JP2001118067A - 画像データの検査方法、画像データの検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および電子検版装置 - Google Patents

画像データの検査方法、画像データの検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および電子検版装置

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JP2001118067A
JP2001118067A JP29417399A JP29417399A JP2001118067A JP 2001118067 A JP2001118067 A JP 2001118067A JP 29417399 A JP29417399 A JP 29417399A JP 29417399 A JP29417399 A JP 29417399A JP 2001118067 A JP2001118067 A JP 2001118067A
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Jiro Togo
次郎 十五
Sumiyuki Okamoto
純至 岡本
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Nikka KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 RIP展開したビットマップ形式のファイル
の画像を直接検版に利用することにより、検版作業が効
率的にできる画像データの検査方法、画像データの検査
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体および電子検版装置を提供すること。 【解決手段】 検査基準となる画像データを画像メモリ
のR、G、Bのいずれかの色の記憶部に記憶させる。次
に、検査対象となる画像データを画像メモリのR、G、
Bのうち、検査基準となる画像データを記憶させていな
いの色の記憶部のいずれかに記憶させる。次に、これら
の画像をディスプレイに同時に表示する。これにより、
例えば検査基準となる画像データの特定領域に文字
「A」があるのに対して、検査対象となる画像データの
同じ領域に文字「B」があれば、ディスプレイ上で
「A」と「B」が重なり、両方の文字が重なる部分と重
ならない部分との間で色の差異が生じ、これらの画像の
差異が判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの検査
方法、画像データの検査プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体および電子検版装置に係
り、特にラスタ・イメージ・プロセッサによりビットマ
ップ形式に形成された画像データの検査を行うものに関
する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の原稿作成から印刷に至るまでの
工程においては、近年、画像データをコンピュータによ
りデジタル化し、このデジタルデータを印刷に用いるこ
とが一般化している。デジタルデータを用いた工程は、
概ね以下に述べるようなものである。
【0003】すなわち、図5に示すように、まず、DT
P(Desktop Publishing)40において印刷原稿をデジ
タルデータとして作成する。なお、DTPはデジタルデ
ータを作成するソフトウェアを指す場合と、デジタルデ
ータを作成するための専用装置を指す場合とがある。次
に、ラスタ・イメージ・プロセッサ(Raster Image Pro
cessing、以下RIPとする)42により、画像データ
ファイルの画像を印刷用の網点で構成される画像に展開
(RIP展開)し、これをビットマップ形式(TIF
F)の2値画像のファイルとして保存する。具体的に
は、文字の場合ならば、図6に示すように、アウトライ
ンフォント(ベクトルデータ)からなる文字をビットマ
ップフォント(網点)からなる文字に変換する処理であ
る。
【0004】次に、イメージセッタ46により、ビット
マップ形式のファイルから刷版を作成するためのフィル
ム48を作成する。次に、フィルム48の面付を行った
後に版に画像を焼き付けて刷版52を作成する。あるい
は、この方法とは別に、CTP(Computer to Plate)
50により直接刷版52を作成する。そして、作成した
刷版52を用いて印刷機54で印刷を行い、印刷物56
を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な印刷工程においては、元の画像データの一部分の領域
のみが他の画像に置き換えられた印刷物を製作するとい
う作業が頻繁に発生する。例えば、図7に示すように、
印刷物56の差し替え対象部分58のみが差し替え用デ
ータ60に置き換えられる、つまり店舗名のみを変更し
たものを制作する場合などがこれに該当する。また、こ
のように一部分の画像のみを変更した印刷物は、数多く
の種類を短時間のうちに連続的に制作することが多い。
よって、データの差し替え忘れが生じないように、差し
替えすべきデータが本当に差し替えされているか否かイ
メージデータや刷版を検査すること、すなわち検版を行
う必要がある。
【0006】さらに、このほかにも検版を行うべき要因
となることがある。例えば、刷版作成用のフィルムにゴ
ミが付着して正しく刷版が作成できないような場合であ
る。すなわち、図8(A)に示すように、フィルム48
にレーザー光68を照射して露光を行う場合、光硬化性
樹脂上にゴミ66が付着していると、ゴミがマスクとな
る。よって、図8(B)に示すように、現像時に当該部
分の樹脂が除去されてしまうので、正しく刷版を制作す
ることができない。くわえて、印刷工程上で印刷物に傷
が生じることなどもある。これらはいずれも印刷物を不
良とするので、検版は欠くことができないものである。
【0007】しかしながら、この検版を校正刷り後に行
う場合、実際にデータの差し替え忘れ等が発生すると、
正しく差し替えをしたものに基づいて改めて校正を行う
必要があり、2重に校正刷りを行うという無駄が生じ
る。また、校正刷りを行う前に、検査基準の画像データ
と検査対象の画像データ、例えば元の画像データと差し
替え後の画像データとを1つのディスプレイ上に、ある
いは2つのディスプレイ上に並べて表示し、これらの画
像を直接比較して検版する方法もある。ところが、この
方法では、2つの画像を細部に至るまで目視して比較確
認する必要があり、作業者の負担が大きくなる。
【0008】さらに、画像データ同士の比較を自動的に
行うことが可能なソフトウェアも存在するが、この種の
ソフトウェアは比較的高価である上に、ソフトウェアの
機能を十分に発揮させるためには、CPUの処理能力が
高いコンピュータを用いる必要がある。さらに、最終確
認は作業者が目視して行なう必要があるので、このよう
なソフトウェアを使用しても、投入するコストが大きい
のに比して検版の効率はさほど向上しないという問題点
が残る。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術に係る問
題点に着目し、RIP展開したビットマップ形式のファ
イルの画像を直接検版に利用することにより、検版作業
が効率的にできる画像データの検査方法、画像データの
検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体および電子検版装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記の課題を解決するための手段として、画像デー
タの検査方法において、第1の2値画像データを画像メ
モリの第1の色の記憶部に記憶させ、第2の2値画像デ
ータを前記画像メモリの第2の色の記憶部に記憶させ、
前記第1の2値画像データと前記第2の2値画像データ
とをカラー画像表示装置に同時に表示し、前記第1の2
値画像データと第2の2値画像データとが重なり合った
領域が前記第1の色と前記第2の色とが加法混合された
色に変化することから、前記第1の2値画像データと前
記第2の2値画像データとの差異を判別することを特徴
とするものとした。
【0011】なお、第1の2値画像データと第2の2値
画像データとの差異の判別は、カラー画像表示装置に第
1の2値画像データおよび第2の2値画像データの一部
分を順次拡大表示し、拡大表示された部分ごとに判別す
ることが好ましい。
【0012】また、上記の画像データの検査方法におい
て、前記第1の2値画像データおよび前記第2の2値画
像データは、ラスタ・イメージ・プロセッサによりビッ
トマップ形式に形成されたものとした。
【0013】さらに、画像データの検査プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
ラスタ・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式
に形成された第1の画像データを画像メモリの第1の色
の記憶部に記憶させ、ラスタ・イメージ・プロセッサに
よりビットマップ形式に形成された第2の画像データを
前記画像メモリの第2の色の記憶部に記憶させ、前記第
1の画像データと前記第2の画像データとをカラー画像
表示装置に同時に表示し、前記第1の画像データと第2
の画像データとが重なり合った領域が前記第1の色と前
記第2の色とが加法混合された色に変化することから、
前記第1の2値画像データと前記第2の2値画像データ
との差異を判別することを特徴とするものとした。
【0014】くわえて、電子検版装置において、ラスタ
・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式に形成
された第1の画像データを第1の色の記憶部に記憶し、
ラスタ・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式
に形成された第2の画像データを第2の色の記憶部に記
憶することが可能な画像メモリと、前記画像メモリに記
憶された前記第1の画像データおよび前記第2の画像デ
ータを同時に表示し、前記第1の画像データと第2の画
像データとが重なり合った領域が前記第1の色と前記第
2の色とが加法混合された色に変化するカラー画像表示
装置と、を少なくとも有することを特徴とするものとし
た。
【0015】
【作用】上記のように、画像データの検査方法におい
て、第1の2値画像データを画像メモリの第1の色の記
憶部に記憶させ、第2の2値画像データを前記画像メモ
リの第2の色の記憶部に記憶させ、前記第1の2値画像
データと前記第2の2値画像データとをカラー画像表示
装置に同時に表示し、前記第1の2値画像データと第2
の2値画像データとが重なり合った領域が前記第1の色
と前記第2の色とが加法混合された色に変化することか
ら、前記第1の2値画像データと前記第2の2値画像デ
ータとの差異を判別する構成にしたので、カラー画像表
示装置において、第1の2値画像データのみが表示され
ている領域と、第2の2値画像データのみが表示されて
いる領域と、双方の画像データが重なっている領域とが
それぞれ異なる色で表示され、第1の2値画像データと
第2の2値画像データとが同じものか否か、あるいはど
こか異なっているか、瞬時に判別することができる。
【0016】また、上記の構成において、前記第1の2
値画像データおよび前記第2の2値画像データは、ラス
タ・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式に形
成されたものである構成にしたので、刷版制作に供する
ビットマップ形式ファイルの検版に応用できる。
【0017】また、画像データの検査プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、ラ
スタ・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式に
形成された第1の画像データを画像メモリの第1の色の
記憶部に記憶させ、ラスタ・イメージ・プロセッサによ
りビットマップ形式に形成された第2の画像データを前
記画像メモリの第2の色の記憶部に記憶させ、前記第1
の画像データと前記第2の画像データとをカラー画像表
示装置に同時に表示し、前記第1の画像データと第2の
画像データとが重なり合った領域が前記第1の色と前記
第2の色とが加法混合された色に変化することから、前
記第1の2値画像データと前記第2の2値画像データと
の差異を判別する構成にしたので、カラー画像の表示が
可能であれば、例えばパーソナルコンピュータなど専用
の検査装置以外のものでも検版を行うことが可能とな
る。
【0018】また、電子検版装置において、ラスタ・イ
メージ・プロセッサによりビットマップ形式に形成され
た第1の画像データを第1の色の記憶部に記憶し、ラス
タ・イメージ・プロセッサによりビットマップ形式に形
成された第2の画像データを第2の色の記憶部に記憶す
ることが可能な画像メモリと、前記画像メモリに記憶さ
れた前記第1の画像データおよび前記第2の画像データ
を同時に表示し、前記第1の画像データと第2の画像デ
ータとが重なり合った領域が前記第1の色と前記第2の
色とが加法混合された色に変化するカラー画像表示装置
と、を少なくとも有する構成にしたので、画像データ同
士の比較をソフト的に行うことが不要となり、従来の電
子検版装置のように高い画像処理能力を備える必要がな
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て添付した図面に従って詳細に説明する。なお、前記従
来技術において説明した部分については、同一の符号を
付してその説明を省略する。図1は、本発明の実施の形
態における画像データの検査方法の説明図であり、図2
は、本発明の実施の形態における電子検版装置の概略を
示すブロック図である。また、図3は、本発明の実施の
形態における画像データの検査方法を示すフロー図であ
り、図4は、本発明の実施の形態における画像データの
検査方法の変形例を示すフロー図である。
【0020】本発明の実施の形態は、RIP処理され
た、つまり印刷用の網点で表現された画像が2値画像と
なることに着目してなされたものである。ここで、網点
について簡単に説明する。網点は、人間が視認しにくい
ほど小さな点であり、主として円形、場合により四角形
を呈する点として形成されている。このような網点を利
用した濃淡(明暗)の表現方式としてAMスクリーニン
グ方式とFMスクリーニング方式がある。
【0021】まず、AMスクリーニング方式について説
明する。AMスクリーニング方式に係る網点の大きさ
は、100段階ほどある。また、一定面積内に配置され
る網点の数は、その大きさに関係なく一定である。これ
ら100段階の大きさの網点は、それぞれの大きさに応
じて原稿となる画像の階調と対応づけられている。
【0022】具体的には、写真、文字などの原稿となる
画像を多数の区画に等分し、各区画に含まれる画像の階
調を濃淡に応じて100階調に分ける。そして、元の画
像をそれぞれの階調に対応する大きさの網点に変換し、
大きさの異なる100段階の網点を各区画ごとに等間隔
に配置し、かつ各区画の網点の密度を同一(同一個数)
にすることにより、写真等の連続的な階調の変化を表現
できるようにしたものである。なお、網点は、デジタル
データとして扱われる場合には、それぞれの網点を極め
て小さなドット(点)の集合体から構成されるものとし
ている。ドットはそれぞれ同じ大きさを有するので、網
点の大きさとその網点を構成するドット数とは比例す
る。
【0023】次に、FMスクリーニング方式について説
明する。FMスクリーニング方式に係る網点は、すべて
大きさを同一のものとしている。そして、写真、文字な
どの原稿となる画像を多数の区画に等分し、各区画に含
まれる画像の階調を濃淡に応じて網点の密度を異なるも
のとすることにより、写真等の連続的な階調の変化を表
現できるようにしたものである。
【0024】続けて、本発明の実施の形態について説明
する。本発明の実施の形態に係る電子検版装置10は、
TIFFファイル12中の画像データをR(赤色)、G
(緑色)、B(青色)のいずれか1つの記憶部に記憶す
る画像メモリ14と、画像メモリに記憶された画像デー
タを画像として表示するディスプレイ16とを設けてい
る。また、後述する検版に係る一連の処理手順を実行す
るためのプログラムを記憶させた外部記憶装置26と、
外部記憶装置26から読み出されたプログラムに則って
TIFFファイル12中の画像データの選択、ディスプ
レイ16に表示された画像の部分拡大等の処理を行うC
PU18とを設けている。さらに、画像の操作等を可能
にするための入力装置としてマウス22、キーボード2
4を設けている。くわえて、ディスプレイ16に表示さ
れた画像の部分拡大等を行う際に操作対象データを一時
的に記憶するメモリ20を設けている。また、刷版、刷
版作成用のフィルムや印刷物の画像を取り込み可能なス
キャナ28を設けている。
【0025】なお、取り込む画像データのファイル形式
は、TIFFに限られるものでなく、ビットマップ形式
のものであるならばBMPなどでも良い。また、TIF
ファイル12の読み込みは、FDからFDDを介して読
み込むものとしても良く、Ethernetなどのネッ
トワークを介して読み込むものとしても良い。特に、こ
の実施の形態に係る電子検版装置がネットワークに接続
されている場合は、ネットワークを介してDTPおよび
電子殖版装置とデータを送受信できることが好ましい。
【0026】また、検版作業と殖版作業とを一体的に行
うことを可能にするために、この実施の形態に係る電子
検版装置を電子殖版装置に組み込んでも良い。また、デ
ィスプレイに表示された画像については、マウスまたは
キーボードを操作することにより、任意の領域に対して
ズームイン、ズームアウトを自在に行えるようにするこ
とが好ましい。また、画像を取り込むための装置は、デ
ジタルスチールカメラ等をスキャナに代えて用いるもの
としても良い。
【0027】以上の構成によれば画像データを以下のよ
うに検査することが可能となる。すなわち、検査基準と
なる画像データをTIFFファイル10等から読み込
み、画像メモリ14のR、G、Bのいずれかの色の記憶
部に記憶させる。そして、検査対象となる画像データ
を、検査基準となる画像データを記憶させた以外の色の
記憶部に記憶させる。記憶された2つの画像データは、
スキャンされてディスプレイ16に同時に表示されるこ
とになる。
【0028】ここで、例えば検査基準となる画像データ
のある領域に「A」という文字が表されているのに対
し、検査対象となる画像データの同じ領域に「B」とい
う文字が表されているとすると、図1(A)に示すよう
に、ディスプレイ上には「A」と「B」とが重なって表
示される。ここで、検査基準となる画像データをRの記
憶部に記憶させ、検査対象となる画像データをGの記憶
部に記憶させたとする。当然のことながら、図1(B)
に示すように、文字Aのみを構成している画素30は赤
く(R)、文字Bのみを構成している画素32は緑
(G)で表示される。そして、文字A、Bの双方を構成
している画素34は、赤と緑との加法混合により黄色で
表示される。
【0029】したがって、同じ文字や図形が完全に重な
り合っていれば、当該領域の画像はすべて黄色で表示さ
れることになる。逆に、異なる文字や図形が重なってい
れば、あるいは同じ文字であっても両者の位置にずれが
あれば、当該領域の画像に赤や緑の部分が現れることに
なる。
【0030】そこで、この特徴を利用すれば、図7に示
したように、印刷物毎に画像データの一部を順次差し替
える必要がある場合、差し替え前の画像データと刷版制
作用の画像データとを上述のように表示することによ
り、差し替え忘れがないかの検査を極めて簡便に行うこ
とができる。また、別な利用例として、刷版制作用の画
像データの文字や図形の位置ずれの検出にも用いること
ができる。すなわち、検査基準となる画像データRの記
憶部に記憶させ、検査対象となる画像データをGの記憶
部に記憶させれば、文字や図形の位置ずれが生じていれ
ば、当該領域の画像に赤や緑の部分が現れる。よって、
どの文字や図形に位置ずれが生じているか一目瞭然で判
別することができる。
【0031】次に、上述の電子検版装置を用いた検査の
具体的な処理手順について図3に従って説明する。ま
ず、電子電子殖版装置10に読み込んだTIFFファイ
ルに含まれる画像データのうち変更前の画像データ、つ
まり差し替え対象領域の差し替え前のデータをマウス2
2またはキーボード24で選択する(S100)。な
お、この選択を行う際には、TIFFファイルに含まれ
る各画像データについて、ディスプレイ16にサムネイ
ル等を表示して選択を容易にすることが好ましい。
【0032】次に、変更後の画像データ、つまり検査対
象とする画像データをマウス22またはキーボード24
で指定する(S102)。なお、この選択を行う際に
は、TIFFファイルに含まれる各画像データについ
て、ディスプレイ16にサムネイル等を表示して選択を
容易にすることが好ましい。さらに、選択後には、これ
らのデータの選択の錯誤を目視して確認することを容易
にするために、変更前の画像データと変更後の画像デー
タとが並んだ状態で表示されることが好ましい。
【0033】次に、2つの画像データを画像メモリ14
にロードしてディスプレイ16に表示させる(S10
4)。次に、マウス22またはキーボード24で操作し
て、ディスプレイ16に表示された画像の差し替え対象
領域をディスプレイ16上に拡大表示する(。差し替え
対象領域がすぐに発見できない場合は、ズームイン、ズ
ームアウトを繰り返して探し出す。S106)
【0034】次に、変更されているべき領域を目視し
て、変更が正しく行われているか確認する(S10
8)。次に、確認を終えたら、さらに別のものについて
検査する必要がない場合は検査を終え、検査を継続する
必要がある場合は、S100に戻る(S110)。
【0035】以上の手順により画像データの検査を行う
ことが可能となる。なお、差し替え対象領域が相当数あ
る場合は、表示された画像を自動的に細かい領域に分割
し、分割した領域を順次拡大表示するようにして、作業
者の作業の軽減を図ることが好ましい。
【0036】また、この実施の実施の形態については、
TIFFファイルに含まれる画像データの変更確認のほ
かに、処理手順を以下のものとすることにより、刷版、
刷版作成用のフィルム、あるいは印刷物そのものを利用
して検版を行うことができる。
【0037】すなわち、図4に示すように、まず、マウ
ス22またはキーボード24で、スキャニングする(し
た)画像データを検査対象として指定する(S10
2)。なお、スキャニングする画像データを検査対象と
しない場合は、S208に進み、図3のS100以降と
同じ手順を辿ることになる。
【0038】次に、刷版等の画像をスキャナ28でスキ
ャンする(S202)。次に、検査対象とする画像デー
タをマウス22またはキーボード24で指定する(S2
04)。次に、スキャニングした画像データのファイル
から検査対象とするものをマウス22またはキーボード
24で指定する(S204)。次に、S212に進む。
なお、S212以降は図3のS104以降と同じ手順と
ある。
【0039】以上の手順によれば、刷版、刷版作成用の
フィルム、あるいは印刷物上に表された画像と、検査基
準とする画像データとをディスプレイ上で比較すること
が容易にでき、刷版等の傷を容易に発見することができ
る。
【0040】なお、ディスプレイ16の解像度は、通常
72dpi程度と低いので、スキャニングした画像デー
タを画像メモリ14にロードする前に、スキャニングし
たした画像データもしくは検査基準とする画像データの
うち、解像度の低い方に高い方の解像度を合わせる処理
を行うことが望ましい。なお、この処理は、外部記憶装
置26に記憶させたプログラムにより、バックグラウン
ドで実行されるようにすることが望ましい。また、上記
の処理手順は一例であり、2つの画像を同時に表示して
比較を行うことが可能であれば、例えば最初に刷版等の
画像をスキャナ28でスキャンするなど、他の手順に置
き換えても良い。
【0041】以上のように、従来技術においては、2つ
の画像を目視で細かく比較するなど作業者の作業負担が
大きかったのに対し、本発明の実施の形態によれば、2
つの画像が重なって表示される上に、これらの画像の差
異が色の違いで表示されるので、その差異を瞬時に判別
することができ、作業負担が大幅に軽減される。
【0042】なお、上述した電子殖版装置の網点調整の
方法をプログラムとして記録媒体に記録し、パーソナル
コンピュータやグラフィックワークステーションに適宜
インストールして使用するものとしても良い。なお、こ
の場合、この実施の形態に係るプログラムを電子殖版の
プログラム、またはその他の印刷関連プログラムに組み
込んでも良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、第1の2値画像データを画像メモリの第1の色の記
憶部に記憶させ、第2の2値画像データを前記画像メモ
リの第2の色の記憶部に記憶させ、前記第1の2値画像
データと前記第2の2値画像データとをカラー画像表示
装置に同時に表示し、前記第1の2値画像データと第2
の2値画像データとが重なり合った領域が前記第1の色
と前記第2の色とが加法混合された色に変化することか
ら、前記第1の2値画像データと前記第2の2値画像デ
ータとの差異を判別する構成としたので、RIP展開し
た2つの画像データの差異を瞬時に判別することが可能
となり、検版作業等の作業効率を著しく改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像データの検査
方法の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における電子検版装置の概
略を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における画像データの検査
方法を示すフロー図である。
【図4】本発明の実施の形態における画像データの検査
方法の変形例を示すフロー図である。
【図5】DTPから印刷までの流れを示す説明図であ
る。
【図6】文字のRIP展開を示す説明図である。
【図7】画像データの一部分の領域のみを他の画像に置
き換えて製作される印刷物の事例を示す説明図である。
【図8】イメージセッタにより出力されたフィルムにお
ける不良画像形成の過程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 電子殖版装置 12 TIFFファイル 14 画像メモリ 16 ディスプレイ 18 CPU 20 メモリ 22 マウス 24 キーボード 26 外部記憶装置 28 スキャナ 30 文字Aのみを構成している画素 32 文字Bのみを構成している画素 34 文字A、Bの双方を構成している画素 40 DTP 42 RIP 44 TIFFファイル 46 イメージセッタ 48 フィルム 50 CTP 52 刷版 54 印刷機 56 印刷物 58 差し替え対象部分 60 差し替え用データ 62 アルミニウム基板 64 光硬化性樹脂 66 ゴミ 68 レーザー光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の2値画像データを画像メモリの第
    1の色の記憶部に記憶させ、第2の2値画像データを前
    記画像メモリの第2の色の記憶部に記憶させ、前記第1
    の2値画像データと前記第2の2値画像データとをカラ
    ー画像表示装置に同時に表示し、前記第1の2値画像デ
    ータと第2の2値画像データとが重なり合った領域が前
    記第1の色と前記第2の色とが加法混合された色に変化
    することから、前記第1の2値画像データと前記第2の
    2値画像データとの差異を判別することを特徴とする画
    像データの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の2値画像データおよび前記第
    2の2値画像データは、ラスタ・イメージ・プロセッサ
    によりビットマップ形式に形成されたものであることを
    特徴とする請求項1に記載の網点の調整方法。
  3. 【請求項3】 ラスタ・イメージ・プロセッサによりビ
    ットマップ形式に形成された第1の画像データを画像メ
    モリの第1の色の記憶部に記憶させ、ラスタ・イメージ
    ・プロセッサによりビットマップ形式に形成された第2
    の画像データを前記画像メモリの第2の色の記憶部に記
    憶させ、前記第1の画像データと前記第2の画像データ
    とをカラー画像表示装置に同時に表示し、前記第1の画
    像データと第2の画像データとが重なり合った領域が前
    記第1の色と前記第2の色とが加法混合された色に変化
    することから、前記第1の2値画像データと前記第2の
    2値画像データとの差異を判別することを特徴とする画
    像データの検査プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 ラスタ・イメージ・プロセッサによりビ
    ットマップ形式に形成された第1の画像データを第1の
    色の記憶部に記憶し、ラスタ・イメージ・プロセッサに
    よりビットマップ形式に形成された第2の画像データを
    第2の色の記憶部に記憶することが可能な画像メモリ
    と、 前記画像メモリに記憶された前記第1の画像データおよ
    び前記第2の画像データを同時に表示し、前記第1の画
    像データと第2の画像データとが重なり合った領域が前
    記第1の色と前記第2の色とが加法混合された色に変化
    するカラー画像表示装置と、を少なくとも有することを
    特徴とする電子検版装置。
JP29417399A 1999-10-15 1999-10-15 画像データの検査方法、画像データの検査プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および電子検版装置 Pending JP2001118067A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7224821B2 (en) 2002-10-29 2007-05-29 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Plate image inspection for printing prepress

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