスクを挿入する包装体としてのホルダが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図19に示さ
れる嵌合子の場合には、爪部212を上方から押し込ん
でも、凸状中央部211が十分に変形せず、ディスク類
が取り外し難い場合がある。そのため、片手で上記嵌合
子210からディスク類を外そうとする場合には、例え
ば爪部212を人差し指で強く押しながら、ディスク類
の一端部を親指で引き上げるような動作が必要で、ディ
スク類に歪み変形を加えてしまうという欠点を有する。
【0006】そのため、上述のディスク類の変形をなく
すには、片手で爪部212を力強く押しながら、もう一
方の手でディスク類の両端を持ち上げる動作が必要にな
り、取り出しが煩わしくなるという欠点も有している。
【0007】一方、実公平2−80592号公報に開示
された方法では、ディスク類の記録面がシート材に接触
しているため、ディスク類を出し入れする場合に、記録
面を傷つける恐れがある。
【0008】また、浮かされた片と残余部との間の複数
の隙間に、一方向からディスク類が挿通されるため、隙
間へのディスクの出し入れの作業が、速やかに行い難い
という欠点を有する。
【0009】そのため、出し入れの速やかさを考慮し
て、スリットを長くし、上記隙間が広げると、ディスク
類の両端は保持されていないため、抜け落ちやすくなる
という欠点も有する。
【0010】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、ディスクの出し入れの操作が簡単で、デ
ィスクの記録面を傷つけることもなく、またディスクの
抜け落ちも確実に防止できるディスク類用ホルダを提供
することを課題とする。
【0011】前述の課題を解決するために、本発明にか
かるディスク類用ホルダは、次のような手段を採用す
る。
【0012】即ち、請求項1では、ディスク類を保持す
るホルダであって、このホルダは、窪み部とこの窪み部
よりも高く突出する小丘部とからなる波状構造を呈し、
小丘部にはディスク類の端部を着脱可能に挟持するため
の切り込み部が設けられ、上記窪み部はディスク類の端
部以外の部分と離間することを特徴とする。
【0013】この手段では、ディスク類の端部以外はホ
ルダと接触しないので、ディスク類の記録面をホルダと
対向するように挟持しても、接触によるディスク類の傷
つきが防止される。また、ディスク類は端部で挟持され
るため、抜け落ちることなく安定して保持される。ま
た、ディスク類の着脱は、ディスク類の端部のみを、切
り込み部へ出し入れすることで行われるため、煩わしい
動作が不要となる。
【0014】また、請求項2では、ホルダは、紙材から
曲げ成形されてなることを特徴とする。
【0015】この手段では、紙材を利用することで、廃
棄、消却の際に環境を汚染することがなく、軽量化も図
れる。また、ホルダに印刷や装飾、あるいは形状による
デザイン性を施すことも容易である。また、紙材は適度
な剛性を有しているので、曲げ成形による波状構造の形
成が容易である。
【0016】また、請求項3では、小丘部は、窪み部の
両側に設けられることを特徴とする。
【0017】この手段では、ディスク類は、中央部が窪
み部に対向するようホルダに載置され、両端で小丘部の
切り込み部によって挟持される。
【0018】また、請求項4では、切り込み部は、ディ
スク類の対向する2箇所の端部を保持する位置に設けら
れることを特徴とする。
【0019】この手段では、ディスク類の抜け落ちが、
効率よく確実に防止される。
【0020】また、請求項5では、ホルダは、表紙面と
この表紙面の裏側に配置される裏紙面とを有し、表紙面
が裏紙面に部分的に固着することで、表紙面が波状構造
に形成されることを特徴とする。
【0021】この手段では、表紙面と裏紙面の固着の有
無によって、容易に窪み部と小丘部が形成される。
【0022】また、請求項6では、ホルダは、箱型の収
納ケースに配置されることを特徴とする。
【0023】この手段では、ホルダが箱形の収納ケース
の蓋を開けた内部に配置され、ディスク類が確実に保持
されながら、手軽に携帯される。
【0024】また、請求項7では、ホルダは、ブック型
の収納ケースに配置されることを特徴とする。
【0025】この手段では、ブック型の収納ケースを見
開いた内側に配置され、ディスク類が確実に保持されな
がら、手軽に携帯される。
【0026】また、請求項8では、窪み部とこの窪み部
の両側にて高く突出する小丘部とからなる波状構造を呈
し、小丘部にはディスク類の両端部を着脱可能に挟持す
るため二方に切り込み部が設けられ、上記窪み部はディ
スク類の端部以外の部分と間隙を有して対向する位置に
設けられるホルダであって、一方の切り込み部にディス
ク類の一端部が片寄せられると、他方の切り込み部から
ディスク類の他端部が外れるよう構成されたことを特徴
とする。
【0027】この手段では、ディスク類を一方の切り込
み部側へ僅かに移動させる横方向の力を加えるだけで、
他方の切り込み部からディスクが外れて片持ちとなり、
ディスクに歪みを与えずに、取り出しが容易になされ
る。
【0028】また、請求項9では、窪み部とこの窪み部
の両側にて高く突出する小丘部とからなる波状構造を呈
し、小丘部にはディスク類の両端部を着脱可能に挟持す
るため二方に切り込み部が設けられ、一方の切り込み部
は開閉可能なつまみ形状に切り込まれたつまみ片部を形
成し、このつまみ片部には窪み部側への傾倒を促すくせ
付け加工が施され、上記窪み部はディスク類の端部以外
の部分と離間するホルダであって、つまみ片部を開くこ
とで、つまみ片部に挟持されていたディスク類の一端部
が外れて上方に突出し、ディスク類の取り出しが可能に
なるよう構成されたことを特徴とする。
【0029】この手段では、一方の切り込み部であるつ
まみ片部をつまんで開閉することにより、このつまみ片
部側に挟持されるディスク類の端部が、外れたり挟持さ
れたりする。また、このつまみ片部に施された指向性に
より、つまみ片部は常にディスク類の端部を挟持する方
向に傾倒し、保持力が高められる。
【0030】また、請求項10では、ホルダを、表紙面
と表紙面の両側に隣接する2面の裏紙面で構成し、表紙
面の幅寸法を上記2面の裏紙面の幅寸法の和より長く
し、表紙面の裏側に裏紙面を各々折り返し、裏紙面の端
部を突き合わせて表紙面の裏側に固着して、表紙面に波
状構造を形成することを特徴とする。
【0031】この手段では、表紙面の幅寸法と、裏紙面
の幅寸法の和とが異なるため、裏紙面の端部を突き合せ
るように折り返すと、表紙面と、2面の裏紙面との間が
遊離する。そして、そのまま裏紙面の端部を表紙面の裏
側に固着すると、固着部分が窪み部に、その他の遊離し
た部分が小丘部となって、容易に表紙面への波状構造の
形成がなされる。
【0032】また、請求項11では、ホルダを構成する
紙面の中央付近が浮き上がるよう、ホルダを付設する面
に端部を固着し、上記紙面の中央付近の少なくとも1箇
所を押し下げて固着して、紙面に波状構造を形成するこ
とを特徴とする。
【0033】この手段では、1枚の紙面を部分的に、ホ
ルダを付設する面に固着することによって、固着した部
分が窪み部、それ以外の部分が小丘部となって、容易に
紙面への波状構造の形成がなされる。
【0034】また、請求項12では、ホルダを、リング
状に連続する表紙面と裏紙面で構成し、表紙面の幅寸法
を裏紙面より長くし、表紙面を屈曲させて裏紙面に部分
的に固着して、表紙面に波状構造を形成することを特徴
とする。
【0035】この手段では、幅寸法の違いにより、間隔
が遊離している表紙面と裏紙面を用い、表紙面を部分的
に裏紙面に固着することで、固着部分が窪み部、その他
の遊離した部分が小丘部となって、容易に表紙面への波
状構造の形成がなされる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク類用
ホルダの基本的な実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1は実施の形態(1)を収納ケースに入れた状態
の斜視図、図2は図1のA−A線で切断した断面図、図
3は実施の形態(1)のホルダの展開斜視図、図4と図
5は実施の形態(1)のホルダの組み立てを示す斜視
図、図6と図7は実施の形態(1)でディスク類を取り
出す動作を示す断面図である。
【0037】実施の形態(1)のホルダ100は、ディ
スク類10を着脱自在に保持するもので、表紙面110
の中央付近に窪み部130と、この窪み部130より高
く突出する小丘部140が形成され、波状構造を呈して
いる。そして、小丘部140に設けられた切り込み部1
50に、ディスク類10の端部10a、10bが挟持さ
れるようホルダ100に載置すると、ディスク類10の
端部を除く部分は、窪み部130と離間する。
【0038】ホルダ100は、保形性を有する紙材を曲
げて成形され、窪み部130や小丘部140は、紙材の
適度な剛性により滑らかな丸みを有する波状構造となっ
ている。ホルダ100が紙材で作られることにより、軽
量化とともに、廃棄や消却時に環境に優しいものとな
る。
【0039】また、実施の形態(1)のホルダ100
は、箱型の収納ケース20内に収納されている。この収
納ケース20も、紙材からなるものを選ぶと、ディスク
類以外はすべて紙材で構成することができ、環境に優し
い製品を提供することができる。
【0040】窪み部130は、表紙面110の中央付近
に形成され、また小丘部140は窪み部130を挟む両
側2箇所に形成される。これにより、小丘部140、1
40の頂上付近に形成された切り込み部150、150
にディスク類の端部10a、10bを挟持するように表
紙面にディスク類10を載置すると、自然とディスク類
10の端部以外は窪み部130と離間する。これによ
り、ディスク類10の記録面11が下側にして載置して
も、窪み部130と接触することがない。
【0041】切り込み部150は、小丘部140を形成
するよう曲面をなした紙材を、部分的に切断して設けら
れる。そして、切断された部分の開口を押し広げるよう
に、ディスク類10の端部が差し挟まれ、前記開口のデ
ィスク類10の上方に位置する一端が切り込み上片15
1、下方に位置する他端が切り込み下片152となる。
これら切り込み部150は、ディスク類10の対向する
2箇所の端部を挟持する位置に設けられることで、ディ
スク類10は安定して保持される。また、これら2箇所
の切り込み部150の位置間隔は、ディスク類10の種
類に応じ、その直径に合わせて決められるが、記録面1
1を傷つける心配のない位置に設けられることが望まし
い。
【0042】また、実施の形態(1)の切り込み部15
0は、略々円弧状であって、加えて円弧の両端を僅かず
つ切り開いた形状を呈している。これは、ディスク類1
0の着脱を行いやすくするとともに、ディスク類10の
着脱の繰り返しによって、切り込み部150が破れて劣
化するのを防止する効果も有する。
【0043】上述したような波状構造のホルダ100に
ディスク類10が保持されるため、記録面11をホルダ
100側に向けて挟持しても、表紙面110と接触せ
ず、そのため、傷つきや汚れの付着が防止される。さら
に切り込み部150の部位においても、図2で拡大して
示すように、ディスク類10の端部は、各片の曲線に対
する接線の関係で支持されている。そのため、切り込み
上片151、切り込み下片152のいずれとも面接触し
ないので、記録面11を上下いずれに向けて載置して
も、記録面11に触れる可能性が少ない。
【0044】また、収納ケース20の上箱22等がディ
スク類10に接するほどの近い距離で覆うような場合で
も、切り込み上片151が、ディスク類10の上面より
も高く突出しているので、ディスク類10に接触するこ
とを防止する。
【0045】このホルダ100を、収納ケース20の下
箱21の内壁に当接するよう収納する(固着しても良
い)と、収納ケース20内でがたつくこともなく、また
上箱22を閉じて携帯しても、ディスク類10が脱落し
たりすることがない。
【0046】次に図3を用いて、このホルダ100を展
開した形状について説明する。ホルダ100は、中央に
表紙面110と、その両側辺111a、111bに隣接
して2面の裏紙面120a、120bが配置された1枚
の紙材からなっており、2面の裏紙面を側辺111で裏
側に折り返すことで3つ折りにされる。上記2面の裏紙
面120は同じ形状寸法であり、これらの端部122
a、122b付近には、折り返して表紙面110の裏側
に固着させるための接着面121a、121bが設けら
れている。また、両側辺111a、111bの近傍に
は、あらかじめ切り込み部150が設けられている。そ
して表紙面110は、各裏紙面120の幅寸法Wの和よ
りも僅かに長い、2W+ΔWという幅寸法を有するよう
構成されている。
【0047】上述のように構成されたホルダ100の組
み立てを、図4、5を用いて説明する。図4に示すよう
に裏紙面120a、120bを、側辺111a、111
bで表紙面110の裏側に折り返す。そして、裏紙面1
20の端部122a、122bを突き合わせた状態にす
ると、幅寸法の違いから表紙面110は円弧状となっ
て、裏紙面120とはそぐわずに遊離する。
【0048】次に、図5に示すように裏紙面120の端
部122同士を突き合わせたまま、接着面121を表紙
面110の裏側に固着させると、表紙面110の中央付
近で、側辺112、112間に伸びた窪み部130が、
またその両側に小丘部140、140が形成される。こ
れはホルダ100が紙材からなり、適度な剛性を有して
いるために自然と波状構造が形成される。なお、接着面
121は裏紙面120にではなく、表紙面110の裏側
に設けても良い。
【0049】次に、図6、7を用いて実施の形態(1)
によるディスク類10の取り出し動作について説明す
る。まず、ディスク類10を矢印aに従って横方向に移
動させ、切り込み部150a側に深く差し込むと、図6
に示すように、反対側の切り込み部150b側のディス
ク類10の端部10bの引っかかりが外れる。
【0050】次に、切り込み部150aだけに端部10
aが挟まれたディスク類10は、小丘部140の丸み、
及び紙の弾性力によって、図7に示すように、切り込み
部150b側が矢印bに従って片持ち状態で自然と上方
に突出する。そして、ディスク類10を切り込み部15
0aから抜き取ることで、きわめてに簡単に取り出すこ
とができる。
【0051】また、ホルダ100へのディスク類10の
取り付けは、図6、7に示された動作の逆の手順で行わ
れる。すなわち、一方の切り込み部150aにやや深め
にディスク類の端部10aを差し込み、他方の切り込み
部150bにもディスク類の端部10bを差し込む。そ
して、ディスク類10を矢印aの逆方向に僅かに移動さ
せると、ホルダ100への取り付けが完了する。
【0052】上述したディスク類の取り出しの一連の動
作は、はじめにディスク類10を横方向に移動させるだ
けなので、強い力を加える必要もなく、片手で行うこと
ができる。また、ディスク類10を歪ませるような力が
係らないので、変形の心配もない。
【0053】次に、本発明の実施の形態(2)を図面に
基づいて説明する。実施の形態(2)は, ホルダ100
をブック型の収納ケースに付設したもので、デザイン的
な装飾を施した例を示している。図8は実施の形態
(2)の外観を示す斜視図、図9は実施の形態(2)の
ホルダの展開図、図10は図8のB−B線で切断した断
面図、図11は実施の形態(2)でディスク類を取り出
す動作を示す断面図である。なお、実施の形態(1)と
同様の説明については詳細を省略する。
【0054】ホルダ100は、ブック型の収納ケース3
0を見開いた一方の内紙面31に接着等により固着され
ている。
【0055】また、切り込み部150は、実施の形態
(1)と同様に小丘部140、140を部分的に切断し
て形成されるが、一方の切り込み部150bの形状を変
形させている。切り込み部150bは、切り込み上片1
51に相当する部位が、開閉可能なつまみ形状に切り込
まれており、つまみ片部153を形成している。このつ
まみ片部153には、2箇所にくせ付け加工154が施
されている。ホルダ100の材料は保形性を有する紙材
であり、加えてくせ付け加工が施されていることから、
つまみ片部153を持ち上げて開閉を繰り返しても、常
時窪み部側に傾倒して、ディスク類の端部10bを挟持
するような指向性を有する。
【0056】このつまみ片部153の形状は、開閉を行
う際につまみやすい形状であれば、図に示すような半円
形に限定するものではなく、矩形でも、三角形でも、ま
たデザイン的な形状でも良い。
【0057】つまみ片部153に施されるくせ付け加工
154としては、実施の形態(2)では筋押し加工が用
いられているが、半切り加工や、部分的なミシン目加工
で、また他の加工法でも良い。
【0058】実施の形態(2)のホルダ100の2面の
裏紙面120は、表紙面110の奥行きLより両端が短
い、L−2ΔLの値を有している。そのため、図4、5
に示した実施の形態(1)と同様に3つ折りにすると、
側辺112側から波状構造を見たときに、裏紙面120
の側辺123が奥まって位置する。これにより、表紙面
110で形成される波状構造がより美しく見え、デザイ
ン性を向上させることができる。
【0059】またホルダ100は、紙材からなってるた
め、収納ケースと一体化した印刷や装飾等を施し易いと
いう特長を有している。実施の形態(2)では、装飾3
3の例として音符の絵を描いている。図8に示すよう
に、例えば収納ケースの内紙面32、表紙面110、デ
ィスク類10を一体とした装飾33等を容易に施すこと
ができる。さらに、ホルダ100は、図15に示す従来
例のような嵌合子が存在しないため、表紙面110の全
面をも装飾に使うことができる。
【0060】次に、図11を用いて実施の形態(2)に
よるディスク類10の取り出し動作について説明する。
矢印cに従ってつまみ片部153を上方に開くと、ディ
スク類の端部10bは矢印dのように上方に突出する。
このとき、ディスク類10は端部10aのみが切り込み
部150aに挟持された片持ちの状態となるため、抜き
取ることで簡単に取り出せる。上述の動作は、ワンタッ
チで行えるため、きわめて容易で、かつディスク類自体
に付加をかけない取り出し方がおこなえる。また、実施
の形態(2)を用いたディスク類10の取り付け動作
は、上述の逆の手順で行われる。すなわち、切り込み部
150aにディスク類の端部10aを差し込む。次につ
まみ片部153を開いて、ディスク類の端部10bを差
し込む。つまみ片部153は、常に窪み部130側に傾
倒しているため、この動作だけでディスク類10は挟持
される。
【0061】また、収納ケース30を閉じると、内紙面
32が覆い被さってつまみ片部153を押さえ、つまみ
片部153が窪み部130側に傾倒する力を加わる。こ
れにより、つまみ片部153へのくせ付けが強まるとと
もに、収納ケース30を携帯している時でも、ディスク
類10は安定して保持される。
【0062】切り込み部150の形状としては、実施の
形態(1)(2)に円弧状あるいは、つまみ片部を有す
る形状を示したが、勿論これに限定されることはなく、
様々な形状が可能である。図12から図15には、その
他の切り込み部150の形状の例の一部を示している。
【0063】図12は、円弧状に形成された二方の切り
込み部のうち一方に、つまみ片部153を付加した例で
ある。実施の形態(1)と同様の方法で、ディスク類を
取り出すときに、つまみ片部153を開くことで、より
取り出しを速やかに行うことができるものである。ま
た、図13は直線状に形成された切り込み部であり、図
14は波形状に形成された切り込み部、図15は4箇所
に設けられた円弧状の切り込み部を示しており、いずれ
も速やかにディスク類の着脱が行える。これら図12か
ら図15に示された切り込み部は、いずれも小丘部14
0に設けられ、ディスク類10の端部のみを挟持するも
のでるため、記録面11を傷つける恐れのない位置に設
けられることが望ましい。
【0064】次に、実施の形態(3)として、ホルダ1
00の他の形成方法について説明する。図16は、実施
の形態(3)の断面図を示している。なお、実施に形態
(1)と同じ説明については、詳細を省略する。
【0065】図16は、表紙面110の両端に隣接した
裏紙面120a、120bを、側辺111a、111b
で裏側に折り返し、収納ケース20の底面23に接着面
121において固着した状態を示している。この裏紙面
の端部122a、122bは、実施の形態(1)とは異
なり、突き合わさずに固着されている。そして、表紙面
110の中央付近を、底面23に接着面121において
固着することにより、窪み部130とその両側の小丘部
140が形成される。
【0066】次に、実施の形態(4)として、ホルダ1
00の他の形成方法について説明する。図17は、実施
の形態(4)の断面図を示している。なお、実施に形態
(1)と同じ説明については、詳細を省略する。
【0067】図14は、表紙面110の端部113a、
113bを収納ケース20の底面23に固着した状態を
示している。そして、表紙面110の中央付近を、底面
23に固着することで、窪み部130とその両側の小丘
部140が形成されている。
【0068】次に、実施の形態(5)として、ホルダ1
00の他の形成方法について説明する。図15は、実施
の形態(5)の断面図を示している。なお、実施に形態
(1)と同じ説明については、詳細を省略する。
【0069】図18は、リング状に連続した表紙面11
0と裏紙面120であって、表紙面110の幅寸法が裏
紙面120の幅寸法よりも長くなるよう構成したもので
ある。表紙面110と裏紙面120を側辺111a、b
で折り返しただけの状態では、両者は遊離している。そ
して、表紙面110を屈曲させて、裏紙面120に固着
することで、表紙面110に波状構造を形成する。図1
8では、窪み部130を3箇所、小丘部を4箇所に設け
ており、4箇所の小丘部140のうち、両端側の2箇所
に切り込み部120を設け、中央付近に近い2箇所の小
丘部は、両端側の2箇所よりも少し低くし、ディスク類
10には接触しないようにしている。
【0070】小丘部や窪み部の数は、実施の形態(1)
〜(5)に示した数に限定されるものではなく、デザイ
ン性等も考慮して、任意に選ぶことができることは言う
までもない。また、窪み部を挟んだ小丘部の位置も、図
で示したような左右対称形に限らず、窪み部がディスク
類と離間していれば、非対称形でもよい。さらに、表紙
面や裏紙面の形状も、図に示した矩形に限定されるもの
ではなく、円形や三角形やデザイン的な形状等、その他
の形状でもよい。
【0071】また、上述の実施の形態(1)〜(5)で
は、本発明のホルダ100を、箱型あるいはブック型の
収納ケースに収納した例を示した。しかし、収納ケース
の形態は、これらに限定されるものではなく、従来から
用いられているプラスチック製のケースでも良いことは
言うまでもない。また、本発明のホルダ100を例えば
ダブルジャケット用の収納ケースに2つ配置するよう構
成しても良く、あるいは、保存用の収納ケースに、本発
明のホルダ100を多数配置して、多数のディスク類を
同時に収納できるよう構成しても良い。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、波状構
造を呈するホルダにディスク類を載置し、ディスク類の
端部のみを挟持し、ディスク類の端部以外がホルダとは
接触しないようにすることを特徴とするものである。こ
れにより、ディスク類の記録面を傷つける心配なく安定
して保持でき、着脱もきわめて容易に行えるディスク類
用ホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)を収納ケースに入れ
た状態の斜視図である。
【図2】図1のA−A線で切断した断面図である。
【図3】本発明の実施の形態(1)の台紙の展開斜視図
である。
【図4】本発明の実施の形態(1)の台紙の組み立てを
示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態(1)の台紙の組み立てを
示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態(1)でディスクを取り出
す動作を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態(1)でディスクを取り出
す動作を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態(2)のホルダをブック型
の収納ケースに付設した状態の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態(2)のホルダの展開図で
ある。
【図10】図8のB−B線で切断した断面図である。
【図11】実施の形態(2)でディスク類を取り出す動
作を示す断面図である。
【図12】切り込み部の他の形状の例を示す斜視図であ
る。
【図13】切り込み部の他の形状の例を示す斜視図であ
る。
【図14】切り込み部の他の形状の例を示す斜視図であ
る。
【図15】切り込み部の他の形状の例を示す斜視図であ
る。
【図16】本発明の実施の形態(3)のホルダの断面図
である。
【図17】本発明の実施の形態(4)のホルダの断面図
である。
【図18】本発明の実施の形態(5)のホルダの断面図
である。
【図19】従来のディスク類用ホルダを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ディスク類 11 記録面 12 貫通穴 20、30 収納ケース 21 下箱 22 上箱 23 底面 31、32 内紙面 33 装飾 100 ホルダ 110 表紙面 111、112 側辺 113 端部 120 裏紙面 121 接着面 122 端部 123 側辺 130 窪み部 140 小丘部 150 切り込み部 151 切り込み上片 152 切り込み下片 153 つまみ片部 154 くせ付け加工 200 従来のホルダ 210 嵌合子 211 凸状中央部 212 爪部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク類を保持するホルダであって、
    このホルダは、窪み部とこの窪み部よりも高く突出する
    小丘部とからなる波状構造を呈し、小丘部にはディスク
    類の端部を着脱可能に挟持するための切り込み部が設け
    られ、上記窪み部はディスク類の端部以外の部分と離間
    することを特徴とするディスク類用ホルダ。
  2. 【請求項2】 ホルダは、紙材から曲げ成形されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク類用ホルダ。
  3. 【請求項3】 小丘部は、窪み部の両側に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のディスク類用ホ
    ルダ。
  4. 【請求項4】 切り込み部は、ディスク類の対向する2
    箇所の端部を挟持する位置に設けられることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のディスク類用ホル
    ダ。
  5. 【請求項5】 ホルダは、表紙面とこの表紙面の裏側に
    配置される裏紙面とを有し、表紙面が裏紙面に部分的に
    固着することで、表紙面が波状構造に形成されることを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のディスク
    類用ホルダ。
  6. 【請求項6】 ホルダは、箱型の収納ケースの中に配置
    されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載のディスク類用ホルダ。
  7. 【請求項7】 ホルダは、ブック型の収納ケースの中に
    配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載のディスク類用ホルダ。
  8. 【請求項8】 窪み部とこの窪み部の両側にて高く突出
    する小丘部とからなる波状構造を呈し、小丘部にはディ
    スク類の両端部を着脱可能に挟持するため二方に切り込
    み部が設けられ、上記窪み部はディスク類の端部以外の
    部分と離間するホルダであって、一方の切り込み部にデ
    ィスク類の一端部が片寄せられると、他方の切り込み部
    からディスク類の他端部が外れ、ディスク類の取り出し
    が可能になるようよう構成されたことを特徴とするディ
    スク類用ホルダ。
  9. 【請求項9】 窪み部とこの窪み部の両側にて高く突出
    する小丘部とからなる波状構造を呈し、小丘部にはディ
    スク類の両端部を着脱可能に挟持するため二方に切り込
    み部が設けられ、一方の切り込み部は開閉可能なつまみ
    形状に切り込まれたつまみ片部を形成し、このつまみ片
    部には窪み部側への傾倒を促すくせ付け加工が施され、
    上記窪み部はディスク類の端部以外の部分と離間するホ
    ルダであって、つまみ片部を開くことで、つまみ片部に
    挟持されていたディスク類の一端部が外れて上方に突出
    し、ディスク類の取り出しが可能になるよう構成された
    ことを特徴とするディスク類用ホルダ。
  10. 【請求項10】 ホルダを、表紙面と表紙面の両側に隣
    接する2面の裏紙面で構成し、表紙面の幅寸法を上記2
    面の裏紙面の幅寸法の和より長くし、表紙面の裏側に裏
    紙面を各々折り返し、裏紙面の端部を突き合わせて表紙
    面の裏側に固着して、表紙面に波状構造を形成すること
    を特徴とするディスク類用ホルダの製造方法。
  11. 【請求項11】 ホルダを構成する紙面の中央付近が浮
    き上がるように、ホルダを付設する面に端部を固着し、
    上記紙面の中央付近の少なくとも1箇所を押し下げて固
    着して、紙面に波状構造を形成することを特徴とするデ
    ィスク類用ホルダの製造方法。
  12. 【請求項12】 ホルダを、リング状に連続する表紙面
    と裏紙面で構成し、表紙面の幅寸法を裏紙面より長く
    し、表紙面を屈曲させて裏紙面に部分的に固着して、表
    紙面に波状構造を形成することを特徴とするディスク類
    用ホルダの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008506596A (ja) * 2004-07-15 2008-03-06 エムアイピー パッケイジング−モーラージ アンデゥストリエ デュ パーセーニュ デジタル記録媒体用ディスク状パッケージ
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