JP2001122191A - ウオータージェット推進機の軸受装置 - Google Patents
ウオータージェット推進機の軸受装置Info
- Publication number
- JP2001122191A JP2001122191A JP30196399A JP30196399A JP2001122191A JP 2001122191 A JP2001122191 A JP 2001122191A JP 30196399 A JP30196399 A JP 30196399A JP 30196399 A JP30196399 A JP 30196399A JP 2001122191 A JP2001122191 A JP 2001122191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mechanical seal
- water
- bearing
- removal chamber
- jet propulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ウオータージェット推進機の水が軸受装置の潤
滑油への混入を防止するコンパクトな軸受装置を提供す
る。 【解決手段】 ウオータージェット推進機（１）の羽根
車（６）の主軸（１３）を吸込ケーシング（３）の側壁
を貫通して軸受（１６）で軸支させ、メカニカルシール
（１７）で吸込ケーシング（３）からの水を軸封し、一
対のオイルシール（１８、１８）で軸受（１６）の潤滑
油を密閉する軸受装置において、メカニカルシール（１
７）の内周面に水の除去室（１９）を形成し、メカニカ
ルシール（１７）を収納したメカニカルシール箱（１
５）に除去室（１９）の上部に連通する大気への通気孔
（２０）と、除去室（１９）の下部に連通する排水孔
（２１）とを設けたもので、コンパクトな装置でありな
がら、メカニカルシール（１７）の間隙から進入した水
は大気圧に解放された除去室（１９）からメカニカルシ
ール箱（１５）の外部に排出され、軸受への流入を防止
することができるものである。
滑油への混入を防止するコンパクトな軸受装置を提供す
る。 【解決手段】 ウオータージェット推進機（１）の羽根
車（６）の主軸（１３）を吸込ケーシング（３）の側壁
を貫通して軸受（１６）で軸支させ、メカニカルシール
（１７）で吸込ケーシング（３）からの水を軸封し、一
対のオイルシール（１８、１８）で軸受（１６）の潤滑
油を密閉する軸受装置において、メカニカルシール（１
７）の内周面に水の除去室（１９）を形成し、メカニカ
ルシール（１７）を収納したメカニカルシール箱（１
５）に除去室（１９）の上部に連通する大気への通気孔
（２０）と、除去室（１９）の下部に連通する排水孔
（２１）とを設けたもので、コンパクトな装置でありな
がら、メカニカルシール（１７）の間隙から進入した水
は大気圧に解放された除去室（１９）からメカニカルシ
ール箱（１５）の外部に排出され、軸受への流入を防止
することができるものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウオータージェ
ット推進機の軸受装置に関し、特に、ウオータージェッ
ト推進機の水が軸受装置の潤滑油への混入を防止する装
置に関する。
ット推進機の軸受装置に関し、特に、ウオータージェッ
ト推進機の水が軸受装置の潤滑油への混入を防止する装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】スクリュー軸を船尾から突出させたスク
リュー軸をハウジング部材を用いて海水室、水溜室及び
空気室を設け、水溜室と空気室に船内への連通孔を設
け、海水の進入と潤滑油の流出を防止させる装置は、例
えば、特開平７−１７４８８号公報に記載してあるよう
に公知である。
リュー軸をハウジング部材を用いて海水室、水溜室及び
空気室を設け、水溜室と空気室に船内への連通孔を設
け、海水の進入と潤滑油の流出を防止させる装置は、例
えば、特開平７−１７４８８号公報に記載してあるよう
に公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の軸封装置は、海水の進入と潤滑油の流出を防止出来
るものであるが、ウオータージェット推進機を設けた船
艇にはその構造が大きくなり、設置面積も大きくなり不
向きであった。この発明は、海水等の水の進入が防止で
きるコンパクトな軸受装置を提供することを目的とす
る。
来の軸封装置は、海水の進入と潤滑油の流出を防止出来
るものであるが、ウオータージェット推進機を設けた船
艇にはその構造が大きくなり、設置面積も大きくなり不
向きであった。この発明は、海水等の水の進入が防止で
きるコンパクトな軸受装置を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、ウオータージェット推進機の羽根車の主軸を吸
込ケーシングの側壁を貫通して軸受で軸支させ、メカニ
カルシールで吸込ケーシングからの水を軸封し、一対の
オイルシールで軸受の潤滑油を密閉する軸受装置におい
て、メカニカルシールの内周面に水の除去室を形成し、
メカニカルシールを収納したメカニカルシール箱に除去
室の上部に連通する大気への通気孔と、除去室の下部に
連通する排水孔とを設け、水の潤滑油への混入を防止す
るものである。
ころは、ウオータージェット推進機の羽根車の主軸を吸
込ケーシングの側壁を貫通して軸受で軸支させ、メカニ
カルシールで吸込ケーシングからの水を軸封し、一対の
オイルシールで軸受の潤滑油を密閉する軸受装置におい
て、メカニカルシールの内周面に水の除去室を形成し、
メカニカルシールを収納したメカニカルシール箱に除去
室の上部に連通する大気への通気孔と、除去室の下部に
連通する排水孔とを設け、水の潤滑油への混入を防止す
るものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】この発明に係るウオータージェッ
ト推進機の軸受装置は上記のように構成してあり、吸込
ケーシングの吸込口から吸引した水はポンプケーシング
の羽根車で加圧され吐出ケーシングから加圧水を船尾後
方に噴射される。そして、加圧された流動水の一部は、
その流動圧によりメカニカルシールの間隙から除去室へ
進入するが、排水孔から船底方向に排出される。
ト推進機の軸受装置は上記のように構成してあり、吸込
ケーシングの吸込口から吸引した水はポンプケーシング
の羽根車で加圧され吐出ケーシングから加圧水を船尾後
方に噴射される。そして、加圧された流動水の一部は、
その流動圧によりメカニカルシールの間隙から除去室へ
進入するが、排水孔から船底方向に排出される。
【０００６】
【実施例】この発明を実施例に基づき詳述すると、ま
ず、図１において、符号１は船艇２の船尾に配設したウ
オータージェット推進機であって、吸込ケーシング３の
吸込口４から吸引した水をポンプケーシング５の羽根車
６で加圧し、ディフューザー７で加圧された旋回流を直
線流とし、吐出ケーシング８の噴射ノズル９から船尾後
方に加圧水を噴射して船艇２を推進させるようにしてあ
る。なお、符号１０は航走方向変換用のディフレクター
であって、操作杆１１でディフレクター１０を左右に回
動するようにしてある。符号１２は後進用のリバーサー
であって、シリンダー（図示せず）でリバーサー１２を
上下に回動させるようにしてある。
ず、図１において、符号１は船艇２の船尾に配設したウ
オータージェット推進機であって、吸込ケーシング３の
吸込口４から吸引した水をポンプケーシング５の羽根車
６で加圧し、ディフューザー７で加圧された旋回流を直
線流とし、吐出ケーシング８の噴射ノズル９から船尾後
方に加圧水を噴射して船艇２を推進させるようにしてあ
る。なお、符号１０は航走方向変換用のディフレクター
であって、操作杆１１でディフレクター１０を左右に回
動するようにしてある。符号１２は後進用のリバーサー
であって、シリンダー（図示せず）でリバーサー１２を
上下に回動させるようにしてある。
【０００７】次に、この発明の軸受冷却装置について、
図２に基づき詳述すると、ポンプケーシング５に配設し
た羽根車６の主軸１３の基端部が吸込ケーシング３の側
壁を貫通して突設してあり、この主軸１３を軸支した軸
受箱１４の側端が吸込ケーシング３の外周側壁に固着し
てある。軸受箱１４にはメカニカルシール箱１５と軸受
１６が配設されており、メカニカルシール箱１５に収納
されたメカニカルシール１７が主軸１３に外挿され、羽
根車６側に延設されて吸込ケーシング３からの流動水の
進入を軸封している。そして、駆動機（図示せず）側の
メカニカルシール箱１５と主軸１３の間に、オイルシー
ル１８が挿通されており、メカニカルシール１７の内周
部と、メカニカルシール１７とメカニカルシール箱１５
との間に細長いコンパクトな水の除去室１９が形成され
ている。そして、吸込ケーシング３から漏れ出した水を
溜めるようにしてある。
図２に基づき詳述すると、ポンプケーシング５に配設し
た羽根車６の主軸１３の基端部が吸込ケーシング３の側
壁を貫通して突設してあり、この主軸１３を軸支した軸
受箱１４の側端が吸込ケーシング３の外周側壁に固着し
てある。軸受箱１４にはメカニカルシール箱１５と軸受
１６が配設されており、メカニカルシール箱１５に収納
されたメカニカルシール１７が主軸１３に外挿され、羽
根車６側に延設されて吸込ケーシング３からの流動水の
進入を軸封している。そして、駆動機（図示せず）側の
メカニカルシール箱１５と主軸１３の間に、オイルシー
ル１８が挿通されており、メカニカルシール１７の内周
部と、メカニカルシール１７とメカニカルシール箱１５
との間に細長いコンパクトな水の除去室１９が形成され
ている。そして、吸込ケーシング３から漏れ出した水を
溜めるようにしてある。
【０００８】メカニカルシール箱１５には、除去室１９
の上部に連通する通気孔２０が連結してあり、この通気
孔２０は軸受箱１４を貫通して、除去室１９を大気圧に
保つようにしてある。そして、除去室１９の下部に連通
する排水孔２１がメカニカルシール箱１５に設けてあ
り、この排水孔２１は軸受箱１４を貫通して、除去室１
９に漏洩した水を排出するようにしてある。軸受箱１４
の内部に配設した軸受１６は軸受用スリーブ２３を介し
て主軸１３に嵌着してあり、メカニカルシール１７側に
軸受用スペーサー２４が挿通してある。駆動機（図示せ
ず）側の軸受箱１４の端部と軸受用スリーブ２３の間隙
にオイルシール２５が挿入され、抜止め用ナット２６が
主軸１３に螺着して、軸受用スリーブ２３の端部を押し
付けている。なお、図１に示す符号２７は、羽根車６の
主軸１３と駆動機を連結する軸継手である。
の上部に連通する通気孔２０が連結してあり、この通気
孔２０は軸受箱１４を貫通して、除去室１９を大気圧に
保つようにしてある。そして、除去室１９の下部に連通
する排水孔２１がメカニカルシール箱１５に設けてあ
り、この排水孔２１は軸受箱１４を貫通して、除去室１
９に漏洩した水を排出するようにしてある。軸受箱１４
の内部に配設した軸受１６は軸受用スリーブ２３を介し
て主軸１３に嵌着してあり、メカニカルシール１７側に
軸受用スペーサー２４が挿通してある。駆動機（図示せ
ず）側の軸受箱１４の端部と軸受用スリーブ２３の間隙
にオイルシール２５が挿入され、抜止め用ナット２６が
主軸１３に螺着して、軸受用スリーブ２３の端部を押し
付けている。なお、図１に示す符号２７は、羽根車６の
主軸１３と駆動機を連結する軸継手である。
【０００９】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成してあ
り、メカニカルシールの内周面に水の除去室を形成し、
メカニカルシールを収納したメカニカルシール箱に除去
室の上部に連通する大気への通気孔と、除去室の下部に
連通する排水孔とを設けたので、コンパクトな装置であ
りながら、メカニカルシールの間隙から進入した水は大
気圧に解放された除去室からメカニカルシール箱の外部
に排出され、軸受への流入を防止することができるもの
である。
り、メカニカルシールの内周面に水の除去室を形成し、
メカニカルシールを収納したメカニカルシール箱に除去
室の上部に連通する大気への通気孔と、除去室の下部に
連通する排水孔とを設けたので、コンパクトな装置であ
りながら、メカニカルシールの間隙から進入した水は大
気圧に解放された除去室からメカニカルシール箱の外部
に排出され、軸受への流入を防止することができるもの
である。
【図１】この発明に係るウオータージェット推進機の縦
断側面図である。
断側面図である。
【図２】この発明に係る要部軸受装置の縦断側面図であ
る。
る。
１ ウオータージェット推進機 ３ 吸込ケーシング ６ 羽根車 １３ 主軸 １５ メカニカルシール箱 １６ 軸受 １７ メカニカルシール １８ オイルシール １９ 除去室 ２０ 通気孔 ２１ 排水孔
Claims (1)
- 【請求項１】 ウオータージェット推進機（１）の羽根
車（６）の主軸（１３）を吸込ケーシング（３）の側壁
を貫通して軸受（１６）で軸支させ、メカニカルシール
（１７）で吸込ケーシング（３）からの水を軸封し、一
対のオイルシール（１８、１８）で軸受（１６）の潤滑
油を密閉する軸受装置において、メカニカルシール（１
８）の内周面に水の除去室（１９）を形成し、メカニカ
ルシール（１８）を収納したメカニカルシール箱（１
５）に除去室（１９）の上部に連通する大気への通気孔
（２０）と、除去室（１９）の下部に連通する排水孔
（２１）とを設けたことを特徴とするウオータージェッ
ト推進機の軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30196399A JP2001122191A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | ウオータージェット推進機の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30196399A JP2001122191A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | ウオータージェット推進機の軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001122191A true JP2001122191A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17903242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30196399A Pending JP2001122191A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | ウオータージェット推進機の軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001122191A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014031059A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Ishigaki Co Ltd | ウォータージェット推進装置の吸込ケーシング |
| CN107458567A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-12-12 | 周宏� | 带有密封组件的舰艇 |
| CN114275137A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-04-05 | 浙江大学 | 一种用于紧凑型轴流式喷水推进器的轴系结构 |
-
1999
- 1999-10-25 JP JP30196399A patent/JP2001122191A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014031059A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Ishigaki Co Ltd | ウォータージェット推進装置の吸込ケーシング |
| CN107458567A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-12-12 | 周宏� | 带有密封组件的舰艇 |
| CN107458567B (zh) * | 2017-01-12 | 2019-03-22 | 周宏� | 带有密封组件的舰艇 |
| CN114275137A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-04-05 | 浙江大学 | 一种用于紧凑型轴流式喷水推进器的轴系结构 |
| CN114275137B (zh) * | 2021-12-16 | 2022-09-30 | 浙江大学 | 一种用于紧凑型轴流式喷水推进器的轴系结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4722708A (en) | Marine propulsion device fuel distribution system | |
| US4643685A (en) | Water jet propelled craft | |
| JPH06316289A (ja) | 船の推進装置 | |
| CN1268520C (zh) | 船舶用驱动轴的轴承构造 | |
| JP2001122191A (ja) | ウオータージェット推進機の軸受装置 | |
| JPH06144353A (ja) | 小型ジェット推進艇 | |
| US4600394A (en) | Marine propulsion unit | |
| SE7609790L (sv) | Avgassystem for en marin stralframdrivningsanordning | |
| US4300772A (en) | Sealing arrangement for rotatably mounted shafts | |
| JP2008062683A (ja) | 船舶用推進補助装置 | |
| US3109407A (en) | Jet drive mounting mechanism for power boat | |
| US4764136A (en) | Marine drive means | |
| JP2007022110A (ja) | 小型滑走艇 | |
| JP2001138989A (ja) | ウオータージェット推進機の軸受冷却装置 | |
| JP3434147B2 (ja) | サイドスラスタ付きエアクッション船 | |
| EP0035600A1 (en) | A device for steering a ship | |
| US3194205A (en) | Propulsion system for small boats | |
| JP2001097277A (ja) | 小型船舶の船底構造 | |
| JP4104965B2 (ja) | 水中曝気装置 | |
| CN218403938U (zh) | 一种河道污水处理清淤系统 | |
| JP2006001343A (ja) | ビルジ排出装置 | |
| KR890000741Y1 (ko) | 수격 방지용 장치가 설치된 펌프 | |
| KR970002922Y1 (ko) | 수중 공기펌프 | |
| JP2716674B2 (ja) | ウオータジェット推進器のシール装置 | |
| JPH0555355B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050808 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050817 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050907 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060331 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061109 |