JP2006304677A - 固着性貝類の幼生採苗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】軟質樹脂製のシート又はフィルムにより形成した膜面に浮遊貝類幼生を付着させるように構成した幼生採苗器を用いることにより採苗率(生産性)を向上する。
【解決手段】飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗を、シート採苗によりおこなうための固着性貝類の幼生採苗器Xである。幼生採苗器Xは、剛性又は準剛性の面枠1と、軟質樹脂製のシート2(又はフィルム)を有し、面枠1内にシート2を展張して膜面(2)を形成している。好適なシート2は生分解性プラスチックシートである。
【選択図】 図1
【解決手段】飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗を、シート採苗によりおこなうための固着性貝類の幼生採苗器Xである。幼生採苗器Xは、剛性又は準剛性の面枠1と、軟質樹脂製のシート2(又はフィルム)を有し、面枠1内にシート2を展張して膜面(2)を形成している。好適なシート2は生分解性プラスチックシートである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗を、シート採苗によりおこなうための固着性貝類の幼生採苗器に関する。ここで、固着性貝類は少なくともカキに代表される二枚貝である。
従来より、人工生産したカキの浮遊幼生を採苗する際には、幼生飼育水槽内に貝殻等で作成した貝殻連からなる付着器(採苗器に同じ。)を垂下し、これに着定させていた。ここでは、付着器を採苗する貝類(親貝)と同じ水槽内に収容(同居処理)することで付着促進を図っている。(例えば特許文献1を参照。)
特開2003−189754号公報
しかしながら、貝殻連への幼生付着率は良いとは言えず、大部分は水槽底面に沈下して着定したり、水槽壁面に着定してしまうという問題があった。これら水槽に付着した幼生を利用する場合は、水槽内での剥離作業が必要で、作業性が悪く、剥離稚貝を損傷するとう問題もあった。また、剥離するには付着から1ケ月以上の飼育期間が必要であり、利用水総量が多くなるという問題あった。
こうしたなかで、損傷がなく大量の幼生を採苗し、生産性を向上する採苗技術の改善が要請されてきた。
発明が解決しようとする問題点は、少なくと以下の点に求められる。
(1)人工生産したカキの浮遊幼生を歩留りよく大量に採苗すること(採苗率がよいこと)。
(2)付着した稚貝の剥離が容易であること。
(3)操作性がよく再利用可能な採苗器であること。
(1)人工生産したカキの浮遊幼生を歩留りよく大量に採苗すること(採苗率がよいこと)。
(2)付着した稚貝の剥離が容易であること。
(3)操作性がよく再利用可能な採苗器であること。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消し、軟質樹脂製のシート又はフィルムにより形成した膜面に幼生を付着させるようにした固着性貝類の幼生採苗器を提供するものである。
課題を解決するために本発明は、飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗を、シート採苗によりおこなうようにした固着性貝類の幼生採苗器であって、剛性又は準剛性の面枠と、軟質樹脂製のシート又はフィルムを有し、前記面枠内に前記シート又はフィルムを展張して膜面を形成してなることを特徴とするものである。
本発明は、少なくとも以下の効果を奏する。
(1)シート採苗により浮遊貝類幼生を歩留りよく大量に採苗することができる。(採苗率がよい)。
(2)付着した稚貝の剥離が容易である。
(3)面枠と膜面からなる簡素な構造のため操作性がよく再利用可能である。
(4)損傷のない稚貝を大量に回収できる。
(5)全体として、低コストで生産性の飛躍的な向上を図ることができる。
(1)シート採苗により浮遊貝類幼生を歩留りよく大量に採苗することができる。(採苗率がよい)。
(2)付着した稚貝の剥離が容易である。
(3)面枠と膜面からなる簡素な構造のため操作性がよく再利用可能である。
(4)損傷のない稚貝を大量に回収できる。
(5)全体として、低コストで生産性の飛躍的な向上を図ることができる。
本発明の実施の最良形態は、上記構成の採苗器において、軟質樹脂製のシート又はフィルムには生分解性プラスチックシート又はフィルムを用いている。
本発明の一実施例について添付図面を参照して以下詳細説明する。
実施例採苗器は、カキの浮遊幼生sについておこなった実験的事実に基づくものであるが、浮遊貝類幼生の適用範囲はこれに限定されるものではない。
図1に正面視説明図を示すように、実施例採苗器Xは、剛性又は準剛性の面枠1内に生分解性プラスチックシート(又はフィルム)2を脱着可能に展張固定して膜面を形成してなるものである。
ここで、生分解性プラスチックシート(又はフィルム)3には農業用マルチシートを用いることができる。面枠1を塩ビ枠等で構成すれば、安価、軽量であり、再使用可能である。
採苗率を上げるには人工採苗水槽3に親貝とともに収容して同居処理をするのが好ましい。付着誘因効果が認められるからである。また、従来的な貝殻連〔図示省略〕と組み合わせ採苗水槽3底面に敷くことも考慮されてよい。
要するに、実施例採苗器Xは面状体(パネル)であるから、図2に示すように採苗水槽3に適宜間隔で連設してもよいし、槽底に敷設してもよく、設置形態は種々考慮されてよい。しかも、軽量であり、他の採苗水槽又は飼育水槽への移動も容易である。なお、図中の符号4はエアレーション手段である。
実施例採苗器を用いたシート採苗による付着稚貝数調査結果を表1に示す。
本発明は、簡素な構造で効率よく採苗可能な固着性貝類の幼生採苗器として利用価値が高い点で、水産業界への貢献が期待でき、産業上極めて有益である。
1 面枠
2 生分解性シート(又はフィルム)
3 採苗水槽
4 エアレーション手段
s カキの幼生(稚貝)
X 幼生採苗器
2 生分解性シート(又はフィルム)
3 採苗水槽
4 エアレーション手段
s カキの幼生(稚貝)
X 幼生採苗器
Claims (3)
- 飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗をおこなうための固着性貝類の幼生採苗器において、
剛性又は準剛性の面枠と、樹脂製のシート又はフィルムを有し、
前記面枠内に前記シート又はフィルムを展張して膜面を形成してなることを特徴とする固着性貝類の幼生採苗器。 - 樹脂製のシート又はフィルムが生分解性プラスチックからなるものである請求項1記載の固着性貝類の幼生採苗器。
- 飼育環境水中で親貝との同居処理により付着期に達した浮遊貝類幼生の天然採苗又は人工採苗を、シート採苗によりおこなうようにした固着性貝類の幼生採苗器であって、
剛性又は準剛性の面枠内に生分解性プラスチックシート又はフィルムを脱着可能に展張固定して膜面を形成してなることを特徴とする固着性貝類の幼生採苗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130805A JP2006304677A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 固着性貝類の幼生採苗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005130805A JP2006304677A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 固着性貝類の幼生採苗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006304677A true JP2006304677A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37472291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005130805A Pending JP2006304677A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | 固着性貝類の幼生採苗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006304677A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103190367A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-07-10 | 福建省水产研究所 | 一种收集泥东风螺卵囊的方法及采卵器 |
CN103270990A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-04 | 浙江海洋学院 | 浮式可拼接鱼礁 |
JP2015130851A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 福島 徹 | 牡蠣幼生付着採取器 |
-
2005
- 2005-04-28 JP JP2005130805A patent/JP2006304677A/ja active Pending
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CN103270990A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-04 | 浙江海洋学院 | 浮式可拼接鱼礁 |
JP2015130851A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 福島 徹 | 牡蠣幼生付着採取器 |
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