JP2001120502A - 内視鏡の超音波洗滌装置 - Google Patents

内視鏡の超音波洗滌装置

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JP2001120502A
JP2001120502A JP30728699A JP30728699A JP2001120502A JP 2001120502 A JP2001120502 A JP 2001120502A JP 30728699 A JP30728699 A JP 30728699A JP 30728699 A JP30728699 A JP 30728699A JP 2001120502 A JP2001120502 A JP 2001120502A
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ultrasonic
cleaning
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cleaning tank
tank
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Naotake Mimori
尚武 三森
Joji Watanabe
城治 渡邉
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗滌槽16を樹脂で形成することによって洗滌
槽16を軽量化するとともに、振動板22を介して超音
波振動子24を洗滌槽16に取り付けることによって、
洗滌槽16の破損や洗滌力の低下を防止する内視鏡18
の超音波洗滌装置10を提供する。 【解決手段】本発明の超音波洗滌装置10は、洗滌槽1
6が合成樹脂によって形成されるとともに、洗滌槽16
に収容された内視鏡18の手元操作部42、先端部4
4、コネクタ部46の位置に超音波振動ユニット21が
配設されている。超音波振動ユニット21は、洗滌槽1
6の開口16Aに配設された振動板22と、該振動板2
2の下面に接着された超音波振動子24と備えている。
また、洗滌槽16と振動板22との間には、弾性体32
が介在される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の超音波洗滌
装置に係り、特に洗滌液に浸漬した内視鏡を超音波によ
って洗滌する内視鏡の超音波洗滌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、使用後に洗滌・消毒する必要
があり、内視鏡の洗滌装置は、内視鏡全体を洗滌槽内の
洗滌液や消毒液に浸漬させることによって洗滌・消毒す
る。特開平6−7290号公報では、内視鏡の超音波洗
滌装置が開示され、この超音波洗滌装置は、超音波振動
子から超音波を放射することによって内視鏡を超音波洗
滌している。このような超音波洗滌装置では、超音波を
放射するために洗滌槽の強度が必要となるので、一般に
ステンレス製の洗滌槽を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステン
レス製の洗滌槽は超音波振動を伝達しやすいため、超音
波振動子から放射された超音波と、超音波振動子から洗
滌槽を伝わって発生した超音波とが干渉し合い、洗滌力
が低下するという欠点があった。
【0004】また、ステンレス製の洗滌槽は大重量とな
るため、超音波洗滌装置全体も大重量(約150kg)
になり、超音波洗滌装置を移動することが困難になると
いう欠点があった。また、洗滌槽は、通常、作業者の腰
の高さに配置されており、超音波洗滌装置内の上部に位
置しているので、洗滌槽が重くなると、超音波洗滌装置
全体の重心が上方に位置して不安定になるという欠点が
あった。さらに、洗滌 槽が重くなると、洗滌槽を支持
する骨組みを強化しなければならず、超音波洗滌 装置
全体が大型化するという欠点もあった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、超音波同士の干渉による洗滌力の低下を防止す
るとともに、洗滌槽を軽量化することができる内視鏡の
超音波洗滌装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、洗滌槽に内視鏡を収容して該内視鏡を洗滌
液に浸漬させ、該洗滌液に超音波振動子から超音波を放
射して前記内視鏡を超音波洗滌する内視鏡の超音波洗滌
装置において、前記洗滌槽が合成樹脂で形成されるとと
もに、前記超音波振動子が振動板を介して前記洗滌槽に
取り付けられることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、金属よりも振動を伝達し
にくい樹脂製の洗滌槽を用いたので、超音波振動は洗滌
槽を伝達しにくく、超音波同士の干渉による洗滌力の低
下は発生しない。これにより、内視鏡を効果的に洗滌す
ることができる。
【0008】また、本発明によれば、洗滌槽を合成樹脂
によって形成したので、洗滌槽を軽量化することができ
る。したがって、超音波洗滌装置全体を軽量化、及び小
型化することができるとともに、超音波洗滌装置全体の
重心を下方に位置させて安定させることができる。
【0009】また、本発明によれば、振動板を介して超
音波振動子を樹脂製の洗滌槽に取り付けたので、超音波
振動子を樹脂製の洗滌槽に直接取り付けた時のように、
超音波振動によって樹脂製の洗滌槽が破損することがな
い。
【0010】また、本発明によれば、前記洗滌槽に収納
された内視鏡の汚染度の高い部位に超音波振動子を配置
することによって、汚染度の高い部位を集中して洗滌す
ることができる。
【0011】また、前記洗滌槽と振動板との間に弾性体
を介在させると、洗滌槽が受ける振動が弾性体によって
減衰されるので、洗滌槽の破損を確実に防止することが
できる。
【0012】さらに、振動板をステンレスやチタン等の
金属によって形成すると、金属製である超音波振動子を
振動板に確実に接着することができ、超音波振動子が剥
離して洗滌力が低下することがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る内視鏡の超音波洗滌装置の好ましい実施の形態を詳述
する。
【0014】図1及び図2に示すように、第1の実施の
形態の超音波洗滌装置10は、外観形状が箱型に形成さ
れ、装置本体12と蓋14とから構成される。装置本体
12の上面には、洗滌槽16が設けられ、この洗滌槽1
6内に、洗滌の必要な内視鏡18が収容される。
【0015】前記蓋14は、装置本体12の上部にヒン
ジ等によって開閉自在に取り付けられ、この蓋14を閉
じることによって洗滌槽16の上部開口が完全に覆わ
れ、洗滌槽16に供給した洗滌液(水、洗剤)や薬液
(消毒液)が外部に飛散しないようになっている。
【0016】前記洗滌槽16は、薬液(グルタールアル
デヒド、過酢酸、酸性水、二酸化塩素、過酸化水素等)
に対して耐性のある樹脂、例えば、FRP、ポリアセタ
ール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、PTFE樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等の合成樹脂によって成形されている。
【0017】前記洗滌槽16内の中央部には、円柱型の
噴射装置20が設けられ、噴射装置20の側面にノズル
(図示せず)が配設されている。この噴射装置20が駆
動されると、噴射装置20が回転するとともに、前記ノ
ズルから洗滌水が噴射され、洗滌槽16に収容された内
視鏡18が回流洗滌される。
【0018】洗滌槽16の底面には、複数の超音波振動
ユニット21、21…が配設されている。超音波振動ユ
ニット21は、洗滌槽16に収容された内視鏡18の汚
染度の高い部位に近接して配設されている。即ち、内視
鏡18の手元操作部42の位置に2つの超音波振動ユニ
ット21が配設され、挿入部の先端部44の位置に2つ
の超音波振動ユニット21が配設され、コネクタ部46
の位置に2つの超音波振動ユニット21が配設される。
なお、洗滌槽16の左上のコーナー部に配設された2つ
の超音波振動ユニット21は、2つの内視鏡18を同時
に洗滌する場合に使用されるものである。
【0019】図3に示すように、超音波振動ユニット2
1は、振動板22と超音波振動子24とを備えており、
該振動板22は、洗滌槽16の底面に形成された円形の
開口16Aを塞ぐように設置されている。この振動板2
2は、ステンレスやチタン等の金属によって形成され、
下面に突出したボルト部22Aに、裏パッキン26及び
押さえ板28を介してナット30を締め込むことによっ
て洗滌槽16に固定される。
【0020】一方、超音波振動子24は、ランジュバン
型のものが使用され、振動板22の下面に接着されて取
り付けられる。この超音波振動子24が振動すると、振
動板22を介して超音波が洗滌槽16内に放射される。
【0021】前記振動板22と洗滌槽16との間には、
弾性体32が配設され、この弾性体32によって振動板
22と洗滌槽16の隙間がシールされている。弾性体3
2は、前記薬液に対して耐性のある材質、例えば、フッ
ソゴム、シリコンゴム、EPDM、シリコン系充填剤、
柔軟性フッソ樹脂等が選択される。なお、振動板22と
洗滌槽16との間に介在する弾性体以外も、薬液に浸漬
される位置の弾性体は、上記したゴム材で形成される。
逆に、薬液に浸漬されない位置の弾性体(例えば前記裏
パッキン26)は、上記したゴム材以外(例えばネオプ
レンゴム)で構成してもよい。
【0022】図2に示したように、前記洗滌槽16の側
部には、薬液注入口34、洗剤注入口36、及び複数の
カプラ38、38…が設けられている。薬液注入口34
からは薬液洗滌の際に薬液が注入され、洗剤注入口36
からは回流洗滌の際に洗剤が注入される。また、前記カ
プラ38は、内視鏡18の手元操作部42に設けられた
送気・送水ボタンの装着口、鉗子挿入口に、図示しない
チューブを介して接続される。これにより、カプラ38
から送出された洗滌水や消毒液によって、内視鏡18内
部の送気・送水チューブ、吸引チューブ、鉗子挿通用チ
ューブを洗滌することができる。
【0023】また、洗滌槽16の対角をなすコーナー部
には、一対のシャワーノズル40、40が配設され、こ
のシャワーノズル40から水等が洗滌槽16内に向けて
噴射される。洗滌槽16の底面には、排水口50が設け
られ、この排水口50を図示しない電磁弁等で開くこと
によって、洗滌槽16内に供給された洗滌液や薬液が排
水される。
【0024】図2に示すように、前記装置本体12の正
面には、操作・表示パネル52が配置されている。操作
・表示パネル52には、洗滌作業の内容に関する各種設
定や洗滌開始等を指示する多数のボタンが設けられてい
る。また、操作・表示パネル52には、洗滌作業の残り
時間や作業終了までの時間、及びトラブル発生時の警告
等の各種内容が表示される。
【0025】なお、図2の符号54は、水位センサであ
り、この水位センサ54で水位を検出することによって
洗滌槽16から洗滌液や薬液が溢れることを防止する。
また、符号56は、オーバーフロー用の排水口である。
【0026】次に上記の如く構成された内視鏡の超音波
洗滌装置10の作用について説明する。
【0027】作業者は、まず、図2に示したように、内
視鏡18を噴射装置20の周囲に巻回した状態で洗滌槽
16に収容する。次いで、内視鏡18の送気・送水ボタ
ンの装着口、鉗子挿入口と、カプラ38とをチューブ
(図示せず)によって接続する。そして、蓋14を閉め
た後、操作・表示パネル52を操作することによって、
洗滌工程を開始する。
【0028】図4に示すように、洗滌工程では、まず、
内視鏡18の前洗滌を行う(ステップ1)。前洗滌は、
例えば、噴射装置20を駆動することによってノズルか
ら水を噴射して内視鏡18の外表面を回流洗滌したり、
カプラ38から内視鏡18の内部管路に水を注入するこ
とによって内視鏡18の内部管路を洗滌する。このと
き、シャワーノズル40、40から水を噴射することに
よって内視鏡18の外表面を洗滌してもよい。また、洗
剤注入口36から洗剤を注入することによって、洗剤を
含む洗滌液で前洗滌を行ってもよい。前洗滌に使用した
水は、排水口50から排水される。
【0029】前洗滌が終了した後、内視鏡18の超音波
洗滌を行う(ステップ2)。超音波洗滌は、まず、洗滌
槽16に洗滌液(水、洗剤)を貯留し、内視鏡18を完
全に洗滌液に浸漬させる。次いで、超音波振動子24を
振動させて、振動板22から洗滌槽16内の洗滌液に超
音波を放射する。これにより、内視鏡18は、超音波に
よって発生したキャビテーションによって超音波洗滌さ
れる。このとき、汚染度が比較的大きい内視鏡18の手
元操作部42、先端部44、コネクタ部46が超音波振
動ユニット21の上方に配置されているので、超音波振
動子24から放射した超音波によって内視鏡18を効果
的に洗滌することができる。なお、各超音波振動子24
から放射する超音波の周波数は、超音波振動子24の上
方に配置される内視鏡18の部位によって選定する。こ
の周波数の選定については後に詳説する。
【0030】超音波洗滌工程が終了した後、洗滌槽16
内の洗滌液を排水口50から排出し、さらに内視鏡18
の管路内排水を行う(ステップ3)。次いで、洗滌槽1
6内に水を供給して内視鏡18の外表面及び内部管路に
水を流し、内視鏡18及び洗滌槽16の汚れを洗い流
す。そして、薬液希釈防止のための水切りを行った後、
薬液浸漬工程を行う(ステップ5)。
【0031】薬液浸漬工程は、薬液注入口34から洗滌
槽16に薬液を注入するとともに、カプラ38から内視
鏡18の内部管路に薬液を注入することによって、内視
鏡18の全体を消毒する。消毒が終了すると、すすぎを
行い、最後に洗滌槽16にエア又はアルコールを供給し
て内視鏡18を乾燥させる。以上により、内視鏡18の
洗滌工程が終了する。
【0032】次に、超音波振動子24から放射する超音
波の周波数の選定について説明する。
【0033】超音波は、その周波数に応じて洗滌効果が
異なり、例えば低周波の超音波は、発生するキャビテー
ションが大きいので、大きな部位の洗滌や頑固な汚れを
落とすための洗滌に適している。逆に、高周波の超音波
は、発生するキャビテーションが小さいので、小さな部
位の洗滌や微細な汚れを落とすための洗滌に適してい
る。
【0034】一方、内視鏡18は、その部位によって大
きさや汚れ方が異なるため、当然、洗滌するのに最適な
周波数も異なる。例えば、先端部44は小さな部位であ
り、微細な汚れを落とす必要があるので、高周波(例え
ば30〜50kHz)の超音波洗滌が適している。そこ
で、先端部44の位置に配設した2個の超音波振動子2
4、24で、まず、30kHzの超音波を放射し、先端
部44に付着した汚れを大まかに落とす。次いで、一方
の超音波振動子24で30kHzの超音波を放射すると
ともに、他方の超音波振動子24で50kHzの超音波
を放射して、30kHzと50kHzの混在波で先端部
44を超音波洗滌する。これにより、30kHzの超音
波で頑固な汚れが落とされるだけでなく、50kHzの
超音波で微細な汚れも同時に落とされる。最後に、両方
の超音波振動子24、24で50kHzの超音波を放射
し、先端部44に残った微細な汚れを落とす。
【0035】このように、比較的高周波の超音波によっ
て先端部44を超音波洗滌するとともに、段階的に超音
波の周波数を大きくして徐々に細かい汚れを落としてい
くので、先端部44を効果的に洗滌することができる。
また、2個の超音波振動子24、24から異なる周波数
の超音波を同時に放出して洗滌しているので、単周波の
超音波で洗滌する場合に比べて、洗滌ムラを無くすこと
ができる。
【0036】一方、内視鏡18の手元操作部42は、大
きな部位であるとともに頑固な汚れを落とす必要がある
ので、低周波(例えば20〜30kHz)の超音波洗滌
が適している。そこで、手元操作部42の位置に配設し
た2個の超音波振動子24、24で、まず、20kHz
の低い周波数の超音波を放射し、次いで、一方の超音波
振動子24で20kHzの超音波を放射するとともに、
他方の超音波振動子24で30kHzの超音波を放射
し、最後に、両方の超音波振動子24、24で30kH
zの超音波を放射する。これにより、手元操作部42
は、前述した先端部44と同様に、洗滌ムラを発生する
ことなく、効果的に洗滌される。
【0037】また、コネクタ部46は、大きな部位であ
るので、低周波(例えば20〜30kHz)の超音波洗
滌が適している。そこで、コネクタ部46の位置に配設
した超音波振動子24、24で30kHzの超音波を放
射する。コネクタ部42は、先端部44や手元操作部4
2に対して汚れの度合いが比較的少ないので、超音波の
周波数を段階的に小さくしたり、混在波を形成しなくて
も、確実に洗滌することができる。
【0038】ところで、前記洗滌槽16は、振動を伝達
しにくい樹脂によって形成されている。したがって、複
数の超音波振動ユニット21、21…から異なる周波数
の超音波を同時に放射しても、その超音波振動は洗滌槽
16を伝達せず、超音波同士が干渉することがない。し
たがって、超音波同士の干渉によって洗滌力が低下する
ことがないので、内視鏡18を効果的に洗滌することが
できる。
【0039】このように、本実施の形態の超音波洗滌装
置10によれば、超音波振動を伝達しにくい樹脂製の洗
滌槽16を用いたので、各超音波振動ユニット21から
放射された超音波が洗滌槽16を介して伝達され干渉し
合うことを防止することができる。したがって、内視鏡
18の手元操作部42、先端部44、コネクタ部46に
異なる周波数の超音波を放射しても、その超音波同士が
干渉することなく、効果的に内視鏡18の各部位を洗滌
することができる。
【0040】また、超音波洗滌装置10によれば、超音
波振動ユニット21を汚染度の大きい手元操作部42、
先端部44、コネクタ部46に近接して配置したので、
それらの部分を集中して局所洗滌することができ、内視
鏡18全体を効率よく洗滌することができる。
【0041】また、超音波洗滌装置10によれば、洗滌
槽16が樹脂によって形成され、軽量化されているの
で、超音波洗滌装置10全体を軽量化することができ
る。また、洗滌槽16を軽量化したので、超音波洗滌装
置10全体の重心が下方に下がり、超音波洗滌装置10
が安定する。さらに、洗滌槽16を軽量化したので、洗
滌槽16を支持する骨組みを小さくすることができ、超
音波洗滌装置10全体を小型化することができる。
【0042】また、樹脂製の洗滌槽16は、複雑な形状
であっても簡単に形成することができるので、洗滌槽1
6を内視鏡18の複雑な形状に合わせて形成することも
できる。
【0043】また、超音波洗滌装置10は、超音波振動
子24が振動板22及び弾性体32を介して洗滌槽16
に取り付けられているので、超音波振動子24の超音波
振動は、振動板22によって減衰され、さらに、弾性体
32によって減衰される。したがって、洗滌槽16を金
属から樹脂に変えたことによる強度不安が取り除かれる
ので、洗滌槽16を例えば3〜5mmと薄く形成するこ
とができる。
【0044】また、金属製の超音波振動子24が金属製
の振動板22に接着されて取り付けられているので、超
音波振動子24を樹脂製の洗滌槽16に異種接着した時
のように、超音波振動子24が接着面から剥離して洗滌
力が低下することがない。
【0045】さらに、超音波洗滌装置10は、振動板2
2を洗滌槽16の開口16Aに配設し、該振動板22に
超音波振動子24を取り付けているので、超音波振動子
24を洗滌槽16の外壁に取り付けたときのように、超
音波が樹脂製の洗滌槽16によって吸収されることがな
い。したがって、超音波振動子24から放射された超音
波によって内視鏡18の各部位を確実に洗滌することが
できる。
【0046】第2の実施の形態の超音波洗滌装置は、図
5に示すように、洗滌槽16の底面に凹部16Bが形成
され、この凹部16Bに、振動板22及び弾性体32が
収容されている。これにより、洗滌槽16の底面が見か
け上、段差のない平面状になり、段差がある場合に比べ
て汚物がたまりにくく、さらに、洗滌槽16の底面に沈
殿した汚物等を簡単に洗い流すことができる。
【0047】なお、上述した実施の形態では、1つの内
視鏡18を洗滌する例で説明したが、2つの内視鏡1
8、18を同時に洗滌してもよい。この場合、2つ目の
内視鏡18は、手元操作部42を図2の右上の超音波振
動ユニット21の上方に配置し、先端部44を左上の超
音波振動ユニット21の上方に配置する。そして、右上
の超音波振動ユニット21で手元操作部42を洗滌する
のに適した周波数の超音波を放射し、左上の超音波振動
ユニット21で先端部44を洗滌するのに適した周波数
の超音波を放射する。これにより、2つの内視鏡18、
18を同時に洗滌することができる。
【0048】また、上述した実施の形態は、洗滌槽16
の底面の一部を構成する超音波振動ユニット21を用い
たが、洗滌槽16内の液体に浸漬するタイプの超音波振
動子ユニットを用いても上述した実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
【0049】また、超音波振動子24の数や配置は、上
述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、
多数の超音波振動ユニット21を洗滌槽16の底面や側
面に均等に配置し、収容した内視鏡18の各部位の配置
に基づいて稼働する各超音波振動子24を制御してもよ
い。これにより、挿入部の長さが異なる内視鏡18であ
っても効率よく洗滌することができる。
【0050】さらに、上述した実施の形態では、各超音
波振動子24が、内視鏡18の各部位に応じて異なる周
波数の超音波を経時的に変化させて放射したが、これに
限られるものではなく、全ての超音波振動子24で共通
の周波数の超音波を放射したり、各超音波振動子24が
常に一定の周波数の超音波を放射してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡の
超音波洗滌装置によれば、樹脂製の洗滌槽を用いて超音
波同士の干渉を防止するとともに、超音波振動子を内視
鏡の汚染度の高い部位に配設したので、複数の超音波振
動子から汚染度の高い部位に、干渉されない超音波を放
射して効果的に洗滌することができる。
【0052】また、本発明によれば、洗滌槽を合成樹脂
で形成して軽量化することができるので、超音波洗滌装
置全体を軽量化、及び小型化することができる。また、
本発明によれば、超音波振動子が振動板を介して洗滌槽
に取り付けられるので、洗滌槽の破損や超音波振動子の
剥離を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡の超音波洗滌装置の第1の
実施の形態を示す側面図
【図2】図1に示した超音波洗滌装置の装置本体の平面
【図3】図2に示した超音波振動ユニットの縦断面図
【図4】図1に示した超音波洗滌装置の洗滌工程を示す
フローチャート
【図5】本発明に係る内視鏡の超音波洗滌装置の第2の
実施の形態の特徴部分である超音波振動ユニットの縦断
面図
【符号の説明】
10…超音波洗滌装置、12…装置本体、14…蓋、1
6…洗滌槽、18…内視鏡、20…噴射装置、21…超
音波振動ユニット、22…振動板、24…超音波振動
子、42…手元操作部、44…先端部、46…コネクタ
部、50…排水口、52…操作・表示パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA12 AB01 BB04 BB85 BB87 BB92 BB94 BB96 CA01 CC01 CC11 CC12 CD24 4C058 AA12 BB06 CC01 CC03 CC07 EE26 KK07 KK22 KK42 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 GG07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗滌槽に内視鏡を収容して該内視鏡を洗
    滌液に浸漬させ、該洗滌液に超音波振動子から超音波を
    放射して前記内視鏡を超音波洗滌する内視鏡の超音波洗
    滌装置において、 前記洗滌槽が合成樹脂で形成されるとともに、前記超音
    波振動子が振動板を介して前記洗滌槽に取り付けられる
    ことを特徴とする内視鏡の超音波洗滌装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波振動子は、前記洗滌槽に収納
    された内視鏡の汚染度の高い部位に配置されることを特
    徴とする請求項1記載の内視鏡の超音波洗滌装置。
  3. 【請求項3】 前記振動板と前記洗滌槽との間に、弾性
    体を介在させたことを特徴とする請求項2記載の内視鏡
    の超音波洗滌装置。
  4. 【請求項4】 前記振動板は、金属製であることを特徴
    とする請求項3記載の内視鏡の超音波洗滌装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067545A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Fujifilm Corp 超音波洗浄装置
DE102008031287B4 (de) * 2008-07-02 2016-07-28 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtvorrichtung für ein Maschinenelement, insbesondere für ein Wälz- oder Gleitlager
JP6163696B1 (ja) * 2016-05-31 2017-07-19 本多電子株式会社 超音波液体処理装置

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