JP2001122227A - 容器の密封不良検査方法および容器の密封不良検査装置 - Google Patents

容器の密封不良検査方法および容器の密封不良検査装置

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JP2001122227A
JP2001122227A JP30229199A JP30229199A JP2001122227A JP 2001122227 A JP2001122227 A JP 2001122227A JP 30229199 A JP30229199 A JP 30229199A JP 30229199 A JP30229199 A JP 30229199A JP 2001122227 A JP2001122227 A JP 2001122227A
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amount
pressure
sealing
comb teeth
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JP30229199A
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Ryoichi Hamada
良一 濱田
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NIKKA KENSA KIKAI KK
Original Assignee
NIKKA KENSA KIKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の初期歪みによる影響を受けずにピンホ
ールの検査ができる容器の密封不良検査方法および装置
を提供する。 【解決手段】 多層積層フィルム26を貼り合わせ、こ
の貼り合わせ面よりストロー28を突出させた容器12
を膨張の程度を規制する隙間50を有した容器保持部1
6に挿入し、前記ストロー28を介して容器12への加
圧と前記容器の内圧の解放とを行う。そして前記作業が
終了した後に、容器12への加圧を行い時間経過に対す
る減圧量によって容器12のピンホールの有無を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の密封不良検
査方法および容器の密封不良検査装置に係り、特にフィ
ルムを貼り合わせ当該フィルムの貼り合わせ面よりスト
ローを突出させ内部に飲食物が封入される容器のピンホ
ール検出に有効な容器の密封不良検査方法および容器の
密封不良検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】密封容器を使用する場合、当然ながらそ
の容器の密封性が保持されることを要求される。従来、
それらを検査するのに様々な方法が用いられてきた。例
えば、容器開口部より圧縮空気を入れ、容器を膨らませ
た状態で蓋をして、水中に1分間程度浸し約700ニュ
ートンの力を容器に加え、気泡が生じるか否かを目視で
確認して行う方法が行われている。あるいは容器の開口
部より圧縮空気を導入し、容器内圧をあらかじめ設定し
た圧力に昇圧させた後、圧縮空気の導入を停止し開口部
を封止した状態で容器内圧の変化を測定して変化が大な
る時は密封不良有りと判定する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した検査方
法においては下記に示すような問題点があった。すなわ
ち容器を水中に浸し気泡の発生を確認する方法では、容
器自体を損傷し、かつ検査に相当な時間を要するため抜
き取り検査としてしかできないという問題点があった。
また容器の開口部より圧縮空気を導入させ容器内圧の変
化を測定する方法では、新規の容器(特にフィルムを貼
り合わせた容器)において、初期歪みや、貼合部などに
不完全な部分が存在することが有り、密封不良が存在し
ない場合でも内圧の変化が見られるため、検査の信頼性
を上げるには相当の時間が経過した後の変化量を調べる
必要がある。更にPETボトルのような容器では問題は
無いが、フィルム貼り合わせ容器では加圧によって容器
自体が変形してしまい、やはり抜き取り検査としてしか
採用できないものであった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目し、フ
ィルムを貼り合わせた容器にも対応でき、容器の初期歪
みによる影響を受けずにピンホールの検査を全数に適用
することができる容器の密封不良検査方法および容器の
密封不良検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピンホール検
査を実施する前段階で容器の初期歪みを除去すればよい
という知見に基づいてなされたものである。すなわち本
発明に係る容器の密封不良検査方法は、容器への加圧と
前記容器の内圧の解放とを行った後に、前記容器への加
圧を行い時間経過に対する減圧量によって密封不良検査
をなすこととした。
【0006】あるいはフィルムを貼り合わせた容器を膨
張の程度を規制する隙間を有した容器保持部に挿入し、
前記容器への加圧と前記容器の内圧の解放とを行った後
に、前記容器への加圧を行い時間経過に対する減圧量に
よって密封不良検査をなすようにしてもよい。そして走
行経路に沿って移動可能とする複数の容器を、前記走行
経路に沿って複数配置された前記容器保持部の間隔に保
持させるとともに、これら容器を前記容器保持部の隙間
に挿入し密封不良検査をなすようにすることが好まし
い。
【0007】また具体的には、フィルムを貼り合わせ当
該フィルムの貼り合わせ面よりストローを突出させた容
器(スタンディングパウチなどと呼称されている)を膨
張の程度を規制する隙間を有した容器保持部に挿入し、
前記ストローを介して前記容器への加圧と前記容器の内
圧の解放とを行った後に、前記容器への加圧を行い時間
経過に対する減圧量によって密封不良検査をなすことと
した。
【0008】そして本発明に係る容器の密封不良検査装
置は、容器への加圧と内圧の解放をなす加減圧手段と、
時間経過に対する前記容器内の減圧量を測定する測定手
段と、前記減圧量により密封不良の判別をなす判別手段
と、これら手段に接続され前記容器への加圧と前記容器
の内圧の解放とを行わせた後に前記容器への加圧を行わ
せ前記容器の減圧量の測定と測定された当該減圧量によ
り密封不良の判別を行わせる制御手段とを有してなるよ
う構成した。
【0009】またフィルムを貼り合わせた容器への加圧
と内圧の解放をなす加減圧手段と、前記容器を取り込み
可能とする隙間を有した容器保持部と、この容器保持部
の前記隙間に前記容器を挿入可能にする容器導入手段
と、時間経過に対する前記容器内の減圧量を測定する測
定手段と、前記減圧量により密封不良の判別をなす判別
手段とを有してなるよう構成した。
【0010】さらに走行経路に沿って移動される複数の
フィルムを貼り合わせた容器をあらかじめ設定した間隔
に分離させる間隔保持具と、前記容器のあらかじめ設定
した間隔に応じて配置され前記容器を取り込み可能とす
る隙間を有した容器保持部と、これら容器への加圧と内
圧の解放をなす加減圧手段と、前記減圧量により個々の
前記容器の密封不良の判別をなす判別手段とを有するよ
う構成した。ここで前記間隔保持具は、前記容器のあら
かじめ設定した間隔に相当する幅を有したくし歯を複数
有し前記容器を前記くし歯の間に取り込み可能な形態か
らなり、これら前記くし歯の先端にテーパを設け、基準
位置に設定されたくし歯を最長とし、次段のくし歯の先
端が前段のくし歯のテーパ端部の長さに達するよう次段
のくし歯の全長を設定し、前段のくし歯によって移動し
た前記容器の間に前記くし歯の先端が一致するよう前記
テーパの位置を設定したり、あるいは前記容器はフィル
ムを貼り合わせ当該フィルムの貼り合わせ面よりストロ
ーを突出させた形態からなり、前記間隔保持具は前記容
器のあらかじめ設定した間隔に相当する幅を有したくし
歯を複数有し前記ストローを前記くし歯の間に取り込み
可能な形態からなり、これら前記くし歯の先端にテーパ
を設け、基準位置に設定されたくし歯を最長とし、次段
のくし歯の先端が前段のくし歯のテーパ端部の長さに達
するよう次段のくし歯の全長を設定し、前段のくし歯に
よって移動した前記容器の間に前記くし歯の先端が一致
するよう前記テーパの位置を設定するようにしてよい。
また前記間隔保持具の両側に前記容器の移動量の限定を
なすガイドを設けることが好ましい。
【0011】ところで請求項8に示す間隔保持具におい
ては、容器の密封不良検査装置に用いるだけでなく単独
で用いても特有の作用効果を主張することが可能であ
る。すなわち間隔保持具は、複数の物品の間隔をあらか
じめ設定された間隔に瞬時に(1回の動作で)設定する
ことが可能である。すなわち複数の物品の側方から間隔
保持具を挿入すれば、くし歯の先端に形成されたテーパ
にて物品を任意の間隔に押し広げることができ、前段の
くし歯により押し広げられた物品は、次段のくし歯によ
って任意の個数ずつ分断され、これを繰り返すことで複
数の物品をくし歯の間に導き任意の間隔に押し広げるこ
とができるのである。
【0012】
【作用】上記構成によれば、容器への加圧と前記容器の
内圧の解放とを行うことで、容器の初期歪みが除去され
る。そしてその後に容器への加圧を行い時間経過に対す
る減圧量によって密封不良検査をなせば、初期歪みによ
る影響を受けることなく正確なピンホール検査を行うこ
とが可能になる。
【0013】ところで容器をフィルムを貼り合わせた形
態とし、この容器を容器保持部の隙間に挿入させ加圧を
なすと容器を構成するフィルム面は、隙間を形成する容
器保持部に密着し、容器の貼り合わせ部分は隙間内で解
放された状態になる。このため容器の膨張が隙間によっ
て規制され、前記容器は必要以上に膨張することが防
げ、内圧を解放した後、容器の表面にしわが発生するの
を防止することができる。またしわの発生を抑えつつも
容器の貼り合わせ部分は隙間内で解放された状態にある
ので、貼り合わせ部分の量を変化を初回の圧縮空気の導
入で除去することができる。
【0014】また走行経路に沿って複数の容器保持部を
設けておき、これら容器保持部にバッチ式に容器を挿入
させ、検査を行えば一品ずつ検査する方法に比べ、検査
時間の短縮を行うことができる。
【0015】ところで複数の容器保持部に容器を挿入さ
せる際に、間隔保持具を用いるようにしているが、当該
間隔保持具を用いることで容器の位置が固定され容器を
確実に容器保持部の隙間に挿入させることが可能にな
る。
【0016】なお間隔保持具を複数の容器に接近させて
いくと、山形形状からなる先端のくし歯、すなわち容器
の振り分け基準となる先端のくし歯が容器側に最初に接
触する。そして振り分け基準となる先端のくし歯が容器
側に最初に進入すると、複数の容器は2つに分割され、
次いで振り分けられた容器は2段目以降のくし歯によっ
て1つずつ順にくし歯の間に入り込んでいく(収まって
いく)。ここでくし歯の幅は、あらかじめ設定された任
意の間隔に設定されているので間隔保持具を送り出し、
くし歯の間に容器を収めることで前記容器を任意の間隔
に保持させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る容器の密封不
良検査方法および容器の密封不良検査装置に好適な具体
的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1
は、本実施の形態に係る容器の密封不良検査装置の構造
を示す正面図および側面図である(同図(2)は同図
(1)に対し配管等を省略した形態となっている)。同
図に示すように本実施の形態に係る容器の密封不良検査
装置10(以下、密封不良検査装置10と称す)は、検
査対象となる容器12への加圧および当該加圧によって
上昇した容器12内部の圧力(いわゆる内圧)の解放を
なす加減圧手段14と、前記容器12を取り込み可能と
する隙間を有した容器保持部16と、当該容器保持部1
6の隙間に容器12を挿入可能にする容器導入手段18
と、一定時間経過後における容器12内の減圧量を測定
する測定手段20と、計測された減圧量により密封不良
の判別をなす判別手段22と、これら手段に接続され各
手段への動作指令をなす制御手段24とを主構成として
いる。
【0018】なお本実施の形態にて説明される容器12
は、アルミ箔と樹脂フィルムとを重ね合わせた多層積層
フィルム26を貼り合わせた小袋状の形態となってお
り、その貼り合わせ面からはストロー28が突出してい
る。そして前記容器12に飲料水等が充填されている際
には、当該ストロー28から吸い出しを行うことで容器
12内部の飲料水が飲めるようになっている。なおスト
ロー28の外周側には、嵌合用溝78と嵌合用溝80と
が上下に形成されている(図8を参照)。そしてこれら
嵌合用溝の外周は矩形状に形成されており、この嵌合用
溝を挟み込むだけの幅を有した差し込み部材を前記嵌合
用溝に嵌合させることで(差し込むことで)容器12の
方向性を持たせて保持できるようにしている。
【0019】密封不良検査装置10を構成する加減圧手
段14は、圧縮空気を作り出すコンプレッサ30と、当
該コンプレッサ30から引き出された第1配管32と、
当該第1配管32途中のコンプレッサ30寄りに設けら
れ当該コンプレッサ30にて設定された圧力の調整作用
をなす圧力調整手段33と、前記第1配管32の先端に
取り付けられストロー28を介して容器12への圧縮空
気の導入をなすノズル34と、前記第1配管32の途中
に配置され容器12への圧縮空気の導入と解放とをなす
第1切換電磁弁36とで構成されている。
【0020】ところで前述したノズル34は、図示しな
いシリンダ装置に取り付けられており、コンプレッサ3
0から引き出された第2配管38と、当該第2配管38
の途中に配置された第2切換電磁弁40とが接続されて
いる。これにより第2切換電磁弁40を稼働させること
でシリンダ装置を伸縮させし、ノズル34をストロー2
8の先端に接離可能にしている。なおノズル34の上方
には容器12を密封不良検査装置10に装着させるため
の、装着用金具44が取り付けられている。当該装着用
金具44は、その中央部に切欠き46を有した形態とな
っており、当該切欠き46にストロー28をはめ込むこ
とで装着用金具44に容器12を取付可能にしている。
【0021】ここで第1配管32において、第1切換電
磁弁36の先端側(すなわちノズル34側)には、測定
手段20となる圧力センサ42が設けられている。当該
圧力センサ42は、第1配管32内の圧力の変化を電気
的信号の変化として捉え、この変化を外部に出力させる
ものである。そして前記圧力センサ42から引き出され
た圧力信号線43は、制御手段24の内部に設けられた
判別手段22に接続され、当該判別手段22にてあらか
じめ設定された減圧量と、圧力センサ42からの値との
比較を行い、当該減圧量に対して許容範囲内であるか範
囲外であるかの判定ができるようになっている。
【0022】ところで容器12の上方には、容器保持部
16が設けられている。当該容器保持部16は、一対の
薄板48からなり、この薄板48同士を隙間50が形成
されるよう配置した形態となっている。なお容器保持部
16においては、容器12の導入側の隙間50の間隔を
大きくとり、前記容器保持部16に容易に容器12を取
り込めるようにしている。そして一方の薄板48の背面
にはL字状金具52が取り付けられ、当該L字状金具5
2を介して、容器導入手段18となる昇降用シリンダ5
4が取り付けられている。当該昇降用シリンダ54は、
コンプレッサ30から引き出される第3配管56に接続
されており、当該第3配管56の途中に配置された第3
切換電磁弁の稼働によって昇降用シリンダ54がを動作
させ、容器保持部16の昇降を可能にしている。
【0023】ここで第1切換電磁弁36、第2切換電磁
弁40、第3切換電磁弁58から引き出される第1信号
線60、第2信号線62、第3信号線64は、圧力信号
線43と同様に制御手段24に接続されており、当該制
御手段24からの指令は各信号線を通して伝達され、個
々の電磁弁の動作を行えるようにしている。
【0024】このように構成された密封不良検査装置1
0を用いて容器12のピンホールの有無を検査する手順
を説明する。まずストロー28の外周に形成された嵌合
用溝80に、装着用金具44の切欠き46を凹凸嵌合さ
せるよう差し込む。なお切欠き46は嵌合用溝80を挟
み込むだけの幅を有しているので、当該切欠き46がア
ンカ面となり、前記切欠き46と凹凸嵌合がなされた容
器12は自転が防止される。なお本実施の形態において
は、容器12の装着方向に合わせて容器保持部16の向
きが設定されており、これによって隙間50に容器12
が確実に挿入されるようになっている。
【0025】このように容器12を本装置10に装着さ
せた後は、制御装置24を稼働させる。当該制御装置2
4は、まず第3切換電磁弁58を開かせコンプレッサ3
0より圧縮空気を昇降用シリンダ54に導入させ、当該
昇降用シリンダ54のロッドを引き込ませる。そしてこ
の昇降用シリンダ54の引き込み動作により、容器保持
部16が下降し、当該容器保持部16の隙間50内に容
器12が収納される。そして容器12は容器保持部16
に収納された後は、第2切換電磁弁40を開かせコンプ
レッサ30より圧縮空気を図示しないシリンダ装置に導
入させ、ノズル34をストロー28の先端に接触させ
る。次いでシリンダ装置を伸張させた後は、第1切換電
磁弁36を開かせ、圧縮空気をノズル34を介して容器
12内に導入させる。
【0026】図2は、容器保持部16に収められた容器
12に圧縮空気を導入させた状態を示す正面図および側
面図である。容器12のストロー28から圧縮空気が導
入されると、当該容器12は圧縮空気の導入量に応じて
膨張しようとする。しかし同図に示すように、容器12
は、一対の薄板48で形成される隙間50に収められて
いるので、多層積層フィルム26が露出する容器12の
表面は、ある程度膨張すると薄板48に密着し膨張が抑
制される。このため本装置10の検査前後における容器
12の形態変化を抑えることができ、納品時の外観不良
等の障害を防止することができる(本装置10における
ピンホール有無の検査後、容器12には飲料水等が充填
され一般に販売されるので外観不良は重大な問題であ
る)。
【0027】ところで容器12における外周部分、すな
わち多層積層フィルム26の貼り合わせ部分(図中、ハ
ッチング部)については、薄板48に密着することなく
解放状態にあるので圧縮空気の導入により、十分な膨張
がなされる。このため初回の圧縮空気の導入により貼り
合わせ部を十分に開かせることができ(容器12の初期
歪みを除去することができ)、2回目以降に圧縮空気を
導入させた場合、容器12内の容積が増大するのを防止
することができる。
【0028】このように容器12に圧縮空気を初めて導
入させ、容器12の初期歪みを除去した後は、第1切換
電磁弁36を稼働し、容器12側の内圧を大気解放させ
容器12内の圧力を大気圧にする。そして容器12内を
大気圧にした後に制御手段24は、再び第1切換電磁弁
36を稼働させ、容器12内に圧縮空気を導入させる。
ここで容器12の内部があらかじめ設定した圧力(圧力
調整手段33によって設定された、コンプレッサ30と
は別個の圧力)に達すると制御手段24は、圧力センサ
42からの値をもとに判別手段22によって容器12に
おけるピンホール有無の判定を行う。
【0029】図3は、時間経過に対する圧力センサ42
の値を示したグラフである。同図(1)は、ピンホール
の無い容器12の圧力変動を示したものであり、同図
(2)はピンホールが有る容器12の圧力変動を示した
ものである。
【0030】同図(1)において、容器12に最初に圧
縮空気を導入させると第1表示線66に示すように、初
期歪みの影響により容器12の内容積が増大し時間と共
に内圧が低下するが、一定の時間が経過すると減圧量は
少なくなり、容器12の初期歪みが除去されたことがわ
かる。そして容器12の内圧を大気解放した後、再び容
器12に圧縮空気を導入させ一定時間が経過した後、時
間経過に対する減圧量の測定を行う。このときの時間経
過に対する減圧量の状態を第2表示線68に示す。判別
手段22は、同図(1)においてt1からt2に至るまで
の間の減衰量p 1とあらかじめ判別手段22において設
定された減圧量pとについて比較を行い以下の関係式が
成り立てば、容器12は、ピンホール等が存在しない良
品であると判別する。すなわち
【数1】 が成り立てば、容器12は、ピンホール等が存在しない
良品であると判別する。
【0031】一方、同図(2)に示すように容器12に
ピンホール(あるいは貼り合わせ不良)が存在する場合
はその部分から空気が漏れるので、最初に容器12に圧
縮空気を導入した場合でも良品に比べ第3表示線70に
示すように時間経過に対する減圧量の値が大きくなる。
また容器12の内圧を大気解放した後、再び容器12に
圧縮空気を導入させた場合においても第4表示線72に
示すように時間経過に対する減圧量p2の値が大きくな
る。このような場合は減衰量p2とあらかじめ判別手段
22において設定された減圧量pとについて比較を行い
以下の関係式が成り立てば、容器12は、ピンホール等
が存在する不良品であると判別する。すなわち
【数2】 が成り立てば、容器12は、ピンホール等が存在する不
良品であると判別する。
【0032】以上説明したように、容器12の初期歪み
を減圧量測定の前段階で除去しておけば、ピンホール検
査時において、初期歪みの影響を受けることなく正確に
且つ早く判定をすることが可能になる。
【0033】ところで同検査は、容器12の全数に対し
て行われるので、より一層の効率化が求められる。この
ため容器12に対する同検査をバッチ式にして行うこと
が考えられる。
【0034】図4は、容器12を等間隔に配置させその
位置を保持させるための間隔保持具である。同図に示す
ように、間隔保持具74は薄板に複数のくし歯76を山
形状に形成した形態となっており、個々のくし歯76の
先端にはテーパが形成されており容器12間の押し広げ
を行えるようにしている。そして隣り合うくし歯76と
の位置関係は下記の様に示される。
【0035】まず個々のくし歯76間寸法(図中A寸
法)は、容器12のストロー28が挿入できるだけの寸
法に設定されている。なおストロー28においては、そ
の中腹部に2つの嵌合用溝78、80が形成されてお
り、上側の嵌合用溝78にくし歯76を嵌合させること
で、ストロー28をくし歯76の間に取り込み可能にし
ている(下側の嵌合用溝80の使用用途については図8
を参照)。
【0036】また同図に示すように容器12の振り分け
基準となるくし歯76Aが最長に設定され、隣り合うく
し歯76から順に短くなっていくが、その寸法は同図の
寸法Bに示すように前段のくし歯76のテーパ終端位置
と、次段のくし歯76の先端が等しくなるように次段の
くし歯76の長さが設定されている。さらに同図の寸法
Cに示すように前段のくし歯76によって振り分けられ
たストロー28の間に先端が位置するようにくし歯76
の先端位置が決定される。このようにくし歯76の位置
関係を設定することで、間隔保持具74を整列された容
器12に押し込むだけで、任意の間隔に容器12を移動
させ、その場所で保持させることができる。なお間隔保
持具74の両端にはガイド82が設けられ、対象となる
容器12の移動幅を規制するようにしている。このため
間隔保持具74の押出しによって何らかの拍子で容器1
2が間隔保持具74の範囲外に移動するのを防止するこ
とができる。なお容器12の移動規制の観点から前記ガ
イド82の長さは、振り分け基準となるくし歯76Aの
長さに相当する位に設定されることが望ましい。
【0037】図5は、図4に示す間隔保持具74の応用
例を示す説明図である。なお同図は図4の応用例である
ため同一の番号を付与して説明を行うものとする。同図
に示すように、振り分け基準となるくし歯76Aは図4
に示すように中央である必要はなく、図5に示すように
左側(あるいは任意の位置)であってもよい。この場合
には、左側に位置する振り分け基準となるくし歯76A
を最長とし、隣接するくし歯との位置関係を図4におけ
る寸法A、寸法B、寸法Cと同様に適用させればよい。
【0038】このように構成された間隔保持具74を用
いて容器12を一定間隔に開かせ保持する手順を説明す
る。図6および図7は、間隔保持具74を用いて容器1
2を一定間隔に開かせ保持する手順を示す動作説明図で
ある。まず図6(1)に示すように走行経路84に沿っ
て整列された容器12(図中では8個)の側方に間隔保
持具74を設置する。そして同図(2)に示すように容
器12に対して間隔保持具74を押し付けていくと、振
り分け基準となるくし歯76Aにより8個の容器は4個
ずつに分断される。そして分断された容器12は、振り
分け基準となるくし歯76Aのテーパにより振り分けが
終了すると次段のくし歯76によって一個ずつ分断がな
される。なおこの分断は、次段のくし歯76の先端が容
器12の間に一致するので容易に且つ確実に行われる。
【0039】そして間隔保持具74を押し進めていくと
2段目以降のくし歯76により次々と容器12の分断が
なされ当該容器12はくし歯76の間に収納されこの状
態で保持される。この状態を同図(2)〜同図(3)お
よび図7(1)〜図7(4)に示す。このように複数の
くし歯76を有した間隔保持具74を用いれば容器12
の分断が容易且つ確実に行われる。
【0040】図8は、案内レール86に装着された容器
12の状態を示す斜視図であり、図9は、間隔保持具7
4を用いて容器12の密封不良検査をバッチ式で行う場
合の状態を示す説明図である。これらの図に示すように
走行経路となる案内レール86が設けられ、当該案内レ
ール86に容器12におけるストロー28の下側の嵌合
用溝80を嵌合させることで、案内レール86に沿って
容器12を移動可能にしている。
【0041】このように案内レール86に沿って移動可
能とする容器12に対し、案内レール86の側方から間
隔保持具74を差し込めば、当該間隔保持具74にて設
定された任意の間隔にて容器12を保持させることが可
能である。そして図9に示すようにこの間隔に合わせ
て、密封不良検査装置10を複数設ければ、同時に本検
査を行うことが可能となり、検査効率の向上を図ること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、容
器への加圧と前記容器の内圧の解放とを行った後に、前
記容器への加圧を行い時間経過に対する減圧量によって
密封不良検査をなしたことから、容器の初期歪みに影響
されることなく正確な容器の密封不良検査を行うことが
できる。
【0043】そしてフィルムを貼り合わせた容器を膨張
の程度を規制する隙間を有した容器保持部に挿入し、前
記容器への加圧と前記容器の内圧の解放とを行った後
に、前記容器への加圧を行い時間経過に対する減圧量に
よって密封不良検査をなすことで上記効果に加え、フィ
ルムを貼り合わせた容器の膨張により発生するしわを無
くすることができる。また間隔保持具を用いれば複数の
容器の検査を同時に行うことができるので、検査効率の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る容器の密封不良検査装置の
構造を示す正面図および側面図である。
【図2】容器保持部16に収められた容器12に圧縮空
気を導入させた状態を示す正面図および側面図である。
【図3】時間経過に対する圧力センサ42の値を示した
グラフである。
【図4】容器12を等間隔に配置させその位置を保持さ
せるための間隔保持具である。
【図5】図4に示す間隔保持具74の応用例を示す説明
図である。
【図6】間隔保持具74を用いて容器12を一定間隔に
開かせ保持する手順を示す動作説明図である。
【図7】間隔保持具74を用いて容器12を一定間隔に
開かせ保持する手順を示す動作説明図である。
【図8】案内レール86に装着された容器12の状態を
示す斜視図である。
【図9】間隔保持具74を用いて容器12の密封不良検
査をバッチ式で行う場合の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 容器の密封不良検査装置 12 容器 14 加減圧手段 16 容器保持部 18 容器導入手段 20 測定手段 22 判別手段 24 制御手段 26 多層積層フィルム 28 ストロー 30 コンプレッサ 32 第1配管 33 圧力調整手段 34 ノズル 36 第1切換電磁弁 38 第2配管 40 第2切換電磁弁 42 圧力センサ 44 装着用金具 46 切欠き 48 薄板 50 隙間 52 L字状金具 54 昇降用シリンダ 56 第3配管 58 第3切換電磁弁 60 第1信号線 62 第2信号線 64 第3信号線 66 第1表示線 68 第2表示線 70 第3表示線 72 第4表示線 74 間隔保持具 76 くし歯 78 嵌合用溝 80 嵌合用溝 82 ガイド 84 走行経路 86 案内レール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器への加圧と前記容器の内圧の解放と
    を行った後に、前記容器への加圧を行い時間経過に対す
    る減圧量によって密封不良検査をなすことを特徴とする
    容器の密封不良検査方法。
  2. 【請求項2】 フィルムを貼り合わせた容器を膨張の程
    度を規制する隙間を有した容器保持部に挿入し、前記容
    器への加圧と前記容器の内圧の解放とを行った後に、前
    記容器への加圧を行い時間経過に対する減圧量によって
    密封不良検査をなすことを特徴とする容器の密封不良検
    査方法。
  3. 【請求項3】 走行経路に沿って移動可能とする複数の
    容器を、前記走行経路に沿って複数配置された前記容器
    保持部の間隔に保持させるとともに、これら容器を前記
    容器保持部の隙間に挿入し密封不良検査をなすことを特
    徴とする請求項2に記載の容器の密封不良検査方法。
  4. 【請求項4】 フィルムを貼り合わせ当該フィルムの貼
    り合わせ面よりストローを突出させた容器を膨張の程度
    を規制する隙間を有した容器保持部に挿入し、前記スト
    ローを介して前記容器への加圧と前記容器の内圧の解放
    とを行った後に、前記容器への加圧を行い時間経過に対
    する減圧量によって密封不良検査をなすことを特徴とす
    る容器の密封不良検査方法。
  5. 【請求項5】 容器への加圧と内圧の解放をなす加減圧
    手段と、時間経過に対する前記容器内の減圧量を測定す
    る測定手段と、前記減圧量により密封不良の判別をなす
    判別手段と、これら手段に接続され前記容器への加圧と
    前記容器の内圧の解放とを行わせた後に前記容器への加
    圧を行わせ前記容器の減圧量の測定と測定された当該減
    圧量により密封不良の判別を行わせる制御手段とを有し
    てなることを特徴とする容器の密封不良検査装置。
  6. 【請求項6】 フィルムを貼り合わせた容器への加圧と
    内圧の解放をなす加減圧手段と、前記容器を取り込み可
    能とする隙間を有した容器保持部と、この容器保持部の
    前記隙間に前記容器を挿入可能にする容器導入手段と、
    時間経過に対する前記容器内の減圧量を測定する測定手
    段と、前記減圧量により密封不良の判別をなす判別手段
    とを有してなることを特徴とする特徴とする容器の密封
    不良検査装置。
  7. 【請求項7】 走行経路に沿って移動される複数のフィ
    ルムを貼り合わせた容器をあらかじめ設定した間隔に分
    離させる間隔保持具と、前記容器のあらかじめ設定した
    間隔に応じて配置され前記容器を取り込み可能とする隙
    間を有した容器保持部と、これら容器への加圧と内圧の
    解放をなす加減圧手段と、前記減圧量により個々の前記
    容器の密封不良の判別をなす判別手段とを有してなるこ
    とを特徴とする特徴とする容器の密封不良検査装置。
  8. 【請求項8】 前記間隔保持具は、前記容器のあらかじ
    め設定した間隔に相当する幅を有したくし歯を複数有し
    前記容器を前記くし歯の間に取り込み可能な形態からな
    り、これら前記くし歯の先端にテーパを設け、基準位置
    に設定されたくし歯を最長とし、次段のくし歯の先端が
    前段のくし歯のテーパ端部の長さに達するよう次段のく
    し歯の全長を設定し、前段のくし歯によって移動した前
    記容器の間に前記くし歯の先端が一致するよう前記テー
    パの位置を設定したことを特徴とする請求項7に記載の
    容器の密封不良検査装置。
  9. 【請求項9】 前記容器はフィルムを貼り合わせ当該フ
    ィルムの貼り合わせ面よりストローを突出させた形態か
    らなり、前記間隔保持具は前記容器のあらかじめ設定し
    た間隔に相当する幅を有したくし歯を複数有し前記スト
    ローを前記くし歯の間に取り込み可能な形態からなり、
    これら前記くし歯の先端にテーパを設け、基準位置に設
    定されたくし歯を最長とし、次段のくし歯の先端が前段
    のくし歯のテーパ端部の長さに達するよう次段のくし歯
    の全長を設定し、前段のくし歯によって移動した前記容
    器の間に前記くし歯の先端が一致するよう前記テーパの
    位置を設定したことを特徴とする請求項7に記載の容器
    の密封不良検査装置。
  10. 【請求項10】 前記間隔保持具の両側に前記容器の移
    動量の限定をなすガイドを設けたことを特徴とする請求
    項7乃至請求項9のいずれか1つに記載の容器の密封不
    良検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300508A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Dainippon Printing Co Ltd パウチの処理方法及び装置
WO2007010720A1 (ja) * 2005-07-19 2007-01-25 Kayaba Industry Co., Ltd. 漏れ検査方法および漏れ検査装置
CN105973587A (zh) * 2016-06-23 2016-09-28 中山市美捷时包装制品有限公司 一种检测装置
JP2020204551A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 靜甲株式会社 リークテスターおよび充填装置

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