JP2001119687A - 自動車の車内監視装置 - Google Patents

自動車の車内監視装置

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JP2001119687A
JP2001119687A JP29743599A JP29743599A JP2001119687A JP 2001119687 A JP2001119687 A JP 2001119687A JP 29743599 A JP29743599 A JP 29743599A JP 29743599 A JP29743599 A JP 29743599A JP 2001119687 A JP2001119687 A JP 2001119687A
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video camera
video
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Kanehiko Tokuyama
鐘彦 徳山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の車内の状況を監視し得るようにした
監視装置を提供すること。 【解決手段】 自動車1の車内監視装置100は、自動
車1のインナーバックミラー70を支持するミラー支持
部10と、ミラー支持部10に取付けられて後方に向き
広角レンズ31を備えたビデオカメラ30と、ビデオカ
メラ30で撮った映像を記録する映像情報記録装置とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視装置に関し、
より詳しくは、ビデオカメラを用いた監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、タクシーやハイヤー等の運転手に対する傷害事件や
運転手を狙った強盗事件が少なくない。ハイヤーやタク
シー等では、運転手の座席の背後に衝立て等の遮蔽物を
設置する試みもあるけれども、防犯効果は十分ではな
い。また、近年、銀行などの現金輸送車などに対する強
盗事件等も増加している。
【0003】防犯のための監視装置としてビデオカメラ
を用いることは知られており、特開平6−211108
号公報には、自動車のボデーなどに接触センサを設ける
と共に、接触センサに応動して作動するビデオカメラを
車のボデーの上に設けることが記載されている。しかし
ながら、この技術は、車外の限られた監視にとどまる。
【0004】更に、交通事故の死者が年間1万人に達す
るにもかかわらず、事故の際における車の状況が分から
ないことが少なくない。
【0005】本発明は、前記諸点に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、自動車の車内の状況を
監視し得るようにした監視装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自動車の車
内監視装置は、前記した目的を達成すべく、自動車のイ
ンナーバックミラーを支持するミラー支持部と、該ミラ
ー支持部に取付けられ後方に向いたビデオカメラとを有
する。
【0007】本発明の車内監視装置では、ビデオカメラ
が車内に設けられているから、車内の状況を監視し得、
特に、ビデオカメラが車内のうちインナーバックミラー
のところに後方に向けて設けられているから、車内の前
端で幅方向(左右方向)中央の上部において車内の後方
を視野におさめることになるので、一台のビデオカメラ
で後部座席など車内の状況のみでなく自動車の例えば後
部の左右のドアのところも視野内に捉え得る故、後部座
席での不審な挙動だけでなく、後部ドアの開閉者を確実
に撮影して監視し得る。従って、後部座席側に対する監
視や犯罪の抑制にも役立ち得る。また、自動車のドアを
開けて中に入ろうとするときは、実際上多少なりとも斜
め前方を向くことになるので、後部座席に出入りする者
は、ビデオカメラの視野内に確実に捉えられる。更に、
本発明の車内監視装置では、ビデオカメラがインナーバ
ックミラーの支持部すなわち支柱部に設けられるから、
該支持部の構造を変えるだけで、既存のインナーバック
ミラー自体の構造や配置をそのまま生かし得るから、既
存の自動車にも、インナーミラーの支持部を取り換える
だけで、他の部分を実際上改変することなくして、一部
品として取付けられ得る。なお、所望ならば、更に別の
ビデオカメラを設けて、複数のカメラにより車内の実際
上全領域の映像を撮るようにしてもよい。
【0008】ビデオカメラは、比較的大きいものでもよ
いけれども、好ましくは、ミラー支持部と同程度又はそ
れよりも小さいCCDカメラからなる。その場合、支持
部の形状や構造の改変を最小限に抑え得るだけでなく、
小型CCDカメラを実際上支持部に取付又は埋設するこ
とにより、カメラの存在自体が余り目立たなくて済む。
典型的には、カメラは、レンズと該レンズによる像を電
気信号に変換するCCDのような撮像素子とを含み、レ
ンズ並びに撮像素子及びその制御回路を含むカメラ本体
部がミラー支持部に配設される。但し、車内の撮像乃至
撮影に必要な最低限の部分だけがミラー支持部に配設さ
れればよく、場合によっては、車内の映像を受ける対物
レンズの役割を果たすレンズ部分が一体化された光ファ
イバなどをミラー支持部に設けると共に、ミラー支持部
から離れたところに設けたCCD等の撮像素子まで光の
形態の像情報を光ファイバで送って該像を電気信号等に
変えるようにしてもよい。なお、ビデオカメラは、暗い
ところでも確実に映像ないし映像を捉え得るように、好
ましくは、暗視用のものからなる。
【0009】ビデオカメラは、ミラー支持部に直接配設
されても、その代わりに、保護・取付ケース内に収容さ
れて該ケースを介してミラー支持部に取付けられてもよ
い。また、ビデオカメラは、ミラー支持部に対して固定
されても、カメラの向き(カメラのレンズの光軸の向
き)がミラー支持部に対して調整可能であってもよい。
後者の場合、カメラの向きをケースに対して調整可能に
しても、ケースの向きをミラー支持部に対して調整可能
にしてもよい。向きを調整可能にするためには、簡便に
は、例えば、ボールジョイント様の継手構造を用い得
る。
【0010】ビデオカメラのレンズは、好ましくは、車
内の全体を確実に視野内におさめるべく、広角レンズを
含む。その場合、車の運転者を含む前部座席の者のみで
なく、前のドアを開閉する者も確実にビデオカメラの視
野内に入り、ビデオカメラによる監視下におかれる。従
って、運転者以外の者が車内の運転者に対して何らかの
挙動を採ろうとすると、実際上必ず広角レンズの視野内
に顔をさらすことになり、そのような者の実際上全ての
挙動を監視し得る。また、運転者自体も広角レンズの視
野内に入り得ることから、運転者の監視にもなり、更
に、交通事故などの場合において、運転者の状況の記録
を残すことが可能になることから、交通事故の原因の究
明や対策の確立にも役立て得る。
【0011】なお、ビデオカメラで撮像した映像情報
は、単に、モニター用ディスプレイのような表示装置で
表示させるようにしても、VTR(ビデオテープレコー
ダ)のような映像情報記録装置で記録するようにして
も、両方を併用してもよい。映像情報記録装置は、所望
ならば保護ケースに収容された上で、典型的には、自動
車のトランクルーム内に配設される。VTRのテープな
いしカセットテープは、使用の都度取り換えるようにし
ても、ある程度長時間のエンドレステープの形態でもよ
い。
【0012】なお、VTRなどで映像情報を記録する場
合には、典型的には、音声ないし音響情報も同時に記録
される。その場合、典型的には、ミラー支持部に集音マ
イクが更に設けられる。保護・取付ケースを用いる場
合、集音マイクは、典型的には、ビデオカメラと共にケ
ース内に配設される。但し、集音マイクは、ビデオカメ
ラとは異なる場所に設けられていてもよい。また、場合
によっては、集音マイクを設けなくてもよい。
【0013】ビデオカメラは、運転者によって動作の起
動・停止が制御されるように構成されていても、また、
無人状態の車に最初の人が車内に入ることにより、即
ち、人の近接により若しくは無人状態の車のドアの開放
により作動されるように構成されていてもよいけれど
も、典型的には、自動車が始動される際、映像情報の撮
像を開始するように構成されている。自動車の始動は、
典型的には、始動キー(イグニッションキー)によるセ
ルモータの作動を介したエンジンの始動である。マイク
による音響信号の検出に関しても、同様である。
【0014】なお、自動車の前端部で幅方向中央の上部
に十分な配設スペースがあるような場合には、ビデオカ
メラがインナーバックミラーの近傍に配置されて、車内
全体を視野内におさめ得る場合には、ビデオカメラをイ
ンナーバックミラーの支持部で支える代わりに別個のカ
メラ支持手段を持ち込んでカメラを支えてもよいから、
本発明による自動車の車内監視装置は、別の観点では、
自動車のインナーバックミラーの近傍に位置するように
ボデーで支持されて後方に向き広角レンズを備えたビデ
オカメラと、該ビデオカメラで撮った映像を記録する映
像情報記録装置とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による好ましい一実
施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づい
て説明する。
【0016】
【実施例】本発明による好ましい一実施例の自動車の車
内監視装置100は、図1の(a)及び図2の(a)に
示したように、自動車1の車内2においてフロントガラ
スないしフロントウインドウ3の近傍で、天井4すなわ
ちボデー5の屋根4の下面4aに取付けられたインナー
バックミラー支持部ないし支柱部10を有し、ミラー支
持部10には、小型のビデオカメラ30及びマイク40
の保護・取付ケース60と、運転の際車1のリアウイン
ドウないし後部ガラスを介して車の後方を確認するため
のインナーバックミラー乃至ルームミラー70とが取付
けられている。
【0017】ミラー支持部10は、図2の(a)及び
(b)から分かるように、ボデー5への取付部11と、
板状の該取付部11から下方且つ前方に延びた板状の上
側アーム部12と、上側アーム部12の下端13におい
て保護・取付ケース60を方向調整可能に支持するケー
ス支持部14と、ケース支持部14から下方に延びた棒
状の下側アーム部15とを有し、下側アーム部15の下
端にはインナーバックミラー70を方向調整可能に支持
するボール状連結部16が形成されている。取付部11
には取付け孔11aが形成され、例えば、該孔11aに
挿通される止めネジ17などでボデー5の天井4の下面
4aに固定される。
【0018】この例では、取付部11及び上側アーム部
12は、板状であるけれども、代わりに、例えば、棒状
など他の形状であってもよい。また、この例では、上側
アーム部12は、下部ほど前方に位置するように傾斜し
ているけれども、ボデー5の形状などの取付及び配置ス
ペースに応じて、異なる形状でもよい。
【0019】ケース支持部14とケース60との間に
は、ケース60内のビデオカメラ30の光軸ないし軸線
Aを上下方向Bや左右方向Cに可動に支持する継手18
が形成されており、ケース支持部14は球面の一部をな
す凹面を備えた継手18の外側継手部18aを、ケース
60は実際上同一の球面の一部をなす相補的形状の凸面
を備えた継手18の内側継手部18bを、夫々、一体的
に有する。
【0020】なお、ビデオカメラ30がケース60に固
定されケース60が支柱10に対してB,C方向に揺動
可能である代わりに、ケース60によってビデオカメラ
30をB,C方向に揺動可能に支持すると共にケース6
0を支柱10に対して固定してもよい。
【0021】また、ビデオカメラ30のレンズの視野が
十分に広いような場合、ビデオカメラ30を支柱10に
対して可動にすることなく、固定しておいてもよく、ビ
デオカメラ30が超小型のCCDカメラからなり該カメ
ラ30の横断面の外径が支柱10の板状部の幅よりも十
分に小さいような場合、ビデオカメラ30を長手方向
(光軸Aの方向)の重心位置の近傍で支柱10に支持さ
れるように、支柱10に挿通・固定してもよい。
【0022】下側アーム部15の下端のボール状連結部
16は、インナーバックミラー70のミラー本体71の
支持フレーム72の背面突起部73に形成された相補的
形状の凹部74に係合されてボールジョイントを形成
し、ミラー70がB,C方向に揺動可能になるようにミ
ラー70を支持している。なお、この例では、下側アー
ム部15が、ほぼ上下に延びた上側部分15aと該上側
部分15aの下端から斜め下方に延びた下側部分15b
とからなるけれども、下側アーム部15の形状や長さ
は、バックミラー70を配置すべき位置に応じて、適宜
変えればよい。例えば、バックミラー70のフレーム7
2の背面の上端部又はその近傍72aに係合突起部73
を形成する場合、下側アーム部15は、自動車1の後部
に向かってD方向にほぼ水平に延びることになる。
【0023】ビデオカメラ30は、レンズ31と、レン
ズ31による像が受光面に結像されるCCDのような撮
像素子32を含むカメラ本体部33とを有し、これらが
筐体34内に収容されている。
【0024】レンズ31は、視野ができる限り広いよう
に、広角レンズの形態である。従って、図2の(a)の
ようにレンズ31の光軸Aがほぼ水平方向を向いた状態
で、左右方向に関しては、図1の(b)に示したよう
に、画角C0の範囲内を視野内におさめる。すなわち、
自動車1の後部座席81や後部側面のドア82,83だ
けでなく、前部の運転席84や補助席85を視野内に含
み、更に前部側面のドア86,87の出入口も視野内に
含み得る。上下方向に関していえば、車内2の前半分に
ついては、天井4から前部座席84,85の座面84
a,85a又はその近傍までが視野内に入り、後半分に
ついては、前部座席84,85の背凭れ84b、85b
で隠される下部部分を除く領域の全体、即ち、天井4か
ら後部座席81の背凭れ81bのうち座面81aの近傍
までの領域を視野内に含み得る。
【0025】カメラ30の広角レンズ31が車内2のほ
ぼ全域を視野内に含み得るのは、カメラ31がバックミ
ラー70の上で支柱10の中央部に配置されることによ
り、カメラ30のレンズ31が車内2の前端部の幅方向
中央の頂部近傍に位置してほぼ水平又はやや斜め下向き
に向いていることによる。
【0026】なお、レンズ31の色収差等は少ないこと
が好ましいけれども、犯人などの主として顔を識別可能
なように色よりも形を正確に捉え得る方が好ましいの
で、場合によっては、色にズレなどが残っていてもよ
い。また、広角レンズ31は、典型的には、画角が最大
限大きいことが好ましく、場合によっては、収差などが
残って像の鮮明さはある程度落ちてもよい。但し、所望
ならば、画角が多少小さくても、鮮明に結像可能なレン
ズを用いるようにしてもよい。
【0027】ビデオカメラ30は、好ましくは、暗視可
能であり、撮像素子32は、可視領域の弱い光や近赤外
〜赤外領域の光を感知可能である。但し、典型的には、
人が視認するのと同様な映像を捉えることが好ましいか
ら、可視光に対する感度の方が高い方が好ましい。ビデ
オカメラ30は、典型的には、カラー映像を得るように
構成されている。但し、モノクロでもよい。
【0028】ビデオカメラ30は、該レンズ31から典
型的には1〜2m程度離れた後部座席81や後側のドア
82,83のところの映像だけでなく、レンズ31から
の距離が0.5m又はそれよりも小さい運転席84の状
況すなわち該運転席84の運転者ないし運転手の映像を
も捉えるべく、焦点深度の深いものであることが好まし
い。但し、ビデオカメラ30のピントは主として捉えた
いものに応じて合わせておけばよく、近くから比較的遠
くまでの全体を比較的ハッキリ捉え得るように中間的な
ところ(例えば1m程度のところ)に合わせておいて
も、後部座席81または後側ドア82,83の監視に重
点を置いて比較的離れた後部座席81のところに合わせ
ておいても、また、運転者の運転状況などに重点を置い
てレンズ31の近くの運転席84のところに合わせてお
いてもよい。なお、カメラ30のレンズをできる限り被
撮像対象から離すべく、カメラ30を極力自動車1のフ
ロントガラス3に近づけて配置することが好ましい。
【0029】図2に示した例では、ビデオカメラ30の
筐体34は、取付具61を介して保護ケース60の本体
62に固定されている。自動車1の走行中の振動がビデ
オカメラ30により撮影される映像に過度の振動(ブ
レ)を与える虞がある場合には、ゴム等を含む振動減衰
手段又は免振機構を取付具61とカメラ30の筐体34
との間又は取付具61とケース60との間に設けてもよ
い。なお、前述のように、取付具61はケース60を筐
体34に対してB,C方向のうちの少なくとも一方向に
揺動可能に支持するようになっていてもよい。また、図
2に示した例では、筐体34は、継手部18a,18b
からなる継手機構18の配置スペースを最大限確保し易
いようにビデオカメラ30の後方部分(車1の前方部
分)34aが細くなっているけれども、長手方向の全域
にわたって同一の横断面形状でも、他の異なる形状でも
よい。
【0030】更に、小型の集音マイク40が、ビデオカ
メラ30の近傍において、取付具61を介して、ケース
本体62に取付けられている。図示の例では、集音マイ
ク40は、ビデオカメラ30の上に位置するけれども、
例えば上下方向の取付・配置スペースが小さい等の場合
には、マイク40をビデオカメラ30の左側又は右側に
配置しても、車内2でビデオカメラ30とは別のところ
に設けられていてもよい。
【0031】自動車1の内部監視装置100は、図3に
示したように、ビデオカメラ30で撮った映像の信号S
vと集音マイク40でひろった音声等の音響信号Saと
を記録すべく映像情報記録装置及び音響情報記録装置を
兼ねたビデオテープレコーダ(VTR)ないしビデオデ
ッキ91と、映像信号Sv及び音響信号Saを受けて画
像を表示し及び音声を出す表示装置としてのモニター用
ディスプレイ92とを有する。ビデオカメラ30、VT
R91及びディスプレイ92は、始動スイッチ93を介
して、電源6から給電される。なお、スイッチ93は、
自動車1のイグニッションキー7をキー孔7aに挿して
自動車1のエンジンを始動させることにより、該エンジ
ンの始動に連動してオンになる。従って、自動車1の走
行中などエンジンがかかっている間は、常時、録画及び
録音可能である。
【0032】電源6は、典型的には、自動車1のバッテ
リで、例えば、DC12Vの電源である。但し、所望な
らば、別の電源を用いてもよい。
【0033】VTR91は、典型的には、図1の(b)
に示したように、自動車1のトランクルーム8内に固定
・配置される。なお、VTR91は、トランクルーム8
内の代わりに車内2に配設されていてもよい。VTR9
1としては、通常のカセットテープを用いるタイプのV
TRでよく、典型的には、できる限り長時間の録画が可
能なように、3倍速などのモードで用いられ、カセット
テープとして通常速度で3時間程度のものを用いれば、
最大9時間程度の連続録画を行ない得る。録画速度ない
しモードや使用するテープの種類は所望に応じて変更す
ればよい。媒体は、テープの代わりにディスクなど他の
ものでも、媒体はリムーバブルでなくてもよく、記録も
磁気記録の代わりに光学的な記録など他の形式でもよ
い。
【0034】ビデオカメラ30及びマイク40の信号線
及び給電線を収容したケーブル35,41は、図2の
(a)に示したように、支柱10の上側アーム部12内
を通ってボデー5の屋根ないし天井4に延び、天井4の
下面4a又は天井の裏側(屋根の内部上面)に沿って、
関連機器に接続されている。なお、ケーブル35,41
は、上側アーム部12の上端部から出た後、例えば、フ
ロントガラス3の側片ないし枠に沿って車内2の床に延
び、該床に沿って更に延びて関連機器に接続されていて
もよい。
【0035】モニター用ディスプレイ92は、典型的に
は、車内2において運転者が視認可能な領域、例えば、
前部のパネル領域に配設される。但し、録画しているこ
とを、運転者以外に気づかれないようにするためには、
カバー(図示せず)で隠され得るようにしておいてもよ
い。また、その逆に、ビデオカメラ30で録画している
ことを積極的に明示ないし表示して、心理的な抑制効果
を狙ってもよい。モニター用ディスプレイ92は、典型
的には、小型の通常のテレビジョン受像器からなる。な
お、ディスプレイ92には、カメラ30及びマイク40
からの信号Sv,Saが直接与えられても、VTR91
を介して与えられてもよい。なお、ディスプレイ92
は、なくてもよい。
【0036】以上のように構成された自動車車内監視装
置100をタクシーや現金輸送車に用いる場合を例にと
って次に説明する。なお、プライバシーの問題は録画さ
れたテープの管理のされ方などにも密接に関わるもので
あるから、ここでは、考慮しない。
【0037】毎日の自動車1の使用前に、VTR91の
カセットテープを新しいものと交換しておき、イグニッ
ションキー7で自動車1のエンジンを始動させると、該
始動に伴い、ビデオカメラ30などへの給電が開始され
る。
【0038】従って、自動車1の運転席84の運転者の
挙動を含む車内2の状況は、実際上全てVTR91内の
テープに録画される。従って、この自動車1が交通事故
などに関与した場合、録画されたテープから再生される
映像が、事故原因の究明に用いられ得る。VTR91
は、自動車1の後部のトランクルーム8内に配設されて
いるから、交通事故などに伴う車両のある程度の破損に
際しても比較的破損され難い。なお、所望ならば、交通
事故などで車両が壊れたり火事などになった場合でもV
TR91または該VTR91内のカセットテープが破損
され難いように、VTR91をトランクルーム8内で機
械的衝撃や熱に強く且つ断熱性の壁を備えた保護容器内
に格納しておくようにしてもよい。その場合、保護容器
の開閉を特別なキーでのみ行ない得るようにしておいて
もよい。
【0039】自動車1がタクシーなどからなる場合、後
部座席81に乗った乗客は、後部座席81に座っている
間中、ビデオカメラ30でその挙動が撮像され、VTR
91によりテープに記録される。従って、運転手等に対
するあらゆるやり取りが映像及び音声として記録に残る
ことになり、傷害事件や強盗事件が起った場合その事件
の状況がそのまま記録されることになる。また、乗客の
一部が前部の補助席85に座った場合でも、広角レンズ
31を備えたビデオカメラ30の視野内に入るから、同
様にその映像が記録される。
【0040】また、後部ドア82若しくは83又は前部
ドア86を明けて車内2に上半身を入れ一時的に運転者
に話しかけるような者がいた場合でも、その者は、運転
席84にいる運転者に話しかける際、広角レンズ31を
備えたビデオカメラ30の視野内に顔の前面の大半の部
分をさらすことになるから、人物の特定が十分可能な映
像が記録されることになる。
【0041】更に、仮に低い姿勢を保つなどビデオカメ
ラ30の視野を極力避けようとして後部座席に入る場合
でも、後部ドア82,83が後側にE方向に開くから、
インナーバックミラーの支柱部10に取付けられ広角レ
ンズ31を備えたビデオカメラ30の視野内で該カメラ
30のレンズ31に顔を多少なりとも向けざるを得ない
から、顔の映像が確実にカメラ30で捉えられる。
【0042】なお、以上のように、ビデオカメラ30の
視野が車内全体に及び且つ車内2に体の少なくとも一部
を入れて運転席の運転者と何らかのやり取りをする者の
顔を捉え得るのは、ビデオカメラ30がインナーバック
ミラー70の支柱部10に後ろ向きに取付けられ且つカ
メラ30が視野角ないし画角の広いレンズ31を含むこ
とによる。従って、ビデオカメラ30をほぼ同一の位置
でほぼ同一の向きに向け得る限り、所望ならば、支柱部
10とは別個の取付部品を用いてビデオカメラ30を取
付けてもよいことは明白であろう。
【0043】また、例えば、主として後部座席81の状
況のみを録画すればいいような場合には、カメラ30の
レンズ31は広角レンズでなくてもよい。更に、例え
ば、後部座席81や後部ドア82,83がないような自
動車でカメラ30のレンズ31が広角レンズではない場
合、レンズ31の光軸Aが、例えば、補助席85やドア
86の方に向くようにカメラ30を配置しておいてもよ
い。また、前述の継手機構18を利用して、所望に応じ
て、カメラ30の向きを変えておくようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による好ましい一実施例の自動車車内
監視装置のビデオカメラの取付状況を説明するためのも
ので、(a)は後部座席からみた車内のビデオカメラ等
の配置の説明図、(b)は自動車の座席やドア等の位置
とビデオカメラの位置及び視野との関係等を示す平面説
明図。
【図2】 図1の自動車車内監視装置のビデオカメラな
どの取付部の詳細な一例を示したもので、(a)は側面
断面説明図、(b)は、レンズの光軸に沿う方向からみ
た正面説明図。
【図3】 図1の自動車車内監視装置の全体のブロック
図。
【符号の説明】
1 自動車 2 車内 3 フロントガラス 4 天井 4a 下面 5 ボデー 6 電源 7 イグニッションキー 7a キー孔 8 トランクルーム 10 ミラー支持部(支柱) 11 取付部 11a 取付け孔 12 上側アーム部 13 下端 14 ケース支持部 15 下側アーム部 15a 上側部分 15b 下側部分 16 ボール状連結部 17 ネジ 18 継手 18a 外側継手部 18b 内側継手部 30 ビデオカメラ 31 広角レンズ 32 CCD(撮像素子) 33 カメラ本体部 34 筐体 34a 筐体の後側部分(車の前側部分) 35,41 ケーブル 40 マイク 60 保護・取付ケース 61 取付具 62 ケース本体 70 インナーバックミラー(ルームミラー) 71 ミラー本体 72 支持フレーム 72a 上端近傍 73 係合突起部 74 凹部 81 後部座席 81a,84a,85a 座面 82,83 後部ドア 84 運転席 85 補助席 86,87 前部ドア 91 VTR(ビデオテープレコーダ) 92 モニター用ディスプレイ 93 始動スイッチ 100 自動車車内監視装置 A 軸線(光軸) B 上下方向 C 左右方向 C0 左右方向の視野角 D 車の後方向 E ドアの開閉方向 Sa 音響信号 Sv 映像信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のインナーバックミラーを支持す
    るミラー支持部と、該ミラー支持部に取付けられ後方に
    向いたビデオカメラとからなる自動車の車内監視装置。
  2. 【請求項2】 ビデオカメラが小型で暗視可能なCCD
    カメラからなる請求項1に記載の車内監視装置。
  3. 【請求項3】 ビデオカメラのレンズが広角レンズであ
    る請求項1又は2に記載の車内監視装置。
  4. 【請求項4】 ビデオカメラで撮った映像を記録する映
    像情報記録装置を有する請求項1から3までのいずれか
    一つの項に記載の車内監視装置。
  5. 【請求項5】 ビデオカメラは、自動車が始動される
    際、撮像を開始するように構成されている請求項1から
    4までのいずれか一つの項に記載の車内監視装置。
  6. 【請求項6】 ビデオカメラで撮った映像を表示する表
    示装置を有する請求項1から5までのいずれか一つの項
    に記載の車内監視装置。
  7. 【請求項7】 集音マイクがミラー支持部に取付けられ
    ている請求項1から6までのいずれか一つの項に記載の
    車内監視装置。
  8. 【請求項8】 集音マイクで検出した音声を記録する音
    響情報記録装置を有する請求項7に記載の車内監視装
    置。
  9. 【請求項9】 自動車が始動される際、音響情報記録装
    置が作動するように構成されている請求項1から8まで
    のいずれか一つの項に記載の車内監視装置。
  10. 【請求項10】 自動車のインナーバックミラーの近傍
    に位置するように自動車のボデーで支持されて後方に向
    き広角レンズを備えたビデオカメラと、該ビデオカメラ
    で撮った映像を記録する映像情報記録装置とからなる自
    動車の車内監視装置。
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