JP2001120110A - 採卵用養魚水槽 - Google Patents
採卵用養魚水槽Info
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- JP2001120110A JP2001120110A JP34927199A JP34927199A JP2001120110A JP 2001120110 A JP2001120110 A JP 2001120110A JP 34927199 A JP34927199 A JP 34927199A JP 34927199 A JP34927199 A JP 34927199A JP 2001120110 A JP2001120110 A JP 2001120110A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 魚の卵を産卵後直ちに成魚から分離すると共
に、簡単に集めて外部に取り出せるようにする。 【解決手段】 容器状で、その底面を魚の卵が水中で滑
り落ちて集まるように傾斜させた水槽本体2と、この水
槽本体2内を略水平に仕切り、卵が通過可能で成魚が通
過不能な多数の通孔を有する中仕切り板3と、水槽本体
2の傾斜された底面の最下部から外部へ延設され、集ま
った魚の卵を外部へ取り出し可能な採卵用通路4とを備
えた採卵用養魚水槽1。
に、簡単に集めて外部に取り出せるようにする。 【解決手段】 容器状で、その底面を魚の卵が水中で滑
り落ちて集まるように傾斜させた水槽本体2と、この水
槽本体2内を略水平に仕切り、卵が通過可能で成魚が通
過不能な多数の通孔を有する中仕切り板3と、水槽本体
2の傾斜された底面の最下部から外部へ延設され、集ま
った魚の卵を外部へ取り出し可能な採卵用通路4とを備
えた採卵用養魚水槽1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、採卵用養魚水槽に関
し、更に詳しくは生物の発生学的研究、医学上の各種研
究などに用いる魚の卵を容易に採取できる採卵用養魚水
槽に関する。
し、更に詳しくは生物の発生学的研究、医学上の各種研
究などに用いる魚の卵を容易に採取できる採卵用養魚水
槽に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
の採卵用養魚水槽としては、例えば、鑑賞魚の飼育にご
く一般的に用いられる、上方を開放した透明なガラス製
水槽が挙げられる。しかし、魚の卵は、成魚が産み落と
したときに直ちに取り出されないと成魚に食べられるお
それがあった。これに対しては、ガラス製水槽の途中を
ネットで仕切って成魚と卵を分離するか、多数のビーズ
を沈め、魚の卵がそれらのビーズ間の隙間に沈むように
して成魚と卵を分離して、魚の卵が成魚に食べられない
ようにしている。
の採卵用養魚水槽としては、例えば、鑑賞魚の飼育にご
く一般的に用いられる、上方を開放した透明なガラス製
水槽が挙げられる。しかし、魚の卵は、成魚が産み落と
したときに直ちに取り出されないと成魚に食べられるお
それがあった。これに対しては、ガラス製水槽の途中を
ネットで仕切って成魚と卵を分離するか、多数のビーズ
を沈め、魚の卵がそれらのビーズ間の隙間に沈むように
して成魚と卵を分離して、魚の卵が成魚に食べられない
ようにしている。
【0003】ところが、このように成魚と卵を分離して
も、魚の卵があまりに小さく(例えば略球体として、直
径:約1.0mm)、しかも水との密度の差も大きくな
いので、そのような養魚用水槽では、魚の卵だけを容易
に取り出すことができない。例えば養魚用水槽から成魚
とネットを先に取り出し、ネットスプーン、スポイト
(吸引具)などを用いて魚の卵を取り出すことはできる
が、これはたいへん手間のかかる仕事である。そこでこ
の発明の主要な目的の1つは、魚の卵を産卵後直ちに成
魚から分離すると共に、簡単に集めて外部に取り出せる
ようにすることである。
も、魚の卵があまりに小さく(例えば略球体として、直
径:約1.0mm)、しかも水との密度の差も大きくな
いので、そのような養魚用水槽では、魚の卵だけを容易
に取り出すことができない。例えば養魚用水槽から成魚
とネットを先に取り出し、ネットスプーン、スポイト
(吸引具)などを用いて魚の卵を取り出すことはできる
が、これはたいへん手間のかかる仕事である。そこでこ
の発明の主要な目的の1つは、魚の卵を産卵後直ちに成
魚から分離すると共に、簡単に集めて外部に取り出せる
ようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、容器状で、
その底面を魚の卵が水中で滑り落ちて集まるように傾斜
させた水槽本体と、この水槽本体内を略水平に又は傾斜
して仕切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通
孔を有する中仕切り板と、水槽本体の傾斜された底面の
最下部から外部へ延設され、集まった魚の卵を外部へ取
り出し可能な採卵用通路とを備えた採卵用養魚水槽を提
供する。
その底面を魚の卵が水中で滑り落ちて集まるように傾斜
させた水槽本体と、この水槽本体内を略水平に又は傾斜
して仕切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通
孔を有する中仕切り板と、水槽本体の傾斜された底面の
最下部から外部へ延設され、集まった魚の卵を外部へ取
り出し可能な採卵用通路とを備えた採卵用養魚水槽を提
供する。
【0005】すなわちこの発明は、水槽本体内に魚の卵
が通過可能で成魚が通過不能な中仕切り板を設置し、か
つ水槽本体の底面を中仕切り板を通過した魚の卵が滑り
落ちて集まるように傾斜させることによって、魚の卵を
食べられないように成魚から分離するだけではなく、魚
の卵が水槽本体底面の下部に自然に集まるようにし、そ
れによって魚の卵を容易に外部に取り出せるようにする
ものである。
が通過可能で成魚が通過不能な中仕切り板を設置し、か
つ水槽本体の底面を中仕切り板を通過した魚の卵が滑り
落ちて集まるように傾斜させることによって、魚の卵を
食べられないように成魚から分離するだけではなく、魚
の卵が水槽本体底面の下部に自然に集まるようにし、そ
れによって魚の卵を容易に外部に取り出せるようにする
ものである。
【0006】ここで、魚の卵が通過可能で成魚が通過不
能な中仕切り板とは、成魚は通過できないが魚の卵は自
由に通過できる大きさの通孔又は隙間を多数備えるか、
形成した多孔板を意味し、具体的にはネット(網)、格
子、多数の通孔(円形、楕円形、正方形、長方形の孔、
スリット等)を打ち抜いて形成した薄い板状体、多数の
ビーズを並べて固定したビーズ板等で、水槽本体の水中
に水平又は若干傾斜して設置可能な合成樹脂、金属等か
らなるものが挙げられる。例えば、魚がゼブラフィッシ
ュの場合、ストランドの線径を0.5〜1.0mmと
し、通孔の間隔を2〜3mm×2〜3mmとした合成樹
脂製、又はステンレス鋼製のネットが好ましいものとし
て挙げられる。なお、この発明に係る採卵用養魚水槽に
適用できる魚としては、上述のゼブラフィッシュのほか
金魚、メダカ等が挙げられ、それぞれの魚とその卵の大
きさに対応して適当な中仕切り板の寸法仕様を決めるこ
とができる。
能な中仕切り板とは、成魚は通過できないが魚の卵は自
由に通過できる大きさの通孔又は隙間を多数備えるか、
形成した多孔板を意味し、具体的にはネット(網)、格
子、多数の通孔(円形、楕円形、正方形、長方形の孔、
スリット等)を打ち抜いて形成した薄い板状体、多数の
ビーズを並べて固定したビーズ板等で、水槽本体の水中
に水平又は若干傾斜して設置可能な合成樹脂、金属等か
らなるものが挙げられる。例えば、魚がゼブラフィッシ
ュの場合、ストランドの線径を0.5〜1.0mmと
し、通孔の間隔を2〜3mm×2〜3mmとした合成樹
脂製、又はステンレス鋼製のネットが好ましいものとし
て挙げられる。なお、この発明に係る採卵用養魚水槽に
適用できる魚としては、上述のゼブラフィッシュのほか
金魚、メダカ等が挙げられ、それぞれの魚とその卵の大
きさに対応して適当な中仕切り板の寸法仕様を決めるこ
とができる。
【0007】次に、水槽本体について、その底面を魚の
卵が水中で滑り落ちて集まるように傾斜させたとは、魚
の卵が水中で自然に滑り落ちて、水槽本体の底面下部の
一個所(一角部でもよい)、二個所又は一辺部に集まる
ように底面を傾斜させたことを意味し、その傾斜は具体
的には水平に対して15〜30゜が好ましい。そしてこ
の傾斜させた底面は平らな面、凹面(例えばすり鉢状の
面、傾斜する樋状の面)、凸面でもよい。
卵が水中で滑り落ちて集まるように傾斜させたとは、魚
の卵が水中で自然に滑り落ちて、水槽本体の底面下部の
一個所(一角部でもよい)、二個所又は一辺部に集まる
ように底面を傾斜させたことを意味し、その傾斜は具体
的には水平に対して15〜30゜が好ましい。そしてこ
の傾斜させた底面は平らな面、凹面(例えばすり鉢状の
面、傾斜する樋状の面)、凸面でもよい。
【0008】この発明においては、採卵用通路が水槽本
体の傾斜された底面の最下部から外部へ延設され、それ
によって集まった魚の卵を外部へ取り出し可能にする。
ここで具体的な採卵用通路としては、水槽本体の傾斜さ
れた底面の最下部近傍と、路端部近傍とに止水手段をそ
れぞれ具備した管路が好ましいものとして挙げられる。
そして、特にこの管路として軟質樹脂製パイプを採用
し、各止水手段として軟質樹脂製パイプの所定個所を解
除可能にピンチする(挟む)ピンチ手段を採用すると、
装置が簡単で安価になり、魚の卵の採集操作も容易にな
るのでより好ましい。
体の傾斜された底面の最下部から外部へ延設され、それ
によって集まった魚の卵を外部へ取り出し可能にする。
ここで具体的な採卵用通路としては、水槽本体の傾斜さ
れた底面の最下部近傍と、路端部近傍とに止水手段をそ
れぞれ具備した管路が好ましいものとして挙げられる。
そして、特にこの管路として軟質樹脂製パイプを採用
し、各止水手段として軟質樹脂製パイプの所定個所を解
除可能にピンチする(挟む)ピンチ手段を採用すると、
装置が簡単で安価になり、魚の卵の採集操作も容易にな
るのでより好ましい。
【0009】更にこの発明の採卵用通路としては、容器
状で、水槽本体の側部に一体に又は別体に付設された補
助水槽と、この補助水槽の下部と水槽本体の傾斜された
底面の最下部近傍とを連通する連通路とからなり、この
連通路を介して前記補助水槽の下部に又は水槽本体の傾
斜された底面の最下部に集まった魚の卵を前記補助水槽
の上方開口を介してスポイト、ネットスプーン等を用い
て外部へ取り出し可能に構成することもできる。ここで
連通路は、水槽本体の傾斜された底面の最下部から更に
下方に傾斜し、補助水槽の下部に至るよう構成すると、
魚の卵が補助水槽に集まり、魚の卵の取り出しが容易に
なって好ましい。
状で、水槽本体の側部に一体に又は別体に付設された補
助水槽と、この補助水槽の下部と水槽本体の傾斜された
底面の最下部近傍とを連通する連通路とからなり、この
連通路を介して前記補助水槽の下部に又は水槽本体の傾
斜された底面の最下部に集まった魚の卵を前記補助水槽
の上方開口を介してスポイト、ネットスプーン等を用い
て外部へ取り出し可能に構成することもできる。ここで
連通路は、水槽本体の傾斜された底面の最下部から更に
下方に傾斜し、補助水槽の下部に至るよう構成すると、
魚の卵が補助水槽に集まり、魚の卵の取り出しが容易に
なって好ましい。
【0010】更に、水槽本体が、その傾斜された底面の
最下部に、集められた魚の卵を受け採卵用管路内を介し
て水と共に外部に取り出し可能な皿状部材を具備し、こ
の皿状部材を上述の採卵用通路を介して外部へ取り出せ
るようにしてもよい。なお、中仕切り板については、万
一魚の卵が引っかかったとき、その魚の卵を振り落とす
ために水中の中仕切り板を外部から振動させる振動手
段、例えば中仕切り板に一体に外部からそれを振動させ
ることができるハンドル部又は片を設けてもよく、別途
中仕切り板を振動させることができる振動棒を準備して
もよい。
最下部に、集められた魚の卵を受け採卵用管路内を介し
て水と共に外部に取り出し可能な皿状部材を具備し、こ
の皿状部材を上述の採卵用通路を介して外部へ取り出せ
るようにしてもよい。なお、中仕切り板については、万
一魚の卵が引っかかったとき、その魚の卵を振り落とす
ために水中の中仕切り板を外部から振動させる振動手
段、例えば中仕切り板に一体に外部からそれを振動させ
ることができるハンドル部又は片を設けてもよく、別途
中仕切り板を振動させることができる振動棒を準備して
もよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態にもと
ずいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。図1はこの発明に係る採
卵用養魚水槽の1つの実施の形態1を示す、概略斜視
図、図2は図1の縦断面図である。図1〜2において、
採卵用養魚水槽1は、容器状で、その底面部を魚の卵が
水中で滑り落ちて集まるように傾斜させ、水Wを入れた
すり鉢状の水槽本体2と、この水槽本体内を略水平に仕
切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通孔を有
する中仕切り板3と、水槽本体2の傾斜された底面の最
下部から外部へ延設され、集まった魚の卵を外部へ取り
出し可能な採卵用通路4とから主としてなる。
ずいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。図1はこの発明に係る採
卵用養魚水槽の1つの実施の形態1を示す、概略斜視
図、図2は図1の縦断面図である。図1〜2において、
採卵用養魚水槽1は、容器状で、その底面部を魚の卵が
水中で滑り落ちて集まるように傾斜させ、水Wを入れた
すり鉢状の水槽本体2と、この水槽本体内を略水平に仕
切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通孔を有
する中仕切り板3と、水槽本体2の傾斜された底面の最
下部から外部へ延設され、集まった魚の卵を外部へ取り
出し可能な採卵用通路4とから主としてなる。
【0012】なお、水槽本体2は全体が黒いシート(図
示省略)で被われ、成魚は水槽本体2内の中仕切り板3
の上方に入れられ、水槽本体2への水の補給は水槽本体
2上方に設けられた蛇口22から行われる。水槽本体2
は、前面壁5と、左・右面壁6・7と、背面壁8と、こ
れらの各壁から水平に対して約15゜傾斜して下方へ延
びる左右の傾斜壁9・10及び後方の傾斜壁11と、こ
れらの傾斜壁がなめらかに集まる集結部12と、この集
結部から下方へ短く延びる卵取りだし・排水用短管部1
3とからなる。
示省略)で被われ、成魚は水槽本体2内の中仕切り板3
の上方に入れられ、水槽本体2への水の補給は水槽本体
2上方に設けられた蛇口22から行われる。水槽本体2
は、前面壁5と、左・右面壁6・7と、背面壁8と、こ
れらの各壁から水平に対して約15゜傾斜して下方へ延
びる左右の傾斜壁9・10及び後方の傾斜壁11と、こ
れらの傾斜壁がなめらかに集まる集結部12と、この集
結部から下方へ短く延びる卵取りだし・排水用短管部1
3とからなる。
【0013】中仕切り板3は、ストランドの太さ(直
径):約1.0mm、通孔の間隔約2〜3mm×2〜3
mmのステンレス鋼製ネットからなるネット部14と、
このネット部を水槽本体2内に略水平に保持すべく、水
槽本体2の肩部に引っ掛ける引っ掛け部材15・16・
17とからなる。なお、21は引っ掛け部材15の上端
から突出し、万一魚の卵がネット部14に引っかかった
ときに、操作してネット部14を振動させる振動付与片
である。
径):約1.0mm、通孔の間隔約2〜3mm×2〜3
mmのステンレス鋼製ネットからなるネット部14と、
このネット部を水槽本体2内に略水平に保持すべく、水
槽本体2の肩部に引っ掛ける引っ掛け部材15・16・
17とからなる。なお、21は引っ掛け部材15の上端
から突出し、万一魚の卵がネット部14に引っかかった
ときに、操作してネット部14を振動させる振動付与片
である。
【0014】採卵用通路4は、短管部13から延びる、
管路としてのゴム製の軟質パイプ18と、この軟質パイ
プの始端(短管部13近傍)と終端に設けられ、軟質パ
イプ18を解除可能に止水できる止水手段としてのピン
チ部材19・20とからなる。なお、図1の状態ではピ
ンチ部材19・20間の軟質パイプ18(始端と終端と
の間)には水Wがほとんど入っていない。
管路としてのゴム製の軟質パイプ18と、この軟質パイ
プの始端(短管部13近傍)と終端に設けられ、軟質パ
イプ18を解除可能に止水できる止水手段としてのピン
チ部材19・20とからなる。なお、図1の状態ではピ
ンチ部材19・20間の軟質パイプ18(始端と終端と
の間)には水Wがほとんど入っていない。
【0015】次に、以上の構成を備えた採卵用養魚水槽
1の作用を説明する。まず、黒いシートの正面部分を開
放して水槽本体2中の成魚(ゼブラフィッシュ)に光
(例えば蛍光燈の光)を当てると、成魚がその習性によ
りいっせいに卵(略球形で、直径:約1.0mm)を生
む。これらの卵は水中を徐々に自然降下(沈下)し、ネ
ット部14の通孔を通過して成魚から分離され、成魚に
食べられるのを防止する。
1の作用を説明する。まず、黒いシートの正面部分を開
放して水槽本体2中の成魚(ゼブラフィッシュ)に光
(例えば蛍光燈の光)を当てると、成魚がその習性によ
りいっせいに卵(略球形で、直径:約1.0mm)を生
む。これらの卵は水中を徐々に自然降下(沈下)し、ネ
ット部14の通孔を通過して成魚から分離され、成魚に
食べられるのを防止する。
【0016】魚の卵は更に自然降下し、水槽本体2の集
結部12及び短管部13付近に集まる。もちろん傾斜璧
9・10・11に到達した卵もそれらの傾斜面を滑り落
ちて集結部12及び短管部13付近に集まる。このよう
に略一個所に集まった卵は軟質パイプ18を介して容易
に外部に取り出すことができる。すなわち、まずピンチ
部材19による始端のピンチを解除して水Wを卵と共に
軟質パイプ18の始端と終端との間に導入し、次いでピ
ンチ部材19により始端をピンチし、更にピンチ部材2
0による終端のピンチを解除して軟質パイプ18の始端
と終端との間の水Wを魚の卵と共に取り出すわけであ
る。
結部12及び短管部13付近に集まる。もちろん傾斜璧
9・10・11に到達した卵もそれらの傾斜面を滑り落
ちて集結部12及び短管部13付近に集まる。このよう
に略一個所に集まった卵は軟質パイプ18を介して容易
に外部に取り出すことができる。すなわち、まずピンチ
部材19による始端のピンチを解除して水Wを卵と共に
軟質パイプ18の始端と終端との間に導入し、次いでピ
ンチ部材19により始端をピンチし、更にピンチ部材2
0による終端のピンチを解除して軟質パイプ18の始端
と終端との間の水Wを魚の卵と共に取り出すわけであ
る。
【0017】以上の実施の形態とは異なり、軟質パイプ
を短く下方に配置し、最初は軟質パイプの始端のピンチ
を省略して終端のみとし、軟質パイプの始端から終端ま
での間に水と卵が入ってきたところで始端をピンチし、
次いで終端のピンチを解除して水と魚の卵を取り出して
もよい。以上の実施の形態1とは異なり、採卵用通路を
シンプルな補助水槽とすることができる。
を短く下方に配置し、最初は軟質パイプの始端のピンチ
を省略して終端のみとし、軟質パイプの始端から終端ま
での間に水と卵が入ってきたところで始端をピンチし、
次いで終端のピンチを解除して水と魚の卵を取り出して
もよい。以上の実施の形態1とは異なり、採卵用通路を
シンプルな補助水槽とすることができる。
【0018】図3はこの発明のもう1つの実施の形態2
を示す図1相当図であり、図4はその図2相当図であ
る。図3〜4において、採卵用養魚水槽31は、図1〜
2と同様、容器状で、その底面部を魚の卵が水中で滑り
落ちて集まるように傾斜させ、水Wを入れたすり鉢状の
水槽本体32と、同じくその水槽本体32内を略水平に
仕切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通孔を
有する中仕切り板33と、水槽本体32の手前に一体に
付設された、集まった魚の卵を外部へ取り出し可能な採
卵用通路としての補助水槽51とから主としてなる。
を示す図1相当図であり、図4はその図2相当図であ
る。図3〜4において、採卵用養魚水槽31は、図1〜
2と同様、容器状で、その底面部を魚の卵が水中で滑り
落ちて集まるように傾斜させ、水Wを入れたすり鉢状の
水槽本体32と、同じくその水槽本体32内を略水平に
仕切り、卵が通過可能で成魚が通過不能な多数の通孔を
有する中仕切り板33と、水槽本体32の手前に一体に
付設された、集まった魚の卵を外部へ取り出し可能な採
卵用通路としての補助水槽51とから主としてなる。
【0019】この補助水槽51は、その底面の最下部が
水槽本体31の傾斜された底面の最下部よりも下位にあ
り、最下部同士相互に連通されている。そしてこの連通
によって水槽本体31の傾斜された底面の最下部に集ま
った魚の卵が補助水槽51の下部に自然に移動し、従っ
て補助水槽51の上方開口を介し適宜スポイト、ネット
スプーン等を用いて簡単に上方に取り出し可能となる。
なおその他の構成と作用効果は実施の形態1と同様であ
り、説明を省略する。
水槽本体31の傾斜された底面の最下部よりも下位にあ
り、最下部同士相互に連通されている。そしてこの連通
によって水槽本体31の傾斜された底面の最下部に集ま
った魚の卵が補助水槽51の下部に自然に移動し、従っ
て補助水槽51の上方開口を介し適宜スポイト、ネット
スプーン等を用いて簡単に上方に取り出し可能となる。
なおその他の構成と作用効果は実施の形態1と同様であ
り、説明を省略する。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、水槽本体内に魚の卵
が通過可能で成魚が通過不能な中仕切り板を設置し、か
つ水槽本体の底面を中仕切り板を通過した魚の卵が滑り
落ちて集まるように傾斜させることによって、魚の卵を
食べられないように成魚から分離するとともに底面の最
下部に自然に集まるようにし、それによって魚の卵を容
易に外部に取り出しできるようにするものである。
が通過可能で成魚が通過不能な中仕切り板を設置し、か
つ水槽本体の底面を中仕切り板を通過した魚の卵が滑り
落ちて集まるように傾斜させることによって、魚の卵を
食べられないように成魚から分離するとともに底面の最
下部に自然に集まるようにし、それによって魚の卵を容
易に外部に取り出しできるようにするものである。
【図1】この発明に係る採卵用養魚水槽の1つの実施の
形態1を示す、概略斜視図である。
形態1を示す、概略斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】この発明に係る採卵用養魚水槽の他の実施の形
態2を示す、概略斜視図である。
態2を示す、概略斜視図である。
【図4】図3の縦断面図である。
1・・・・・採卵用養魚水槽 2・・・・・水槽本体 3・・・・・中仕切り板 4・・・・・採卵用通路 5・・・・・前面壁 6・・・・・左面壁 7・・・・・右面壁 8・・・・・背面壁 9・・・・・左傾斜壁 10・・・・右傾斜壁 11・・・・後方の傾斜壁 12・・・・集結部 13・・・・短管部 14・・・・ネット部 15・・・・引っ掛け部材 16・・・・引っ掛け部材 17・・・・引っ掛け部材 18・・・・軟質パイプ 19・・・・ピンチ部材 20・・・・ピンチ部材 21・・・・振動付与片 22・・・・蛇口
Claims (9)
- 【請求項1】 容器状で、その底面を魚の卵が水中で滑
り落ちて集まるように傾斜させた水槽本体と、この水槽
本体内を略水平に又は傾斜して仕切り、卵が通過可能で
成魚が通過不能な多数の通孔を有する中仕切り板と、水
槽本体の傾斜された底面の最下部近傍から外部へ延設さ
れ、集まった魚の卵を外部へ取り出し可能な採卵用通路
とを備えた採卵用養魚水槽。 - 【請求項2】 採卵用通路が、水槽本体の傾斜された底
面の最下部近傍と、路端部近傍とに止水手段をそれぞれ
具備した管路である請求項1の採卵用養魚水槽。 - 【請求項3】 管路が、軟質樹脂製パイプであり、各止
水手段が、前記軟質樹脂製パイプの所定個所を解除可能
にピンチするピンチ手段である請求項2の採卵用養魚水
槽。 - 【請求項4】 採卵用通路が、容器状で、水槽本体の側
部に一体に又は別体に付設された補助水槽と、この補助
水槽の下部と水槽本体の傾斜された底面の最下部近傍と
を連通する連通路とからなり、この連通路を介して前記
補助水槽の下部に又は水槽本体の傾斜された底面の最下
部に集まった魚の卵を前記補助水槽の上方開口を介して
スポイト、ネットスプーン等を用いて外部へ取り出し可
能に構成してなる請求項1の採卵用養魚水槽。 - 【請求項5】 連通路が、水槽本体の傾斜された底面の
最下部から更に下方に傾斜し、補助水槽の下部に至る請
求項4の採卵用養魚水槽。 - 【請求項6】 中仕切り板が、ストランドの線径を0.
5〜1.0mmとし、通孔の間隔を2〜3mm×2〜3
mmとしたネットである請求項1の採卵用養魚水槽。 - 【請求項7】 水槽本体が、その底面の傾斜を15〜3
0゜としてなる請求項1の採卵用養魚水槽。 - 【請求項8】 水槽本体が、その傾斜された底面の最下
部に、集められた魚の卵を受け、採卵用通路内を介して
水と共に外部に取り出し可能な皿状部材を更に具備して
なる請求項1の採卵用養魚水槽。 - 【請求項9】 魚の卵が中仕切り板に引っかかったと
き、その魚の卵を振り落とすために中仕切り板を振動さ
せる振動手段を更に具備してなる請求項1の採卵用養魚
水槽。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34927199A JP2001120110A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 採卵用養魚水槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34927199A JP2001120110A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 採卵用養魚水槽 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=18402645
Family Applications (1)
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001120110A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-11-01 JP JP34927199A patent/JP2001120110A/ja active Pending
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