JP2001117763A - ソフトウェア規模演算装置、ソフトウェア規模演算方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ソフトウェア規模演算装置、ソフトウェア規模演算方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001117763A
JP2001117763A JP29703999A JP29703999A JP2001117763A JP 2001117763 A JP2001117763 A JP 2001117763A JP 29703999 A JP29703999 A JP 29703999A JP 29703999 A JP29703999 A JP 29703999A JP 2001117763 A JP2001117763 A JP 2001117763A
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Toshiaki Kitano
敏明 北野
Minoru Kondo
実 近藤
Takeshi Sakaguchi
雄 坂口
Nobuo Takayanagi
信夫 高柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム開発の初期段階で正確なソフトウェ
ア規模の見積もりを可能とする。 【解決手段】 ユースケース101の記述中に使用され
たキーワード及びエンティティ名を利用して、システム
が行う所定単位のトランザクションを、外部入力EI、
外部出力EO、外部照会EQといった分類に識別し、ま
た、エンティティを、内部論理ファイルILF、外部イ
ンタフェースファイルEIFといった分類に識別する。
そして、その識別結果に基づいて、ソフトウェア規模値
としてファンクション・ポイントFPを算出することに
より、要求仕様の定義を終了した段階で、その結果物で
あるユースケース101から客観的にソフトウェア規模
を見積もることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェア規模
を見積もるためのソフトウェア規模演算装置、ソフトウ
ェア規模演算方法、さらにはこれらを実現するためのプ
ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ソフトウェアによるシステム
開発をする場合、要求仕様の定義から、基本設計、詳細
設計等の段階を経てコーディングされ、必要に応じてデ
バッグされて完成となる。このようなシステム開発にお
いては、開発の工数、工期、工費等をあらかじめ見積も
ることが重要である。そのためには、開発するシステム
のソフトウェア規模を把握しなければならない。
【0003】従来からソフトウェアの規模を見積もる手
法はいくつか提案されており、その1つとしてファンク
ション・ポイント法といわれるものがある。ファンクシ
ョン・ポイント法は、開発するシステム(ソフトウェ
ア)が行う処理やデータを数種類の分類に分けて、それ
ぞれの分類ごとに定めた重みを掛け合わせてファンクシ
ョン・ポイント数を求めるものである。この手法によれ
ば、ソースプログラムの行数に基づく手法等と比べて、
精度の高い見積もりが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなソフト
ウェア規模の見積もりは、本来、システム開発の初期段
階で行うのが望ましい。ところが、従来のソフトウェア
規模の見積もり手法では、見積もりに必要な情報がソフ
トウェアの詳細設計等を行う段階まで進まないと得られ
ないことが多い。そのため上記従来の手法を用いた場合
に、実際にソフトウェア規模を把握できるのは、システ
ム開発がある程度進んだ後になってからであり、開発の
初期段階ではソフトウェア規模の見積もりを行うことが
できないという問題がある。
【0005】そのため、これまでは、システム開発の初
期段階においては、人が経験的にソフトウェア規模を予
想して、システム開発の工数、工期、工費等を見積もっ
ているのが実情であった。しかし、人が経験的にソフト
ウェア規模を予想するのでは、当然ながら、それを予想
する人によって見積もり結果に差がでてしまう。そのた
め、正確なソフトウェア規模を把握することができず、
システム開発の工数、工期、工費等をはっきりと見積も
ることができないという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、システム開発の初期段階で、人
の経験等にたよらず正確なソフトウェア規模の見積もり
を可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ソフトウェア規模演算装置に関し、ソフトウェアが
行う処理について少なくともキーワード及びエンティテ
ィ名を含めて記述されたユースケース中から上記キーワ
ード及び上記エンティティ名を抽出する抽出手段と、上
記抽出手段により抽出されたキーワード及びエンティテ
ィ名に基づいて、上記ソフトウェアの規模を演算する上
で必要な各要素が、あらかじめ定められた複数の分類の
いずれに該当するかを識別する分類識別手段と、上記分
類識別手段による識別結果に基づいて、上記各要素に対
して各分類に応じた演算を行うことによってソフトウェ
ア規模値を算出する演算手段とを備えた点に特徴を有す
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、ソフトウェア規
模演算装置に関し、ソフトウェアが行う処理を所定単位
処理ごとに区切り、当該所定単位処理ごとに少なくとも
キーワード及びエンティティ名を含めて記述されたユー
スケース中から上記キーワード及び上記エンティティ名
を抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された
キーワード及びエンティティ名に基づいて、上記所定単
位処理及び上記エンティティ名で表されるエンティティ
のそれぞれが、あらかじめ定められた複数の分類のいず
れに該当するかを識別する分類識別手段と、上記分類識
別手段による識別結果に基づいて、上記所定単位処理及
び上記エンティティに対して各分類に応じた演算を行う
ことによってソフトウェア規模値を算出する演算手段と
を備えた点に特徴を有する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、上記分類識別手段は、上記抽出手段に
より抽出されたキーワードに基づいて、上記所定単位処
理が、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該当
するかを識別する点に特徴を有する。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2、3に
記載の発明において、上記分類識別手段は、上記抽出手
段により抽出されたキーワードとエンティティ名との関
連に基づいて、当該エンティティ名で表されるエンティ
ティが、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該
当するかを識別する点に特徴を有する。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に
記載の発明において、上記キーワードは、外部からデー
タを入力して行う処理を意味する外部入力、外部にデー
タを出力して行う処理を意味する外部出力、ソフトウェ
ア内のデータを外部から参照して行う処理を意味する外
部照会のそれぞれに対応する動詞である点に特徴を有す
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、上記分類識別手段は、上記抽出手段に
より抽出されたキーワードに基づいて、上記所定単位処
理が、上記外部入力、外部出力、外部照会のいずれの分
類に該当するかを識別する点に特徴を有する。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項5、6に
記載の発明において、上記分類識別手段は、上記抽出手
段により抽出されたキーワードとエンティティ名との関
連に基づいて、当該エンティティ名で表されるエンティ
ティが、内部でデータ内容が変わりうるものを意味する
内部論理ファイル、外部データとして参照するだけのも
のを意味する外部インタフェースファイルのいずれの分
類に該当するかを識別する点に特徴を有する。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7に
記載の発明において、ソフトウェアが行う処理につい
て、少なくとも上記キーワード及び上記エンティティ名
を含めてユースケースを記述するためのユースケース作
成手段を備えた点に特徴を有する。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8に
記載の発明において、上記抽出手段は、エンティティに
ついて定義したデータモデルを参照して、上記ユースケ
ース中から上記エンティティ名を抽出する点に特徴を有
する。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
に記載の発明において、上記ユースケースについて、上
記ソフトウェア規模値の算出に必要な情報が適切に記述
されているかのエラーをチェックするためのエラーチェ
ック手段を備えた点に特徴を有する。
【0017】請求項11に記載の発明は、ソフトウェア
規模演算方法に関し、ソフトウェアが行う処理について
少なくともキーワード及びエンティティ名を含めて記述
されたユースケース中から上記キーワード及び上記エン
ティティ名を抽出する手順と、上記抽出されたキーワー
ド及びエンティティ名に基づいて、上記ソフトウェアの
規模を演算する上で必要な各要素が、あらかじめ定めら
れた複数の分類のいずれに該当するかを識別する手順
と、上記識別の結果に基づいて、上記各要素に対して各
分類に応じた演算を行うことによってソフトウェア規模
値を算出する手順とを有する点に特徴を有する。
【0018】請求項12に記載の発明は、コンピュータ
読み取り可能な記録媒体に関し、ソフトウェアが行う処
理について少なくともキーワード及びエンティティ名を
含めて記述されたユースケース中から上記キーワード及
び上記エンティティ名を抽出する手順と、上記抽出され
たキーワード及びエンティティ名に基づいて、上記ソフ
トウェアの規模を演算する上で必要な各要素が、あらか
じめ定められた複数の分類のいずれに該当するかを識別
する手順と、上記識別の結果に基づいて、上記各要素に
対して各分類に応じた演算を行うことによってソフトウ
ェア規模値を算出する手順とをコンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録した点に特徴を有する。
【0019】以上述べた本発明によれば、ソフトウェア
開発の初期段階で作成されるユースケース中からキーワ
ード及びエンティティ名が抽出され、それらの抽出され
た情報に基づいて、ソフトウェアの規模を演算する上で
必要な各要素、例えば、ソフトウェアが行う所定単位処
理及びエンティティのそれぞれが、あらかじめ定められ
た複数の分類のいずれに該当するかが識別される。そし
て、その識別結果に基づいて、各分類に応じた演算を行
うことによってソフトウェア規模値が算出されることと
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に基づいて、本
発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、要求仕様
の定義の結果物であるユースケース中に所定のキーワー
ド及びエンティティ名が含まれるように記述し、これら
の情報を利用して、ソフトウェアの規模を表す指標とな
るソフトウェア規模値の例としてファンクション・ポイ
ントを算出するようにしたものである。
【0021】図1に、ファンクション・ポイントを算出
するためのソフトウェア規模演算装置のブロック図を示
す。ユースケース作成部1は、要求仕様の定義の結果物
であるユースケース101を作成するためのものであ
る。ユースケースとは、開発するシステムが業務上どの
ように利用されるのかという点に着目して、システムの
稼動時にオペレータとシステムとが行う一連のイベント
(アクション)を自然言語で記述したものをいう。
【0022】本実施形態では、システムが行う一連のイ
ベントに関しては、所定処理単位ごとに、後述するキー
ワードとエンティティ名とが必ず含まれるように記述す
る。所定処理単位とは、例えば、プログラムの最小処理
単位もしくは最小機能単位であり、これらトランザクシ
ョンと呼ぶ。ユースケース101は、システムの各種業
務に対応して複数形成する。
【0023】また、データモデル作成部2は、要求仕様
の定義の結果物であるデータモデル102を作成するた
めのものである。データモデルとは、開発するシステム
に必要とされる各種のエンティティやエンティティ同士
の関係を定義したものをいう。通常、データモデル10
2は、1つのシステムに対して1つ作成する。トランザ
クション切り出し部3は、上記ユースケース101中か
ら、システムが行う処理についての記述をトランザクシ
ョンごとに切り出すものである。
【0024】キーワード・エンティティ名抽出部4は、
例えば上記データモデル102及びあらかじめ用意され
ているキーワード定義情報103を参照して、トランザ
クション切り出し部3で切り出されたトランザクション
ごとに、その記述の中から、後述するキーワード及びエ
ンティティ名を抽出するものである。
【0025】トランザクションファンクション分類識別
部5は、キーワード・エンティティ名抽出部4でトラン
ザクションごとに抽出されたキーワードに基づいて、上
記切り出された個々のトランザクションが、あらかじめ
定められた複数の分類のいずれに該当するかを識別する
ものである。また、データファンクション分類識別部6
は、キーワード・エンティティ名抽出部4でトランザク
ションごとに抽出されたキーワードとエンティティ名と
の関連に基づいて、当該エンティティ名で表されるエン
ティティが、あらかじめ定められた複数の分類のいずれ
に該当するかを識別するものである。
【0026】FP算出部7は、トランザクションファン
クション分類識別部5及びデータファンクション分類識
別部6で識別された結果に基づいて、各分類に応じた重
み演算を行うことにより、ソフトウェア規模を表すファ
ンクション・ポイントFPを算出するものである。エラ
ーチェック部8は、ユースケース101の記述につい
て、上記ファンクションポイントFPの算出に必要な情
報が適切に記述されているかのエラーをチェックして表
示するものである。
【0027】以下、上記図1に示した各ブロック1〜8
を詳しく説明するが、その前に、本実施形態で使用され
るファンクション・ポイント法について簡単に述べてお
く。
【0028】本実施形態では、開発するシステムが行う
処理を、個々のトランザクションごとに、外部入力(E
I:External Input)、外部出力(EO:External Outpu
t)、外部照会(EQ:External Inquiry)という3つに
分類するとともに、それぞれの分類に該当するトランザ
クション数に国際的に定められた重み付けをして加算す
ることにより、トランザクションファンクション・ポイ
ントを求める。外部入力EIとは、外部からシステム内
にデータを入力して行う処理のことをいい、外部出力E
Oとは、システムから外部にデータを出力して行う処理
のことをいい、外部照会EQとは、システム内のデータ
を外部から参照して行う処理のことをいう。
【0029】また、開発するシステム内の個々のエンテ
ィティを、内部論理ファイル(ILF:Internal Logic
al File)、外部インタフェースファイル(EIF:Ext
ernal Interface File)という2つに分類するととも
に、それぞれの分類に該当するエンティティ数に国際的
に定められた重み付けをして加算することにより、デー
タファンクション・ポイントを求める。内部論理ファイ
ルILFとは、システム内部で維持管理するデータで、
そのデータ内容が変わりうるものをいい、外部インタフ
ェースファイルEIFとは、外部データとして参照する
だけのデータで、そのデータ内容は変わらないものをい
う。
【0030】そして、上記トランザクションファンクシ
ョン・ポイントと上記データファンクション・ポイント
とを足し合わせ、適当な調整係数を掛けることで、ファ
ンクション・ポイントFPを算出する。
【0031】以下、図1に示した各ブロック1〜8のに
ついて詳しく述べるとともに、ファンクション・ポイン
トFP算出までの過程を説明する。図2には、本実施形
態におけるファンクション・ポイントFP算出までの概
要を示す。
【0032】まず、ユースケース作成部1、データモデ
ル作成部2で作成されるユースケース101とデータモ
デル102とについて説明する。システム開発において
は、最初に要求仕様の定義が行われ、その要求仕様の定
義の結果物としてユースケース101とデータモデル1
02とが作成される。
【0033】図3には、具体例として、ある業務システ
ムを開発するにあたって作成されたデータモデル102
を示し、また、図4には、当該業務システムのうち、ビ
ジネスプロセスというエンティティの登録や編集を行う
ために作成されたユースケース101を示す。
【0034】図3に示すように、データモデル102で
は、開発する業務システムに必要な1つ以上のエンティ
ティを互いに関連付けて定義するとともに、各エンティ
ティにエンティティ名を付している。
【0035】この例では、各エンティティに、「ビジネ
スプロセス」、「ビジネスシステム」、「内部アク
タ」、「アクタ」、「外部ビジネスプロセス」、「内部
ビジネスプロセス」、「価値のあるサービス」といった
エンティティ名が付され、名称・ID・概要・重要度・
目的等についても定義されている。また、エンティティ
間を結ぶ線は関連を、●は多重度を、△は継承を表すも
のである。このように、データモデル102は多重度や
継承が表現できるものであれば、クラス図やER図など
特に形態にとらわれず様々な表現を用いることができ
る。
【0036】また、図4に示すように、ユースケース1
01では、まず、「外部ビジネスプロセスの登録・編
集」というタイトルが付されている。タイトルとして
は、そのユースケース101においてどのような業務を
行うのかについて大まかな内容を定義すればよい。
【0037】ユースケース101では、一般的に、上記
タイトルに続いて、事前条件、事後条件、イベント系列
(基本系列や代替系列)を記述する。図4には示さない
が、事前条件の欄には、そのユースケース101を実行
するにあたって事前に行われていることが必要な条件を
記述する。例えば、「システムが起動され、メインメニ
ューが表示されていること」のように記述する。また、
事後条件の欄には、当該ユースケース101のイベント
系列を行った後に、どのような状態となるかを記述す
る。
【0038】通常は、続いてユースケース101の核心
部分であるイベント系列を記述していくのであるが、図
4に示すユースケース101では、欄(1)に当該ユー
スケース101で使用する機能の一覧を記述し、各機能
ごとにS1〜S7というタグを付している。これら機能
は、ユーザ側からみて最小となるシステムが行う処理を
一単位として定めたものであり、1つ1つの機能が上述
のトランザクションに相当する。
【0039】そして、欄(2)にイベント系列を記述す
るのであるが、上述したように、このイベント系列の欄
には、アクタとシステムとが行う一連のイベント(アク
ション)を自然言語で記述し、アクタとシステムとの相
互作用を順番に記述するようにしている。ここでは、代
表例として基本系列のみを示す。
【0040】アクタが行うイベントについては、Aとい
うタグを付してから記述するようにしている。なお、ア
クタが行うイベントについての記述は、なんら制限なく
自由に記述していけばよい。
【0041】一方、システムが行う処理については、1
つのトランザクションに相当する単位で区切って記述す
る。そして、各トランザクションごとに、単純にSとい
うタグを付すだけでなく、その機能に対応させて、上記
欄(1)の機能一覧で使用したタグS1〜S7を付すよ
うにしている。
【0042】この場合に、ユースケース101中に上記
欄(1)の機能一覧を記述しておけば、それと照らし合
わせることで、タグS1〜S7を正確に付すことができ
る。ただし、欄(1)は必須のものではなく、ユースケ
ース101に記述されていなくてもよい。なお、図4に
示すユースケース101では、タグS1〜S7はそれぞ
れ一度しか出てきていないが、同一機能の処理があれ
ば、同一のタグS1〜S7が複数回でてくることもあり
うる。
【0043】さらに、システムが行う処理について記述
するときは、データモデル102で定義されたエンティ
ティ名で当該トランザクションに関連するものを明記
し、そのエンティティ名を[]でくくっている。そして、
あらかじめキーワードとして定義しておいた動詞を使用
して、そのエンティティが、上記欄(1)の機能一覧に
記述されたどの機能とどのような関連があるのかを明確
にしながら記述していく。
【0044】上記キーワードとなる動詞は、次のように
定義されている。すなわち、本実施形態では、ファンク
ション・ポイントFPを算出するために、システムの行
う処理が、外部入力EI、外部出力EO、外部照会EQ
といった3つの分類のいずれに該当するのかを識別す
る。そこで、これら外部入力EI、外部出力EO、外部
照会EQごとに、それぞれに該当する処理を意味する動
詞をキーワードとして定義している。
【0045】外部入力EIとは、上述したように、外部
からシステム内にデータを入力して行う処理のことをい
う。そこで、外部入力EIを表すキーワードとして、当
該処理に該当する「追加する」、「更新する」、「削除
する」等といった動詞をキーワードとして定義してい
る。そして、ユースケース101のイベント系列を記述
するときに、必ず[]でくくったエンティティ名を明記し
て、[エンティティ名]に追加する。[エンティティ名]を
更新する。[エンティティ名]を削除する。というように
記述していく。図4に示したユースケース101では、
例えば、「S3:[外部ビジネネスプロセス]を追加し、
ステップ2に戻る。」との記述がある。かかる記述に
は、外部ビジネスプロセスというエンティティ名と、外
部入力EIを表すキーワードとが含まれていることがわ
かる。
【0046】また、外部出力EOとは、上述したよう
に、システムから外部にデータを出力して行う処理のこ
とをいう。そこで、外部出力EOを表すキーワードとし
て、当該処理に該当する「印刷する」、「出力する」、
「導出する」等といった動詞をキーワードとして定義し
ている。そして、イベント系列を記述するときに、〜を
/に印刷する。〜を/に出力する。〜を導出する。とい
うように記述していく。
【0047】なお、「導出する」は、計算する、カウン
トする等のオペレーションを実行するときに使用し、
「印刷する」、「出力する」、「表示する」の動詞と組
み合わせて使用する。例えば、「4月から翌年3月まで
の売上高の合計を導出し、画面に表示する。」といった
具合である。図4に示したユースケース101では、外
部出力EOに該当する動詞は使用されてない。
【0048】また、外部照会EQとは、上述したよう
に、システム内のデータを外部から参照して行う処理を
いう。そこで、外部照会EQを表すキーワードとして、
当該処理に該当する「参照して(一覧)表示する」、
「参照して(一覧)印刷する」等といった動詞をキーワ
ードとして定義している。そして、イベント系列を記述
するときに、必ず[]でくくったエンティティ名を明記し
て、[エンティティ名]を参照して(一覧)表示する。
[エンティティ名]を参照して(一覧)印刷する。という
ように記述していく。
【0049】なお、画面表示の際にデータベースを参照
して検索結果を(一覧)表示するような場合には、必ず
上記のように「参照して表示する」といったキーワード
を使用して記述をすることとする。そして、データベー
スの参照を伴わない単なる画面表示については、通常ど
おり「画面を表示する」といった記述を行う。図4に示
すユースケース101では、例えば、「S1:システム
は[外部ビジネスプロセス]を参照して外部ビジネスプロ
セス一覧画面を表示する。」との記述がある。かかる記
述には、外部ビジネスプロセスというエンティティ名
と、外部照会EQを表すキーワードとが含まれているこ
とがわかる。
【0050】図1に戻って説明すれば、トランザクショ
ン切り出し部3では、上記のようにして作成されたユー
スケース101のイベント系列中から、システムが行う
処理についての記述をトランザクションごとに切り出
す。この場合に、トランザクションごとにタグS1〜S
7を付しているので、これらタグS1〜S7を検出する
ことで簡単にトランザクションの切り出しを行うことが
できる。
【0051】キーワード・エンティティ名抽出部4で
は、トランザクション切り出し部1でトランザクション
ごとに切り出されたシステムが行う処理についての記述
から、キーワード及びエンティティ名をトランザクショ
ンごとに抽出する。キーワードの抽出は、図1に示すよ
うに、どのようなキーワードが定義されているかを示す
キーワード定義103と照らし合わせることで行うこと
ができる。また、エンティティ名の抽出は、システムが
行う処理についての記述でエンティティ名を[]でくくっ
ていることから、その[]を検出することで簡単に行うこ
とができる。
【0052】なお、エンティティ名を[]でくくっていな
い場合でも、エンティティ名を抽出することは可能であ
る。この場合、図1に示すように、データモデル102
(あるいは、データモデル102そのものでなく、エン
ティティ名をリストアップしたものでもよい)と照らし
合わせて、システムが行う処理についての記述にデータ
モデル102で定義されたエンティティ名が存在するか
否かを判断し、存在すればそのエンティティ名を抽出す
ればよい。
【0053】トランザクションファンクション分類識別
部5では、キーワード・エンティティ名抽出部2で抽出
されたキーワードに基づいて、切り出されたそれぞれの
トランザクションが、外部入力EI、外部出力EO、外
部照会EQのいずれの分類に該当するかを識別する。
【0054】すなわち、図2に示すように、システムが
行う処理についてのトランザクションの記述に、「追加
する」、「更新する」、「削除する」といったキーワー
ドがあれば、そのトランザクションを外部入力EIに分
類してカウントする。図4に示すユースケース101の
例では、S3、S5、S6のタグが付されたトランザク
ションが外部入力EIとしてカウントされることにな
る。
【0055】また、システムが行う処理についてのトラ
ンザクションの記述に、「印刷する」、「出力する」、
「導出する」といったキーワードがあれば、そのトラン
ザクションを外部出力EOに分類してカウントする。図
4に示すユースケース101の例では、いずれのトラン
ザクションも外部出力EOとしてはカウントされない。
【0056】また、システムが行う処理についてのトラ
ンザクションの記述に、「参照して(一覧)表示す
る」、「参照して(一覧)印刷する」といったキーワー
ドがあれば、そのトランザクションを外部照会EQに分
類してカウントする。図4に示すユースケース101の
例では、S1、S2、S4、S7のタグが付されたトラ
ンザクションが外部照会EQとしてカウントされること
になる。
【0057】以上述べたようにして、作成されたすべて
のユースケース101について、その中に含まれるシス
テムが行うトランザクションごとに、キーワードに基づ
いて、外部入力EI、外部出力EO、外部照会EQを分
類識別してカウントしていく。このときに、同じエンテ
ィティ名について同じ処理が重複して存在する場合は、
重複してカウントしない。あるエンティティに対して同
じ機能処理を1回行う場合でも、複数回行う場合でも、
開発するシステムのソフトウェア規模としては変わりな
いからである。
【0058】一方、データファンクション分類識別部6
では、キーワード・エンティティ名抽出部2で抽出され
たキーワードとエンティティ名との関連に基づいて、当
該エンティティ名で表されるエンティティが、内部論理
ファイルILF、外部インタフェースファイルEIFの
いずれの分類に該当するかを識別する。すなわち、抽出
されたエンティティ名で表されるエンティティが、その
エンティティ名に該当するデータが参照されるだけなの
か、それとも更新されることがあるのかを、そのエンテ
ィティ名にひもついているキーワードから判断する。
【0059】具体的には、すべてのユースケース101
を読み込んで判断し、抽出されたエンティティ名で表さ
れるエンティティが一度でも更新の対象となっていれ
ば、すなわち、そのエンティティ名に一度でも外部入力
EIのキーワードが関連付けられて記述されていれば、
そのエンティティを内部論理ファイルILFに分類して
カウントする。
【0060】また、抽出されたエンティティ名で表され
るエンティティが、一度も更新の対象となっていない、
すなわち、一度も外部入力EIのキーワードが関連付け
られてユースケース101に記述されていなければ、そ
のエンティティを外部フインタフェースファイルEIF
に分類してカウントする。
【0061】FP算出部7では、図2に示すように、ト
ランザクションファンクション分類識別部5で外部入力
EI、外部出力EO、外部照会EQの分類ごとにカウン
トされたトランザクション数に、それぞれ所定の重み付
け、外部入力EIは×4、外部出力EOは×5、外部照
会EQは×4をして、トランザクションファンクション
・ポイントを算出する。また、データファンクション分
類識別部6で内部論理ファイルILF、外部インタフェ
ースファイルEIFの分類ごとにカウントされたエンテ
ィティ数に、それぞれ所定の重み付け、内部論理ファイ
ルILFは×10、外部インタフェースファイルEIF
×7をして、データファンクション・ポイントを算出す
る。
【0062】そして、これらトランザクションファンク
ション・ポイントとデータファンクション・ポイントと
を足し合わせ、所定の調整係数を掛け合わせることで、
ファンクション・ポイントFPを算出する。このように
してファンクション・ポイントFPが算出されれば、そ
の値に基づいて、システム開発の工数、工期、工費等を
見積もることができる。
【0063】図5には、ファンクション・ポイントFP
算出までの流れの例をフローチャートで示す。まず、ス
テップP10で、ユースケース101のイベント系列中
から、システムが行う処理についての記述をトランザク
ションごとに切り出す。次に、ステップP11で、トラ
ンザクションごとに切り出されたシステムが行う処理に
ついての記述から、キーワード及びエンティティ名をト
ランザクションごとに抽出する。
【0064】そして、ステップP12では、抽出された
キーワードに基づいて、システムが行う処理について切
り出されたそれぞれのトランザクションが、外部入力E
I、外部出力EO、外部照会EQのいずれの分類に該当
するかを識別してカウントする。ステップP13では、
作成されたすべてのユースケース101について、外部
入力EI、外部出力EO、外部照会EQの分類を識別し
てカウントしたかどうかを判断する。
【0065】ステップP13で分類の識別が行われてい
ないユースケース101があると判断されると、ステッ
プP10に戻り、すべてのユースケース101を処理し
終えるまで以上の処理を繰り返す。一方、上記ステップ
P13ですべてのユースケース101について分類の識
別が終了したと判断されると、ステップP14に移行し
て、上記ステップP11にて抽出されたキーワードとエ
ンティティ名との関連に基づいて、当該エンティティ名
で表されるエンティティが、内部論理ファイルILF、
外部インタフェースファイルEIFのいずれの分類に該
当するかを識別してカウントする。
【0066】次に、ステップP15では、外部入力E
I、外部出力EO、外部照会EQとして分類されたトラ
ンザクション数に、それぞれ所定の重み付け(×4、×
5、×4)をして、トランザクションファンクション・
ポイントを算出する。また、内部論理ファイルILF、
外部インタフェースファイルEIFに分類されたエンテ
ィティ数に、それぞれ所定の重み付け(×10、×7)
をして、データファンクション・ポイントを算出する。
そして、これらトランザクションファンクション・ポイ
ントとデータファンクション・ポイントとを足し合わ
せ、所定の調整係数を掛け合わせることで、ファンクシ
ョン・ポイントFPを算出する。
【0067】なお、図1に示すエラーチェック部8で
は、ユースケース101の記述中のエラーをチェックす
るが、そのチェックの手法としては以下のようなものが
考えられる。例えば、ユースケース101のイベント系
列のうちシステムが行う処理についての記述で、キーワ
ード以外の動詞が使用されていた場合、その動詞をリス
トアップしてユーザに知らせるようにすればよい。
【0068】あるいは、データモデル102で定義され
たエンティティのエンティティ名と、キーワード・エン
ティティ名抽出部4で抽出されたエンティティ名とを比
較して、データモデル102で定義されているが、キー
ワード・エンティティ名抽出部4で抽出されなかったエ
ンティティ名があれば、その不使用エンティティ名をリ
ストアップしてユーザに知らせるようにしてもよい。
【0069】あるいは、トランザクションごとに切り出
されたシステムが行う処理についての記述に、同じタグ
S1〜S7が付されているのに、異なるキーワードの動
詞が使用されていた場合、それをリストアップしてユー
ザに知らせるようにしてもよい。すなわち、切り出され
たそれぞれのトランザクションは、外部入力EI、外部
出力EO、外部照会EQのいずれか一に分類されるはず
であり、複数の分類に重複して識別されている場合は、
キーワードである動詞が誤って使用されたと考えられる
からである。
【0070】以上述べたように本実施形態によれば、要
求仕様の定義の結果物であるユースケース101をキー
ワード及びエンティティ名が含まれるように記述し、そ
のユースケース101から抽出されたキーワード及びエ
ンティティ名を利用して、ファンクション・ポイントF
P算出のために必要な要素を分類するようにしたので、
要求仕様の定義が終了したシステム開発の初期段階で、
演算に最低限必要な情報を得ることができ、ファンクシ
ョン・ポイントFPを算出することができる。そして、
ファンクション・ポイントFPを算出できれば、システ
ム開発の初期段階でシステム開発の工数、工期、工費等
を見積もることができる。
【0071】しかも、システム開発の初期段階で、人間
の経験に基づくのではなく、所定の演算によって算出さ
れるファンクション・ポイントFPという客観的な数値
に基づいてソフトウェア規模を見積もることができ、人
によってその結果に差が生じることもなく、より正確に
システム開発の工数、工期、工費等を見積もることがで
きる。また、いったんソフトウェア規模を見積もりして
から、予定しているソフトウェア規模に合わせるように
ユースケース101やデータモデル102を修正して、
要求仕様の定義の段階でシステム開発の方針を適切に変
更するようなことも可能となる。
【0072】さらに、キーワードを使用してユースケー
ス101を記述するので、記述する人によらず、ユース
ケース101の質を一定に維持することができるといっ
たメリットも有する。
【0073】なお、上記実施形態では、外部入力EI、
外部出力EO、外部照会EQ、内部論理ファイルIL
F、外部インタフェースファイルEIFといった各要素
に、それぞれ一定の重み付けをする簡易な方法でファン
クション・ポイントFPを算出するようにしたが、例え
ば、要求仕様の定義の段階で各エンティティに含まれる
所定の項目の数等が分かれば、その項目数に応じた各要
素の複雑度に合わせて、重み付けを変更してファンクシ
ョン・ポイントFPを算出してもかまわない。
【0074】また、上記実施形態では、外部入力EI、
外部出力EO、外部照会EQ、内部論理ファイルIL
F、外部インタフェースファイルEIFを、ファンクシ
ョン・ポイントFPを算出するために必要な要素とした
が、これらに加えて、あるいは、これらの少なくとも一
部に代えて、上記以外のものを要素としてもよい。例え
ば、帳票、画面の数等を要素としてファンクション・ポ
イントFPを算出してもよい。
【0075】以上に説明した実施形態は、コンピュータ
のCPUあるいはMPU、RAM、ROM等で構成され
るものであり、RAMやROMに記録されたプログラム
が動作することによって実現できる。したがって、コン
ピュータが上記機能を果たすように動作させるプログラ
ムを記録媒体に記録し、コンピュータに読み取らせるこ
とによって実現できるものである。記録媒体としては、
CD−ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、
磁気テープ、光磁気テープ、不揮発性のメモリカード等
を用いることができる。
【0076】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータ
において稼働しているOS(オペレーティングシステ
ム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して
上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプロ
グラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言う
までもない。
【0077】なお、上記いずれの実施形態も本発明を実
施するにあたっての具体的な一例を示したに過ぎず、こ
れによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されては
ならない。すなわち、本発明は、その精神、またはその
主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、要求
仕様の定義の結果物であるユースケースに含まれたキー
ワード及びエンティティ名を利用して、ソフトウェア規
模値算出のために必要な要素を分類をするようにしたの
で、要求仕様の定義が終了したシステム開発の初期段階
でソフトウェア規模値を算出することができる。したが
って、システム開発の初期段階でソフトウェア規模を見
積もって、システム開発の工数、工期、工費等を見積も
ることができる。しかも、システム開発の初期段階で、
人間の経験に基づくのではなく、ソフトウェア規模値と
いう客観的な数値に基づいてソフトウェア規模を見積も
ることができるので、人によってその結果に差が生じる
こともなく、より正確にシステム開発の工数、工期、工
費等を見積もることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のソフトウェア規模演算装置
を示すブロック図である。
【図2】ファンクション・ポイントFP算出までの概要
を示した図である。
【図3】データモデル102の具体例を示す図である。
【図4】ユースケース101の具体例を示す図である。
【図5】ファンクション・ポイントFPを算出までの流
れの一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 ユースケース作成部 2 データモデル作成部 3 トランザクション切り出し部 4 キーワード・エンティティ名抽出部 5 トランザクションファンクション分類識別部 6 データファンクション分類識別部 7 FP算出部 101 ユースケース 102 データモデル 103 キーワード定義情報
フロントページの続き (72)発明者 坂口 雄 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 高柳 信夫 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 5B076 DD02 EC02 EC10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアが行う処理について少なく
    ともキーワード及びエンティティ名を含めて記述された
    ユースケース中から上記キーワード及び上記エンティテ
    ィ名を抽出する抽出手段と、 上記抽出手段により抽出されたキーワード及びエンティ
    ティ名に基づいて、上記ソフトウェアの規模を演算する
    上で必要な各要素が、あらかじめ定められた複数の分類
    のいずれに該当するかを識別する分類識別手段と、 上記分類識別手段による識別結果に基づいて、上記各要
    素に対して各分類に応じた演算を行うことによってソフ
    トウェア規模値を算出する演算手段とを備えたことを特
    徴とするソフトウェア規模演算装置。
  2. 【請求項2】 ソフトウェアが行う処理を所定単位処理
    ごとに区切り、当該所定単位処理ごとに少なくともキー
    ワード及びエンティティ名を含めて記述されたユースケ
    ース中から上記キーワード及び上記エンティティ名を抽
    出する抽出手段と、 上記抽出手段により抽出されたキーワード及びエンティ
    ティ名に基づいて、上記所定単位処理及び上記エンティ
    ティ名で表されるエンティティのそれぞれが、あらかじ
    め定められた複数の分類のいずれに該当するかを識別す
    る分類識別手段と、 上記分類識別手段による識別結果に基づいて、上記所定
    単位処理及び上記エンティティに対して各分類に応じた
    演算を行うことによってソフトウェア規模値を算出する
    演算手段とを備えたことを特徴とするソフトウェア規模
    演算装置。
  3. 【請求項3】 上記分類識別手段は、上記抽出手段によ
    り抽出されたキーワードに基づいて、上記所定単位処理
    が、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該当す
    るかを識別することを特徴とする請求項2に記載のソフ
    トウェア規模演算装置。
  4. 【請求項4】 上記分類識別手段は、上記抽出手段によ
    り抽出されたキーワードとエンティティ名との関連に基
    づいて、当該エンティティ名で表されるエンティティ
    が、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該当す
    るかを識別することを特徴とする請求項2又は3に記載
    のソフトウェア規模演算装置。
  5. 【請求項5】 上記キーワードは、外部からデータを入
    力して行う処理を意味する外部入力、外部にデータを出
    力して行う処理を意味する外部出力、ソフトウェア内の
    データを外部から参照して行う処理を意味する外部照会
    のそれぞれに対応する動詞であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のソフトウェア規模演算
    装置。
  6. 【請求項6】 上記分類識別手段は、上記抽出手段によ
    り抽出されたキーワードに基づいて、上記所定単位処理
    が、上記外部入力、外部出力、外部照会のいずれの分類
    に該当するかを識別することを特徴とする請求項5に記
    載のソフトウェア規模演算装置。
  7. 【請求項7】 上記分類識別手段は、上記抽出手段によ
    り抽出されたキーワードとエンティティ名との関連に基
    づいて、当該エンティティ名で表されるエンティティ
    が、内部でデータ内容が変わりうるものを意味する内部
    論理ファイル、外部データとして参照するだけのものを
    意味する外部インタフェースファイルのいずれの分類に
    該当するかを識別することを特徴とする請求項5又は6
    に記載のソフトウェア規模演算装置。
  8. 【請求項8】 上記ソフトウェアが行う処理について、
    少なくとも上記キーワード及び上記エンティティ名を含
    めてユースケース記述するためのユースケース作成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載のソフトウェア規模演算装置。
  9. 【請求項9】 上記抽出手段は、エンティティについて
    定義したデータモデルを参照して、上記ユースケース中
    から上記エンティティ名を抽出することを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項に記載のソフトウェア規模演
    算装置。
  10. 【請求項10】 上記ユースケースについて、上記ソフ
    トウェア規模値の算出に必要な情報が適切に記述されて
    いるかのエラーをチェックするためのエラーチェック手
    段を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1
    項に記載のソフトウェア規模演算装置。
  11. 【請求項11】 ソフトウェアが行う処理について少な
    くともキーワード及びエンティティ名を含めて記述され
    たユースケース中から上記キーワード及び上記エンティ
    ティ名を抽出する手順と、 上記抽出されたキーワード及びエンティティ名に基づい
    て、上記ソフトウェアの規模を演算する上で必要な各要
    素が、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該当
    するかを識別する手順と、 上記識別の結果に基づいて、上記各要素に対して各分類
    に応じた演算を行うことによってソフトウェア規模値を
    算出する手順とを有することを特徴とするソフトウェア
    規模演算方法。
  12. 【請求項12】 ソフトウェアが行う処理について少な
    くともキーワード及びエンティティ名を含めて記述され
    たユースケース中から上記キーワード及び上記エンティ
    ティ名を抽出する手順と、 上記抽出されたキーワード及びエンティティ名に基づい
    て、上記ソフトウェアの規模を演算する上で必要な各要
    素が、あらかじめ定められた複数の分類のいずれに該当
    するかを識別する手順と、 上記識別の結果に基づいて、上記各要素に対して各分類
    に応じた演算を行うことによってソフトウェア規模値を
    算出する手順とをコンピュータに実行させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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