JP2001118430A - 油浸電気絶縁用二軸配向ポリプロピレンフィルム - Google Patents

油浸電気絶縁用二軸配向ポリプロピレンフィルム

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JP2001118430A
JP2001118430A JP2000222442A JP2000222442A JP2001118430A JP 2001118430 A JP2001118430 A JP 2001118430A JP 2000222442 A JP2000222442 A JP 2000222442A JP 2000222442 A JP2000222442 A JP 2000222442A JP 2001118430 A JP2001118430 A JP 2001118430A
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polypropylene film
oil
oil immersion
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Shigeru Tanaka
茂 田中
Itsuo Nagai
逸夫 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨潤性と油の流通性不良の双方を改良したポ
リプロピレンフィルムを生産性良く提供せんとするもの
である。 【解決手段】 メソペンタッド分率が97.5〜99.
5%のホモポリプロピレンからなり、面配向係数が0.
010〜0.015であり、かつマイクロメータ厚みM
MV(μm)と重量平均厚みWMV(μm)の比MMV
/WMVが1.2〜1.6である油浸電気絶縁用二軸配
向ポリプロピレンフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁油に浸さ
れた状態で電気絶縁層として使用されるポリプロピレン
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】油浸電気機器(トランス、ケーブル、モ
ーター、ジュネレーターなど)の油浸絶縁層(または誘
電体層)として、従来は電気絶縁紙や電気絶縁紙とポリ
プロピレンフィルムを貼り合わせたものが使われてき
た。一方でポリプロピレンフィルムは優れた耐電圧性を
有することから、コンデンサーの誘電体として広く用い
られている。ポリプロピレンフィルムは電気絶縁紙より
も耐熱がはるかに高いというだけでなく、誘電正接が小
さいこと、あるいは誘電率が絶縁油の誘電率に近いこと
など、いくつかの利点を有している。しかし、従来のポ
リプロピレンフィルムは、絶縁油による膨潤が極めて大
きいという欠点を有しており、そのために油浸電気絶縁
用途に用いる場合、各種の制限があった。例えば、ポリ
プロピレンフィルムを巻いてケーブルを作り、これを絶
縁油に浸す場合、油によってフィルムが膨潤し、素子は
巻き締まって固くなってしまい、層間の絶縁油の流通性
が悪くなってしまうというトラブルを生じる。これを避
ける応急策として、はじめにフィルムを巻く時、緩く巻
いておくという手法があるが、緩く巻くと巻きずれを起
こしやすく、また、巻きじわも発生しやすい。
【0003】従来のポリプロピレンフィルムのもうひと
つの欠点は、表面の粗さが不十分であるため、これを重
ね巻きした時、その層間で絶縁油の流通性が不十分にな
りやすく、これに起因する絶縁破壊を起こしやすいとい
うことであった。
【0004】これらの欠点を解消する目的で、特公昭6
1−26168号公報には、密度が0.905〜0.9
15g/cm3、複屈折が0.020〜0.035、両
軸方向の強度比(長手方向引張度/幅方向引張強度)が
5〜15の範囲にあり、かつ、その片面または両面の表
面粗さ(Rmax)が1〜50μmの範囲にある油浸電
気絶縁用ポリプロピレンフィルムの開示がある。このフ
ィルムは圧延によって製造されるものであり、圧延とい
うプロセスが生産性に乏しいこと、目的とする用途に合
わせるために長時間のエージングが必要であることか
ら、さらに生産性に優れた油浸電気絶縁用ポリプロピレ
ンフィルムが求められてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
した2つの欠点、すなわち、膨潤性と油の流通性不良の
双方について改良したポリプロピレンフィルムを生産性
良く提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係る油浸電気絶縁用二軸配向ポリプロピレ
ンフィルムは、メソペンタッド分率が97.5〜99.
5%のホモポリプロピレンからなり、面配向係数が0.
010〜0.015であり、かつマイクロメータ厚みM
MV(μm)と重量平均厚みWMV(μm)の比MMV
/WMVが1.2〜1.6であることを特徴とするもの
からなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、望まし
い実施の形態とともに詳細に説明する。本発明でいうホ
モポリプロピレン(以下、PPと略称することもあ
る。)とは、メソペンタッド分率が97.5〜99.5
%のものであり、より好ましくは、98.5〜99.5
のものである。メソペンタッド分率は、従来の規則性の
指標であるアイソタクチック度とは異なり、アイソタク
チックの立体構造の割合を直接反映する指標である。メ
ソペンタッド分率が上記範囲未満であると、絶縁油によ
る膨潤性が悪化し、上記範囲を超えると製膜性が著しく
悪化する。
【0008】本発明におけるアイソタクチック度は95
〜99.5%の範囲にあることが好ましく、さらに好ま
しくは97〜99%、最も好ましくは98〜99%であ
る。アイソタクチック度が上記範囲未満であると絶縁油
による膨潤が大きくなる場合がある。上記範囲を越える
と製膜性が悪くなる場合がある。
【0009】また、本発明におけるPPのメルトインデ
ックスは0.5〜40g/10分、好ましくは1〜20
g/10分の範囲のものである。メルトインデックスが
上記範囲より小さいと、やはり絶縁油による膨潤が大き
くなり、逆に上記範囲より大きいと絶縁油中への溶出分
が増加し、絶縁油の粘度上昇を起こしたりするので好ま
しくない。上記したPPの中でも、特に本発明フィルム
に好ましいものは、溶融結晶化温度(Tmc)が105〜
120℃の範囲、さらに好ましくは108〜118℃の
範囲にあるものである。Tmcが上記範囲より低いPPで
は、膨潤性が悪化する場合があり、上記範囲を超える場
合は製膜性が悪化する場合がある。
【0010】次に本発明フィルムの密度は0.905〜
0.915g/cm3が好ましく、さらに好ましくは
0.907〜0.912g/cm3の範囲である。密度
が上記範囲より小さい場合は、絶縁油による膨潤が大き
くなり、上記範囲より大きい場合は、フィルムが脆くな
り、絶縁層の機械的強度が不足する。
【0011】また、本発明フィルムの面配向係数は、
0.010〜0.015の範囲にあることが必要であ
る。面配向係数が上記範囲より小さいと、絶縁油による
膨潤性が悪化し、上記範囲を超えるとボイドなどの発生
により耐電圧性が悪化する。より好ましくは、0.01
2〜0.014の範囲である。
【0012】さらに、本発明フィルムにおいては、マイ
クロメータ厚みMMV(μm)と重量平均厚みWMV
(μm)の比MMV/WMVが1.2〜1.6の範囲に
あることが必要である。MMV/WMVが上記範囲以下
であると絶縁油の流通性が悪化し、上記範囲を越える
と、例えばケーブルなどで一定の耐電圧を得るために巻
く厚みが大きくなり、ケーブルそのものが太くなり、取
り扱い性に劣ったものとなってしまう。
【0013】また、本発明のフィルムの100℃での長
手方向(機械方向)の熱収縮率は、0.5〜2%の範囲
であることが、油浸電気絶縁用途には好適である。熱収
縮率がこの範囲より大きいと、絶縁層が巻き締まってし
わなどを生じやすいので好ましくなく、また逆にこの範
囲より小さいと、絶縁油の中では長手方向に伸びが生じ
る傾向となり、巻かれた絶縁層が緩むので好ましくな
い。
【0014】次に本発明フィルムの製造方法の一例を述
べる。本発明のメソペンタッド分率のPP樹脂を準備
し、押出機に供給して230〜290℃の温度で融解さ
せ、濾過フィルターを経た後、スリット状口金から押し
出し、金属ドラムに巻き付けてシート状に冷却固化せし
め未延伸フィルムとする。この場合、冷却用ドラムの温
度は30〜60℃とし、フィルムを結晶化させることが
好ましい。
【0015】この未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配
向せしめる。延伸方法は、逐次二軸延伸法、または同時
二軸延伸法を用いることができる。逐次二軸延伸法の場
合、未延伸フィルムを115〜145℃の温度に加熱
し、長手方向に4〜7倍に延伸した後、冷却し、次いで
テンター式延伸機に導入し140〜170℃で幅方向に
7〜11倍に延伸した後、15〜170℃で弛緩熱処理
し冷却する。延伸されたフィルム(通常、厚みは10〜
100μmの範囲)を、90〜140℃に加熱されたエ
ンボスロールの間を通して、フィルムの片面または両面
を粗面化し、MMV/WMVを目的とする値とする。
【0016】以上述べたように、本発明フィルムの製法
としては、二軸延伸とエンボス加工の組み合わせが最も
好ましい方法であるが、その他の方法を用いて作っても
よい。例えば、エンボス加工の代わりにサンドブラスト
加工やエッチング法などで表面を粗面化してもよい。
【0017】本発明は、PP樹脂のメソペンタッド分
率、面配向係数、MMV/WMVの指定範囲値を組み合
わせたことによって、次のように優れた効果を生じるも
のである。 (1)絶縁油による膨潤が少ない。 (2)絶縁層間の絶縁油の流通性が良好である。 (3)絶縁層としての機械特性および巻く時の作業性に
優れている。 (4)絶縁層の巻き締まりおよび巻き緩みともに起こり
にくい。 (5)誘電正接、誘電率および耐圧特性も優れている。 従って、本発明フィルムは各種の油浸電気機器例えばト
ランス、ケーブル、モーター、ジェネレーターなどの油
浸絶縁層として好適なものである。
【0018】[特性値の測定法]本発明で用いられてい
る用語および測定法を以下にまとめて説明する。 (1)メソペンタッド分率 PP樹脂をo−ジクロロベンゼン−D6に溶解させ、J
EOL社製JNM−GX270装置を用い、共鳴周波数
67.93MHzで13C−NMRを測定した。得られた
スペクトルの帰属、およびメソペンタッド分率の計算に
ついては、T.Hayashiらが行った方法(Pol
ymer、29、138〜143(1988))に基づ
き、メチル基由来のスペクトルについて、mmmmmm
ピークを21.855ppmとして各ピークの帰属を行
い、ピーク面積を求めてメチル基由来全ピーク面積に対
する比率を百分率で表示した。詳細な測定条件は以下の
とおりである。 測定濃度:15〜20wt% 測定溶媒:o−ジクロロベンゼン(90wt%)/ベンゼ
ン−D6(10wt%) 測定温度:120〜130℃ 共鳴周波数:67.93MHz パルス幅:10μ秒(45°パルス) パルス繰り返し時間:7.091秒 データ点:32K 積算回数:8168 測定モード:ノイズデカップリング
【0019】(2)アイソタクチック度 樹脂を60℃以下の温度のn−ヘプタンで2時間抽出
し、ポリプロピレンへの添加物を除去する。その後13
0℃で2時間真空乾燥する。これから重量W(mg)の
試料を取り、ソックスレー抽出器に入れ沸騰n−ヘプタ
ンで12時間抽出する。次に、この試料を取り出し、ア
セトンで十分洗浄した後、130℃で6時間真空乾燥
し、その後常温まで冷却し、重量W’(mg)を測定
し、次式で求めた。 アイソタクチック度=(W’/W)×100(%)。
【0020】(3)メルトインデックス ASTM−D−1238に準じて、230℃、2.16
kgの条件で測定した。
【0021】(4)溶融結晶化温度(Tmc):Seik
o Instruments社製熱分析装置RDC22
0型に、試料5mgをアルミニウムパンに入れて装填
し、昇温速度20℃/分で200℃まで上温させ、この
200℃の状態で5分間保持する。次いで、20℃/分
の速度で降温し、試料の結晶化に伴う発熱ピークを描か
せる。このピークの頂上部の温度をTmcとする。
【0022】(5)密度 ASTM−D1505に規定の方法にしたがって測定し
た。
【0023】(6)面配向係数 アッベの屈折計を用いて、フィルムの機械方向の屈折率
(Ny)、幅方向の屈折率(Nx)、厚み方向の屈折率
(Nz)を測定し、下記の式で面配向係数fnを求め
た。なお、測定時の光源には、ナトリウムD線を用い、
マウント液としては、サリチル酸メチルを用いた。 fn=(Nx+Ny)/2−Nz
【0024】(7)MMV/WMV フィルム10枚を重ね合わせ、マイクロメータにより厚
みを測定し、10で割って1枚のマイクロメータ厚みM
MV(μm)を計算した。また、フィルムを100mm
×100mmでサンプリングしたものの重さを測定し、
1m2 当たりの重さを計算したものを(5)項で測定し
た密度で割って重量平均厚みWMV(μm)とした。
【0025】(8)熱収縮率 フィルムから、長さ200mm、幅10mmの試料を切
り取る(熱収縮率を測定する方向を長さ方向とする)。
この試料を120℃の熱風循環オーブン中に15分間保
持した後、室温中に取り出し、その長さを測定する。そ
の長さをL(mm)とすれば、熱収縮率は次式で求めら
れる。 熱収縮率(%)=100×(200-L)/200
【0026】(9)絶縁油による膨潤度 フィルムから100mm×100mmの試料を切り取
り、この重量をW(mg)とする。この試料を80℃の
ドデシルベンゼン油中に浸し、24時間放置する。次い
で、この試料を取り出し、ろ紙で表面の油をふきとった
後、アセトン中に浸して洗浄し、アセトンを含ませたガ
ーゼでさらに完全に表面の油を除去する。この試料の重
量を測り、これをW’(mg)とすると、膨潤度(%)
は次式で求められる。 膨潤度(%)=100×(W’−W)/W
【0027】(10)絶縁油の流通性 直径20mmの銅製の棒に30mm幅にスリットしたフ
ィルムを、上下のフィルムで幅の4/5がお互い重なる
ように張力20kgfで巻き、フィルムがゆるまないよ
う固定する。100℃で1時間エージングした後、ドデ
シルベンゼン中に浸して、油を真空含浸せしめる。これ
を目視で気泡の有無を観察し、ドデシルベンゼンが行き
渡っているかどうかを次の基準で判定した。 ランクA:全面に均一にいきわたっている。 ランクB:微かに油のない点が存在する。 ランクC:油のない部分が面状に存在する。 油浸絶縁材料としては、ランクAであることが必要であ
るが、低圧の用途ではランクBでも使える場合がある。
ランクCでは、油浸絶縁材料として不適格である。
【0028】(11)耐電圧特性 フィルムを300mm×300mmでサンプリングし、
春日電機(株)製直流30kV昇圧試験機により、直径
24mmの真鍮製電極を用いて100V/秒で昇圧した
際の10mA以上電流が流れた時点の電圧を読みとり、
厚みで換算して耐電圧(V/μm)とした。
【0029】
【実施例】次に実施例に基づいて、本発明を説明する。 実施例1 メソペンタッド分率99.1%(アイソタクチック度:
98.1%、メルトインデックス:3.3g/10分)
のPP樹脂を押出機に供給し、270℃で溶融押出し、
濾過フィルターを経た後、スリット状口金から押し出
し、60℃に加熱した金属ドラムに巻き付けてシート状
に成形した。
【0030】このシートを130℃で予熱し135℃の
温度で縦方向に5倍に延伸して冷却後、引き続きテンタ
ー式延伸機に導き、158℃で幅方向に9倍延伸後、1
65℃の温度で幅方向に10%の弛緩を与えつつ熱処理
して冷却し、50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを得た。このフィルムを130℃に加熱されたエンボ
スロールの間を通して、フィルムの両面に約80メッシ
ュの絹目パターンを転写せしめた。
【0031】実施例2 PP原料をペソペンタッド分率98.6%(アイソタク
チック度:98.8%、メルトインデックス:2.7g
/10分)とした以外は実施例1と同様の条件で作成し
たフィルムを実施例2とした。
【0032】実施例3 実施例2と同じPP原料を用い、熱処理温度を155℃
とした以外は同じ条件で作成したものを実施例3とし
た。
【0033】比較例1 PP原料をペソペンタッド分率96.5%(アイソタク
チック度:97.6%、メルトインデックス:2.9g
/10分)とした以外は実施例1と同様の条件で作成し
たフィルムを比較例1とした。
【0034】比較例2 実施例1と同様に二軸延伸ポリプロピレンフィルムを作
成し、フィルム表面に300メッシュの絹目パターンを
転写したものを比較例2とした。
【0035】比較例3 実施例1で、縦延伸温度を130℃とし、延伸倍率を6
倍として、幅方向に延伸後の熱処理温度を150℃とし
た以外は同じ条件で作成したものを比較例3とした。
【0036】比較例4 実施例2で、縦延伸温度を145℃とし、延伸倍率を
4.5倍とした以外は同じ条件で作成したものを比較例
4とした。
【0037】これらの実施例、比較例の特性を表1に示
す。本発明のフィルムはMMV/WMV、熱収縮率、膨
潤度の値が適正であり、絶縁油の流通性も良く、耐電圧
も優れたものであった。一方、比較例1では、メソペン
タッド分率が低いことで膨潤度が大きく、絶縁油の流通
性が悪くなってしまった。比較例2では、MMV/WM
Vの値が低いために、やはり絶縁油の流通性が悪くなっ
た。比較例3では面配向係数が高く、熱収も高いことか
ら油の流通性に劣り、またポリプロピレンフィルムの特
長である耐電圧性が損なわれた。比較例4では、配向が
低いために膨潤度が大きく、やはり絶縁油の流通性が損
なわれた。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明フィルム
は、絶縁油による膨潤が小さく、しかも絶縁油の流通性
も優れ、耐電圧にも優れるため、油浸電気絶縁用として
極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソペンタッド分率が97.5〜99.
    5%のホモポリプロピレンからなり、面配向係数が0.
    010〜0.015であり、かつマイクロメータ厚みM
    MV(μm)と重量平均厚みWMV(μm)の比MMV
    /WMVが1.2〜1.6であることを特徴とする油浸
    電気絶縁用二軸配向ポリプロピレンフィルム。
  2. 【請求項2】 長手方向の100℃での熱収縮率が0.
    5〜2%の範囲にある、請求項1の油浸電気絶縁用二軸
    配向ポリプロピレンフィルム。
  3. 【請求項3】 密度が0.905〜0.915g/cm
    3 の範囲にある、請求項1または2の油浸電気絶縁用二
    軸配向ポリプロピレンフィルム。
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Cited By (3)

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