JP2001118220A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびにそれを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびにそれを用いた磁気記録再生装置

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JP2001118220A
JP2001118220A JP29295799A JP29295799A JP2001118220A JP 2001118220 A JP2001118220 A JP 2001118220A JP 29295799 A JP29295799 A JP 29295799A JP 29295799 A JP29295799 A JP 29295799A JP 2001118220 A JP2001118220 A JP 2001118220A
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thin
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magnetic head
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JP29295799A
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Kenji Hasegawa
賢治 長谷川
Hiroyuki Hasegawa
博幸 長谷川
Takeshi Takahashi
高橋  健
Hiromi Takeda
裕美 武田
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置に好適
な、磁気ヘッドの摩耗が少なく、ヘッドタッチの良い磁
気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 磁気抵抗効果素子1を有する薄膜磁気ヘ
ッドを一対の基板4、5によって挟持する。薄膜磁気ヘ
ッドの磁気テープとの摺動面7に、磁気抵抗効果素子1
を囲むように溝6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR、テープス
トリーマ等の高密度に記録された磁気記録媒体から情報
を再生する薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならび
にこの薄膜磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号のディジタル化やコンピ
ュータ関連技術の進歩によって、取り扱う情報量は飛躍
的に増加してきている。これらの情報を記録し、必要に
応じて再生するディジタルVTRやテープストリーマ等
の磁気記録再生装置においては、大量の情報を高速で扱
えるように、磁気記録再生系の能力を向上する必要性が
高まっている。このため、磁気ヘッドの記録能力や再生
能力を向上させるさまざまな取組みがなされている。従
来、これらの磁気記録再生装置に用いられてきたインダ
クティブ型磁気ヘッドにおいては、再生出力は磁気コア
の材料の透磁率に依存するために、磁気コアに用いる磁
性材料の透磁率を改善し、磁気抵抗をできるだけ小さく
して磁気ヘッドの再生効率を高めるといったアプローチ
がされている。実際に、軟磁性金属薄膜を磁気コアに用
いた積層型磁気ヘッドが開発され、VTR用やテ−プス
トリ−マ用に製品化されている。
【0003】しかしながら、磁性材料の透磁率の改善に
はおのずと限界があり、磁気コアの磁気抵抗を無限に小
さくすることはできない。そのため、再生出力も飛躍的
に改善することが困難である。再生ヘッドとしてインダ
クティブ型磁気ヘッドを用いた磁気記録装置の面記録密
度は大幅な改善が難しい状態になりつつある。
【0004】図11に従来の積層型磁気ヘッドの斜視図
を示す。磁気ヘッドは、例えばFeTaN膜よりなる金
属磁性膜とSiO2からなる非磁性膜とを交互に積層し
て作製した積層磁性体膜92、96が例えばチタン酸カ
ルシウム系のセラミックス基板よりなる非磁性基板9
1、93、95、97によって挟み込まれてなる一対の
積層膜磁気コア半体94、98が、上記積層磁性体膜9
2、96の端面同士を互いに突き合わせるようにして接
合され、磁気ギャップ99を形成している。磁気ヘッド
には、コイルを捲回するための巻線窓89がヘッド厚さ
方向に貫通して設けられている。積層膜磁気コア半体9
4、98はボンディングガラス90により接合されてい
る。また、磁気ヘッド摺動面は、磁気テープとの接触を
良くするために、例えばダイシングソーで摺動面を所定
の幅に加工している。磁気テープと接触する磁気ヘッド
摺動面のサイズは、ヘッドタッチを良くするため、長さ
が1〜1.5mm、幅が60〜80μm程度に設定され
る。ヘッド寿命を延ばすためには、摺動面のサイズを大
きくして接触面圧を下げることが有効であるが、摺動面
を過度に大きくするとヘッドタッチが悪くなってエンベ
ロープ形状が悪化する。
【0005】一方で、インダクティブ型磁気ヘッドとは
異なる再生原理を用いた磁気ヘッドが開発され、実用化
されている。この磁気ヘッドは、再生用に磁気抵抗効果
素子を用いた磁気ヘッド(以下、「MRヘッド」と記
す)である。MRヘッドでは再生出力は、MRヘッドと
磁気記録媒体との相対速度に依存せず、印加するセンス
電流に比例する。この特徴を生かし、ヘッドと磁気記録
媒体との相対速度が極端に遅いディジタルオーディオ等
の磁気記録装置や、記録密度が極端に高いためにインダ
クティブ型磁気ヘッドでは出力が十分得られないハード
ディスク装置等の磁気記録装置でMRヘッドが使われて
きている。また、MRヘッドは磁気回路がコンパクトで
あるとともに、インダクティブ型ヘッドのように外部に
コイルを巻く必要がないため、ヘッド形状を比較的自由
な形に設計することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】VTR等のヘリカルス
キャン型磁気テープ装置においても、このMRヘッドを
利用して磁気テープ装置の記録密度を高めようという取
組みが始まっている。しかし、ヘリカルスキャン型磁気
テープ装置にMRヘッドを採用するにあたっては、MR
ヘッドの低い耐摩耗性を改善する必要がある。これま
で、MRヘッドは、摩耗をあまり意識しなくてよい用途
のみで使われてきた。ハードディスク装置では、MRヘ
ッドは、起動、停止時以外は高速で回転する媒体面に近
接して浮上しているため、媒体と接触することがほとん
どなく、数万時間の利用後でも磁気ヘッドはほとんど摩
耗しない。また、ディジタルコンパクトカセットテープ
装置(DCC)では、磁気テープの走行速度が非常に遅
く、MRヘッドと磁気テープの摺動面積も大きいため、
MRヘッドへの圧力が小さく摩耗しにくい。
【0007】これに対し、ヘリカルスキャン型磁気テー
プ装置においては、磁気ヘッドと磁気テープとの摺動面
積が小さいために、磁気ヘッドへの圧力が高くなる。し
かも、磁気ヘッドと磁気テープとは10m/秒を越える
程度の高い相対速度で摺動するために、ヘッド摩耗に対
しては厳しい条件となる。また、線記録密度が極めて高
いため、磁気ヘッドの摺動面を十分に保護するために厚
い保護膜を形成すると、スペーシングロス(磁気記録媒
体と磁気ヘッドとの空隙による磁界の強度の低下による
損失)が大きくなって磁気ヘッド出力が低下する。
【0008】MRヘッドは、磁気テープとの摺動面に対
して垂直な方向の高さ(以下、「ヘッド高さ」と記す)
方向には微小な距離を保つように設計されている。MR
ヘッドでは、流入する磁束によりヘッドの磁化の方向が
回転してヘッドの抵抗値が変化する。MRヘッドに電流
を流すと、抵抗値の変化に相当する電圧がヘッドの両端
に発生し、磁気記録媒体に記録された情報の再生信号電
圧として取り出すことができる。しかし、磁気記録媒体
からの磁界の強さは、ヘッド高さ方向に対して指数関数
的に減少する。磁気記録媒体上にMRヘッドを配置した
場合、ヘッド高さ方向には数μm程度で流入磁束は大き
く減衰してしまう。
【0009】仮にMRヘッドのヘッド高さを高くした場
合、磁気記録媒体から離れた部分には磁束がほとんど流
入せず、抵抗値も変化しない。電気回路として見た場
合、MRヘッド表面の抵抗値の変化する部分と、媒体か
ら離れた抵抗値のほとんど変化しない部分とは、見かけ
上並列に接続されている。このため、取り出せる再生信
号電圧の振幅が小さくなり、出力が低下する。従って、
MRヘッドを設計する上では、できるだけヘッド高さを
小さく設計することが肝要である。実際に、MRヘッド
を採用する磁気記録再生装置では、通常、MRヘッドの
ヘッド高さを必要最小限に抑えて設計されている。
【0010】しかし、ヘリカルスキャン型磁気テープ装
置用のMRヘッドでは、ヘッド高さを低くすると、MR
ヘッドは短時間で摩耗して十分な出力が得られなくなっ
てしまう。また、MRヘッド自体の断面積が摩耗の進行
とともに減少し、MRヘッドの抵抗値が増加していくた
め、信号を検出するために与えるセンス電流により発生
するジュール熱でMRヘッドが破損するおそれが生じ
る。
【0011】また、MRヘッドが有する磁界の強さと抵
抗変化との関係(MRヘッドの感度)の非線形性により
生じる信号歪の問題も摩耗の影響を受ける。MRヘッド
においては、感度を表す曲線は磁界の方向に対して左右
対称である。そのため、感度の線形性が悪く、記録され
た信号の正負が判別できない。そこで、MRヘッドは、
一般に、一方向のバイアス磁界を印加し、感度の線形性
がよく、かつ正負が判別できる状態で使用される。この
一方向に印加するバイアス磁界は横バイアスと呼ばれ
る。横バイアスの印加方法にはさまざまな方法がある
が、最もよく用いられるのはMRヘッドの近傍に磁性体
を配置して、その磁界をMRヘッドの高さ方向に印加す
るものである。MRヘッドの感度がよく、かつ歪が少な
くなるのは、巨視的に見たMRヘッドの磁化方向が面内
で45度傾いた状態である。この状態を実現するために
MRヘッドの近傍に配置する磁性体の膜厚や残留磁化
は、MRヘッドの形状や磁気特性を十分考慮した上で決
定される。
【0012】しかし、MRヘッドの形状が摩耗により変
化すると、初期に最適なバイアス磁界が印加されるよう
に磁性体を配置したとしても、摩耗に伴ってMRヘッド
の反磁界の状態が変化する。その結果、MRヘッド内の
磁化の状態が最適状態から外れてくる。また、場合によ
っては近傍に配置した磁性体の形状が摩耗により変化す
ることで、横バイアス磁界そのものが最適点からずれる
可能性もある。
【0013】摩耗による破損を避けるために、MRヘッ
ドのヘッド高さをインダクティブ型磁気ヘッド並みの1
0〜20μmとすると、MRヘッドの優れた特徴である
高い再生出力が犠牲となってしまう。さらに、使用開始
の初期と、長時間使用して摩耗した後まで横バイアスを
常に最適に保つことが困難となる。
【0014】以上の観点から、ヘリカルスキャン型磁気
テープ装置にMRヘッドを用いる場合には、ヘッドの摩
耗をできるかぎり少なくする必要がある。一方、MRヘ
ッドから良好な再生信号を得るためには、ヘッドタッチ
を良好に保つ必要がある。そこで、本発明は、摩耗が抑
制され、ヘッドタッチが良好な薄膜磁気ヘッドおよびそ
の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明
の別の目的は、摩耗が少なく、ヘッドタッチが良好な薄
膜磁気ヘッドを用い、優れた再生出力を長時間安定して
得られる磁気記録再生装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を備
えた薄膜磁気ヘッドであって、磁気記録媒体との摺動面
に凹部が形成されていることを特徴とする。磁気記録媒
体との摺動面に凹部を形成することにより、ヘッドタッ
チが良好で摩耗も少ない薄膜磁気ヘッドを得ることがで
きる。
【0016】本発明の薄膜磁気ヘッドでは、磁気記録媒
体との摺動方向に実質的に平行な方向および上記摺動方
向に実質的に垂直な方向から選ばれる少なくとも一方の
方向に沿って凹部が形成されていることが好ましい。本
発明の薄膜磁気ヘッドは、上記いずれかの方向に沿って
形成され、磁気抵抗効果素子を挟むように配置された一
対の凹部を含むことが好ましく、磁気抵抗効果素子を囲
むように形成された凹部を含むことがさらに好ましい。
この場合は、磁気抵抗効果素子を囲む凹部が、摺動面を
平面視により観察して略矩形となるように形成されてい
ることが特に好ましい。
【0017】本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果
素子を構成する材料よりも耐摩耗性に優れた材料が上記
磁気抵抗効果素子を囲むように配置され、上記材料に凹
部が形成されていることが好ましい。また、磁気抵抗効
果素子を構成する材料よりも耐摩耗性に優れた膜が摺動
面に形成されていることが好ましい。これらの好ましい
例によれば、ヘッドの摩耗をさらに抑制できる。
【0018】本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の製造方法
は、第1の基板上に複数の磁気抵抗効果素子を形成する
工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように前記第1の
基板上に保護膜を形成する工程と、前記第1の基板と第
2の基板とを前記保護膜を形成した面が内側となるよう
に接合してヘッドバーを作製する工程と、前記第1の基
板と前記第2の基板との接合面が露出している前記ヘッ
ドバーの表面に凹部を形成する工程と、前記磁気抵抗効
果素子および前記接合面が各個片に含まれるように前記
ヘッドバーを切断して前記各個片を薄膜磁気ヘッドとす
る工程と、を含むことを特徴とする。
【0019】本発明の薄膜磁気ヘッドの第2の製造方法
は、第1の基板上に複数の磁気抵抗効果素子を形成する
工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように前記第1の
基板上に保護膜を形成する工程と、前記第1の基板と第
2の基板とを前記保護膜を形成した面が内側となるよう
に接合してヘッドバーを作製する工程と、前記磁気抵抗
効果素子が各突出部に含まれ、前記第1の基板と前記第
2の基板との接合面が前記各突出部において露出するよ
うに、前記ヘッドバーに複数の突出部を形成する工程
と、前記各突出部を挿入したときに前記各突出部との間
に隙間が確保されるように第3の基板に複数の開口部を
形成する工程と、前記隙間が確保されるように前記各突
出部を前記開口部に挿入した状態で前記第3の基板を前
記ヘッドバーに固定する工程と、前記磁気抵抗効果素子
が各個片に含まれるように前記ヘッドバーを切断して前
記各個片を薄膜磁気ヘッドとする工程と、を含むことを
特徴とする。
【0020】これらの製造方法によれば、耐摩耗性に優
れ、ヘッドタッチが良好な薄膜磁気ヘッドを効率よく製
造できる。
【0021】本発明の磁気記録再生装置は、上記薄膜磁
気ヘッドを外周面に備えた回転ドラム装置と、磁気テー
プを案内して上記外周面に上記磁気テープを当接させる
テープ案内機構とを備えたことを特徴とする。上記薄膜
磁気ヘッドを用いることにより、ヘッドタッチが良く、
信頼性が高い磁気記録再生装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1に示した薄膜磁気ヘッドは、Ni
Fe、FeCo等の異方性磁気抵抗効果を有する磁性材
料、あるいは巨大磁気抵抗効果を有する磁性材料により
所定のパターンを形成した磁気抵抗効果素子(以下、
「MR素子」と記す)1を有するMRヘッドである。M
R素子1は、この素子を保護するために保護膜2を介し
て一対の基板4、5により挟持されている。保護膜2
は、MR素子1の少なくとも一方に配置される。
【0023】保護膜2は、非磁性材料を用いて形成する
ことが好ましく、具体的には、ホウケイ酸ガラス、鉛ガ
ラス等の低融点ガラス、Al23、SiO2等の酸化
物、Si34、TaN等の窒化物が適している。また、
基板4,5の材料としては、耐摩耗性に優れた材料が好
ましく、具体的には、Al23−TiC(以下、「アル
チック」と記す)、MnZnフェライト、NiZnフェ
ライト等の磁性フェライト、Znフェライト等の非磁性
フェライト、アルファへマタイト、NiO−TiO2
MgO、TiO2−CaO、NiO−MnO等のセラミ
ックスを用いることができる。薄膜磁気ヘッドへの磁気
的影響を低減するためには、基板として非磁性材料を用
いることが好ましい。
【0024】磁気テープと接触する摺動面7には、MR
素子1を含む磁気コアの周囲に略矩形の溝(凹部)6が
形成されている。溝6は、基板4,5および保護膜2を
所定の幅および深さに加工することにより形成される。
この溝6は、例えば放電加工によって形成される。特に
制限されないが、溝の幅は、10μm以上100μm以
下が好ましく、例えば60μm程度であり、溝の深さ
は、10μm以上500μm以下が好ましく、例えば3
00μm程度である。溝は、磁気テープの摺動方向(長
さ方向)とこの方向に垂直な方向(幅方向)に沿った辺
を含む矩形となるように形成されている。
【0025】摺動面7は、長さ1mm以上3mm以下、
例えば2mm、幅100μm以上500μm以下、例え
ば幅300μmが好ましい。摺動面7の面積は、0.1
mm 2以上が好ましい。ヘッドへの圧力を低減するため
である。また、溝に囲まれた摺動面は、長さ0.5mm
以上2mm以下、例えば1mm、幅30μm以上100
μm以下、例えば幅60μmが好ましい。溝に囲まれた
摺動面の面積は、0.015mm2以上0.2mm2以下
が好適である。
【0026】なお、上記薄膜磁気ヘッドでは、一方の基
板5の高さを他方の基板4の高さより低くしてMR素子
1の下方の端子部3を露出させている。この端子部は、
図示しない外部回路との接続に用いられる。
【0027】MRヘッドの形態としては、シールド型M
Rヘッド、アンシールド型MRヘッド、デュアルストラ
イプ型MRヘッド、縦型MRヘッド、フラックスガイド
型MRヘッド等の種々の形態のものを用いることができ
る。MRヘッドは、高周波スパッタリング等のスパッタ
リング法や蒸着法により磁気抵抗効果を有する薄膜を形
成し、フォトリソグラフィーとイオンミリング法、ケミ
カルエッチング法により所定のパターンを形成して作製
することができる。
【0028】上記薄膜磁気ヘッドでは、磁気ヘッド摺動
面の面積が大きいために、磁気テープの接触面圧が小さ
くなり摩耗量が少なくなる。また、溝の効果により磁気
テープがヘッドへと引き寄せられてヘッドタッチが良好
に保たれる。
【0029】(実施の形態2)図2に示した薄膜磁気ヘ
ッドでは、摺動面の外縁部を構成する基板17に貫通孔
18が形成され、この貫通孔18から、保護膜12を介
してMR素子11を挟持する一対の基板からなる磁気コ
ア19が露出している。基板17の貫通孔18は、例え
ば放電加工機やレーザー加工機で形成することができ
る。磁気コア19の周囲には、貫通孔18の内壁との間
に、実施の形態1の溝6(図1)と同様の形状の間隔1
6が保持されている。なお、この薄膜磁気ヘッドにおい
ても、基板17の下方において、一方の基板15の高さ
を他方の基板14の高さより低くしてMR素子1の下方
の端子部13を露出させている。
【0030】この薄膜磁気ヘッドにおけるMR素子、保
護膜、各基板に用いることができる材料は、上記と同様
である。特に、基板17には、例えば非磁性単結晶フェ
ライトのように耐摩耗性に優れた材料を用いることが好
ましい。また、摺動面全体、溝の囲まれた摺動面、溝の
大きさや面積の好ましい範囲も、上記と同様である。ま
た、MRヘッドの形態としても、上記に例示した各形態
とすることができる。
【0031】上記薄膜磁気ヘッドにおいても、磁気ヘッ
ド摺動面の面積が大きいために、磁気テープの接触面圧
が小さくなり摩耗量が少なくなる。また、溝の効果によ
り磁気テープがヘッドへの引き寄せられてヘッドタッチ
が良好に保たれる。
【0032】(実施の形態3)図3に示した薄膜磁気ヘ
ッドでは、MR素子21を保護膜22を介して一対の基
板24,25が挟持している。図3において、基板2
4,25と保護膜22には、井の字状に溝26,27が
形成されている。溝26、27は、それぞれ、互いに平
行な一対の溝であり、これらの一対の溝同士が互いに直
交するように摺動面に配置されている。溝26,27
は、例えばダイシングソーにより研削して形成できる。
この薄膜磁気ヘッドでも、一方の基板25の高さを他方
の基板24の高さより低くしてMR素子21の下方の端
子部23を露出させている。
【0033】この薄膜磁気ヘッドにおけるMR素子、保
護膜、各基板に用いることができる材料は、上記と同様
である。また、摺動面全体、溝の囲まれた摺動面、溝の
大きさや面積の好ましい範囲も、上記と同様である。ま
た、MRヘッドの形態としても、上記に例示した各形態
とすることができる。
【0034】上記薄膜磁気ヘッドにおいても、磁気ヘッ
ド摺動面の面積が大きいために、磁気テープの接触面圧
が小さくなり摩耗量が少なくなる。また、溝の効果によ
り磁気コア周辺の磁気テープが引き寄せられてヘッドタ
ッチが良くなる。
【0035】(実施の形態4)図4に示した薄膜磁気ヘ
ッドは、図3に示した薄膜磁気ヘッドの摺動面に、耐摩
耗膜28が形成されている。耐摩耗膜28としては、例
えばプラズマCVD法等により形成されたDLC(ダイ
ヤモンドライクカーボン)が好適である。耐摩耗膜28
の厚さは、10nm以上30nm以下が好ましい。
【0036】耐摩耗膜28としては、DLCに限らず、
立方晶窒化ホウ素膜、SiC、CrN、ダイヤモンド、
炭素、TiN、TiC、Si34、Al23、TaC、
ZrC等の薄膜を用いることができる。また、耐摩耗膜
28の形成方法としても、プラズマCVD法に限らず、
スパッタリング法、イオンプレーティング法、蒸着法等
を用いることができる。
【0037】耐摩耗膜を形成した上記薄膜磁気ヘッドに
よれば、さらに摩耗量を少なくすることができる。
【0038】(実施の形態5)以下、本発明の薄膜磁気
ヘッドの製造方法の一形態について図5(a)〜図5
(f)を順に参照しつつ説明する。まず、図5(a)に
示すように一対のアルチック基板30a、30bを準備
し、MR素子を作製するために基板表面を鏡面研磨し
た。
【0039】次に、図5(b)に示すように、一方のア
ルチック基板30a上に、マグネトロンスパッタリング
法、蒸着法、フォトリソグラフィーおよびイオンミリン
グ法とケミカルエッチング法を組み合わせて複数のMR
素子31を作製した。ただし、製法は上記に限られず、
例えばマグネトロンスパッタリング法に代えて反応性ス
パッタ法を用いてもよい。また、MRヘッドは、SAL
バイアス法を用いたシールド型MRヘッドとしたが、磁
気抵抗効果を有する薄膜を用いたMRヘッドであれば特
に制限されない。なお、MR素子31のトラック幅Tは
5μmとした。
【0040】さらに、基板30a上に、磁気テープとの
摺動時にMR素子31を保護するように、保護膜32を
厚さ10μmとなるように形成した。ここでは、保護膜
の材料としてAl23を用いた。引き続いて、図5
(c)に示すように、MR素子31および保護膜32を
形成したアルチック基板30aと、この基板30aより
も高さが低いアルチック基板30bとを、MR素子31
を形成した面が基板間に挟まれるように、摺動面となる
上面が面一となるように突き合わせてエポキシ系接着剤
で接合し、ヘッドバー33を作製した。なお、接合に際
しては、接着剤による接着層の厚さが薄くなるように、
接着温度および接合圧力を制御することが好ましい。
【0041】次に、図5(d)に示すように、磁気テー
プとの摺動面となる面(基板30a,30bが露出して
いる面)に、各MR素子を囲むように矩形の溝34を形
成した。ここでは、溝34が囲む領域を長さ1mm、幅
60μmとした。また、溝の幅は30μm、深さは10
0μmとした。溝34は放電加工機を用いて形成した。
【0042】続いて、図5(e)に示すように、ヘッド
バー33を切断線39に沿ってスライスして長さ2m
m、厚さ300μmのヘッドチップ35を作製した。切
断線39は、各線の間にMR素子が1つずつ含まれるよ
うに設定した。
【0043】最後に、図5(f)に示すように、ヘッド
チップ35をベースプレート36に貼り付けた。さら
に、薄膜磁気ヘッドの摺動面を研磨して、MRヘッドの
ヘッド高さおよび薄膜磁気ヘッドの摺動面形状を調整し
た。ここでは、摺動面を所定の径に沿って形成した。ま
た、ヘッド高さは5μmとした。こうして、回転ドラム
搭載用薄膜磁気ヘッドを作製した。
【0044】上記薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、
ヘッドバーを分割して薄膜磁気ヘッドを製造するため、
本発明の薄膜磁気ヘッドを効率良く製造できる。
【0045】なお、上記実施の形態において、採用した
材料、寸法は、あくまでも一例であってこれに限定され
ない。また、上記では、溝を形成するために放電加工機
を用いたが、これに限ることなく、レーザー加工機等を
用いてよい。
【0046】(実施の形態6)本発明の薄膜磁気ヘッド
の製造方法の別の一形態について図6(a)〜図6
(h)を順に参照しつつ説明する。図6(a)〜図6
(b)の工程は、上記実施の形態で説明したとおりであ
る。ただし、ここでは、基板として、NiZn基板板4
0aとZnフェライト基板40bとを用いた。また、保
護膜42を形成した後、さらに両基板40a,40bの
接合面に、それぞれ、厚さ約10nmのCr薄膜と、厚
さ300nm〜500nmのAu薄膜をこの順に形成し
た。これらの薄膜は、露出している端子部上を除いて形
成した。
【0047】次に、図6(c)に示すように、MR素子
41を内側として、NiZn基板40aともう一方の高
さの低いZnフェライト基板40bとを磁気テープとの
摺動面となる上面が面一となるように突き合わせ、所定
の温度で加圧して金属接合することによりヘッドバー4
3を作製した。接合条件としては、例えば圧力10MP
a、温度300℃程度が好適である。
【0048】引き続いて、図6(d)に示すように、ヘ
ッドバー43の各MR素子の周囲をダイシングソーを用
いて研削し、突出部43を形成した。各突出部43にお
ける摺動面は、長さ1mm、幅60μmとした。また、
切り込み深さはMRヘッドのヘッド高さより十分大き
く、切り込みの位置はMR素子41の磁極近傍ではある
がMR素子41にはかからないように制御した。
【0049】さらに、図6(e)に示すように、非磁性
単結晶フェライト基板45に、研削した突出部43を挿
入するための貫通孔44を放電加工機を用いて形成し
た。貫通孔の大きさは、研削した突出部を貫挿したとき
に、このヘッドバーの全周に60μmの間隔が確保され
る大きさとした。
【0050】次いで、図6(f)に示すように、貫通穴
44を形成した基板45を、突出部43を形成したヘッ
ドバーの上に、ヘッドバーが貫通孔に収容されるように
重ね、エポキシ系の接着剤で基板45をヘッドバーに接
着した。
【0051】さらに、図6(g)に示すように、ヘッド
バー43を切断線49でスライスして、長さ2mm、厚
さ300μmのヘッドチップ46を作製した。ここで
も、各切断線49は、その間にMR素子が各1個含まれ
るように配置されている。
【0052】最後に、図6(h)に示すように、ヘッド
チップ46をベースプレート47に貼り付けて、実施の
形態5と同様、ヘッド摺動面を研磨して、MRヘッドの
ヘッド高さおよび磁気ヘッドの摺動面形状を調整した。
【0053】上記薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、
ヘッドバーを分割して薄膜磁気ヘッドを製造するため、
本発明の薄膜磁気ヘッドを効率良く製造できる。また、
上記実施の形態において、採用した材料、寸法は、あく
までも一例であってこれに限定されない。例えば、上記
では、溝を形成するために放電加工機を用いたが、これ
に限ることなく、レーザー加工機等を用いてもよい。ま
た、形成する薄膜としてCrおよびAuを用いたが、例
えばCrの代わりにTi等を、Auの代わりにPt等を
用いてもよい。
【0054】(実施の形態7)以下、本発明の磁気記録
再生装置の一形態について、図7〜図10を参照しつつ
説明する。
【0055】本実施形態の回転ドラム装置は、図7に示
すように、下ドラム53、上回転ドラム50、および磁
気ヘッド54を有している。図示しない磁気テープは、
リード55に沿って上回転ドラム50の回転軸に対して
傾斜した状態でドラム面に沿って走行する。このよう
に、磁気ヘッド54と磁気テープとの摺動面は、磁気テ
ープの走行方向に対して傾斜している。また、上回転ド
ラム50と磁気テープとが密着しながら安定して摺動す
るように、上回転ドラム50には複数の溝51が設けら
れており、磁気テープと上回転ドラムとの間に巻き込ま
れた空気は、この溝51を通して排出される。
【0056】磁気記録再生装置の走行系は、図8に示す
ように、磁気ヘッド54を備えた回転ドラム装置58、
供給リール56、巻き取りリール57、回転ポスト5
9,60,61,62,63,64、傾斜ポスト66,
67、ピンチローラ68、キャプスタン69、テンショ
ンアーム70を備えている。これらの間を磁気テープ6
5が掛け渡されている。
【0057】供給リール56に巻かれた磁気テープ65
は、ピンチローラ68とキャプスタン69による引き込
み動作で走行し、傾斜ポスト66、67による案内で回
転ドラム装置58に搭載される磁気ヘッド54に押しつ
けられ、ピンチローラー68とキャプスタン69の間を
通って巻き取りリール57に巻き取られていく。回転ド
ラム装置58は、いわゆる上回転ドラム方式であり、こ
の回転ドラムの側面には、側面から20μm突出するよ
うに2つの磁気ヘッド54が取り付けられている。
【0058】この磁気記録再生装置に磁気テープを走行
させると、磁気テープは、回転ドラム装置の回転に伴う
空気の流れによって、ヘッドの溝へと引き寄せられる。
このため、磁気テープは、磁気ヘッドの周囲においてヘ
ッド側へと引き寄せられた状態でヘッドと摺動する。こ
の状態を、テープ摺動方向に沿った断面(図9(a))
および同方向に直交する方向に沿った断面(図9
(b))について示す。図9(a)、図9(b)に示し
たように、溝6近傍で磁気テープ65がヘッド54側へ
の引き寄せられているため、磁気テープの入側と出側で
テープ浮上量が変動しても、ヘッドタッチが良好に保持
される。特に、磁気テープの厚さ(全厚)が異なるテー
プが使用されるために磁気テープの浮上形状が一定とな
らない場合であっても、磁気コア周囲の溝により、安定
したヘッドタッチが得られる。
【0059】これに対し、図10(a)および図10
(b)に示すように、従来の積層型磁気ヘッド100を
上記と同様の装置に用いた場合のヘッドタッチは、磁気
テープ65の入側と出側でテープ浮上量が変動した場合
に、その影響を解消することができず、不安定となる。
【0060】上記のように、本実施形態の磁気記録再生
装置によれば、良好なヘッドタッチを確保しながらも、
磁気ヘッド摺動面の面積が大きいため、磁気テープの接
触面圧が小さくなり、磁気ヘッドの摺動面の摩耗量が少
なくなる。また、この薄膜磁気ヘッドは、従来の磁気ヘ
ッドのように外部に巻き線を施す必要がないため、薄膜
磁気ヘッドを取り付ける上ドラムの窓のサイズを従来に
比べて小さくすることができる。窓を小さくすることに
よって、磁気テープが回転ドラムと接触することを防ぐ
効果も得られる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、摩耗量が少なく、ヘッドタッチが良好な薄膜磁
気ヘッドを提供することができる。この磁気ヘッドは、
特にヘリカルスキャン型磁気記録再生装置に適してい
る。また、本発明によれば、この薄膜磁気ヘッドを効率
的に製造することができる。さらに、本発明によれば、
優れた再生出力を長時間安定して得られる磁気記録再生
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜磁気ヘッドの一形態のへッドチ
ップの斜視図である。
【図2】 本発明の薄膜磁気ヘッドの別の一形態のヘッ
ドチップの斜視図である。
【図3】 本発明の薄膜磁気ヘッドのまた別の一形態の
ヘッドチップの斜視図である。
【図4】 本発明の薄膜磁気ヘッドのさらに別の一形態
のヘッドチップの斜視図である。
【図5】 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一形態
の工程図であり、図5(a)は基板形成工程を示す斜視
図であり、図5(b)は薄膜磁気ヘッド形成工程を示す
斜視図であり、図5(c)はヘッドバー形成工程を示す
斜視図であり、図5(d)は溝形成工程を示す斜視図で
あり、図5(e)はヘッドチップ形成工程を示す斜視図
であり、図5(f)は上記工程により作製した薄膜磁気
ヘッドの側面図である。
【図6】 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の別の一
形態の工程図であり、図6(a)は基板形成工程を示す
斜視図であり、図6(b)は薄膜磁気ヘッド形成工程を
示す斜視図であり、図6(c)はヘッドバー形成工程を
示す斜視図であり、図6(d)は磁気コア周囲の切削工
程を示す斜視図であり、図6(e)は磁気コア周囲に配
置する基板に穴を形成する工程を示す斜視図であり、図
6(f)はヘッドバーと穴を形成した基板を接着する工
程を示す斜視図であり、図6(g)はヘッドチップ形成
工程を示す斜視図であり、図6(h)は上記各工程によ
り作製した薄膜磁気ヘッドの側面図である。
【図7】 本発明の磁気記録再生装置の一形態における
回転ドラム装置の斜視図である。
【図8】 本発明の磁気記録再生装置の一形態における
走行系概略図である。
【図9】 本発明の磁気記録再生装置に磁気テープを走
行させたときのテープ変形形状を示す図であり、図9
(a)は磁気テープの摺動方向の変形形状を示す断面図
であり、図9(b)は磁気テープの摺動方向に垂直な方
向の変形形状を示す断面図である。
【図10】 従来の磁気記録再生装置に磁気テープを走
行させたときのテープ変形形状を示す図であり、図10
(a)は磁気テープの摺動方向の変形形状を示す断面図
であり、図10(b)は磁気テープの摺動方向に垂直な
方向の変形形状を示す断面図である。
【図11】 従来の積層型磁気ヘッドの一形態の斜視図
である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 磁気抵抗効果素子(MR
素子) 2,12,22,32,42 保護膜 3,13,23 端子部 4,5,14,15,17,24,25,30a,30
b,40a,40b,45 基板 6、26、27、34 溝 7 摺動面 16 間隔 28 耐摩耗膜 33,43 ヘッドバー 35,46 ヘッドチップ 36,47 ヘッドベース 44 貫通穴 50 上回転ドラム 51 ドラム溝 53 下ドラム 54 磁気ヘッド 65 磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武田 裕美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA03 BA17 BA19 BA30 BB01 CA01 DA07 5D111 AA01 AA12 AA23 BB01 DD03 DD06 DD13 DD14 FF15 FF18 FF21 HH15 HH16 JJ21 JJ24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子を備えた薄膜磁気ヘッ
    ドであって、磁気記録媒体との摺動面に凹部が形成され
    ていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体との摺動方向に実質的に平
    行な方向および前記摺動方向に実質的に垂直な方向から
    選ばれる少なくとも一方に沿って凹部が形成されている
    請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果素子を囲むように凹部が形
    成されている請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗効果素子を囲む凹部が摺動面を
    平面視により観察して略矩形に形成されている請求項3
    に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気抵抗効果素子を構成する材料よりも
    耐摩耗性に優れた材料が前記磁気抵抗効果素子を囲むよ
    うに配置され、前記材料に凹部が形成されている請求項
    1〜4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁気抵抗効果素子を構成する材料よりも
    耐摩耗性に優れた膜が摺動面に形成されている請求項1
    〜5のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 第1の基板上に複数の磁気抵抗効果素子
    を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように
    前記第1の基板上に保護膜を形成する工程と、前記第1
    の基板と第2の基板とを前記保護膜を形成した面が内側
    となるように接合してヘッドバーを作製する工程と、前
    記第1の基板と前記第2の基板との接合面が露出してい
    る前記ヘッドバーの表面に凹部を形成する工程と、前記
    磁気抵抗効果素子および前記接合面が各個片に含まれる
    ように前記ヘッドバーを切断して前記各個片を薄膜磁気
    ヘッドとする工程と、を含むことを特徴とする薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 第1の基板上に複数の磁気抵抗効果素子
    を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように
    前記第1の基板上に保護膜を形成する工程と、前記第1
    の基板と第2の基板とを前記保護膜を形成した面が内側
    となるように接合してヘッドバーを作製する工程と、前
    記磁気抵抗効果素子が各突出部に含まれ、前記第1の基
    板と前記第2の基板との接合面が前記各突出部において
    露出するように、前記ヘッドバーに複数の突出部を形成
    する工程と、前記各突出部を挿入したときに前記各突出
    部との間に隙間が確保されるように第3の基板に複数の
    開口部を形成する工程と、前記隙間が確保されるように
    前記各突出部を前記開口部に挿入した状態で前記第3の
    基板を前記ヘッドバーに固定する工程と、前記磁気抵抗
    効果素子が各個片に含まれるように前記ヘッドバーを切
    断して前記各個片を薄膜磁気ヘッドとする工程と、を含
    むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に記載の薄膜磁気ヘッドを
    外周面に備えた回転ドラム装置と、磁気テープを案内し
    て前記外周面に前記磁気テープを当接させるテープ案内
    機構とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016148B2 (en) * 2002-05-21 2006-03-21 Sony Corporation Magnetic head for rotary head drum
US7215510B2 (en) 2002-03-28 2007-05-08 Sony Corporation Magnetic head and magnetic recording/reproducing apparatus for a video tape recorder, and a method of manufacturing the same
US8009386B2 (en) 2007-11-26 2011-08-30 Tdk Corporation Magnetic tape head with magnetic head layer formed on base substrate

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