JP2001122099A - 駆動スリップ制御装置 - Google Patents

駆動スリップ制御装置

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JP2001122099A
JP2001122099A JP30048899A JP30048899A JP2001122099A JP 2001122099 A JP2001122099 A JP 2001122099A JP 30048899 A JP30048899 A JP 30048899A JP 30048899 A JP30048899 A JP 30048899A JP 2001122099 A JP2001122099 A JP 2001122099A
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brake
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Mitsuyoshi Yokogawa
光義 横川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動輪の駆動スリップ状態が適正状態になるよ
うに、駆動輪のブレーキを作動させる駆動スリップ制御
装置において、駆動装置や伝達装置等に大きな衝撃力が
作用することを回避ないし軽減する。 【解決手段】車両の状態が、駆動輪のブレーキが大きな
作動力で作動させられたり、作動力が急激に大きくされ
たりした場合に、駆動装置や伝達装置等に大きな衝撃力
が加えられるおそれがある状態にある場合には、ブレー
キの作動力の増加速度がエンジン回転数が高い場合は低
い場合より小さく抑制される。その結果、ブレーキの作
動力が急激に大きくなることが回避され、駆動装置や伝
達装置等に大きな衝撃力が作用することを回避すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、駆動装置から駆動
トルクが加えられている駆動輪を制動することによっ
て、その駆動輪のスリップ状態を適正な状態に制御する
駆動スリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の駆動スリップ制御装置の一例が
特開平3−135866号公報に記載されている。この
公報に記載の駆動スリップ制御装置においては、エンジ
ン回転数が低い場合に高い場合よりブレーキシリンダ液
圧の増圧勾配が小さく抑制される。マニュアルトランス
ミッションを備えた車両において、エンジンの回転数が
低い状態において駆動スリップ制御が行われ、ブレーキ
シリンダ液圧が急増させられると、エンジンが停止した
り、ノッキングが生じたりすることがあるので、それを
回避するためにエンジンの回転数が低い状態においては
増圧勾配が小さくされるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】それに対し、逆に、エンジンの回転数が高い場合
に、ブレーキシリンダ液圧が急増させられたり、大きな
液圧が加えられたりすると、エンジン,伝達装置等に大
きな衝撃的力が加えられる場合があるが、上記駆動スリ
ップ制御装置によってはこの問題を解決することはでき
ない。そこで、本発明の課題は、駆動装置の出力軸の回
転数が高い状態において、駆動輪の回転を抑制するブレ
ーキの作動力が急増させられたり、ブレーキが大きな作
動力で作動させられたりすることに起因して、駆動装置
や伝達装置等に大きな衝撃力が作用することを回避ない
し軽減することにある。この課題は、駆動スリップ制御
装置を下記各態様の構造のものとすることによって解決
される。各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項
に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形
式で記載する。これは、あくまで、本発明の理解を容易
にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴および
それらの組合わせが以下の各項に限定されると解釈され
るべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載さ
れている場合、常に、すべての事項を一緒に採用しなけ
ればならないものではなく、一部の事項のみを取り出し
て採用することも可能である。 (1)車両の駆動装置から駆動輪に駆動トルクが加えら
れている状態で、その駆動輪の回転を抑制するブレーキ
を作動させることにより、その駆動輪のスリップ状態を
適正な状態に制御する駆動スリップ制御装置であって、
前記ブレーキの作動力の増加勾配と作動力の上限値との
少なくとも一方を、前記駆動装置の出力軸の回転数が高
い場合に低い場合より小さく抑制する抑制部を含むこと
を特徴とする駆動スリップ制御装置(請求項1)。本項
に記載の駆動スリップ制御装置においては、駆動装置の
出力軸の回転数が高い場合に低い場合より、ブレーキの
作動力の増加勾配と、作動力の上限値である上限作動力
との少なくとも一方が小さく抑制される。駆動スリップ
制御において、駆動装置の出力軸の回転数が高い場合
に、駆動輪のブレーキの作動力が急増させられたり、ブ
レーキが大きな作動力で作動させられたりすることが回
避されるのである。駆動装置の出力軸の回転数が高い場
合には、その駆動装置自体や、駆動装置と駆動輪との間
に介在する伝達装置に含まれるいくつかの回転体が大き
な回転慣性エネルギを持っている。そのため、駆動輪の
ブレーキの作動力が急増させられたり、ブレーキが大き
な作動力で作動させられたりすることにより、駆動輪の
回転が急激に減速されると、上記大きな回転慣性エネル
ギに基づいて、大きくかつ衝撃的な力が駆動装置や伝達
装置の構成部材に作用し、構成部材の耐久性を低下さ
せ、あるいは衝撃音や振動を発生させる等の不都合が生
じる。それに対して、本項に係る発明によれば、これら
の不都合の少なくとも1つの発生を防止し、あるいは低
減させることができる。上限作動力や作動力の増加勾配
は、駆動装置の出力軸の回転数の増加に伴って連続的に
小さくされるようにしても、段階的に小さくされるよう
にしてもよい。連続的に小さくされる場合には、直線的
に小さくされるようにしても、曲線的に小さくされるよ
うにしてもよい。なお、駆動装置は、エンジンと電動モ
ータとの少なくとも一方を含むものとすることができ
る。エンジンを含み電動モータを含まないものであって
も、電動モータを含むエンジンを含まないものであって
も、エンジンおよび電動モータを含むものであってもよ
い。また、駆動スリップ制御装置は、車体側部材に回転
不能に取り付けられた摩擦係合部材を、駆動輪と共に回
転するブレーキ回転体に摩擦係合させることによって摩
擦制動トルクを駆動輪に加える摩擦ブレーキを利用する
ものであっても、駆動輪に接続された電動モータの回生
制動により駆動輪に回生制動トルクを加える回生ブレー
キを利用するものであってもよい。摩擦ブレーキは、さ
らに、液圧で作動するブレーキシリンダによって摩擦係
合部材をブレーキ回転体に押し付ける液圧ブレーキとし
たり、電動アクチュエータにより押し付ける電動ブレー
キとしたりすることができる。 (2)前記抑制部が、当該駆動スリップ制御装置が搭載
された車両の状態が予め定められた設定状態にある場合
に、前記作動力の増加勾配と前記上限作動力との少なく
とも一方を小さく抑制するものである(1) 項に記載の駆
動スリップ制御装置。作動力の増加勾配と上限作動力と
の少なくとも一方は、必ずしも常に抑制される必要はな
く、車両の状態が予め定められた設定状態にある場合に
抑制されればよいことが多い。設定状態は、駆動輪のブ
レーキが大きな作動力で作動させられたり、作動力が急
激に大きくされたりした場合に、駆動装置や伝達装置の
構成部材に大きな衝撃的な力が加えられるおそれがある
状態であり、具体的には、(3)項〜 (5)項において説明
する。 (3)前記抑制部が、前記駆動装置と前記駆動輪との間
に介在する伝達装置の減速比が設定減速比以上である場
合に、前記車両の状態が設定状態にあるとして、前記作
動力の増加勾配と上限作動力との少なくとも一方を抑制
する(2) 項に記載の駆動スリップ制御装置。伝達装置の
減速比が大きいほど、駆動輪の同じ減速度に対応する駆
動装置等の減速度が大きくなる。そのため、減速比が大
きい状態で駆動輪のブレーキを大きな作動力で作動さ
せ、あるいは作動力を急激に増加させれば、駆動装置自
体や伝達装置の駆動装置に近い部分の回転体に大きな減
速度が生じ、駆動装置や伝達装置の構成部材に大きな衝
撃力が作用することとなる。したがって、本項の発明に
おけるように、伝達装置の減速比が設定減速比以上であ
る場合に、車両の状態が設定状態にあるとして、ブレー
キ作動力の増加勾配と上限作動力との少なくとも一方を
抑制すれば、衝撃力の発生を良好に防止または低減させ
ることができる。 (4)前記抑制部が、前記駆動装置と前記駆動輪との間
に介在する伝達装置の自由度が設定自由度以下である場
合に、前記車両の状態が設定状態にあるとして、前記作
動力の増加勾配と上限作動力との少なくとも一方を抑制
する(2) 項または(3) 項に記載の駆動スリップ制御装
置。上記伝達装置の自由度は、駆動装置の回転と、駆動
スリップ制御される駆動輪の回転との間に許容される変
化の度合であり、駆動装置の回転数が決まれば駆動輪の
回数も一義的に決まる場合に最も自由度が小さいものと
する。伝達装置の自由度が小さいほど、駆動輪の減速度
の影響が顕著に駆動装置に現れ、駆動装置や伝達装置の
構成部材に作用する衝撃力が大きくなる。したがって、
本項の発明におけるように、伝達装置の自由度が設定自
由度以下である場合に、車両の状態が設定状態にあると
して、ブレーキ作動力の増加勾配と上限作動力との少な
くとも一方を抑制すれば、衝撃力の発生を良好に防止ま
たは低減させることができる。 (5)前記抑制部が、前記車両のトランスミッション
における変速比(入力軸の回転数/出力軸の回転数)が
設定値より大きい場合、前記車両のトランスファが、
駆動輪に駆動トルクを伝達する駆動伝達状態にある場
合、前記車両のセンタデフがロック状態にある場合の
少なくとも1つ以上が満たされた場合に、前記車両が設
定状態にあるとして、前記作動力の増加勾配と上限作動
力との少なくとも一方を抑制する(2) 項ないし(4) 項の
いずれか1つに記載の駆動スリップ制御装置。四輪駆動
車に適用された場合には、伝達装置の減速比が大きい場
合や、伝達装置の自由度が小さい状態にある場合に、車
両が設定状態にあるとされる。さらに、トランスファが
駆動伝達状態にある場合において、駆動装置の出力軸の
減速比が変更可能なものである場合には、減速比が大き
い状態にあっても、小さい状態にあっても、の条件が
満たされるようにしても、減速比が大きい状態にある場
合に満たされるようにしてもよい。 (6)前記駆動輪に対応して設けられた液圧ブレーキの
ブレーキシリンダの液圧を制御可能な液圧制御弁装置
と、その液圧制御弁装置を、駆動輪の駆動スリップ状態
が適正状態になるように制御する液圧制御弁装置制御部
とを含む(1) 項ないし(5) 項のいずれか1つに記載の駆
動スリップ制御装置。 (7)前記抑制部が、前記作動力の増加勾配を、前記駆
動装置の出力軸の回転数が高い場合は低い場合より小さ
く抑制するものであり、前記液圧制御弁装置が、前記ブ
レーキシリンダと液圧源装置との間に設けられ、電流の
ON/OFFにより開閉させられる電磁開閉弁を含み、
前記液圧制御弁装置制御部が、前記電磁開閉弁のデュー
ティ比を制御することにより、前記ブレーキシリンダの
液圧の増圧勾配を制御するデューティ制御部を含む(6)
項に記載の駆動スリップ制御装置。 (8)前記抑制部が、前記作動力の増加勾配を、前記駆
動装置の出力軸の回転数が高い場合は低い場合より小さ
く抑制するものであり、前記液圧制御弁装置が、前記ブ
レーキシリンダと液圧源装置との間に設けられ、供給電
流量の大きさに応じた開度で作動液の流れを許容する電
磁流量制御弁を含み、前記液圧制御弁装置制御部が、前
記流量制御弁への供給電流量を制御することにより、前
記ブレーキシリンダの液圧の増圧勾配を制御する供給電
流量制御部を含む(6) 項に記載の駆動スリップ制御装
置。 (9)さらに、前記車両の状態が予め定められた設定状
態にある場合に、前記駆動装置と駆動輪との間に介在す
る伝達装置における減速比を小さくする減速比減少部を
含む(1) 項ないし(8) 項のいずれか1つに記載の駆動ス
リップ制御装置。伝達装置における減速比が小さくされ
れば、駆動輪の回転数が同じである場合の駆動装置の出
力軸の回転数を小さくすることができ、駆動装置や伝達
装置に含まれる回転体の回転慣性エネルギを小さくする
ことができる。また、駆動装置や伝達装置への衝撃力を
抑制することもできる。減速比減少部は、伝達装置にお
ける変速比を制御する伝達制御装置に、減速比を小さく
させる指令(シフトアップ指令)を出力する減速比減少
指令出力部を含むものとすることができる。減速比減少
指令出力部は、減速比を小さくすることを直接指示する
指令を出力するものであっても、減速比を変更する変速
点をエンジン回転数が小さい側に変更させる指令を出力
するものであってもよい。変速点がエンジン回転数が小
さい側に変更されれば、シフトアップの時期を早めるこ
とができ、直ちにシフトアップさせるができる。 (10)エンジンからの駆動トルクが駆動輪に加えられ
ている状態で、その駆動輪の回転を抑制する液圧ブレー
キを作動させることにより、その駆動輪のスリップ状態
を適正な状態に制御する駆動スリップ制御装置が、前記
液圧ブレーキの液圧の増圧勾配と液圧の上限値との少な
くとも一方を、エンジンの回転数が高い場合は低い場合
より小さく抑制する抑制部を含むことを特徴とする駆動
スリップ制御装置。(1) 項ないし(9) 項のいずれか1つ
に記載の技術的特徴を、本項に記載の駆動スリップ制御
装置に適用することができる。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である駆動ス
リップ制御装置について説明する。この駆動スリップ制
御装置は、駆動装置としてエンジンを含む四輪駆動車に
搭載されている。図1に示すように、四輪駆動車は、エ
ンジン10、トランスミッション12、トランスファ1
4、デンタデフ16、駆動スリップ制御装置を含む液圧
ブレーキ装置18等を含む。左右前輪30,32には、
エンジン10の駆動トルクが、トランスミッション1
2,フロントデフ34,ドライブシャフト36を介して
伝達され、左右後輪40,42には、トランスミッショ
ン12,トランスファ14,センタデフ16,リヤデフ
46,ドライブシャフト48を介して伝達される。左右
前輪30,32および左右後輪40,42の合計4つの
車輪はすべて駆動輪なのである。トランスミッション1
2は、エンジン10の出力軸の回転数を決められた変速
比で変速して出力するものである。トランスファ14
は、少なくとも、エンジン10の駆動トルクを左右後輪
40,42に伝達する駆動伝達状態と、伝達しない非駆
動伝達状態とに切り換え可能なものであり、駆動伝達状
態においては、エンジン10の出力軸の回転数を2段階
に減速可能なものである。センタデフ16は、少なくと
も、前輪側と後輪側との間の回転数差が生じることを許
容する状態と阻止する状態とに切り換え可能な装置であ
り、回転数差が生じることを阻止する状態においては、
前輪側と後輪側とが直結される(機械的にあるいは液圧
の作動による)デフロック状態とされる。
【0005】液圧ブレーキ装置18は、左右前輪30,
32、左右後輪40,42に液圧制動トルクを加えるも
のであり、図2に示すように、各車輪30,32,4
0,42にそれぞれ対応して設けられたブレーキ60、
各ブレーキ60のブレーキシリンダ62の液圧を制御可
能な液圧制御弁装置64、液圧源装置66およびマスタ
シリンダ68等を含む。ブレーキ60は、ブレーキシリ
ンダ62の液圧により作動させられ、液圧に応じた作動
力を発生させる。マスタシリンダ68は、2つの加圧室
を含むものであり、ブースタ69を介してブレーキペダ
ル70が連結されている。ブレーキペダル70の操作に
よってこれら2つの加圧室には等しい液圧が発生させら
れる。一方の加圧室には、前述の左右前輪30,32の
ブレーキシリンダ62が液通路72を介して接続され、
他方の加圧室には、左右後輪40,42のブレーキシリ
ンダ62が液通路74を介して接続されている。液通路
72,74の途中には、それぞれ、マスタ遮断弁78が
設けられている。マスタ遮断弁78の開閉により、ブレ
ーキシリンダ62がマスタシリンダ68に連通させられ
たり、遮断されたりする。
【0006】液通路72,74のマスタ遮断弁78が設
けられている位置よりブレーキシリンダ側の部分には、
液圧源装置66がそれぞれ接続され、その接続位置より
ブレーキシリンダ側の部分に保持弁80が設けられてい
る。また、ブレーキシリンダ62とリザーバ82とを接
続する液通路83には減圧弁84が設けられている。保
持弁80の開閉により、ブレーキシリンダ62が液圧源
装置66に連通させられたり遮断されたりする。減圧弁
84の開閉により、ブレーキシリンダ62がリザーバ8
2に連通させられたり、遮断されたりする。これら保持
弁80と減圧弁84とによって、それぞれ、液圧制御弁
装置64が構成されるのである。
【0007】マスタ遮断弁78、保持弁80に対応して
それぞれ逆止弁86,88が設けられている。逆止弁8
6は、マスタシリンダ側からブレーキシリンダ側への作
動液の流れを許容し、逆向きの流れを阻止するものであ
り、逆止弁86によれば、マスタ遮断弁78が閉状態に
ある場合においてブレーキペダル70が踏増しされた場
合(非操作状態から操作状態にされた場合も含む)に、
マスタシリンダ68の作動液をブレーキシリンダに供給
することが可能となる。トラクション制御中にブレーキ
ペダル70が踏み込まれれば、各ブレーキシリンダ62
に直ちに作動液を供給することができるのである。逆止
弁88は、ブレーキシリンダ側からマスタシリンダ側へ
の流れを許容し、逆向きの流れを阻止するものであり、
逆止弁88によれば、制動終了時にブレーキシリンダ6
2の作動液を早急にマスタシリンダ68に戻すことがで
きる。
【0008】リザーバ82からは、ポンプ通路90が延
び出している。ポンプ通路90の途中には、ポンプ9
2,逆止弁93,94,95,ダンパ96が設けられて
いる。ポンプ92は電動モータ98の駆動により作動さ
せられる。これらポンプ92および電動モータ98等に
より液圧源装置66が構成される。ポンプ通路90の2
つの逆止弁93,94の間の部分には、マスタシリンダ
68から延び出させられた作動液供給通路100が接続
されている。作動液供給通路100の途中には供給制御
弁102が設けられている。供給制御弁102が開状態
にされれば、マスタシリンダ68からポンプ92に作動
液が供給され、ポンプ92により作動液が汲み上げられ
て、加圧されて各ブレーキシリンダ62に供給される。
なお、ポンプ92の吐出側とマスタシリンダ68との間
(ポンプ通路90のポンプ92の吐出側の部分と液圧通
路72,74のマスタ遮断弁78より上流側の部分との
間)にはリリーフ弁104が設けられている。リリーフ
弁104によって、ポンプ92から吐出される作動液が
過大になることが回避される。非ブレーキ操作時におい
て、ポンプ92が作動させられる場合には、マスタシリ
ンダ68には液圧が発生させられないため、低圧側と考
えることができるのである。
【0009】ブレーキ装置18は、ブレーキECU12
0の指令に基づいて制御される。ブレーキECU120
は、CPU122,RAM124,ROM126,入・
出力インタフェイスを含むコンピュータを含むものであ
る。ブレーキECU120の入力部には、各車輪30,
32,40,42の車輪速度を検出する車輪速センサ1
30、A/Tシフトレバーの位置を検出するA/Tシフ
ト位置センサ132、T/Fシフトレバーの位置を検出
するT/Fシフト位置センサ134、センタデフ16を
デフロック状態に切り換える場合にON状態に操作され
るセンタデフロックスイッチ136、エンジン回転数を
検出する回転数センサ138等が接続されている。A/
Tシフトレバーは、トランスミッション12における変
速比等を指示する場合に運転者によって操作されるレバ
ーであり、T/Fシフトレバーは、トランスファ14に
おける駆動伝達状態,非駆動伝達状態等を指示する場
合、駆動伝達状態におけるエンジン10の回転数の減速
比を指示する場合に運転者によって操作されるレバーで
ある。本実施形態においては、減速比がL,Hの2段階
に切り換え可能とされている。L位置(減速比が1以
上)の場合にはH位置(減速比が1の場合もある)の場
合より減速比が大きくされる。また、出力部(駆動回路
を含む)には、各電磁弁78,80,84,102のソ
レノイドや電動モータ98等が接続されている。ROM
126には、図3のフローチャートで表される回転数依
存型トラクション制御プログラム、図4のマップで表さ
れる増圧勾配決定テーブル、図5のマップで表される上
限液圧決定テーブル等種々のプログラムやテーブルが格
納されている。
【0010】前述のトランスミッション12は、コンピ
ュータを主体とするトランスミッションECU140に
よって制御される。トランスミッションECU140の
入力部には、A/Tシフト位置センサ132、車両の走
行速度をエンジン10の出力軸の回転数に基づいて検出
する車速センサ142、アクセル開度をスロットル開度
として検出するスロットル開度センサ144等が接続さ
れている。トランスミッションECU140において
は、これらによって検出されたA/Tシフトレバー位
置,車速,スロットル開度等に基づいて変速比が決定さ
れ、その変速比が実現されるように、図示しない複数の
液圧制御弁等が制御される。トランスミッションECU
140の記憶部には、図6に示すように、車速およびス
ロットル開度と変速比との関係を表す変速比切り換えテ
ーブル(以下、変速テーブルと略称する)が記憶されて
おり、この変速テーブルに従って変速比が決定される。
本トランスミッションECU140においては、2種類
の変速テーブルが記憶されている。一方の変速テーブル
(実線で表す)は他方の変速テーブル(破線で表す)よ
り、車速が小さくても(エンジン回転数が小さくて
も)、シフトアップされるようにされており、低速変速
テーブルと称する。これら変速テーブルの変更は、ブレ
ーキECU120からの指令に基づいて行われる。
【0011】トランスファ14,センタデフ16は、ト
ランスファECU150によって制御される。トランス
ファECU150には、前述のT/F位置センサ13
4、センタデフロックスイッチ136等が接続されてい
る。トランスファ14は、T/Fシフトレバーの位置に
応じて駆動伝達状態(L,H),非駆動伝達状態に切り
換えられ、センタデフ16は、デフロックスイッチ13
6がON状態にされた場合に前輪側と後輪側とを直結す
るデフロック状態に切り換えられる。エンジン10はエ
ンジンECU152によって制御されるが、本発明と直
接関係がないため説明を省略する。
【0012】次に、作動について説明する。ブレーキ装
置20において、通常は、マスタ遮断弁78,保持弁8
0,減圧弁84,供給制御弁102は図示する原位置に
ある。ブレーキペダル70が踏み込まれると、マスタシ
リンダ68の液圧がブレーキシリンダ62に伝達され、
ブレーキ60が作動させられ、各車輪30,32,4
0,42に液圧制動トルクが加えられる。トラクション
制御が行われる場合には、マスタ遮断弁78が閉状態
に、供給制御弁102が開状態に切り換えられ、ポンプ
92が電動モータ98の駆動により作動させられる。液
圧源装置66から吐出された作動液がブレーキシリンダ
62に供給され、ブレーキシリンダ62の液圧に応じた
大きさのブレーキ作動力が各車輪30,32,40,4
2に加えられる。ブレーキシリンダ62の液圧は、それ
ぞれ、各車輪30,32,40,42の駆動スリップ状
態が適正状態になるように、保持弁80,減圧弁84の
開閉により制御される。
【0013】トラクション制御は、車輪に駆動トルクが
加えられる状態で行われる。そのため、車両の状態が予
め定められた設定状態にあり、かつ、エンジン10の回
転数が高い状態において、大きなブレーキ作動力が加え
られたり、ブレーキ作動力が急増させられたりすると、
それに起因してエンジン10自体や、エンジン10と車
輪との間に介在するトランスミッション12やトランス
ファ14等の伝達装置(以下、駆動系等と略称する)に
大きな衝撃力が加えられることがある。エンジン10の
出力軸の回転数が高い場合には、駆動系に含まれるいく
つかの回転体が大きな回転慣性エネルギを持っている。
そのため、車輪のブレーキ60の作動力が急増させられ
たり、ブレーキ60が大きな作動力で作動させられたり
することにより、車輪の回転が急激に減速されると、大
きな回転慣性エネルギに基づいて、大きくかつ衝撃的な
力が駆動系等の構成部材に作用し、構成部材の耐久性を
低下させ、あるいは衝撃音や振動を発生させる等の不都
合が生じるのである。
【0014】上述の車両の設定状態は、車輪のブレーキ
60が大きな作動力で作動させられたり、作動力が急激
に大きくされたりした場合に、駆動系等の構成部材に大
きな衝撃的な力が加えられるおそれがある状態である。
具体的には、A/T位置センサ132によって検出さ
れたシフト位置がL(減速比が最も大きい位置)である
こと、T/F位置センサ134によって検出されたシ
フト位置がLであること、センタデフスイッチ136
がON状態(デフロック状態)にあることとのすべてか
満たされた場合に、車両の状態が設定状態にあるとされ
る。について、トランスミッション12の減速比が大
きいほど、車輪の減速度が同じ場合に対応する駆動系等
に含まれる回転体の減速度が大きくなる。そのため、減
速比が大きい状態で車輪のブレーキを大きな作動力で作
動させ、あるいは作動力を急激に増加させれば、駆動系
等の駆動装置に近い部分の回転体に大きな減速度が生
じ、駆動系の構成部材に大きな衝撃力が作用することと
なる。,について、トランスファ14が駆動伝達状
態にあり、かつ、減速比が大きい場合やセンタデフ16
がデフロック状態にある場合には、伝達装置の自由度が
低い状態であり、車輪の減速度の影響が顕著に駆動系等
に現れ、駆動系等の構成部材に作用する衝撃力が大きく
なるのである。なお、トランスファ14が駆動伝達状態
にあり、減速比がHである場合にも、の条件が満たさ
れるとすることもできる。減速比がLであってもHであ
っても駆動伝達状態には変わりはないからである。
【0015】そこで、本実施形態においては、車両の状
態が上述の設定状態にある場合には、ブレーキシリンダ
60の液圧の増圧勾配と上限液圧とが図4,5のマップ
で表されるテーブルに従って決定される。エンジン10
の回転数が高い場合は低い場合より増圧勾配,上限液圧
が小さく抑制されるのである。トラクション制御中にお
いて、上限液圧を越えることがないのであり、増圧モー
ドが設定された場合には、その決定された増圧勾配で増
圧させられる。この増圧勾配や上限液圧がエンジン10
の回転数に基づいて決定された大きさで行われるトラク
ション制御を回転数依存型トラクション制御と称する。
【0016】図4,5のテーブルに従えば、エンジン回
転数が低い場合には、高い場合より増圧勾配や上限液圧
が大きくされる。そのため、車輪の駆動スリップを速や
かに抑制し得、エンジン10の回転数が高くならないよ
うにすることができる。エンジン回転数が低い場合に
は、高い場合より駆動系等への影響が小さいため、増圧
勾配や上限液圧を、回転数が高い場合より大きくしても
差し支えないのである。また、エンジン回転数が設定値
(例えば、2000〜3000rpm )より低い場合に
は、図4,5に示すように、増圧勾配や上限液圧はほぼ
一定に保たれるが、この一定値は、駆動系に含まれる回
転体の回転慣性力やブレーキ60の作動力等に基づいて
決定される。エンジン回転数が設定値より高くなると、
回転数の増加に伴って増圧勾配や上限液圧が小さくされ
る。この増圧勾配の減少勾配は、駆動系等に加えられる
衝撃力の大きさと、これら駆動スリップの制御性とに基
づいて設定される。増圧勾配や上限液圧が大きいと、駆
動スリップは早急に抑制されるが、駆動系等に加えられ
る力が大きくなるからである。また、これらテーブル
(制御特性)は、その車両の走行性能(走破性,走行安
定性),制動性能,駆動性能等を考慮して車両毎に決定
される。
【0017】また、車両の状態が前述の設定状態にある
場合には、トランスミションECU140に変速テーブ
ルの変更を指示する指令を出力する。図6に示すよう
に、車速が小さくても(エンジン回転数が小さくて
も)、シフトアップされる低速変速テーブルに変更され
るのであり、シフトアップが早期が行われることにな
る。シフトアップにより、減速比が小さくされれば、車
輪の回転数が同じ場合におけるエンジン回転数を小さく
することができ、駆動系に含まれる回転体の回転慣性エ
ネルギを小さくすることができる。また、車輪の減速度
に対する駆動系に含まれる回転体の減速度を小さくする
ことができ、車輪のブレーキ60の作動力に起因して駆
動系に作用する衝撃力を軽減させることができる。
【0018】回転数依存型トラクション制御は、図3の
フローチャートで表されるプログラムに従って行われ
る。ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップ
についても同様とする)において、通常トラクション制
御フラグがセットされているか否か、S2において、回
転数依存型トラクション制御フラグがセットされている
か否か、S3において、トラクション開始条件が満たさ
れるか否か、S4において、車両が前述の設定状態にあ
るか否かがそれぞれ判定される。通常トラクション制御
フラグは、通常トラクション制御中にセット状態に保た
れるフラグであり、回転数依存型トラクション制御フラ
グは、回転数依存型トラクション制御中にセット状態に
保たれるフラグである。
【0019】トラクション開始条件は、本実施形態にお
いては、車輪30,32,40,42の少なくとも1輪
の駆動スリップが予め定められた設定値以上になった場
合に満たされる。四輪駆動車においては、推定車体速度
が、4輪の車輪速度のうちの最小値に基づいて求めら
れ、推定車体速度に基づいて各車輪の駆動スリップが求
められる。また、前述のように、A/Tシフト位置がL
であり、T/Fシフト位置がLであり、かつ、センタデ
フ16がデフロック状態にある場合に、車両が設定状態
にあるとされる。
【0020】トラクション開始条件が満たされ、車両が
設定状態にない場合には、S4における判定がNOとな
り、通常のトラクション制御が行われる。S5におい
て、通常トラクション制御フラグがセットされ、通常の
トラクション制御プログラムの実行に従って通常のトラ
クション制御が行われるのである。それに対して、車両
が設定状態にある場合には、S4における判定がYES
となり、S6において、回転数依存型トラクション制御
フラグがセットされ、S7において、トランスミッショ
ンECU140に変速テーブルの変更を指示する指令が
出力される。そして、S8において、エンジン回転数が
読み込まれ、S9において、図4,5のマップで表され
るテーブルに従って、増圧勾配や上限液圧が決定され
る。
【0021】その後、S10において、終了条件が満た
されるか否かが判定され、満たされない場合には、S1
1において、液圧制御が行われる。ブレーキシリンダ液
圧が駆動スリップ状態が適正状態に保たれるように制御
されるのであり、駆動スリップ状態、車輪の加速度等に
基づいて決められたトラクション制御テーブルに従っ
て、増圧,減圧される。このトラクション制御テーブル
の図示は省略するが、ROM126に予め格納されてい
る。増圧制御が行われる場合には、S9において決定さ
れた増圧勾配で増圧させられる。また、トラクション制
御中においてブレーキシリンダ液圧が上限液圧を越える
ことはない。
【0022】一方、トランスミッション12において
は、変速テーブルが低速用変速テーブル(実線)に切り
換えられる。通常の場合(破線)より、エンジン10の
回転数が小さい場合にシフトアップされることになり、
早期に減速比を小さくすることができる。また、エンジ
ン10の回転数が大きくなってからシフトアップされる
ことによって駆動スリップが急激に大きくなることを回
避することができる。終了条件が満たされれば、S10
における判定がYESとなり、S12において終了処理
が行われる。終了条件は、駆動スリップが設定値以下に
なり、その状態が設定時間以上継続した場合等に満たさ
れる。終了処理としては、回転数依存型トラクション制
御フラグがリセットされ、各電磁弁78,80,84,
102が図示する原位置に戻される。そして、トラクシ
ョンECU140に、変速テーブルを通常の変速テーブ
ルに戻すことを指示する指令が出力される。
【0023】このように、本実施形態によれば、車両の
状態が前述の設定状態にある場合には、回転数依存型ト
ラクション制御が行われるため、エンジン回転数が高く
ても、駆動系等に大きな衝撃力が作用することを回避な
いし軽減することができる。駆動系等の構成部材の所要
強度を小さくすることができ、その分、コストダウンを
図ることができる。
【0024】本実施形態においては、ブレーキECU1
20および液圧制御弁装置64等により駆動スリップ制
御装置が構成され、そのうちの、ブレーキECU120
の図4,5のテーブルを記憶する部分、S9を記憶する
部分、実行する部分等によって抑制部が構成される。な
お、上記実施形態においては、駆動スリップ制御装置
が、オートマチックトランミッションを備えた四輪駆動
車に搭載されていたが、マニュアルトランスミッション
を備えた車や、前輪駆動車や後輪駆動車等に搭載するこ
ともできる。また、四輪駆動車については、パートタイ
ムの四輪駆動車に限らずフクタイムの四輪駆動車に搭載
することもできる。
【0025】また、図4,5に示すマップ(制御特性)
は上記実施形態におけるそれに限らず、上限液圧や増圧
勾配がエンジンの回転数の増加に伴って段階的に小さく
される特性とすることもできる。さらに、上限液圧と増
圧勾配との両方を小さく抑制する必要は必ずしもなく、
いずれか一方を抑制するだけでもよい。この場合におい
ても、上限液圧も増圧勾配も抑制しない場合に比較し
て、駆動系等に加えられる衝撃力を小さくすることがで
きる。また、上記実施形態においては、上述の〜の
条件がすべて満たされた場合に、車両が設定状態にある
とされていたが、上述の〜の条件のうちの少なくと
も1つが満たされた場合に、設定状態にあるとされるよ
うにしてもよい。さらに、上述の各条件に限定されず、
上述の〜の条件に加えて、あるいは3つのうちの少
なくとも1つに代えて、他の要件を考慮することもでき
る。また、A/Tシフト位置はLの場合に限らず、Dで
あって、トランスミッション12における変速段が1st
にされている場合も、の条件が満たされたとすること
もできる。この場合には、トランスミッションECU1
40の液圧制御弁の制御指令を検出すれば、トランスミ
ッション12において変速段が1stであることを検出す
ることができる。さらに、低μ路を走行中である場合、
オフロード等の悪路を走行中である場合に車両が設定状
態にあるとすることもできる。低μ路あるいはオフロー
ド走行中には、たいての場合には、上述の〜の条件
が満たされた状態(設定状態)にあると考えられるから
である。
【0026】また、上記実施形態においては、増圧勾配
が抑制されていたが、減圧勾配も抑制されるようにして
もよい。さらに、上記実施形態においては、トラクショ
ン制御開始条件が満たされた場合に、1回だけ車両の状
態が設定状態にあるか否かが判定されるようにされてい
たが、毎回判定されるようにしてもよい(S2における
判定がYESの場合には、S4以降が実行されるように
する)。〜の条件がトラクション制御中に変更され
ることは少ないため、1回判定すれば十分なのである
が、の条件については変更される場合もあり、毎回判
定されるようにすれば、回転数依存型トラクション制御
が不要に長く行われることを回避し、早急に通常のトラ
クション制御に切り換え、駆動スリップ状態を速やかに
抑制することが可能となる。
【0027】さらに、上記実施形態においては、回転数
依存型トラクション制御の開始前に、トランスミッショ
ンにおける変速テーブルを変更する指令が出力されるよ
うにされていたが、シフトアップを指示する指令が出力
されるようにすることもできる。このようにすれば、減
速比が小さくされた状態で回転数依存型トラクション制
御を行うことが可能となる。逆に、変速テーブルを変更
する指令やシフトアップを指示する指令等が出力される
ようにすることは不可欠ではない。その他、本発明は、
前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段およ
び効果〕の項について記載した態様の他、当業者の知識
に基づいて種々の変更,改良を施した態様で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である駆動スリップ制御装
置を含む車両全体を示す概略図である。
【図2】上記車両に含まれるブレーキ装置を表す回路図
である。
【図3】上記駆動スリップ制御装置のROMに格納され
たトラクション制御プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図4】上記ROMに格納された増圧勾配とエンジン回
転数との関係を示すテーブルを表す図である。
【図5】上記ROMに格納された上限液圧とエンジン回
転数との関係を示すテーブルを表す図である。
【図6】上記車両に含まれるトランスミッションECU
のROMに格納された変速テーブルを表す図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 トランスミッション 20 ブレーキ装置 62 ブレーキシリンダ 64 液圧制御弁装置 66 液圧源装置 120 ブレーキECU 130 車輪速センサ 132 A/Tシフト位置センサ 134 T/Fシフト位置センサ 136 デフロックスイッチ 138 エンジン回転数センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の駆動装置から駆動輪に駆動トルクが
    加えられている状態で、その駆動輪の回転を抑制するブ
    レーキを作動させることにより、その駆動輪のスリップ
    状態を適正な状態に制御する駆動スリップ制御装置であ
    って、 前記ブレーキの作動力の増加勾配と作動力の上限値との
    少なくとも一方を、前記駆動装置の出力軸の回転数が高
    い場合に低い場合より小さく抑制する抑制部を含むこと
    を特徴とする駆動スリップ制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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