JP2001117861A - コンピュータ及びプログラム記録媒体 - Google Patents

コンピュータ及びプログラム記録媒体

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JP2001117861A
JP2001117861A JP29458299A JP29458299A JP2001117861A JP 2001117861 A JP2001117861 A JP 2001117861A JP 29458299 A JP29458299 A JP 29458299A JP 29458299 A JP29458299 A JP 29458299A JP 2001117861 A JP2001117861 A JP 2001117861A
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JP29458299A
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Yasuo Hamamoto
康男 浜本
Kazuhiro Wake
一博 和気
Hiroshi Saito
浩 齋藤
Tatsuhiko Ikeda
達彦 池田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータの中で大量のデータが伝送され
ると、同期データを正常に処理出来ない。 【解決手段】 PCIバス8と、伝送帯域の保証が必要
な同期データをPCIバス8を通じて伝送する同期デバ
イス11〜13と、伝送帯域の保証が不要な非同期デー
タをPCIバス8を通じて伝送する非同期デバイス9、
10と、PCIバス8の使用要求に対して、公平もしく
は同期デバイスを優先して前記バスの使用許可を与える
アービタ4と、少なくともPCIバス8を通じて伝送さ
れるデータの処理もしくは前記同期デバイス及び非同期
デバイスを制御するCPUとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送時に伝送帯域
の保証が必要なリアルタイムデータを処理することが出
来るコンピュータ及びプログラム記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の伝送時に伝送帯域の保証が必要な
リアルタイムデータを処理することが出来るコンピュー
タについて、図16を用いて説明する。
【0003】図16において、コンピュータは、CPU
1、ホストバス2、ホストブリッジ100、メモリ5、
グラフィックス6、フレームメモリ7、PCIバス8、
ディスクI/F9、デバイス10、IEEE1394I
/F101〜103から構成される。
【0004】またディスクI/F9には、CD19、H
DD20が接続されている。IEEE1394I/F1
01には、IEEE1394バス21を介して、DTV
チューナ24が接続されている。IEEE1394I/
F102には、IEEE1394バス22を介して、D
VCR25が接続されている。IEEE1394I/F
103には、IEEE1394バス23を介して、HD
D26が接続されている。
【0005】CPU1は、データ処理や、演算を行う手
段である。ホストバス2は、CPU1とメモリ5を結
び、超高速にデータ伝送が出来るプロセサバスである。
ホストブリッジ100は、CPU1とメモリ5、PCI
バス8間のデータの受け渡しを制御する制御チップであ
る。メモリ5は、データを記録するSDRAM(シンク
ロナス・ダイナミック・アクセス・メモリ)である。グ
ラフィックス6は、高速にデータ伝送出来るAGPによ
ってホストブリッジ100と接続され、グラフィックス
を高速に描画する手段である。フレームメモリ7は、表
示画面の画像データをビットマップデータとして保持す
る手段である。
【0006】PCIバス8は、複数のデバイスが共用す
るコンピュータの内部にあるバスである。ディスクI/
F9は、PCIバス8とCD19、HDD20を接続す
るSCSI準拠のインターフェースである。デバイス1
0は、PCIバス8に接続されている装置である。IE
EE1394I/F101〜103は、それぞれPCI
バス8とIEEE1394バス21〜23を結ぶIEE
E1394準拠のインターフェースである。IEEE1
394バス21〜22はそれぞれ個別のバスIDを持
つ、別系統のIEEE1394バスである。
【0007】CD19は、CDーROMのデータを読み
取り、ディスクI/F9に接続されている装置である。
HDD20は、データをランダムアクセスで記録したり
読み取ったりするハードディスクであり、ディスクI/
F9に接続されている装置である。
【0008】DTVチューナ24は、IEEE1394
バス21に接続されており、CS放送などのディジタル
方法を受信するチューナである。DVCR25は、IE
EE1394バス22に接続されており、AVデータの
記録及び再生を行うディジタルビデオカセットレコーダ
である。HDD26は、IEEE1394バス22に接
続され、AVデータの記録及び再生を行うハードディス
クである。
【0009】また、IEEE1394は、伝送帯域の保
証が必要なリアルタイムデータを送ることができるバス
の規格である。以下リアルタイムデータのことを同期デ
ータと呼び、同期データを伝送することが出来るIEE
E1394インターフェース101〜103のことを同
期デバイスと呼ぶ。また、ディスクI/F9やデバイス
10などの伝送帯域の保証が必要でないデータを伝送す
るデバイスのことを非同期デバイスと呼び、伝送帯域の
保証が必要でないデータのことを非同期データと呼ぶこ
とにする。
【0010】次に、このような従来のコンピュータの動
作を説明する。
【0011】まず、DTVチューナ24で、CS放送を
受信する場合の動作を説明する。
【0012】MPEG2トランスポートストリームのト
ランスポートパケットを利用して、CS放送の放送局か
らAVデータが放送波に載せておくられてきている。
【0013】まず、DTVチューナ24は、IEEE1
394バス21に接続されている装置のうちアイソクロ
ナスリソースマネージャになっている機器に、AVデー
タを伝送するための伝送帯域を要求する。アイソクロナ
スリソースマネージャは、DTVチューナ24がAVデ
ータを伝送するための伝送帯域を確保し、チャンネル番
号を与える。
【0014】DTVチューナ24は、この放送波を受信
し、復調する。そして、DTVチューナ24は、復調さ
れたAVデータを、アイソクロナスリソースマネージャ
から与えられたチャンネル番号を用いて、順次アイソク
ロナスパケットとしてIEEE1394バス21に送出
する。
【0015】IEEE1394I/F101は、ホスト
ブリッジ100内にあるアービタにバス使用権を要求す
る。アービタは、バスアービトレーションを行い、IE
EE1394I/F101にバス使用権を与える。この
ようにして、IEEE1394I/F101は、PCI
バス8のイニシエータになる。
【0016】次に、IEEE1394I/F101は、
DTVチューナ24が送ったアイソクロナスパケットを
チャンネル番号から識別し、受信する。そして、受信し
たAVデータを一旦バッファに格納した後、ターゲット
であるホストブリッジ100のアドレスを指定して、P
CIバス8に送出する。
【0017】ホストブリッジ100は、IEEE139
4I/F101から送られてくるAVデータを受信し、
MPEG2トランスポートストリームのトランスポート
パケットとしてメモリ5に格納する。CPU1はメモリ
5に格納されているAVデータを分離しエレメンタリー
ストリームにする。エレメンタリーストリームに変換さ
れたAVデータは、ホストブリッジ100を介して、グ
ラフィックス6に送られる。
【0018】グラフックス6は、送られてきたエレメン
タリーストリームのAVデータをAVデコードする。そ
して、AVデコードした結果得られた画像データをフレ
ームメモリに書き込む。また、グラフィックス6は、フ
レームメモリ7に格納されている画像データを読み取
り、RGB信号に変換する。このRGB信号はディスプ
レイに送られる。
【0019】最後に、ディスプレイは、DTVチューナ
24で受信された映像を表示する。
【0020】このように、従来のコンピュータは伝送帯
域の保証が必要なデータを処理する。
【0021】次に、HDD20に格納されているアプリ
ケーションプログラムを、コンピュータ1が実行する動
作について説明する。
【0022】ディスクI/F9は、ホストブリッジ10
0の内部にあるアービタにバス使用権を要求する。アー
ビタは、バスアービトレーションを行い、ディスクI/
F9にバス使用権を与える。このようにして、ディスク
I/F9はPCIバス8のイニシエータになる。
【0023】次に、ディスクI/F9は、HDD20に
格納されているアプリケーションプログラムを読み出
し、ホストブリッジ100に送る。ホストブリッジ10
0は、受け取ったアプリケーションプログラムをメモリ
5に格納する。
【0024】CPU1は、メモリ5に格納されているア
プリケーションプログラムのプログラムカウンタが表し
ているアドレスの命令を実行する。CPU1がアプリケ
ーションプログラムの命令を実行した結果は、メモリ5
に格納される。そして、その結果のうち、ディスプレイ
に出力するデータは、ホストブリッジ100を介して、
グラフックス6に送られる。
【0025】グラフィックス6は、例えば、ベクトルフ
ォントや、円や直線などの図形データをスキャンコンバ
ージョンし、画像データに変換し、フレームメモリ7に
書き込む。また、グラフィックス6は、フレームメモリ
7に格納されている画像データを読み取り、RGB信号
に変換する。このRGB信号はディスプレイに送られ
る。
【0026】最後に、ディスプレイは、アプリケーショ
ンプログラムの実行結果を表示する。
【0027】このように、コンピュータは、プログラム
を実行する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコンピ
ュータでは、2つの動作を別々に説明したが、これら2
つの動作が同時に実行される場合がある。また、一般的
には、ディスクI/F9やデバイス10などが非同期デ
ータを伝送するのと同時にIEEE1394I/F10
1が同期データを伝送する場合がある。すなわち、複数
の非同期デバイスが非同期データを伝送するのと同期デ
バイスが同期データを伝送するのが同時に行われる場合
がある。
【0029】このような場合、各デバイスがデータを伝
送するレートが大きくなる。つまり、PCIバス8など
の複数のデバイスが共用するコンピュータの内部バス
が、伝送可能レートいっぱいでデータを伝送する状態に
なると、各デバイスがコンピュータの内部バスにデータ
を伝送するのに待ち状態が生じる。そして、同期デバイ
スが同期データを伝送する場合に、保証されるべき伝送
帯域を確保できず、データを正常に伝送できなくなると
いう課題がある。
【0030】また、複数のデバイスがメモリへのアクセ
スを同時に行った場合、同期デバイスが同期データをメ
モリへ書き込む(またはメモリから読み込む)のに待ち
時間が生じ、正常にデータをメモリへ書き込む(または
メモリから読み込む)ことが出来ないという課題があ
る。
【0031】また、OSがマルチタスク処理を行うこと
が出来る場合、他のタスクの処理が同時に行われている
ために、同期データの処理に待ち状態が生じ、保証され
るべき同期データの伝送レートに間に合わない場合が生
じるという課題がある。
【0032】また、IEEE1394バス21のサイク
ルタイムレジスタに供給されるクロックとIEEE13
94バス22のサイクルタイムレジスタに供給されるク
ロックは周波数が同期していない。また、IEEE13
94バス21のサイクルタイムレジスタとIEEE13
94バス22のサイクルタイムレジスタは別の時刻を刻
む。また、PCIバス8を経由する場合は、PCIバス
8を経由しない場合に比較して遅延が生じる。従って、
DTVチューナ24で受信したAVデータをPCIバス
8を経由してDVCR25に記録することは出来ない。
すなわち、一つのIEEE1394バスに接続されてい
るIEEE1394インターフェースからPCIバスな
どの複数のデバイスが共用するコンピュータの内部バス
を経由して、別のIEEE1394バスに接続されてい
るIEEE1394インターフェースに同期データを送
ることが出来ないという課題がある。
【0033】本発明は、複数のデバイスが共用する、コ
ンピュータの内部バスに大量のデータが伝送されると、
同期データを正常に伝送出来ないという課題を考慮し、
複数のデバイスが共用する、コンピュータの内部バスに
大量のデータが伝送されても、同期データを正常に伝送
することが出来るコンピュータを提供することを目的と
するものである。
【0034】また、本発明は、複数のデバイスがメモリ
へのアクセスを同時に行った場合、同期デバイスが同期
データをメモリへ書き込む(またはメモリから読み込
む)のに待ち時間が生じ、正常に同期データをメモリへ
書き込む(またはメモリから読み込む)ことが出来ない
という課題を考慮し、複数のデバイスがメモリへのアク
セスを同時に行っても、同期デバイスが同期データをメ
モリへ書き込む(またはメモリから読み込む)ことが出
来るコンピュータを提供することを目的とするものであ
る。
【0035】また、本発明は、OSがマルチタスク処理
を行うことが出来る場合、他のタスクの処理が同時に行
われているために、同期データの処理に待ち状態が生
じ、保証されるべき同期データの伝送レートに間に合わ
ない場合が生じるという課題を考慮し、OSがマルチタ
スク処理を行う場合でも、保証すべき伝送レートで同期
データを伝送出来るように同期データの処理を行うこと
が出来るコンピュータを提供することを目的とするもの
である。
【0036】また、本発明は、一つのIEEE1394
バスに接続されているIEEE1394インターフェー
スから複数のデバイスが共用するコンピュータの内部バ
スを経由して、別のIEEE1394バスに接続されて
いるIEEE1394インターフェースに同期データを
送ることが出来ないという課題を考慮し、一つのIEE
E1394バスに接続されているIEEE1394イン
ターフェースから複数のデバイスが共用するコンピュー
タの内部バスを経由して、別のIEEE1394バスに
接続されているIEEE1394インターフェースに同
期データを送ることが出来るコンピュータを提供するこ
とを目的とするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、複数のデ
バイスが共用するコンピュータの内部バスと、伝送帯域
の保証が必要な同期データを前記内部バスを通じて伝送
する前記内部バスに接続された同期デバイスと、伝送帯
域の保証が不要な非同期データを前記内部バスを通じて
伝送する前記内部バスに接続された非同期デバイスと、
前記同期デバイスもしくは前記非同期デバイスからの前
記内部バスの使用要求に対して、公平もしくは同期デバ
イスを優先して前記バスの使用許可を与えるバス調停手
段と、少なくとも前記内部バス手段を通じて伝送される
データの処理もしくは前記同期デバイス及び非同期デバ
イスを制御するCPUとを備えたことを特徴とするコン
ピュータである。
【0038】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記内部バスは物理的もしくは論理的にPCIバス
準拠であることを特徴とする第1の本発明に記載のコン
ピュータである。
【0039】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記内部バスに接続され前記内部バスを通じてデー
タを伝送する前記同期デバイスもしくは前記非同期デバ
イスは、前記内部バスに物理的もしくは論理的に接続さ
れたデバイスから読み書き可能な前記内部バスの連続使
用時間を保証するためのタイマー手段を備え、前記バス
調停手段は、前記内部バスの使用要求に対して公平に使
用許可を与える調停を行い、前記内部バスに物理的もし
くは論理的に接続された前記デバイスが各デバイスに内
蔵された前記タイマー手段のプリセット値を調整するこ
とにより、前記同期データの伝送帯域保証を行う事を特
徴とする第1または2の本発明に記載のコンピュータで
ある。
【0040】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、前記公平に使用許可を与える調停とは、前記同期も
しくは非同期デバイスからの複数の前記内部バス使用要
求に対して、巡回型アルゴリズムで使用許可を与える調
停である事を特徴とする第3の本発明に記載のコンピュ
ータである。
【0041】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、前記公平に使用許可を与える調停とは、前記同期も
しくは非同期デバイスからの複数の前記内部バス使用要
求に対して、所定の時間内に、同一回数の使用許可を与
える調停である事を特徴とする第3の本発明に記載のコ
ンピュータである。
【0042】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、前記タイマー手段のプリセット値の調整は、前記内
部バスに接続され前記内部バスの使用要求を出す前記同
期デバイスと前記非同期デバイス全てのプリセット値の
総和を分母とし、前記内部バスを使用する前記同期デバ
イスのプリセット値を分子とした数値が、少なくとも前
記内部バスの総伝送可能レートに対する前記同期デバイ
スが必要とする伝送レートの割合以上となるようにして
行われることを特徴とする第3〜5の本発明のいずれか
に記載のコンピュータである。
【0043】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、前記内部バスに接続され前記内部バスを通じてデー
タを伝送する前記同期デバイスもしくは前記非同期デバ
イスは、前記内部バスに物理的もしくは論理的に接続さ
れたデバイスから読み書き可能な前記内部バスの連続使
用時間を保証するためタイマー手段を備え、前記バス調
停手段は、前記内部バスの使用要求に対して前記同期デ
バイスに優先的に使用許可を与える調停を行い、前記同
期データの伝送帯域保証を行う事を特徴とする第1また
は2の本発明に記載のコンピュータである。
【0044】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、前記同期デバイスに優先的に前記内部バスの使用許
可を与える調停とは、前記同期デバイスのバス使用許可
回数を他のデバイスより多くする調停であることを特徴
とする第7の本発明に記載のコンピュータである。
【0045】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、前記同期デバイスのバスの使用許可回数は、前記内
部バスに接続され前記内部バスの使用要求を出す各デバ
イスの前記タイマー値と各デバイスのバス使用許可回数
の乗算値の総和を分母とし、前記内部バスを使用する前
記同期デバイスの前記タイマー値とバス使用回数の乗算
値を分子とした数値が、少なくとも前記内部バスの総伝
送可能レートに対する前記同期デバイスが必要とする伝
送レートの割合以上となるようにして行われることを特
徴とする第7または8の本発明に記載のコンピュータで
ある。
【0046】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、前記同期デバイスは、特定の同期伝送可能な伝
送路と前記内部バスとをインタフェースする伝送路変換
デバイスである事を特徴とする第1〜9の本発明のいず
れかに記載のコンピュータである。
【0047】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、前記特定の同期伝送可能な伝送路とは、IEE
E1394規格準拠のバスである事を特徴とする第10
の本発明に記載のコンピュータである。
【0048】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、前記内部バスに物理的もしくは論理的に接続さ
れたデバイスとは前記CPUである事を特徴とする第3
またはは7の本発明に記載のコンピュータである。
【0049】また、第13の本発明(請求項13に対応
は、前記同期デバイスは、自らのプリセット値として所
定の値を用い、その値を前記バス調停手段に伝送し、前
記バス調停手段はその値を用いて優先調停することを特
徴とする第7〜9の本発明に記載のコンピュータであ
る。
【0050】また、第14の本発明(請求項14に対
応)は、前記同期デバイスが非同期データを前記内部バ
スを通じて伝送する際、前記同期デバイスは非同期デバ
イスとして調停されることを特徴とする第1〜13の本
発明のいずれかに記載のコンピュータである。
【0051】また、第15の本発明(請求項15に対
応)は、前記内部バスに接続されたデバイスが、前記プ
リセット値で指定された時間を越えてバスを使用する機
能を持つ場合、前記CPUは前記機能を前記デバイスが
使用しないように前記デバイスに指示する事を特徴とす
る第1〜14の本発明のいずれかに記載のコンピュータ
である。
【0052】また、第16の本発明(請求項16に対
応)は、メモリと、少なくとも前記CPUのホストバス
と前記メモリと前記内部バス間で相互にデータを伝送を
行うホストブリッジとを備え、前記ホストブリッジは、
前記内部バスに接続された前記同期デバイスが前記メモ
リに同期データを伝送する際、同期データ伝送を保証す
る事を特徴とする第1〜15の本発明のいずれかに記載
のコンピュータである。
【0053】また、第17の本発明(請求項17に対
応)は、メモリと、前記CPUのホストバスと前記メモ
リと前記内部バスとを結ぶホストブリッジとを備え、前
記メモリは、少なくとも2ポート以上を有するマルチポ
ートメモリを含んで構成され、前記マルチポートの内、
少なくとも1ポートを前記同期データ伝送専用に用いる
事を特徴とする第1〜16の本発明のいずれかに記載の
コンピュータである。
【0054】また、第18の本発明(請求項18に対
応)は、前記専用のポートは、前記ホストブリッジの内
部バスに接続されていることを特徴とする第17の本発
明に記載のコンピュータである。
【0055】また、第19の本発明(請求項19に対
応)は、前記専用のポートは、前記内部バスに接続され
ていることを特徴とする第17の本発明に記載のコンピ
ュータである。
【0056】また、第20の本発明(請求項20に対
応)は、CPUと、IEEE1394インターフェース
と、複数のタスクの同時処理が可能なマルチタスクOS
を備え、前記マルチタスクOSは、前記IEEE139
4インターフェースを通じて伝送された同期データもし
くは前記IEEE1394インターフェースに伝送する
同期データをリアルタイム処理するタスクとその他のタ
スクを同時に実行する際に、前記同期データをリアルタ
イム処理するタスクに少なくとも必要なCPU資源を確
保し、前記リアルタイム処理を保証する事を特徴とする
第11の本発明に記載のコンピュータである。
【0057】また、第21の本発明(請求項21に対
応)は、複数のIEEE1394インターフェースと、
前記複数のIEEE1394インターフェースが接続さ
れているコンピュータの内部バスと、原信号クロックを
発振する原発振手段とを備え、前記複数のIEEE13
94インターフェースは、前記原信号クロックから直接
または間接に生成した24.576MHzもしくはその整数倍の
クロックを用いることを特徴とするコンピュータであ
る。
【0058】また、第22の本発明(請求項22に対
応)は、前記内部バスは、物理的もしくは論理的にPC
Iバスであることを特徴とする第21の本発明に記載の
コンピュータである。
【0059】また、第23の本発明(請求項23に対
応)は、前記原信号クロックの精度は、100ppm以
下であることを特徴とする第21または22の本発明に
記載のコンピュータである。
【0060】また、第24の本発明(請求項24に対
応)は、前記IEEE1394インターフェースで用い
る前記原信号クロックから生成した24.576MHzもしくは
その整数倍のクロックの精度は、100ppm以下であ
ることを特徴とする第23の本発明に記載のコンピュー
タである。
【0061】また、第25の本発明(請求項25に対
応)は、前記原信号クロックから前記複数のIEEE1
394インターフェースで用いる24.576MHzもしくはそ
の整数倍のクロックを生成する第1のPLL手段を備
え、前記24.576MHzもしくはその整数倍のクロックは、
前記内部バスの信号線を通過することなく、直接的に前
記複数のIEEE1394インターフェースに伝送され
ることを特徴とする第21〜24の本発明のいずれかに
記載のコンピュータである。
【0062】また、第26の本発明(請求項26に対
応)は、前記原信号クロックから前記内部バスのクロッ
クを生成する第2のPLL手段と、前記複数のIEEE
1394インターフェースは、前記内部バスのクロック
から24.576MHzもしくはその整数倍のクロックを生成す
る第3のPLL手段を有することを特徴とする第21〜
24の本発明のいずれかに記載のコンピュータである。
【0063】また、第27の本発明(請求項27に対
応)は、前記内部バスのクロックの周波数は、前記24.5
76MHzのn/m倍(n、mは正の整数)であることを特
徴とする第26の本発明に記載のコンピュータである。
【0064】また、第28の本発明(請求項28に対
応)は、n/mは、11/8もしくは3/2もしくは5
/4である事をを特徴とする第27の本発明に記載のコ
ンピュータである。
【0065】また、第29の本発明(請求項29に対
応)は、少なくとも1つのIEEE1394インターフ
ェースと、前記IEEE1394インターフェースと、
前記IEEE1394インターフェースのサイクルタイ
ムレジスタと少なくともビット構成及び、カウントする
クロックの周波数が同一であるサイクルカウンタとが接
続されたコンピュータの内部バスとを備え、前記IEE
E1394インターフェースがサイクルマスタになった
際、前記サイクルカウンタの値は、前記サイクルマスタ
となったIEEE1394インターフェース内のサイク
ルタイムレジスタにセットされることを特徴とするコン
ピュータである。
【0066】また、第30の本発明(請求項30に対
応)は、前記内部バスは、物理的もしくは論理的にPC
Iバス準拠であることを特徴とする第29の本発明に記
載のコンピュータである。
【0067】また、第31の本発明(請求項31に対
応)は、IEEE1394インターフェースのサイクル
タイムレジスタと少なくともビット構成及び、カウント
するクロックの周波数が同一であり、お互いに同一時刻
を刻むサイクルカウンタをそれぞれ有する複数のIEE
E1394インターフェースと、前記複数のIEEE1
394インターフェースが接続されているコンピュータ
の内部バスとを備え、前記IEEE1394インターフ
ェースがサイクルマスタになった際に、そのIEEE1
394インターフェースは、自らのサイクルカウンタの
値を自らのサイクルタイムレジスタにセットすることを
特徴とするコンピュータである。
【0068】また、第32の本発明(請求項32に対
応)は、前記内部バスは、物理的もしくは論理的にPC
Iバス準拠であることを特徴とする第31の本発明に記
載のコンピュータである。
【0069】また、第33の本発明(請求項33に対
応)は、前記複数のサイクルムカウンタ間の同期はパワ
ーオン時に同時リセットで行われる特徴とする第32の
本発明に記載のコンピュータである。
【0070】また、第34の本発明(請求項34に対
応)は、複数のIEEE1394インターフェースと、
前記複数のIEEE1394インターフェースが接続さ
れたコンピュータの内部バスとを備え、前記複数のIE
EE1394インターフェース内の少なくとも1つの転
送元IEEE1394インターフェースより、前記コン
ピュータの内部バスに伝送された少なくともタイムスタ
ンプを含む同期データを、直接的もしくは間接的に他の
転送先IEEE1394インターフェースを通じてIE
EE1394バスに伝送する際、少なくとも前記内部バ
スを経由する事によりに発生する遅延時間を前記タイム
スタンプに加算する演算手段を備えたことを特徴とする
コンピュータである。
【0071】また、第35の本発明(請求項35に対
応)は、前記コンピュータの内部バスは、複数の独立し
た内部バスが内部バス−内部バスブリッジで接続された
多段接続の内部バスであり、前記転送元のIEEE13
94インターフェースと転送先のIEEE1394イン
ターフェースが前記独立した内部バスに各々接続され、
前記演算手段は前記内部バス−内部バスブリッジを経由
することにより生じる遅延時間と各々の独立した内部バ
スを経由することにより発生する遅延時間とを前記タイ
ムスタンプに加算する演算手段で有ることを特徴とする
第34の本発明に記載のコンピュータである。
【0072】また、第36の本発明(請求項36に対
応)は、第1〜35の本発明のいずれかに記載のコンピ
ュータの全部または一部の手段の全部または一部の機能
をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記
録したことを特徴とするプログラム記録媒体である。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0074】(第1の実施の形態)図1に、第1の実施
の形態のコンピュータの構成を示す。本実施の形態で
は、同期データを正常に処理することが出来るコンピュ
ータについて説明する。
【0075】図1において、コンピュータは、CPU
1、ホストバス2、ホストブリッジ3、メモリ5、グラ
フィックス6、フレームメモリ7、PCIバス8、ディ
スクI/F9、デバイス10、IEEE1394I/F
11〜13から構成される。
【0076】また、ディスクI/F9には、CD19、
HDD20が接続されている。IEEE1394I/F
11には、IEEE1394バス21を介して、DTV
チューナ24が接続されている。IEEE1394I/
F12には、IEEE1394バス22を介して、DV
CR25が接続されている。IEEE1394I/F1
3には、IEEE1394バス23を介して、HDD2
6が接続されている。
【0077】また、ホストブリッジ3は、アービタ4を
持つ。また、ディスクI/F14、デバイス10、IE
EE1394I/F11〜12は、それぞれタイマー手
段14〜18を持つ。
【0078】CPU1は、データ処理や、演算を行う手
段である。ホストバス2は、CPU1とメモリ5を結
び、超高速にデータ伝送が出来るプロセサバスである。
ホストブリッジ3は、CPU1とメモリ5、PCIバス
8間のデータの受け渡しを制御する制御チップである。
メモリ5は、データを記録するSDRAM(シンクロナ
ス・ダイナミック・アクセス・メモリ)である。グラフ
ィックス6は、高速にデータ伝送出来るAGPによって
ホストブリッジ3と接続され、グラフィックスを高速に
描画する手段である。フレームメモリ7は、表示画面の
画像データをビットマップデータとして保持する手段で
ある。
【0079】PCIバス8は、複数のデバイスが共用す
るコンピュータの内部にあるバスである。ディスクI/
F9は、PCIバス8とCD19、HDD20を接続す
るSCSI準拠のインターフェースである。デバイス1
0は、PCIバス8に接続されている装置である。IE
EE1394I/F11〜13は、それぞれPCIバス
8とIEEE1394バス21〜23を結ぶIEEE1
394準拠のインターフェースである。IEEE139
4バス21〜22はそれぞれ個別のバスIDを持つ、別
系統のIEEE1394準拠のバスである。
【0080】CD19は、CDーROMのデータを読み
取り、ディスクI/F9に接続されている装置である。
HDD20は、データをランダムアクセスで記録したり
読み取ったりするハードディスクであり、ディスクI/
F9に接続されている装置である。
【0081】DTVチューナ24は、IEEE1394
バス21に接続されており、CS放送などのディジタル
放送を受信するチューナである。DVCR25は、IE
EE1394バス22に接続されており、AVデータの
記録及び再生を行うディジタルビデオカセットレコーダ
である。HDD26は、IEEE1394バス22に接
続され、AVデータの記録及び再生を行うハードディス
クである。
【0082】また、IEEE1394は、伝送帯域の保
証が必要なリアルタイムデータを送ることができるイン
ターフェースやバスの規格である。以下このようなリア
ルタイムデータのことを同期データと呼び、同期データ
を伝送することが出来るIEEE1394インターフェ
ース11〜13のことをまとめて同期デバイスと呼ぶ。
また、ディスクI/F9やデバイス10などの伝送帯域
の保証が必要でないデータを伝送するデバイスのことを
非同期デバイスと呼び、伝送帯域の保証が必要でないデ
ータのことを非同期データと呼ぶことにする。
【0083】アービタ4は、PCIバス8の使用を希望
しているデバイス(マスタデバイス)のいずれにバス使
用権を与えるかを調停する手段である。
【0084】タイマー手段14〜18は、PCIバス8
を使用している時間をPCIバス8のクロック単位でカ
ウントし、PCIバス8を一度に使用できる最大時間が
PCIバス8のクロック単位で記述されたプリセット値
を持つ手段である。
【0085】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0086】本実施の形態では、DTVチューナ24
で、CS放送を受信し、受信したAVデータをDVCR
25で記録する場合の動作を説明する。
【0087】MPEG2トランスポートストリームのト
ランスポートパケットを利用して、CS放送の放送局か
らAVデータが放送波に載せておくられてきている。
【0088】まず、DTVチューナ24は、IEEE1
394バス21に接続されている装置のうちアイソクロ
ナスリソースマネージャになっている機器に、AVデー
タを伝送するための伝送帯域を要求する。本実施の形態
では、IEEE1394バス21に接続されている装置
は、IEEE1394I/F11とDTVチューナ24
の2台であるので、この2台のうちのいずれかがアイソ
クロナスリソースマネージャになっている。アイソクロ
ナスリソースマネージャは、DTVチューナ24の要求
に応じて、AVデータを伝送するための伝送帯域を確保
し、DTVチューナ24にチャンネル番号を与える。
【0089】DTVチューナ24は、この放送波を受信
し、復調する。そして、DTVチューナ24は、復調さ
れたAVデータを、アイソクロナスリソースマネージャ
から与えられたチャンネル番号を用いて、順次アイソク
ロナスパケットとしてIEEE1394バス21に送出
する。
【0090】IEEE1394では、時刻を125マイ
クロ秒のタイムスロットに分割する。そして、このタイ
ムロットの125マクロ秒の時間の80パーセントの時
間は、アイソクロナス転送に使われ、残りの20パーセ
ント時間は、アシンクロナス転送に使われる。アシンク
ロナス転送では、チャンネル番号ではなく、転送先の装
置のノードIDを指定してアシンクロナスパケットを転
送する。アシンクロナス転送の例としては、装置を制御
するコマンドや装置間の認証のためのコマンドなどがあ
る。しかし、本実施の形態では、同期データを伝送する
場合について着目しているので、理解を容易にするため
に、機器の制御や認証などのコマンドのやりとりについ
ては記述を省略する。
【0091】IEEE1394バスに接続されている装
置は、このタイムスロットで1回だけ、アイソクロナス
パケットを送ることが出来る。すなわち、IEEE13
94では、アイソクロナスパケットを利用してデータを
伝送する場合に、各装置は、一定期間に一定量のデータ
を転送する。そして、一定期間に送ることの出来るデー
タの伝送量は保証されている。このように、IEEE1
394では、同期データを欠落なく正常に伝送すること
が出来る。
【0092】IEEE1394I/F11は、DTVチ
ューナ24が送ったアイソクロナスパケットをチャンネ
ル番号から識別し、受信する。そして、受信したAVデ
ータを一旦バッファに格納する。
【0093】さらに、IEEE1394I/F11は、
ホストブリッジ3内にあるアービタ4にバス使用権を要
求する。アービタ4は、バスアービトレーションを行
い、IEEE1394I/F11にバス使用権を与え
る。以下に、このようにアービタ4がバスアービトレー
ションを行う動作を詳細に説明する。
【0094】ディスクI/F9、デバイス10、IEE
E1394I/F11が、PCIバス8の使用を希望し
ているデバイス(以下マスタデバイスと呼ぶ)であると
する。ディスクI/F9、ディスク10、IEEE13
94I/F11は、バス使用の要求をアービタ4に発す
る。アービタ4は、このような各マスタデバイスからの
バス使用の要求を受け付ける。そして同時に二つ以上の
マスタデバイスからのバス使用の要求が来ているときに
は、どのマスタデバイスにバス使用権を与えるかを決定
する。そしてバス使用を許すマスタデバイスにPCIバ
ス8の使用を許可することを通知する。アービタ4と各
マスタデバイスの間は、REQ#とGNT#という2本
の信号線で接続されている。REQ#とGNT#はポイ
ントツーポイント接続であり、この2本の信号線を利用
して、アービタ4は、バスアービトレーションを行う。
【0095】アービタ4は、同時に二つ以上のマスタデ
バイスからのバス使用の要求を受け付けているとき、バ
ス使用の許可の回数が平等になるように調停を行う。
【0096】すなわち、図2の(a)に示すように、ア
ービタ4は巡回型アルゴリズムに従ってPCIバス8を
使用する許可を与える調停を行う。
【0097】図2の(a)において、エージェントX2
7、エージェントY28、エージェントZ29の3つ
が、PCIバス8のエージェントがあったとする。そう
すると、アービタ4が、最初にエージェントX27にP
CIバス8の使用許可を与えたとする。次に、アービタ
4は、エージェントY28にPCIバス8の使用許可を
与える。さらに、アービタ4は、エージェントZ29に
PCIバス8の使用許可を与える。さらに、アービタ4
は、エージェントX27にPCIバス8の使用許可を与
える。アービタ4は、このように、各エージェントを巡
回するようにPCIバス8の使用許可を与える。このよ
うに、アービタ4がPCIバス8の使用許可を与える順
序は、図2の(b)のようになる。アービタ4が、この
ような巡回型のアルゴリズムによってPCIバス8を使
用する許可を与える調停を行うので、ディスクI/F
9、デバイス10、IEEE1394I/F11がPC
Iバス8を使用する回数は平等になる。
【0098】アービタ4によるバスアービトレーション
の結果、IEEE1394I/F11は、PCIバス8
の使用許可を得た、すなわち、PCIバス8のイニシエ
ータになったとする。すると、タイマー手段16は、P
CIバス8のクロックのカウントを開始する。そして、
タイマー手段16のカウント値が、タイマー手段16が
予め持っているプリセット値に等しくなるまで、IEE
E1394I/F11は、バッファに格納されているA
Vデータを順次読み取り、IEEE1394I/F12
のアドレスを指定して、AVデータを順次PCIバス8
に送出することができる。すなわち、イニシエータは、
タイマー手段16のカウント値が、プリセット値に等し
くなる時間を最大時間として、データ送出を行うことが
出来る。仮に、送出すべきAVデータがまだ残っている
時にプリセット時間が経過した場合は、直ちにバス使用
を中止し、再びアービタ4にPCIバス8の使用許可を
要求する。
【0099】ここで、タイマー手段14〜18が有する
プリセット値は、IEEE1394I/F11が必要と
する伝送レートを必ず確保出来るように決定する必要が
ある。このようなプリセット値の決定方法について説明
する。
【0100】今、仮にIEEE1394I/F11が確
保すべき伝送レートが100Mbpsであるとする。そ
して、PCIバス8が伝送可能な最大レートが1Gbp
sであるとする。
【0101】このような場合に、ディスクI/F9がP
CIバス8に多量のデータを伝送したため、デバイス1
0とディスクI/F9がデータをPCIバス8に伝送し
ている伝送レートが例えば950Mbpsに達したとす
る。そうすると、IEEE1394I/F11は50M
bpsの伝送レートでしかAVデータを送れない。すな
わち、DTVチューナ24からは100Mbpsの伝送
レートでAVデータが送られてきており、IEEE13
94I/F11が送出するAVデータの伝送レートの倍
程度になり、すぐにIEEE1394I/F11のバッ
ファがオーバーフローしてしまう。従って、IEEE1
394I/F11は正常にデータ伝送をすることが出来
なくなる。
【0102】このような事態を避けるために、CPU1
は、IEEE1394I/F11がAVデータをPCI
バス8に送出する際に必要な伝送レートを必ず確保出来
るように、タイマー手段14〜18のプリセット値を決
定し、設定する。
【0103】すなわち、CPU1は、PCIバス8を伝
送する複数の伝送レートの和が、PCIバス8の総伝送
レートを越えるような場合には、数1の条件を満たすよ
うにプリセット値を決める。そうすれば、IEEE13
94I/F11の伝送レートを保証することが出来る。
【0104】
【数1】
【0105】数1で、Rsは、伝送を希望する1つの同
期デバイスが必要とする伝送レートである。また、Ra
は、PCIバス8が伝送可能な最大レートである。ま
た、TSは伝送を希望する上記の同期デバイスのタイマ
ー手段のプリセット値である。Tiは、伝送を希望する
特定の同期デバイスまたは非同期デバイスのタイマー手
段のプリセット値である。
【0106】つまり、数1は次のことを示している。す
なわち、伝送を希望する1つの同期デバイスのために保
証すべき伝送レートの、PCIバス8の総伝送可能レー
トに占める割合より、この同期デバイスのタイマー手段
のプリセット値の、伝送を希望する同期デバイス及び非
同期デバイス全てのタイマー手段のプリセット値の総和
に占める割合の方が等しいかまたは大きくなるようにす
る。
【0107】このような条件を満たすように、各タイマ
ー手段14〜18のプリセット値を予め決定しておくこ
とによって、IEEE1394I/F11が必要とする
伝送レートを保証することが出来る。
【0108】ただし、CPU1は、マスタデバイスが、
タイマー手段のプリセット値を無視してデータ伝送を行
うコマンドを使わないように、予め設定しておくものと
する。例えば、Memory Write And I
nvalidateコマンドは使わせないようにする。
【0109】なお、数1は、各マスタデバイスが伝送す
る伝送レートの総和が、PCIバス8の総伝送可能レー
トに等しくなった場合に必要な条件であり、各マスタデ
バイスが伝送する伝送レートの総和が、PCIバス8の
総伝送可能レートより小さい場合には数1の条件は考慮
する必要がない。
【0110】また、CPU1が、各タイマー手段14〜
18のプリセット値を書き換えるタイミングは、IEE
E1394I/F11〜13のいずれかがPCIバス8
にAVデータを送出する迄に行う。そして、IEEE1
394I/F11〜13のいずれかが、AVデータをP
CIバス8に送出する動作は、CPU1が各プリセット
値をセットした後、CPU1の指示に基づき開始するの
が良い。
【0111】さて、IEEE1394I/F12は、こ
のようにしてIEEE1394I/F11からPCIバ
ス8に送出されたAVデータを、受信し、一旦バッファ
に格納する。
【0112】IEEE1394I/F12は、IEEE
1394バス22に接続されている装置のうちアイソク
ロナスリソースマネージャになっている機器に、AVデ
ータを伝送するための伝送帯域を要求する。本実施の形
態では、IEEE1394バス22に接続されている装
置は、IEEE1394I/F12とDVCR25の2
台であるので、この2台のうちのいずれかがアイソクロ
ナスリソースマネージャになっている。アイソクロナス
リソースマネージャは、IEEE1394I/F12の
要求に応じて、AVデータを伝送するための伝送帯域を
確保し、IEEE1394I/F12にチャンネル番号
を与える。
【0113】IEEE1394I/F12は、アイソク
ロナスリソースマネージャから与えられたチャンネル番
号を用いて、バッファに格納されているAVデータを順
次アイソクロナスパケットとしてIEEE1394バス
22に送出する。
【0114】DVCR25は、IEEE1394I/F
12が送ったアイソクロナスパケットをチャンネル番号
から識別し、受信する。そして、受信したAVデータを
順次テープ媒体に記録していく。
【0115】以上のようにして、DTVチューナ24で
受信された放送波をDVCR25に記録する。
【0116】このように、アービタ4が、巡回型アリゴ
リズムを用いることによって、各デバイスがPCIバス
8を使用する許可の回数が平等になるように調停し、C
PU1が各デバイスのタイマー手段14〜18のプリセ
ット値を数1を満たすように調整することによって、I
EEE1394I/F11などがAVデータの伝送に必
要な伝送量を保証することが出来る。
【0117】なお、本実施の形態では、アービタ4は、
巡回型のアルゴリズムを用いて許可の回数が平等になる
ように調停するとして説明したが、これに限らない。巡
回型アルゴリズムを用いず、各マスタデバイスからのP
CIバス8の使用要求に対して、所定の時間で、各マス
タデバイスに対する使用許可の回数がほぼ同一回数にな
るような調停でも構わない。要するに、アービタ4はバ
ス使用の許可の回数が平等になるような調停をしさえす
ればよい。
【0118】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態について説明する。
【0119】本実施の形態のコンピュータの構成は第1
の実施の形態と同一であるので記述を省略する。第1の
実施の形態との相違点は、アービタ4がAVデータなど
の同期データが必要とする伝送レートを保証する仕方で
ある。
【0120】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0121】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様にDTVチューナ24で、CS放送を受信し、受信し
たAVデータをDVCR25で記録する場合の動作を説
明する。
【0122】IEEE1394I/F11がDTVチュ
ーナ24が送ったアイソクロナスパケットを受信し、一
旦バッファに格納するまでの動作は、第1の実施の形態
と同一である。
【0123】次に、IEEE1394I/F11は、ホ
ストブリッジ3内にあるアービタ4にバス使用権を要求
する。アービタ4は、バスアービトレーションを行い、
IEEE1394I/F11にバス使用権を与える。以
下に、このようにアービタ4がバスアービトレーション
を行う動作を詳細に説明する。
【0124】ディスクI/F9、デバイス10、IEE
E1394I/F11が、PCIバス8の使用を希望し
ているデバイス(以下マスタデバイスと呼ぶ)であると
する。ディスクI/F9、ディスク10、IEEE13
94I/F11は、バス使用の要求をアービタ4に発す
る。アービタ4は、このような各マスタデバイスからの
バス使用の要求を受け付ける。そして同時に二つ以上の
マスタデバイスからのバス使用の要求が来ているときに
は、どのマスタデバイスにバス使用権を与えるかを決定
する。そしてバス使用を許すマスタデバイスにPCIバ
ス8を使用を許可することを通知する。アービタ4と各
マスタデバイスの間は、REQ#とGNT#という2本
の信号線で接続されている。REQ#とGNT#はポイ
ントツーポイント接続であり、この2本の信号線を利用
して、アービタ4は、バスアービトレーションを行う。
【0125】第1の実施の形態では、アービタ4が、同
時に二つ以上のマスタデバイスからのバス使用の要求を
受け付けているとき、バス使用の許可の回数が平等にな
るように調停を行ったが、本実施の形態では、IEEE
1394I/F11が必要とする伝送レートを確保でき
るようにバス使用の許可の回数を調整して調停を行う。
【0126】すなわち、アービタ4は、次の数2の条件
を満たすようにバス使用の許可の回数を調整してバスア
ービトレーションを行う。
【0127】
【数2】
【0128】数2で、Rsは、伝送を希望する1つの同
期デバイスが必要とする伝送レートである。Nsは、そ
の同期デバイスのバス使用許可回数である。また、Ra
は、PCIバス8が伝送可能な最大レートである。ま
た、TSは伝送を希望する上記の同期デバイスのタイマ
ー手段のプリセット値である。Tiは、伝送を希望する
特定の同期デバイスまたは非同期デバイスのタイマー手
段のプリセット値である。Niはその特定の同期デバイ
スまたは非同期デバイスのバス使用許可回数である。
【0129】つまり、数2は次のことを示している。す
なわち、伝送を希望する1つの同期デバイスのために保
証すべき伝送レートの、PCIバス8の総伝送可能レー
トに占める割合より、この同期デバイスのタイマー手段
のプリセット値とバス使用許可の回数の積の、伝送を希
望する同期デバイス及び非同期デバイス全てのタイマー
手段のプリセット値とバス使用許可の回数の積の総和に
占める割合の方が等しいかまたは大きくなるようにす
る。
【0130】このような条件を満たすように、アービタ
4は、バス使用の許可の回数を調整して調停を行う。従
って、IEEE1394I/F11が必要とする伝送レ
ートを保証することが出来る。
【0131】ただし、第1の実施の形態と同様に、CP
U1は、各マスタデバイスがMemory Write
And Invalidateコマンドなどのような
タイマー手段のプリセット値を無視するコマンドを使わ
ないように、予め設定を行っておくものとする。
【0132】なお、数2は、各マスタデバイスが伝送す
る伝送レートの総和が、PCIバス8の総伝送可能レー
トに等しくなった場合に必要な条件であり、各マスタデ
バイスが伝送する伝送レートの総和が、PCIバス8の
総伝送可能レートより小さい場合には数2の条件は考慮
する必要がない。
【0133】また、数2の条件を満たすように、アービ
タ4がバス使用の調停を行うためには、アービタ4が、
マスタデバイスのタイマー手段のプリセット値を予め知
っておく必要がある。従って、予めマスタデバイスは、
自らのタイマー手段のプリセット値をアービタ4に申告
する。
【0134】アービタ4が、許可の回数を調整するアル
ゴリズムの例としては、図3、図4を使用する。図3、
図4のアルゴリズムはともに二重の巡回型アルゴリズム
である。
【0135】すなわち、図3の(a)に示すアルゴリズ
ムでは、エージェントA30とエージェントB31は相
対的にバス使用の許可の回数を多くするデバイスであ
る。エージェントX33、エージェントY34、エージ
ェントZ35は相対的にバス使用の許可の回数を少なく
するデバイスである。エージェントX33、エージェン
トY34、エージェントZ35でグループ1(32)を
作っている。
【0136】そして、第1の循環アルゴリズムで、エー
ジェントA30、エージェントB31、グループ1(3
2)で許可を巡回させる。そして、グループ1(32)
に許可が与えられた時に、グループ1(32)に属する
3つのエージェントのうちの1つのエージェントが実際
に許可を与えられる。グループ1(32)で第2の巡回
アルゴリズムを適用する。
【0137】その結果、図3の(b)のような順序で許
可が与えられる。
【0138】図3のアルゴリズムでは、優先度の高いエ
ージェントと低いエージェントの間の格差がつきすぎる
場合には、例えば図4のようにして格差を少なくする。
【0139】図4の(a)に示すアルゴリズムでは、エ
ージェントA36が相対的にバス使用の許可の回数を多
くするデバイスである。そして、バス使用の許可の回数
が相対的に少ないデバイスを2つに分けた。
【0140】図4の(a)のアルゴリズムを適用する
と、図4の(b)のような順序で許可が与えられる。
【0141】アービタ4によるバスアービトレーション
の結果、IEEE1394I/F11は、PCIバス8
の使用許可を得た、すなわち、PCIバス8のイニシエ
ータになったとする。すると、タイマー手段16は、P
CIバス8のクロックのカウントを開始する。そして、
タイマー手段16のカウント値が、タイマー手段16が
予め持っているプリセット値に等しくなるまで、IEE
E1394I/F11は、バッファに格納されているA
Vデータを順次読み取り、IEEE1394I/F12
のアドレスを指定して、AVデータを順次PCIバス8
に送出することができる。すなわち、イニシエータは、
タイマー手段16のカウント値が、プリセット値に等し
くなる時間を最大時間として、データ送出を行うことが
出来る。仮に、送出すべきAVデータがまだ残っている
時にプリセット時間が経過した場合は、直ちにバス使用
を中止し、再びアービタ4にPCIバス8の使用許可を
要求する。
【0142】一方、IEEE1394I/F12は、I
EEE1394I/F11からPCIバス8に送出され
たAVデータを、受信し、一旦バッファに格納する。
【0143】これ以降の動作は、第1の実施の形態と同
一である。
【0144】このように、アービタ4が、マスタデバイ
スのタイマー手段のプリセット値を前提として、数2の
条件を満たすように許可の回数を調整してバス使用の許
可の回数を調停することによって、IEEE1394I
/F11などがAVデータの伝送に必要な伝送量を保証
することが出来る。
【0145】なお、本実施の形態では、アービタ4は、
図3、図4で示したアルゴリズムを使用して許可の回数
を調整して、バス使用許可を調停するとして説明した
が、これに限らない。数2の条件を満たすように、乱数
を用いてどのマスタデバイスにPCIバス8の使用許可
を与えるかを決定しても構わない。要するに、数2の条
件を満たすように許可の回数を調整するアルゴリズムで
ありさえすればよい。
【0146】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態について説明する。
【0147】本実施の形態の構成は第1の実施の形態と
同一である。
【0148】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0149】本実施の形態では、DTVチューナ24で
放送波を受信し、受信したAVデータをPCIバス8、
ホストブリッジ3を介して、メモリ5に格納し、CPU
1はメモリ5に格納されているAVデータを分離し、グ
ラフックス6が伸長して、ディスプレイに表示する場合
の動作を説明する。
【0150】第1の実施の形態と同様にして、MPEG
2トランスポートストリームのトランスポートパケット
を利用して、CS放送の放送局からAVデータが放送波
に載せておくられてきている。
【0151】そして、DTVチューナ24は、この放送
波を受信し、復調し、順次アイソクロナスパケットとし
てIEEE1394バス21に送出する。
【0152】IEEE1394I/F11は、DTVチ
ューナ24が送ったアイソクロナスパケットをチャンネ
ル番号から識別し、受信する。そして、受信したAVデ
ータを一旦バッファに格納する。
【0153】ここまでの動作は、第1の実施の形態と同
一である。
【0154】次に、IEEE1394I/F11は、第
1の実施の形態では、IEEE1394I/F12にA
Vデータを伝送したが、本実施の形態ではホストブリッ
ジ3にAVデータを伝送する。
【0155】その際に、第1の実施の形態で説明したの
と同様にして、PCIバス8を経由してホストブリッジ
3まで、AVデータを欠落なく伝送することが保証され
る。
【0156】このようにして、AVデータがホストブリ
ッジ3に伝送される。
【0157】ところで、ホストブリッジ3の内部にはロ
ーカルな内部バスがある。そしてIEEE1394I/
F11からホストブリッジ3へAVデータを伝送するの
と同時に、ディスクI/F9やデバイス10がメモリ5
へのデータ伝送や、メモリ5からデータを読みとる処理
を行った場合が生じる。
【0158】このような場合に、AVデータを欠落なく
メモリ5に伝送出来るように、アービタ4は、ホストブ
リッジ3の内部バスの優先調停を行う。すなわち、ホス
トブリッジ3の内部バスでは、同期データを最優先して
伝送するように調停する。
【0159】このような調停は、例えば次のように行
う。すなわち、ホストブリッジ3の内部バスの使用許可
要求が複数あり、その中に同期データを伝送するために
ホストブリッジ3の内部バスの使用許可要求が含まれて
いる場合には、アービタ4は、要求が発せられた時刻に
関係なく、同期データを伝送するための要求にホストブ
リッジ3の内部バスの使用許可を与える。
【0160】このようにして、IEEE1394I/F
11から送られてきたAVデータはメモリ5に格納され
る。
【0161】一方、CPU1は、MPEG2トランスポ
ートストリームを分離するプログラムを実行している。
【0162】メモリ5にAVデータが格納されると、C
PU1はこのプログラムを実行することによって、順次
AVデータを分離する。そして、CPU1は分離したA
Vデータをホストブリッジ3を介して、グラフィックス
9に伝送する。
【0163】この時、分離したAVデータは、再びホス
トブリッジ3の内部バスを伝送される。アービタ4は、
前述したのと同様の優先調停を、このAVデータに対し
て行う。
【0164】グラフィックス6は、MEPG2圧縮され
ているAVデータを伸長し、得られた画像データをフレ
ームメモリ7にコピーする。さらにグラフックス6は、
フレームメモリ7に登録されている画像データをアナロ
グ信号に変換し、ディスプレイに出力する。
【0165】このように、アービタ4は、ホストブリッ
ジ3の内部バスを伝送されるデータがAVデータなどの
同期データである場合には優先調停をするので、メモリ
5に欠落なくAVデータを伝送することが出来る。
【0166】なお、本実施の形態では、IEEE139
4I/F11がPCIバス8を経由してホストブリッジ
3まで、AVデータを伝送する際に、アービタ4は、第
1の実施の形態と同様にしてPCIバス8の調停をする
として説明したが、これに限らない。第2の実施の形態
と同様にしてPCIバス8の調停をしても構わない。
【0167】なお、本実施の形態では、グラフィックス
6が圧縮されているAVデータの伸長を行うとして説明
したが、これに限らない。CPU1が、AVデータを伸
長するプログラムを実行して、このプログラムによって
ソフトウェア的にAVデータを伸長しても構わない。
【0168】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態について説明する。
【0169】本実施の形態の構成のうち、主要部分を図
5に示す。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の
形態のうち、メモリ5をメモリ45に置き換え、ホスト
ブリッジ3をホストブリッジ48に置き換えたものであ
る。
【0170】メモリ45は、ポート46とポート47の
2つのポートを持つマルチポートメモリであり、ポート
46はPCIバス8上の同期デバイスとメモリ45間で
同期データを伝送する専用ポートである。
【0171】ホストブリッジ48は、その内部バス44
にメモリ45のポート47が接続されていおり、CPU
1とメモリ45、PCIバス8間のデータの受け渡しを
制御する制御チップである。ホストブリッジ48の内部
には、内部バスーPCIブリッジ97があり、内部バス
ーPCIブリッジ97は、内部にポート46専用のイン
ターフェースを持ち、PCIバス8とホストブリッジの
内部バス44と接続している。
【0172】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0173】本実施の形態では、DTVチューナ24で
放送波を受信し、受信したAVデータをPCIバス8、
ホストブリッジ48を介して、メモリ45に格納し、C
PU1はメモリ45に格納されているAVデータを分離
し、グラフックス6が伸長して、ディスプレイに表示す
る場合の動作を説明する。
【0174】本実施の形態では、第3の実施の形態との
相違点であるメモリ45、ホストブリッジ48の動作を
中心に説明する。
【0175】第3の実施の形態と同様にして、IEEE
1394I/F11は、ホストブリッジ48にAVデー
タを伝送する。
【0176】その際に、第1の実施の形態で示したのと
同様にして、PCIバス8を経由してホストブリッジ3
まで、AVデータを欠落なく伝送することが保証され
る。
【0177】このようにして、AVデータがホストブリ
ッジ48に伝送される。
【0178】AVデータは、内部バスーPCIブリッジ
97のリアルタイムデータ専用インタフェースから、ポ
ート46に送られ、メモリ45に格納される。また、非
同期データについては、ポート47を経由して伝送が行
われる。
【0179】このように、本実施の形態では、ポート4
6をPCIバス8上の同期デバイスとメモリ45間で同
期データを伝送するポートとして用いる。
【0180】従って、IEEE1394I/F11から
メモリ45へAVデータを伝送すると同時に、CPU1
がメモリ45へのアクセスを行っても、AVデータをメ
モリ45に伝送するポートとCPU1がメモリ45をア
クセスするポートが分離されているので、CPU1のメ
モリアクセスとAVデータの欠落のない伝送をお互いに
影響することなく同時に実行できる。
【0181】このようにして、IEEE1394I/F
11から送られてきたAVデータはメモリ45に格納さ
れる。
【0182】一方、CPU1は、MPEG2トランスポ
ートストリームを分離するプログラムを実行している。
【0183】メモリ45にAVデータが格納されると、
CPU1はこのプログラムを実行することによって、順
次AVデータを分離する。そして、CPU1は分離した
AVデータをポート47、ホストブリッジ内部バス44
を通じて、グラフィクス9に伝送する。
【0184】これ以外は第3の実施の形態と同様であ
る。
【0185】このように、本実施の形態では、メモリ4
5にポート46、ポート47を設けて、AVデータをメ
モリ45に伝送するポートとCPU1がメモリ45をア
クセスするポートを分離することにより、CPU1のメ
モリアクセスとAVデータの欠落のない伝送をお互いに
影響することなく同時に実行できる。これにより、AV
データのメモリへの同期データ伝送を保証しても、CP
Uでのソフトウエア実行速度の低下のないコンピュータ
を構成できる。
【0186】なお、本実施の形態では、メモリ45のポ
ートの数が2つであるとして説明したが、これに限らな
い。3つ、4つ等、要するに2つ以上のポートでありさ
えすればよい。
【0187】さらに、本実施の形態では、グラフィック
ス6が圧縮されているAVデータの伸長を行うとして説
明したが、これに限らない。CPU1が、AVデータを
伸長するプログラムを実行して、このプログラムによっ
てソフトウェア的にAVデータを伸長しても構わない。
【0188】(第5の実施の形態)次に第5の実施の形
態について説明する。
【0189】本実施の形態の構成のうち、主要部分を図
6に示す。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の
形態のうち、メモリ5をメモリ49に置き換えたもので
ある。
【0190】メモリ49は、ホストブリッジの内部バス
44に接続しているポート50とPCIバス8に接続し
ているポート51の2つのポートを持つマルチポートメ
モリであり、ポート51はPCIバス8上の同期デバイ
スとメモリ49間で同期データを伝送するポートであ
る。
【0191】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0192】本実施の形態では、DTVチューナ24で
放送波を受信し、受信したAVデータをPCIバス8、
ポート51を介して、メモリ49に格納し、CPU1は
メモリ49に格納されているAVデータを分離し、グラ
フックス6が伸長して、ディスプレイに表示する場合の
動作を説明する。
【0193】本実施の形態では、第3の実施の形態との
相違点であるメモリ49、ホストブリッジ3の動作を中
心に説明する。
【0194】第3の実施の形態と同様にして、IEEE
1394I/F11は、ホストブリッジ3にAVデータ
を伝送する。
【0195】その際に、第1の実施の形態で示したのと
同様にして、PCIバス8を経由してポート51にAV
データを欠落なく伝送することが保証される。
【0196】このようにして、AVデータがメモリ49
に格納される。
【0197】一方非同期データの伝送は、ホストブリッ
ジ3のホストブリッジの内部バス44を経由し、ポート
50からメモリ49に伝送が行われる。
【0198】このように、本実施の形態では、ポート5
1をPCIバス8上の同期デバイスとメモリ49間で同
期データを伝送するポートとして用いる。
【0199】従って、IEEE1394I/F11から
メモリ49へAVデータを伝送すると同時に、CPU1
がメモリ49へのアクセスを行っても、AVデータをメ
モリ49に伝送するポートとCPU1がメモリ49をア
クセスするポートが分離されているので、CPU1のメ
モリアクセスとAVデータの欠落のない伝送をお互いに
影響することなく同時に実行できる。
【0200】このようにして、IEEE1394I/F
11から送られてきたAVデータはメモリ49に格納さ
れる。
【0201】一方、CPU1は、MPEG2トランスポ
ートストリームを分離するプログラムを実行している。
【0202】メモリ49にAVデータが格納されると、
CPU1はこのプログラムを実行することによって、順
次AVデータを分離する。そして、CPU1は分離した
AVデータをポート50、ホストブリッジ3を介して、
グラフィックス9に伝送する。
【0203】これ以外は第3の実施の形態と同様であ
る。
【0204】このように、本実施の形態では、メモリ4
9にポート50、ポート51を設けて、AVデータをメ
モリ49に伝送するポートとCPU1がメモリ49をア
クセスするポートを分離することにより、CPU1のメ
モリアクセスとAVデータの欠落のない伝送をお互いに
影響することなく同時に実行できる。これにより、AV
データのメモリ49への同期データ伝送を保証しても、
CPU1でのソフトウエア実行速度の低下のないコンピ
ュータを構成できる。
【0205】なお、本実施の形態では、メモリ49のポ
ートの数が2つであるとして説明したが、これに限らな
い。3つ、4つ等、要するに2つ以上のポートでありさ
えすればよい。
【0206】さらに、本実施の形態では、グラフィック
ス6が圧縮されているAVデータの伸長を行うとして説
明したが、これに限らない。CPU1が、AVデータを
伸長するプログラムを実行して、このプログラムによっ
てソフトウェア的にAVデータを伸長しても構わない。
【0207】(第6の実施の形態)次に第6の実施の形
態について説明する。
【0208】本実施の形態の構成は、第5の実施の形態
と同一である。
【0209】本実施の形態のコンピュータは、複数のタ
スクの同時処理が可能なマルチタスクOSを備えてい
る。
【0210】本実施の形態では、第5の実施の形態のコ
ンピュータ上で実行されるOSについて説明する。
【0211】本実施の形態のソフトウェアの構成の例を
図7に示す。OS110は、複数のタスクの同時処理が
可能なマルチタスクOSである。タスクA112は、M
PEG2トランスポートストリームを分離する処理を行
うタスクである。タスクB113はデータベースの検索
処理を行うタスクである。タスクC114は、文書作成
を行うタスクである。すなわち、タスクA112は同期
データを処理するタスクである。タスクB113、タス
クC114は非同期なデータを処理するタスクである。
OS110、タスクA112、タスクB113、タスク
C114はプログラムコードとして第5の実施の形態で
説明した図6のメモリ49に格納されており、CPU1
によって実行される。また、タイマー111は、タスク
の実行時間を計測し、OS110にその時間を通知する
手段である。
【0212】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0213】本実施の形態では、第5の実施の形態で、
CPU1がMPEG2トランスポートストリームを分離
するタスクA112を実行する場合の動作について説明
する。
【0214】CPU1がメモリ49に格納されているM
PEG2トランスポートストリームを分離するプログラ
ムを実行する際、同時に、データベースを処理するプロ
グラムが動作しており、データベースの検索処理を実行
したとする。
【0215】このとき、OS110が、CPU資源をデ
ータベースの検索処理に割り当てると、MPEG2トラ
ンスポートストリームの分離処理が遅れてしまい、デー
タに欠落が生じることになる。
【0216】そこで、OS110は、データベースの検
索処理を行う場合でも、MPEG2トランスポートスト
リームの分離処理に割り当てるCPU資源の確保を保証
した上で、余分なCPU資源のみをデータベースの検索
処理や文書作成処理に割り当てる。
【0217】図15に、OS110がCPU1の資源を
各タスクに割り当てるタイムチャートを示す。OS11
0は、タイマー111に時間を計測させ、100ms毎
にタスクの実行を割り当てる。タスクA112が同期処
理を行うのに100msのうち60ms分のCPU1の
資源が必要であったとする。
【0218】そうすると、100msのうち、タスクA
112に必ず60ms分のCPU1の資源を割り当て、
残りの40ms分のCPU1の資源をタスクB113と
タスクC114に割り当てる。
【0219】次の100msでも、タスクA112に6
0ms分のCPU1の資源を割り当て、残りの40ms
分のCPU1の資源をタスクB113とタスクC114
に割り当てる。
【0220】以下、上記の割り当てを繰り返す。
【0221】このように、OS110は、タスクを実行
する回数を平等にし、タスクを実行する時間を調整する
ことによって、同期データを処理するタスクに対してC
PU1の資源の確保を保証する。
【0222】なお、本実施の形態では、タスクを実行す
る時間を調整することによって、同期データの処理を保
証したが、これに限らない。1回のタスクの処理に割り
当てる時間を平等にして、タスクを実行する回数で調整
しても構わない。
【0223】(第7の実施の形態)次に、第7の実施の
形態について説明する。
【0224】図8に、第7の実施の形態のコンピュータ
の構成を示す。本実施の形態では、同期データを正常に
処理することが出来るコンピュータのクロック信号につ
いて説明する。
【0225】図8に本実施の形態のコンピュータの主要
部分の構成を示す。
【0226】図8において、コンピュータは、原発振器
53、PLL回路54、ホストブリッジ55、PCIバ
ス8、ディスクI/F9、デバイス10、IEEE13
94I/F61〜63から構成される。
【0227】また、ホストブリッジ55は、クロック信
号ドライブ回路56〜60を有する。IEEE1394
I/F61〜63はそれぞれPLL回路64〜66を有
する。
【0228】また、本実施の形態では、図示していない
が、第1の実施の形態の図1と同様にホストブリッジ5
5には、ホストバス2、グラフックス6、メモリ5が接
続されている。また、ディスクI/F9には、CD1
9、HDD20が接続されている。またIEEE139
4I/F61〜63には、それぞれIEEE1394バ
ス21〜23が接続されている。
【0229】原発振器53は、マザーボード上にあり、
コンピュータで使用する14.3MHzの原信号クロッ
クを発信する発振器である。PLL回路54は、14.
3MHzの原信号クロックからPCIバス8のクロック
である33MHzのクロックを生成するPLL回路であ
る。PLL回路64〜66は、33MHzのクロックか
らIEEE1394I/F61〜63のクロックである
24.576MHzのクロックを生成するPLL回路で
ある。
【0230】ホストブリッジ55は、PCIクロックを
PCIバス8に供給するためのクロック信号ドライブ回
路56〜60を内蔵しているものとする。
【0231】また、クロック信号ドライブ回路56〜6
0は、33MHzのクロックを安定して供給するための
回路である。
【0232】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0233】原発振器53は、14.3MHzで原信号
クロックを発信している。ただし、原発振器53の発信
周波数は、IEEE1394の規格に適合するために、
100ppm以内の精度を持っている。
【0234】PLL回路54は、原発振器53が発信す
る14.3MHzからPCIバス8が用いるクロックで
ある33MHzのクロックを生成し、ホストブリッジ5
5に供給する。クロック信号ドライブ回路56〜60
は、この信号をPCIクロックとしてそれぞれディスク
I/F9、デバイス10、IEEE1394I/F61
〜63に供給する。
【0235】IEEE1394I/F61〜63は、ク
ロック信号ドライブ回路58〜60から供給されるクロ
ック信号を入力する。そして、PLL回路64〜66
は、33MHzのクロック信号から、IEEE1394
で用いる24.576MHzのクロック信号を生成す
る。PLL回路64〜66が生成した24.576MH
zのクロック信号は、100ppm以内の精度である。
【0236】一般にPCIバス8のクロック信号の周波
数は、厳密に33MHzである必要はない。そこで、P
LL回路54から生成したクロック信号からPLL回路
64〜66が24.576MHzのクロック信号を効率
的に生成出来るように、PLL回路54が生成するPC
Iバス8のクロック信号の周波数は、PLL回路64〜
66が生成するIEEE1394バス用の24.576
MHzのクロック信号の周波数の11/8倍にする。
【0237】ディスクI/F9、デバイス10、IEE
E1394I/F61〜63は、このようにして生成し
た33MHzのクロック信号に基づいてPCIバス8を
使用してデータの伝送などを行う。
【0238】また、IEEE1394I/F61〜63
は、自らがサイクルマスタになった際に、このように生
成した24.576MHzのクロック信号に基づいてI
EEE1394バス21〜23を使用してデータの伝送
を行う。
【0239】IEEE1394I/F61〜63がそれ
ぞれ使用する24.576MHzのクロック信号は、原
発振器53から生成したクロック信号であるので、発信
周波数がそれぞれ等しくなる。
【0240】従って、IEEE1394I/F61から
IEEE1394I/F62に同期データを伝送する場
合、IEEE1394I/F61とIEEE1394I
/F62が共にサイクルマスタになっている場合には、
両者で、発信周波数が正確に一致したクロックを使用す
ることが出来るので、正常に同期データを伝送すること
が出来る。
【0241】なお、本実施の形態では、24.576M
Hzのクロック信号を生成して、IEEE1394I/
F61〜63は、24.576MHzのクロック信号に
基づいてIEEE1394バス21〜23を使用してデ
ータ伝送するとして説明したが、これに限らない。2
4.576MHzの整数倍のクロック信号を生成して、
IEEE1394I/F61〜63は、24.576M
Hzの整数倍のクロック信号に基づいてIEEE139
4バス21〜23を使用してデータ伝送しても構わな
い。
【0242】さらに、本実施の形態では、PCIバス8
で用いるクロック信号の周波数がIEEE1394バス
で用いる24.576MHzのクロック信号の11/8
になっているとして説明したが、これに限らない。3/
2倍、5/4倍など、要するにPCIクロックが33M
Hz近傍になるようn/m(n,mは正の整数)を決定
すればよい。
【0243】(第8の実施の形態)次に、第8の実施の
形態について説明する。
【0244】図9に、第7の実施の形態のコンピュータ
の構成を示す。本実施の形態では、第7の実施の形態と
同様に同期データを正常に処理することが出来るコンピ
ュータのクロック信号について説明する。
【0245】図9に本実施の形態のコンピュータの主要
部分の構成を示す。
【0246】図9において、コンピュータは、原発振器
53、PLL回路54、ホストブリッジ55、PCIバ
ス8、ディスクI/F9、デバイス10、IEEE13
94I/F69〜71、クロック信号ドライブ回路75
〜77から構成される。
【0247】また、ホストブリッジ55は、クロック信
号ドライブ回路56〜60を有する。
【0248】また、本実施の形態では、図示していない
が、第1の実施の形態の図1と同様にホストブリッジ5
5には、ホストバス2、グラフックス6、メモリ5が接
続されている。また、ディスクI/F9には、CD1
9、HDD20が接続されている。またIEEE139
4I/F69〜71には、それぞれIEEE1394バ
ス21〜23が接続されている。
【0249】原発振器53は、コンピュータで使用する
14.3MHzの原信号クロックを発信する発振器であ
る。PLL回路54は、14.3MHzの原信号クロッ
クからPCIバス8のクロックである33MHzのクロ
ックを生成するPLL回路である。PLL回路67は、
14.3MHzの原信号クロックからIEEE1394
I/F69〜71のクロックである24.576MHz
のクロックを生成するPLL回路である。
【0250】ホストブリッジ55は、PCIクロックを
PCIバス8に供給するためのクロック信号ドライブ回
路56〜60を内蔵しているものとする。
【0251】また、クロック信号ドライブ回路56〜6
0は、33MHzのクロックを安定して供給するための
回路である。
【0252】クロック信号ドライブ回路75〜77は、
24.576MHzのクロックを安定して供給するため
の回路である。
【0253】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0254】原発振器53は、14.3MHzで原信号
クロックを発信している。ただし、原発振器53の発信
周波数は、IEEE1394の規格に適合するために、
100ppm以内の精度を持っている。
【0255】PLL回路54は、原発振器53が発信す
る14.3MHzからPCIバス8が用いるクロックで
ある33MHzのクロックを生成し、ホストブリッジ5
5に供給する。クロック信号ドライブ回路56〜60
は、この信号をPCIクロックとしてそれぞれディスク
I/F9、デバイス10、IEEE1394I/F69
〜71に供給する。
【0256】IEEE1394I/F69〜71は、ク
ロック信号ドライブ回路58〜60から供給されるクロ
ック信号を入力する。
【0257】一方、PLL回路67は、原発振器53の
14.3MHzのクロック信号から、IEEE1394
で用いる24.576MHzのクロック信号を生成す
る。生成したクロック信号はクロック信号ドライブ回路
75〜77から、サイドバンド信号としてIEEE13
94I/F69〜71に安定供給される。PLL回路6
7が生成した24.576MHzのクロック信号は、1
00ppm以内の精度である。
【0258】ディスクI/F9、デバイス10、IEE
E1394I/F69〜71は、このようにして生成し
た33MHzのクロック信号に基づいてPCIバス8を
使用してデータの伝送などを行う。
【0259】また、IEEE1394I/F69〜71
は、自らがサイクルマスタになった際に、このように生
成した24.576MHzのクロック信号に基づいてI
EEE1394バス21〜23を使用してデータの伝送
を行う。
【0260】IEEE1394I/F69〜71がそれ
ぞれ使用する24.576MHzのクロック信号は、原
発振器53から生成したクロック信号であるので、発信
周波数がそれぞれ等しくなる。
【0261】従って、IEEE1394I/F69から
IEEE1394I/F70に同期データを伝送する場
合、IEEE1394I/F69とIEEE1394I
/F70が共にサイクルマスタになっている場合には、
両者で、発信周波数が正確に一致したクロックを使用す
ることが出来るので、正常に同期データを伝送すること
が出来る。
【0262】なお、本実施の形態では、24.576M
Hzのクロック信号を生成して、IEEE1394I/
F69〜71は、24.576MHzのクロック信号に
基づいてIEEE1394バス21〜23を使用してデ
ータ伝送するとして説明したが、これに限らない。2
4.576MHzの整数倍のクロック信号を生成して、
IEEE1394I/F69〜71は、24.576M
Hzの整数倍のクロック信号に基づいてIEEE139
4バス21〜23を使用してデータ伝送しても構わな
い。
【0263】(第9の実施の形態)次に、第9の実施の
形態について説明する。
【0264】本実施の形態では、IEEE1394バス
の時刻基準であるサイクルタイムレジスタのカウンタ値
をIEEE1394I/F間で、同期させる方法につい
て説明する。
【0265】図10に本実施の形態のコンピュータの主
要部分の構成を示す。本実施の形態は、第8の実施の形
態に加えて、サイクルカウンタ68を備えている。
【0266】サイクルカウンタ68は、PCIバス8に
接続されており、IEEE1394におけるサイクルタ
イムレジスタとビット構成及びカウントするクロックの
周波数が同一であるカウンタである。
【0267】IEEE1394I/F69〜71は、第
8の実施の形態では図示しなかったが、サイクルタイム
レジスタ72〜74を備えている。
【0268】図11にサイクルタイムレジスタ72〜7
4の時刻表現方法97を示す。最初の7ビットは、se
cond_countと呼ばれ、単位は秒で、0〜12
7までの値を取る。次の13ビットは、cycle_c
ountと呼ばれ、単位は125マイクロ秒で、0〜7
999までの値を取る。最後の12ビットはcycle
_offsetと呼ばれ、単位は24576000分の
1秒で、0〜3071までの値を取る。
【0269】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0270】第8の実施の形態と同様にして、ディスク
I/F9、デバイス10、IEEE1394I/F69
〜71にはPCIバス8用のクロック信号が供給されて
いる。さらに、IEEE1394I/F69〜71には
IEEE1394バス用のクロック信号が供給されてい
る。
【0271】また、PLL回路67で生成された24.
576MHzのクロック信号は、サイクルカウンタ68
にも供給される。
【0272】サイクルカウンタ68は、この24.57
6MHzのクロックでカウントアップしている。
【0273】ところで、IEEE1394I/F69が
接続しているIEEE1394バス21において、IE
EE1394I/F69がサイクルマスタになったとす
る。
【0274】そうすると、IEEE1394I/F69
は、PCIバス8を介してサイクルカウンタ68の値を
読み込み、自らのサイクルタイムレジスタ72にプリセ
ットする。
【0275】サイクルマスタになったIEEE1394
I/F69は、サイクルスタート要求を送信し、IEE
E1394バス21に接続している各デバイスにサイク
ルタイムレジスタ72の内容をコピーする。
【0276】同様に、IEEE1394I/F70がサ
イクルマスタになったとする。
【0277】そうすると、IEEE1394I/F70
は、PCIバス8を介してサイクルカウンタ68の値を
読み込み、自らのサイクルタイムレジスタ73にプリセ
ットする。
【0278】サイクルマスタになったIEEE1394
I/F70は、サイクルスタート要求を送信し、IEE
E1394バス22に接続している各デバイスにサイク
ルタイムレジスタ73の内容をコピーする。
【0279】このように、IEEE1394I/F69
とIEEE1394I/F70が共にサイクルマスタに
なっているときには、IEEE1394バス21とIE
EE1394バス22が別々のバスIDを持つ異なった
バスであるにもかかわらず、同一の時刻基準を持つよう
になる。
【0280】従って、同一の時刻基準を持っているの
で、IEEE1394I/F69からPCIバス8を介
してIEEE1394I/F70に同期データを伝送す
ることが可能になる。
【0281】なお、本実施の形態では、IEEE139
4I/F69、70がサイクルカウンタ68の値をPC
Iバス8を介して読み込むとして説明したが、これに限
らない。サイクルカウンタ68の値をPCIバス8を介
さず直接サイドバンド信号を用いて各IEEE1394
I/Fに供給し、この値を各IEEE1304I/Fは
自らのサイクルタイムレジスタにプリセットしても構わ
ない。
【0282】(第10の実施の形態)次に、第10の実
施の形態について説明する。
【0283】本実施の形態では、第9の実施の形態と同
様にIEEE1394バスの時刻基準であるサイクルタ
イムレジスタのカウンタ値をIEEE1394I/F間
で、同期させる方法について説明する。
【0284】図12に本実施の形態のコンピュータの主
要部分の構成を示す。本実施の形態は、第8の実施の形
態に加えて、IEEE1394I/F78〜79がサイ
クルカウンタ81〜83を備えている。
【0285】サイクルカウンタ81〜83は、IEEE
1394におけるサイクルタイムレジスタとビット構成
及びカウントするクロックの周波数が同一であるカウン
タである。
【0286】IEEE1394I/F78〜80は、第
8の実施の形態では図示しなかったが、サイクルタイム
レジスタ72〜74を備えている。
【0287】図11にサイクルタイムレジスタ72〜7
4の時刻表現方法97を示す。最初の7ビットは、se
cond_countと呼ばれ、単位は秒で、0〜12
7までの値を取る。次の13ビットは、cycle_c
ountと呼ばれ、単位は125マイクロ秒で、0〜7
999までの値を取る。最後の12ビットはcycle
_offsetと呼ばれ、単位は24576000分の
1秒で、0〜3071までの値を取る。
【0288】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。
【0289】第8の実施の形態と同様にして、ディスク
I/F9、デバイス10、IEEE1394I/F78
〜80にはPCIバス8用のクロック信号が供給されて
いる。さらに、IEEE1394I/F78〜80には
IEEE1394バス用のクロック信号が供給されてい
る。
【0290】また、PLL回路67で生成された24.
576MHzのクロック信号は、サイクルカウンタ81
〜83にも供給される。
【0291】サイクルカウンタ81〜83は、この2
4.576MHzのクロックでカウントアップしてい
る。
【0292】さらに、コンピュータの電源を入れたタイ
ミングで、サイクルカウンタ81〜83のカウント値は
ゼロに同時リセットされる。
【0293】従って、サイクルカウンタ81〜83は厳
密に同一時刻をカウントしている。
【0294】ところで、IEEE1394I/F78が
接続しているIEEE1394バス21において、IE
EE1394I/F78がサイクルマスタになったとす
る。
【0295】そうすると、IEEE1394I/F78
は、サイクルカウンタ81のカウント値を自らのサイク
ルタイムレジスタ72にプリセットする。
【0296】サイクルマスタになったIEEE1394
I/F78は、サイクルスタート要求を送信し、IEE
E1394バス21に接続している各デバイスにサイク
ルタイムレジスタ72の内容をコピーする。
【0297】同様に、IEEE1394I/F79がサ
イクルマスタになったとする。
【0298】そうすると、IEEE1394I/F79
は、サイクルカウンタ82のカウント値を自らのサイク
ルタイムレジスタ73にプリセットする。
【0299】サイクルマスタになったIEEE1394
I/F79は、サイクルスタート要求を送信し、IEE
E1394バス22に接続している各デバイスにサイク
ルタイムレジスタ73の内容をコピーする。
【0300】このように、IEEE1394I/F78
とIEEE1394I/F79が共にサイクルマスタに
なっているときには、IEEE1394バス21とIE
EE1394バス22が別々のバスIDを持つ異なった
バスであるにもかかわらず、同一の時刻基準を持つよう
になる。
【0301】従って、同一の時刻基準を持っているの
で、IEEE1394I/F78からPCIバス8を介
してIEEE1394I/F79に同期データを伝送す
ることが可能になる。
【0302】(第11の実施の形態)次に、第11の実
施の形態について説明する。
【0303】本実施の形態では、PCIバスを介して同
期データを伝送する際に伝送用のタイムスタンプの処理
について説明する。
【0304】図13に本実施の形態のコンピュータの主
要部分の構成を示す。本実施の形態の第1の実施の形態
との相違点は、IEEE1394I/F84〜86がタ
イムスタンプ計算手段87〜89をそれぞれ備えている
点である。
【0305】タイムスタンプ計算手段87〜89は、同
期データを伝送する際に付加されるタイムスタンプの値
を計算する手段である。
【0306】次にこのような本実施の形態の動作につい
て説明する。
【0307】本実施の形態では、DTVチューナ24
で、CS放送を受信し、受信したAVデータをDVCR
25で記録する場合の動作を説明する。
【0308】第1の実施の形態と同様にして、DTVチ
ューナ24からIEEE1394I/F84にAVデー
タが送られてくる。
【0309】タイムスタンプ計算手段87は、伝送用の
タイムスタンプの値にAVデータをPCIバス8を経由
することによって発生する遅延時間を加算した値をタイ
ムスタンプの値とする。そしてIEEE1394I/F
84は、順次AVデータをPCIバス8に送出する。
【0310】IEEE1394I/F85は、IEEE
1394I/F11からPCIバス8に送出されたAV
データを、受信し、一旦バッファに格納する。
【0311】IEEE1394I/F85は、第1の実
施の形態と同様にして、このAVデータをDVCR25
に伝送する。
【0312】DVCR25は、伝送用のタイムスタンプ
の値に基づいてAVデータの処理のタイミングを決定し
ながら、AVデータをテープ媒体に記録していく。
【0313】伝送用のタイムスタンプの値は、PCIバ
ス8を経由することによって発生する遅延をも考慮した
値になっているので、DVCR25は正常にAVデータ
を処理することが出来る。
【0314】(第12の実施の形態)次に、第12の実
施の形態について説明する。
【0315】本実施の形態では、第11の実施の形態と
同様にPCIバスを介して同期データを伝送する際に伝
送用のタイムスタンプの処理について説明する。
【0316】本実施の形態では、PCIバス同士がPC
IーPCIブリッジで接続されており、同期データが複
数のPCIバスとPCIーPCIブリッジを経由する場
合のタイムスタンプの処理について説明する。
【0317】図14に本実施の形態のコンピュータの主
要部分の構成を示す。本実施の形態では、PCIバス1
(91)にIEEE1394I/F84が接続されてお
り、PCIバス3にIEEE1394I/F85が接続
されている。
【0318】次にこのような本実施の形態の動作につい
て第11の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0319】本実施の形態では、DTVチューナ24
で、CS放送を受信し、受信したAVデータをDVCR
25で記録する場合の動作を説明する。
【0320】IEEE1394I/F84から、IEE
E1394I/F85にAVデータを伝送する経路は、
PCIバス1(91)、PCIーPCIブリッジa(9
4)、PCIバス0(90)、PCIーPCIブリッジ
b(95)、PCIバス2(92)、PCIーPCIブ
リッジc(96)、PCIバス3である。
【0321】従って、タイムスタンプ計算手段87は、
伝送用のタイムスタンプの値にAVデータを上記の経路
を経由することによって発生する遅延時間を加算した値
をタイムスタンプの値とする。そしてIEEE1394
I/F84は、順次AVデータをPCIバス1(91)
に送出する。
【0322】それ以外は第11の実施の実施の形態と同
様である。
【0323】すなわち、本実施の形態では、PCIバス
がPCIバスーPCIバスブリッジで接続されており、
IEEE1394I/Fが別のPCIバスに接続されて
いる場合にも正常にAVデータを処理することが出来
る。
【0324】なお、本実施の形態のIEEE1394I
/Fは本発明の同期デバイスの例であり、本実施の形態
のディスクI/F9、デバイス10などは本発明の非同
期デバイスの例であり、本実施の形態のAVデータは本
発明の同期データの例であり、本実施の形態のアービタ
は本発明のバス調停手段の例であり、本実施の形態の原
発振器は本発明の原発振手段の例であり、本実施の形態
のPLL回路67は本発明の第1のPLL手段の例であ
り、本実施の形態のPLL回路54は本発明の第2のP
LL手段の例であり、本実施の形態のPLL回路64〜
66は本発明の第3のPLL手段の例である。
【0325】さらに、本発明の複数のデバイスが共用す
るコンピュータの内部バスは、本実施の形態におけるP
CI準拠のバスに限らず、VLバス、EISAバス、M
CAなど、要するに同期デバイスや非同期デバイスなど
の複数のデバイスが共用するバスでありさえすればよ
い。
【0326】さらに、本実施の形態では、IEEE13
94I/Fを用いて同期データを伝送するとして説明し
たがこれに限らない。USB、USB2など、要するに
同期伝送可能な伝送路とPCIバスとをインターフェー
スする伝送路変換デバイスでありさえすれよい。
【0327】さらに、本発明のコンピュータの全部また
は一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータに
より実行させるためのプログラムを記録したことを特徴
とするプログラム記録媒体も本発明に属する。
【0328】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、伝送帯域の保証が必要な同期データを正常に処理す
ることが出来るコンピュータを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるコンピュー
タの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるバス調停の
ための巡回型アルゴリズムの例を示す図
【図3】本発明の第2の実施の形態における許可の回数
をデバイス毎に変えるアルゴリズムの例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における許可の回数
をデバイス毎に変えるアルゴリズムの例を示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるコンピュー
タの主要部分の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるコンピュー
タの主要部分の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第5の実施の形態におけるコンピュー
タのソフトウェア構成を示すブロック図
【図8】本発明の第6の実施の形態におけるコンピュー
タの構成を示すブロック図
【図9】本発明の第7の実施の形態におけるコンピュー
タの構成を示すブロック図
【図10】本発明の第8の実施の形態におけるコンピュ
ータの構成を示すブロック図
【図11】サイクルタイムレジスタの時刻表現方法を示
す図
【図12】本発明の第9の実施の形態におけるコンピュ
ータの構成を示すブロック図
【図13】本発明の第10の実施の形態におけるコンピ
ュータの構成を示すブロック図
【図14】本発明の第11の実施の形態におけるコンピ
ュータのPCIバスの構成を示すブロック図
【図15】 本発明の第6の実施の形態におけるマルチ
タスクOSがタスクを実行する様子を示すタイムチャー
ト図
【図16】従来のコンピュータの構成を示すブロック図
【符号の説明】 1 CPU 2 ホストバス 3 ホストブリッジ 5 メモリ 6 グラフィックス 7 フレームメモリ 8 PCIバス 9 ディスクI/F 10 デバイス 11〜13 IEEE1394I/F 14〜18 タイマー手段 19 CD 20 HDD 21〜23 IEEE1394バス 24 DTVチューナ 25 DVCR 26 HDD 44 ホストブリッジの内部バス 45 メモリ 48 ホストブリッジ 49 メモリ 50、51 ポート 53 原発振器 54 PLL回路 55 ホストブリッジ 56〜60 クロック信号ドライブ回路 62〜63 IEEE1394I/F 64〜66 PLL回路 75〜77 クロック信号ドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/06 H04L 13/00 305D (72)発明者 齋藤 浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 池田 達彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B061 BA01 BB01 BB16 BC03 BC04 BC08 RR03 RR06 5B077 FF12 MM02 NN02 5K034 AA06 CC01 FF01 FF12 GG02 GG06 HH03 HH65 MM21 PP03 PP04

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデバイスが共用するコンピュータ
    の内部バスと、 伝送帯域の保証が必要な同期データを前記内部バスを通
    じて伝送する前記内部バスに接続された同期デバイス
    と、 伝送帯域の保証が不要な非同期データを前記内部バスを
    通じて伝送する前記内部バスに接続された非同期デバイ
    スと、 前記同期デバイスもしくは前記非同期デバイスからの前
    記内部バスの使用要求に対して、公平もしくは同期デバ
    イスを優先して前記バスの使用許可を与えるバス調停手
    段と、 少なくとも前記内部バス手段を通じて伝送されるデータ
    の処理もしくは前記同期デバイス及び非同期デバイスを
    制御するCPUとを備えたことを特徴とするコンピュー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記内部バスは物理的もしくは論理的に
    PCIバス準拠であることを特徴とする請求項1記載の
    コンピュータ。
  3. 【請求項3】 前記内部バスに接続され前記内部バスを
    通じてデータを伝送する前記同期デバイスもしくは前記
    非同期デバイスは、前記内部バスに物理的もしくは論理
    的に接続されたデバイスから読み書き可能な前記内部バ
    スの連続使用時間を保証するためのタイマー手段を備
    え、 前記バス調停手段は、前記内部バスの使用要求に対して
    公平に使用許可を与える調停を行い、前記内部バスに物
    理的もしくは論理的に接続された前記デバイスが各デバ
    イスに内蔵された前記タイマー手段のプリセット値を調
    整することにより、前記同期データの伝送帯域保証を行
    う事を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】 前記公平に使用許可を与える調停とは、
    前記同期もしくは非同期デバイスからの複数の前記内部
    バス使用要求に対して、巡回型アルゴリズムで使用許可
    を与える調停である事を特徴とする請求項3記載のコン
    ピュータ。
  5. 【請求項5】 前記公平に使用許可を与える調停とは、
    前記同期もしくは非同期デバイスからの複数の前記内部
    バス使用要求に対して、所定の時間内に、同一回数の使
    用許可を与える調停である事を特徴とする請求項3記載
    のコンピュータ。
  6. 【請求項6】 前記タイマー手段のプリセット値の調整
    は、前記内部バスに接続され前記内部バスの使用要求を
    出す前記同期デバイスと前記非同期デバイス全てのプリ
    セット値の総和を分母とし、前記内部バスを使用する前
    記同期デバイスのプリセット値を分子とした数値が、少
    なくとも前記内部バスの総伝送可能レートに対する前記
    同期デバイスが必要とする伝送レートの割合以上となる
    ようにして行われることを特徴とする請求項3〜5のい
    ずれかに記載のコンピュータ。
  7. 【請求項7】 前記内部バスに接続され前記内部バスを
    通じてデータを伝送する前記同期デバイスもしくは前記
    非同期デバイスは、前記内部バスに物理的もしくは論理
    的に接続されたデバイスから読み書き可能な前記内部バ
    スの連続使用時間を保証するためタイマー手段を備え、 前記バス調停手段は、前記内部バスの使用要求に対して
    前記同期デバイスに優先的に使用許可を与える調停を行
    い、前記同期データの伝送帯域保証を行う事を特徴とす
    る請求項1または2に記載のコンピュータ。
  8. 【請求項8】 前記同期デバイスに優先的に前記内部バ
    スの使用許可を与える調停とは、前記同期デバイスのバ
    ス使用許可回数を他のデバイスより多くする調停である
    ことを特徴とする請求項7記載のコンピュータ。
  9. 【請求項9】前記同期デバイスのバスの使用許可回数
    は、前記内部バスに接続され前記内部バスの使用要求を
    出す各デバイスの前記タイマー値と各デバイスのバス使
    用許可回数の乗算値の総和を分母とし、前記内部バスを
    使用する前記同期デバイスの前記タイマー値とバス使用
    回数の乗算値を分子とした数値が、少なくとも前記内部
    バスの総伝送可能レートに対する前記同期デバイスが必
    要とする伝送レートの割合以上となるようにして行われ
    ることを特徴とする請求項7または8に記載のコンピュ
    ータ。
  10. 【請求項10】 前記同期デバイスは、特定の同期伝送
    可能な伝送路と前記内部バスとをインタフェースする伝
    送路変換デバイスである事を特徴とする請求項1〜9の
    いずれかに記載のコンピュータ。
  11. 【請求項11】前記特定の同期伝送可能な伝送路とは、
    IEEE1394規格準拠のバスである事を特徴とする
    請求項10記載のコンピュータ。
  12. 【請求項12】 前記内部バスに物理的もしくは論理的
    に接続されたデバイスとは前記CPUである事を特徴と
    する請求項3またはは請求項7に記載のコンピュータ。
  13. 【請求項13】 前記同期デバイスは、自らのプリセッ
    ト値として所定の値を用い、その値を前記バス調停手段
    に伝送し、前記バス調停手段はその値を用いて優先調停
    することを特徴とする請求項7〜9記載のコンピュー
    タ。
  14. 【請求項14】 前記同期デバイスが非同期データを前
    記内部バスを通じて伝送する際、前記同期デバイスは非
    同期デバイスとして調停されることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれかに記載のコンピュータ。
  15. 【請求項15】 前記内部バスに接続されたデバイス
    が、前記プリセット値で指定された時間を越えてバスを
    使用する機能を持つ場合、前記CPUは前記機能を前記
    デバイスが使用しないように前記デバイスに指示する事
    を特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のコンピ
    ュータ。
  16. 【請求項16】 メモリと、 少なくとも前記CPUのホストバスと前記メモリと前記
    内部バス間で相互にデータを伝送を行うホストブリッジ
    とを備え、 前記ホストブリッジは、前記内部バスに接続された前記
    同期デバイスが前記メモリに同期データを伝送する際、
    同期データ伝送を保証する事を特徴とする請求項1〜1
    5のいずれかに記載のコンピュータ。
  17. 【請求項17】 メモリと、 前記CPUのホストバスと前記メモリと前記内部バスと
    を結ぶホストブリッジとを備え、 前記メモリは、少なくとも2ポート以上を有するマルチ
    ポートメモリを含んで構成され、前記マルチポートの
    内、少なくとも1ポートを前記同期データ伝送専用に用
    いる事を特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の
    コンピュータ。
  18. 【請求項18】 前記専用のポートは、前記ホストブリ
    ッジの内部バスに接続されていることを特徴とする請求
    項17記載のコンピュータ。
  19. 【請求項19】 前記専用のポートは、前記内部バスに
    接続されていることを特徴とする請求項17記載のコン
    ピュータ。
  20. 【請求項20】 CPUと、 IEEE1394インターフェースと、複数のタスクの
    同時処理が可能なマルチタスクOSを備え、前記マルチ
    タスクOSは、前記IEEE1394インターフェース
    を通じて伝送された同期データもしくは前記IEEE1
    394インターフェースに伝送する同期データをリアル
    タイム処理するタスクとその他のタスクを同時に実行す
    る際に、前記同期データをリアルタイム処理するタスク
    に少なくとも必要なCPU資源を確保し、前記リアルタ
    イム処理を保証する事を特徴とする請求項11に記載の
    コンピュータ。
  21. 【請求項21】 複数のIEEE1394インターフェ
    ースと、 前記複数のIEEE1394インターフェースが接続さ
    れているコンピュータの内部バスと、 原信号クロックを発振する原発振手段とを備え、 前記複数のIEEE1394インターフェースは、前記
    原信号クロックから直接または間接に生成した24.576MH
    zもしくはその整数倍のクロックを用いることを特徴と
    するコンピュータ。
  22. 【請求項22】 前記内部バスは、物理的もしくは論理
    的にPCIバスであることを特徴とする請求項21記載
    のコンピュータ。
  23. 【請求項23】 前記原信号クロックの精度は、100
    ppm以下であることを特徴とする請求項21または2
    2に記載のコンピュータ。
  24. 【請求項24】 前記IEEE1394インターフェー
    スで用いる前記原信号クロックから生成した24.576MHz
    もしくはその整数倍のクロックの精度は、100ppm
    以下であることを特徴とする請求項23記載のコンピュ
    ータ。
  25. 【請求項25】 前記原信号クロックから前記複数のI
    EEE1394インターフェースで用いる24.576MHzも
    しくはその整数倍のクロックを生成する第1のPLL手
    段を備え、 前記24.576MHzもしくはその整数倍のクロックは、前記
    内部バスの信号線を通過することなく、直接的に前記複
    数のIEEE1394インターフェースに伝送されるこ
    とを特徴とする請求項21〜24のいずれかに記載のコ
    ンピュータ。
  26. 【請求項26】 前記原信号クロックから前記内部バス
    のクロックを生成する第2のPLL手段と、 前記複数のIEEE1394インターフェースは、前記
    内部バスのクロックから24.576MHzもしくはその整数倍
    のクロックを生成する第3のPLL手段を有することを
    特徴とする請求項21〜24のいずれかに記載のコンピ
    ュータ。
  27. 【請求項27】 前記内部バスのクロックの周波数は、
    前記24.576MHzのn/m倍(n、mは正の整数)である
    ことを特徴とする請求項26記載のコンピュータ。
  28. 【請求項28】 n/mは、11/8もしくは3/2も
    しくは5/4である事をを特徴とする請求項27記載の
    コンピュータ。
  29. 【請求項29】 少なくとも1つのIEEE1394イ
    ンターフェースと、 前記IEEE1394インターフェースと、前記IEE
    E1394インターフェースのサイクルタイムレジスタ
    と少なくともビット構成及び、カウントするクロックの
    周波数が同一であるサイクルカウンタとが接続されたコ
    ンピュータの内部バスとを備え、 前記IEEE1394インターフェースがサイクルマス
    タになった際、前記サイクルカウンタの値は、前記サイ
    クルマスタとなったIEEE1394インターフェース
    内のサイクルタイムレジスタにセットされることを特徴
    とするコンピュータ。
  30. 【請求項30】 前記内部バスは、物理的もしくは論理
    的にPCIバス準拠であることを特徴とする請求項29
    記載のコンピュータ。
  31. 【請求項31】 IEEE1394インターフェースの
    サイクルタイムレジスタと少なくともビット構成及び、
    カウントするクロックの周波数が同一であり、お互いに
    同一時刻を刻むサイクルカウンタをそれぞれ有する複数
    のIEEE1394インターフェースと、 前記複数のIEEE1394インターフェースが接続さ
    れているコンピュータの内部バスとを備え、 前記IEEE1394インターフェースがサイクルマス
    タになった際に、そのIEEE1394インターフェー
    スは、自らのサイクルカウンタの値を自らのサイクルタ
    イムレジスタにセットすることを特徴とするコンピュー
    タ。
  32. 【請求項32】 前記内部バスは、物理的もしくは論理
    的にPCIバス準拠であることを特徴とする請求項31
    記載のコンピュータ。
  33. 【請求項33】 前記複数のサイクルムカウンタ間の同
    期はパワーオン時に同時リセットで行われる特徴とする
    請求項32に記載のコンピュータ。
  34. 【請求項34】 複数のIEEE1394インターフェ
    ースと、 前記複数のIEEE1394インターフェースが接続さ
    れたコンピュータの内部バスとを備え、 前記複数のIEEE1394インターフェース内の少な
    くとも1つの転送元IEEE1394インターフェース
    より、前記コンピュータの内部バスに伝送された少なく
    ともタイムスタンプを含む同期データを、直接的もしく
    は間接的に他の転送先IEEE1394インターフェー
    スを通じてIEEE1394バスに伝送する際、少なく
    とも前記内部バスを経由する事によりに発生する遅延時
    間を前記タイムスタンプに加算する演算手段を備えたこ
    とを特徴とするコンピュータ。
  35. 【請求項35】 前記コンピュータの内部バスは、複数
    の独立した内部バスが内部バス−内部バスブリッジで接
    続された多段接続の内部バスであり、前記転送元のIE
    EE1394インターフェースと転送先のIEEE13
    94インターフェースが前記独立した内部バスに各々接
    続され、前記演算手段は前記内部バス−内部バスブリッ
    ジを経由することにより生じる遅延時間と各々の独立し
    た内部バスを経由することにより発生する遅延時間とを
    前記タイムスタンプに加算する演算手段で有ることを特
    徴とする請求項34記載のコンピュータ。
  36. 【請求項36】 請求項1〜35のいずれかに記載の本
    発明の全部または一部の手段の全部または一部の機能を
    コンピュータにより実行させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とするプログラム記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6859852B2 (en) * 2000-09-08 2005-02-22 Texas Instruments Incorporated Immediate grant bus arbiter for bus system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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